平成15年9月5日 市民経済委員会


案 件 (1)付託された請願の審査
石岡のおまつりに関する請願書
(2)その他
出席委員 小吹武男委員長,関町芳弘副委員長,小泉彰委員,金子悦郎委員,前島孝元委員,鈴木せつ子委員
市執行部 【市民部】
市民部長(金子重夫),市民部副部長(山口由夫),市民課長(芳藤丈夫),環境保全課長(小松修),環境保全課副課長(佐藤敏明)                              
【経済部】
経済部長(吉田隆重),経済部副部長(山口良正),農村整備課長(塚本悦男),商工観光課長(蔵本宏一),農村整備課副課長(大山寛幸)
事務局 主幹(藤代志保)


 開会 午前10時00分

小吹委員長)ただいまから,市民経済委員会を開会いたします。本日の議題は,お手元に配布いたしました協議案件書に示すとおりであります。次に,本日の委員会審査のため,説明員として出席を求めた者の職氏名は,お手元に配布いたしました出席者名簿のとおりであります。
これより,審査に入ります。請願第1「石岡のおまつりに関する請願書」を議題といたします。本件につきましては,事務局から受理の経緯等について説明いたさせます。

議会事務局書記)受理の経緯等についてご説明申し上げます。議場配布となりました請願書に記載がありますとおり,○○○○様他5,664名という多数の方の署名をもちまして,8月20日付けで議長宛に提出されております。紹介議員につきましては,金井一夫議員他9名の方の署名が記されております。内容としましては,本年もまもなく行われます「石岡のおまつり」に関しまして,円滑に催行できるよう,年番町への補助金増額を求めるという趣旨です。祭祀等への補助金交付につきましては,憲法などに規定されております政教分離,当市の補助金の現状などの勘案が必要になるかと思われます。

小吹委員長)ただいま事務局から受理の経緯について説明がありました。これより現在の補助金の状況等について,担当に説明をお願いするわけですが,年番町への補助,あるいはおまつりに対する補助は段階を踏んで行っているわけですが,市から出る補助の内容について。それからこの請願書の内容の中で問題となってくるのは,下から3行目にあります「年番町に対する補助金の大幅な増額」というところです。この内容をそのまま受けた場合に,執行部としてはどれだけ対応できるか,その2点について説明をお願いいたします。

商工観光課長)合理化配分金のこれまでの経過についてご説明申し上げます。昭和56年頃に,各町内のかどづけを廃止するということで,各町内に合理化配分金ということで交付しています。当初,年番町には40万円,他の町内につきましては,山車1台につきまして7万円,大人獅子1台5万円,子供獅子1台3万円として交付しております。平成7年になりまして,年番町へ100万円と増額になっております。その他,山車が5万円に,大人獅子3万円に,子供獅子が2万円に減額されてございます。ここまでにつきましては,市から観光協会へ補助金ということで出しておりました。その中から,観光協会から各町内へ合理化配分金として支出してございます。次に,平成13年度からにつきましては,年番町へ150万ということで,50万円増額しています。山車につきましては,5万円から4万円へ,大人獅子は3万円から2万円へ,子供獅子は2万円で同額です。平成13年からにつきましては,実行委員会の委員長が市長から氏子会のほうに移りましたので,石岡市から観光協会へ,観光協会から実行委員会へ,そして,実行委員会から各町内へ交付しているという状況でございます。請願書の「増額」という点ですが,今年度は150万を年番町に交付していますので,現状では対応は厳しいというふうに考えております。

経済部長)石岡のおまつりに関する請願書ということで議長宛に提出されておりますので,議会におきましてご審議いただきまして,出ましたご意見を踏まえ,対応してまいりたいというふうに考えてございます。

小吹委員長)以上で説明は終わりました。各委員より質疑を行うわけですが,ただいまの執行部からの説明や,配布されている判例等の資料もございますので,その辺も踏まえて発言をお願いいたします。挙手によりお願いいたします。

