平成17年2月15日 教育福祉委員会


案 件 (1)付託された陳情の審査
私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書
(2)所管事務の調査
給食センター改築事業について
北小学校校舎の改築について
複合文化施設基本構想について
その他
出席委員 亀井比志子委員長,藁科登副委員長,久保田健一郎委員,小松美代子委員,國司進委員,川村良一委員
市執行部

【教育委員会】
教育長(小松崎 忠),教育次長(草間 暁),教育総務課長(上田 実),学校教育課長(藤枝一成),生涯学習課長(田崎 徹),文化課長(鈴木正 治),学校給食センター所長(佐子川祐治)

議会事務局 主任(中山善正)


 開会 午前10時00分


亀井委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。
 本日の審査につきましては,お手元に配付しております協議案件書に沿って進めていきますので,よろしくお願いいたします。付託案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
これより議事に入ります。はじめに,陳情第21「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」を議題といたします。本件は,先の定例会において「当市の財政状況を鑑み,さらに慎重に調査していく必要がある」との理由で継続審査とした案件であります。
まず最初に,去る2月12日に行われた第3回合併協議会において,当該補助金についての協議が行われておりますので,その協議結果について事務局から説明をいたさせます。

事務局)それでは,陳情第21「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」の審査に際しまして,当該補助金が,去る2月12日に開催されました第3回石岡市・八郷町合併協議会におきまして協議がなされ,調整方針が決定されておりますので,ご報告申し上げます。私立幼稚園保護者に対する補助金は,3歳児保護者に対し,当市が1,000円であるのに対し,八郷町は2,000円であり,差異があることから,今後新市誕生に向けどのように調整を図るべきか協議がなされたところでございます。協議の結果,「当面は現行のとおりとし,新市において調整する」という方針が決定されたところでございます。以上でございます。

亀井委員長)それでは,本件について何かご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

國司委員)今,事務局の方からもご説明がありましたように,合併協の方でも審議中であると,新市において調整するということでございますので,前回同様継続して審査すべきだと思います。

小松委員)1つ確認しておきたいんですけれども,もう平成17年度の予算が教育委員会の方では,財政とのすり合わせといいますか,済んでいるかと思うんですが,その辺のところはどういう形でなさるんでしょうか。

教育次長)この私立幼稚園の保護者に対する補助金について,17年度当初予算につきましては従前どおりというような形で財政の方と進めてございます。

小松委員)教育委員会の方でも従前どおりの予算要求であるということであれば,現行どおりということで了承せざるを得ませんけれども,この陳情が継続になりました後に少し実態を父母の方や幼稚園の教諭の方に伺いました。実際上は3歳児が各幼稚園で相当増えているのが現状だそうです。それで公立幼稚園の授業料が5,000円に対しまして,国からの国庫補助を差し引きましても私立幼稚園の実質的な父母負担は2倍以上という現状にあるようです。これは比較的他から比べたら安いのではないかというような幼稚園で2倍以上になるような実態がございます。そういう点では今回予算措置がされてないということなんでやむを得ませんけれども,将来的には4,5歳児と同様に3歳児にも同額の補助をすべきだと思います。要望をしておきたいと思います。

亀井委員長)
ただ今,小松委員からは要望ということで意見が出ましたが,その前に國司委員からは継続すべきではとの意見が出ましたが,私としましては今回は継続ではどうかという気持ちでおりますけれども,いかがでしょうか。
 以上,國司委員からの意見,小松委員からの意見を踏まえまして,この件につきましては次期定例会までの継続審査を議長に申し出たいと思います。
これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,所管事務の調査として,「給食センター改築事業について」を議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。

