平成17年3月24日 教育福祉委員会


案 件 (1)付託された議案の審査
 ○議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」
 ○議案第19号「平成16年度石岡市老人保健特別会計補正予算(第2号)」
 ○議案第22号「平成16年度石岡市介護保険特別会計補正予算(第2号)」
 ○議案第23号「平成16年度石岡市介護サービス事業特別会計補正予算(第1号)」
 ○議案第37号「石岡市文化財保護条例の一部を改正する条例を制定することについて」
 ○議案第38号「石岡市訪問介護事業実施条例を廃止する条例を制定することについて」
 ○議案第39号「石岡市子どもにやさしい街づくり推進会議設置条例を廃止する条例を制定することについて」
 ○議案第40号「石岡市在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例を制定することについて」
(2)付託された請願の審査
 ○請願第 5「中学校歴史教科書採択の改善に関する請願」
 ○請願第 6「石岡市第1保育所存続に関する請願書」
(3)その他
出席委員 亀井比志子委員長,藁科登副委員長,久保田健一郎委員,小松美代子委員,國司進委員,川村良一委員
市執行部

【福祉部】
福祉部長(高木直之),福祉部副部長(土師照夫),社会福祉課長(矢口輝行),高齢福祉課長(池田芳男),児童福祉課長(小林千恵子),保険年金課長(山本敬司),保健福祉課長(稲田明浩),高齢福祉課副課長(荒井正徳)
【教育委員会】
教育長(小松崎 忠),教育次長(草間 暁),教育総務課長(上田 実),学校教育課長(藤枝一成),生涯学習課長(田崎 徹),文化課長(鈴木正治),スポーツ振興課長(芳藤丈夫),図書館長(渡辺勝男),学校教育課副課長(菱沼敏之),学校教育課学務担当副課長(立川芳男)

議会事務局 主任(中山善正)


 開会 午前10時00分


亀井委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。
 本日の審査につきましては,お手元にご配付しております協議案件書に沿って,はじめに教育委員会所管,次に福祉部所管の順に進めていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
これより,教育委員会所管となります議案の審査を行います。付託案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
それでは初めに,議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」の教育委員会所管に係る部分についてを議題といたします。最初に執行部より補正予算書に基づき,補正内容につきまして説明を求めます。

生涯学習課長)補正予算書4ページになりますけれども,繰越明許費,第2表の教育費,社会教育費,複合文化施設建設事業,金額は441万でございます。この件につきましては,すでに2月15日教育福祉委員会において報告させていただいたところでございます。概ね委員の皆様にはご承諾いただいたところでございますが,複合文化施設の基本構想策定事業を本年8月ぐらいまで延長しまして,昨年度空白の期間があった関係で延長したいというような内容でございます。2月の時点で特例債の枠が決まり次第,その枠に基づいて建設事業費,それから施設の配置,施設の規模の検討をしたいとの報告をさせていただきましたが,概ね企画課の方から20億円というふうな枠で検討していただきたいというふうな話がございましたので,その金額をもって検討を進めて行きたいというふうに思っております。以上でございます。よろしくお願いいたします。

教育総務課長)それでは私の方から教育総務課所管の補正予算につきまして,ご説明をさせていただきます。ページ数は補正予算書の46,47ページでございます。中段以降になりますが,教育総務費の中の事務局費,情報教育推進事業でございます。この事業につきましては,平成13年度から15年度におきまして,文部科学省の研究指定を受けまして,その終了後平成16年度からさらに研究内容を継承,発展させるということで,指定校の対象外となっておりました4校を加えたネットワークを構築するということで,本市情報教育の充実を図るということで進めてきた事業でございますけれども,新たに光ケーブルを施設する工事が期間といたしまして5ヵ月ほど要したということから,実際に利用できたのは16年の9月からということでございます。それで16年の4月から8月までの間の費用についての減額ということでございます。また,備品修繕につきましては,予想したほど修繕がなかったと,故障が少なかったというようなことでの減額ということで,342万9,000円の減額というようなことでございます。それから同じ46ページの下になりますが,学校建設費の中で1,481万円という減額が一般財源に記載されてございますが,当初予定しておりました東小学校校舎改築事業の中での耐力度調査と,それから北小学校の耐震診断事業の診断委託料などの予算でございましたけれども,当初学校建設事業基金での対応というようなことで進めてきたわけですけれども,一般財源での対応が可能であるというようなことで,特定財源を減額いたしまして一般財源で対応するというようなものでございます。補正の内容は以上でございます。

学校教育課副課長)それでは私の方からは,33ページの国庫補助金の歳入関係,それから47ページの教育費の扶助費の関係についてご説明をさせていただきたいと思います。
まず歳入の方の33ページの関係なんですけれども,児童生徒の就学援助費補助金ということで国の補助金をいただいております。俗に言う要保護,準要保護の補助関係にあたるものでございます。これにつきましては,国の制度といたしまして支出額の2分の1を支出するということになっておりますけれども,近年実際に2分の1の補助金が入ってこないような状況になっております。俗に言う県の方に枠配分をさせて,その中で配当するというような関係で,実際に2分の1の補助金は今までも入ってきていないような状況にありました。今年は非常に額が大きくなりましたので,実質的には最終で4分の1程度の補助金しか見込めないというようなことで,ここで減額の補助をさせていただいているような状況でございます。小学校の方につきましては,260万6,000円,中学校費の方で249万4,000円の減額補正をさせていただいている状況でございます。
それから47ページ,こちらの方につきましても,先ほどご説明した国庫補助金の歳入の部分の反対の歳出にあたる就学関係の扶助費ということになりますけれども,小学校費の扶助費の方が約12名分ほど不足になる見込みです。そういう中で,就学援助費扶助と給食費扶助の方を一部増額の補正ということで,就学援助費12万8,000円,それから給食費扶助45万1,000円を補正で見込ませていただいている状況でございます。以上でございます。

図書館長)補正予算書の48ページ,図書館費についてご説明申し上げます。特定財源から支出予定700万円でございますが,これが一般財源からの支出となりました。その700万円の内訳でございますが,図書館の屋上の防水工事が588万円,それと屋上にありますコウチ水槽と下にあります受水槽の館周りの補修工事と,中の弁の交換の工事でございます。それと冷暖房の修理を8万円計上してございます。以上でございます。

文化課長)同じく48ページでございますが,文化事業費としまして5,077万円,そのうちの財源内訳といたしまして,特定財源のその他としまして431万円当初予算で計上されておりましたが,今回一般財源として431万円の減をするものでございます。以上でございます。

スポーツ振興課長)同じ48から49ページの教育費,保健体育費,保健体育施設費の財源のところ,1,530万円について説明をさせていただきます。当初財源的にここにその他とありますけれども,公共施設改修基金ということから支出を予定しておりましたけれども,一般財源でまかなえるようになったということで,一般財源から充当するものでございます。ちなみにこの事業につきましては,運動公園の屋外便所建設工事関係の経費でございます。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

國司委員)今,説明をいただきまして,私も勉強不足でわかりませんけれども,特定財源と一般財源に組み替えたというのはどういうわけなんでしょうか。足りない騒ぎをしているのに一般財源に相当金が余っているということなのかな。説明を願いたいと思います。

教育次長)この件に関しましては,財政の中で財源のすり合わせということで,今回基金充当を一般財源の方に直したということで,恐らく歳入の中で一般財源が当初の見込みより増えているということで,一般財源化をしたと理解をしております。

國司委員)教育総務費の中の事務局費で情報教育推進事業,これは来年まででしたか。いつ頃終わるんですか。

教育総務課長)この事業につきましては,先ほどご説明しましたけれども,平成13年度から15年度まで文部科学省の指定を受けて学校間をインターネットで結ぶ事業として対応してきたところですけれども,その事業をさらに16年度において指定対象外となっていた4校,高浜小,関川小,北小,府中小を加えた13校のネットワークを構築するということで,16年度から始まった事業でございます。ただこの事業につきましては,平成17年度の予算の中では8月までの予算措置しかできなかったということで,今後9月以降については,これに代わるシステムでの対応を検討しているところでございます。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 他に質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案の教育委員会所管に係る部分については,原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に議案第37号「石岡市文化財保護条例の一部を改正する条例を制定することについて」を議題といたします。本案について,執行部より説明を求めます。

文化課長)議案第37号「石岡市文化財保護条例の一部を改正する条例を制定することについて」ご説明をいたします。提案理由といたしましては,文化財保護法の改正に伴いまして条例中の引用条項を改正する必要が生じたためであります。平成17年4月1日から文化財保護法の一部を改正する法律等が施行されることになりました。改正の内容としましては,文化的景観の保護制度を設けたこと,民俗文化財の定義に民俗技術を新たに追加したこと,また建造物以外の有形文化財及び記念物にも登録制度を拡充されたことでございます。法改正に伴いまして,条項に変更が生じましたので,文化財保護条例の引用条項を改正するものでございます。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案については,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって本案については,原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,付託された請願の審査として請願第5「中学校歴史教科書採択の改善に関する請願」を議題といたします。それでは本件について,事務局から受理の経緯及び概要について,説明をいたさせます。

事務局)それでは,陳情第5「中学校歴史教科書採択の改善に関する請願」につきまして,ご説明申し上げます。本請願は本年2月22日付けをもちまして,鈴木行雄議員さんの紹介により,日本会議茨城会長の○○(個人名)様からご提出をいただいております。
 内容でございますが,中学校学習指導要領の社会科の目標に,わが国の歴史に対する愛情を深め,国民としての自覚を育てると明記してあるが,現行の歴史教科書を読んでみると,わが国への愛情を育てるのではなく,かえって自虐的な認識を持たせようとするかのように見受けられる教科書が多く,憂慮に堪えないことから,教育委員会が教科書を採択するにあたっては,「見易さや使いやすさばかりではなく,内容に立ち入った検討を進めること」など,5項目について特段に留意するようにとの請願でございます。
 それからお手元には,「請願第5審査参考資料」といたしまして,請願本文中で引用されております中学校学習指導要領の指摘箇所について抜粋したものをお配りしております。また,この請願には別に資料が添付されておりますので,併せてお目通しをいただければと思います。以上でございます。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,再開いたします。
受理の経緯等についての説明は,以上で終わりました。次に,執行部から,中学校歴史教科書選定の現状ついて説明を求めます。