前島委員)私も去年から議会で数回,見せるお祭りをするためにどうするのかという質問を行っています。今年は,水戸信金の駐車場のところにはじめて観覧席をつくって様子を見ようということで,その努力に対しましては,非常に執行部もやる気が出てきたなと,見せるおまつりをするために努力をしているなと,そう感じています。年番の問題は,寄付金にしかり,総社宮の祭りに対しては,執行部としてはどういうふうに考えているのか。この請願書に書いてある内容は,たぶん,執行部は十分に理解していると思うんですよね。たまたま今回は補助金の大幅な増額をお願いするということで請願がきていますけれど,おまつりに関しては年番の町内ばかりでなく年番加盟町内,年番非加盟町内,その住人の方,町内の方に,こういう時代にあって本当に出費が重なっているわけです。そういった中で,観光協会の補助金はまた別にしまして,14年度,15年度の予算の中でおまつりに関してとってある予算は,380万円ちょっとですよね。これは,仮設トイレと交通規制の看板,それに関わる交通整理の人件費,これしかやっていない。それでも見せるお祭りをできるのですかという質問も何回かやってきました。石岡のおまつりというものに,今後執行部ではどのように市が関わっていくと考えているのか。政教分離の問題などありますけれど,それにかからない部分でどういう支援が市でできるのか。そういう事を考えていれば,お答えをお願います。どういう問題でも,年々物価が上昇しますから,当然,補助金というのは足らなくなります。過去においては40万,平成7年に100万,13年に150万と,年々上がってきている。そういう時に,獅子,山車など,年番以外のところについては,逆に減っているという現状ですけれども,おまつりに対してどういうふうに考えているのか。執行部の答弁としては,見せるおまつりをやりましょうという答弁しか聞いていないわけですよ。トイレにしたってしかり,三日間で30万も40万も人が来て,仮説トイレに何人はいるのですかという質問をしたら,駅にもスパーにも銀行にもあるという答弁しかしないわけです。観光協会等は経済部所管ですから,市としてどういうふうに関わっていくのか,何か方針はありますか。でないと,こういう請願というのは,今後も出てくると予想されますよね。年番以外の町内は年々減額しているのですから,足らないから増額してくださいとか,他の町内からだって請願が出てくるとも予想されますよね。ですから,この請願の質問に入る前に,執行部はどのように考えているのか。こういう請願がなくても,つけるところにはきちっと補助を出すとか。いずれにしても貴重な市民の税金ですから,そういった意味では費用対効果とかいろいろあるとは思いますけれども,まず考えがあればお答え願いたいと思います。

経済部長)これまでも議会でご答弁させていただいておりますように,石岡のおまつりにつきましては,観光ということからも大勢の方々に来ていただきまして,見せるお祭りを目指してやっていきたい。そういう中で,今回初めての試みとして観覧席を設けまして,特に体の不自由な方,高齢者の方に安心しておまつりを堪能していただくということから実施いたします。そういうようなことから,今後とも見せるお祭りとして努力をしていきたいと考えております。

前島委員)私の質問に対して全く答えになっていないです。執行部としておまつりに今後どういうふうに関わっていくのかということを質問したんですよ。でないと,こういう請願が今後も出るでしょうと。関東三大祭りの一つ,市がいろいろな行事をやっているけれど,費用対効果を見ても分かるように三日間で30万,40万という人が来るのはおまつりでしょう。そこに関して,執行部は今後おまつりに関わることについてどういうふうに考えているのかということを質問したんです。具体的には,見せるお祭りをするためにどういう自助努力をするのかということです。これはお金もかかります。では,見せるお祭りをするためにはどういう事を考えているのですか。それを聞いているんですよ。

経済部長)このおまつりに際しましては,おまつり実行委員会という組織がございます。そういった中で,石岡のおまつりの実施については実行委員会がやっていると。観光協会が宣伝等をしていく。市としましては,話が出ましたように周辺整備をやっていくということで,それぞれが持ち分に対応していくという中で,私どもとしましては,周辺整備をやっていくという考えでございます。

前島委員)その周辺整備はどういうふうにやるんですか。

経済部長)内容ですが,例えばおまつりに際して皆さんが安心して見ていただけますように,警備の関係,また,放送網について,来ていただいた観光客の皆様方に何時からここで出しがパレードで入りますよというようなPRの関係。それから,今回から観覧席を設けさせていただくとか,仮設トイレとか,そういった部分を市が担当しているということでございます。

