平成15年2月10日 教育福祉委員会


案 件 ○石岡市老人保健福祉計画及び介護保険事業計画について
○常陸国衙跡発掘調査について
○三村小学校増築工事について
○その他
出席委員 亀井比志子委員長,國司 進副委員長,小泉 彰委員,海老澤通弘委員,久保田健一郎委員,小松美代子委員
説明員 福祉部
 福祉部長(浅野昌二郎),高齢福祉課長兼レジオネラ症対策担当(藏本宏一)
教育委員会
 
教育長(海老澤 務),教育次長(草間 暁),参事兼教育総務課長(土師照夫),生涯学習課長(佐子川祐治),副参事施設担当(広瀬峰昌)
議会事務局 庶務調査係長(飯田英男)


 開会 午前10時00分

亀井委員長) ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。本日の議題につきましては,お手元にご配付しております協議案件書の順に沿って進めていきますので,よろしくお願いいたします。
これより,福祉部所管となります所管事務の調査を行います。調査案件説明のため出席した者は,お手元にご配付しております出席者名簿のとおりであります。
初めに,石岡市老人保健福祉計画及び介護保険事業計画についてを議題といたします。本件につきまして,執行部より説明を求めます。

福祉部長) 細かい計画書の説明に入る前に,私の方から概要についてご説明申し上げます。高齢者保健福祉計画はお手元にご配付申し上げておりますが,この計画につきましては老人保健福祉計画と介護保険事業計画の二つを合わせて一つの計画にしているものでございます。これは平成12年度に策定したものを,介護保険料の見直しと共にこの計画も見直しをするということでございまして,3年ごとに計画内容の見直しをするということで調整をしたものでございます。この計画は介護保険料の算定の基礎になるということでございます。介護保険料につきましては,前回の委員会でご説明いたしましたが,前回は現在の基準額2,800円をあの段階では3,055円まで詰めていくと。3,000万の基金を取り崩して3,055円というようなご説明をいたしました。その後,基金の取り崩しをどこまで進めるかということを市長の判断をいただくというようなことでおりました。最終的に今回議案として介護保険料の改定の議案をご提出いたしますが,基金は現在1億円程度ございますが,これを3年間で8,000万円取り崩すということを前提に,介護保険料の基準額を2,900円に改定をしたいと。現在の2,800円の介護保険料から月100円の値上げになります。こういった考えで今後3年間運営していきたいということで,今回条例をご提案申し上げる次第です。それから同じくその条例の中で,懸案になっておりました低所得者への減免ということについても,これも条例の中で可能にするような条例となっております。内容については規則の中で具体的に規定していくということです。こういったことで高齢者保健福祉計画を策定いたしましたので,よろしくお願いいたします。

高齢福祉課長) それでは,石岡市高齢者保健福祉計画についてご説明申し上げます。お手元にご配付しております計画書の方をご覧いただきたいと思います。ページ数でいきますと3ページになります。こちらに第1節で計画策定の趣旨ということでございますが,これまで総合的にかつ計画的な高齢者保健福祉施策を推進するため,平成6年度に老人保健福祉計画を策定し,その計画の最終年度である平成11年度に平成12年度から16年度までの5年間の計画期間で石岡市老人保健福祉計画及び介護保険事業計画を策定いたしました。平成12年度からスタートいたしました介護保険制度の事業計画を一体といたしました総合的な高齢者保健福祉計画でありまして,5年間を計画期間として策定されました。社会状況の変化に対応できるように3年ごとに見直しを図るということで,今回の計画もこれに沿ったものでございます。この計画が先程部長から説明がありました今後の介護保険料の基礎資料となるわけでございます。この計画の策定につきましては,12ページに入りますが,石岡市介護保険運営協議会委員の皆さんのご意見や次の13ページで実施いたしました65歳以上の市民の方へのアンケート調査等を行いまして,高齢者の実態把握を調査し,今後の福祉保健サービスの利用見込みの分析等をして参った次第でございます。
次に第2章で高齢者をとりまく概況ということで,17ページになりますが,これにつきましては人口の推移で高齢者人口の占める割合ですが,現在18パーセントを超えて昭和55年の倍以上というような急速な高齢化を示してございます。高齢者の健康状態ということで,23ページの方に示しておりますが,介護保険の要介護,要支援認定者以外の方で身体的に自立している方は90.2パーセントということで9割を示しております。今後これらの数値の維持に努め,介護予防事業などの一層の充実が望まれると考えております。
次に第3章の要介護・要支援認定者の状況でございます。これにつきましては31ページになります。介護保険制度の施行時には667人の要介護認定者でございましたが,平成14年4月には960人と,44パーセントの増加を示しております。認定率は高齢者の1割を占めるまでに至っております。その介護サービスの利用状況でありますが,35ページの表になります。要介護者認定者における利用者受給率でございますが,12年の81パーセントから13年10月の84.6パーセントと緩やかな伸びですが,利用者数でいきますと施行開始から1年6か月の間の伸びが,施設サービスでは約20パーセントの伸びに対し,居宅サービスにつきましては,318人から495人と,約56パーセントの高い伸びを示しております。これにつきましては,各家庭での介護保険への理解が増したということや,各介護支援事業所の活動が積極的に行われているということに起因するものだと思われております。
次に第4章でございますが,51ページの方に入りまして,重点課題と重点施策ということで,51ページに五つの基本目標ということで考えてございます。基本目標の1番目といたしまして安心して暮らせるまちづくり,2番目といたしまして安心できる介護保険サービス,3番目といたしまして生活を楽しくする健康づくり,4番目といたしまして心豊かな生きがいづくり,5番目といたしましてやさしさあふれる地域づくりということで,それぞれの重点課題と重点施策をあげて,取り組む事務事業を示してございます。
次の第5章に重点課題の基本目標1番目の安心して暮らせるまちづくりということで,高齢者に対する施策等を考えてございます。これにつきましては,従来から行われております介護予防,生活支援事業ということで掲げてございます。この中で63ページの方に平成15年度から始まります新規事業といたしまして寝具類の洗濯乾燥消毒サービス事業ということで,平成15年度より新規として始めたいと。これについては,寝たきり老人の方の寝具,敷布,毛布,掛け布団等の洗濯乾燥消毒を行いまして,より健康でいられるということのサービスを行いたいと考えてございます。次に65ページの方には,一番下になりますが,食の自立支援事業と。現在実施しております一人暮らし老人等給食事業を削除いたしまして,それぞれの個人のニーズに合った食のプログラムを作成いたしまして,給食に反映できるように取り組んでいきたいと考えております。
続きまして,第6章に入ります。これにつきましては,安心できる介護保険サービス事業というようなことで,二つ目の基本目標を掲げてございます。15年から19年までの介護保険に対する予測を考えてございます。73ページでございますが,人口推計では平成19年度に高齢者人口比率が11,409人で21.7パーセントというような高い高齢化比率を見込んでございます。また74ページの要支援・要介護認定者数の見込みについては,現在900人でございますが,平成19年には1,539人と大きく伸びる傾向を見込んでおります。79ページの方に入りまして施設サービス量の見込みということでございますが,これにつきましても利用が着実に増えていくと考えられます。84ページに施設サービスの基盤整備ということで現状が書いてございます。この中で1番の老人保健福祉施設,いわゆる特老,2番の老人保健施設ですが,現在2番の老人保健施設は市内に1箇所でございますが,本年の10月に100床の施設ができて倍になると考えております。これから施設入所者は増えるということでございますが,石岡市周辺でもここ施設の建設が大分増えておりますので,これらの動向あるいは県の指導等を踏まえまして,これからの基盤整備等に努めて参りたいと考えております。
最後になりますが,15年度からの3か年の介護保険の総合経費ということで88ページの方を見ていただきたいと思います。15年度からの3か年の総合費用ということで88ページの表にございます3か年で71億9,000万を見込んでございます。また,利用者の1割分を総費用から差し引いた標準給付費見込額は64億8,000万ということで特別会計の方を見込んで予測してございます。以上が,石岡市高齢者保健福祉計画の概要でございます。よろしくお願いいたします。

