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議会中継
  


 第4回委員会 (12月15日)
出席委員 鈴木光雄委員長,川村良一副委員長,嶋田佐登子委員,関町芳弘委員,菱沼一夫委員,藁科登委員,池田正文委員
市執行部 教育長(小松崎忠),教育次長(草間暁),参事兼教育総務課長(小沼茂夫),参事生涯学習担当(真家寛),学校教育課長(菱沼敏之),生涯学習課長(田崎徹)
議会事務局 議事法制課係長(中山善正)



鈴木委員長)ただ今から,文教委員会を開会いたします。
本日の議題は,所管事務の調査として「複合文化施設基本構想について」及び「閉会中の継続調査の申し出について」であります。
案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
これより議事に入ります。初めに「複合文化施設基本構想について」を議題といたします。本件は,11月18日の当委員会で,これまでの経過と概要についての説明があり,18年3月を目途に基本構想を策定したいとの考えが示されているものでございます。この件について,執行部から,現在の進捗状況についてご説明願います。

生涯学習課長)それでは,複合文化施設について説明させていただきます。この事業につきましてはすでに11月18日,教育次長の方から常任委員会の委員の皆様方に,現在までの経過説明ということで,基本構想の抜粋資料をお持ちしまして経過説明をさせていただいたところでございます。若干補足説明をさせていただいて,本日の目的であります建物配置等の検討資料ということで,資料をお持ちしましたので,そこまでの説明をさせていただきます。
 まず若干振り返りますと,本年1月に合併という形で,石岡・八郷の枠組みが決定されまして,2月の時点で合併特例債の対象事業ということで,対象額というものが2月の下旬全員協議会の席上,複合文化施設については20億という金額が説明された経過を踏まえて,16年度,17年度の繰越事業として建設基本構想予算を繰り越させていただきました。その後6月の常任委員会に報告をいたしまして,基本構想の抜粋を提示して内容について説明させていただいたところ,現地を見て駐車場と建物の配置を検討した方がいいという結論になりましたので,7月に再度常任委員会を開催していただきまして,現地調査を実施いたしました。現地調査後検討しましたけれども,合併が控えているということで結論という形は持ち越しになりました。再度9月の常任委員会で,建物と駐車場の配置について6つの案をお示しいたしまして検討しましたが,具体的には10月1日に合併なので合併後新しい文教委員さんが決まるだろうから,その席で具体的に駐車場,建物の位置関係を結論付けて基本構想を作った方がいいだろうという形になりましたので,11月18日経過を説明させていただきまして,本日,建物と駐車場の配置関係,これをご検討いただきたいということで,カラーの3枚の資料になりますけれども,これは主に駐車場の位置というものを前提としまして配置図を6案作って提出させていただいております。
 まず具体的に1ページ目には,駐車場が現在の大きな道路に面する場所,図書館の反対側になりますけれども,そちらに駐車場を配置して奥に建物と広場,もしくは広場と建物という1案,2案という形でございます。それに伴いまして次のページに,駐車場は基本構想の中で概ね200台ということで,広場に来る人,図書館に来る人等を想定しておりますので,200台を設定しますと概ねこのくらいの位置関係になりますよというような位置の概略を示してございます。次のカラーのページは,さらに奥に駐車場を設定しまして,手前に建物,その間に広場。もう1点は奥に駐車場,それから西側に建物,手前に広場という形の配列でございます。それに伴います駐車場の大きさは大体概ねこのくらいの位置関係になるという資料を後ろに添付してございます。そして3枚目に,一番西側の奥に駐車場を設定した場合と建物が入口の部分でその奥に広場。手前を広場にしておく建物,さらに奥に駐車場というふうな位置関係をイメージ図として示してございます。それに伴います駐車場の大体概ねの面積等を後ろに添付してございます。以上6案を,駐車場を中心としまして建物,広場をそれぞれ入れ替えた形で案をお示しいたしました。現在基本構想の策定委託業者は,施設の規模の検討とか概ねの平面図,それから建設概算事業経費の算出等を行っております。本日ご検討いただきますれば,概ねこの辺に駐車場,この辺に建物という形でご意見をいただければそれを基に基本構想をまとめていきたい。それで基本構想につきましては,先ほど委員長の方から説明がございましたが,3月の末までにまとめるということで進めさせていただきたいと思います。概ね考えとしては以上でございます。よろしくお願いします。

