平成16年11月29日 教育福祉委員会
案 件
(1)
所管事務の調査
○
北小学校耐震診断事業について
○
給食センター改築事業について
○
その他
出席委員
亀井比志子委員長,藁科登副委員長,久保田健一郎委員,小松美代子委員,國司進委員
市執行部
【教育委員会】
教育長(小松崎 忠),教育次長(草間 暁),教育総務課長(上田 実),生涯学習課長(田崎 徹),学校給食センター所長(佐子川祐治)
議会事務局
主任(中山善正)
開会 午後4時00分
亀井委員長)
ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。
本日の議題は,所管事務の調査として,「北小学校耐震診断事業について」及び「給食センター改築事業について」であります。本日,説明員として出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
この際お諮りいたします。本日の案件の中で,北小学校耐震診断事業について調査するにあたり,当該事業の委託先であります茨城県建築士会石岡支部から,石岡市議会委員会条例59条の規定により,参考人として本日の委員会に出席を求めたいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
亀井委員長)
ご異議なしと認め,議長に対し,参考人の委員会出席要求をいたしたいと思います。
暫時休憩いたします。
− 休 憩 −
亀井委員長)
休憩前に引き続き,会議を開きます。
これより議事に入ります。はじめに,「北小学校耐震診断事業について」を議題といたします。なお,本件については,石岡市議会委員会条例第59条の規定により,茨城県建築士会石岡支部から,参考人としてご出席をいただいております。ご出席をいただいた方々は,お手元に配布いたしました名簿のとおりでございます。
それでは最初に,本件の進捗状況について,執行部より説明を求めます。
教育総務課長)
北小学校の耐震診断業務委託につきましては,業務が完了いたしまして,報告書の提出をいただいております。報告書はこのバインダー1冊の厚さとなっております。本日配布いたしました資料につきましては,分厚い資料でございますので,一部写しを資料として提出させていただきましたのでご了承いただきたいと思います。資料の内容でございますが,耐震診断判定通知書,耐震診断判定書,耐震診断概要書の(1)と(2),それから調査時の現況写真,それからこれは委託の中には含まれておりませんけれども,補強が必要であるというようなことになりましたものですから,社団法人茨城県建築士会石岡支部さんのほうから参考資料として出していただいたものをコピーしたものでございます。なお,それぞれの書類につきましては,抜粋のみの資料というようなことでございますので,ご了承いただきたいと思います。また,本日は委員長のほうからもお話がありましたように,耐震診断をお願いいたしました社団法人茨城県建築士会石岡支部の皆様方にご出席いただいておりますので,調査結果についてのご説明をいただき,その後ご意見等をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
亀井委員長)
以上で説明は終わりました。
次に,参考人,茨城県建築士会石岡支部から,北小学校の耐震診断結果について,ご説明を頂戴いたしたいと思います。
○○○○(会社名)・○○氏)
写真と合わせて説明させていただきます。北小学校に関しましては,耐震診断の判定をいただきまして,まず耐震診断に関しては妥当なものだという判定がくだっております。その妥当性といたしまして,どうしたらいいのかということで,それには耐震性能を確保する必要があるということでございます。その耐震性を確保するためには,いろいろ補強の方法がございますが,その前にどういう診断の調査をしたかということを写真を添えて説明させていただきたいと思います。
(以下,プロジェクターにて写真を呈示しながらの説明)
まずこれが外観でございます。南側の外観です。これが西側です。つづきまして東側の概観でございます。つづきまして内部に入りまして各柱をはつりまして,内部の鉄筋の状況あるいはコンクリートの中性化の状況,あるいは被りの厚さとか,そういったものを各フロア数ヶ所調査いたしまして報告書を作り上げました。さらに,これは抜き取りましたコアを中性化の薬品を塗りましてどのぐらい中性化しているかどうかというようなことを調査いたしました。さらにこの試験体を公的な機関へお持ちしましてつぶしまして,強度を測定していただきました。そういったデータを基に判定会議に運んだわけでございます。これは,コアを抜いたときの状況でございます。今現在南側のベランダはこのような状況で垂れ下がったベランダを一時的に補強しているような状況でございます。まったくこれは耐震性を考えた補強ではないというふうな見解でございます。