金子委員)この請願書に署名した一議員として,考えを申したいと思います。私から申し上げるまでもなく,石岡のおまつりというのは,市民あげてのおまつりでございます。一年に一遍,全精力をつぎ込んでおまつりを行う。石岡市内はもちろん,近郊からもたくさんの観光客が訪れまして,関東三大祭りと呼ばれているほどのおまつりでございます。そのおまつりに,私も香丸町という中に入っていますが,やはり,石岡の伝統であるおまつりというのは,年番というシステムをとって長い間やってまいったわけです。この年番は私どもの香丸町にもまもなく来るわけですが,現在,この年番というものを重視しておまつりが行われているような感じも見受けられるわけです。という観点から,年番町はそれなりに負担金がかかってしまう。極端に言うと,通常のおまつりですと150万,200万とかかるそうですが,年番になりますと1千万以上かかるとも言われております。この1千万以上かかるという問題につきましては,経済の不況下でございますので,改善策をとって,できるだけ簡素化できるものは簡素化するということで,費用の軽減を考えていかなければならない時期でもあります。ですから,おまつりというものと,年番というものが,一体であるような感じがしますが,逆にいしおかの観光資源としては,この三日間だけでも何十万という人が訪れる。と同時に,平成17年の3月に合併をするわけですが,合併したあとも石岡のおまつりという形で残していかなければならない伝統のあるおまつりであると考えております。そのような観点から,やはり,年番という15町内のシステムが繰り返されている以上は,15年に一遍かもしれませんが,年番町にかかる負担というのは非常に大きなものがあると思います。とにかく,石岡市民大多数がこのおまつりに期待をしているということから,私は,この請願書については,賛成と。採択をお願いしたいという意見を述べさせていただきます。

小泉委員)ただいまお二方からいろいろな意見が出たわけですが,この請願をどのように扱うのかという問題だと思うんです。請願の中の趣旨もよく理解できます。年番15町内の,特に人口の少ないところ。私は中町というところにおり,ここには82戸とありますが,実際は70戸程度しかないです。それで再来年が年番なものですから,年番を受けるか受けないかということまで総会にかけられました。ですから,今から年番をうけるというのは,人口減から非常に厳しい。聞くところによりますと,毎年15町内である程度を協力金という形で集めて,年番町へ助成をするということが決まったそうですね。そういうことで,少しでも助けようと。また,年番が終わった時には,使えるもの,例えば衣装や提灯などを使うと。そのようなことで大分軽減を図っているというのが実体だそうです。それでもいざ寄付の話になると,15町内の中からも,どうしても無理だという意見も出ていると。二,三年前に年番をやったところでも,これを最後にやらないという意見も出ているんですよね。金子委員からもお話がありましたが,石岡の観光というのはやはり,このおまつり抜きには語れないんです。市のイベントには高浜の釣りとかありますが,これが最大のイベントであるといえるものはほかにないんですよ。もちろん政教分離ということもありますが。年番加盟町内の方も,町内から寄付の話があれば,協力をするしかない。そういう中で,伝統もある。また,今日までの伝統からいきますと,単なる石岡の総社宮のおまつりだと,年番町がなくてはおまつりは行えませんよ。ですから,年番町に対すること,そしてこの趣旨に対して,もって行き方がいろいろあると思うんです。この文言からいくと非常に難しい問題が起きるかもしれませんが,協力してもらいたいと,市のほうからの助成をお願いしたいということは当然出てくるわけです。これまで出てこないのが遅いくらいですね。今,壁にあたっているわけですから。大きな町内の方はそれほど抵抗はないでしょう。しかし,人口がどんどん減っていく町内に対しては,何か助成をお願いしたいというのが・・・。15町内からの協力を得て,助成を得て運営していこうということになりますと,1千万かかるところが600万の負担でいいとか,そういったことになってくるわけです。そういう事になってくれば,スムーズに年番が進められる。やはり,昔からの伝統があるおまつりを引き受ける,そういう一つの大事な文化を継承するのには,文言についてはいろいろと問題があるかとも思いますが,署名議員として,この趣旨には,市の助成というのは致し方ないのではないかと,そのように思います。

鈴木委員)私もこの趣旨には賛成でございます。でも,今日ここで決めるというよりも,もうちょっと皆さんと議論をして,そして結論を出してもいいのではないかと思います。この趣旨には賛成でございます。

