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議会中継
  


 第6回委員会 (11月10日)
出席委員 川井貞夫委員長,島田久雄副委員長,菱沼定夫委員,磯部延久委員,大和田俊樹委員,塚谷重市委員
市執行部 【経済部】
経済部長(市村章二),経済部次長(上田実),商工観光課長(沼田耕)
議会事務局 議事法制課長(佐々木敏夫)


川井委員長)ただいまから,市民経済委員会を開催いたします。
 本日は,当委員会で先進地視察を含め,審査を進めてまいりました「旧朝日小学校」の有効活用について,今般,「朝日里山学校」としてオープンするということであります。
 ついては,当委員会にその旨を報告いたしたいという執行部からの申し出により,急きょ開催いたした次第であります。
 次に,本件説明のため,委員長において説明員として出席を求めた者の職・氏名は,経済部長市村君,経済部次長上田君,商工観光課長沼田君,以上であります。
 それでは,これより審査に入ります。
 朝日里山学校のオープンについてを議題といたします。
 なお,審査上の発言は挙手により,これを許します。
 最初に,執行部より説明を求めます。

商工観光課長)それでは,朝日里山学校のオープンということで説明したいと思います。その前に事業の経過でございます。前回,説明した続きということでございます。お手元の資料に基づきまして説明いたします。
 事業としましては,前回,ご説明いたしましたように農村漁村活性化プロジェクト交付金を活用しました19年度から20年度の事業ということで,旧朝日小学校の改修工事を行うという内容でございます。
 改修の工事につきまして,本体の工事につきましては,外構,腰板1mくらいのところがかなり腐っておりましたので,張替等を全面しております。それと,全面の外壁の塗装工事等を行ってございます。それほか外構,電気設備,排水等も行ったという状況でございます。
 それから,新たに建てたものとしては,本体の裏側にあった部分でございます。資料の一番うしろの地図,A3版の地図をお開き願いたいと思います。本体の工事につきましては,玄関から西側に3つございまして,更衣室と食堂,事務室,それから小さく前は校長室が事務室とつながっていたわけですが,それをエントランスホールという形で改修してございます。玄関から東側につきましては,3つの教室を体験教室といたします。一番東側の音楽室であったところを多目的ホールという形で利用したいということで,改修を行ってございます。それから,校舎本体の裏側でございますが,東側,向って左側でございますが,トイレを設置してございます。そのすぐ右側ですが調理室,カマヤという形で新たに2つ設置してございます。それで,東側の右側の2つの建物ですが,これを倉庫,或いは教室等に利用できるような形に既存の建物を改修してございます。建物自体の改修は,以上のような形でございます。
 それから,新たな建物についての面積は,調理室,カマヤ,トイレ,それから校舎等のつなぎ部分で渡り廊下を設置してございます。建物につきましては,以上でございます。
 次に,朝日里山学校の今後の予定でございますが,こちらにつきましては,20年の11月24日,月曜日,振替休日でございますがオープンセレモニーということで,開校をしたいということで,今準備を進めているところでございます。こちらにつきましては,グリーン・ツーリズム関係の体験を行うという形で進めている施設でございます。現在,体験メニューとしまして,地元或いは団体等から挙がってきて「できるよ」といった内容のものでございます。その他にもたくさん提案が挙がっておりますが,どの時期にということはまだ決まっておりませんので,ある程度「できる」というようなものだけをここに載せてございます。
 一つ目としましては,石窯の体験ということで,ピザ焼き,パンづくり,或いはカレーなどのナンづくりを体験できるというものでございます。ジャムづくりにつきましては,この地域につきましては,年間を通しまして様々な果物等ができます。そういうものでのジャムづくりということで,いちご,りんご,みかん,柿,ゆず,うめ,カリン,いちじくなど,こういうものを使ったなかでのジャムづくりということでございます。それから,そば打ち体験ということで,ここにおいては,初心者を当面対象にしていくという形でございます。何回かリピーターを増やしながら中級者へのレベルと,そのような形に持っていけるのではと話しております。それから,カマド体験ということで,この辺のお米は大変おいしゅうございまして,それを昔ながらのカマドで炊いたご飯の体験ということで,あと季節ごとのご飯などもできるのではないというお話がありました。農業体験ということで,収穫だけというお話もありましたが,リピーターを確保するということで,田植えから収穫,或いは苗植えから収穫といった農業体験を持っていってはどうかという話もでてございます。それと芋ほりとかじゃがいも,大根などの農業体験ということでございます。それから,餅つき体験,タケノコほり。タケノコほりにつきましては,季節的なものでございますが,ほったものを食べるといったことまでをワンセットとした体験という話がでているところでございます。それから,竹細工とか木工,わら細工,地元食材にこだわった料理教室の開催というような形ででてございます。それと陶芸関係につきましては,陶芸家でほぼ組織がまとまってきたということで,初心者を対象とした陶芸教室が開催できるというような形でございます。そのほかに,しいたけづくりとかひらたけづくり,なめこづくりなど原木を使った体験を行えるということでございます。
 あと,こちらの筑波山系のハイキングコースが設定されております。そのほか,薬師古道とか北向観音,里山を歩くのには十分なルートもございますので,そういうものを活用した里山の散策というものが提案されております。
 それから,もう一つ,こちらにおいでいただいた方への観光案内というようなものをやっていきたいというようなことで,今準備を進めているところでございます。
 以上,朝日里山学校の今後予定としては,このような形になってございます。
 オープンセレモニーでございますが,資料の1枚次のページをご覧いただきたいと思います。11月24日に開校式という形でもっていきたいと進めております。開校式のスケジュールでございますが,10時に開校式典ということで,10時30分からそれぞれ申込等を受けまして,11時から体験開始ということで終了が15時という予定で,今それぞれ出ていただける団体,地元等の協力について,座談会等を含めて調整しているところでございます。メニューの詳しい内容につきましては裏のページにございます。こちらにつきましては,オープニングのセレモニーとしましては,片野の排禍ばやしを予定してございます。それから,石窯ピザ焼き体験,ミニ門松づくり体験,ウッドバーニング体験,これは板のところに焼きごてで模様を彫っていくというようなことで,最近人気がでてきているものです。それと,陶芸体験,常陸秋そば,いのしし鍋,農産物直売,カマド炊き新米試食,餅つき等を予定しているところでございます。
 朝日里山学校の説明につきましては,以上でございます。よろしくお願いいたします。