鈴木委員長)説明が終わりました。ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

菱沼委員)今日の委員会,だいぶ先行されているようで,建物の場所,駐車場の位置を検討してくださいというようなことなんですけれども,その前に,八郷町と石岡が合併したわけなんですけれども,八郷町の場合はやはり図書館を造りたくて,私ども教育民生という形の中でやっていたんですけれども,石岡でこういう施設ができるんだということで,設計も委託したんですけれども,当時の町長さんが廃止というような形の中で,石岡の図書館というようなことで私たちも考えておりました。当初石岡市といたしましても4市町村というような形の中で,おそらくこの基本計画はなされてきたのかなと思っております。そしてまたちょっと話は違うんですけれども,八郷町朝日トンネル,そしてつい最近の話で土浦市がそれに対して特例債を使おうというような話もございます。そういった中で,かなり新石岡市の場合も特例債の用途を今後だいぶ考えていかなくちゃならない部分がでてくるのかなと,そういうふうに思っております。この施設ができることは大変結構なことなんですけれども,まずもって予算規模は20億ということを聞いたんですけれども,細かく言いまして総工費ということで認識してよろしいんですよね。それをまず第1点お聞きしたいと思います。そしてまた複合という形の中で建設されるというようなもんですから,図書館以外にどういったものが含まれているのか再度お聞きしてから検討したいなと考えております。よろしくお願いします。

生涯学習課長)最初に工費の話と,施設の内容の話と2点かと思いますが,まず内容の話を先にさせてもらった方が工費の方が明らかになってくるのかなと。それでご指摘のとおりこの神栄跡地,通称イベント広場ですけれども,2万7,000平米の活用につきましては,4市町村の合併協議の中でどういうふうに整備していったらいいだろうという提案の前に,すでにワークショップとか建設業協会の意見とか,それから石岡市の企画で作りました主要事業施策,それと中心市街地活性化プランの中にすでに合併ではなくて,すでに整備計画が動いていたという現実がございます。そうした中で4市町村との合併の中で,じゃあ特例債が使えるのではないかという位置付けがそこで発生してきたわけでございます。そうしまして施設の中身ですが,これは平成16年度1月に中心市街地活性化プラン推進委員会の方から,歴史の里にふさわしい文化等を体感できる複合の施設をつくってみたらどうだろうという意見の提言がございまして,その提言を受けまして,当時石岡市役所の企画課の方が主要施策推進調査というものを実施しました。これは平成16年の3月末に報告がなされているんですけれども,神栄跡地の利活用については,そういう提言を受けた中で図書館,それから博物館,それから文化ホール的な複合の施設を考えていったらどうだろう。ご指摘のとおりこの時期には4市町村の合併が動き出したという段階でございます。規模としましては,図書館にいては概ね30万冊程度が所蔵できる規模,それから文化ホールにつきましては1,000から1,200程度の席が確保できるもの,それから博物館につきましては,大々的なものではなく市民ギャラリーとして常設展示コーナー,企画展示スペース等を設けて,いろんな展示会ができるような展示施設というふうな案が提案されたわけでございます。その中で検討してきたわけでございますけれども,1つは,文化ホールにつきましては,建設事業費が単純に通常の単価で計算しますと,おそらく30から40億円程度ぐらいかかるだろうと。さらに図書館については,30万冊の施設規模になると20億円前後かかってしまうだろうと。そうした中で,どれだけ合併特例債が使えるのだろうかという問題がございました。さらには文化ホールを建設した場合の駐車場の規模ですね。1,200の2人に1人が車で来るということになると600台。それで面積を大体計算しますと,駐車場の大きさとしては9,000平米くらいが必要になってくると,まあこれはゆっくりとった場合ですけれども。200台で,ゆっくりとると大体6,000平米ぐらい必要だろうと,それが600台になりますと1,800平米ということになりますと,この面積のあらかたの部分を駐車場が占めてしまうと,そういうことを踏まえまして,文化ホールにつきましては,提案はあったんだけれども除外させていただきましょうということで,常任委員会のご了解をいただいた経過がございます。
 それから施設の内容としましては,図書館を中心としてそこにギャラリー等を附帯させるという内容で基本構想をまとめていきたいというふうに考えております。事業費でございますけれども,事業費の総合計は,今後基本設計,実施設計,それから建設工事並びに建設の工事監理という経費がかかってくると見込まれます。先ほど20億というお話をさせていただきましたのは,合併特例債の枠の1つの基準ということで示していただいたんですが,4,000平米の図書館を造らせていただきますと,概算経費ですが,家具,備品,展示ケース等の備品を含みまして,22億5,000万円程度かかるだろうと。残り2万平米ほどの外溝工事が残っておりますから,駐車場の整備と外溝工事を入れまして,平米1万円程度を考えますと,2億7,000万円程度かかってくるのかなと。そうしますと概算ですけれども26億4,000万円程度,これは中身にもよりますが,この程度はかかってくるだろうと,これはもちろん備品,家具,ケース等を全部含んでという内容でございます。さらに基本設計を実施しますと,全体事業費の1.5%程度を基本設計として見込みますので3,800万円程度。それから実施設計につきましては,本体工事の3.5%程度を考えますと8,100万円。それから外溝工事につきましては4.5%,これは学校の設計基準で実施しているパーセントを用いさせてもらいますと1,260万円。それから工事監理が本体工事の2%程度ということで,5,200万円。そういう金額が発生してくるのかなというふうに考えております。さらに建設場所については,国分遺跡という遺跡であります。すでに平成11年度に確認調査を実施いたしまして,その中で国分寺に関係すると思われる溝が9条,さらには8世紀から9世紀の竪穴式住居跡178軒が試掘溝で確認されております。すべて完全に調査を実施しておりません。と申しますのは確認調査ということで,どのくらいの遺跡の密度があるだろうという調査を実施しております。当然建物を造る場所によっては発掘調査経費というのがかかってきますので,これは平米1万円というふうに試算いたします。そうしますと建設面積プラス進入路等を考えますと4,000平米程度の発掘調査経費がかかってくるだろうということで4,000万円。それらを一切合財合計しますと,29億ぐらいかなと。ちょっと計算機持っていないんで。具体的にいいますと基本設計と発掘調査で,18年度に4,885万円。19年度に実施設計と発掘調査で1億2,450万円。20年度に建設事業と工事監理で26億9,800万円というふうな,これはあくまでも現段階での試算でございます。以上が施設の内容と工事の概算経費です。以上でございます。