学校給食センター所長)それでは給食センターの改築工事の資料を皆様のお手元にお配りしてあると思います。今現在実施設計を委託しておるわけですが,契約では今月一杯ということで,これまでの経過を踏まえて資料に基づきましてご説明をさせていただきたいと思います。
まず1ページでございます。植栽**位置図でございますが,前にも申しましたが,建物本体は若干北側に位置をさせていただいております。それで今まであったものを全部伐採させていただきましたので,それに基づきまして周りに中木程度の木を植えるということで,それから入り込みには植え込みを行うということで,駐車場関係,それから透水の舗装をさせていただくということで進めているところでございます。
次のページにいっていただきまして,1階の調理関係でございます。その次のページですが1階と2階のそれぞれの面積,1階が2064.17平方メートル,それから2階が360.85平方メートル,合計で2425.02平方メートルになります。1階につきましては,前回お話しましたとおりエレベーターを入り口のところにつけさせていただきました。それから今回若干***が敷設をされましてその器具等が入ってございます。一番最後のページを見ていただきたいんですが,そこに各調理器具の一覧表がございます。小さくて見づらいかと思いますが,A−1,A−2,・・・というふうにそれぞれの部屋ごとの機種にあてはめれば,それぞれのものがわかるようになってございます。番号等も小さくて見づらくて申し訳ございませんが,質問等があればこういうものですよということでお答えをしたいと思います。
次に,2階でございます。見学通路で調理室と洗浄室が一部見られるように,会議室及び通路から見学窓を設けてございます。
次のページでございます。これが建物の周りから見た,一番上が南から見たところでございます。次が西側の正面から見たところでございます。一番下が反対側から見たところで,プラットホームでそこに常時車が入るように駐車場を兼させて屋根をつけさせていただきました。
次のページでございます。これが上から見たところでございます。吹き抜けの部分のところに屋根がございまして周りのところに空調関係の機械が置かれることになります。
その次のページでございますが,これがゾーニング図ということで前にもお見せしたことがございますが,非汚染区,汚染区,準備室,その他の区域ということで,それぞれ色分けをさせていただいたところでございます。
次のページが2階のゾーニング図になります。そして最後にそれぞれ1階の厨房機器の明細が番号とそれぞれ機械の名前が書いてございます。今月一杯ということでございますので,この資料に基づきまして改築の方の実施設計を進めたいなと思っておりますが,この中で何かご指摘のところがございましたら,今回お話しをしていただけたらと思います。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の件に関しまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

久保田委員)ちょっとお尋ねしたいんですが,この東側立面図ですね。プラットホームが独立している感じなんですよね。これはなぜこうなるんですか。

学校給食センター所長)隙間はございません。屋根と屋根が交差しておりますので,水は全部流れてしまいますので。ただ本体とは分離されておりまして,これは車庫代わりに・・・。車庫を別に造るよりは費用的にも安く上がるということで,常陸太田でこれやっていたもので非常によかったものですから,全部建物を囲わなくて,給食センター側を後ろの壁にして側面もありますので。

久保田委員)この透水舗装というのは駐車スペース全部透水舗装になるんですか。

学校給食センター所長)一応1万3,000平米ございますので,市がやるので開発行為的には許可はいらないんですが,一応準じてここの部分には若干の調整池程度の部分をつけるということでそれと併せて透水を造るということで。

久保田委員)高低差はどのぐらいですか。

学校給食センター所長)考えているのは20センチで,面積が1,000から2,000平米ぐらいで,今業者の方に計算をさせているところでございます。あまり深くしますと駐車場で車が埋まってしまいますので,ただ真ん中に透水性のU字溝を1本流さなければならないかなと考えています。