亀井委員長) ただ今の説明につきまして,ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

國司副委員長) ただ今の説明を聞きまして,納得はいたしますがこの問題につきましては我々も避けては通れない問題でございまして,保険料につきまして,この間近くの方で103歳なんですが,その方を介護しているのが73歳です。今のところ自分は自立していますから介護ができますが,今後こういった高々齢者,低所得者への保険料は,もちろん下がることはないと思います。上がるのは税金と保険料で,下がるのはサービスだけと言われますが,今後どのような形で市の方で考えているのか。高々齢者。働ける方はいいかと思いますが,それから低所得者の方については,どのように考えておられるのか伺います。

高齢福祉課長) いわゆる老々介護というようなことで,所得等もなくてなかなか大変だというふうに考えております。今回の15年度からにつきまてしては,保険料の減免ということで,先程部長からありましたように,規則で決めていきたいと考えております。第5段階に分けました介護保険料の中で,第1段階のいわゆる福祉年金受給者,それから第2段階の世帯全員が住民税非課税の方の保険料をそれぞれ該当する方につきましては,2分の1,3分の1ということで軽減していきたいと考えておりますので,幾分の軽減にはなるかとは思いますが,その他にも別な部分も考えていきたいと考えております。

久保田委員) この計画の中に入っていると思いますが,いわゆる在宅介護と施設介護の比率ですが,グループホームとか特別養護老人ホームとか,いろいろあると思いますが,それを将来どのように予測をされているのか,その辺をちょっとお聞きしたいという点と,それから在宅ケアで100パーセントサービスを提供した場合とそれから施設介護にふれたときの費用をどのように,詳細でなくて結構ですので,どっちの方が,その質問の趣旨は何れにしてもなかなか今在宅だということで始まった介護保険制度の骨子なんでしょうけれども,現状を考えたときにどうしても施設の力を借りないと,なかなか高齢者に対して十分な対応が出来ないというのが,現状ではないかと私は思います。そんな中でこの計画の中にどういう予測を立てておられて,このプランを,一番ベースになってくる部分だと思います。その辺をご説明いただきたいと思います。

高齢福祉課長) お答えいたします。居宅サービスにつきまてしは,利用者が全体の56パーセント余りということでございます。それから施設サービスにつきましては,約37パーセントの方が利用されてございます。居宅サービスの場合には,利用率がいわゆる利用限度額を考えた場合には約47パーセントの利用率と考えております。施設の場合は,ほぼ100パーセントに近い状況でございますが,今年の4月から,また新たな居宅サービスの見直しが行われてございます。その中でいわゆる介護の仕方が変わってくるかと考えますので,その辺のPR等を含めまして,居宅サービスを重点にしまして,どのような使われ方をするか我々も説明をさせていただきたいというふうに考えております。**の場合には,ここずっと増えている傾向がございますので,今後もそのような状況で推移していくのではないかと予測しているところでございます。

久保田委員) わかりました。それで推移は何ページに示されているのか,ちょっと分からないんですが。要するに居宅サービスを過去3年間やってきたわけですね。56パーセントが居宅だと。施設で37パーセントのサービスを受けているということの中で,いわゆる利用比率は居宅サービスが基本なんでしょうが,もともとの新ゴールドプランは在宅にしようということで始まったプランなんでしょうが,何れにしてもこの利用割合がどのような推移の中で,将来どういうふうに予測できるのか。これは福祉計画そのものの基本となるのは,その辺だろうと思います。過去の実績から将来の見通しという形になってくると思うんで,その辺をお伺いしておきたいと思います。

高齢福祉課長) 将来の利用見込みについては,計画書の中の76ページに記載してございます。それから施設につきましては,79ページの方に出ております。308人から平成19年度で424人という数字で出ておりますので,約30何パーセントの伸びを示しております。居宅については合計で832人から1,062人ということで,これについては3割くらいかと思いますが,居宅がここのところ伸びておりますので,右肩上がりでも緩やかなカーブにはなってくるかというふうには思われます。

