平成16年2月16日 教育福祉委員会


案 件 (1)所管事務の調査
東小学校校舎改築工事について
給食センター改築事業について
出席委員 亀井比志子委員長,藁科登副委員長,久保田健一郎委員,小松美代子委員,國司進委員,川村良一委員
市執行部

【教育委員会】
教育長(小松ア 忠),教育次長(草間 暁),教育総務課長(上田 実),学校給食センター所長(佐子川祐治)

事務局 主任(中山善正)


 開会 午前10時04分


亀井委員長) ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。
本日の案件は,所管事務の調査として「給食センター改築事業について」及び「東小学校校舎改築事業について」であります。本日の案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
 それでは,これより協議に入ります。初めに,給食センター改築事業について,執行部より説明を求めます。

学校給食センター所長) それではまず最初に,給食センター建設の候補地についてご説明をさせていただきます。前回の委員会におきまして候補地5ヶ所から2ヶ所に絞っていただきまして,その後,市長,助役と,この2ヶ所について協議を何度かさせていただきまして,その経過についてご説明をさせていただきます。まず給食センター建設候補地比較表を見ていただければと思います。まず第1番目といたしまして,費用についてでございますが,買収費用,これは市の方の概算でございますが,八軒台の方の買収費用が約1億5,500万円。正上内が2億2,000万円ということで,それにその下Aの造成費用ということで,これも市においての概算ではありますが,それぞれ諸経費等を入れまして,八軒台が7,467万5,000円,正上内が5,510万円で,@とA合わせまして,八軒台が2億2,967万5,000円。正上内が2億7,510万円ということで,1番にまず費用についてですが,八軒台の方が4,542万5,000円ほど安いということが1番目でございます。それから,2番目で1番下の問題点ということで,正上内につきましては,学校給食センターは建築基準上,工場に該当するため,用途地域が第1種住居地域にあたるため,建設するためには建築基準法第48条第5項の規定によりまして周囲100メートル内の土地建物所有者,住民の同意を得るということになります。そのため公開による意見の聴取である公聴会等,また建築審査会の同意を得なければならないということに正上内についてはなります。3つ目に八軒台の方は,調整区域のために建築基準法の規制はございません。それから4番目といたしまして,地理的条件なんですが,地図等に石岡市内の小中学校を落としまして,この2つの候補地も落としまして,そこから比較検討した末,また合併等で美野里,玉里等を考慮した場合のことを考え,以上4つのことから考えまして,市長,助役と協議をさせていただいたところ,学校給食センターの最終候補地として八軒台を,というふうに協議をさせていただきました。これにつきまして委員の皆様のお考え,ご意見がございましたらお伺いをしたいと思います。以上でございます。

亀井委員長) 以上で説明は終わりました。ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

國司委員) ただ今,給食センター建設候補地2ヶ所の説明がありましたけれども,私の今住んでいる先がパチンコ屋でしたが,正確に調査したわけではありませんのでわかりませんが,今,完全に建物を取り壊して整地されて,売り物という形で出ているそうです。道路もあそこは広いし,立地条件もいいんじゃないかと。それからパチンコ屋だったわけですから浄化槽の件も問題ないんじゃないかと思うんですけれども,ちょっとその場所を調査していただければなと思うんですけれども,できるかどうかについてお願いします。

教育次長) ただ今の件でございますけれども,私どもといたしましても,この委員会の中で,以前からお諮りをしてお願いをしている中で,最終的な候補地といたしまして検討をさせていただいたわけでございます。そういう中で,市長の方とも充分協議をしまして,委員会の皆さんの協議も踏まえまして,八軒台というような形で,市長の方から候補地として委員の皆様と議論してほしいというようなことをいわれております。ただ今國司委員からのお話は,その場所とはまた新たな場所という形になろうかと思います。そういう中では,これから給食センターの改築を進めていくうえでは,用地についてはできるだけ早く決定をして,そのあと来年度になりますけれども,整地とか土地の***の計画,造成,それで給食センター改築の実施設計というふうに考えていきますと,土地を決定するのが3月ぐらいが限度かなと考えておりますので,できればこれまでの経過を踏まえた中で,ご検討いただければと思います。

國司委員) 仄聞ですから,正確なことはわからないんですけれども,これは総費用の平米1万8,000円それから2万900円ですね。そうすると坪5万4,000円から,6万円という計算になると思うんですけれども,聞くところによりますと,向こうは坪50,000円ぐらいだということです。面積もこれらよりはるかに大きいです。そちらの方がいいんじゃないかと思いますので,調査していただきたい。

亀井委員長) 暫時休憩いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 休憩前に引き続き,再開いたします。
 先ほどの行里川地区に土地があることについて,教育次長から答弁がありましたけれども,その点につきまして,委員さんからご意見はありませんか。

久保田委員) 國司委員のほうから,新たな用地取得というようなご意見がなされたわけですけれども,この石岡市の給食センターの建設構想というものは相当前から進んでおります。前回も5候補地を挙げられまして,その中から前回2候補を選んだという経緯がございます。時間的な経緯もございます。相当今現在の給食センターも老朽化が進んでおりまして,いつ事故が起こっても不思議ではない,現場の努力によって安全な給食を提供しているというような状況もあるわけでございまして,私としては今回,○○○(会社名),○○○(会社名)付近という候補の中からどちらかを選定すべきだろうという考えを持っておりますので,よろしくお取り計らいをお願いしたいと思います。

亀井委員長) 今,久保田委員のほうから意見がありましたけれども,いろいろ諸事情,今までの経緯,説明していただきました。この2候補の中から決めていってはどうかということですけれども,それでよろしいでしょうか。

    (「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長) 異議なしということで,2候補の中から決めていきたいと思います。では,○○○(会社名)付近,○○○(会社名)付近ということで,その点につきましてはいかがでしょうか。
 先ほど,○○○(会社名)付近という執行部からのお話がありましたが,その点についてそれでよろしいでしょうか。
 暫時休憩いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 休憩前に引き続き,再開いたします。
 それでは,土地の件につきましては,これで終了したいと思います。あと基本構想について,執行部から説明願います。