川井委員長)ただいま執行部から報告がありましたが,本件について質問等はございませんか。

塚谷委員)今回,オープンの運びとなったわけですが,朝日里山学校と称するわけですので,一応学校と言えば校長,それからスタッフ,それらはどのようになっているのかお伺いします。これから,オープンセレモニーがあるわけですので,その際,「こういう形でやりますよ」ということを皆さんにお話しなければならないと思います。そのスタッフ関係,どのようになっているのかご説明いただきたいと思います。
 例えば,多くの体験メニュー等があるようですが,その体験メニュー等の要するに指導者,そういうリストができているのかもお尋ねいたしたいと思います。

商工観光課長)朝日里山学校ということで,学校なので校長というようなお話ですが,当面,直営でやるということでございますので,学校の所長みたいな形を置きたいと考えてございます。こちらにつきましては,補佐クラスということで,今進めているところでございます。
 また,スタッフにつきましては,常時2名体制という形で考えているところでございます。こちらにつきましては,臨時職員等を配置したいと考えております。
 それから,体験についての指導者でございますが,それぞれの団体が体験をやっている者もございます。そういう方につきましては,そのまま指導者として経験がございますので,そういう方を活用したいというふうに考えてございます。
 体験につきましては,基本的に有料で,その体験の指導者を含めた金額までを体験料としていただくというような形になります。体験のスタッフというのは,それぞれの団体が行う方がスタッフ,指導者,或いは補助者が必要であれば補助者を付けるといった形になってきます。
 その他の指導者でございますが,旧朝日小学校の団体におきまして,婦人部関係ですが明日,あさってですか,夜に集まりまして,婦人部でもそのような体験,料理の得意な方もいるという話も聞いております。そういう方が集まって体制づくりをしたいというような申し入れがございましたので,そういう話のなかで指導者を進めていきたいと。或いは,今後について,他から講師を呼んで技術の向上を図りたいというのであれば,そういう体制づくりもやっていきたいと考えているところでございます。