久保田委員)それならむしろ調整池をちゃんと掘っておいて,雨が降らないときは駐車場に使っていてというような方向のほうがいいかもしれないな。透水性というのは長い間にはあまり持たないんですよ。ましてトラックが出入りすると壊れるのが早いような気がするな。だから舗装するなら普通の高密度の舗装をして,その上に透水性のやつを。普通一般道路なんかは高密度の舗装をした上で,その上に透水性を敷いているんだよね。これは恐らく浸透を狙っているんだろうから,下に高密度の舗装をしないでただ単に透水性の舗装をかけるだけなんだと思うんだよな。その辺考えた方がいいかもしれないね。雨が降ったときにこの駐車スペース全部がびちゃびちゃになっちゃうわけだよな。それ考えるとむしろどこかに調整池を造って普段は入れといて,それで大雨が降ったときはそこに溜まるような,確かふれあいの里はそういう処理の仕方をしたんじゃなかったかな,2段階にしたんだよな。調整池を造って,それでもはけ切らないときは駐車場に入るんだけれども,もう1段母屋の高さまでは来ないと,確かあれは調整池があって,駐車場があって, 普通の出入り口があるというような3段階で調整してあったと思うんだよな。スペース的に無理だというならそれはそれで仕方ないんだけど,これだけのスペースがあるんだから,この山林部分なんかに調整池を何とか処理できないのかな。

学校給食センター所長)考えてはみたんですが,ここが設備と浄化槽の機械がここに入ってしまいますので,ここが逆に高くしなければならないところで。

久保田委員)でもここU字溝入っているんでしょ。U字溝が入っていれば,調整池というのは一度に降ったときに一度にU字溝に流れないように調整する池だからね。まあ一応計算してみてくださいよ。

学校給食センター所長)駐車場のもっと後ろの部分で調整して,駐車場には影響のないような形を取りたいなと考えております。

久保田委員)それだったらこの透水性舗装は必要はないよな。透水性というのは結構費用がかかるんだよ。その辺ちょっと調整してみた方がいいかもしれないな。

亀井委員長)
この植栽に名前が入ってるんですが,「ヒバ」とありますがこれはヒバを植えるということですか。ヒバというのは火災のときとかよくないというのが通例なんですが,他の植栽を考えていただきたいと思うんですが。見た目はとてもきれいなんですが,私も火事を何回か体験してましてヒバだとすぐあっという間に燃えちゃうんですよ。ですから他のもので考えていただけるとありがたいです。

学校給食センター所長)この名前なんですが,「ハル」と書いてあるのは「ハルニレ」です。「エゴ」と書いてあるのは「エゴノキ」,「ヤマ」と書いてあるのは「ヤマボウシ」,「コブ」と書いてあるのが「コブシ」,「トチ」と書いてあるのが「トチノキ」,「ハナ」と書いてあるのが「ハナミズキ」,「ヒバ」と書いてあるのが「ニッコウヒバ」でございます。それから植え込みがオオムラサキツツジ,サツキ等でございます。
 植栽につきましては今後協議をしまして十分検討していきたいと思います。

久保田委員)使い勝手について職員の意見は。

学校給食センター所長)この中身についてなんですが,私もそう意味では非常に素人なものですから,この***の前に久保田委員さんの方から内部の調理員,栄養士等の意見を十分組み入れてというお話がありましたものですから,内部検討部会ということで栄養士4名,調理員が6名,それから事務では私と改築担当の福田係長を含めて12名で構成をいたしまして,視察の方も2ヶ所行きまして,それから栄養士と調理員が頻繁に終わってから内容を詰めていただきまして,他に見せてもすばらしいセンターかなと。ただ調理員の方からもっともっと要望がございまして,広さも当初からもっと大きくなってしまったわけなんですが,これは非常に調理員,栄養士からの要望が非常に大きく,他の施設よりは各部屋が分断化されています。実際上これが本来の給食センターのあり方かなというふうなことで,そのために若干大きくなってしまいました。そういう意味で調理員と栄養士の意見というのが大幅に入った今回の設計でございます。

久保田委員)男子便所が少ないような気がするんだけど,大丈夫ですか。

学校給食センター所長)1階については大丈夫です。2階が休憩室になりますので,1階についてはこの程度で大丈夫だと思います。

國司委員)一番最後のページですが,器具の電源が,どれが電気,ガス,灯油とか,書いてあるとわかりやすいんですが。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)
休憩前に引き続き,会議を開きます。
 先ほど休憩中にお話が出ましたように,外からのトイレについては考えていただきますようお願いいたします。