学校給食センター所長) お手元に,石岡市給食センター改築基本構想(案)というものがあります。これを見ていただきまして,2ページ目の1.計画建物の設計コンセプトといたしまして,考えておりますのは3つほどございます。安全な給食を提供できる給食センターとするということで,これは文部科学省の「学校給食衛生管理の基準」というのがございますので,それを遵守するということ。それからドライシステム。それからHACCP(ハセップ)に対応した施設とするということ。これは,衛生管理の徹底ということでございます。HACCPというのは,アメリカのNASA航空宇宙局で生み出した食品の安全衛生管理システムのことです。それから調理作業者に快適で衛生的な給食センターとするというようなことで,衛生面,作業環境の充実,省エネ,省力化の推進,メンテナンス・経済性のよいシステムということを考えております。それから,地球環境,地域環境への配慮ある給食センターとする。石岡は今現在,ISO14001を取得しておりますので,そういう点についても若干考慮をしていきたいなと思っております。2番目の計画の基本条件といたしまして,計画建物の設計条件としましては,調理方法としては,ドライ方式にしていくと。調理内容については,今現在2,000食,3献立をやっておりますので,それを継続していきたいと思っております。食数について,最大6,000食の給食センターをというふうに考えております。今現在の学級数ですが,小学校9校,中学校4校の計13校で今168クラスでございます。食器類については,今使っている***関係等で樹脂製のものを考えております。食缶類については,保温,保冷機能を有するものを使っていきたいと。厨房の機器類なんですが,煮物は6,000食を1回で処理できる能力。焼き物,揚げ物,蒸し器は2台。和え物・果物については,1食50〜80グラムの6,000食分を処理できる設備以上と,システム洗浄と消毒保管システム,残滓は一時保管をしていくということで考えております。今現在の職員数がここに入っておりますが,これも継続をしていきたいなと。調理・洗浄時間ですが,2時間を越えないということが決まりになっておりますので,それを守っていきたいなと思っております。付属施設としては,搬送者の車庫,駐車場,浄化槽で対応になりますので,そういうものをつくっていきたいと思います。
 次のページになりますが,計画敷地の法的条件としまして,先ほど用途地域につきましてはご説明させていただきましたので,今回八軒台だとすれば,調整区域ということで,他の区域については,こういうふうに建築できる地域は,先ほど言った「無指定地域」「準工業地域」「工業地域」「工業専用地域」になりますので,八軒台でありましたら規制がないものですから48条の該当にはあてはまらず,建築確認だけを出せばいいということになります。次の日陰の問題なんですが,実際上見ましたら,今現在周りに住宅等はございませんので,ただそういう規制時間の制限がなくてもこの基準というのは守っていきたいなと考えております。許可の申請ですが,これも先ほど言った用途地域のものですから,八軒台に決まりましたら調整区域ということで,建築確認の許可は取ることになりますが,他の制限はないということでこれも無事クリアできるものと思っております。次に開発許可ですが,市の建物なので開発許可は不要ですが,やはり開発許可の基準に適合はさせていきたいなと考えております。次に施設の衛生管理基準・マニュアルでございますが,これは学校給食衛生管理の基準,大量調理施設衛生管理マニュアルに沿っていきたいなと思っております。つづきまして4ページですが,動線計画ということで,食材の動線でございますが,物の流れは清潔度の高いゾーンから低いゾーンへ逆戻りをしないということで,実際上今回給食センターを新しく建てるのには,汚染区,非汚染区の区域をきちんといたしまして,そこに物は出入りをしますが,人は出入りができないと。それから非汚染区から汚染区には,一回入ったものは流れていかないというものです。逆工程はしないということで,まず最初に汚染区から非汚染区の中で調理をしまして,最後まで非汚染区のまま学校に配送されるということでございます。次に人の動線でございますが,特に調理員が一番の問題になると思いますが,最初は私たち事務員と同じように上履きに履き替えるんですが,更衣室で調理用の白衣に着替えます。着替えてからは,私たちとは交わることのないような流れになります。また外にでるときには,必ず白衣を脱いで出入りをすることになるんですが,白衣に着替えてからは調理人さん以外とは接触ができないような仕組みを考えております。最大の問題がそこになってくると思います。ロッカーから私服と作業用を完全に分離する。各ゾーン,これは次に間取り図が出てきますのでその中でもご説明をさせていただきますが,各ゾーンへ入室するときは作業靴の履き替え,手洗い・消毒を実施し,エアシャワーを経て入室をするということになります。調理員は各ゾーン内だけで動くことを原則とし,他のゾーンへ移動する時はゾーニング計画で決めた更衣,履き替え,手洗い・消毒のサニタリー行為ができるよう,各ゾーンの入り口にその設備を計画する。便所は調理室に対して消毒準備室の反対側に計画し,用便後必ずサニタリー行為をしなければ調理室に戻ることのできない構造とします。見学者は玄関から見学ロビー等へ入って調理場内を見学するようにし,調理員と見学者の交差,接触を防ぐように動線を計画するということでございます。4番目のゾーニングの考え方ですが,汚染作業区域と非汚染作業区域の明確な区分をすると。考えているものは床の色分けですね。目で見て現在調理員さんのいるところが,汚染区域にいるのか,非汚染区域にいるのかを色で区分けをするというふうに考えております。汚染作業区域は,ここに書いてありますところでございます。非汚染作業区域というところは,実際上調理をするところでございます。汚染区というのは,品物が入って本当の準備段階ですね。大根だったら頭を落とすとか,たまねぎでしたら皮を剥ぐとか,そういう前段階の準備でございます。それから用意されたものは全部最後の洗浄までこの非汚染区の中で作業をしていくということになります。次に各室とも衛生管理しやすくすべて区画され,交差汚染や作業動線の交差がないように配慮し,作業動線はできる限り交差がなく,一方通行になるように計画するということで物(原材料等)の交差汚染の防止でございます。人も同じように交差汚染の防止をするということで,環境についても交差汚染の防止を,各ゾーンの環境清浄度は厚生労働省衛生規範を基準とし,衛生管理を行うということに考えております。各ゾーンへ入室する調理員のサニタリー行為基準を決定し,それに合わせた設備を計画していきたいなと思っております。ドライシステムの導入と確かな運用をサポートする建築計画ということで,これは完全に厨房機器はシンク類をはじめとしてドライシステム対応の製品を導入するということで,空調設備においても室温,温度,この温度が25度以下,湿度が80%以下ということで定められておりますので,これを徹底した管理をしていきたいなと思っております。作業効率と作業環境の向上ということで,衛生管理が本当に厳しくなって,作業者への負担が増加していることも明らかでございますが,一方方向の単純な作業動線を確保するということで,それから加熱食品と加熱前食品の交差をなくすということでございます。先ほど言いました各室の温度湿度管理を徹底すると。それからHACCPの導入ができる施設ということで,高度な衛生管理手法であるHACCP対応の機器の導入に対応できる施設づくりということで,次の動線図を見ていただきたいと思います。この赤い色が汚染区でございます。物は青い矢印で,物だけは汚染区から非汚染区に流れていきますが,点線の黒でありますとおり,人は「検収」から「下処理室」の汚染区から汚染区には行けますが,次の「上処理室」には「前室」を通ってエアシャワーを通っていかないとこの非汚染区には入れないという形で,物だけは通っていきますが,逆戻りはしないと,人は必ず非汚染区に入るときにはエアシャワーを抜けて入っていくということでございます。分からないところがありましたら聞いていただければと思います。
 次のページ開けていただきまして,それがゾーニング図でございます。考え方的には左側のピンクのところから物だけは抜けていきますが,実際上ドアがございませんので,入るのには下の黄色いところ「調理準備室」というところからしか青い部分には入っていけないようになってございます。ここに来るときには必ず履き替えして,手も消毒全部して,マスク,手袋等,今まで使っていたものを全部脱ぎ捨てて,新しいもので入っていくということで,実際上は,各部屋各部屋に人は中々抜けていけない,物だけが進んでいくというような流れ図でございます。考え方はつけられたものの食材は流れていきますが,人は各専門分野の中で野菜処理室の中で下処理が終わった場合は,着替えて調理室に入っていくということでございます。今現在は,若干そうじゃないところがございます。区分けがされてございませんので,一部屋の大きな部屋になってございますので,今現在は自由に・・・。その分手洗い等は頻繁にやっておりますが,今後はこういう形でやっていきたいと思います。次が2階でございます。実際上職員は,2階で着替えをして1階にも更衣室がございます。この1階の更衣室のところに白衣がございます。ここで白衣を着まして,白衣を着てから準備室を抜けていくわけですが,通常ではドアを介してではないと抜けていけないということで,通常はここは立入禁止というようなことで,ここに描いてありますとおり,トイレもそれぞれ事務所用と調理員さん用とここも交差がしないように,トイレも2つずつ用意をしてあるということでございます。簡単ではございますが,基本構想案ということでご説明をさせていただきました。