池田委員)以前から私も合併特例債の活用の中で,20億というところから今回の文化複合施設がはじまっていることに対して疑問があったわけであります。ただいま先輩議員からの質問で,概算の金額が明らかにされたわけですけれども,その出発点の予算の手当によって,今回議論されますゾーニングの問題でありますとか,あるいは建物本体の話,そういったことがいわゆる関連してくるわけであります。この特例債の配分の見直しを含めて,いわゆる合併協議の中で話し合われていたことがすべて新市になってから引き継がれる前提ではなく,もう一度特例債の活用の見直しをかけていただいて,例えば現段階でも20億では足らないわけでありまして,その辺の基本的な考えをもう一度お伺いできればと思います。お答えできる範囲で結構でございます。

生涯学習課長)合併特例債の枠の見直しという部分については,私は言及することができません。いろんな事業がございますので,それなりのセクションでそれなりの組織の中で検討していただければと思っております。そうした中で20億というふうな合併特例債の枠が2月の末に示されたわけですけれども,そうした中で石岡市が作った施策調査の中で30万冊程度の図書館を造ると,その30万冊というものを優先させて計算させていただきますと,20億は若干超えますというふうな内容でございます。いずれその20億という縛りがもしもずっと継続するんであれば,構造的なもの,あるいは入れていく本の容量ですね。ざっくばらんに言うと床面積を縮小するとか,いうふうな方法にするのか,あるいは先ほど委員さんがおっしゃいましたように特例債の枠の見直しの中でもうちょっと使えるよという方向が出れば,その中で計画を練っていくという形になっていこうかと思います。ですから今この段階で合併特例債を云々ということを私は言及できないというのが現状でございます。以上でございます。

池田委員)ただいまお答えをいただいたわけですが,要点を整理しますと,現段階においてはいわゆる合併特例債の20億を前提として協議していくというような方向でよろしいでしょうか。

生涯学習課長)1つは合併特例債の20億を前提といたします。もう1つは石岡市の調査報告であります30万冊の図書館の規模というのも前提にさせていただかなければならないというふうに考えておりますので,どちらかをすり合わせるという方向にもっていく。もしくは建設事業費その他を縮小させることで20億に追いついていくのか,それをがんばって削減しても追いつかないので20億をもうちょっと一般財源で補填してくれよというふうにするのか。それはすり合わせをやらせていただきたいというふうに思っております。以上です。