それから屋上の高架水槽ですが,今これも基礎が外れておりまして,地震に対しては非常に危険な状況であります。さらに構造的なものなのですが,これは教室の内部の梁なんですが,ここに大きなひび割れが入っておりました。実際調査してみて個人的に驚いたような状況でございます。これを拡大したものでございます。総合的に判断いたしまして,これにも明記してあるかと思うんですが,耐震診断概要書(2)でございますが,補強基本計画といたしまして,本建物はコンクリート圧縮強度が低い値のものが多く,補強量が非常に多くなると。教室の南面にも鉄骨のブレースで補強しなければならないというような状況でございまして,環境悪化または使用上の不便なども非常に考えられるということでございまして,建て替えも考えられると。建築士会自体といたしましても,出来上がりも見苦しくなるというようなこともありますので,建て替えを進めたいというような意見でございます。写真の方はこれが屋上のベランダなんですが,本来この水抜きのところに水が溜まるべきなんですが,水が逆の方へいっているような状況でございます。以上でございます。
亀井委員長)
ありがとうございました。ただ今の説明に対しまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
國司委員)
説明いただきましてありがとうございました。48,49年の建物かと思いますが,今さらこういう話してどうかと思いますが,その当時の建物として妥当な建物だったんでしょうか。
○○○○(会社名)・○○氏)
当時の基準どおりには設計されていたと思いますが,一部この建物は南面から北面のところまでの間に柱が両サイドにしかなくて,廊下のところまで壁がありまして,それで廊下の部分が抜けているというような状況なんですが,その部分は当時いろんな方法がありまして,一部その廊下の境に杭を打っているような建物とか,今回は打ってないタイプなんですが,その辺が設計としてはたぶんその状態でよかったのかもわかりませんが,あとバルコニーの下がりなんかに関しては設計といいますよりも施工的な問題が多少あったか,コンクリート***に関しても設計時の強度が出てない部分がありましたので・・・。
國司委員)
設計そのものというのは基準どおりにできているというわけですね。そうすると設計どおりの建物が建ってないと,悪い言葉で言えば全然手抜き工事になっているということで理解すればいいんですね。
○○○○(会社名)・○○氏)
当時の設計では,耐震に関して今のようにきつくなかったといいますか,56年に法改正がございましてそれから今は同じ算定方法でやっているんですが,ですから56年以前の建物について耐震性を確保しているかどうかということで耐震診断を行っているのが現状です。ですから設計どおりに行われていても,耐震性が不足している建物というのは多数ございます。
國司委員)
基準がなかったというようなことだと思いますけれども,先ほどの説明の中でも建て替えが望ましいというようなお話でしたけれども,石岡市の場合経済的にも逼迫しているので,この後に東小学校の建て替えも計画されているわけなんです。それで補強の部分で最低条件といいますか,補強で済まされるものなのか,もしお答えできれば。
○○○○(会社名)・○○氏)
お答えいたします。資料に図面が添付されていると思いますが,A3の図面を開いていただきますと,赤で印をつけたところ,ここに杭を打つというような方法が考えられます。赤い印で「FA」というところに鋼管杭を打つというような方法がございます。これが基礎に関してなんですが。つづきまして次のページが平面図ですが,南側のバルコニーは撤去,または補強ということになります。それから北側に枠付きの鉄骨ブレースを入れるというような方法です。もちろん南側にも赤で描いてあります位置にブレースが入ります。それから次のページの3階ですが,これも2階と同じ形ですが,こういう形で補強をすると。それで平面的にみたところが今の図面なんですが,さらに軸に関しまして縦に描いた図面があるかと思いますが,B通り補強計画並びにA通り補強計画と2面あるかと思いますが,この赤で描かれているところ,C通りというのは北側でございます。A通りは南側でございます。例えばA通りですと南側の窓にこういった赤の部分で鉄骨でブレースが入ると,ブレースというのはいわゆる筋交いなんですが,こういったものを入れなければならないと。北側にしても然り,こういった形でいれなければならないということでございます。さらに,柱の際に,柱が潰れるのを防ぐために,「スリット」と書いてあるところがあるかと思うんですが,柱と壁を円を切りましてそこへ隙間を入れるというような方法でございます。これをするためには,サッシを全部取り払って新しく作らなければならない。まあブレースを入れたところも同じですが,サッシを作り変えなければならない。当然今まで大きくあった開口は狭くなってしまうということでございます。こういう状況をあわせて考えて見ますと,教育環境としては非常に見苦しくなるようなことも考えられますので,一つ提案として建て替えも考えられるというふうに申したわけでございます。以上でございます。