小松委員)今後のスケジュールをもう1度確認しておきたいと思います。それと併せて八郷町との合併協議会の中での新市建設計画の中に給食センターの改築という項目があったかと思うんですけれども,合併を待ってするのではなくて石岡市としてこのまま進めていくのかも併せて確認したいと思います。

学校給食センター所長)今後の予定でございますが,2月一杯で実施設計の方が終わりまして,当初の説明では17年度に改築が始まりまして18年度の2学期から給食開始という予定でございましたが,財政と協議をしましたところ非常に財源が厳しいということで,合併特例債を使ってということで,聞いたところ合併をする先との平等性,八郷町の方はドライ方式の新しい給食センター,石岡の方はウェットの古い給食センターということでそれを同じ条件にするということで特例債を使えるということで,合併後特例債を使いまして,ただ実際上私の考え方としては18年度からやりまして19年の2学期から給食を開始したいということで1年遅れで考えているわけですが,まだ正式にゴーサインをもらっているまでにはいっていないんですが,ただ特例債を使ってということで,一応希望としては18年の予算で工事をして19年の9月オープンをしていきたいというふうに考えております。非常に今の給食センターも故障続きなもんですから,そういう日程でやっていけたらなと考えております。

小松委員)合併するしないに関わらず必要な教育施設は建設していく必要があるというのが私の考えです。ただ今説明がありましたけれども,そうしますと17年度の予算上は計上されてないということになりますか。

学校給食センター所長)今回の17年度の予算では改築工事費については予算化されておりません。

亀井委員長)他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,この件に関しては,以上で終結いたします。
次に,「北小学校校舎の改築について」を議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。

教育総務課長)北小学校につきましては,壁,床等のクラックが拡大したということで耐震性に問題があるのではないかと思われるために,今年度耐震診断を実施したわけでございます。その結果,耐震性が劣っている建物で,さらに建物の状況も非常に悪いということで補強が必要との判定をされたわけでございます。また耐震診断判定通知書の補強基本計画の中でも補強量が多く,環境悪化,使用上の不便などが考えられる。よって建て替えも考えられるということでございました。その経過,結果につきましては本委員会にも随時ご報告,ご説明を行い,委員の皆様からご意見等をお伺いしたところでございます。教育委員会の基本的な考え方としましては,補強工事を行うには,基礎を含む建物のほとんどに手を加えなければならない。工期も長期にわたる。補強工事でありながら仮設校舎が7,8ヶ月必要となる。それから工事後の教育環境の悪化が見込まれるなどの状況から,財政的に非常に厳しい状況ではありますが,早急に校舎を改築することにより,教育環境の整備を図るということで,市長はじめ企画課など関係課との協議,検討を重ねてまいりましたが,最終的に改築との結論に至りました。しかし改築の場合に仮設校舎を利用するのか,現在の校庭が狭いことから隣接地を購入して実施するのか,また事業費など改築伴う一連の諸問題についても協議を続けた中で一定の結論を得ることができましたので,本日ご説明をさせていただきたいと思います。
 この改築事業につきましては,合併特例債,国庫補助を活用するというようなことでございます。特に国庫補助につきましては,県のレベルでも調整をしている状況でございますので,確約はできないということでございます。その国庫補助がいただけないということになりますと,市単独事業となる可能性もあるということでございます。それから校庭が狭いことから隣接地を購入して実施するというようなことでございます。まだ地主さんには接しておりません。ご協力いただけない場合には仮設校舎となる可能性もございます。また補助事業として実施する場合には,実施面積が2,500平米未満の場合については単年度事業だということでございますので,そういった状況などからこの北小の改築事業については3ヵ年になってしまうのではないかというふうに考えております。また,今年度耐震診断を実施したわけでございますが,国庫補助の申請をするということになりますと,再度,耐力度調査が必要になってくるということがございますので,17年から19年度の3ヵ年というようなことで計画をしておりますが,概算で約6億5,000万円程度かかるのではないかと。ただこの6億5,000万円につきましては,用地取得費あるいは仮設校舎といった予算は含まれておりません。用地購入をする場合にはこれに伴う取得費,あるいは用地購入ができない場合については仮設校舎にかかる経費が6億5,000万円にプラスされるというような状況の中で現在進めているところでございます。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の件に関しまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