塚谷委員)分かりました。それと観光案内という形で最後に出ているわけです。この観光案内について,例えば地域の歴史,史跡等の案内,或いは観光果樹案内とかということですが,これは「すてき旅案内人」というボランティアの観光案内人の会があるわけですが,こういう方に応援を頼むというような形になるんですか。

商工観光課長)観光案内につきましては,現在,石岡地区と八郷地区と2つに分かれてというような観光案内をしているのが現状でございます。
 そういうなかで,市の観光協会としては,市全体を案内できるような体制づくりというような考えを持ってございます。ただ,現時点でなかなかそういう状況に進まないということですので,当面につきましては,そういうボランティアの協力,或いはここでスタッフとしている方に勉強してもらって案内をしていきたいというふうに考えてございます。
 将来的には,全市を案内できるような体制づくりというようなものは考えてございます。

塚谷委員)将来的には,全市を観光案内できるようにしたいということですが,すでに里山学校がオープンをするということになれば,そういう体制づくりはすでに行っていなければならないと思うわけです。
 同時に地域において農業体験をする場合の農地の確保,そういった面についてもどのように考えているのかお聞かせいただきたいと思います。

商工観光課長)農業体験関係の農地ですが,何人かの方からこういう土地を貸したいという方とそういう土地で指導してもいいよといった方,農協を通しても募集をかけてございます。そういう方でやるにしても,どういう土地が空いているのかということが,まだ把握しきれていないという状況でございますので,朝日里山学校のなかで登録していただいて,そういう遊休農地をぜひ活用したいといったお話はしてございます。
 そういうなかで,農業の場合,1年間といったスケジュールのなかでやっていかなければならないと思いますので,そういうような遊休地の把握,或いはそこでどういうような方に指導に当たっていただけるのか,もう少し詰める部分がございます。

塚谷委員)ありがとうございました。とにかくオープンするということになれば,準備万端という形でいけるような体制をとっていただきたいと思います。以上です。

大和田委員)具体的な話ですが,この朝日里山学校では食べる物が出るわけですので,保健衛生的な面から安全・安心といったことが重要なわけです。いのしし鍋にしても石焼きピザにしても,食中毒といったことに対する対応,体制はどのようになっているのかお伺いします。

商工観光課長)衛生の面,一番気を使うところでございます。こちらにつきまして,保健所と何度か調整をしてございます。まず,施設として大丈夫なのかということについて,来ていただいて確認をしていただいています。そういうなかで,うしろの建物のなかで,調理をするわけですが,肉等に関して,或いは味噌づくりについては,ある程度仕切られたなかでやる必要があるという指導を受けまして,一番うしろの右側の既存の建物ですが,こちらの方に加工的なものをできるように改修してございます。
 それから,各人の衛生につきましては,保健所等の指導を受けながら,きちんとやっていきたいと考えているところでございます。

大和田委員)そうですね,とにかく事故が起きないように最初が肝心なので,衛生面については特に気を付けてやっていただきたいと思います。以上です。

磯部委員)若干,重複する部分もあるかと思いますが,何点かお尋ねいたします。
 まず,観光協会との整合性,これはどのように対応されますか。

商工観光課長)観光協会との協力体制でございますが,全体的な管理運営というものは,市が直営という形で何度かご説明してございます。そして,体験の部分につきましては,観光協会に委託という形で進めていきたいというふうに考えてございます。市の方では施設,そういうハード的なものの管理,観光協会につきましては,本当のソフト的な部分を担っていただきたいというふうに今進めているとろでございます。