学校教育課長)お手元に「『中学校歴史教科書採択の改善に関する請願』に関する資料」ということで雑ぱくなA4版1枚の資料をお配りさせていただきました。教科書の採択に関わる手順,それから法的な根拠ということで,あらためて委員さん方でご協議いただくための資料としてお配りしたものでございます。教科用図書の法的位置づけ,それから学校教育法の21条の1に,文部科学大臣の検定を経た教科用図書,文部科学省が著作の名義を有する教科用図書,その他107条ということで,盲・聾・養護学校関係で使用する一般図書についての位置づけ。それから教科書の使用義務ということで,やはり学校教育法の21条に位置づけられてございます。それから教科書の採択権ですが,地教行法の23条の6項に,教科書の採択権限は市町村の教育委員会にあるという位置づけがございますが,茨城県における教科用図書の採択につきましては,採択地区,下にございますように県全体を7地区に分けまして,その中で選定をしまして,市町村教育委員会が採択をするという,そういう手順で進められてございます。特にこの理由としましては,市町村の場合ですと選定のための人材確保,それから財源的なものもあると思うんですが,石岡市は第5採択地区に属してございます。
 採択の手順でございますが,教科書の使用期間は4年間ということですので,そこにありますように小学校は16年度に採択しまして20年度まで使用すると,中学校の方は17年度,来年度選定,採択しまして,21年までの4年間,そういう形で使用するという段取りになってございます。特殊教育関係につきましては毎年度採択し直すということで法的に位置付けられております。その第5採択地区の協議会でどういう手順で採択が行われるかということで簡単にまとめておきましたが,選定協議会,これは地区内の市町村の教育委員長,あるいは教育長が協議会の委員として,地区としての採択,選定を決定すると。その資料を作るのが調査部会ということで,9つの調査部会がございます。調査委員は専門的識見を有するものということで,現場の校長先生あるいは教諭がその選定にあたるということになります。最終的に第5地区の選定をしたもの,それを属する土浦,石岡,つくば,新治郡,筑波郡というところのそれぞれの市町村に持ち帰って,市町村協議会の方で地区採択の内容についてさらに協議をするということになります。どういうふうな経過でこういう選定が行われたか,どういうことでそういう選定の結果になったかということについて,十分報告を受けたあと教育委員さん方は協議をして,石岡市としての使用教科書の選定をし,採択をすると,そういう手順になってございます。以上,教科書採択の手順,あるいは法的な位置づけということでご説明させていただきました。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑を行います。質疑は挙手によりこれを許します。

國司委員)ただ今,「中学校歴史教科書採択の改善に関する請願」ということで内容を読ませていただきました。この請願者でございますけれども,日本会議茨城というのはどういう団体で,○○さんというのはどういう人物なのか,宗教的なものに関係するのかとか,分かれば教えていただきたいと思います。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,再開いたします。

國司委員)請願事項を読んだ限りでは,文言に反対するものはないと思うんですけれども,例えばこれを採択した場合に,教育委員会としては支障があるのかどうか。

教育長)支障というものはないと思います。中立性というようなことで学校教育は進めていかなくちゃなりませんので,こういうことをさらに入れても,我々の学校教育の中では問題ないというふうに解釈します。

國司委員)支障がなければ別にこれは採択してもよろしいんではないかと思います。

小松委員)ただ今教育長が,支障がないといったような踏み込んだ答弁をなさっております。昨日の予算委員会の中でも,上野議員の質問に対して,これまでにない教育長という立場から見てどうかなと思うご答弁をなさってます。私は子供たちが使う学校の教科書の一番選定に携わる方は,現場で子供たちを指導している教員にあると思っております。そして教育委員が選定する法的根拠といいますか,選定はここの手順でもやはり選定協議会というがありまして,調査部会も置かれているわけです。それでなぜ調査部会が置かれているかということは,教科書は専門性を持った方が,まあ文部科学省が検定をした教科書であってもいくつもの種類の教科書があるわけです。その中から各教科ごと1つを選ぶわけです。それにはやはり高い専門性が求められるわけです。教育委員というのは,必ずしも教育のプロではない方も教育委員の中には入っているわけです。石岡の5名の教育委員の方も,これまでも高い専門性のある方ばかりじゃなくて,いわゆる学識経験者という方の中からも教育委員か選ばれているわけです。そういったことを考えましたときに,この調査部会がより充実されることが私は望ましいと思っております。そして現行の第5地区で採択協議会が開かれて教科書を選定していくわけですけれども,この教科書の採択制度の改善ということが,97年9月に当時の文部省から通知が出されていまして,これは将来的には学校ごとに教科書を選定して採択していくと,そういう方向が出されておりますけれども,現在では,先ほど課長の方からもお話がございましたように,学校ごとに選択することは非常に難しいと,だからそれに向けて採択地区をできるだけ小さくするような方向性をこれから見出しなさいということが,文部省の方から出されているわけです。
 現実にじゃあ学校ごとに採択しているところといいますと,私立はそうですね。それから高校がそうなんですね。高校は各学校ごとに教科書を選定しているわけです。ですけれども小中学校の義務教育の場合には,資料でいただいたように第5地区ということで選択されているわけです。それで私は調査部会の充実が求められておりまして,選定協議会の中に地区教育委員会の教育委員長,教育長が入っておりますけれども,これはあくまでも調査部会で選定されたその教科書を推薦するといいますか,そういう立場にあるのではないかと思います。教育長は,ただ今公平性といいましたけれども,最も公平性が求められる立場にあるかと思います。それでこの社会科教科書だけが今問題になっているわけですけれども,これは前回の教科書採択のときにも社会科だけが問題になりました。何の問題もないという教育長のお話ですけれども,例えばこの請願の中で,「近隣諸国状況にとらわれすぎないこと」ということがありますけれども,教科書検定基準の中では,やはりアジア諸国,近隣諸国との友好を深めると,そういう立場からきちんとそういうことにも配慮しなさいということが言われているわけです。それから人格育成の重視とか,国の成り立ちを記した古典の重視ということが言われておりますけれども,この請願者が言う古典の重視は,神話をこの教科書の中に取り入れております。私も自分がどういう歴史教科書で学んできたかを考えたときに,今の日本の社会科教育というのは,縄文から弥生とかそういう古代を学んでいて,近現代史というのが時間がなくて学ばないで終わってしまうというのが実情じゃないかと思うんですね。そういう点では,きちんとこれから国際人として子供たちが国際社会の中で活躍するのには,やはり神話を重視したような教科書ではなくて,現代に通じる日本の歴史,科学的なきちんとした歴史を学ぶ必要があるんではないかと思います。この請願者は,教育委員会において中学校で使用する歴史教科書の採択にあたって,次の事項に留意されますように,ということですけれども,この中の3項目目の請願事項で「下部機関による「しぼりこみ」を排し」と書いてありますけれども,これは今の採択制度で現場の先生方たちがこの調査部会で検討するわけです。これを廃止するようにといっているわけです。私はただ今申し上げましたように,この調査部会こそがもっと人数を増やして充実させることが必要であると思っているわけです。それから4番目には,「神話・伝承を含む国の成り立ちを十分に記述するなど」と書いてありますけれども,神話も伝承も非常に大切なことです。ですがこれはこれとして,これは歴史教科書ではなくて神話として,また物語として次の世代に伝えていくべきことであると思います。そして一番この請願者がこれに相応しい教科書をということは,扶桑社が発行している歴史教科書を採択せよということを言っているのだと私は思います。これまでもそうでしたので。ですけれども,やはり国際的に見ても子どもたちが使う教科書は,現場の子供たちを指導する教師,そしてまた子供を学校に通わせる保護者とか,市民の意見も聞くということが非常に大事ではないかと思っております。先の従軍慰安婦の記載の教科書の採択をめぐって問題になりましたときにも,やはり議会で質疑がございました。そのときにやはり採択の仕組み,制度を教育委員会の方から説明いただきまして,それは調査部会,それから選定協議会の中で十分に審査をして採択に努めますというのが,教育長のあるいは担当課長の答弁でした。私は昨日の教育長の答弁は,非常に残念に思いました。個人的に教育長がどうお考えになるかは結構です。ですけれども教育長という立場にある方の発言としては私は不適切ではなかったかと,このように思います。教科書そのものは,何度も強調しますけれども,現場の先生,そしてそれを使う子供たちの保護者の皆さん,多くの人の意見を反映させる,そういうことが大事かと思います。以上です。

教育長)いろいろご意見が今出ましたけれども,小学校の教育という目標の中に集団生活を通しながら社会生活に適用できる子供をつくっていく。それから2番目には国際感覚を身に付けるという小さいうちからの教育が謳われております。それがまた中学校の教育目標になっていきますと,就職のこと,進路のこと,それから大人として社会に自立してひとり立ちできるというような高度な目標になっていくわけですが,そういう義務教育の9ヵ年の中でやはり日本人として,しっかり世界と協調しながら生きていく日本人というものをつくっていくためには,もう少し私は昨日の言葉でも言いましたけれどもアイデンティティーというふうな言葉を使わせていただきましたが,やはりそういうふうな日本人としての自意識といいますか,独自性といいますか,世界各国の中でも自信のある国民として育っていく子供,青年,そして大人となっていかなくちゃならないと思うんですね。そういう子供をつくっていくために今の社会の教科書を私も学校教育課長と一緒に振り返ってもみました。やはり戦後60年も経ってきているわけですけれども,今ここでもう少し日本人の精神の中に心棒を入れるというか,一本筋を入れるというようなことをしていかないと,いつでも迎合的な形で国際協調しながら進んでいかなくちゃならないのかなというようなことも私は考えるわけです。そういう中でもう少し請願にありますような内容で考えていくことが必要であることも私なりに考えておりますので,昨日の予算特別委員会の中でも申し上げたところでございますが,そのような考えから述べさせていただいたということを小松議員には理解していただきたいとこのように考えております。以上でございます。