亀井委員長) 暫時休憩いたします。

亀井委員長) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。

小泉委員) 介護保険の問題でいろいろ意見がございましたが,当市におかれまして,特別養護老人ホームは以前100床であったものが150床になって,介護保険が始まって約3年になりますが,3年ごとの見直しということで,2,800円が今度は2,900円になって100円上がると。これは皆さんおおよそ上がるということは予想していたでしょう。上がっても恐らく県の平均より若干高いぐらいの水準だと思います。問題はただ今も委員からご指摘があったとおり,いわゆる石岡という所は介護の施設を作りやすい場所,いわゆる首都圏の中心から非常に便利なところであるというお話は聞いております。というのは,専門にこういうものを作っている会社と言いますか,そういうコンサルタントを含めて,お話を聞いてみますと大変石岡というところは,そういう面では立地条件がいいと。便利だと。東京から70,80キロで混まないと。電車もそんなに不便じゃないと。車で来れば1時間ぐらいで来てしまうと。そういうことで,当然これから増えてくると思います。今の老健施設も100床できますから。問題はこれが出来ますと,また介護保険というのは見直されると思うんですが,それをちょっと頭に入れておいて下さい。と言いますのは,施設が出来れば国の財源というのは,少子・高齢化の中でこれはきつくなってくるわけですから,やはりそういう施設が出来たところには,それなりの保険料の増というのは,当然これは避けられないと思います。問題は,その自治体ですね。許可するのは,今部長からご説明がありましたように建築上に違反がなければ,それはどんどん出来てくると思います。建築確認するのも長,それから施設の許可を出すのも長ということになるんですが,それはいいと思うんです。というのは,石岡は福祉のまちづくりということで,大変市長も福祉のまちづくりの構想には力を入れておられますよね。それならば徹底して介護のそういう福祉の充実したまちづくりをすればいいんです。これには,国の予算というのはかなり取れるんですね。そのために保険料が上がるということを怯えるよりも,逆に福祉優先という,いろいろなマニュアルがございますね。それを利用して充実した福祉のまちづくりを進めていった方がいいと思います。そういう方向の転換を,この前も市長と話しをしましたが,それは大変結構なことだと。介護保険料が上がるのも,これは確かに困ります。一つ伺いますが,介護保険料の滞納というのは,ここ増えているんじゃないですか。特に自動引き出来ない方。自動引き出来る方はいいですよね。出来ない低所得者の方,これは自動引き出来ませんから,恐らく郵便局等で納めているんでしょうが,そういった滞納が恐らく増えていると思いますね。そういうふうに増えてくることはいいことじゃないです。それよりも増えないようにしていかなければならない。それにはやはりまちの充実。石岡はいろいろなことをやっても,なかなかまちの中が活性化できない。中心地もいくら,歴代の長が中心市街地の活性化といっても,それ以上に衰退の方がひどいんですから,そんなことよりも福祉と言っているんですから,徹底的に福祉を優先すればいい。石岡の福祉のまちづくりをすればいいんです。そこでお伺いしますが,そういうまちづくりの構想に向かって,今国の方,県でも,どういう,部長も立場上いろんなところへ出席されて,そういうノウハウを持っていると思うんですが,先程も言いましたとおり市長も大変福祉に力を入れてきたと。そんな中でひとつの合併問題,2005年3月までに合併するんだと。合併という一つの大きな目的がありますから,それと同時にスタートするんだというようなことも,いろいろな施策をもっておられるようですが,この福祉についての情報があれば,この委員会の中でお示しいただければと思いますが,先程おっしゃいましたいわゆる介護保険料の未納の増,そういうものを含めてご答弁願いたいと思います。

福祉部長) 介護保険料の未納についてですが,現在の累積額で申し上げますと500万,今細かい数字をもっておりませんが,500万程度ということで,その方は今ご指摘がありましたとおり自主納付という方です。これについては一旦未納が始まると,継続して未納になっていくということで,いろいろな督促で納入をお願いしておりますが,その累積額が年々増えているというような状況です。それで現在は500万です。これについては滞納の整理ということで努力して,解消に努めて参りたいと考えております。それから福祉のまちづくりというようなお話で,確かにご指摘がありましたように福祉が他よりも突出しているというようなまちになれば,それがそのまちのユニークさと言いますか,そういうことで,そういうまちに住んでみたいという人が集まるというようなことが当然考えられると思いますが,私の立場で申し上げれば,是非そういうまちにしていけたらというふうに考えますが,これもいろいろ財源等の問題があって制約を受けることはやむを得ないと思っていますが,具体的な国の施策ということで,今具体的に申し上げるものはありませんが,そういう福祉のまちづくりという総合計画の中で位置付けられたものを実行していきたいと思います。

小泉委員) 部長の立場ではなかなか難しいでしょうけれども,例えば,医療機関のことで言いますが,水戸から茨城町へ国立病院の移転がございましたが,それもひとつの大変まちとしては相乗効果があるわけですよね。これも福祉の一貫なんですが,石岡に以前中央病院のお話もございました。ちょっと昔の話になりますが,そういうものも石岡でまとまらなかったと。ですから,方向性というのはいろいろあると思います。これは石岡全体のまちづくりの中に,やはり福祉というのは,そういう施設ばかりではございません。人が集まれば,全体的に石岡市に,もちろん税収のことも考えますが,逆に入ってくるものもあります。ひとつそういうノウハウがありましたら,その方向に進めていかれることをお願い申し上げます。