亀井委員長) 以上で説明は終わりました。ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

國司委員) 前に群馬県の給食センターに行ったときに,トイレの関係だったんですけれども,サニタリーシステムというんでしょうか。入ったら私出られなかったことがあるんですよ。これはどういうシステムなんですか。

学校給食センター所長) 今現在もやっているわけですけれども,私たちもトイレが外にありますので,まずトイレの中で洗って,入るとすぐ2つの洗剤で洗って,それでなければ事務所にも入れないということで。たぶんそこで今やっているのは,手でひねる水道じゃないんですね。手で触るとセンサーで水が出て,たぶんそれによってやらないと開かないということで,手で水道をひねらないんですね,最後も触らないと。

久保田委員) 5ページの作業動線図の部分で,休憩室から出る場合には更衣室を通って出るんですか。これ,出る矢印がないよ。更衣室は出るところがないんだよ。矢印どこにもないもんな。それから,検収から下処理室へ搬入するんですね。結局,先ほどの説明によると汚染区域から非汚染区域への人の出入りはないという説明だったんだけれども,下処理室から洗浄室へ食器だけが流れる,ベルトコンベアとかそういう考え方でいいのかどうか,その辺ご説明をお願いしたいと思います。あとこの配膳室からね,エアカーテンでもって仕切られて入るんだろうけれども,ここも配膳室に働いている方が配送トラックへの出入りは考えないという説明だったと思うんで,その辺の配送関係の出入りをどうやるのか,お聞きしたいですね。

学校給食センター所長) まず1点目,休憩室から出ることができないようになっていることですが,これは記入が抜けているんですね。休憩室は2階なので,階段を下りていただきまして,1,2ヶ所くらいドアをつけまして,更衣室に白衣がありますので・・・。そして前室に入って,必ずそこから調理室に入っていくということになります。
 次に,洗浄室からの考え方でございますが,当初配膳室にはコンテナがたくさん並べられております。そこには学校ごとにコンテナにおさまっております。この中に洗浄した食器類も学校ごとにコンテナの方にしまうことになります。ですので最終的には,回収したものは洗浄下処理室である程度の汚れは取り除きまして,洗浄室の方に行ってここで洗いをしたものを配膳室のコンテナの方にということでございます。人の流れは,洗浄下処理は洗浄下処理をする人ということですが,入る場合前室を通って洗浄室の方に入ってきます。ですが通常,下処理した人とは別な人がやるということです。

久保田委員) ということは,通常下処理室の人は洗浄室には入らないわけね。

学校給食センター所長) 入る場合,エアシャワーで・・・。あとは履き替えとか手袋とかは全部交換しますが,手の洗浄もいたします。

久保田委員) そうすると,洗浄室と配膳室には汚染区域から入る可能性はあるわけね。そうすると洗浄室に入ってきた食器類を今度は調理室へ戻すよね,また盛り付けなきゃならないし・・・。

亀井委員長) 暫時休憩いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 休憩前に引き続き,再開いたします。
 他に意見はございませんでしょうか。

    (「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,この件については,この基本構想案についてはいかがでしょうか。今休憩中でありましたが,HACCPについてはもう少し研究していただくようにというのがございました。ということで,よろしいでしょうか。ないようですので以上で,この件については終結いたします。
 暫時休憩いたします。午後1時から再開いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 
休憩前に引き続き,会議を開きます。
 次に,「東小学校校舎改築事業について」を議題といたします。なお,本件の協議のため,石岡市議会委員会条例第59条の規定により,参考人として出席を求めた者は,石岡市立東小学校校長・○○○○さん,東小学校PTA会長・○○○○さん,同じくPTA副会長・○○○○さん,○○○○さん,○○○○さん,○○○(会社名)・○○○○さん,○○○○さん,以上であります。
 本日,皆様に参考人としてご出席をいただきましたのは,現在,教育委員会で進められております東小学校校舎改築事業について,ご意見を頂戴するためでございます。当委員会では,校舎改築における基本構想は,教育現場や児童の立場に立ったものであるべきとの考えから,これまで調査を実施してまいりました。本日は,教育者の立場,そして子供を持つ親の立場から,東小学校の改築について,参考人の皆様のお考え,ご意見等を頂戴いたしたいと思います。どうぞ,よろしくお願いいたします。なお,本日参考人の皆様にお配りいたしました資料につきましては,ご退席の際にはお返しいただきたいと思いますので,あらかじめご連絡申し上げます。
 それでは,これより協議に入ります。参考人にご意見をお伺いする前に,はじめに執行部より,東小学校校舎改築事業についての概要を説明願います。

教育総務課長) 前回の委員会の中で,学校PTAの方のご出席をいただいて直接ご意見をお伺いしたいというのがございました。本日は大変お忙しい中,ご出席をいただきましてありがとうございました。また本日配布させていただきました資料につきましては,当初提案いたしました全面仮設校舎計画,一部仮設校舎計画,仮設校舎不要計画のA,B,C案に一部修正を加えまして,既存プールを活用した場合の資料というようなことで配布をさせていただいております。