小松委員)
教育長が一個人であれば,私はそのお考えはそれはそれで教育長のお考えとして承っておきますけれども,五万三千余人のこの石岡市民の,石岡市というこのまちの教育長なわけです。そういうことを考えましたときにやはり教科書採択制度という制度が現在あるわけです。この中で教育長としてはどうあるべきかというのが私は問われているんだと思うんですね。そういう教科書が必要だとすれば,それは今そういうお立場にあるんですから教科書選定会議の中で,あるいは日常学校教育に携わる教師の方たちとも交流があるわけですし,そういうところで皆さんとよく話し合っていけばいいことではないかと思うんですね。教科書を採択をするというこの中でただ今の教育長の発言については,私は踏み込みすぎというふうに思うわけです。文部科学省の検定で合格をさせた教科書というのは,これはやはり日本国憲法とか教育基本法に正式に基づいておりますし,また学校現場には学習指導要領があるわけです。それに基づいて教科書は実際選定され使用されているわけです。そういうことが全くなくてどれでも選んでいいというわけではないわけですね。そこに今度はこういう教科書をという形で,ある意味では教育委員会に逆に圧力をかけている。いろいろ問題があって市民からぎゃんぎゃん電話があったのなんだのという発言もありましたけれども,そういうこともあるかもしれませんけれども,それは石岡では具体的にそういうことはこれまでなかったと思いますし,きちんとしたルールに基づいて教科書が選定されてきたと思うんです。教育長のお考えはそれで結構なんですけれども,具体的にこの請願の内容を見ましたときに,先ほども言いましたように,なぜ神話とか伝承が歴史の教科書の中に必要なのかと思うのです。それは別物じゃないかと思うんですね。それから日本人の心とか,一本筋が必要だとかいいますけれども,それは社会科の教科書に求めるべきことなんでしょうか。道徳とか社会性,国際性,そういったものが社会科の教科書,神話を盛り込んだ教科書で育つんでしょうか。前に従軍慰安婦の記載のときに,結局従軍慰安婦の記載がほとんどの教科書からなくなったわけです。なぜかといったら出版社の周りを右翼の街宣車がばんばん回って,そして連日抗議をかけたんですよ。市民が電話するとかそういう類じゃないですよ。そういう諸々のことを考えたときに,こういう請願を採択することは私は非常に問題があると思います。具体的にこの一つひとつの内容を,委員の皆さんにも,今日ここで内容を深く検討することが無理であれば,是非継続して一つひとつの請願の事項がどうなのかを検討していただきたいと思います。特に3番の「教科書採択の過程における,下部機関による「しぼりこみ」を排し」というのは,現場の先生方,調査部会を廃止するということですよ。教育委員だけが教科書を選定するということになりましたら大変なことになります。教育が一番大事というのは,やはり第二次世界大戦がどうして起こっちゃったのかを考えたときにも,「進め進め,兵隊進め」とかそういう戦前の教科書を見たときに,本当に教科書というのは大事なんだなと,そのことが今の教科書採択制度に脈々と生きているんだと思うんです。是非お考えいただきたいと思います。

國司委員)人それぞれ考え方ありまして,どれがどうというわけにはいかないと思いますけれども,これはこのままいったら平行線だと思いますので,各委員さんに意見を取っていただきまして,審査していただきたいと思います。

亀井委員長)ただ今,國司委員から各委員さんそれぞれの意見をということですけれども,いかがでしょうか。

川村委員)私は小松委員の言っていることもわかりますし,それから請願事項が出てますけれども,これが別に請願されなくても正当なものであれば当然それはされるべきでありましてね。そこで選定する委員さん方がこんなものは当たり前じゃないかとか,こんな項目はいらないんだよというのがあれば,それをそのままやればいいんで。私はこの請願はいらないのかなと,請願書自体がね。個人的にはそう思います。要するにそれが教育とかそれから教科書選定に携わっている方々の気持ちの持ちようであって,これは誰かからこうしなくちゃいけないんだよとかいうんじゃなくて,当然どんな教科書でも与えられてそれをすべて信じるわけじゃありませんし,先生方の一言一言,やっぱり重みがある言葉と意外と軽い言葉とありますので,その辺はやはり子供たちがどう受け取るのかも若干あります。それからこの請願の中でもちょっと私も腑に落ちない点がございますので,これを認めるということは全部文言を変えちゃいけないんでしょうから,イエス オア ノーであれば,私はノーという答えを出したいと思います。

久保田委員)私はこれに問題ないと思います。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,再開いたします。

藁科副委員長)難しい問題でよくわからないんですが,それぞれの考え方があって,その部署部署にお任せして,教育長も今まで生きてきた中でそういう部分が足りないということでの教育長個人としての意見だったのかなと,それを石岡市の教育に反映させたいという気持ちで言ったのかなと,私は昨日受け止めたんですよね。ですからいろんな考え方があってここでお話をして,いずれ採択をするという形でいいと思います。

亀井委員長)他に質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

小松委員)「中学校歴史教科書採択の改善に関する請願」で,請願趣旨の中に「近隣諸国条項にとらわれすぎないこと」というのは,これは教科書検定基準の4項に「近隣諸国条項に配慮する」という条項が含まれております。また,「自虐史観に偏ることなく,文化・伝統・歴史を尊重し,家庭・郷土・国家を愛し,日本人としての誇りを持たせるという観点の重視」この点については,歴史教科書ばかりではなくいろいろな形で学ぶことができます。そして自虐史観という捉え方ですけれども,歴史の真実を歴史教科書に載せる,このことが国際社会の中で日本が評価されるというふうに私は考えております。日本が悪いとか,自分を卑下するとかそういうことではなくて,歴史の真実,そのことを歴史教科書に載せていくということです。それから「人格育成の重視」というのは,社会の問題や精神的な問題,そういったものについては何も歴史教科書だけではございません。5番目の「国の成り立ちを記した古典の重視」これは歴史教科書とは別の神話の世界のことであります。そしてこの請願者は,教育委員会において中学校で歴史教科書の請願事項をいくつか書いておりますけれども,現在の仕組みの中ではやはり採択制度の仕組みを尊重していくと,そして将来石岡市の学校現場でそれぞれ教科書が独自に選べるような仕組みづくりをこれからしていったらいいかと思います。
 請願事項の中で最も問題となりますのは,3番の「教科書採択の過程における,下部機関による「しぼりこみ」を排し,採択権者としての責任と見識において,適正な教科書を選ぶこと」という条項がありますけれども,これは現在の子供たちを指導しております現場の教師からなります調査部会,これをなくすということを請願事項としております。現場の専門性の高い教師集団が教科書を選ばないで一体誰がということになりますと,教育委員になるわけですけれども,教育委員が教科書を選ぶと,これは到底無理なことです。それから4番の「神話・伝承を含む国の成り立ちを十分に記述するなど,我が国の歴史・伝統・文化の優れた点や先人の偉業を最も詳しく記述している教科書を選ぶこと」となっております。この教科書は,扶桑社の教科書という意味です。私は特定の教科書を選べというふうに,ここで図らずも言っているこの請願は全く受け入れることはできません。さらにこの教科書選定は,先ほども質疑の中で申し上げましたけれども,文部科学省がすべての教科書を検定しております。いろいろ扶桑社の教科書においては問題があったところで,全国的にも茨城では常総学院が中学2年生で採用しているかもしれませんけれども,どこでも採用は控えております。そして,この特定の教科書を採用させるためにこういった形の請願を出してきていることは非常に問題がありますし,やはり文部省が教科書選定において採択制度の改善など指針を出しておりますので,そういう指針に沿って,また国際的にも1966年にはユネスコが,教科書の採択にあたっては教員が教科書を選ぶ不可欠な役割を持っているということで,教科書採択については教員なんですよというのが,国際的な期間の決定でもあるわけです。そういうことからしても今回の請願は,私は採択すべきではない。不採択にすべきであると申し上げたいと思います。各委員におかれましては,十分にこの請願事項,全部石岡市議会のホームページで市民がこの委員会を見ることができます。将来的にわたって残っていくものですので,十分に慎重審議をしていただきたいと,このように思います。

藁科副委員長)小松委員の言うこともわかるんですが,人間というのは個人差がありまして,それぞれ能力差もあります。ですから1つの形にはめることこそある意味ではいけないんではないか,私は教育についてはそのように思います。また,人間社会においてもいろんな人が生活しているわけです。ですから芯のない話なんか逆におかしい話なんであって,それが公の場で使われるか使われないかは別にしても,そういう考え方はあってもいいんじゃないか,私はそのように思います。ですからこのことも請願ですから個々の委員さんの中でそれを話し合えばいいことであって,それ以上のものではないし,小松委員のことを押し付けることもないし,教育長が言っていることを押し付けることもないし,それぞれがそれぞれの選択によって選べば僕はいいんではないかと思います。

亀井委員長)他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。請願第5「中学校歴史教科書採択の改善に関する請願」を採決いたします。本案は,起立により採決いたします。本案は,「採択すべきもの」と決することに,賛成の委員の起立を求めます。

(起立採決)