海老澤委員) 各委員からいろいろお話が出ましたが,施設の問題で部長の説明では,当初の待機者は75人ぐらいだったと。実際は,長期的な申し込みもあるので24,25名ということなんですが,現在までの待機者は,例えば1か月で入れる人。半年で入れる人。実は私も頼まれて,そういう施設に何回か紹介しましたが,少なくとも半年くらいは待たされるということで,現在までの状況,それぞれ市が窓口になって申請の斡旋,これはどのようになっているのか。その辺の実態について。これは施設ですから,いろいろよくなって入るという方は少ないですね。どのくらいで,実はいろいろ施設に聞いても,タイミングよく入れるという人もいますが,場合によっては1年も前から申し込んでいたけども連絡がないと。それからもう一つ,変な話をしますが,1年待っても入れなかったのに,後から聞いたら2か月前に申し込んだ人が入れると。いろいろ話しがあるわけですが,実際私は75人の人が25人というのは,ある程度役所が考えた数字であって,実際はもっと厳しい。私は50人ぐらいいるんじゃないかと考えられます。施設については,いろいろ経過があったり,許認可・建築確認とかいろいろあるわけですね。当然そういう中で当市の今の状況を見ますと,民間で100床始まるということですが,そういう中で同じ認可の中でも業者はどうしても単価の安い山の中とか畑とかにあるわけですが,先程小泉委員が言われましたように,当市が本当の福祉のまちと言われるには,私はむしろ200円や300円の介護保険料が高くなることは,ある意味ではやむを得ないのではないかということは,ある一定のよその他市町村に比べて福祉が充実して,石岡であれば,それぞれの施設に入所できるということは,私はひとつのこれから高齢社会へ向かって一番住民が望んでいるまちづくりのひとつかなと。これはどこでもやっていますが,この辺では,友部のまちが福祉のまちということで,これはありますが,その他の施設でも抜きんでているのかなと。そういう意味では現市長が福祉を重点施策にしているということであれば,私も同様に当市にそういうものをどんどん,出来ればまちの真ん中に,あるいは近くに,結局郊外型でやっていきますと,今度のバスの問題もありますが,ある施設に私知っている人がいまして,行ってきました。この施設は本当に素晴らしい施設です。但し,買い物に行けないんです。ですから1週間に1回,施設のバスで,あるデパートへ行って3時間後にここに集まれと言われて,1週間に1回の買い物と。施設に入っている人はお茶菓子とか,適当なものが欲しいんだけれども,買い物に行けないと。そうかといって,バスやタクシーでは高額になってしまうということで,そこが悩みだという話も聞いておりますので,これからはまちの中にもそういう施設は必要じゃないかと,ある意味では思っています。それから当然この執行部の説明の中で平成19年度を目標にしていろいろ設定をされておりますが,当然17年には合併という大きな目標の中で,今最終の詰めにきている段階だと思いますが,当然こういう施設を含めて介護の問題,これも合併の中で一番重要な課題ではないのかと。あるいは,これからの擦り合わせの中で一番難問なのかということであると思うんですが,その辺のところ執行部では合併と介護の問題,あるいはそれぞれの施設の問題ということをどのように考えているのか。私は,当然合併すればこれからの課題の中で,A村とA町とA市ということでみますと,それぞれの介護保険料が別枠で決められているわけですが,その辺のところを含めて,施設あるいはこれからの見通し,19年まで執行部の方ではこの計画書を出していると思うんですが,その辺のところはどのように考えているのかお伺いします。

福祉部長) 最初のご質問にありました,待機者で現実に入所した場合というようなことでありましたが,施設のそういう状況までは,私どもで把握しておりませんので,ちょっとお答えできる資料がございません。それから,施設がまち中にないということで,本当に中心市街地に高齢者の施設をもってきて,それに伴う商業施設の活性化という話もいろいろお聞きします。そういうことも可能性としては,これからかなりあるのではないかと。それから合併で市町村ごとに福祉水準でかなり格差があります。仮に五つの市町村が合併することになるとその福祉水準を一体どこに合わせて,その財源をどんなふうにしていくのかというような検討は,本当にこれは大変な検討課題ではないかというふうに思っております。介護保険料ひとつとっても,石岡市が2,900円になりますと,他の市町村では2,400円台とかなり差があります。それから施設の入所というようなことについても石岡市は施設が一杯あるけれども,他にはないと。そういった格差と言いますか,これをどのように調整してどのようなまちづくりをしていくかということは,本当に・・・。具体的に合併が決まれば準備段階でいろいろ事務的に詰めていくことになろうかと思いますが,今お答えできるものは何もございませんが,そういうようなものが大きな課題になってくるのではないかと思います。

海老澤委員) 今福祉部長の方から,それぞれの考え方が示されたわけですが,これからは合併はご存知のように最低でも22か月ないと,市長にもよく言いますが,不可能なんです。今言ったようにこの福祉の問題だけでも,介護保険料が2,400円から2,900円。この差をどのようにするのか。各市町村でこういうふうに委員会をみんなやっているわけですね。特に福祉の問題というのは格差があるんでね。また逆にそれが大事なんですね。22か月というのはタイムリミットです。これでぴたっと枠組みが発表になったら,すぐそういうことを,恐らく石岡市が中心になるんだろうと。そうなると石岡市の福祉部がたたき台を作ったり,いろいろこのチームリーダーとして,やっていかなければならないと。これは福祉施策の中で一番難しいところです。3月に発表になるかとは思いますが,その時点では広範な考えの中で,私は石岡市が福祉のまちだと。福祉の里づくりだということを考えるわけですから,当然そういう裁量にかかわるわけですから,全力を尽くしてあくまでも合併して何が良かったといったらば福祉が充実したということが,私はなくてはならないと思うので,その辺のところは頑張ってやっていただきたいと思います。要望しておきます。

小松委員) 各委員から質問がありまして,私も同じような質問になるかとは思いますが,近隣市町村の保険料の見込みですが,石岡と同じようにどこも見直しを進めているわけです。石岡市の場合,月額2,800円というこれまでの介護保険料は,県では上から2番目であったかと思います。これがこの結果が約1億からの基金を生み出したと。利用者が少なかったということもあるかも知れませんが,結果的にはそういうことになったと思います。それでこのデータに基づいて保険料が算定され,この第3段階の被保険者,基準額が月額2,900円。年間保険料が34,800円という保険料の見込みが89ページに示されているわけですが,私は3年取り崩して2,900円だということで,これまでの教育福祉委員会の中での執行部とのやり取りの中で,また市長が「福祉の横田」ということで,そういうことで市民の支持を得たということからして,一定の評価はするわけです。けれども,やはり現段階で保険料は上げるべきではないというのが,私の立場ですけれども,近隣の市町村の保険料は担当の方で把握していればご答弁をお願いしたいと思います。

