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議会中継
  


 第2回委員会 (5月18日)
出席委員 川井貞夫委員長,島田久雄副委員長,菱沼定夫委員,磯部延久委員,大和田俊樹委員,塚谷重市委員
市執行部 【経済部】
経済部長(市村章二),経済部次長(沼田耕),農政課長(谷仲幸造),商工観光課長(小松崎隆雄)
議会事務局 庶務調査課係長(神谷一美)


川井委員長)ただいまから,市民経済委員会を開会いたします。
 本日の議題は,先の定例会において付託され,閉会中の継続審査となっております陳情の審査として陳情第30「林道への待避場設置の陳情」及び陳情第31「石岡市国民宿舎つくばね存続に関する陳情」であります。
 次に,本日の審査にあたり,説明員として出席を求めた者の職氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりでございます。
 これより議事に入ります。
 はじめに,陳情第30「林道への待避場設置の陳情」を議題といたします。本件について,事務局から受理の経緯及び概要について説明願います。
 
事務局書記)それでは,陳情第30「林道への待避場設置の陳情」についてご説明いたします。本陳情は,石岡市柿岡××番地×のつくばね森林組合代表理事組合長○○○○様から平成21年2月23日に提出され,同日付で受理しております。
 内容でございますが,石岡市大増地内の林道において右折が困難な箇所があるとし,木材の搬出,機材等の運搬及び作業スペース確保のため待避場の設置を求める陳情であります。なお,お手元に陳情に添付された位置図のほかに,経済部から提出いただいた本陳情に係る箇所を示した平面図等を配布してございます。以上でございます。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 ここでお諮りいたします。この件については,その現状を調査するため,これより委員派遣による現地調査を実施したいと思います。これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ご異議なしと認めさよう決しました。
 暫時休憩いたします。

 ― 休 憩 〔現地調査〕 ―

川井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 ただいま現地調査を実施したところでありますが,それらを含め,ご意見,ご質問等がありましたらお願いします。

磯部委員)この費用について十分検討する余地があると思ういますので,もう少し検討して対応すべきかと思うのですが。

経済部長)費用等につきましては,場所の測量等も行いまして概算費用になると思いますが,費用等の算出をしていきたいということで考えております。費用等が算出できましたらば,また委員会の方へご報告申し上げます。

川井委員長)暫時休憩いたします。

 ― 休 憩 ―

川井委員長)会議を再開いたします。
 ほかにありませんか。

磯部委員)ですから,私が言ったのは,概算費用などを算出した中で,また休憩中にリップサービスでハンググライダーの話しも出ましたので,その辺を十二分に検討して,林業の間伐などは積極的にやるようになりましたが,その辺も鑑みた中でこの問題は結論を出すべきではないかということで検討する余地があるというのが意見です。

川井委員長)では,本件は継続審査ということでご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,陳情第31「石岡市国民宿舎つくばね存続に関する陳情」を議題といたします。本件について,事務局から受理の経緯及び概要について説明願います。
 
事務局書記)それでは,陳情第31「石岡市国民宿舎つくばね存続に関する陳情」についてご説明いたします。
 本陳情は,石岡市上青柳××番地の○○○○様ほか7名から平成21年2月26日に提出され,同日付で受理しております。
 内容でございますが,国民宿舎つくばねは,宿泊施設としてのみでなく慶弔行事等に利用され,八郷地区住民の地域交流の場として社会的役割を果たしてきた施設であるため,市における存続か廃止かの検討について心配されているということであります。そして朝日峠等のトンネル化やつくばエクスプレスの開通,また八郷地区が「にほんの里100選」に選ばれたことなどから今後の観光振興のための宿泊施設として必要であるとして,地元地域でも検討されていること。また「石岡市国民宿舎つくばね施設検討委員会」においても宿泊施設の必要性を認めた上での提言がなされていることから,老朽化対策や耐震整備など財政的な負担はありますが,観光産業の振興,地域振興の充実のため宿泊施設の拠点として国民宿舎つくばねの存続を求める陳情でございます。以上でございます。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 次に,執行部から国民宿舎つくばねについて,施設の現状,石岡市産業文化事業団の公益法人化の問題及び国民宿舎つくばね施設検討委員会の提言をふまえた考え方について説明を求めます。