磯部委員)それから,先ほどの大和田委員の質問のなかで,衛生面の問題への対応というお尋ねがありました。こういう事業をやる場合には,営業となるわけですので,調理師免許を持った責任者がいないとできないと思いますが,その辺はどういうような方がどういうように従事されるんですか。自分たちでしし鍋をつくって食べる場合には必要ではありませんが,不特定多数の方に食べさせるということは営業になると思います。
 先ほどの説明ですと,保健所等の指導を受けてやるということでしたが,私の認識では不特定多数の者に食べ物を提供する場合,調理師免許を持っている者を置かなければならないと思いますが,その辺についてどのような考えを持っておられますか。

商工観光課長)調理師でございますが,ここは体験ということで,衛生管理者を置くという形で,現在も観光協会で「まち蔵藍」でかき氷等を出しております。そういうなかで,衛生管理者を置いているところでございます。こちらの朝日里山学校におきましても衛生管理者を置くということで,食堂でございませんので,各人がつくったものを各人が食べるというのが基本的な原則,そういうスタイルでやっていくものですので,そういう場合は,調理師の免許までは必要ないと保健所の確認をしてございます。

磯部委員)了解しました。ちょっと認識不足ですみませんでした。
 それとですね,来年3月までは市が営業という形です。そのあとは,第3セクターなりそういう委託を考えているというような説明が前にあったわけです。そこで,これを見ますと長期的展望,こういうものはもう全部計画されているんでしょうか。
 それから,ここに対する収支バランス,或いは先ほどリピーターの話がありましたが,だいたいこのくらいの人数を目算していると。これは,何でもそうですが,高速道路をつくるときでも,だいたい年間このくらい通るだろうとか,そういうことをきちんと把握したなかで計画を立てていくわけです。今回のこれを見ますと,漠然と今度の24日のオープンニングに合わせたものとそれから継続してやっていくというものだけです。その辺の詳細については細か過ぎるので,この場で説明するのは時間がかかってしまうというのであれば,後ほど委員会の方へ出していただけるのであれば結構ですが,その辺の計画といいますか,そういうものはきちんともう検討されているんでしょうか。

商工観光課長)本来ですと,収支バランス等を含めた長期展望という形になってくるかと思いますが,他のところいろいろと視察なり,インターネット等により調べていくなかで,ほとんどがそこで独自に宿泊とか食堂で料理を出していくと,そういうスタイルのところがほとんどでございます。こちらの朝日里山学校については,地域の方と一緒になって体験をやりながら,その体験料等を含めて,或いは材料費,そういうなかで地域のものを使いながら地域への還元といいますか,地域の活性化に結び付けていきたいという施設でございます。
 ですから,そういうなかで,どこまでのものができるといった収支バランスがなかなか難しいということでございます。現在,1年間,とにかくやってみようということで,分からないこと部分がかなりございます。1年間は,どの辺までいけるのかということで,地域の方と一緒になってやっていこうというスタンスで今考えているところでございます。
 きちんとした収支バランスができないという状況でございますので,その辺については,今後,さらに地域の方と一緒に進めていきたいと考えているところでございます。

磯部委員)これは,スタートした時点で,地域活性化といったことも大きな目標のひとつであったわけです。今の話ですと,初めての実施事業なので難しいというようなことでしたが,何回も先進地視察等を行って調査をしてきているわけです。ですから,きちんとしたシミュレーションというものを。そのとおりにいくかいかないかは,社会情勢の変化等があって難しいとは思います。今の話ですとあまり計画がたてられない,とりあえずやるだけやってみようといったように感じられますが,それではちょっと甘過ぎるのではないかと思います。担当所管をきちん置いて,その担当者に徹底的に分析をさせ,検討をさせてスタートしないと。私は,このような状況でスタートしたらこの事業は失敗するという見方をしています。
 ですから,その辺を踏まえたなかで対応をしていただかないと。確かに難しいですよ。しかしながら,何箇所か一緒に先進地も見ていますよね。
 それともう一点お聞きしたのは,里山学校開校に当たってのピーアール方法,これはどのようにしたのかお伺いします。この件については,私が前にも委員会で東京の文京区と姉妹都市ではないが交流都市を結んでいるので,夏休みにはそう学校からぱっと来てもらって,2泊なり3泊なりしてもらって,自然を楽しんでいただくようなピーアールをしてはどうかとか何点か提案させていただきましたよね。そういうもので,この朝日里山学校のオープンに当たってのピーアール,こういう時代ですから1か月,2か月前からピーアールはやっていかなければならないことだと思います。その辺は,今後も含めてどのような対応されていくのかお尋ねいたします。