亀井委員長) 次に,参考人○○○(会社名)から,校舎改築における基本構想案について,ご説明を頂戴いたしたいと思います。

○○○(会社名)○○氏) ご説明させていただきます。ご配布させていただいております3枚の計画案,一番上からA,B,Cというふうに記号を振ってございます。A案につきましては,先ほど課長さんからご説明がありましたように,全面仮設校舎を建設して増改築事業を進めるという案でございます。B案に関しましては,一部仮設校舎で対応しながら,やり繰りしながら全体の改築事業を完成するというものです。C案に関しましては,仮設校舎を建てないで現有校舎を利用しながら,改築事業を完成しようというようになっております。
 それでは,前回の委員会と少しダブるかもしれませんが,簡単にA案,B案,C案をご説明させていただきます。まずA案でございます。こちらの方,左側の表に工事の順序のフローチャートという形を表で作ってございます。左に文字が打ってありまして,その横の配置図の小さい方のが,時間とともに推移していく表になってございます。1番最初に全面の仮設校舎を東側に建てます。それが第1番目の事業のスタートになりまして,引越しをしていただいてから既存の校舎を解体いたします。その上で,新設の校舎,これは体育館共なんですが,建設していくという形になります。完了後は当然仮設校舎から新しい校舎に引越しをしていただいて,仮設校舎を解体します。その上で学童保育及びグランド整備を実施していくという大きな流れになっております。右側の計画案につきまして,当然この案につきましては,全面仮設校舎で対応いたしますので,既存校舎が解体された上で,新しい校舎を計画できるというメリットがございます。ただ今この点線で描いてございますように,簡略化して申し上げますと,普通教室棟と特別教室棟及び体育館は北側の方にレイアウトしていくわけですが,このようにちょっと折れ曲がったような形にその計画上どうしてもなっていってしまう。グランドに関しましては,広く充分なスペースがとれますが,既存の樹木については伐採もしくは移植する必要が生まれてくるという形になります。概略ということで,今回のA案についての説明はこの程度にさせていただきたいと思います。
 その次にB案でございます。左側の方に同じように時間軸でフローチャートがございます。上から流れをご説明させていただきます。これは一部仮設校舎を建てる案です。普通教室のお子様だけをまず引越しさせてあげて,新設の校舎を造りながら運用していくという形になります。まず特別教室の***といたしまして,@でありますが,新設校舎として特別校舎を建てると,その次に仮設校舎を建てます。仮設校舎に関しましては,子供たちが全部入れる大きさということで,普通教室主体の仮設校舎になります。これで完了いたしますと,引越しが可能になってまいりまして,仮設と新しく建てた特別教室棟で一応の運用ができるということで,既存校舎の解体が可能ということになります。そこに新たに管理特別教室関係が主体となります新設校舎を接続するような形で建て,なおかつ体育館を次年度で整備していくと,最終的には同じように学童保育,グランド整備に入ってくるということになります。敷地に対してのレイアウトは,グランドが若干東側によりまして,北西側に建物群が配置されるような形になります。整備が若干順次順次という展開になるんですが,最終形といたしましては,北風,西風を防ぐようなL型の構成になるという形が特色であろうかなというふうに考えてございます。B案の方,概要はこのような形になります。
 つづきまして,C案のご説明をさせていただきます。C案に関しましては,あくまでも仮設校舎をなくし,現況の校舎群を運用しながら工事を進めるという形になります。フローチャートを見ていただければわかりますが,グランド部分に新しい校舎を先に先行して建ててしまう,既存校舎の南側の前に建つような形になります。そのあと引越しをしていただいて,既存校舎を壊し,体育館を整備し,学童保育及びグランド整備を順次最終年度で整備していくというような,比較的わかりやすい流れになっております。右側の方に最終形のレイアウトがございますが,どうしても既存校舎を前面残した上で新しい校舎を造るものですから,新しい校舎が南側に寄ってしまう。敷地全体でいえば,敷地のど真ん中あたりに配置されると。ですからグランドは同じように南東側によるんですが,若干狭いような状況なってくるんではないか,また若干ネックにもなってるんですが,アプローチが歩車道分離がとりにくい。北側の方から子供たちが入ってくる。現在もそういう形になっていると思いますが,そういった形で体育館・駐車場と新しい校舎の間がアプローチの部分になってしまうのではないかなというふうな考え方になります。同じようにすべての案は,ボリュームは3階建ての規模で設定をして,体育館,学童保育及び駐車場整備,それと既存のプールは今の位置に残したままという同じ条件で検討させていただいております。特色,問題点いろいろございます。こちらの方全部説明すると長くなりますので,私が申し上げましたような大体の概要を見ていただいて,特色,問題点,そういったものを見ていただければと思います。また,質問を受けるということも可能かなと思っております。前回の委員会で長く時間かかりましたので,本日は概要の説明ということで1回説明を切らせていただきたいと思います。

亀井委員長) 以上で説明は終わりました。それでは参考人から,東小学校の校舎改築についてご意見を頂戴いたしたいと思います。ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

東小学校校長) 私平成8年から3年間,学校の建設に関わってきました。その経験をもとにお話をさせていただきたいと思うんですけれども,それは子供たちが増えるので校舎を造る,今あるところに新しく造って,グランドの整備をするという3ヵ年計画でした。最初の1年目では,グランドを3億円ぐらいかけてきれいに造った。その後,新校舎を造りました。新校舎を造ったんですけれども,それを造る前に子供たちが増えてるもんですから,プレハブの仮の校舎を造って子供たちを移しておいて,新校舎を造ったわけなんですが,そのプレハブは,そのとき平成9年でしたからだいぶいいということでしたが,クーラーが入って,暖房が入って,4月当初は子供たちは最初喜んでました。ところがだんだん8月ぐらいになってもクーラーでは対処しきれないんですね。天井が低くて暑くて。そのクーラーの熱ですか,ゴミが詰まってかぜひきが増えちゃったりね。プレハブというのはやんない方がいいなというのはそのとき感じました。また,引越しを何回もやらなくちゃならない。それから1つの教室のプレハブを借りるのに非常にお金がかかるということですね。子供たちのことを考えてみると,仮の校舎を造ってそこに入っていって,引越しっていうのは,石岡はどうかわかんないですけど,前のところは,業者を頼むから学校はそんなに負担がなくて大丈夫だよというふうなこといわれました。引越し間際になったら,間に合わないから先生らでやってくれ。それで挙句の果ては,保護者にも手伝ってもらった方がいいよ,というふうなことを言われまして非常に困った経験があるんですけれども。子供も負担であると,授業の環境を考えるというと,新しい校舎を造っちゃってから,その子供たち,それから保護者の方にも手伝ってもらって引越しはできれば1回できちんとできればいいなと,建築の上ではたぶん1年ぐらいかかると思いますけれども,その1年間という期間はやっぱり子供たちに今までとおんなじ環境で学習をさせたい。学習環境を変えないまま,これが子供たちにとって一番いいんじゃないかなと。できたものについては,安全で安心していられる学校を造っていただければ。皆さんの手間がかからない,子供たちのことを考えると,それからさっきちょこっといったコストがダウンというようなこともありますし,そういうようなことがいいんじゃないかというような考えをもっております。以上です。

PTA会長○○氏) 今の校長先生の意見を聞きますと,A,B,C案じゃない方向というのも今から考えられるということですか。
(「今のはC案」と呼ぶものあり)
 C案だと,グランドが狭くなってしまうんじゃないかと思うんですよ。逆に東側の方に造って,今建っている校舎の方をグランドにするような形というのは考えられないんですか。

○○○(会社名)○○氏) 校舎を東面に整備するとなると,***になると。それで西側にグランドをもってきますと,体育館を残しながらの工事という前提がまず崩れてしまうんですね。既存校舎のグランド側に段差があるんですが,それを残したまま既存校舎の前にそれを90度曲げた形で配置するお考えだと思うんですけれども,そちらの方に配置しまして東側にもってきますと,まず既存体育館,既存プールと動線が長くなるという点があります。