池田委員)ただいまの質問で概ね了解いたしました。現段階で想定しうる範囲内で協議をしていくということで了解をいたしました。ありがとうございます。

川村副委員長)これは今の文化施設に関してではないんですが,関してかもしれませんが,先日も嶋田委員がおっしゃっていたように,優先順位の話でいきますと,耐用年数ではなくて北小が最優先されているのは,基本的に言うと耐力度調査によってあそこはもうもたないんだと,基本的にいうと本来であればまだまだもつはずの建物がもたないと。それを造ったのは誰なんだと。それを誰が責任を持つんだと。まさしく国会でやっている姉歯さんのと同じような結果が今石岡でも出てきているのかなと思っております。ただ私が思うのは,そこで誰がどうという責任ではなくて,どうしてこうなったのかという原因だけは必ずきちんと踏まえたうえでですね,今後石岡でもいろんな建物が文教委員会に今課せられていますので,その辺のところをきちんとまず原因を調査して,これがいけなかったんだということを明確にしないと,今後の保障という面で,20億あるいは30億もかけるのに,しかもそれが貴重な税金の使い方として,一般の市民の方々にこれを建てて何年もつんだと,先日の話ですと鉄筋ですと60年という話が30年しかもたないよとか言われた場合には,そうしたら誰が責任を持つんだと。やはりそこに関わった我々の責任も関わってくるのかなということで。まずお願いしたいのは北小のときの,例えば優先順位を言ったときのあそこはだめなんだ,もう耐力がもたないんだから,あそこをやらなきゃいけないんだよという話がやはり原因をきちんとした上で次にかかっていかないといけないのかなと。柿岡中にしても東小学校よりもあとから建てているはずなのに,柿岡中の方がかなり早急を要しているというか,普通の一般の家だったら何年もつといったんだから,何年もたせなくちゃいけないんじゃないのかなと思うんですが,これが本当に自分でお金払わないというといつも怒られちゃうんですが,基本的に言うと自腹を切って建ててればこんなことはなくて必ずその前にベランダが落ちちゃうとか,何とかが落ちちゃうとかといったらその時点でやっぱりきちんとした形の対応というか,責任の所在をはっきりさせてその上で対応すべきだと思うんですが,今後文化施設を建てるときにあたってそういう防止策というか,そういうものはどういうふうにお考えなのか,お伺いをしたいと思いますが。

教育次長)基本的にこの文化施設と,今川村副委員長の質問の内容は別だと思いますので,北小,東小,柿中についての答弁は差し控えさせていただきます。しかしこの複合文化施設を建てるということになれば,今騒ぎになっております耐震とかそういうものについては十分注意をして設計をして進めていくということになると思います。

川村副委員長)今次長がおっしゃってたように確かに建物は違いますが,私が言いたいのは気持ちの問題で,だめなものを建てておいて,やっぱり機構が同じシステムで建てたらやっぱりまずいと思うんですよ。反省を踏まえた上で建てなきゃいけないのかなということですから,反省するためには原因が何かをまずきちんとしないと反省できないと思うんですが,その辺のところは,例えばここにいる方は北小学校,柿岡中をお建てになったときにも関係していた人たちはいないと思います。でもそうじゃなくても,新しく建てるときにもその反省点を踏まえた上で私はやって欲しいといっているわけで,それは向こうはこっちと案件が違うから,それに関してはやらないんだというのは私は違うと思いますが,いかがなもんなんでしょうか。

教育次長)やらないということではなくて,この複合文化施設の協議の中ではこの件についてはその他というような中で協議をしていただきたいと申し上げているわけで,ただ複合文化施設をこれから建てるという中では,確実にそういうことがないような設計をして建築にあたるという姿勢で進めていきたいということを私の方ではお話をしているわけです。

川村副委員長)わかりました。本当はあってはいけないことが現実にはあるわけですから,普通は誰もが多分買った人,売った人,売った人はわざとそういうふうにやったのかもしれませんが,買った人にとっては多分非常に迷惑な感じで,これも税金を支払った側にしてみれば非常に迷惑な話だと思っておりますので,慎重を期してやっていただきたいと思います。以上です。