亀井委員長)起立多数であります。よって本案は,「採択すべきもの」と決しました。
次に,その他として何かございませんか。

教育総務課長)それでは前回の教育福祉委員会において,北小学校の経過と今後の予定ということでお話を申し上げたと思いますが,その後の経過についてご報告申し上げたいと思います。北小学校の改築事業につきましては,隣接地を購入して実施するというようなことで前回お話を申し上げました。それで市長の了承を得ましたので,改築に伴う土地所有者との交渉を,去る3月7日と9日に第1回目の交渉を行ってまいりました。交渉の相手方は,3名いずれの方も根当在住の方でございます。筆数は3筆,面積にいたしまして3,967平米ということでございます。第1回目ということでございましたので,あいさつ方々ご家族でのご協議をした上で,ぜひとも私どもの事業に対してご理解と協力をお願いしたいということで話をしてきたところでございますけれども,感触といたしましては非常に好意的で協力的であったということでございます。当面の予定でございますが,今議会で新年度の予算が成立した後,早い時期に訪問をいたしまして,今後不動産鑑定に入っていきたいというふうなことでの説明をし,ご理解をいただきながらスムーズにいくような形で進めていきたいというふうに考えているところでございます。ただ,最終的に不動産鑑定によって平米単価が提示されるというふうな段階になったときに,今回第1回目でございますが,好意的,協力的なお話をいただいたわけですが,スムーズに行くかどうかはまだわかりませんが,それにしましても学校であるというお話でございますので,非常に協力的な内容のお話し合いができたということでございます。今後ともこの北小学校の改築事業につきましては,随時委員会の方にもご報告申し上げるなどして,ご指導,ご意見等いただきながら進めてまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いをいたしたいと思います。以上でございます。

亀井委員長)この件に関して何かご質問はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,その他発言はございませんか。

文化課長)お手元に配布させていただきました国衙等の資料について概要説明をいたしたいと思います。本年度第4次調査につきまして,3月13日に現地説明会を開催したところでございます。約180人の方に当日参加していただきました。
 本年度の第4次調査の成果としまして,ページ数で8ページの配置建物図を見ていただきたいと思います。推定国庁の東西の範囲は約100メートルということが判明いたし,推定前殿を介する左右対称建物跡が確認されたこと。また推定国庁の南よりに方形に建物を配置する一画がある可能性がある。このようなことが判明したわけでございます。これまでの発掘調査で左右対称の建物の位置が確認されたのは初めてでございます。推定前殿と左右の建物は,北端が揃っておりまして,3棟は計画的に設計,建設されたものと考えられます。今回の発見によって国庁だった可能性は極めて濃くなりました。推定前殿北側に国司が政務を執った正殿の存在が推定されるため,本年17年度に校舎際までの発掘を予定しております。以上でございます。

亀井委員長)この件に関して何かご質問はございませんか。

國司委員)この8ページのSB1402というのが今回の発掘調査したところですか。

文化課長)今回の発掘によって確認されたのは,SB1605の方でございます。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)
休憩前に引き続き,再開いたします。
この件に関して他に何かご質問はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,その他発言はございませんか。

藁科副委員長)公民館の件でちょっとお伺いしたいと思いまして。貝地町内と山王台町内と大谷津地区で公民館が建設されて,助成金と補助金というようなことがありまして,私たまたま東町というところに住んでおりまして,そこの区長をやってるんですが,私たちも石岡市からふれあいの家というのを借りていただいて,そこで運営をしているわけですが,非常に維持費だけでも町内会費がかかる。一番最初に聞きたいことは,その補助金制度はどういう項目でどのような形で載っているのかということを教えていただけたらと思うんですが。

生涯学習課長)社会教育法の中に,「公民館類似施設は何人もこれを建設することができる」という規程があります。その社会教育法に基づかない集会施設的なもの,類似する施設については,昭和40年代の初め,たぶん42年ころから建設に対する補助金を石岡市で独自に設定しまして補助金交付ということを実施してきた経過がございます。もちろん補助の金額は時代によりまして上昇してきたと,そうした中で東町にある施設はこの類似公民館の補助をもらった施設ではなくて確か福祉の方で整備した・・・。この補助制度につきましては,現在のところこの制度で補助金を頂きたいというふうな住民の方々の総意があって,公民館類似施設だと申請があった場合に,審査させていただいて,建設事業費の2分の1以内で上限が1,000万円という形で新築については補助をしております。委員さんご指摘の山王台,大谷津,貝地いずれもこの類似公民館の補助金の申請で16年度補助決定した件でございます。

藁科副委員長)ちょっと説明が悪くて申し訳なかったんですが,私が町内でやっているのはふれあいの家で,福祉でやってるんですが,たまたま最近の3町内で造った住民の方から負担金が多すぎて,執行部が1人歩きしているような部分があるんでというような,それは僕らどうにもできないんだと,ただシステム等については聞いてみましょうと,ですから僕がお願いしたいのは今言った上限1,000万まで,2分の1でというのは知っているんですが,各町内でそれを申し込まれてね,例えばそういうのがあちこちでできて,私たちが借りているふれあいの家でさえ,維持費が光熱費だけで年間10万円かかるわけです。他町内の人なんですけれども,造ったら大変維持費がかかるだろうと心配しておられる。その辺も行財政改革を含めれば,しょうがないのかなという部分と,どうなんだろうという考え方,まあ皆さんはどう考えるかわかりませんけれどもここの所管だろうと思って聞いたわけなんですけれどもね。いかがなもんでしょうか。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,再開いたします。

生涯学習課長)建設に関しましては,補助制度をご利用いただいて2分の1の補助をしていく。それから委員さんご指摘の維持管理経費につきましては,使用料をとっている公民館と,地区の負担で区費から賄っていると,それは地区の戸数の問題とか自治会の問題とかいろいろございますが,そういう形で運営をしているような状況でございます。

小松委員)中学生が卒業してほとんどは高校に進学していくんだと思うんですけれども,先日の先生方の研究発表会に出席させていただきましたときに,2月の25日ぐらいだったと思うんですが,3月4日が県立高校の受験日でしたけれども,この時点でまだ進路が決まらない生徒がいるんですよということがあいさつでありまして,その原因が,成績とか子供さんにはいろいろ事情もあるかと思いますけれども,生活的な理由で受験ができないんだということが言われました。たまたま電話でもどうしたらいいかという相談がありまして,青木奨学金とか石岡市の制度についてはお答えをしておいたところですけれども,もうまもなく3月が終わりまして,県立の2次試験が終わったと思いますけれども,この時点での子供たちの進路についてわかっている範囲で結構ですので,教えていただきたいと思います。

学校教育課長)子供たちの進路ということですが,一昨日県立の2次試験の結果が出たということで,現在正直なところ各中学校に2月1日に子供たちが行って,どういうような進路の希望をしているかということで,取りまとめをいたしました。その状況を踏まえて子供たちは担任の先生,あるいはお父さんお母さん方と協議をしながら,受験を行ったわけです。行った結果を現在取りまとめ中というのが実態でございます。2月の1日現在で行いましたときには,まだ進路の状況が定まっていないという子供が石岡市内で10人ございました。その後,進路指導主事あるいは学年の担任等とすり合わせをしながら自分の進路について考えて,いろんな受験をしたわけなんですが,その結果等が出ていないという状況で,最終的には4月の上旬にはすべてまとめて報告できるかと思いますけれども,現在はまとめ中という状況です。ただ問題として今お話がございましたように,親御さんのリストラ等で経済的に恵まれないというような状況の中で受験ができなかったということは聞いてございません。ただ父子家庭,母子家庭の問題で中々金銭的な裏づけができないというようなお子さんはいるという実態は把握してございますが,その状況につきましても子供たちの意欲,あるいは親御さんたちの願い,そういったものがあれば,先ほどもお話がございましたように奨学金等々の対応ができるとは思いますので,そういった中で進学ということ,あるいは勉学を先に進めるということはできるんではないかなとは考えてございます。以上です。

小松委員)中学生のことですので,当事者ばかりではなくご近所の方とかあるいはPTA関係者の方とかいろいろ心配なさっている部分もあるようですので,本当に大変な状況にあるからこそこのように残ってしまってるんだろうとは思うんですが,是非よろしくお願いしたいと思います。

國司委員)この前の予算委員会の中で聞こうと思ったんですけれども,所管だからということで外されました。確認の意味でお尋ねしておきますけれども,中学生海外派遣の件なんですけれども,継続可能かどうかということでお話がありました。予算書の中には402万2,000円ついてますから実現するんだと思うんですけれども,どういう方向でやるのかちょっとお尋ねをしておきたいと思います。

学校教育課長)以前の常任委員会のときにもお話簡単に申し上げたかと思うんですけれども,石岡市の中学生海外派遣につきましては,子供たちの行った後の効果とか事業の成果,そういったことを踏まえますと継続することが望ましいだろうということでご指導等もいただいております。実際私どももまいりまして,かなりいろんな意味で事業の成果というのも認めておりますので,それを継続ということで予算の方を出させていただきました。ただ問題は非常に厳しい財政の中ですので,保護者の本人負担を半額ということで予算の方を計上させていただきました。派遣先,派遣人数等につきましては以前と同じように考えてございます。つまりオーストラリアのブリスベンあるいはシドニーということで,そことの交流がかなり継続的な状況が続いておりますので,非常にスムーズな交流が図れるというようなこともありますし,それから時期的なことにつきましても反対の気候ですので交流しやすい実態がございますので,昨年度は倍の子供たちを派遣しましたけれども,今年度は一昨年の形に戻して半額負担ということで実施をさせていただきたいというふうに考えてございます。

國司委員)了解しました。負担金が2分の1ということで,財政も逼迫した折ですからお互い痛みわけということで。異文化を体験するということ,それから英知を深めるためにも是非今後も継続していただきたい事業だと思いますのでよろしくお願いいたします。