前島委員)私もこれを区長さんが私のところに請願を持ってきた時,快く賛成者として記名捺印をいたしました。私は幸町で年番の町内におりまして,幸町のおまつり祭典委員会の副委員長を仰せつかって,いま一生懸命やっているところです。今日可決して補助金が出ればこれに超したことはないと思っております。それは余談としましても,生まれてからずっとおまつりをやってきまして,この請願というのはむしろ遅いくらいで,今回請願が出てきたわけです。私は賛成する立場で発言しますけれども,この問題は合併前に蹴りをつけなくてはならない問題であると認識しております。しかし,税金を使うわけですから。おまつりというのは年番町内が中心となって仕切って盛大に成り立っていくというのは皆さんもご存知だと思います。しかしながら,増額をするというのはいいことなのですけれども,もっていく過程が大事ではないかと思っております。署名をしておいて今日採決しないというほうに意見を言うので矛盾しているのではないかと言われますけれど,別に今日採決をする必要があるのか。年番加盟町内,おまつり実行委員会というものがあるわけです。おまつり実行委員会は年番加盟町と非加盟町などで,いろいろな議論をしたり,対策を練って改善策を検討したりして,毎年のおまつりを協力してやっているわけですよね。それから総社宮と。総社宮には氏子会というものがあります。例年,年番町には合理化配分金として150万円の補助,氏子会から75万円の補助,そういった形で支援金がでている。ですから,年番加盟町15町内でやるというのは分かるのですが,市民の税金を投入するわけですから,もう少し検討して,私は来年のおまつりまでに結論を出せばいいかなと,年内とか,早い時期に結論を出せばいいかなと思っております。やはり,市が大幅な増を認めた場合,税金が投入されるわけですから,そのためにも,氏子会や非加盟町内,おまつり実行委員会,観光協会,執行部と,関係者が集まって,出す方向としても方法をもう少し議論していただいてからでも遅くはない。合併をするとできなくなってくると思うので,その前には結論を出していかなければまずいとは思いますけれども,私の意見はそういう意見です。私はこの請願に対しては,バックアップしたいと思っています。ただ,もう少し協議を続行したほうがいいのではないかと思います。

小泉委員)この請願書の中では金額をいくら出しているということはない,「大幅な」と書いてあるので目安としてどのくらいという論議は出るかもしれません。そして,これは議会に出た請願ですからね,観光協会とか外部の意見というのは必要ないんですよ。議会でどうするかなんです。議会の中の代表として委員が選ばれ,6名おるわけです。これはなにも決して難しい問題ではないです。議会でどうするか,意見を求められているわけでしょう。これを外部に持ち帰って皆さんの意見を聞いたりなんだりしてやるものではない。そして,委員会に出された問題に対しての結論は,採択するか不採択とするか,継続するか,三つしかないんです。これを他に持ち帰って外部の人の意見を聞いたってしょうがないんです。出された問題に関して皆さんに伺ったってしょうがないんです,ここでどうするかでしょう。おまつりも,私も子供の頃からやっていますから,内容というのは分かっています。おまつりというのは適当なところがあっていいんですよ。でもね,杓子定規にきちっとやってはできないんですよ。特に石岡のおまつりは,関東三大祭りとはいわれていますが,それを継承するのにどうするのかという問題でしょう。それを議会の中で,どうするのだということが出ているのですから,この問題について採択,不採択とか,継続審査と結論を出す事はやらなくてはならない。この問題には非常に関心があって,今日も何人かの方が傍聴に来ています。町内でも非常に心配しているのでしょう。そういうことから,私は,これはやはり,ここで何らかの方向を出していかないと,だめならだめで,次につながる形で結論を出して。ですから,ある程度時間をかけても議論をして,方法を決めていくのが,委員会としての持って行き方だと思っているわけです。

関町副委員長)各委員それぞれの発言がございましたけれど,私も,石岡に生まれ育った者として,子供の頃から石岡のおまつりにいくことが多おうございまして,大変楽しみにしておりました。最近はまた市民経済委員会の副委員長ということで,いろいろな形で参加させていただいております。いずれにいたしましても,石岡のおまつりというのは,最大のイベントでございまして,この趣旨に関しまして重々分かるわけでございます。委員の皆様方の意見を掌握しても,やはり,これからよく煮詰めて,前向きに検討していきたいという意見が多く,私としては,継続,よく内容を精査,審議していくのがよろしいかと思います。継続ということで,私は考えております。