池田委員)申し訳ございません。1点確認の意味で伺っておきたいことがございますので,再質問させていただきます。先ほど当該地の遺跡についてお話がございました。今回建設にあたっては4,000平米程度の調査が必要ということでございました。予想される遺構は住居址その他ということでありましたが,その4,000平米を1年でできるのか,あるいは2年かかるのか,何年ぐらい発掘調査にかかるのかお伺いをしたいと思います。

生涯学習課長)発掘調査につきましては,まず4,000平米という根拠でございますけれども,多分2階構造の建物で,1階が周辺まで入れて3,000平米程度。おそらく2,500平米プラス周りの外溝とか入りまして3,000平米程度。それから進入路等将来的に遺構を傷つけてしまうだろうという工作物が大体1,000平米程度というのが4,000平米の1つの目安であります。しからばその4,000平米がどのくらいの期間でできるのかということでございますけれども,具体的には現在石岡小学校で実施しております国衙跡の調査,こちらはかなり綿密に細かく長期間時間をかけて,私どもからみるとちょっと時間をかけすぎかなというくらい丁寧に調査しているあの調査で,6ヵ月で1,500平米程度実施しておりますから,調査の体制にもよりますけれども4,000平米というのは1年でできる規模かなと。ただしどこに建物を造るかというきちんとした平面プランの位置がはっきりしないと発掘調査というのは入れませんから,基本設計を作りまして,基本設計の中でその位置がきちんとはっきりした段階から翌年にかけて,実施設計を実施している間ということですから,多分2ヵ年継続の,期間は1年未満という期間になろうかなとは思います。以上です。

池田委員)ありがとうございます。期間につきましては了解しました。また予想される遺構でございますが,いわゆる常陸国分僧寺跡と隣接する区画であります。当然その国分寺の寺域にかかってくるとか,あるいは重要な遺構が発見された場合,建設自体の議論にまで発展しうる可能性もあると思いますので,その予想される遺構について寺域を含めて,今想定される範囲内で結構でございますので,ご見解をお伺いしたいと思います。

生涯学習課長)ご指摘のとおり国指定特別史跡でございます常陸国分寺跡の南西部分になってまいります。現在国指定史跡になっておりますエリアについては概ね当時の寺院地跡に入ってございます。ですからこの部分が寺院地に入るだろうかということになりますと,入る可能性は極めて少ない。ただ当時は,お寺の周囲の周りには関連する何らかの遺構が必ずあるはずなんです。人が住んでいた場所,作業をしていた場所,工房があったり,さらには年代によってお寺というのは寺域を変更させます。必要に応じて広くなったり小さくなったりします。平成11年の調査で見つかっておりますのは,国分寺に関係すると思われる溝が,南北と東西に出ています。3世紀ぐらい国分寺は続きますから,そのたびにいくつか地割のやり直しをしたときに関連したと思われる溝であります。が,国分寺に関連すると思われる版築を伴うような遺構はすべて見つかっておりません。ほとんどが竪穴式住居ですから,国分寺に関連するような時期の作業もしくは集落,そういうものの遺跡とダブっております。ただご指摘のとおり重要な部分ということになればこの溝ですね。この溝が重要な部分に位置づけられる可能性が非常に高い。ただこの溝というものがきちんと測量上残して,記録上残しておけばこの溝は何世紀にはこういう形になって,それから何十年か後にはこういう形に変更されてということが判明しますので,それはきちんと発掘調査の中で時期を含めて記録をしていけばいいのかなと。ご指摘の発掘調査に伴って建築ができないような遺構が発見される可能性はいかがかという話でございますけれども,この平成11年の調査の中では保存すべき遺跡という部分には該当する可能性は極めて低いというふうに考えております。ただ少なくとも国分寺,国衙の両場所に近い極めて重要な時期の遺跡ですから調査自体はきちんと実施しなければならないというふうに認識しております。

池田委員)ありがとうございます。全国でも国衙,国分僧寺,国分尼寺という3点セットが同地域で確認されるというは非常にまれであって貴重であるということでありましたので,その僧寺に関連する遺構等側面もございますので,よく調査をしていただければと思います。要望に留めおきまして質問を終わります。ありがとうございました。

鈴木委員長)他に質問はございませんか。他に質問がなければ,最初の説明の中でどういう形がいいんだろうということがございましたので,そちらの方のご意見をこの資料の中からいただきたいと思いますが,どなたでも結構です。一応建てる場合にはこういう格好がいいだろうと,こういうことでいいと思いますが。