國司委員)
例えば立て替えたときの予算と補強した場合の予算とどの程度差があるのか,それから補強した場合児童のことも考えなければならないですよね。例えばプレハブを建てるとかということになってしまうと思うんですけれども,移動しなくても済むのか,そういった点をお伺いしたいと思います。
○○○○(会社名)・○○氏)
建て替えと補強と比較して概算ではじくことは可能なんですが,例えば建て替えの場合は当然子供たちはどこかへ引っ越さなければならない,つまり仮設校舎を造らなければならない。この補強計画にしても廊下に2メートル4メートルほどの穴を掘りますので,やはり仮設校舎を造って引っ越さなければならない,そこら辺は同じでございます。さらに工期として恐らく8,9ヶ月かかるかと思います。ですから実際問題として造るのと同じぐらいの結果になるかと思います。金額については概算はじいてみないとわからないんですが,できた環境として先ほども申し上げましたけれども,これから10年20年と長く子供たちが生活していくうえにおいては,その状況は個人的には非常に環境悪化という気がするんですが,そこら辺も踏まえて建て替えということを申し上げているわけでございます。
教育総務課長)
ただ今國司委員のほうからご質問のありました改築の場合と補強の場合の概算経費ですが,今回の委託の範囲から除外してありますので,そういった数字が必要であるということになれば,新たにまた委託をして概算を出していただくということになるかと思います。
小松委員)
今回の中越地震におきましても,安全であるべき学校が安全ではなかった。そのことで今報告をお聞きしまして,緊急に建て替えが必要であるという判断,その緊急性がどの程度のものなのか。もうお聞きになっているかと思うんですが,当初私たちは東小学校というところが,児童数もはるかにたくさん在校しております。そして万が一,今回阪神大震災も中越も児童が学校にいない夕方とか早朝とかの時間帯におきたということで,児童が家庭にいる状態だったというのが不幸中の幸いだったと,これが児童が在校しているときだったら中越地震においても相当な児童への被害があったのではないか,このようの言われているわけです。それで東小学校も大変心配なんですけれども,北小の緊急性はどのように判断すればいいのかお伺いしたいと思います。
○○○○(会社名)・○○氏)
緊急性という関係で言いますと東小より北小のほうが緊急性はあると思います。といいますのは,先ほども北小で梁のひび割れが大きいというその原因で,教室と廊下の境が廊下の窓側から見まして,全部肉眼でもわかる程度に下がっております。最初廊下に梁が見えるんですが,見ていてひび割れも何も見えなかったんで原因がつかめないでいたんですが,天井をはがしてみましたら大きなひび割れがおきておりました。この概要書にも書いてありますが,最大で104分の1ということで,150分の1を切りますと精神衛生上よくないといわれておりまして,よく最近テレビでやっているビー球が転がるというような状態ではございません。もっと大きい傾きになっております。そこの写真に載せてあるんですが,2階と3階で一部教室と廊下の間に鉄骨の柱を建てているような写真があります。ちょっとそちらの資料にはないんですが,この写真なんですが。そういうつっかえ棒といいますか応急処置を,まあベランダもそうなんですが,ベランダに関しましては***とか何とかやってしまえばいいんでしょうが,本体側でもこういうことがおきているというのと,肉眼で廊下触ってもわかるような状態なんで。数字でもかなり悪い数字になっているんですが,それ以上に建て替えのほうが望ましいというのはその現況がひどいというのが一つ原因なんですが,現況が悪くなくて補強ですと補強しても安心していられるんですが,ちょっと現況が見た目でもかなりひどいんで,補強より改修という提案を強くしたいと思います。
亀井委員長)
私も1度見せていただいたんですね。それで震度4だったかの地震のときにびっくりしてその後行ってみました。校長先生が前回関川小にいらした先生で,関川小の揺れとは全然違う揺れ方だったので,本当に驚いてしまって子供たちをどうしようかと思ったといっておりました。確かに中に亀裂がずっと教室にも入っているんですね。廊下も斜めになっていて,転がすと本当にすうっと転がっていく状態だったので,ちょっとびっくりしてしまいました。素人目にはベランダの補強がありましたので,あの補強でどうなのかなという感覚があったものですから,本当に今日は大変参考になりました。大変資料もいただきまして,私たちでその後考えていきたいと思います。