久保田委員)特例債が使えるか使えないかはまだわからないということですか。

教育総務課長)
企画の方からは,北小の改築にあたっては特例債を使うということでございます。

久保田委員)特例債と国庫補助と2本立てで考えていると,そうしますと改築に伴う基本構想,基本設計は1回でいけるのかな。

教育総務課長)3カ年計画の中で17年度については,用地購入を前提とした改築事業を進めていくというようなことでございますので,まず不動産鑑定委託をお願いするというようなことでございます。それから国庫補助を受けるために耐力度調査を行うというようなことでございます。それから18年度に実施設計,それから建築用地の造成ということになってくるかと思います。それから19年度につきましては,校舎の建築,管理委託,既存校舎の解体の設計,校庭整備というようなことで19年度には完成するということにはなるかと思います。ただこの計画につきましては,用地があくまでも取得できた場合というふうなことでございます。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
北小の改築関係につきましては,もう少し検討するということで次回につなげたいと思います。よろしいでしょうか。
他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,この件に関しては,以上で終結いたします。
次に,「複合文化施設基本構想について」を議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。

生涯学習課長)複合文化施設建設基本構想策定事業につきましては,今年度事業として取り組んでいるところでございますけれども,11月の本委員会において施設の中身につきまして,文化ホールを基本構想から外して,図書館と博物館の複合施設案,それから図書館とギャラリーの複合施設案ということで,2本立てで並列して基本構想を作成するということで了承をもらったところでございます。本事業の建設にあたりましては,合併における特例債事業として建設するように位置づけられておりますので,合併協議会の経緯をみますと,今月の末ごろに本事業に関わる特例債の枠,つまり概ねの建設にかけられる金額の見通しがつくということであります。基本構想の策定につきましては,施設整備の目標水準を検討した後に施設の規模,施設の配置計画,さらには建設概算事業費を算出するというのを業務内容としておりますので,建設にかけられる特例債の金額がわかってから作業を進めた方が,より現実的な基本構想を策定することが可能と考えております。この基本構想につきましては,合併の調印後八郷町の担当者と協議を実施して,今年の8月ぐらいを目途に基本構想を完成させたいというふうに思っておりますので,本策定業務を17年度への繰越事業とすることで委員さん方のご了解をお願いしたいというふうに思います。以上よろしくお願いします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の件に関しまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,この件に関しては,以上で終結いたします。
次に,その他の件といたしまして執行部より発言を求められておりますので,これを許します。

文化課長)お手元に配布いたしました常陸国衙跡の第4次調査の概要についてご報告をさせていただきます。この発掘調査につきましては,平成13年度に事業に着手いたしまして,年次計画に基づきまして調査を進めているところでございます。これまでに約4,200平米の調査が完了いたしております。これまでの発掘調査で発見されました国衙関連の建物跡が,お手元に配付させていただきました図面のうち,黄色の部分及びピンクで示したものが掘立柱建物跡でございます。今回の調査でピンクで示した建物に関連するであろうと思われる建物跡が発見されたわけであります。発掘調査の今後の予定でありますが,平成17年度に1,330平米,平成18年度に840平米の発掘調査をいたしまして,平成19,20年度に遺物整理等の整理をいたしまして,平成20年度に報告書を刊行という予定でございます。
なお,今後の予定でございますが,3月13日日曜日に一般公開しまして,現地説明会を開催いたす予定でございます。委員の皆様も時間等がございましたら,是非現地に出向いてくださるようお願いいたします。以上でございます。