生涯学習課長)皆さんにご検討いただくわけでございますけれども,参考までにということなんですけれども,先ほど池田委員さんの方から発掘調査が当然関係してくるだろうということであります。そうした中で1つは,この南側の道路に近い部分については,このエリアの中が神栄製糸工場跡で道路に近い部分には鉄筋コンクリート造りの3階建ての職員寮が何棟か建っていたということを踏まえますと,入口の部分についてはほとんど発掘調査が実施できないと。通称「撹乱」といいますけれども,撹乱状態がかなり進んでいるエリアであります。ですからその辺に建物位置が入ってくると,発掘確認調査というのは極々簡単で済むのかなという意識もひとつあるんですが,ただ発掘調査を優先するから建物位置がこれがいいというのが絶対ではありませんので,参考までにということでよろしくお願いいたします。

川村副委員長)そういうこともあるかもしれませんが,私はこちらの旧図書館,埋文センターを活用する方が駐車スペースを求める場合には,南側の方に駐車スペースがあった方が利便性があるのかなと。それでもし大型バス等が通る時でも,その方が大型バスが入りやすいのかなと。それから入口も何ヶ所かに分かれることも可能ですので,やはり車を考えた場合には南側の駐車場の方がいいんではなかろうかと思いますが。

関町委員)私も今川村委員の意見のとおり南側が駐車場スペースということで。できれば埋文センターとあるいは国分寺の中間点にあたります,要するに南側配置1−B案。真ん中に建物,奥に広場スペースというのが一番よろしいかなと思っております。先ほどからそう見てたんですが。よろしくお願いします。

鈴木委員長)関町委員は1−B案。川村副委員長も1−Bですか。

川村副委員長)駐車がどこかというと,南側の駐車場で,あとは広場と建物の場合ですと大きさとかスペースとか,他のことも考えられると思いますので,まずとりあえずは駐車場ということを考えた場合には,1案の方がいいのかなとは思っております。

池田委員)1案,2案,3案とそれぞれA,Bとございます。私が客観的にいいんではないかと思われるのは1−Aを示しておきたいと思います。先ほど駐車場の位置の件がございました。現在もこの場所に駐車場が設置されてございますし,これから先埋蔵文化財センターになるであろう旧図書館の駐車スペースにも充当できると思います。A案とB案の違いは,建物と広場の配置でございますけれども,当然駐車場が南でありますので,真ん中に建物を建ててしまうと後ろ側の広場が日陰になる可能性もでてくるとおもわれますので,真ん中に広場を配置して北側に建物を建てるのが一番客観的にいいのではないかと思われますので一応私は1−A案ということでお話をしておきたいと思います。以上でございます。

鈴木委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

鈴木委員長)再開したいと思います。
今休憩中に出ました,現地を見て論議したらという意見なんですが,車の手配ができるということなんで,この件に関して現地を調査したいと思います。
暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

鈴木委員長)休憩前に引き続きまして,会議を再開したいと思います。
 今現地を見せてもらいまして,それぞれ委員の皆さんもお考えになったこともあると思いますが,ご意見,ご質問,ご要望等を含めましてお願いします。

藁科委員)今現地を見てきましたが,やっぱり手前側に駐車場を持ってきたほうがいいのかなと。この図面で見るよりも比較的土地は大きいということがまずわかったかと思うんですね。全体的に大きいということなので,建物を建てても広場をつくっても周りのゆったりした部分ができるし,要は今車社会ですから,自転車か車ということが多いと思うんです。そういうことを考えれば,僕は1案のAかBがいいのかなと,そういう気がいたします。以上です。

菱沼委員)私も今現場を見させていただいて,建物がおそらく2階建てになるであろう。一部3階建てになるのかなというようなお話も聞かせていただきました。それで現場がやはり最初図面で見たときよりも1案の駐車場のスペースが大変広く感じました。ですから奥に建物が建っても特別あれにはならないのかなと。私も1案でお願いしたいと思います。そして奥の方の有効活用をうまくやりながら,あるいは隣接した住宅の日照権問題等も,この図面とはちょっと違うんですけれども,北側に建物が行けば,向きなんかもあるんでしょうけれども1案で大丈夫だと思います。駐車場の案が3つあるんですけれども,この駐車場だけを考えたときにはやっぱり1案になってくるのかなと思います。