他に質問はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
亀井委員長)
ないようですので,この件に関しては,以上で終結いたします。なお,参考人としてお出でいただきました茨城県建築士会石岡支部の皆様におかれましては,本日は大変ご苦労様でした。また,議会の都合上大変遅くなってしまいまして申し訳ございませんでした。どうぞご退席いただいて結構でございます。ありがとうございました。
(参考人退席)
亀井委員長)
次に,「給食センター改築事業について」を議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。
学校給食センター所長)
お手元に実施設計の冊子があると思います。これをご覧になっていただきたいと思います。見ていただく前にご報告をさせていただくことがございますが,当初基本構想のときに3献立,2,000食という計画だったんですが,今2つの建物の中で3献立を実施しているわけですが,今回集約した1つの建物の中で3献立ということを,調理員,栄養士,私たち含めて内部的に協議をして,献立の動線を書き入れたんですが,どうしても交差をしてしまうということで,交差をしないためにはもっともっと広い建物になってしまうということで,今回2献立,3,000食にするということで,基本構想の当初の計画からは外れてしまいますが,この点につきましてはご了承をお願いしたいなと思います。それと今回この中身についてなんですが,予算要求のために概略の予算を出していただいたんですが,全部で15億ほどかかるということで,これではとても金額的にかさむということでもう少しコンパクトな設計の見直しをしなければならないかなと,今回はこれを参考資料ということでご了承をお願いしたいなと思います。これも調理員とか栄養士とか内部的に12名の内部検討部会を,夏休みから数多くやりまして理想に非常に近い形なもんですから今の財政状況の中ではもう少し切り詰めた,縮小したものにしていかなければならないかなということで,早急にその点については実施していきたいということであります。この案も教育施設研究所のほうで残業しながらやっていただいたものですが早急にまた練り直していきたいなと,その点についてもご了承をお願いしたいと思います。
それでは簡単に説明をさせていただきたいと思います。1ページ目が位置図でございます。これが建物の上から見たところでございます。2枚目でございますが,これが厨房機器の1階の配置図でございます。これを見て場所的なものが一つひとつわかるかというと,わかりにくい点がございますが,ご質問等があればこれはこういう場所ですよということでお伝えはしたいと思いますが,中央部にある丸いもの,これは釜ですね。蒸気釜でございます。右側の横に3列になっているロボットみたいな機械は,これが洗浄をするところでございます。その上の部分が学校に運ぶコンテナ等がここに置かれているところでございます。また,釜の上ですね,これが焼き物と揚げ物の部屋でございます。今回ここにガスの釜が入りますので,部屋で区分けをさせていただいております。その手前が,材料が左から右に流れていきます。つまり1番左に肉とか野菜とかが入ってきます。そこで業者さんが持ってきたものの箱とかをここで全部取り除きます。つまり外から入ってきた菌をここで遮断しますので,業者が持ってきたダンボール,入れ物等を全部ここで出して給食センターのものに入れ替えをします。その次の部屋が,野菜ならば洗って裁断をするとか,下処理,上処理の部屋でございます。最後に細かくされたものだけが通って釜まできて,釜で調理をすると。その釜の下の部分が野菜専用のサラダ・和え物室になっております。その左側は,肉,野菜,卵等の処理,準備をする部屋でございます。それぞれの調理器具がございます。
その次のページですが,2階の配置図でございます。2階については,最低限このぐらいの部屋は必要かなと思います。ちょうど会議室からも洗浄室が見学できる,それから通路から調理をしているところが見学できるような仕組みになっております。
その次のページは前にも見ていただきましたが,ゾーニング図でございます。非汚染区が青でございます。赤が汚染区でございます。それから黄色が準備室。緑がその他の室ということで,この赤と青の部屋は人間の行き来はできません。物だけは行き来ができます。ですから人間がここで汚染区から非汚染区に入ることはできないということです。物だけが通れると。つまり人間は一旦調理準備室に戻ってそこからエアーを浴びて,そこから非汚染区の方に入っていくという形で,一方通行で非汚染区から汚染区には行くことができますが,逆はできないということになります。2階は全部その他の区域になります。