経済部長)まず,先ほどの長期計画,収支バランスにつきまして,現時点での考え方についてご説明いたします。委員さんがおっしゃるとおり,21年3月まで半年しかございません。ただし,先ほど課長がお答えしましたように20年度,21年3月までと21年度,1年半につきましては市の直営でやっていきたいということで考えております。そして,22年度につきましては,指定管理の方に向けた方向で進めていきたいという考えでございます。
 そのなかで長期計画,確かに指定管理に移行するに当たりましても,収支バランスがとれないと指定管理におきます市の財源,持ち出し財源が多くなるということもございます。その辺につきましては,十分検討しなければならないということでございますが,現在考えているなかでは,収支的なもの,先ほど課長の方からいろいろ体験メニュー等ご説明いたしましたが,このメニューは一律料金ではございません。その材料等によりまして料金が変わりますので,その料金をなるべく早くということではありますが,この半年間のなかでは確立していきたいと考えております。その確立したものにつきまして,21年度で調整をしていきたいということで,収支バランスについては,やはりマイナスを出さない方向で考えてはおります。そのなかで,私どもの考えとしては管理関係,建物の維持管理がございます。そういうものの管理,それと職員,臨時職員になりますが職員の人件費,それについては21年度も支出しなければならないのかなと考えておりますが,22年度からは,指定管理に向けた場合には,できるだけ収支において建物の維持管理料のみくらいで済ませたいと考えております。
 それからリピーターの数でございますが,数的には1年間の計画というものはございますので,課長の方から説明いたさせます。
 また,ピーアールの方法について,先ほど交流都市のお話もありましたが,この前,副市長とも話をしたなかで,まず市長の方にお願いをしまして,トップのセールスをやっていただくということを考えております。市長の方にお願いを申し上げまして,現在,文京区は防災の協定となってございます。そういうことも併せながら,それから横につなげていきたいということで,市長のトップセールスをお願いすることになるかと思います。

商工観光課長)今後のピーアールが,こちらの人を集める生命線となってくるだろうと認識しております。そういうなかで,現在,最初に見るというものは,やはりインターネットでございます。そういうなかで,インターネット,ホームページの整備を今やって,あらかた骨子ができてきております。ただ,インターネットをつくればいいというものでは,検索してもなかなかヒットしない状況かと思います。そういうなかで,ある程度ヒットするようなしくみづくり,こちら専門業者の方と詰めに入っているところでございます。
 それから,それぞれ月ごとの体験等のチラシを作っていきたいと考えております。あとは,地方版を通したなかで,新聞等への掲載,投げ込みなどをしていきたいと考えております。それから,対象としまして,先ほど東京方面関係についていろいろとご指摘がございました。現在,姉妹都市はございませんが,以前に交流のあったところもございますので,そういうところ,或いは東京へのピーアール,浅草等へも行っております。そちらの観光協会の方とも名刺交換をしておりますので,そういうところへのチラシの配布をしていきたいと考えております。また,現在,子供会からの問い合わせが多い状況で,そちらへのピーアールということもやっていきたいと考えております。
 それから,もう一つが旅行業者とのタイアップということで,今進めているところでございまして,旅行業者につきましても従来型での東京での募集をかけてやるというスタンスではなくて,地域でどういうふうなメニューがつくれるのかという形で,そのメニューに乗っていきたいという旅行業者もおりますので,そういうところとのタイアップという形で進めていきたいとふうに考えております。

磯部委員)ありがとうございました。トップセールスというお話がありましたが,トップにはよほどしつこく言って,やってもらうようにしていただきたいと思います。これはお願いしておきます。
 それから,一番大事なことは収支バランスと継続性の問題だと思います。それには,きちんとしたシミュレーションを立てた計画を明確にしてやっていかないと,なかなか難しいとおもいます。これは,初めての体験です。これが成功することによって,今後,少子化に伴う廃校ができたときに,その廃校利用ということも大きく影響してくるスタートだと思います。ですので,その辺も踏まえて,この事業がぜひ成功していただけるように再度のご努力をしていただきたいと思います。以上です。