小吹委員長)暫時休憩いたします。

― 休憩 ―

小吹委員長)再開いたします。

金子委員)私は,文言についての訂正といった話もございましたので,趣旨を採択する,趣旨採択ということでお願いしたいと思います。また併せて,おまつりに対する寄付の増額と,予算の問題とが出たわけですが,おまつりの補助金をだすというのであれば,ある程度の改善策の話し合いはなければならないのかなという感じがします。ですから,やはりその実行委員会の皆さん,観光協会の皆さんで,広範囲の方々のご指導いただいて,おまつりそのものもやはりある程度の改善しなければならないと。聞くところによりますと,来年は三連休におまつりをしたいということから,神事については15日に行い,おまつりはその後の連休にやりたいという話も出ているとも聞いています。とにかく,一日でも何日でも,今のおまつりが最高のおまつりであるとは,私は思っておりません。当然,改善しなくてはならないところがあると思います。そのようなことについても,今後,もし補助を出す場合には,附帯意見というものもある程度つけて出していただきたいと,執行部に要望をいたしたいと思います。

小吹委員長)ほかに 発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)発言なしと認め,質疑を終了いたします。次に,討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,以上で討論を終了します。これより,採決に入ります。請願第1「石岡のおまつりに関する請願書」を採決いたします。お諮りいたします。本件については,年番町への補助金増額に関しては政教分離の原則の問題など,他の問題もございます。しかし,おまつりが市の観光振興に果たす役割は大きいものがありますし,また,年番町の負担につきましては理解するところであり,その趣旨について妥当であると判断するところであります。よって,趣旨採択すべきものといたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。暫時休憩いたします。

― 休憩 ―

小吹委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。次に,閉会中の継続調査の申し出についてを議題といたします。当委員会において,閉会中も継続して調査を行うため,石岡市議会委員会条例第36条の規定により,お手元に配布いたしました案文に示す事件,事由を付し,閉会中の継続調査を申し出たいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。次に,その他の件としまして,執行部より報告案件の申し出がございますので,順に説明をお願いいたしたいと思います。

環境保全課副課長)お手元に配布してあります資料「廃棄物の処理施設の設置(変更)に係る事業計画概要書」についてご報告申し上げます。これは,茨城県に提出された,いわゆる産廃処理施設の計画概要書の写しであります。事業者は,日本砕石株式会社でございます。産廃処理施設につきましては県の許可権でございまして,地元市町村に協議をするということになっております。計画概要書をざっとご覧いただきますと,まず,事業計画でございます。公共事業における再生砕石の需要は,年々増加・多様化する中,40有余年にわたる弊社砕石事業の製造技術を生かし,現有自走式プラントを固定してコンクリート等の廃材を破砕,製品化(RC40〜0)ということで,資源の有効活用とさらなる事業の拡大を図るものでございます。当事業に課せられる環境対策としましては,数値目標を掲げ環境の保全と災害に対する防止措置指針とを総合的に対応させ,適切なる計画とするという内容です。その下の事業概要の欄をご覧いただきますと,取扱品目として,産業廃棄物の,がれき類,ガラスくずコンクリートくず及び陶磁器くず,金属くず,鉱さい(廃石材片に限定)というものです。次のページをご覧いただきますと,排出事業者等ということで,取引業者等が書いてございます。さらに,10番には,計画地の権利として,自社所有地7千100平方メートルです。次に立地条件ですが,周辺300メートル以内に存在する住居戸数は0で,直近の距離が800メートル,地目が山林及び雑種地,地形については傾斜地の山間地です。公共水域の部分では,茨城県畜産試験場内の水路に放流となります。道路の状況ですが,農道(県土浦土木管理課)となっておりますが,いわゆる常陸風土記の丘の前の道路で,農道として大分前に整備されています。取り付け道路については新規はなく,取り付け先が,市長村道ということです。計画地の指定状況は,都市計画区域(無指定)です。また,八郷町役場保健衛生課と平成15年3月19日に協議をし,同月24日に同町企画課と協議をしているということであります。一番最後に図を添付していますが,水色の円の中心に赤く染めてあるところが事業地です。そして,ほぼ真ん中に緑色で線がありますが,これが行政界になります。左側が八郷町,右が石岡市地内です。事業地は八郷町であり,県の取扱いとしては地元市町村には八郷町が該当するという判断でありますので,3月から八郷町と協議に入っているものです。石岡市では,図面のやや上側に茶色で着色してありますところが搬入・搬出経路です。一番右側が風土記の丘の前の道路でして,ここから日本砕石の通路を通って八郷地内に入ると。なお,現在の状況ですが,八郷町では県を通じて,地元の根小屋地区に対して説明会をしてくれと事業者に要請をしています。しかし,根小屋地区で別途産業廃棄物の焼却施設の計画がありまして,これに対しては今根小屋地区の皆様が反対の方向で全面的に対応しているということですので,それが済んでから日本砕石の話を聞こうということでいるそうでございます。なお,石岡市については,県のほうから計画策定にあたっての地元市町村はあたらないという見解をいただいておりますけれども,搬入搬出経路が石岡市にあり,影響がないとは言い難いものですので,事業者に対して地元説明会をしてくれと要請しております。日本砕石では了承しておりますので,根小屋地区の地元説明の目途がたち次第,石岡市でも地元説明会を開催したいというような見解でいるところです。