鈴木委員長)1案のA,Bのどちらですか。

菱沼委員)それはいくらも違わないんで,駐車場をこちらにとっていただければあとは専門家がレイアウトというか,いい配置はしてくれるのかなとそういうふうに思うんですが。

藁科委員)ちょっとお伺いしたいのは「広場」というスペースを必ずとってあるんで,建物はそんなにどうせ大きくないでしょうから,自然にできるのかなと。それとも後々何かをこの広場につくる予定でもあって広場のスペースを別にとっておくのかなと。そういう部分はどうなんでしょう。

生涯学習課長)ご指摘のように建物自体は,全体からいうと2階構造ぐらいで大きくなっても3,000平米ぐらいかなというイメージですから,今委員さんご指摘のとおり駐車場と建物を建てますと残った部分は広場になるということであります。ただ広場もある程度皆さんが来て散策をしたり,ウォーキングをしたりというふうなスペース的なものは残しておく必要があると思います。結果的に広場になろうかと思います。以上です。

藁科委員)広場のスペースといってこうとっちゃうと,そうであれば真ん中に建物を建てて周りが広場でそこを歩けるようにしたらいいのかなと。ここが運動場にでもなるんなら別なんですが,これじゃ広場の面積が大きすぎるのではないかと僕はそういう感じを受けるんですけどね。広場のスペースをとるがためにね。それだったらそれをそんなに考えなくて,駐車場と建物,あと残りは広場なんだよという考え方のがどうだろうかなと思うんですけれども。あえて広場としてとっちゃうとそこが大変なような気がするんですけどいかがなもんでしょうか。

生涯学習課長)委員さんご指摘のとおり,建物と駐車場を整備した残りが,結果的に広場になると。それで結果的に広場になるもんですから,そのスペースはどの辺がいいかというレイアウトをしたわけでありまして,ご指摘のとおりでございます。以上です。

池田委員)ただいま現場を見てまいったわけでございます。今回この複合文化施設の建設については,いわゆる新市の特例債の活用ということで,ある意味新市を代表するような顔づくり,あるいはランドマーク的な側面も十分にあるわけでございますので,建物の位置につきましては,目立つと申しますとちょっと違うかもわかりませんけれども,ここにもございますけれどもランドマーク的な施設の顔を是非演出をしていただければと思います。それで広場につきましては,今現在文化センターの構想はないわけでありますが,ただし市民会館の老朽化ということが将来にわたって出てくるわけであります。現在も相当維持管理につきましてはお金を使っているわけでありまして,この市民会館が建て替えなくちゃいけない状況になったときに現在地がいいのか,あるいは複合文化施設に隣接する当該地がいいのかという議論も出てまいりますので,その辺の含みは持ったいわゆるレイアウトがよろしいのではないかということで,私は意見として申し上げておきたいと思います。以上でございます。

鈴木委員長)他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)


鈴木委員長)ないようですので,この位置については1案でよろしいかと思いますが。

生涯学習課長)ただいま各委員さんから駐車場を全面にした方がいいだろうという意見が1つ出ました。それから池田委員さんの方からは,合併特例債対象事業として新市の主体な事業であるので,建物はランドマーク的にきちんと位置づけられるような配置がいいのではないかという意見を踏まえまして,基本設計を委託している業者に,その意見を基に基本構想の原案を練りなさいという指導をしていきたいというふうに思います。よろしくお願いしたいと思います。

鈴木委員長)他に何かございませんか。ないようですので,この件については以上で終結いたします。ご苦労様でした。
 その他何かございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

鈴木委員長)ないようですので,次に,閉会中の継続調査の申し出についてを議題といたします。
 本委員会において閉会中もなお継続して調査を行うため,石岡市議会委員会条例第36条の規定により,お手元に配付いたしました案文に示す事件・理由を付し,閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

鈴木委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,管外調査の件を議題といたします。先の当委員会において,管外調査を実施することに決定し,期日並びに実施都市につきましては委員長にご一任いただいたところでございます。そこで,本日お手元にご配付いたしました案のとおり,調査を実施いたしたいと考えておりますので,各委員におかれましては,よろしくお願い申し上げます。
 この際お諮りいたします。本調査の実施にあたり,調査の充実を期するため,執行部職員の派遣を求めることといたしたいと思います。
これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

鈴木委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。なお,今回の管外調査に係る諸事項につきましては,後日改めてご連絡申しあげます。
以上で,本日の文教委員会を閉会いたします。



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