○○○(会社名)○○氏) 補足させていただきます。○○の方で説明したのももちろん1つなんですが,あといくつか問題点が発生するかと思われますので,ご説明させていただきます。まず東側の方に校舎を建てる,もちろんこちら空いておりますので,建てることは可能になります。これは物理的にはということです。ただ出来上がった環境からいいますと,単純に東側ではなくて,南側の方まで折れ曲がってくるボリュームになろうかと思います。敷地の下側の方まで延長されます。そうしますと3階建てその他の建物を建てますと,グランドに,例えば冬になりますと相当日が落ちてしまうことになり,グランドの環境が悪くなります。それが1点です。もう1点は,同じ冬場,特に今日のように風が強い日,グランド側から風除けで防風林のように遮るものが何もなくて,そのまま風がグランドを通して校舎に吹き当たってしまうと。今の計画はL型になっているんですが,これは北西の風を防風林的に止めてあげたいという意図がありまして,こういう計画を作りました。工事の流れでも若干問題があるんですけれども,最終形といたしましては,学校のレイアウトとしてはあまり有効ではないという状況になろうかと思います。

○○○(会社名)○○氏) 
もう1点補足させていただきますと,校舎を回転させますと,どのみち既存の校舎の前に法面がございまして,それをよけた工事になってしまうんですよ。その法面をよけた形で,L型に校舎を建ててもグランド面積はさほど変わらない,逆にいうと同じ状況になってしまう。かつ,環境が悪くなるという点が上げられると思います。

PTA副会長○○氏) ここまでの叩き台ができているのをはじめて拝見させていただきました。ここまで作られているということは,すごいご苦労があったんじゃないかと思って父兄として感謝を申し上げます。先ほど○○校長先生がおっしゃった言葉というのは,父兄の代表の言葉でもありまして,プレハブの問題につきましても,子供たちに比較的いい環境で日常生活と変わらず,引越しをさせていくということは非常に大事なことだと私もお話を聞いていて感じております。その中で,父親として話させていただければ,校舎は常に日当たりがいいといいなと思っております。もちろん校舎だけでなくてグランドも体育館も学童保育の建物もできれば日当たりがいいほうがいいな,よければ子供も健やかに育ってくれるのかなというのと,実際ここは住宅地かと思いますので,ほとんどの子供たちはこの土地で成長してって大人になっていくわけで,ご近所の方に迷惑をかけないように,例えば日照権の問題であるとか,そういう部分もクリアしなければならないこともあるのかなというように考えております。それからちょっと思ったんですけれども,石岡小学校に立派な温水プールができまして,やっぱり父親や母親が集まりますとプールの問題というのが非常に出ます。実際のところ1年を通しましてプールの学習がどのくらいあるかというと,だんだん少なくなってきてて,プールの意味合い,ものの考え方というものが,その学校だけではなくて広域性であるとか,今でいえば一般の方に開放するとか,いろいろなものの考え方が出てくるんではないかと思う中で,たまたまこの3案を見ましたら,プールが全部残っておる感じだと思うんですね。それでこの校舎を建て替えますと向こう30年,40年はこの校舎で代々子供たちが学んでいく校舎になろうかと思いますので,子供たちの安全性ももちろん含めた中で,素人考えで恐縮なんですが,プールの問題まで取り組んだ中でそれを逆に東側に半分移動するとか,例えばなんですけれどもこのプールがたまたま残っておるという部分が,3案はじめて見ましたものでね,われわれ父兄とすると正直いいまして,プールはどういう形なのかなとか,そういう部分のお話とかが結構出てまして,いろいろなご事情はあろうかと思いますけれども,プールを必要,必要じゃない,またこの学区は石中学区という広域学区ですので,石岡中学校,東小学校,南小学校という広い学区なわけで,その中でプールに対するものの考え方をもう1回できれば先生方に詰めていただいて,その辺からこう煮詰めていただければありがたいなあと思います。たまたま3案見せていただきまして,変わってない部分がプールだけだったもんで。もしもその辺ご説明をいただけるんでしたらわれわれ父兄も助かるんですが。委員長さん以上でございます。

PTA副会長○○氏) 今,○○副会長さんの方からお話があったようなこととほとんど同じ考えです。

PTA副会長○○氏) プールということがやっぱり父兄の間から出てまして,私は子供会の副会長も今年はさせていただいたんですけれども,東小学校のプールを子供会で使う機会が,今年ほとんどなかったんですね。それでやっぱり去年は冷夏ということもありまして,プールに入る機会も小学校自体少なかったと思うんですけれども,もう少し父兄の間からもプールの学習ということについて,もう少し授業の中に取り入れていただいて,その中でもうちょっとプールの活用というんでしょうか,そういうものをしていただけたらいいなと思います。

教育次長) プールのことについて私のほうから簡単に説明をさせていただきます。このプールにつきましても,当初は移動というようなことも考えましたけれども,現実に先ほどからお話が出ていますように,学校の授業の中でプールの授業そのものが非常に少なくなっているというようなことがございます。そういう中で,今回既存プールを活用ということは,小学校9校,中学校4校の各学校のプールを,石岡市としてどのような形で活用をしていくかというものが,目先に控えております。そういう中で考え方としては,中学校区に1つもっと大きいプールを造って,それぞれの中学校にスクールバス等でプールの授業を行うというような考え方もあろうかと思いますし,また新たに新しいプールを造って,もっとプールの授業を活性化するという考え方もあろうかと思います。そういう中で,当面そういう考え方を石岡市としてこれからまとめるということを踏まえまして,今回既存のプールについては触らないということで計画をさせていただいたところでございます。ですから将来的にもこのプールを触らないということではなく,今後石岡市内のプールの活用方法等も,それぞれの学校の校長先生方とも充分協議をしながら,プールの活用をどういうふうにしたらいいかということで今進めておりますので,そういう中で今回プールについては,費用もかかるということもありますので,かけるんであれば一度にその市内統一したような形で検討したいということを考えておりますので,ご理解をいただきたいと思います。

國司委員) お尋ねしますけれども,既存の樹木がありますよね。学校側とPTA側であれをどのように考えておるのか。この間現場視察したときには桜の木が朽ち込んでいて,中がほらほらでいつでも倒木するような形でしたけれども,それはどう考えてますか。

東小学校校長) グランドの真ん中にあって,あれはただ地域の人たちの思い入れなんですよね。だから私はどうこうしろという考えは全然ないんですが,新しいのもができるときにそれが不都合になった場合に,皆さんの賛同が得られればなくしちゃってもいいんじゃないかと思ってます。私は桜の木を切ったことで新聞に出ましたので,そのことはあんまり触れてほしくなかったんですけれども・・・。真ん中のやつは完全に枯れかかってますね。あと丈夫なのはあるんで,ただあれを移植するとしても多分請け負える業者さんがいないんじゃないですか。ですからそこら辺のところは私がどうこうというんじゃなくて,学校としては,あれを保存したいと答えるべきでしょうか。