市民課長)三点ほどご報告申し上げます。まず,住民基本台帳ネットワークについてでございます。8月25日から住民基本台帳ネットワークシステムの第二次稼動が開始になりました。第二次稼動の主なものは,住民基本台帳カードの発行並びに住民票の広域交付です。住民基本台帳カードの発行につきましては,顔写真付の身分証明書の提示を求めまして発行しています。住基カードには,本人が直接暗証番号を設定しますので,他人には分からないようになっています。住民票につきましては,住所地以外の市町村でも住基カードまたは顔写真付の身分証明書を提示して交付を受けられることになりました。なお,8月25日に始まって,昨日9月4日までに申請のあった住基カード発行の件数は,16件になりました。住民票の広域交付による発行は,6件発行したという状況になっています。
次に,二点目としまして,戸籍の電算化について説明をさせていただきます。戸籍につきましては,現在は紙ベースでできています。戸籍謄本や戸籍抄本の請求の時には,これらをコピーして発行しているところです。戸籍謄本や抄本の発行事務がよりスピーディーにできるようにするために,戸籍を電算化したいと考えております。戸籍を電算化したことによるメリットは,発行事務がスピーディーになることでありまして,それは,お客さんの待ち時間が短くなることになるかと思います。それから,内部的でありますが,戸籍の紛失事故がなくなるということです。戸籍の紛失事故は,全国的には毎年起きているというふうに聞いております。戸籍の電算化作業につきましては,現在の戸籍,除籍,原戸籍などを電算化するのに,およそ15ヶ月かかると言われておりますけれど,市町村合併までに電算化を完了させたいという思いがございます。電算化に要する経費は,およそ1億円かかるという見込みですが,関係部署と協議の上,予算化していきたいと考えております。
次に,三点目,公的個人認証サービスについてです。電子自治体を目指した取組みの一環で,公的個人認証サービスの業務を,市町村の窓口で行うことになりました。公的個人認証サービスとは,自宅のパソコンから,インターネットを利用しまして,行政機関に申請や届出といった手続きができるようにするものです。その際に,誰から申請されたのかということを確認するための手段として,電子署名という手段をとります。電子署名というのは,自宅のパソコンにリーダライターという機器を接続しまして,その機械に,認証されたICカードをセットして行うものです。市町村役場の窓口では,このためのICカードの認証作業が業務ということになるところです。このICカードの認証作業をすることが,公的個人認証サービス制度でありまして,市町村のコンピューターの端末と,都道府県認証局のコンピューターの間は,総合行政ネットワーク(LGWAN)で結ばれています。公的個人認証サービスにつきましては,申請書に記載した内容と住民基本台帳とを照合し,運転免許証など写真のついた本人確認のできるものの提出を求めて確認をした上,(テープ反転)市民課の窓口に設置されるということになりました。公的個人認証サービスのテストが10月,11月頃にはじまるという予定になっております。それから,自宅のパソコンから申請ができるようになるのは,国税の申告やパスポートの申請など一部が2月,3月頃にできるようになるというような話でありました。また,認証手数料につきましては,県の手数料で有料ということになっております。それがいくらになるかという詳細につきましては,今後決定するということで,まだ決まっていないところであります。