亀井委員長)ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

國司議員)埋め戻し工事で土を入れますよね。あの土というのは市の方で指定してるんですか。

文化課長)一応運動場,グランドでございますので,土は指定しております。排水をよくするために山砂を指定しております。

國司議員)山砂なんですけど,あれはチョウエイセキというんでしょうか,***に近いような小石が混じってるんだよね。子供が転んだときに必ず怪我をしちゃうんですよ。あそこの土はやっぱり考えてもらった方がいいと思うんですけど。

文化課長)確かに委員さんのご指摘どおり,私も現地よく見ておりますが,確かに子供が転んだときに小石に近い大きいのがあるわけでございますが,それにつきましてももっと粒子が細かいものとか,検討させていただきたいと思います。

亀井委員長)他にございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上でこの件については終結いたします。
他に何かございませんか。

教育次長)それでは,私の方から平成17年度以降の考え方について若干ご説明をさせていただきたいと思います。1つについては学童保育の有料化ということでございます。現在7つの小学校で実施しておりまして,実際無料でやっております。合併の相手であります八郷町におきましては有料ということになっておりますので,他市町村等の調査をした中でも有料のところも増えてきてございます。そういう中では18年の4月からは有料化に向けて今後17年の9月を目途に検討をさせていただきたいと思います。またその検討の結果につきましては,この委員会にご報告をさせていただき皆様のご意見を頂戴したいと思いますので,よろしくお願いいたします。それが1つでございます。
 2つ目が公立幼稚園の廃止というようなことでございます。これにつきましては現在市の方で行財政改革が進められております。その中で公立幼稚園の廃止というようなことが出ております。この件に関しましても保護者負担の問題等もございますけれども,少子化が続いている中でできれば統合というよりも,高浜,東ともに廃止ということを視野に入れて,これにつきましても合併ということで9月一杯には結論を出すように検討をしていきたいと思います。
3つ目が,やはりこれも行財政改革の中で出ておりますけれども,民俗資料館でございます。これにつきましても風土記の丘の資料館と統合というようなことで出ております。そういう中ではできれば先ほど説明いたしました複合文化施設が完成した後廃止というのが一番よいのかなとは思いますけれども,経費という問題等を含めまして風土記の丘の資料館と民俗資料館の統合ということもこれから経済部との検討をしていきたいというふうに考えております。この民俗資料館につきましては先日資料館の協議会を開催しました中では,できれば国衙の発掘調査もしているし,国分寺,国分尼寺のそば,また常陸総社宮等がある中では,お客さんも実際3,000人程度,他市町村からは1,500人から1,600人程度ですが,そういう中では継続してやって欲しいというような要望も出ておりますので,そういうことも踏まえて検討していきたいと思います。
それからもう1点,使用料等の見直しでございますが,これにつきましても現在の財政状況の厳しい中で,体育施設,公民館等の使用料について,減免規定の見直しを進めてまいりたいと考えております。現在,スポーツ少年団,公民館の同好会,また70歳以上のひまわりパスポートというんでしょうか,そういう券をお持ちの方のプールの利用料等については全額免除というようなことになってございますけれども,これにつきましても合併協の事務のすり合わせの中で,八郷町の現状,また石岡市の現状等を含めて十分検討をしていかなければならないと思いますけれども,最終的にはできれば若干でも利用者の負担というものをしていただくというようなことで,今後合併の専門部会の中で検討をさせていただきたいと思っておりますので,よろしくお願いをしたいと思います。以上です。

亀井委員長)この件に関しまして,質問はございませんか。

小松委員)実施は先ということで,学童保育の有料化はこれまでも受益者負担の観点からという意見もあったように思います。まだ先なので具体的にはどの程度の有料化を考えているのか,もし今近隣との調査をしてどの程度を考えているのか,出ていればお答えをいただきたいと思います。