藁科副委員長)今の件なんですが,役所のサイドは毎年ワンパターンで済んじゃうと思うんですけれども,子供たちはそれぞれ毎年違う子供が行くということで,リフレッシュしてホームステイができるんではないか。ただ藤枝さんはよくやってくれてるんですが,役所の内部とか周りがワンパターン化されて,やればいいんだという考え方でやるんじゃなくて,前にも1度申し上げたと思うんですが,OB会なるものを作っていただいてね,そこで子供たちと先輩,後輩の交流をするとか,そういうふうにさらに先へ行ったものができればいいのかなと,是非その辺も考えていただいてやっていただけたらありがたいなと,そのように思います。
 昨日國司議員から総括で,学校給食センターの配送の件でお話が出たかと思うんですが,3往復は無理なんではないかと。でもそれはいろいろな都合があってそうなっているんでしょうけど,実は去年でしたか,会派だったかな,八郷の給食センターを見学に行ってきたんです。その中でいずれ問題になるであろう配送の件なんですが,3往復も無理だとは思うし,まあこれからローテーションを作り変えるんでしょうけど,それまでの間に事故がなければいいなというのが僕の考え方なんですが,それともう1つはそのときの配送の件で,八郷の場合は運送会社3,4社あって,1つずつ任せているんだというようなことを言ってました。いずれニュー石岡市になるわけですから,そういう問題も出てくるかなと,やっぱり食を届けるわけですからそういう意味ではローテーションを変えてもらって,なおかつ3往復ではなく2往復ぐらいの時間の範囲内での配送ができればいいのかなと,今後の課題でしょうけどその辺は考えていただけたら。幸か不幸か石岡は1社でやってると,僕はいつも思うんですけど,1つのところに長くその仕事をやるというのはスペシャリストになっていい部分はあるんですが,反面なあなあでやってしまうという弊害も出てくるのかなと,そういうことも含めれば,食ではO157とか大変なポジションに給食センターもあるかと思うんですね。まして,これからの宝物の子供たちを預かっているんですから,そういう意味では考えていただけたらありがたいなと思いまして,私の意見を述べさせていただきました。

亀井委員長)他にございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で教育委員会所管の審査を終結いたします。執行部の方々は,ご退席いただいて結構です。
暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
これより,福祉部所管となります議案の審査を行います。付託案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
初めに,議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」の福祉部所管に係る部分についてを議題といたします。最初に執行部より補正予算書に基づき,補正内容につきまして説明を求めます。

社会福祉課長)社会福祉課関係の補正につきまして,ご説明を申し上げます。補正予算書の40,41ページをお開き願いたいと思います。中ほどの民生費,社会福祉費で目が心身障害者福祉費でございます。節で負担金補助及び交付金,説明の方で心身障害者福祉事業,心身障害児者父母の会補助金5万円でございます。これにつきましては,第42回関東甲信越肢体不自由児者父母の会連合会の茨城大会が今年7月9日から10日にかけまして,つくば国際会議場の方で開催がされます。それの負担金でございますけれども,茨城県肢体不自由児者父母の会連合会の参加団体に対する各地区父母の会に対する一律の補助でございます。16年度中に負担金納入ということで,5万円ほど計上をさせていただきました。平成16年度の父母の会の補助金は36万円でございますけれども,それに追加補正するものでございます。以上でございます。

高齢福祉課長)私の方から高齢福祉課関係にかかります一般会計補正予算案につきましてご説明申し上げたいと思います。やはり予算書40,41ページをご覧いただきたいと思います。中断にございます民生費,社会福祉費の老人福祉費でございます。説明欄の中の老人日常生活用具給付事業47万1,000円の増額補正でございます。役務費の手数料としまして8万2,000円,備品購入費といたしまして緊急通報システム用備品としまして38万9,000円をお願いするものでございます。この緊急通報システム事業につきましては,65歳以上の1人暮らしの高齢者等に対しまして,電話機を設置いたしましてボタンを1つ押していただければ,消防署に連絡が行き救急車が出動できるというような態勢をとるサービス事業でございます。それにともないまして,当初予算に計上しました通報電話の台数ですが,これにつきましては設置希望者が増加をいたしまして5台ほど電話機を購入し,併せて設置費用,手数料を今回増額ということで補正をお願いしたものでございます。ページ数が飛んで大変恐縮ではございますが,戻っていただきまして34,35ページをご覧いただきたいと思います。最初の枠の中でございますが,県補助金の中の民生費県補助金,介護予防・地域支え合い事業補助金29万4,000円につきましては,その財源に充てるためのものでございます。国,県より4分の3の補助をいただきまして事業を実施するというようなことでございます。
 もう1度40,41ページに戻っていただきまして,2点目でございます。在宅老人サービス事業164万6,000円の増額補正のお願いでございます。在宅老人デイサービス事業でございますが,社会福祉法人欅会に委託を行いまして,60歳以上の介護保険を受けていない方々が対象でございますが,デイサービスセンターに来ていただきまして入浴,食事あるいは日常動作訓練などのサービスを提供いたしまして,老人の方の自立に一助になるような形での事業を展開しているわけでございます。本年度当初予算で要求しました利用者数を上回るような利用をいただいておりまして,今回増額というような形での補正をお願いしたわけでございます。当初予算4,459万3,000円でみておりましたが,増加を伴いまして4,623万9,000円という補正後の金額という形で,164万6,000円の増額補正をお願いするわけです。これに伴いまして,この事業につきましては1人1回当たり5,320円の委託料という形で欅会に委託しておりますが,その内訳としましては使用料を含めます利用料が4,820円,そして昼食第500円という形での自己負担の徴収がございます。それに伴います収入につきましては32,33ページをご覧いただきたいと思います。12番使用料及び手数料の中の民生使用料でございます。デイサービスセンター使用料20万円がございます。これにつきましては,デイサービスを利用されます方の利用料としまして1人400円をいただきます。それらに係ります500人分の収入20万円分でございます。つづきまして36,37ページをご覧いただきたいと思います。雑入の項目でございます。上から2番目にございます高齢者デイサービス給食費25万円でございます。これにつきましては1人1食500円の給食費をいただいてございます。500人分25万円を雑入として見込んでございます。
 もう1度40,41ページにお戻りいただきたいと思います。老人福祉費の3点目でございます。特別会計繰出金でございます。介護保険特別会計介護給付費への繰出金687万7,000円でございます。介護サービス給付費が当初見込みました金額を上回るような状態になって参っております。当初サービス給付費として20億7,871万5,000円を見込んでおりましたが,精査いたしましたところ21億3,300万円ほどの給付見込みになるというようなことで,給付に対します市の負担分,定率で12.5%にあたるわけですけれども,これにつきまして今回繰出金という形で補正をお願いしたわけでございます。つづきまして35ページにございます繰入金でございます。介護サービス特別会計繰入金といたしまして733万4,000円を新たにお願いをするものでございます。併せまして36,37ページをご覧いただきたいと思います。諸収入の雑入の項目の中で,説明欄にございます特別養護老人ホーム施設管理負担金が減額という形で733万4,000円ということでのご説明を申し上げたいと思います。本年度からのぞみの建設費起債に関わります経費及び短期入所施設改修に係ります償還が16年度から27年間,平成42年までという形で,償還金が一般財源に繰り入れられることになります。それに関しまして款項目の組み替えをお願いするところでございます。その理由につきましては,16年度当初に予算を組みました際に,欅会への委託料としまして**報酬及び利用者負担金総額ですね,これを支払いまして欅海の運営状況に応じまして償還払いという形をさせていただくために雑入というような予算項目を組んだわけでございます。その後大分欅解散との協議を重ねた中で,介護サービス特別会計の歳出の中には社会福祉法人への委託料の他にも建設費起債償還金が含まれているというような解釈がされるというようなことで・・・。特別会計になってしまうんですが119ページをご覧いただきたいと思うんですが,特別会計の歳出部分に建設費の償還等に当たります一般会計の繰出金という項目と委託料という形に明確に分けた会計処理をした方がよいのではないかということになりまして,今回雑入での負担金を減額させていただきまして,新たに介護サービス特別会計への繰入金という形での処理をさせていただきたいということでのお願いでございます。以上でございます。

児童福祉課長)私からは児童福祉課所管の部分についてご説明させていただきます。まず40,41ページをお開きいただきたいと思います。真ん中に民生費,児童福祉費,児童福祉総務費,負担金補助及び交付金,保育支援関係経費の県特別保育事業補助金,減額で1,951万9,000円でございます。これにつきましては主な要因といたしまして,民間保育所にお願いしている6事業分の事務の精算によるものでございますが,基準単価の減額及び対象児童の見込み数の減による減額となっております。これに付随いたしまして34,35ページをお開きいただきたいと思います。県支出金,県補助金,民生費県補助金,児童福祉費補助金,県特別保育事業補助金,減額で1,505万1,000円。これにつきましては国,県補助金の減額分でございます。それぞれに3分の2,4分の3ということで減額するものでございます。
次に同じく40,41ページの下になりますが,2番の児童福祉費,扶助費,児童手当経費,児童手当の減額で1,300万円。これにつきましては,主な要因といたしまして4月から拡大支給対象となりました修了前特例給付対象者,小学3年生までの修了前までに支給されておりますが,この見込み人数の減により減額になったものでございます。人数的には第1子,第2子,厚生年金等の加入者,国民年金等の加入者それぞれ合わせまして,2600人の子供さんの人数の減でございます。32,33ページをお開きいただきたいと思います。真ん中の下になりますが,国庫支出金,国庫負担金,民生費国庫負担金,児童福祉負担金,被用者修了前特例給付負担金,これにつきましては厚生年金法の加入者が該当いたしますが,6分の4減額の603万円。非被用者修了前特例給付負担金6分の4,これにつきましては国民年金***加入者が該当しておりますが,268万円の減となってございます。これにつきましては先ほどご説明いたしました歳出の部分の減が影響いたしまして,国,県に返還するものでございます。以上でございます。よろしくお願いいたします。

保健福祉課長)それでは私の方から保健福祉課関係の補正予算につきましてご説明申し上げます。最初に補正予算書の40,41ページをご覧いただきたいと思います。さらに42,43が関連してございます。予防接種事業の予防接種委託料100万円の増額でございますが,増額の要因の1つには,65歳以上の高齢者インフルエンザ予防接種の対象者増があります。当初5,500人程度とみておりましたが,平成17年1月20日現在で6,031人と接種者が増えたことにより,委託料の不足が見込まれるため増額をするものでございます。もう1つの増額要因でございますが,結核予防法の一部改正によりまして平成17年4月よりツベルクリン反応検査が廃止され,BCG直接接種に変更となりました。また対象年齢も生後3ヵ月から4歳未満であったものが,生後6ヵ月未満に変更となるためツ反BCGの接種者への対応策として,3月にツ反BCGの集団接種を2回追加で実施するため増額するものでございます。
次に42,43ページの市民健康管理費の老人保健事業の基本検針委託料324万8,000円の増額でございますが,これにつきましては健診受診者の増加により委託料の不足が見込まれるため増額をするものでございます。当初予算では昨年度の受診者数の実績に基づいて計上したものでございますが,昨年度に比べ今年度は受診者の増加傾向が見られますので増額をするものでございます。なおこれに関連いたしまして,歳入の方に戻っていただきたいんですが,36,37ページですが,上から4行目に基本健康診査負担金26万円の増額となっておりますが,先ほどご説明したとおり健診受診者の増に基づく補正措置でございます。よろしくお願いいたします。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