島田副委員長)今,いろいろな説明を聞きまして,この事業が成功するのかなというような気持ちで質問をさせていただきます。
 いろいろな体験のメニュー等を見ますと,なかなか素人では大変かなという気持ちでおります。そうしたなかで,地元,結局あそこの朝日地区,柴内地区,弓弦地区,そういう地域の皆さんとどういうふうな関わりをもっていくのか。これは,このメニューを見たときに,他の山に入った,畑に入った,田んぼに入ったといったようにいろいろな問題が出てくるような気がします。
 やはり,地元との関係,これが一番大事なのかなと思います。そうしたなかで,JAとの関わり等も真剣に考えていかなければできないのかなと思います。それから,スタッフについてですが,先ほど課長補佐クラスを所長としてというお話でした。また,2名の臨時職員ということでした。これは,まるっきり分からない人,例えばジャガイモはいつ植えていつ収穫するのか,タケノコは何月に掘れますよといったくらいは理解している人ではないとだめだと思います。それとご飯炊きですが,薪を使ってカマドで炊いて,お焦げなどをおにぎりにして食べたのなら,これは本当においしいのではないかと思います。そういった場合に,その薪はどうするのかと。これは,所長,スタッフ,大変な苦労になると思います。そう考えたとき,職員でできるのかなと思います。果たして,市職員の補佐クラスで,そういうことが分かっている人がいるのかと。私は不安に思います。
 大変,内容的には夢を持てるような季節のご飯炊き,タケノコ掘り,芋掘り,じゃがいも,だいこんといっぱいメニューが組まれています。都会の方がこちらに来た時に,こういうものが用意してあって,そういう体験ができることはすばらしいことと思います。ただ,中途半端なスタッフではできないのかなと思います。
 その辺,どういうふうな考え方,地元との関わり,タケノコ掘りにしてもいちご狩りにしても,やはり地元の皆さんが「ああ,来てくれた」というような感じで迎え入れられるような環境をつくっていかなければ,この事業は成功しないのかなと思いますので,どのような考えを持っているのかお聞きしたいと思います。

商工観光課長)さまざまな体験メニュー,今回のなかで「食」というものも一つのテーマに考えてございます。そういうなかで,安心・安全な食べ物という前提になってくるかと思います。そういうなかで,地元の食材にある程度こだわっていきたいというふうに考えております。地元の方とも何回かお話し合い,座談会等も開催しまして,そういうなかでどういうものがつくれるのか,或いは体験のなかで,先ほどカマド炊きでおいしいご飯が炊ける方がいるという話を聞いております。開校前には,練習も行いたいというようなお話がありましたので,カマド炊きの練習もやりたいと考えてございます。
 そういうなかで,地元との関わりですが,農業体験等につきましては,かなりの協力を得ないとできない部分がございます。その辺,さらに話し合いながら進めざるを得ないのかなと考えております。
 また,JAとの関わりも重要でございまして,JAにつきましては,現在,東都生協関係,或いは高校・小中学校の農業体験の受け入れを行っているところでございますので,そういうノウハウをかなり持っている職員がございます。そういう方々と一緒に,体験については進めていきたいと考えております。
 それで,体験をやる場合,スタッフの問題,必要になってくるわけですが,そういうなかで,ある程度募集の数というようなものも当然かかってくるかと思います。何百という募集となった場合,相当のスタッフが必要となってくるかと思いますが,通常の体験のなかでは20名程度が,1人か2人のスタッフのなかで体験をこなしていくのには,その辺の人数かなというふうには考えております。あまりにスタッフばかりが多くて,体験メニューが高額になって集まらないという形もでてきますので,スタッフのそういう費用の部分,或いは体験メニューの価格ですか,どのくらいが集まってくるのか,その辺もさらに詰めていきたいと考えてございます。