商工観光課長)それでは説明いたします。まず,つくばねの施設についてでございますけれども,国民宿舎つくばねにつきましては,建てられましたのが昭和49年ということで35年を経過しようとしております。施設につきましては,老朽化が進んでおりますし,また部屋にトイレ,浴室等の設備がないということで,今現在の利用客のニーズに対応できないという状況でございます。また公益法人化の問題でございますけれども,公益法人法が改正になりまして,平成25年の12月までに,今現在の石岡市産業文化事業団を公益法人として認定いただくか,その公益法人が認定いただけない場合は一般法人として存続するか,又は何の手続きもしなければ廃止になるということでございます。そういうことで公益法人の認定を平成25年12月までに受けなければならないという問題がありますけれども,その認定につきましては今の法律の中では公益法人の認定が難しいという状況にございます。また国民宿舎つくばね施設検討委員会の提言につきましては,先程ありましたように八郷地区における唯一の宿泊施設でもありますし,また慶弔行事等にたくさん利用されておりますので,つくばねにつきましては,存続していただきたいというような提言がございます。ただ提言の中では施設の存続については認めますけれども,当施設は35年が経過し,施設の老朽化,設備機器等の消耗が進み,数年後に耐震工事も必要となり,厳しい財政の中で改築,耐震工事等を含む施設の改修等,いずれにしても相当な財源を必要とするとしております。そういう観点から施設につきましては存続,廃止等の検討のほか,民間の導入等や耐震工事,そういうものを考えた中で検討して行かなければならないと考えております。担当課としましては,つくばねの施設については,必要と考えておりますけれども,そのつくばねが必要かどうかという費用対効果を含めまして,まず存続すべきか,しないかについての調査をする必要があるんではないかと考えております。その後の結果が出ましたらば,それに基づきまして規模を考えるとか,耐震補強をするとか,新たに建て替えるとか,民間の誘致をするとか,そういうふうな考えが出てくると考えております。いずれにいたしましても担当課としてはつくばねについては,施設としては存続していきたいと考えております。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 ただいまの説明を含め,この件についてご意見,ご質問等がありましたらお願いします。

磯部委員)いま小松崎君の説明の中での公益法人の問題,これは当委員会で云々の問題ではないですね。執行部の問題ですね。それと執行部としては存続をしたいと言うが,その場合に規模の問題であるとか建替えの問題がある。それはやはり存続するんで有るならばそういうもののデータや資料を全部そろえて検討していかないといけない問題ではないかなと思います。確かにないよりはあった方がいいですね。しかし先程話がありましたように費用対効果の問題,それと検討委員会の答申の中でも存続は認めるが改築,改築というよりは建替えですね。耐震の問題。そういう問題もかかってくるといわゆる費用的なものもどういうふうになっていくのか,そういうものも資料の中で検討していきながら,どう方向性を持っていくかという協議をしなければいけないのかなと。確かにつくばねを造った当時は,地元の方が結婚式,法事いろいろなことで利用が活発でしたが,近年はそういうものもほとんどないという中での宿泊施設,ただ,いま朝日トンネルの問題とか,八郷地区,石岡地区の観光誘致の問題とか,そういうことも網羅した中での存続のあり方というものを十二分に検討すべき問題ではないかと。同時に近年のライフスタイルの変化ですね。観光バスで行くのではなく,自家用車で高速道路が1,000円で行けるということになって,各自がばらばらの行動をとる時代,それから市民志向といったものもいろいろな角度で違ってきている。そういう中で考えたときに行政側がこういう宿泊施設をやることは今後どうなのかと,これは反対していっているんではないです。また公益法人になりますとだいぶ補助金が出ますよね。特殊法人というのは国からずいぶん金がきますから,けれど法人格が認められていないとなると費用の問題も出てくる。ですからいろいろな角度から十二分に検討していかないとならない。執行部は現に検討委員会からの答申に対して,どういう基本的な考えを持っているのか。それは担当所管ではなくていわゆる市長ですね。その辺も踏まえた中での検討の余地が有るのかなと思います。私はあった方がよいのは百も承知です。ですけれどあそこを建て替えるかどうするか。先程あったように民間に預けるのも一つの手法かも分かりません。そういうことも含めた中で委員会の中で検討していかないと間違った選択をしてしまうといけないと思うんです。ですからその辺を一つ材料提起として提案をしたいと思うんです。以上です。