教育次長)八郷町さんでは,月額4,000を徴収しているようでございますので,これを目途に八郷町の方と調整を進めていきたいと思います。

小松委員)月額4,000円というのは純然たる保育料で,いわば石岡では今3,000円のおやつ代ということで保護者の方から徴収をしてますけれども,この中身についてもお分かりでしょうか。

教育次長)4,000円というのはあくまで保育料というような形で,納入通知書に基づいて徴収をしているということでございます。ですのでおやつ代とは別だと思います。

小松委員)以前にこの有料化の話が出ましたときに,少し指導員の方とかにお話を伺ったときに,保護者の方も3,000円のおやつ代を保育料だというふうに捉えている面がありまして,実際にはきちんと説明をしていく必要があると思うんです。それから実態としては3,000円のおやつ代というのは必要ないと,むしろもっと少ない金額でもおやつはできるんだと,実際にじゃあこの3,000円をどうしてるのかというと,皆さんで協議して保育に必要なものを購入していると。まあ保育料みたいな形で使用している部分もあるわけです。学童保育もどこの学校も本当にたくさんの要求がある子供たちが利用してますので,保護者会と十分なすり合わせをして,適正な保育料を定めていただきたいと要望を申し上げておきたいと思います。
 それから民俗資料館の統合,廃止ですけれども,やはり協議会の方でも出されておりましたけれども,この経過からいいますと,多分石岡小学校の創立100周年記念行事で建設された建物かと思います。それを石岡市の方に寄贈したといいますか,それでこういう施設が設けられておりますけれども,まああの展示の内容でいいのかという問題もあるんですけれども,やはり近くにはいろいろな史跡もありますし,そういう点ではせっかくの建物ですからそれを生かした形で継続を考えていただいて,運営についてこれからはやはり本来の意味でのNPO法人なり,歴史ボランティアの方たちもいますけれども,そういう方たちに協力を求めるようなそういう運営方法もあっていいのではないかと思いますので,是非考慮していただきたいと思います。
 さらに,体育施設等の減免規定の見直しも,十分にスポーツ少年団,それから利用者の方とよく話し合いをしていただきたいと思います。実施が先のことではありますけれども,今合併が進められている中で,本来はよりよいまちづくりのための合併なのに,すべて見直されて今より悪くなるんじゃないかというような形というのは決してよくないし,また子供たちがいろんな社会的に育てをしっかりとやらなければならないときに,すべての施設が有料化していくのは逆行するんじゃないかなというふうには私は思いますので,そういう点も是非今後十分に協議していただきたいと思います。
 それから公立幼稚園の廃止ですけれども,バスの問題とかこれまでもいろいろ保護者の方から陳情を出された経過もありますけれども,教育委員会とは違いますけれども今第1保育所の廃止が出ていまして,保護者の方たちが存続を求めて3月議会に陳情をしたいというような意向が出されておりますし,やはり幼稚園に子供さんを預けているお母さんたちとも,それから地域の方とも十分に話し合いをしていただきたいと思います。以上要望を申し上げます。

教育次長)若干付け加えさせていただきたいと思います。まず学童保育のことに関しましては,確かにおやつ代が3,000円ということで,高いという方もいらっしゃると思いますけれども,現実にはどうしてもお菓子に飲み物という形を考えますと,1日1人100円ではとても足らないというのが現状でして,やりくりをして指導員さんがやっているというような状況でございます。また,このおやつ代を保育に必要な備品に転換をしているというようなお話しがございましたけれども,以前はそのようなことがあったかには聞いておりますけれども,現在は指導員の方にもそういうようなことは一切やってはいけないというようなことを指導しておりますので,できる限り備品等については市の予算で対応しているという現状でございますので,その辺のところご理解をいただきたいと思います。また,その他の件に関しましても,十分保護者とか利用者の方と話し合いをしてまいりたいと思います。

亀井委員長)他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で本日の教育福祉委員会を閉会いたします。


 閉会 午前11時19分





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