高齢福祉課長) お答えいたします。電話で確認した段階で,まだ確定ということではございませんが,向こうの担当からの返答ということでお答えしたいと思います。美野里町が2,375円で変更なしでございます。小川町が2,275円から95円アップの2,370円。それから新治広域ということで,八郷・新治・霞ケ浦等が広域でやっておりますが,これが2,250円から2,400円。玉里村が2,083円から2,400円。土浦が2,750円で変更なしでございます。近隣では以上のようになっております。

小松委員) 広域合併が言われている他市町村の保険料を今いただいたわけですけれども,結局保険料というのは,介護認定を受けている方,そしてそれを利用する方の見込みによって決まってくることでもあるので,必ずしも他町村の安いからいいということではないとは思いますが,土浦が2,750円ということからいきますと,この石岡の100円アップで2,900円というのは,やはり考えていく要素があるのではないかと思います。もうひとつ,低所得者,保険料も年金15,000円以下ですと自主納付ということで,累積滞納が500万というようなことでご答弁をいただきましたが,こういう低所得者の方も含めて,利用料の10パーセントという,10パーセント利用料を納めるわけですが,実は私最近お母さんと息子さんと二人暮らしで,お母さんが介護が必要でデイサービス等を受けている方なんですが,お風呂にどうしても入れるのは難しいので,施設へ行ってお風呂に入れてもらうと。それから,家庭に来ていただいて入浴サービスを受けたりとか。12月めいっぱいのサービスを受けたんだそうです。それを受けざるを得ない状況だったので,めいっぱいのサービスを受けたけれども,これは費用も大変だったということなんですね。これを本来だったら毎月受けさせてあげたいけれども,やはり費用を考えたら,どこかで抜かざるを得ないと。全部は受けられないと。そういうような実情がありました。私はやはり利用者の軽減を図る,認定は受けているけれども,受けることが出来ない人も大勢いるわけで,そういうことも考えたら,今受けている人たちの軽減,そして受けられない人たちに,少しでもそういうサービスを受けていただく。そういうことでは利用料の減免というのが,非常に大事かと思いますが,この点についてご答弁をお願いしたいと思います。

福祉部長) 現段階では利用料の軽減ということは,前提にしておりません。今後十分調査をして状況を踏まえていきたいと考えます。
あと今お示ししました計画の中で70ページに住宅改修の記載がございますが,この資料を作った後に予算の査定がございまして,この高齢者住宅改修事業というのは,市の上乗せで実施してきた事業なんですが,これが予算上でカットされましたので,この制度はなくなりました。計画では実施の予定で載ってありますが,計画書を作ったのが早かったので,予算の中ではありません。この補助については,介護保険の中で制度としてありますので,その保険にさらに上乗せして,市の単独で事業をしてきたんですが,これまでは県の補助があって,介護保険が始まってから県の補助がなくなったんですが,市はそのまま知らないでやっていたんですが,今回なくなるということでございます。

亀井委員長) 他に質問等はございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上でこの件については,終結いたします。
次に,その他の件で執行部より発言を求められておりますので,これを許します。

福祉部長) その他ということで,3月議会に議案としてご提出申し上げるもののご説明をさせていただきたいと思います。初めに,まだ議案としてご提出してございませんが,提出する予定であるもので,学童保育事業を現在実施しておりますが,これについては石岡市では無料でこれまで実施してきました。これを有料化して一部負担金をいただくということを15年度から実施していく予定でございます。有料化については,ここに負担金ということで通常お預かりする方は月額2,000円をいただくと。それで預かる期間が15日までの方は,月額1,000円と。その他,夏休みについては朝からお預かりするということで,高めで3,000円と。それから冬休みは短い期間ということで1,000円。それから学年末及び年末年始の休業日については1,000円と。こういうことでございます。この料金についての算定ですが,私どもで料金を算定して計算いたしましたのは,必要な年間かかる経費がございます。指導員の報酬ですとか,備品ですとか,修繕ですとか,電話料ですとか,そういうものから,国・県,それからそれに伴う市が持ち出す分,負担する分を引きまして,純然たる一般財源と申しますか,制度上上乗せして持ち出している部分についてご負担していただくということで,計算をして,一応他市の状況等も調べましたが,結構有料化しているところも多いという状況も踏まえまして,有料化にという条例です。(※学童保育の有料化については,2月13日の教育福祉委員会において,発言取り消しの申し出あり。)
それから,やはり財源的に運営が苦しいという中で見直しをしていくものでございますが,ふれあいの里でお風呂の開館時間ですが,夜の10時まで使用している状況です。開館時間は10時までということは変わりませんが,お風呂の利用時間を午後9時でやめて,午後9時から午後10時というのは利用者が大変少ない時間帯ですので,これを午後9時で終了したいと。これに伴う経費の計算をしますと年間で450万ほど経費が節約できるということで,1時間短縮した運営をしていきたいということで予算を計上いたしました。その他の会議室・ホール等については,午後10時まで利用できます。お風呂については午後9時で終了したいと。食堂のサービスも午後8時で終わっていますので,そういうことも踏まえたものです。
その他,条例の提出で主なもので,15年度からショートステイが始まりますので,そのショートステイに関連する実施に伴う条例をご提案申し上げたい。併せて現在デイサービスを実施していますが,これについても介護をもった方もこのデイサービスを実施していくということで,その部分について医師会の方に現在運営を委託しておりますが,委託先を「のぞみ」の方に変更をして,ショートステイとデイサービスを一本化して運営していきたいと。そういったことの条例の提出も予定しております。
それからレジオネラの関係で現在3名の方がまだご理解がいただけていない状況でしたが,その内1の方に,市内の方ですが,ご理解が得られたということで,これの補償の議案もご提案したいと。残りが2名という状況です。