國司委員) 先ほど校長先生から,プレハブはというようなお話がございました。確かに府中中学校の校舎新築の場合も問題がありまして,プレハブにしますと学校が荒廃するんですよね,今までの例からいいますと。ですからプレハブではなくてあくまでも新築してというような形をとったんですけれども。ただ東小学校の場合,物理的にちょっと無理のような気もします。私個人的な考えでいいますと,B案ですか,これが配置的にもちょうど落ち着いているような,それからグランドも大きくとれる,それからふれあい広場の管理の関係でお話ししたと思うんですけれども,これも管理棟から目が届くということで解決できると思うので,形的に一番落ち着くのはこのB案かなと,個人的な考えですけれどもこういうふうに考えております。

亀井委員長) 今,参考人の方はお分かりにならないかと思うんですが,B案の配置図の中のふれあい広場というのがございます。それにつきまして,ふれあい広場が校舎の裏側であったら目が行き届かないんじゃないかというような話が出まして,そのことに関して○○○(会社名)の方からお答えをいただいたら,細かい設計ではないんですが,管理・特別教室棟というのは,1階には先生方の管理室があるということですので,目が届くということだったんです。そういうこともお聞きしました。今國司委員がおっしゃったのはそのことです。それで体育館については動かしてないんですが,理由があるかと思いますのでその点についてご説明いただければありがたいんですが。

教育次長) 既存の体育館につきましては,当初できるだけ既存の体育館は移設をして,それで新しい学校を考えました。しかし○○○(会社名)さんにも充分考えていただいたんですが,あれだけの体育館をプレハブで仮設で造るということが不可能だということで,まあ造ることは可能なんですけれども,費用的に新しい体育館を造るのと同じ程度の費用がかかるというのがございまして,そういう中で学校の行事の中では,この体育館がないと2年ないし3年間いろんな行事が動かないというのがございまして,既存の体育館については,新しい体育館ができるまでは,壊すことができないということで,既存の体育館の場所は最後まで残るということで,このB案でもふれあい広場ということで位置付けをさせていただいたわけでございます。

PTA副会長○○氏) これはお願い事なんですけれども,私の私見を言わせていただければ,今後この敷地内に立派なプールができる可能性というのはないんではないかと思っておるんです,正直言いまして。この限られた敷地ですので,ある程度先が見えている中で既存のプールを残すために,もしも校舎の建て方に縛りができてしまうならば,今後入ってくる小学生がかわいそうだなと思います。触りたくない部分だと思いますけれども,本当にプールのあり方を考えていただけるだけで,この校舎のあり方というのも多少変わってくるような気がしないでもないんですね,素人考えですけども。プールを残したがゆえに今後何十年も引き継いでく子供たちの足かせにならないように考えていただければ。これは設計士さんどうこうではなくて,市のあり方,考え方になってくると思うんですけれども,ぜひ再検討していただければ。私見ですけれども,私はプールいらないと思ってるんで。石中でもどこかから借りてもいいんじゃないかと思うぐらいで,持て余しちゃうんだったらないほうがいいと思います。すいません,これは私見です。

○○○(会社名)○○氏) 今のお話に関しまして,プールがどれぐらい縛りがあるか,ちょっと専門的な見地からご説明申し上げます。このA,B,C案どれをとるかというのは大変な判断といいますか,方向性づけの問題になろうかと思います。ただ,既存プールをこの位置に残して整備をする,もしくは新たに整備しなおしてやるということの縛りというのは,私ども半年ぐらいお仕事させいただいた流れの中で,そう大きな縛りは正直言ってございません。この計画で1番やはりポイントになるのは,体育館の位置ですね,ですから先ほど教育次長さんがおっしゃられましたように,体育館をプレハブでやれないものかというお話も当初出てきました。これは先ほどご説明していただいたとおりなんですが,どちらかといいますと体育館,これはなぜかといいますと背が高いということですね。残しながら整備しないといろんな行事その他全部で使っていくということと,先ほど説明がなかったんで申し上げていいのか,予算的な問題も若干然りということとでですね。2期に分けて工事をする必要性があるというふうに設計的には条件をいただいておりました。ですからそういった条件等を踏まえますとプールの縛りというものに関しまして,全体構成を揺るがすような縛りはあまりございません。ちょっと付け加えさせていただきますと,校長先生,PTAの会長さん,副会長さん皆さんにお伺いして,ご意見は私どもが計画している基本の考え方とまったく同じです。まず,子供たちをいかに早くいい環境に学習環境を整えてあげられるか,これは1番の整備事業の目的ということになります。後は周辺の民家,住宅,または周辺に及ぼす環境の負荷,こういったものを1番低減する方法はどういうやりかたか,どういう工事行程か,どういうレイアウトがいいか,このへんのことは当然私どもいくつも新築,改築事業を,この新築,改築の違いは改築というのは同じ敷地の中でもう一度造り直していくという形な物ですから,その事業の難しさも充分把握させていただいた上で,こういう3つの案を作らせていただいたということを付け加えさせていただきました。

PTA副会長○○氏) たぶん沼尻校長先生も,私たち父兄の子供も,立派な校舎ができるころは子供が卒業してていないような気もするんです。その中で,老婆心かもしれませんけれども,次世代につながるような設計をしていただければありがたいなと私は感じております。

小松委員) 参考人の皆さん,今日はお忙しい中本当にありがとうございます。私どもが皆さんのご意見を伺いたいということで,今日ご足労願うことになりました1点は,先ほど國司委員がおっしゃいましたけれども,桜の木ですね。○○校長先生がこれは地域の住民の思い出,簡単にあっさりとは切れない,こういうことだと思うんですね。ここのところがやはり私どもも委員会の中で,議会だけで決められることではないだろうと,やはりこれは東小学校が創立されたときに記念樹として植えられ,学校関係者また地域の人たちが守ってきた樹木であると,これを新しい校舎ができるときに新しい校舎を建てることによって伐採をせざるを得ない面もこのレイアウトの中では出てくるんですが,そこのところをやはり現在の地区の住民の方まで広げて意見を聞くということになりますと,これもまた大変なことなので,地域の住民の中の意向を代弁する,それがPTAの役員さんにご意見を伺うというひとつのこういう考え方もあったわけなんです。それで,確かに枯れてる桜の木もあるように聞いておりますし,伐採をこの機会にする必要のある木もあるでしょう。ですけれども一方で,例えば土浦の真鍋小学校の枝垂桜のように,学校がその木を守ってそして毎年毎年そこでお花見をして学校を盛りたてるというか,そういう桜の木もあるわけです。これは木の寿命が何年とはいいながらも,地域の住民の守り方によってはミハルの枝垂桜も然り,やはりその年齢を超えてその木が生き延びることもあるわけですよね。そのような思い入れ,東小学校の先生らの木に対する思い入れが,どれほどのものかは私たちにはわかりません。私は石岡小学校なんですよ。それで石岡小学校は,バッサリ切られたんですよね。私も卒業するとき,植樹をしてるんですよ。ですけれども本当に近くに住んでて桜の木を見ていて,本当の古木だというのも自分でもわかっておりましたので,まあしょうがないかなと思ってました。校長先生もおっしゃるように,たかが桜の木だという人もいるかもしれませんが,されどというね・・・。そこのところはどうなのかなというのはありました。そしてこの桜の木を残すことによってA,B,C案ある中で,こうなりますという案がまたちょっと違う,それから仮設校舎の問題も,久保田委員の方から仮設校舎はよくないという意見も出されたんです。この中でも充分論議はしてるんですね。だけれども,例えば大変申し訳ないけれども,その当時仮設校舎を建ててそこで学ぶ子供さんにとっては大変環境が悪いという時期に当たってしまうかもしれないんですが,先ほどおっしゃったように30年,40年,将来を見据えたときに一時の仮設校舎のマイナスのために,将来なんでこんな建て方をしたのかということがあってはやっぱり困るんですよね。そこのところをこの委員会の中でも散々議論したところなんです。やはりそういうこともPTAの皆さんにぜひ理解していただかないと,この執行部と議会だけでね,あんな校舎を建ててというふうにはやっぱりなってほしくない。皆さんの意見を聞きながら,皆さんにやはりそういう委員会の様子も知っていただいて,そして本当に私たちもいい学校を建てたいと思っておりますので,そういうこともありまして皆さんのご意見が聞けたらと思いまして。やはり委員会の中で私どもは,やはり一部仮設校舎を取り入れながらB案でやらざるを得ないのかなと・・・。私自身大変日当たりの悪い家に住んでまして,やはり何はなくても日当たりだと思ってます。校舎も,そして子供たちものびのびと遊べるグランド,グランドも本当にさんさんと太陽が当たるそういうような校舎を造っていきたいなと思っているわけです。