小松委員)年度末の精算ということで,1点だけお尋ねをしたいと思います。40,41ページ,民生費,老人福祉費の老人日常生活用具給付事業,緊急通報システム用備品ということで,5台追加という措置がとられたということで,ただ今ご説明いただきました。独居老人の65歳以上ということでご説明いただいたわけなんですが,この基準なんですが,1人暮らしではないんですけれども,現実に起きた事例なんですが,80歳以上の高齢者のご夫婦の家庭で一方が認知症でした。それで連れ合いの方が介護をしている中でヘルパーさんの派遣も受けていたと思いますけれども,ご近所の方も誰も気が付かないうちですが,介護していた連れ合いの方のほうがなくなってしまったんですね。それで朝,たまたま町内で行事があったそうで,訪問したらカギが閉まってたと,それで外に出ている様子はないしおかしいということで,区長さんが戸を開けて入ったら亡くなっていたと。発見した当日に亡くなっていたんですね。朝方発見されたので何日もおかれたとかそういうことじゃなかったんですが,割合行き来のある地域だったので,そういうことで早く発見されて,一緒の連れ合いの方は市のほうにもお世話になったと思いますけれども,施設の方にとりあえず預かっていただいたという事例がありました。それで基準としては,65歳以上の1人住まいということなんでしょうけれども,本当に今老老介護,しかもこの方たちは88ぐらいですね。たまたま子供さんもいなかったご夫婦なんです。今子供さんがいても中々同居するというのは難しいんですが,子供さんがいないところでこういう事例がありまして,1人暮らしではなくても実情に応じてシステムの導入はお考えいただけないでしょうか。

高齢福祉課長)先ほどの私の説明が不足しておりまして,大変申し訳ありませんでした。緊急通報システムの実施要綱によりますと,「お1人暮らし等」というような表現を使っております。この「お1人暮らし等」につきましては,概ね65歳以上の病弱な高齢者のみの世帯も含まれるというふうに解釈していただいて,このような事例がございました時には市の方の当システムをご利用いただけるよう今後とも推進してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。

小松委員)今3級ヘルパーさんの講習会の開催とか,地域ケアシステムの構築とかいろいろな施策が担当の方で研究されて,実施に向けていろいろされておりますので,だんだんよくなるかなというふうには思っているところですけれども,身近にそういうことがありまして,それから引き続いて,やはり高齢者の方が1人で留守番をしてまして家族はいるんですね。それで働きに出ているもんですから,留守番をしているところにちょっとした弾みで骨折をしてしまったとか,そうすると誰も気が付かないわけですよね。それも大腿骨骨折とか,大きな骨折,そういうのは意外と高齢者の方はつまずいただけでなってしまうわけです。実情に応じて申請があれば是非導入を,また民生員さん等にそういうことも通知していただけたらと思います。割合と続けていくつか重なったものですから,意外と高齢者が増えている中ではそういうことが結構あちこちであるのではないかと思いましたのでお伺いしました。ありがとうございました。

亀井委員長)他に質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案の福祉部所管に係る部分については,原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に,議案第19号「平成16年度石岡市老人保健特別会計補正予算(第2号)」についてを議題といたします。執行部より,補正内容につきまして説明を求めます。

保険年金課長)それでは老人保健の特別会計補正予算についてご説明申し上げます。ページ数でいきますと77ページからになります。今回の補正でありますが,歳入,歳出それぞれ2億3,428万2,000円を追加しまして,歳入,歳出それぞれ40億3,175万6,000円とするものでございます。補正予算の内容でございますが,82,83ページでございます。医療給付費が当初見込みました額より医療費が増加しているということで給付費の不足が見込まれるということから,今回補正をするものでございます。国保連合会支払基金に支払います医療給付費でございます。戻りまして80,81ページでございますが,こちらは歳入でございます。医療費交付金ということで支払基金からの交付金になりますが,補正する額の58%が支払基金からまいります。次の国庫支出金の医療費負担金でございますが,これも先ほどの2億3,428万円かける28%ということで,これは国からの収入でございます。それから次に県支出金の医療費負担金でありますが,これも2億3,428万円かける7%ということで県から来る補助金でございます。最後に県と同じく石岡市も公費負担で7%ということで,2億3,428万円に7%をかけたものが石岡市の負担ということになります。歳入,歳出それぞれここに記載の額を補正するものでございます。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)


亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,議案第22号「平成16年度石岡市介護保険特別会計補正予算(第2号)」についてを議題といたします。執行部より,補正内容につきまして説明を求めます。

高齢福祉課長)それでは介護保険特別会計の補正につきましてご説明をさせていただきたいと思います。103ページからになってまいります。歳入,歳出それぞれ7,609万7,000円を追加いたしまして,歳入,歳出総額それぞれを22億4,850万9,000円とするものでございます。
 110,111ページをご覧いただきたいと思います。介護保険特別会計に係ります歳出の部分でございます。最初の保険給付費,介護支援サービス等諸費でございますが,6項目ほどお願いしてございます。説明欄をご覧いただきたいと思うんですが,最初の居宅介護支援サービス経費の中の介護報酬給付費でございますが,3,894万1,000円の増額をお願いしてございます。介護保険制度におきます在宅者へのサービス提供に係る給付費でございます。これにつきましては,認定者,サービスの利用者数が増加をいたしまして,訪問*,通所*の経費が増大というようなことでの増額のお願いでございます。ちなみに平成16年の3月には689人でございましたサービス利用者が,17年1月現在では726人という形で増加しております。これに伴います居宅サービスの増加に伴います増額でございます。
 2つ目の介護支援サービス経費,介護報酬給付費553万5,000円の増額のお願いでございますが,介護サービス利用時におけますケアマネージャーが作成いたしますケアプランの作成経費でございます。やはり利用者の増に伴いまして,ケアプランの作成が増加しておりまして,それに伴う増額補正のお願いでございます。
 つづきまして3項目目でございますが,施設介護支援サービス経費,介護報酬給付費1,016万7,000円でございますが,これにつきましては介護保険制度におけます施設サービス給付費でございます。新規施設等が近隣に建ち上がりまして入所者数が増加しているという状況の中での給付費の増額をお願いしてるわけでございます。ちなみに昨年3月末で295人が施設を利用しておりましたが,17年1月現在では321人の方が施設を利用しているというような状況でございます。
 つづきまして4点目でございますが,居宅介護支援福祉用具購入経費,介護報酬給費の減額でございます。105万円の減額をお願いしてございます。介護保険サービスにおけます福祉用具購入のための給付費でございますが,利用者が当初見込みを下回ったための減額補正をお願いしてございます。
つづきまして介護報酬審査経費,手数料の減額127万円でございますが,茨城県国民健康保険団体連合会に委託しております介護報酬請求事務の委託料でございますが,1件あたりの審査料が117円20銭だったものが,95円に引き下げられたための減額補正でございます。
 つづきまして高額介護支援サービス経費の介護報酬給付費でございます。196万2,000円の増額でございます。介護サービスを利用する際の自己負担金ですが,これが一定額を超えた場合には利用者に対しまして高額サービス費を給付するというようなことでございますが,サービス利用者の増加に伴います増額補正をお願いしているところでございます。介護支援サービス等諸費につきましてはこの他にもう1項目ございます。今回補正は要求してございませんが,居宅介護支援住宅改修経費,当初予算で540万円をお願いしてございます。これら7項目を併せまして当初予算20億7,871万5,000円を予定しておりましたが,今回の補正で5,428万5,000円を補正といたしましてお願いいたしまして,補正後サービス給付費全体としまして21億3,300万円をサービス給付費というふうに今回見込みました。これに伴います財源でございますが,106ページをご覧いただきたいと思います。介護保険料,第1号被保険者保険料でございますが,減額の86万4,000円という形でのお願いになってございます。これにつきましては第1号被保険者の収納率あるいは滞納処分等の収納率が当初予算を若干下回ってしまったということでの減額補正をお願いしているものです。当初収納率97.8%で見込んでおりましたが,0.1%ほど落ち込むというようなことでの減額をお願いしてございます。2番目の国庫負担金につきましては,先ほどの支出の中でご説明いたしました21億3,300万の給付費に対します負担区分割合でございますが,国の負担といたしまして定率の20%を予定しておりまして,これらの増額でございます。
つづきまして3点目でございますが,国庫支出金の国庫補助金,調整交付金でございます。介護給付費調整交付金244万4,000円でございます。先ほどの21億3,300万円の国負担分約5%,これにあたる収入増を見込んでおります。つづきまして4番でございますが,支払基金交付金でございます。介護給付費交付金1,737万4,000円の増額をお願いするものでございます。これにつきましては21億3,300万円の32%にあたります金額を社会保障診療報酬支払基金の方から受け入れる予定でございます。
つづきまして県の支出金でございます。介護給付費の県負担金といたしまして678万7,000円を予定しております。やはり先ほどの21億3,300万円の給付費に対します県の負担分,定率12.5%分の収入を見込んでおります。
つづきまして一番下の項目になってございます。繰入金,一般会計繰入金でございます。介護給付費繰入金としてやはり678万7,000円を予定しております。これにつきましても市の負担分でございます。県と同額の12.5%というような形での繰入れを予定してございます。
つづきまして次のページ108,109ページをご覧いただきたいと思います。繰越金といたしまして3,271万円を計上してございます。この繰入金につきましては,介護保険特別会計15年度の決算に伴います繰入金でございます。これらの一部につきましては,先ほどの介護給付の不足分に一部を充てるというような状況で,残りの額につきましては次のページでございますが,基金積立金の中の介護給付費支払準備基金積立金2,181万2,000円という形で介護給付費支払準備基金の方に積み立てたいと考えております。これにつきましては,年度間におきまして当初利用予想を下回った場合には,保険料が余剰金という形で出てまいります。この介護給付費支払準備基金積立金として積み立てておきまして,翌年度以降赤字が出た場合にそれを取り崩しましてそれを給付費に充てるというふうに考えております。今回の積立金につきましては,15年度の繰越金の一部を積み立てるということで,2,181万2,000円を予定してございます。以上でございます。よろしくお願いします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