塚谷委員)この国民宿舎つくばねの存続に関する陳情なんですが,この主旨の内容からすればこのあいだの検討委員会で出されたものより,より以上に中身の濃い感じであるし,またこの陳情者がその地域の区長さんであるということで,今後存続に当たっては大きな意味をなすと私は思うんです。いま小松崎課長から25年までには公益法人の認定を受けなければならない。それまでに何とか対応していかなくてはならないということです。いま磯部委員からもお話しが出たように存続するに当たって,費用対効果あるいは建て替えるか,改修するかという形になっていくと思うんですが,私の考えでは,例えば耐震改修に当たって,ある程度の見積もりをして意外と安い費用で出来上がるのではないかとか,そういうことも考えられるのではないかと思うんです。そういう面も執行部として深く追求していただきたいと思います。

大和田委員)このつくばねを存続する陳情の中身を見ると,続けて欲しいということであります。それに似たような国民宿舎水郷の存続についても検討委員会が組織されて観光振興を踏まえた施設を存続していくべきだという提言がなされているというのですから,やはり今言ったいくらかかる云々の以前に,区長会から出されているように存続すべきだということをまず決めるか。その前に予算がどうかということではなくて存続すべきであるということでまず進めていかなくてはならないと思います。存続しなというのであれば費用対効果云々ということで騒ぐ必要はないし,まわりくどいことを言っていることはないと思うんです。この提言した○○○○さんはじめ各地区の区長さんからの申請が出ているわけですからこれを当委員会として存続すべきであるということをまず決めるか。いや存続しないんだというような方向付けをする必要があると思います。中身を見ると朝日峠のトンネル化,茨城県フラワーパークとかの観光振興の拠点としてとか,いろいろ方向付けとしてはいいことがありますので,私は存続させて,仮にお金がかかったとしても将来に存続させてよかったというように言われるような方向付けをしてまいりたいと思います。

島田副委員長)いま皆さん方の意見をお聞きして,私もそう思います。そして25年の12月までというような期限があるという中で,存続するという形の基に努力してみたらと思います。時期的にいま21年,本当に期間が短いわけです。そのままにするか,やめるかという形のまま議論をしていって時間が過ぎてしまったというようなことはなくして,この陳情を採択して努力していただきたいと思います。

商工観光課長)公益法人の認定の時期につきましては,平成25年の12月までなんですが,指定管理の期間につきましては,そういう問題がございますので平成24年度までの4年間というかたちの指定になっております。その期間のうちに方向性を決めたいということでございます。

経済部長)ただいま委員の皆様からお話が出ておりますように,観光的なものからいきますと,経済部としましてはやはり必要不可欠の施設であると認識はしております。その中でつくばねに関しましてというよりも宿泊施設としてどうするかというのが議論かなという気がしております。ただ新たなものとなりますと財源的なこともございますので,考え方としましては今の宿舎について耐震診断をしてみたらという考えはございます。その中で耐震の問題が少しの改修でクリアされるという状況であれば,後はお客のニーズにあった一部の改装等を考えなければならないだろうと,その中で現施設をコンサルをかけた中で考えざるを得ない状況かなと考えております。それをできるだけ早めにかけていきたいというのが現在の担当部としての考えでございます。ただその中で,耐震補強の方がかかるといった場合については,また新たな施設をどうするかという問題が発生するのかなということで,まずは今の施設を使えるか使えないかの基準,前に出されたのは年月だけであって,耐震の診断はしておりません。そういうこともございまして耐震診断をした中で費用対効果を見ていきたいという考えがございます。もう一つの公益法人化の問題については,小松崎課長が答弁しましたように4年間ということで,今回については指定管理をしております。その後につきましては,つくばねの宿泊施設を完全に黒字化というのは大変難しい状況でございます。やはり1歩でも黒字に,逆に赤字を少なくしていくというのは,管理について民間も視野に入れた経営努力をしていかなくてはならないと考えております。ただ公益法人化を先程大変難しいということでお答えしております。5年後になりますが一般になるか公益になるかということでございますが,事業団に関しましては,今回開発公社の解散に伴いまして風土記の丘の管理を行っている状況でございます。国民宿舎とフラワーパークだけで公益法人を取るというのは大変難しい状況でございましたが,風土記の丘が入ったということで年の収入に関しましては全体の何割というか基準が決まっております。それを超えなければ公益法人として認められるという状況でございますが,そういうことも踏まえまして事業団に対しまして経営の改善に向けた研修若しくは話し合いを行っているところでございます。そういうこともございまして国民宿舎に関しましては事業団がそのままいくということでなく,民間を活用することも一つの手段ということで存続に向けた調整をしていきたいと考えております。ただ存続するにしても先程申しましたように耐震の問題については調査をさせていただければというふうに考えております。