亀井委員長) ただ今の説明につきまして,ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

國司委員) 学童保育については,私個人としては受益者負担もやむを得ないかと思いますが,学童保育を実施しておられる小学校・保育園があるかと思いますが,どこで実施しているのかお伺いいたします。

福祉部長) 現在市内では,小学校を実施場所として行っております。現在実施していますのは,石岡小学校,府中小学校,東小学校,南小学校,杉並小学校の五つの小学校で実施しております。北小学校については,夏休みとか冬季の休みとか教室を使用しなくなったときに転用して運営している状況です。北小学校については,校舎の外に専用のプレハブ施設を15年度の予算で建設したいということで,これについては国の補助がありますので,その補助を活用して,国の補助が付いた場合ということで予算を要求しております。ですから順調にいけば来年度6箇所と。残りの高浜・三村・関川小学校については希望者がいないという状況です。希望者がいれば,一応人数は10人を原則としているんですが,そういう利用者を前提として可能なところは実施していきたいと思います。

國司委員) 今の説明を聞いてわかりました。ふたば保育園の方で,教室がロックしてしまって改修改善の補助を申し込んだら,使えない,取り壊しというようなことです。今北小学校の話が出ましたが,市営住宅のお母さん方からの要求がありまして,北小学校にも是非というような要望がありました。今お話を聞きましたので安心しました。

福祉部長) 説明不足だったんですが,保育所では単独で自分の保育園で卒園した方を有料でやっているところがございますが,これは園の独自の制度です。

小松委員) 学童保育の要求というのは,非常に強くて,それで学校の空き教室を利用して始まったわけですけれども,この有料化なんですが,例えば今までおやつが出ていたかと思いますが,そのおやつ代はそれぞれ学校で別々に額を決めて徴収していたのかどうか。ちょっと細かい内容ですが,おわかりであればご答弁をいただきたいと思います。

福祉部長) おやつ代については,3,000円ということで全部学校は統一ですが,これは父母の会が自主的に集めて,それを全部子どもにおやつとして還元しているということです。これは今回の料金の中には含まれておりません。ですから2,000円プラス3,000円ということで5,000円の負担になるということです。

小松委員) 今度の議会に出されるわけですけれども,父母の会とはこの点について話し合いはされておられますでしょうか。

福祉部長) これから学童の説明会が入学の方も含めてありますので,そういった中で有料化を明確に示していくと。有料化の方向性については,それとなくという形で,各学校に学童保育の責任者の方がいらっしゃいますので,そういった方に将来の有料化についてはお話してありますが,正式な形ではまだお話してありません。今から2月中に有料化については説明したい。議会にご説明してからということで考えております。

小松委員) ひとつまた確認なんですが,当初学童保育が始まったときには,小学校3年生以下で始まったと思います。4年生までというような声も聞いておりましたが,現時点で石岡は何年生までを対象にしているのか確認をしたいと思います。

福祉部長) これも条例の中で謳うことになりますが,現在は3年生までです。それで便宜的に受け入れ施設に余裕があって希望者がいる場合には,夏休み等でも状況に応じて柔軟に対応しておりました。
原則として3年生までです。スペースの関係でなかなか高学年まで受け入れられないと。それから高学年になれば,ある程度家庭の責任で保育というものに責任をもっていただくのがよいのではということもありますが,現在は3年生までです。

小松委員) 結構4年生まで実施しているところもあると思うんです。それぞれの子どもの状況もありますし,例えば今の子どもたちはいろいろ習い事をしていますので,高学年になってきますと学童クラブの必要性も薄れていくと。そういったこともありますが,一応規則で3年生までというと4年生が入るときには,条例もあることなのでということで,それを曲げてということになると,なんか裏工作をしたみたいな感じも,他の人からそういうふうに見られることもあまりよくないと思いますので,やはり要求があれば4年生までというふうに,施設の許容範囲もあるとは思いますが,その辺もご検討いただければと思います。これまで無料で行ってきたものを有料にするということは,やはりちょっと残念なことかと思います。

久保田委員) この有料化の問題なんですが,まずお聞きしたいのは,これは今まで無料で実施してきた費用の総額は現在幾らになっているのかお伺いします。

福祉部長) 料金の計算は,13年度の決算額を基本にしています。13年度の決算額が1,543万6,315円です。これから国・県の補助金が555万入ってきます。それに4分の1が市の負担というのが国の制度です。残りの純然たる持ち出しを負担いただくということです。そういう計算です。

久保田委員) 今の説明だと国・県が555万と。それから270万と。ざっと800万ぐらいと。残りの700万を今度の条例の中で負担していただくという説明だと思います。そうすると1年間に設備費とかを抜きにして,管理費,ランニングコストは1,500万かかるんですか。そうすると私は受益者負担の原則は分かるんです。しかし,半分近くを利用者に負担を求めるのは,私はいかがなものかと思うんです。私は本来これは無料でいいと思うんです。逆に少子化ということ。それから女性が社会進出することによって少子化が生まれたのか。その原因というのは,分かりませんが,今のこの少子化をなんとかしようという時代にあって,これを有料化するなんて私は到底考えられない。まして,この負担率を考えたときに,少子化という問題を行政側はどうとらえているのかと本当に疑問に思います。これは何とかならないんですか。私は少子化対策の考え方からすると,以前私の個人的な意見として4歳を1歳引き上げる医療費の無料化ということよりも,むしろこういったことを無料化した方が効果的だと思っています。私はこの件に関しては極めて納得できない。これは,私はもう少しその辺のところを検討すべきだと思います。

亀井委員長) 他に質問等はございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上でこの件については,終結いたします。
その他,福祉部関係で何かございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上で福祉部所管の所管事務の調査を終結いたします。
執行部の方々は,ご退席願います。暫時休憩いたします。

亀井委員長) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。これより教育委員会所管となります所管事務の調査を行います。調査案件説明のため出席した者は,お手元にご配付しております,出席者名簿のとおりであります。
初めに,常陸国衙跡発掘調査についてを議題といたします。本件につきまして,執行部より説明を求めます。