小松委員)ただ今ご説明いただきまして,内容はよくわかりました。もしこの数字だけじゃなくても実態がもしお分かりいただけたらお話いただきたいと思うんですが。実際に在宅でサービスを受けている方がたくさんおられるわけです。そして平成17年度は介護保険の見直しということで,国会でも具体的に審議が始まったかと思います。その見直しの中でこれまで要支援1とか要介護1とか,比較的軽い状態といいますか,例えば家事援助に近い形でヘルパーさんに来ていただいている方もいるかと思うんですが,見直しの中で要支援,要介護1がカットされていくというような報道が今されております。むしろそうではなくて,そういうふうにならないように,例えば筋力トレーニングですとかそういうような形の施策が今されようとしているわけですけれども,現状はそういうふうに介護保険制度が見直されていくことに対する今在宅介護支援を受けている方たちの生の声といいますか,そういうものが把握して,あるいは届いているかどうかなんですが,実情を掴んでいるとすれば教えていただきたいともいます。

高齢福祉課長)先ほどもちょっと17年の1月のデータをお示しいたしましたが,1月末現在で居宅でのサービスを受けている方が726名おりまして,そのうち要支援の方が74名,要介護1の方が240名というようなことで,要介護1と要支援の方で314名の方がいらっしゃいます。法律改正の中では要支援の方,あるいは要支援にいたらなかった自立と申しますか,それらの方,そして要介護度1の中でもある程度軽度の方につきましては,介護保険サービスから離れたような形で,市町村の事業というような形で介護予防サービス,これが行われるというような形で今進められております。そういう中で先ほど委員さんからお話がありましたように介護度が進まないように,あるいはできるだけその状態を維持できるような形での筋力トレーニングあるいはそういう介護予防サービスを実施しようというのが今回の改革の中の1つとして位置づけされております。そういうことで次年度予算の中にも介護予防支援事業を当市としても先取りするような形で取り組みながら対応にあたっていきたいと思うんですが,これらの要介護度1あるいは要支援の方々等の意見等につきましては,詳しくは私も掴んでございません。

小松委員)過日,NPO法人のまちづくり市民会議で筋トレの講座を福祉会館で開いたときに,定員60人で募集したところあっという間にふさがったらしいんですね。それだけやっぱり関心が高いというか,自分が要支援や要介護にならないようにということで多くの方が参加したんだと思うんですね。そういう事業は事業で大事だとは思うんですけれども,現実に今支援を受けている人たちが,見直しの中で対象から外されていくといった場合には,その方たちに筋トレをといっても,これは無理な話だと思うんですね。この辺のところをこれから見直しをしていく中では,是非実情を掴んでいただいて,これは国の施策もありますし,国の介護保険制度で論議がされている一番最大の問題はそこだと思うんですが,私どももプライバシーに配慮しながら実情は把握していきたいと思いますけれども,よろしくお願いしたいと思います。これで終わります。

亀井委員長)他にございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,議案第23号「平成16年度石岡市介護サービス事業特別会計補正予算(第2号)」についてを議題といたします。
執行部より,補正内容につきまして説明を求めます。

高齢福祉課長)議案第23号「平成16年度石岡市介護サービス事業特別会計補正予算(第2号)」につきましてご説明を申し上げたいと思います。歳入,歳出予算総額をそれぞれ211万9,000円を追加いたしまして,歳入,歳出の総額をそれぞれ2億5,930万8,000円とするものでございます。今回の補正予算につきましての主な理由でございますが,特別養護老人ホームのぞみ,そして短期入所サービス,通所介護サービス,これらの利用者の増に伴います補正をお願いするわけでございます。116,117ページにつきましては,歳入項目でございます。サービス収入,介護給付費収入,施設介護サービス費収入でございます。473万円の増額をお願いしているものでございます。内訳としましては,記載されておりますように特別養護老人ホーム介護サービス費収入といたしまして481万9,000円の増額。そして短期入所生活介護サービス費収入といたしまして13万9,000円の増額。通所介護サービス費収入につきましては減額ということで24万8,000円の補正をお願いしてございます。今のは介護保険の保険請求分の収入でござまいす。次のサービス収入,自己負担金収入でございますが,これは利用者の負担金でございます。総額といたしまして減額の261万1,000円を予定しております。各項目別に見ますと,特別養護老人ホーム介護サービス自己負担金としまして減額の260万3,000円。短期入所生活介護サービスの自己負担金1万7,000円の増額。通所介護サービス自己負担金2万5,000円の減額というような形で歳入を見込んでおります。これらの歳入を基にいたしまして次の118ページの歳出でございますが,サービス事業費,施設介護サービス事業費,特別養護老人ホーム事業といたしまして211万9,000円の増額を予定してございます。この増額につきましては先ほど申し上げましたように,のぞみの入所,そして短期通所介護の利用者増に伴います介護保険料収入,そして自己負担金収入の増減に伴います増額補正でございます。それから委託料でございますが,減額の521万5,000円でございます。そして一般会計への繰出733万4,000円,これにつきましては先ほど申し上げました一般会計へ繰出しますのぞみの建設費起債分,そしてショートステイの改修分の償還分でございます。通常ですと当初予算では一般会計への繰出金という形はとっておりませんで,全額のぞみへの委託料として計上しておりましたが,今回支払いの明確化を図るということで当特別会計の中に一般会計への繰出金という項目を設けさせていただきました関係上,委託料につきましては減額というような形での表記となってございます。よろしくお願い申し上げます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,議案第38号「石岡市訪問介護事業実施条例を廃止する条例を制定することについて」を議題といたします。本案につきまして,執行部より説明を求めます。

高齢福祉課長)議案第38号「石岡市訪問介護事業実施条例を廃止する条例を制定することについて」ご説明を申し上げたいと思います。提案理由といたしましては,平成17年4月から訪問介護事業につきましては石岡市社会福祉協議会が取り組むこととなったために当該事業を廃止するというようなことでの条例の廃止をお願いするものでございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,議案第39号「石岡市子どもにやさしい街づくり推進会議設置条例を廃止する条例を制定することについて」を議題といたします。
本案につきまして,執行部より説明を求めます。

児童福祉課長)「石岡市子どもにやさしい街づくり推進会議設置条例を廃止する条例を制定することについて」の提案理由といたしまして,石岡市子どもにやさしい街づくり推進会議は平成8年に石岡市エンゼルプランを策定するために設置いたしましたが,今回次世代育成支援行動計画を策定するにあたりまして,石岡市次世代育成支援対策委員会として統一していくことから当該条例を廃止するものでございます。エンゼルプランの内容といたしましては,働く母親が中心のものでございましたが,次世代育成支援地域行動計画につきましては,働く母親だけではなく,専業主婦,男性の働き方の見直し,地域での子育てなどを盛り込み,中身を厚くしたものでございます。そういったことからエンゼルプランを包括したというような形になるかと思いますので,廃止ということになったものでございます。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,議案第40号「石岡市在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例を制定することについて」を議題といたします。本案につきまして,執行部より説明を求めます。

高齢福祉課長)議案第40号「石岡市在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例を制定することについて」ご説明申し上げます。先ほども申し上げましたように訪問介護事業と併せまして在宅介護支援センターの中に居宅介護支援事業所を設けておりましたが,ホームヘルプサービス事業を廃止するに伴いまして,併せて指定を受けておりました居宅介護支援事業所を廃止したいというふうなことで,在宅介護支援センターに設置しておりました石岡市居宅介護支援事業所を廃止する一部改正をお願いするものでございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)
ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に,付託された請願の審査として,請願第6「石岡市第1保育所存続に関する請願書」を議題といたします。それでは本件について,事務局から受理の経緯及び概要について,説明をいたさせます。

事務局)陳情第6「石岡市第1保育所存続に関する請願書」につきましてご説明申し上げます。本請願は,本年2月22日付をもちまして,村山裕議員さんのご紹介により,石岡市第1保育所保護者会会長の○○(個人名)様ほか393名の方からご提出をいただいております。
 内容でございますが,保護者説明会において,第1保育所が17年度をもって廃所するとの説明があったことに伴い,定員を上回る園児を抱えている保育所が多い現在,緊急に受け入れ態勢が整えられる公立保育所の存在は,働く母親が安心して子供を産み,育てる上で必要不可欠であること。また,幼児保育の重要性やその子どもにふさわしい保育が受けられる権利を保障するためにも,第1保育所の存続を望む請願でございます。
 以上でございます。

亀井委員長)受理の経緯等についての説明は,以上で終わりました。なお,公立保育所の統廃合については,本年1月18日に当委員会を開き,その際,執行部から平成18年度を目途に統廃合を実施いたしたく,それに伴い保護者説明会を開催したい旨の報告を受けていたところでございます。それでは執行部から,今回の保護者説明会の開催状況及びその結果につきまして報告を求めます。