島田副委員長)今,私が質問したことについて課長から説明があったわけですが,内容的に簡単に考えていますが,ピザ焼き,カマド炊き,これの薪はどうするのか。24日にオープンして第1に業者から買うのか。これ買っていったら,大変な利用料といいますか,大変な価格になると思います。その辺から考えていかないと大変なことになると言っているんです。地元の人を取り込まないで,机の上で「薪は買えばあるよ」,「材料も買えばあるよ」と言ったときに,多分,こういうところへ来る人は,できるだけお金がかからない,そして1日を過ごそうという人が多いと思います。その辺のところが,内容的に地元の意見,地元の人のノウハウ,薪はいつごろ割っておけばいつごろ使えるといったようなこともあるのかなと思います。まだ都会の子どもたちが来て,薪割り体験をすることは喜ぶと思います。ただし,危険性もあります。そういうときの指導者はどうするのかといったようなことがあるわけです。
 この体験の事業はすばらしいことだと思います。しかし,これを成功させるためには,来る人たちの希望,また地元の人たちがこういうふうに思っている,そういうことのすり合わせを真剣に考えていかないと大変だなと思います。
 多分,これ所長になった方は,休みの日に薪割りといったようなことになりますよ。そういう人が,職員の補佐クラスでいるのかなと。やはり,そういう意味でも地元の人たちの協力を得なければできないと思います。以上です。

大和田委員)私は,この問題については,中立といいますか,賛成でもなく反対でもありません。ただし,この事業には大変なお金がかかるわけです。普通,学校というのは,お金を取らないわけです。収支決算面で,大変なロスがでると思います。ですので,ボランティア的な方がたくさんいないとできないということになります。それは,今の内容からみた場合です。
 開校までにお金をかけて,何年か事業を続けたら膨大なお金がかかるといったことも予想されますので,県内はじめ県外の同じような施設をさらに調査研究して,そういうことを土台としてプラスの面を多く取り入れてやっていかないと赤字,相当なお金がかかるということになりかねません。すでに,8年くらいやってやめているところもあるということですので,担当としては,収支の面を含め,あらゆる面を調査検討して進めていってもらいたいと思います。

経済部長)先ほどから磯部委員さんからも出ておりますし,今,大和田委員さんからもございましたが収支関係,これにつきましては十分考慮しなければならないことは頭に置いております。ただ,20年度につきましては試行的な部分がございますので,半年のなかで,21年度に向けた取り組みを十分協議をして,進めなければならないのかなと考えております。この20年度の半年間については,各教室の材料費,そういうものも全部見合わせた収支,バランスが取れるのかという疑問がございます。これにつきましては,大変申し訳ございませんが,まず進めさせていただきたいということで,21年度に向けまして十分調整をしていきたいと考えております。よろしくお願いしたいと思います。

塚谷委員)今,様々な意見が出たわけですが,始まる前段からあまり暗い影を落とすような話をして誠に申し訳ないわけですが,ただ,これからこの事業が発進するというなかで,これまで我々がいろいろな先進事例を視察してきたなかで,体験だけで行うというところは少なかったわけです。宿泊をする,食事を提供するというなかで,地域との関わりは何かと言いますと,地域の奥さん方にパート代は安いですが協力していただいて,料理をつくったりして地域の活性化に少しでもつながっているというのが,ひとつの流れであったわけです。
 そういうことも,今後は視野に入れていかなければならないだろうし,恐らく国交省あたりが学校の子どもたちは1週間くらい宿泊体験をしながらやるといったような方針も出されているなかで,近い将来にこの地域も,今現に子どもたちを体験させて宿泊をさせているという状況になっているなかで,ただ体験だけでおさまらないで,将来は宿泊もしなければならない,ある程度,3日ないし1週間の滞在もしなければならないといったときの対応も求められることになります。例えば,宿泊場所はどこにするかとか,あとは民泊とか民宿といったようなことも考えなければならないことになるわけです。それから,石岡市内の観光施設の横のつながりを密にし,お互いにやっていかなければならないこともあると思います。
 先ほど島田委員からありましたように,地元の方に指導者をお願いしたいということでしたが,例えばグリーン・ツーリズムのなかでインストラクターが養成されております。この石岡地区のなかにも,何名かインストラクターおります。少なければ,そういう者を養成していかなければならないということも考えていかなければならないと思います。将来に向けては,その辺のところまでも考えていかなければならないと思いますが,部長はどのような考えを持っていますかお尋ねいたします。