久保田委員) 校長先生に賛同するわけではないんですが,いわゆる仮設校舎についてはいかがなものかということを問題提起をさせていただいておるんですけれども,そんな中でですね,今までちょっと気がつかなかったんですが,C案の中で丸い部分がありますね。この鍵型になっているところ・・・。これはいろいろ丸になっている理由はあるんだと思うんですよ。しかしこの部分をカットしてそのまま北側に平行移動すれば,それなりにグランドのスペースも,ある程度犠牲を払わなくてすむのかなと思うんですよね。既存校舎の方へ寄せるわけです。この丸い部分が要するにグランドを狭くしているという感じが相当ありますよね。どのぐらい既存校舎の方へ寄せられるかわかりませんけれども,今C案のネックになってるのがグランドが狭くなるんじゃないかという懸念。それと体育館が日当たりが悪くなるということはそんなにないんじゃないかと思うんですよ。このふれあい広場と体育館の位置,今若干校舎側に寄せてというか,歩行者専用アプローチの部分をある程度確保するために体育館を住宅街の部分から離しているという経緯があるわけなんですが,ただこれは,民地の部分に体育館で日陰制限といいますか,影響を及ぼす位置にはならないんですよね。体育館は南側に位置して建てるわけですから,住居部分の裏側はある程度アプローチがある,その市道の部分で空地がある程度確保されてますからね。ですからこの体育館の位置をある程度,民地に対する影響,この校舎を建設することによって生ずる日陰の部分,この欠点は解消できると思うんですよね。この体育館の部分を考えればですよ。要するにこのC案のネックというのは,体育館が日陰になる,それから学童保育の部分が日陰になる,それからグランドが狭隘になってしまう。この3つが欠点だということで○○○(会社名)さんの方からの説明はあるわけです。ただそれをこのL型の配置のアールの部分ですね,この部分は私はどういう理由でつけてるのかわかりませんが,あくまでも設計ですから,今は配置のことを議論してるんですから,私はその根底にある図面のことはわかりません。ですからこのアールの部分を変更することによって,要するに既存校舎の方へ寄せることは可能だと思うんです。そうするとこのグランドの部分が,これは図で見てますからね,かなりグランドが狭くなる感じはしますけど,このアールの部分を削ってですよ,既存校舎の方へぎりぎり寄せるとかなりグランドのスペースというのは確保できるんじゃないのかなと。私もこのC案に関しては欠点があることは承知しています。ただ先ほど校長先生のお話ではないですが,私も府中中学校を建設する際に,子供たちが荒れるという不安があるんで仮設校舎は辞めようやというようなことで,なるたけ時間はかかってもでき次第子供たちをすっと入れるというような方法をとったんですが,私はこだわるわけではないですが,このC案の中で工夫を凝らすことによってC案を生かすことはできないのかなと思っております。まあこれは私の意見ですから,以上でとどめますけれども,少し設計を変更することによってこれは可能なんじゃないのかなと思います。以上です。

○○○(会社名)○○氏) 今のご意見に関しまして,私の考え方をご説明させていただきます。仮設校舎を建てなくていい形というのは,当然私どもも最初に考えなきゃいけないということで充分検討してまいりました。この案でいくつか欠点,当然認識していただいているというお話がございましたが,後ろにぽこっとお尻が出てるこのアールに関してはですね。設計的には,ここはホールなり昇降口なり,そういったものになるということで形を表現したものではございません。ここでポイントになりますのは,ちょうどグランドと校舎の段差がちょうど曲がります。そこのところをこの図ではだいたい10メートルちょいぐらい間隔をとってございます。

久保田委員) 説明の途中ごめんなさい。この歩行者専用アプローチの直線の部分がありますね。この直線の部分と,建設予定の部分,ダブルの点線が入ってますね。この間隔はどのぐらいありますか。

○○○(会社名)○○氏) 
だいたい4メートル500ぐらいです。

久保田委員) 本校舎とこのダブルの建設予定の間隔が10メートルですね。そうすると今いわれたのは,法面ですね,本校舎からグランドへ下りるまでの若干段差がありますね。あれはどのぐらいありましたかね。