最後が作業動線図になりまして,コンテナ,物の動線,ごみの動線,人の動線ということで,先ほど言いましたように赤から青への人の動線というのは一つもありません。必ず前室という黄色いところを通ってから青い部屋に入るということになります。以上簡単な説明ですが,よろしくお願いいたします。
亀井委員長)
以上で説明は終わりました。ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
國司委員)
この設計図どおりにできれば15億の予算がかかるということで,それをコンパクトにするというようなお話がありましたけれども,建物部分をコンパクトにするのか厨房の中身をコンパクトするのか,どのように考えていますか。
学校給食センター所長)
先ほどもお話しましたが,非常にこの内容は理想に近い,完璧に近いもので,このくらい内部的に調理員さんらと詰めて,本当に真剣に議論をさせていただいて出来上がったもので,できればこういう形で造れたらなと,ここから削るのは至難の業でございますが,実際上はここから必要最小限のもの一つひとつ今から取り払って,厨房のほうも若干縮小しますし,建物全体の縮小も考えていかなければならないのかなと思っております。
1つ前段で言い忘れたことがあるんですが,ここに今現在エレベーターがございません。ただこのエレベーターについては非常に私の判断が迷っているところでございます。小学生などの見学等も今後視野に入れていくときに,今後必要最小限の小さなエレベーターを考えていかなければならないかなと思っております。エレベーターについてお考えがありましたらお聞かせいただければなと思います。
國司委員)
金額的に15億からどれだけ削減するつもりなんですか。
学校給食センター所長)
先ほど言いました15億という予算の中には,外溝工事等も全部含んだ形でございます。実際上当初予算では,建設に約12億,その他諸々で1億,13億ぐらいを考えていたものですから,2億ぐらい削減できればと考えております。
(テープ反転)
亀井委員長)
暫時休憩いたします。
− 休 憩 −
亀井委員長)
休憩前に引き続き,会議を開きます。
他に発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
亀井委員長)
ないようですので,この件に関しては,以上で終結いたします。
次にその他の件で,執行部より発言を求められておりますので,これを許します。
生涯学習課長)
それでは,私の方から複合文化施設建設基本構想策定業務の経過についてご説明申し上げます。神栄跡地利用に伴う「複合文化施設建設基本構想策定業務」につきましては,平成16年度より生涯学習担当業務として,策定作業を実施しております。本年第3回定例会の常任委員会におきまして,校長により9月までの業務経過について報告させていただきましたが,その経過についてご報告いたします。市町村合併の経過の中で,策定委員会の業務は一時中断しておりましたが,16年度事業として業務が位置づけられていること,また新たな枠組みの合併の可能性が進行していることを踏まえ,当初計画を変更し,基本構想の策定業務を実施することといたしました。
まず1つとして,文化ホールの導入を基本構想から削除することといたしました。その理由といたしまして,1,200席程度の文化ホールを新たに建設する場合,必要面積は6,000平米程度必要となり,建設費として約27億円程度の財源を必要とすること。また,文化ホールにおいて事業を実施した場合,仮に6割程度の方が車で来館すると仮定いたしますと,720台の駐車場が必要となりまして,当初想定しておりました公園・広場などの確保が困難となってしまうこと。さらに,現在跡地の周りで公道に接する個所が3ヶ所ございますが,文化ホール事業を開催した場合,利用できるのは現図書館側の1ヵ所だけとなってしまい,交通計画の検討とあわせて,道路整備計画も策定しなければならなくなるということがございます。また,文化ホールについては,多額の初期投資と継続的な運営コストが発生するうえ,また年間を通じたイベント等の企画が必要になりまして,それに伴う維持管理コストもかなりかかるものと想定されます。
以上のようなことから,文化ホールについては,時機を見てあらためて検討するということでございます。
次に,整備構想でございますが,2案並列で作成することといたしまして,それが資料の裏面にございます。まず1案としまして,図書館と市民ギャラリーを整備する案でございます。2案といたしまして,博物館と図書館となっております。どちらの案にいたしましても,現図書館につきましては,埋蔵文化財センターとして活用することとしております。
次に,今後のスケジュールでございますが,施設の構成や配置計画などを来年1月ぐらいまでに検討いたしまして,1月下旬には第3回策定委員会を開催したいと考えております。以上でございます。
亀井委員長)
ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