農村整備課副課長)仮称出し山農村公園整備についてご説明申し上げます。平面図の資料をお配りしておりますのでご参照いただきたいと思います。この公園は,平成6年度から全体10ヵ年計画事業で着手しました国・県補助事業の農村総合整備事業の中で,農業生産基盤整備,農村環境基盤整備,農村環境施設整備とありますが,農村環境施設整備の一つに位置づけられております。整備主旨といたしましては,農村地域における憩いの場及び地域社会の活動の場を確保し,地域住民の健康増進と住民相互の交流促進を図り,明るく住みよい農村の建設に寄与する事を目的に農村公園を建設するものでございます。位置につきましては,東府中地内,出し山池下流,市道を挟みました北側の一画で,石岡市大字石岡字出し山13,649番地の3他6筆でございまして,総面積は3千713平方メートル,土地形態としましては,平面利用可能面積は約3千550平方メートルです。これまでの経過ですが,平成14年度に用地を取得しまして,2名の地権者から3筆,1千889平米を買収いたしまして,あと一つ,出し山区持ちの102平方メートルの借地を行いました。残り面積につきましては,石岡市の財政課管理であります普通財産です。また,同年度に用地整備として敷地の造成整備工事を行いました。今年度の施設整備予定ですが,芝生広場1千100平方キロメートル,多目的広場1千700平方キロメートル,駐車場として普通車6台分,公衆トイレとして大小各1つずつのトイレ棟を一棟,休憩施設である四阿を一棟,パーゴラを二ヵ所,水飲み場を一箇所,それから一部に植栽を設けまして,事業費で2千520万円を予定しています。発注時期については,翌月辺りを予定しています。

小吹委員長)以上で説明は終わりました。ただいま説明した件に関しまして,各委員よりご意見,ご質疑などがございましたらお願いいたします。

前島委員)この出し山の公園は,写真によるとベンチなどはないようですが,設置はないんですか。

農村整備課副課長)四阿(あずまや)と,パーゴラという藤棚のようなところの3箇所の中に設けています。

小吹委員長)ほかに質問はございませんか。ないようでしたら,これらの件につきましては以上で終了いたします。それでは,それ以外の件で発言はございませんか。

鈴木委員)毎年言われていることですが,おまつりに際して子供たちが非常に悪くなるという話を聞きます。女の子などは3ヶ月後に大変な事になってしまうなどという話も聞きますので,なんとかならないかと思っているのですが,これはどうしたらいいのでしょうか。伺います。

経済部長)先ほども申し上げておりますように,石岡のおまつり実行委員会という組織がありまして,私どものほうからも,例えば,おまつりの中での暴力行為の禁止,巡行中の飲酒の禁止,おまつりらしい服装というようなことを徹底していただくように,実行委員会にお願いをしています。今回も見せるお祭りを目指していますので,そういう部分で,おまつり実行委員会のほうには強く働きかけをしていきたいと思っております。また,おまつりの際には石岡警察署に各町内会から道路使用許可の申請を出してまいりますが,警察署のほうからも,申請にあたって非行防止の関係などいろいろな面で指導があるということを耳にしております。いずれにせよ,こういった青少年の問題,管轄は教育委員会ではございますが,おまつりというのは私どもの部署管轄でございますので,教育委員会と協力をしながら,青少年の非行の面からも,よそから来ていただいた方々に,すばらしいおまつりといわれるように努力していきたいと思います。

鈴木委員)簡易トイレが非常に汚くて臭いという話もありますが,それに対してはいかがですか。

商工観光課長)簡易トイレが汚い,少ないということで,毎年ご指摘をいただいております。今年は,昨年の19基から22基と,わずかではございますが増設しています。トイレの清掃につきましては,毎朝汲取を行いまして,毎日10時と15時に清掃,あるいは水の補給を行い,臭い等の出ないような形で行っております。また,まだまだご指摘もございますので,業者等も含めまして,今後とも改善していくように進めてまいりたいと思います。

金子委員)先ほども申し上げましたが,おまつりの件では,寄付というか予算の増額は市民経済委員会でも審議もされますね。つまり,市民経済委員会も多少は係わりがあるのかと考えていいですね。そういう意味では,市民経済委員会で,おまつりの実行委員会などにある程度参加していってもいいのかなと。そして,そこで意見を言うというのも必要かと思います。予算を出すわけですから。それで,改善策というものも委員の中で集約して,それを実行委員会などに反映させていくと。今の実行委員会というのは私はよくは分かりませんが,改善策までできる実行委員会であるのかないのかということですよね。