経済部長)宿泊体験ということで話が出されましたが,確かに文科省,国交省のなかで3泊4日ということで,2泊は通常の宿泊でもいいですが,1泊は民泊もしくはホームスティという形で行いなさいよという事業がございます。
 今,学校関係におきましては,課外,外で体験学習のメニューが観光日本ということで観光庁がつくられたということもございますので,取り込まなくちゃならないということになっております。そういうことで,民泊については,先ほどから出ております食事の問題,衛生関係の問題がございます。保健所関係の登録,また民宿となりますといろいろ宿泊としての登録をしなければなりません。やはり,なかなか難しい問題ということになりますので,まずはホームスティから始めなければならないのかなということで考えております。
 そのなかで,やはり地域の皆様方,ここは朝日小学校のもとの地域ということで4地域ですか,ございます。この方たちの協力を本当に得なければならないという状況がございます。やはり,周辺の農地等の所有者はあの周辺の方々がほとんどでございます。農業体験をやるにしても何をやるにしても,その農地の利用と皆様方のやはり技術というものを伝承させていただくということになりますので,地域の皆様方にはご協力いただきまして指導者ということでお願いしたいと考えております。
 今後,地域の皆様方と座談会に入っているなかで,十分詰めまして,その調整に当たっていきたいと考えております。また,インストラクターにつきましては,何名かいるということは承知しております。皆様方とも今後十分協議をしまして,お願いする部分がたくさんあると思います。逆に少ない人数でございますので,そういう方面に向いた方も今後養成しなければならない時期になるかと思います。養成をしながら,お願いをしながら進めていかなければならないと考えておりますので,もしそういう方,やりたいという方がございましたら,ピーアールも併せてお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
川井委員長)ほかに発言は、ございませんか。
 
(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので、以上で本件の審査を終了いたします。
 次に,その他の件で皆様にお諮りいたしたい件があります。
 経済部から,以前,説明のありました三村地区の養鶏施設における資源循環型畜産確立事業につきまして,12月定例会に向け補正予算を予定しているということであります。
 つきましては,当委員会として,当該施設の類似施設及び三村地区の養鶏施設を調査し,現状把握と併せ今後の具体的な審査に役立てたいと思います。
 なお,詳細については、事務局より説明をいたさせます。

事務局書記)ただいま委員長からございましたが,以前,9月定例会に補正を予定しているといった段階で,委員会に経済部より具体的な内容が示されたところでございました。
 一旦,当該事業については,9月定例会への提案が見送られたわけでございますが,この度の12月定例会には提案予定で進めているということでございます。
 当該事業につきましては,説明を受けた段階で,委員会において,委員の方から具体的な施設の概要を把握したい旨のご発言等もございまして,先進事例ということで経済部担当の方と調整を図ってまいりました。
 今般,視察先として予定しておりますのは,千葉県鎌ヶ谷市にございます「アクアセンター・あじさい」でございます。当該施設は,今般の処理施設と同様の焼却炉を有しておりまして,柏・白井・鎌ヶ谷環境衛生組合の一部事務組合で運営されている施設でございます。
 なお,「アクアセンター・あじさい」視察終了後,三村地区の養鶏施設の現地調査を予定するものでございます。

川井委員長)ただいま事務局から説明がありましたが,明11月11日,千葉県鎌ヶ谷市の「アクアセンター・あじさい」の先進地視察及び「三村地区の養鶏施設」の現地調査を行いたいと思います。
 この件について,ご意見等はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ご意見なしと認めます。
 お諮りいたします。
 11月11日,当委員会として先進地視察及び現地調査を実施いたしたいと思います。
 これに,ご異議ございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 以上で,本日の審査を終了いたしたいと思います。
 以上で,市民経済委員会を閉会いたします。
   

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