生涯学習課長) それでは常陸国衙跡第2次調査の概要についてご説明いたします。まず調査の概要ですが,調査場所は石岡小学校内の校庭内でございます。調査期間は平成14年10月2日から平成15年3月7日で予定をしております。調査主体は教育委員会 生涯学習課 文化係でございます。調査面積は今回の第2次調査は約1,300平米でございます。2番目の調査の経緯と目的ですが,ここに書いてありますように茨城大学の豊崎氏の調査をはじめとしまして,平成10・11年度の小学校プール建設に伴う発掘調査で小学校敷地内が常陸国衙跡の所在であることが確定的になりましたので,平成13年度から4年計画で国衙跡の範囲及び建物跡の分布配置状況を確認して,国・県の補助を受けながら確認調査を実施しております。今回が第2次調査となります。今後の調査計画は,これまでの調査成果を踏まえた上で,平成16年度までを当面の調査期限として,国衙跡の様相を検討していく予定でございます。今回の調査の成果でございますが,昨年度発見しました東西方向の大型掘建柱建物跡の東側に広がる建物跡の確認でありますが,今回の大きな目的は,この大型建物跡を国衙跡の中枢部である国庁の主殿と仮定いたしまして,東脇殿の所在を明らかにすることでありますが,2月5日現在で未だそれが東脇殿であるかどうかということは不明でございます。今回の調査区内に複数の掘建柱建物跡,2棟以上が存在するということは判明しておりますが,これが国衙域で機能した建物跡であるという公算は高いわけでありますが,昨年度発見した大型掘建柱建物跡との関係や東脇殿の存否等に関しては,今後の調査で明らかにしていかなければならないと思っております。4番目の今後の予定でございますが,2月18日に現地視察といたしまして,文化庁記念物課文化財調査官の坂井秀弥氏,それから2月19日には現地調査指導で,これも昨年来ていただきました奈良文化財研究所の山中敏史氏に指導を仰ぐ予定でおります。それから3月5日に記者発表をいたしまして,3月9日に一般公開で現地説明会を予定しております。それから3月10日から17日までの間に校庭の埋め戻し工事を予定しておりまして,卒業式の前までには埋め戻しを完了したいと思っております。次のページに図面がありまして,真ん中辺に今回発掘しております14年度約1,300平米の場所がこの場所でございます。次のページに写真が2枚ほどありますが,これが始まったときから現在までの発掘の写真です。最後の2枚目の写真に掘建柱建物跡の柱跡の確認がいくつかできているということでございます。

亀井委員長) ただ今の説明につきまして,ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

海老澤委員) 今,経過について説明があったわけですが,これは非常に市民の関心も高いですし,一体これが国の予算,県の予算いろいろあると思いますが,最終年度,いつ終わるのかということで,当市が合併を見込んで福祉のまち,歴史のまちといろいろなまちづくりを進める中でこの国衙跡の **ということで,最終年度は非常に気になるわけですが,このペースでいきますといつ頃に完全に発掘が終わるのか,その見通しについてお伺いします。

生涯学習課長) 一応平成13年度から4年計画でおりますので,16年度が最終の調査期限です。

海老澤委員) そうしますと16年度には完全に調査が終了すると。その前か,中間か,発掘が終わってからか,国衙跡というのは正式には認定されていないんですね。国衙跡であろうという見通しなんですが,その認定というのは,中間であるのか,それとも最終を待って発表するのか,その辺の見通しについては非常に大事だと思いますが,その辺の見通しについて伺います。

生涯学習課長) 最終の平成16年度の発掘が終わった後になります。

亀井委員長) 他に質問等はございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上でこの件については,終結いたします。
次に,三村小学校増築工事についてを議題といたします。本件につきまして,執行部より説明を求めます。

副参事施設担当) 三村小学校校舎増築工事の平面図の概要をご説明いたします。三村小学校校舎増築工事については,本年度の事業として設計委託業務が現在野村設計で進んでおります。増築の内容ですが,工期及び学校への工事車両の進入路等を考慮し,鉄骨造の3階建といたしました。また駐車場及び来客用の駐車場は1階及び若干の校庭を利用することとし,特別教室は2階,3階とし,それぞれ図書室,生活科室,教材室と3階に音楽室,図工室,倉庫を設けます。なお増築総面積は962平米,1階の駐車スペースを除く面積は,749平米であります。今後の三村小学校校舎増築工事の予定でありますが,当初平成15年度予算で予定しておりましたが,文部科学省より平成14年度の前倒し事業として対応していただきたい旨の連絡があり,現在県の財務課を通して国の認定中であり,3月議会に補正予算案として提出を予定しております。なお工事契約は6月議会承認後の平成15年7月を予定しており,工期は8月から平成16年1月までの6か月間を予定しております。

亀井委員長) ただ今の説明につきまして,ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

小松委員) 3階建の建物が建築されるわけですが,これをみますと3階の部分というのは,音楽室と図工室になるわけですが,この図面でエレベーターの設置がなされていませんね。私は今,3階建てということになりますと,これからのバリアフリーの環境を整えていくことから考えれば,エレベータ−があるのが普通じゃないかと思うわけですが,この点は学校と相談したのかお伺いします。

副参事施設担当) 学校とは相談していませんが,4階以上の場合には考えようと思いましたが,3階ですので,エレベーターを付ける場合には給食配膳室を作ったところにエレベーターの改善も含めながら考えていきたいということで,今回は増築ですので,階段で上がり下りを考えております。

亀井委員長) 他に,質問等はございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上でこの件については,終結いたします。
次に,その他の件で執行部より発言を求められておりますので,これを許します。