経済部長)実行委員会は,氏子会正副会長,参加町内代表者,石岡商工会議所正副会頭,石岡市観光協会正副会長,交通安全関係団体代表者,その他,石岡のおまつり実行委員会実行委員長が認めた団体代表者という形になっております。そのようなことからも,実行委員会のほうに,今お話がありました件について話をしていきたいと思っております。以上です。

金子委員)委員長は,観光協会のほうにはでているんですか。

小吹委員長)入っています。

金子委員)わかりました。

小泉委員)今年から観覧席を設けるということですが,これはお年寄りや障害者の方々に対する優先的なものであるようです。それで,今年は何席ぐらい作ったのでしょうか。

商工観光課長)観光協会で協議を重ねまして,本年が最初の試行ですので,100席設けまして,前面に平らな席を車椅子専用席として16台分設けてございます。後ろのほうは3段に,高齢者の方や身体の不自由な方で車椅子以外の方の分を設けるということで,全部で100席設置しています。本年は高齢者及び身体の不自由な方の専用席として実施したいと,来年度以降の参考にさせていただくことで実施していきたいと考えています。

小泉委員)トイレの問題がでましたけれど,当市では今どの程度の簡易トイレを使っているのか,その点が分かりましたらお答え願いたいと思います。というのは,値段等が高くなるとは思いますが,全然臭わないトイレや水の出るトイレがあるんですよね。予算の問題があるでしょうけれど,街の中に公衆トイレがないですから。サポートワンのところに公衆トイレを作るという事でやったんですけれど,実際は非常に利用度が低い。おまつりの時には結局トイレを設置する。ところが,今の人は臭うと言って入らない。それで調べますと,トイレの階級といいますか,ある程度ランクが上のものならばいいトイレがあるということも聞いています。その辺のところを伺います。

商工観光課長)議員さんご指摘のような無臭トイレについては,検討させていただきたいと思います。業者とも相談しまして,できるだけそういう形で対処していきたいと思います。

前島委員)トイレの問題というのは去年今年にはじまった事ではないと思うんですよね。何十年とそういう話が議会の中も含めて議論されたり,一般のおまつり参加者からも言われて,執行部では耳にたこができるほど聞いているんだと思います。ただ残念なことに,執行部では人事異動などもあり次の人にバトンタッチするとまた元に戻ってしまうような部分もあろうかと思います。やはり根本的に,見せるおまつりをやるためには環境面で本当にスピーディーに改善しないと。去年から比べて3個しか増えてないんですよ。街は全部シャッターが下りていて,見学に来た人はおそらくトイレには本当に困ると思いますね。去年はコーキの跡地に仮設トイレをつくったということですが,いつも30人以上の方が列をつくって並んでいたといいます。そういう状態にもかかわらず,今年は3個しか増えない。これは予算もあるでしょうけれど,おまつりにおいては,基本的にトイレというのは最低限の事だと思うんですよね。ですから,今年は22個ということですが,それでは来年は何個になるのかと。数が一桁ぐらい足らないですよね。200個ならわかりますけれど,22個でどこに付けるか分かりませんけれど,本当にこれは増やさないとその部分で不評が出て,余計におまつりのイメージが悪くなる。青少年の非行防止だってもちろんやらなければいけない。ですから,やる事はたくさんあって大変だと思いますけれど,来年は執行部で検討していただいて,トイレというものを真剣に考えていただかないと。今まではリースで業者に委託して,何個お願いしますとやっていたかもしれませんが,これは本当に重要な事だと思いますね。ぜひともその辺は執行部にがんばっていただきたいと思いますので,来年に向けてぜひ検討をお願いしたいと思います。

小吹委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)暫時休憩いたします。

― 休憩 ―

小吹委員長)再開いたします。次に,当委員会の管外調査について議題といたします。前回の委員会中で了承されました管外調査につきまして,先進自治体の資料を配布いたしましたので,ご覧おき願います。この際,お諮りいたします。管外調査につきましては,委員長において,委員会条例第32条に基づく委員派遣承認要求を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。さらにお諮りいたします。本管外調査につきましては,市当局から職員の派遣を求め,調査の充実を期したいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,以上で市民経済委員会を閉会いたします。


 閉会 午前11時23分





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