藁科副委員長)
これは,ギャラリーができるんですか。ちょっとお伺いしますが,これはもし仮に,ある芸術家の方が作品を寄贈したいといった場合,受け取ってもらえるんですか。
生涯学習課長)
私のほうでは何ともお答えはできないんですが,こういう例がございました。あるギャラリーで市民の方々から作品の寄贈を募集したところ,学校の美術の先生の作品とか,一般の方々の作品がたくさん集まってしまって,つまり想定していた有名な方の作品というのは,まったく集まらなかったということでございます。そういうこともありますし,私の方からは何とも・・・。
亀井委員長)
暫時休憩いたします。
− 休 憩 −
亀井委員長)
休憩前に引き続き,会議を開きます。
他に発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
亀井委員長)
ないようですので,以上でこの件については終結いたします。
他に何かございませんか。
小松委員)
先日の決算特別委員会の中で龍神の森整備事業の森林公園づくりのことで質問を,これは経済部所管でさせていただきました。これは県議会の農林部会かなんかで地元の県会議員のほうから龍神山の森林を伐採しすぎると,自然破壊だと,地元の住民からそういう苦情が出ているということで発言があり,県のほうではそれじゃあ計画の見直しを地元のほうに指導しましょうかというような話がありましたけれども,実際にはいやそこまでしなくていいというようなことで,ただ地元の住民の意向をよく聞くようにというようなことでその県議会のほうの委員会は終わってるんです。そのことが新聞報道されてまして,実際にそのことがどうなのかということで質問させていただいた経過があります。キャンプ場を龍神の森に造ることは,教育委員会の所管で現地も視察しまして,この辺が適当じゃないかということは2年ほど前に決めたんだと思うんですね。実際に森の整備は経済部のほうでやってまして,確かに私も現地を見ましてキャンプ場とするのにはある程度の開放感が必要ですし,森を自然のままというならそのまま手付かずのが1番いいことで,野鳥の保護にとっても伐採したことについてはそれは確かに問題があったわけなんですね。現状として教育委員会は,このキャンプ場の建設にどの程度関わっているのかお尋ねしたいことと,それから委員長にお諮りいただきたいのは,県議会で取り上げられましたので,現状を執行部の皆さんと教育福祉委員会で視察をする必要があるのではないかと,こう考えるわけです。
教育次長)
龍神の森のキャンプ場につきましては,現実的には経済部のほうで整備をしているということでございますが,先日現地を見てまいりましたけれども,今の段階ではまだテントサイトが15,ベンチ,通路等が整備をされているということで,本年度風土記の丘からキャンプファイヤーサイトまで木道を建設をするということですが,実際はまだ工事がされていないということで,それと併せて今年度から来年度まで含めて,詳しくはわからないんですけれども,管理棟,トイレ,焚き場,炊事場,バーベキューサイトを16,17年の2ヵ年で整備をするということで経済部のほうから相談は受けております。その規模等につきましては,教育委員会としてはそれぞれの施設についてこの程度の規模のものがいいということで経済部のほうには回答はしておりますけれども,具体的な図面等が示されておりませんので,これから経済部のほうとも協議を進めていきたいと思います。また,樹木等につきましては,確かに見てまいりましてもできる限りということで,雑木というんでしょうか,ナラ,クヌギ等は残して,マツとかスギとかについてはだいぶ切られているという状況でございました。
小松委員)
伐採された材木を見ましたら大部分がスギのように私は見たわけですけれども,今後いろいろな意見をお持ちの議員もいらっしゃいますので,キャンプ場が中に浮くような形になることだけは,やっぱり子供たちがこれからキャンプをするにしても現在のキャンプ場との契約は切れるわけですから,そういう点ではここまできたらきちんとキャンプ場を造っていくほかないんだろうと私はそのように思いますので,そのためにはこの委員会の委員の方たちが現状を把握して,異論がある議員に対してもきちんと対応できるそういう考えと,きちんと状況を把握することが必要じゃないかなと思いましたので是非委員長にはお願いしたいと思います。
亀井委員長)
ただ今小松委員から申し出がありましたように,現地視察につきましては時期を見まして行いたいと思います。ほかに発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
亀井委員長)
ないようですので,以上で本日の教育福祉委員会を閉会いたします。
閉会 午後5時15分
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