参事兼教育総務課長) 私の方から3点ほどご説明をさせていただきます。2月15日号の市報におきまして臨時職員の募集を3件ほど行いました。1件は12年度より事業を実施しております社会人TT配置事業でございます。国の緊急雇用創出事業ということで15年度も非常勤講師の配置を行っていきたいということでございます。採用基準は,教育職員法に基づきます教員免許を所持する者,及びそれら同等の能力を有する者ということでございまして,公務員法上の欠格条項に該当しない者と現在就業していない者というのが一応採用基準です。雇用期間が6か月ということで,更新しましても1年を限度とするという内容になっております。配置を国の少人数指導学級の措置がされない小規模学校と申しますか,三村・関川・北・高浜小学校の4校を現在のところ予定しております。報酬等については1時間2,890円ということで時間給を考えております。勤務時間が週20時間を超えない範囲でという勤務要件で締め切りは2月21日ということで設定させていただいております。
次に社会人TT事業と同様に国の緊急雇用創出事業として障害児の補助教員と申しますか,職員を採用するものでございます。現在関川小学校に配置を考えておりまして,情緒障害児と申しますか,そういう子どもがおりますので,その児童に対する補助といいますか,その授業をお願いしたいということで,勤務条件はただ今申し上げましたように社会人TTと同様に週20時間を超えない範囲ということで,報酬はこれにつきましては,短時間になりますので1時間当たり800円という形です。採用基準は社会人TTと同様の資格を有する者ということで予定しております。申し込みの締切りをやはり2月21日ということで予定しております。
次に,小学校・中学校の図書室の司書の募集を行っております。これも社会人TT事業と同様に国の緊急雇用創出事業ということで全額補助事業ということで取り組んでいきたいと思います。採用基準は公務員法の欠格条項に該当しない者ということで,小学校については必ずしも司書の資格を有していなくても興味のある方ということで考えております。中学校については司書の有資格者ということを現在考えており,雇用期間は6か月ということで,更新しましても1年を限度とするということでございます。報酬については1時間当たり800円ということで,これについても週20時間を超えない範囲での勤務をお願いしたいということでございます。締切りは,これについても2月21日ということでございます。2月25日ないし27日頃に面接を行い採用していきたいということで募集を行いましたのでご報告させていただきます。

亀井委員長) ただ今の説明につきまして,ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

小松委員) 特殊学級の教室を関川小にということで,現在東小学校に1教室が設置されているかと思いますが,その他にありますか。

参事兼教育総務課長) 今,小松委員さんからありましたように特殊学級と言いますか,東小学校にそういう学級を設置してありますが,関川小学校から**をお願いしている状況があるんですが,やはり保護者の負担と言いますか,そういう部分,子どもの状況等を考えますと臨時的な補助職員と申しますか,教員を設置することによりまして,学校生活がスムーズにいくのではということから,今回このような対応措置を考えた次第です。

小松委員) やはり一番自分が通っている,また近所の子どもたちが通っている学校にそういうふうな教室が設置されることが一番望ましいことだと思いますので,こういう形で,他でもかつて希望があったところもございましたので,十分調査をして進めていただきたいと思います。もう1点は,小・中学校の図書室の司書の募集の件なんですが,以前石岡中学校の図書室を見学させていただきまして,非常に司書が配置されたことにより,またPTAの援助も受けて大変立派な図書室,またそういう読書環境が整ったと思うわけです。小学校にも昨年度から導入されたと思いますが,先程1年を限度にということで募集をしていると。これは再任といいますか,再採用ですね。今年度採用した方が一応契約としては,来年度にも公募という形をとるのかと思いますが,再び雇用するということではなく,全く新しい人に切り替ってしまうのかどうか,そこのところを確認したいと思います。

参事兼教育総務課長) 採用にあたっては,地方公務員法や労働基準法の問題も発生してきますので,考えとしては雇用期間を最大限で1年ということで切るわけです。ですから採用する相手の方が,例えば採用をお願いしている方であっても,そういう条件をご理解のもとに再度採用することはあり得ると思います。ただ全く新しい方になる可能性もありますが,その辺のところにつきましては,面接を行いますので,そういうところでのご説明をした上で採用を図って参りたいとは思います。

小松委員) 今年度の採用の中で,やはり1年で切られてしまうということに大変ある意味では雇用不安,長くはやれないんだという。そうしたら1年限りの仕事であれば,そこには応募しないで何か職を探すというような方もいたと聞いています。1年契約で契約自体はそれはそれで公務員法とかいろいろあると思いますので,法に触れないきちんとしたやり方が必要かと思います。ただそういう契約を承知した上で,正規の職員に採用されないとか,そういうことであるかと思いますが,それでもこの仕事が好きで出来たら,この仕事にかかわっていきたいという方はやはり面接で分かると思いますが,特別に今採用されている方たちに問題がないのであれば,やはり継続ということも非常に大事な,人を相手にする仕事ですので,やはり1年ごとに代わるということではなく,継続することも非常に重要であると思いますが,いかがですか。

参事兼教育総務課長) ご説明不足だったかも知れませんが,実際運用上は**事業ということではありませんので,再雇用できないというのが基本線にはあるわけでございます。小松委員からありましたように,本人の理解なり,雇用する側の石岡市教育委員会の諸条件をクリア−出来れば,ただ今ご質問にありました内容で検討させていただきたいということでございます。

亀井委員長) 他に,質問等はございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上でこの件については,終結いたします。
その他,教育委員会関係で何かございませんか。

久保田委員) この前,少年野球のためのバックネットが新たに設置されたと思いますが,このバックネットの支柱の差込と言いますか,グランドの穴のところに子どもたちが砂を入れてしまうそうです。非常に困っている状況があるようですので,これは私の提言として一つの考え方ですが,ネジ式で蓋が自由に開かないようなカギを付けることによって,監督・管理者がバックネットを設置する際に,そのカギを開けて設置できるような,そういう工夫をひとつ検討していただきたいと。ちょっと父兄の方から出ましたので,一応対応方をお願いしておきたいと思います。

亀井委員長) その他,教育委員会関係で何かございませんか。

(「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,以上で教育委員会所管の所管事務の調査を終結いたします。
以上で本日の議事はすべて終了いたしましたので,これをもって,教育福祉委員会を閉会いたします。


 閉会 午後12時04分



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