○○○(会社名)○○氏) 1メートルちょっとですね。ちょっと続けさせていただきますと,基本的には前回もお話したんですが,仮設校舎を造らなくていい方向へ向かうというのがこのC案でございます。実際新しい建物を建てるのか,校舎の真前に1年間そこそこ工事をしなければならない。工事をするためには要するに足場というのがあります。新しく実際にできる建物から足場が建つのが,1.5メートルから2メートルぐらいのところへ建っています。既存の建物の方はバルコニーが前の方へ出ています。そういったことを考えますと,ほとんど目の前の南側の方をふさぐような形で工事をずっとしなければならない。それは逆にいえば,いい場所に仮設の校舎を建ててあげた方が子供たちにとっては環境がよくなる。確かに引越しとかその他の関係はなくなるんですけれども,その方が環境が悪くなるんじゃないかというのが私どもが考えたまず1点です。ですから少し持ち上げるのはよろしいんですけれども,持ち上げれば持ち上げるほどどんどんこの間隔が狭くなる。それで工事がしなきゃいけない。要するにそこにちっちゃな車両ぐらいが通るスペースをつくってやらなきゃいけない。そういうことを考えますと,やはり10メートルぐらいはなしてやらなくちゃ今度は工事ができないし,環境が非常に悪くなるというのが1点です。それで少し持ち上げたとして1年間我慢をしていただくと,非常に苦しいところなんですが,我慢をしていただくということで持ち上げたとしても,その後ろに駐車場,体育館,学童保育とってしまいますと,それらをより北の方へ持ち上げると今度は北側の環境が悪くなってしまうというのがございます。一番このC案で決定的にきつかったのはですね,校舎の南側を子供たちのアプローチで,幅を6〜8メートルの歩行者道路ですね,とってあげてそこに並木とかが植わってそこに新しい段差が少しできてというのが一番理想なんですが,そういったのをとりますとどんどんどんどんグランドが下がると,たぶんこれを突き詰めて細かい設計にいくと,やはりアプローチの方が北側の間を通してしまうということになりかねない,そうするとやはり相当環境が悪くなってしまうんじゃないのかなということで,そういうことでこれは100%全部つめて,設計して寸法をつめた上でのお話ではございませんが,たぶんそういう可能性が非常に高くなってくるということで,私どもC案に対してちょっとつらいかなと,難しいぞというお話をさせていただいてたという形になります。あと先ほど樹木を残す残さないという話もありまして,総合的な形でいろいろな長所,欠点が各案それぞれにあるということで提出させていただきました。以上です。

亀井委員長) 既存プールを壊してしまって,そこに体育館を持ってきて,そして体育館を壊して管理・特別教室を造って,それで真横につなげてというのはできないんでしょうか。
〔不規則発言多し〕

東小学校校長) こういうの初めてなんですよね。学校の関係者が議会の委員さん方のところに集まって説明をして,それでいい校舎を造ってくれるというのはすばらしいと思います。私も先ほど仮設の校舎というのはこういうことでだめだという話をしたんですが,話を聞いているとこだわるものじゃなくてこれから50年先を見たときに,いい物を造ってくれたなということであればね,それからプレハブも一番いいのを造ってくれれば・・・。とにかく振動が隣の教室に伝わっちゃいます。そうすると隣の先生の声が筒抜けてきますから,現場でやったことのない方はわからないと思います,あのプレハブの劣悪さというのはね。いい物をやっていただけるんでしたら,私は最初からC案を支持しているわけではないんですが,引越しがないほうがいいという考えで,こだわるものでもないですし,50年残るものを造っていただければと思います。

PTA副会長○○氏) 今の校長先生の話のついでといっちゃ何なんですが,自分も東小学校の卒業生なんですけど,小学校2年生か3年生のときにたぶん生徒数が多すぎてだと思うんですけれども,仮校舎という時代があったんですけれども(テープ反転)今思い返しても,当時はあまり考えてなかったなということもありますので,大人が思うほどそんなに子供の方は気にしてないんだということです。

亀井委員長) 暫時休憩いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 休憩前に引き続き,再開いたします。その他,参考人の皆さんご意見ございませんでしょうか。

久保田委員) いずれにしてもこれはレイアウトの段階ですから,また詳細設計に入った段階でまた参考人に出席を願って,もう一度学校側の意見を聞きながら話し合いをしていくのがいいのかなと思いますので提案しておきます。

川村委員) 今久保田議員がおっしゃったようにもしも参考人としてきていただけるなら,前の日でもいいから参考資料を先に渡して見させてあげたほうがいいかなと思いましたので,配慮をお願いできればと思います。

亀井委員長) 今日は基本構想ということで参考人に来ていただきました。石岡市立東小学校校長・○○○○さん,東小学校PTA会長・○○○○さん,同じくPTA副会長・○○○○さん,○○○○さん,○○○○さんにおかれましては,本日は大変ご苦労様でした。ご退席いただいて結構でございます。参考資料におきましては,机の上に置いておいていただければと思います。
 暫時休憩いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 休憩前に引き続き,会議を再開いたします。
それでは,あらためまして,先ほどの参考人の意見を踏まえまして,この件についてご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

藁科副委員長) このC案というのは,相当グランドが狭くなりますか。グランドがないわけじゃなくあるわけですから,そしてこっちの桜の木じゃなく***みたいな木を間際に植えてやれば防げるのかなという気はするんですよね。1億5,000万円というのは相当なウエイトなんでね。できればそのような考え方を,先ほど久保田委員のアールの部分も合わせてもう1回考えていただくという方がいいのかなと,仮設校舎もいいんですけど仮設校舎は夏が大変ですからね,そういう意味では。子供たちは関係ないといっても,今の子はエアコンの入ってる中で育ってますので,具合でも悪くなったらという気がしますんで,僕はグランドはそんなに必要なのかな・・・。運動会できるでしょうよね。まちの中の小学校だからこのぐらいでいいんじゃないかと。ですから私はC案で,経費の面といろんな面を考えたら,向きも非常にいいので,C案を推薦したいんですけれども。

亀井委員長) 暫時休憩いたします。

    ‐ 休 憩 ‐

亀井委員長) 休憩前に引き続き,再開いたします。
 他に発言はございませんか。

    (「なし」との声)

亀井委員長) 今休憩中でしたけれども,A案,B案,C案,特にC案について配置図がとてもいいということで,どうにかならないかというような話も出ました。既存プールを壊そうという話まで出ましたけれども,体育館も新しく東側に造ったらどうかという案まで出ましたけれども,最終的にはB案しかないという話になりました。B案ということに意見をまとめさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか。

    (「異議なし」との声)

亀井委員長) ご異議なしということで,この件については以上で終結いたします。執行部におかれましては,ただ今出ました意見を基本構想に取り入れていただき,よりよい校舎建設に向けて事業を進めていただきたいと思います。
 次に,その他として,何かございませんか。

教育次長) 報告ですけれども,常陸国衙跡の第3次調査を現在実施しております。具体的には,昭和48年の豊崎先生が発掘調査をした場所にかかってきております。しかし具体的に豊崎先生の報告と同じようなものが出てはおりません。今回は今までと違いまして,広場的なものであまり遺構が出ておりません。ただそれにしても3月まで調査を行います。今後の予定ですけれども,3月14日に市民の説明会を開催したいと思います。その前に皆様に中間の報告書がまとまればと思ったんですが,次回の委員会のときにまとまりましたものについて報告をさせていただきたいと思いますので,ご了解をいただきたいと思います。

亀井委員長) 参考人におかれましては,本日は大変ご苦労様でした。ご退席いただいて結構でございます。

國司委員) 当初の計画では,15年度で終わるという予定だったんですが,学校の先生に聞きますともう少しかかるような話でしたが,今後どういう日程でしょうか。

教育次長) 当初の予定ですと17年度で終わる予定ですけれども,国の補助金等の関係もございまして18年度までかかる予定です。その後資料精査等がございますので,最終的には19年度か20年度に報告書の作成になろうかと思います。

亀井委員長) 他にございませんか。

    (「なし」との声)

亀井委員長) ないようですので,これをもって,教育福祉委員会を閉会いたします。


 閉会 午後2時40分





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