磯部委員)先程耐震の話が出ました。ただ小松崎課長の説明の中では,部屋にお風呂もない,トイレもない,いわゆる耐震だけでは利用者のニーズに十分対応できるものじゃないんです。その辺も含めて,また先程大和田委員と島田委員からありましたように,存続を前提にしてこの委員会として議決するんであるならば私は委員長報告の中へ附帯条件をつけた存続ということで存続に向けた鋭意努力していただく,また部長から黒字というお話しがありましたが,私は行政がやることは赤字がいいということではありませんが,黒字にならなくてもいいと思うんです。ただそれなりのお金を使ったサービスをしてそれなりの費用対効果が出てくれば行政の場合はサービスが目的ですからある程度の出費はしょうがない部分がたくさんあると思うんです。私は存続という結論はおおいに賛成です。ただ附帯条件としてその辺を踏まえた結論を出すべきかなということです。

大和田委員)方向付けとしてはつくばねだけを考えないで,例えばゆりの郷も含め,ひまわりの館も含め,それに類似したサービス的なものがありますよね。それをトータル的に考えてやっていくのが住民サービスの一環だと思うんです。区分けすることは確かに競争の原理からいいんですけれど,ゆりの郷,ひまわりの館,あと何かありましたね。そういうものをトータル的に指定管理者制度にしてやっていくこと。存続するならば。そういう方向でやっていかなければならないと思います。つくばねだけですと確かに目に見えて赤字ですから,それを存続すると言えば反対されますよね。でもそれをトータル的にやれば幾分利益が追求できるんではないかと。でトータル的に市民サービスができるという考え方になると思うんです。その辺を執行部では耐震化云々だけでなく,トータル的にどうなのか,もちろん耐震も,それからいま磯部委員が言ったように風呂,トイレなどニーズに応えるべきことをやっていく。存続するんであれば多少の予算はかかってもしょうがないですからね。指定管理者制度にしても市の負担の割合が含まれていると思うんで,その辺も考え方の一つとして持ってほしいです。

川井委員長)ほかに発言はございませんか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
 次に,討論に入ります。討論はございませんか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ないようですので,以上で討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 陳情第31「石岡市国民宿舎つくばね存続に関する陳情」を採決いたします。
 お諮りいたします。本陳情は,「採択すべきもの」と決することにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 以上で,当委員会に付託されました案件の審査は終了いたしました。
 ここでお諮りいたします。
 本日,審査いたしました案件に係る委員長報告の取り扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,その他の件として執行部より報告事項があるとの申し出がございますので,これを許します。

商工観光課長)ご報告申し上げます。朝日里山学校につきましては,昨年11月24日に開校しまして順調な運営を図ってきておりますけれども,今現在につきましては観光協会に市から委託をしているかたちになっておりますけれども,平成22年度からは指定管理者制度を導入したいと考えております。それに伴いまして12月の定例議会に指定管理者の指定の議案を提出する予定でおりますのでご報告申し上げます。
 それと国民宿舎つくばねにつきまして,6月議会につくばねの改善を図る一環としまして地元の地産地消の食事メニューなどを提供することに力を入れたいということで,ふるさと雇用再生特別基金事業を活用しまして調理人1名を採用しまして地産地消を進めたい。それと新たなメニューの提供をしたいということで,その分について補正の提出を予定しております。この事業につきましては県から10分の10の補助ということで出ますので,市から産業文化事業団へ委託してつくばねで調理人を採用するというかたちを考えておりますのでご報告申し上げます。

川井委員長)以上で報告は終わりました。
 ただいまの件について,ご質問等がございましたらお願いします。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ないようですので,この件については以上で終結いたします。
 ほかに発言はございませんか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

川井委員長)ないようですので,以上で市民経済委員会を閉会いたします



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