児童福祉課長)それでは第1保育所保護者説明会の内容を説明させていただきます。説明会開催日は平成17年1月29日土曜日に開催いたしました。出席者は,福祉部長,福祉部副部長,児童福祉課長,第1保育所所長,保育所職員全員ということで対応いたしました。出席保護者ですが,17名が出席いたしました。その後,部長あいさつを現状についてお話いただきました。次に,私,小林の方から保育行政の現状について,公立保育所の今後についてを説明いたしました。保育行政の現状につきましては,認可保育所は公立2ヵ所,民間保育所7ヵ所,計9ヵ所ということで,平成16年4月現在には第1保育所の入所児童は29名,第2保育所の入所児童は57名で,第1保育所は定員割れをしている状況でございます。また,公立保育所の統廃合につきましては,石岡市行政改革実施計画の中に,平成8年度から時代に合った組織の見直しということで挙げられております。理由としましては,建物の老朽化と第1保育所の定員割れということになってございます。このような説明をいたしました。
 次に公立保育所の今後についてでございますが,平成18年4月に老朽化して定員割れをしている第1保育所を廃止しまして,第2保育所へ統合したく考えておりますということで説明いたしました。概要的には市の財政状況が厳しくなってきているために第1保育所を存続させていくことは,人件費,それから老朽化している建物の修繕費,こういうことを考えた場合に石岡市行財政改革推進本部の中での事務事業の見直しからも難しく,第1保育所と第2保育所の統廃合が必要と考えており,この説明会を開催したということです。第1保育所の廃止にあたりましては,18年度卒園予定児,また20年3月以降卒園児に,全員残っている園児につきましては,18年4月に希望の保育園に移っていただくということで説明してございます。この後保護者から意見をいただきまして,建て替えることはできないのかとか,第1保育所の園児の数を増やせば存続していけるのかとか,第2保育所へ全員入れて欲しいとか,廃止はいつ決まるのかとか,また環境がいい場所なのでやめないで欲しい,また管外からのお子さんにつきましては,地元に戻ってその保育所へ優先的に入れるかなどというような意見が出されました。その後以降調査を実施いたしまして,15名の方から回答をいただいております。

(「結果は」と呼ぶ者あり)

結果につきましては,まだ出しておりません。保護者の方から請願を出したいということで,その後につきましては,***状況でございます。

亀井委員長)以上で報告は終わりました。
これより質疑を行います。質疑は挙手によりこれを許します。

國司委員)「石岡市第1保育所存続に関する請願書」の請願理由は願意妥当だと思います。確認の意味でちょっとお尋ねしますけれども,一般質問の折,部長の答弁,それから予算特別委員会での市長の答弁を聞いていますと,17年以降統合するよと,それから18年以降民間に移行するような答弁だと思いますけれども,確認の意味でお伺いいたします。

福祉部長)今の小林の保護者会の説明で申し上げましたけれども,説明の中で市として18年の4月に廃止統合をしたいというお話をしております。そういう答弁の中で,今我々執行部といたしましては,この行財政計画の中では,意向としまして,先日のこの委員会でお話をしましたように18年4月時点で廃止したい,統合したいという考えでございます。以上でございます。

國司委員)先ほど申し上げましたように請願理由としては妥当だと思います。しかしながらこの行政改革がありまして,答えを出せば継続か不採択しかないと思うんですけれども,なまじ希望を持たせるんではなくて,執行部の方がやらないというような方向であれば不採択というようなことになるかと思います。私はそういう考えでおります。

小松委員)何度も何度も取り上げて大変恐縮なんですけれども,もうほとんど聞くべきところは聞いてしまい,そしてまた市長にはっきり建て替えはしませんとか昨日も言われましたので。ただ市長は平成17年の9月までの市長ですからね。10月1日で合併したらその先は,ということもありますので。ただこの保育所だけ考えるのではなくて,実は教育福祉委員会の中では幼稚園を廃止したいという方向が今出されています。それで幼稚園で高浜幼稚園は10名もいないという現状の中で実際の職員を抱えているわけです。それで以前から幼稚園の方の統廃合は,バスの請願が出されて,それでやはり幼稚園を継続してきたわけです。ここにきて幼稚園が3歳児まで受け入れるように茨城県が特区でその年度に3歳になれば幼稚園が受け入れると,こういう動きの中でやはり民間の幼稚園が現実には2歳児を受け入れている状況にあるわけです。公立幼稚園がそういう中ではもう立ち行かないという状況で廃止をしていくと。そうするとこの石岡のまちづくりを考えましたときに,公立の保育所もなくし,また公立幼稚園もなくしていくという,こういうことが果たして私は市としての存在がどうなのかというふうにも逆に思います。それで保育所の問題もずっとこうやってきましたが,建て替えはしないというような市長の答弁でしたけれども,現状では第2保育所の場合には定員を下げて運営しているわけですね。もともとはもっと定員枠は多かったと思うんですけれども,やはり建て替えは新市になってから考えるまだ余地はあるのではないかと,私は希望を持っているわけですけれども,現状を考えたときにはこの保育所存続について,保護者の方の請願は妥当なものであると思うわけです。質疑はもう何度もしておりますので,私はそのように思います。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)他に質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
 暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
休憩中ではございましたが,皆さんからたくさんの意見を聞かせていただきました。この件につきましては,第1保育所の施設の状況などさらに調査する必要があるため,継続審査といたしたいと思いますが,これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。以上で本委員会に付託されました案件の審査はすべて終了いたしたわけでありますが,これらに係る委員長報告の取り扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,その他の件といたしまして執行部より発言を求められておりますので,これを許します。

児童福祉課長)児童福祉課の方から次世代育成支援に対する地域行動計画のことでちょっとご説明したいと思います。これにつきましては次世代育成支援対策推進法が平成15年の7月9日に成立いたしまして,歯止めのかからない少子化を何とかしようということで,次世代育成支援対策法におきまして10年間の時限立法でありますこの法律の中で,地方自治体,国,県が行動計画を作るということで義務付けられました。その中で石岡といたしましても庁内の連絡会議を5回,それから地域協議会である次世代育成支援対策委員会を6回行ったり,市民に対するアンケート調査を行ったり,子育て支援団体からの意見をヒアリング調査としていただいたりしまして,平成17年3月30日最終に検討報告ということで,次世代対策委員会の方で決定ということで今考えております。その後,この委員会が終わった後に市長に報告いたしまして,5月に国,県へ提出,また10月に八郷町との合併がひかえておりますので,石岡,八郷それぞれに策定したものを1冊にすり合わせまして,1冊のものとしまして印刷製本をして新市のものを作る予定でおります。こちらに今日用意させていただいたのは,抜粋したものなんですが,第1章に「1.計画策定の背景と目的」ということで,少子化の動向とか,国の取組み,県の取組み,計画策定の目的,それらを入れまして,7ページに基本理念といたしまして,石岡市ではこのようなキャッチフレーズ「みんなですすめよう ともに育ち育てることに夢が持てる環境づくり」ということで,3本の基本柱を据えながら計画を推進するということで,「子どもたちが健やかに育ち,未来に夢が持てる環境づくり」「子どもを生み育てることに喜びを感じ,次代に夢が持てる環境づくり」「育ち育てることを地域全体ですすめる環境づくり」ということで,基本理念を挙げてございます。その後,次のページになりますが,基本方針が6つございます。「地域ですすめる子育て支援の充実」「健やかな成長と自立を育む環境の充実」「子どもと母親の健康の確保」「多様な働き方を選択できる環境づくりの推進」「子どもや子育て家庭に配慮した生活環境の整備」「市民意識の啓発と情報提供の充実」ということで,市役所全体にかかわる内容を網羅したような形で,それらの関連部署の仕事を中に入れまして計画を立てております。最終的に委員さんの回答が出ましたら,委員会の方にも印刷したものをお配りしたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

久保田委員)私も勉強不足でよくわからないんですが,ちょっと教えていただきたいんですが。次世代育成支援対策推進法の趣旨というのはどういう趣旨なのか教えていただければ大変ありがたいんですが。

児童福祉課長)社会全体で子育てをしていくということで,少子化が進んでいく中でどういうふうなことをやっていかなければならないかということで,その少子化を解決するのに次世代育成支援対策法の中でどういうふうなことを国,県,市がやっていくかということを,その中に盛り込んでございます。例えば地域では,市町村が地域行動計画を作りなさいとか,それでその中にはどういった***を***なさいとか,それから国と県との関係とか,かなり細かくそういったことが盛り込まれてございます。

亀井委員長)他にございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上でこの件については終結いたします。
その他として,他に発言はございませんか。

川村委員)所信と主要施策の中で,「人が微笑むまち」のところで,徘徊高齢者家族支援サービス事業とあるんですが,これは私が前に言いましたようにGPSだけじゃなくて支援というのはどういうことをなさるのかお伺いしたいと思います。

高齢福祉課副課長)徘徊高齢者家族介護支援サービスにつきましては,基本的にはGPSの端末を持たせて,徘徊高齢者の居場所を特定するというGPSの端末の貸し出しサービスが徘徊高齢者の家族支援サービスということになります。

川村委員)あれからもやってましてですよね。それで私が聞いたときは1名とか2名の話で,しかも支援サービス事業というのには,私に言わせれば程遠いかなと。ただどこにいますよと,だからそこに引き取りに行ってくださいというだけの話ですよね。引き取りの費用も何も負担はご自分ですもんね。そうなってくるとこれ言い方が大げさだけど,やっているのがGPS貸し出しで,月額500円でしたっけ。それであと新しく何か。

高齢福祉課副課長)市長の所信の中で石岡市認知症にやさしい地域づくりネットワークというものを地域ケアシステムの中につくりまして,その中で徘徊高齢者が出た場合に関係機関の方にファックスで連絡が行くような体制を作っていこうということで,今,ファックスネットワークの確立の作業をやっているところです。それからその他に,そういったことを確認しながらそういう保険,医療,福祉の関係機関で徘徊高齢者の情報を共有すれば,例えば訪問介護のときとかにまちを歩いているときに,その情報に基づいて徘徊高齢者を見かけたときに基幹型在介の方に連絡をして,家族の方に連絡が行くようなそういったシステムを作ろうということで,今,作業をしているところでございます。

川村委員)それはこの下のところに書いてある徘徊高齢者等の早期発見,早期保護などというような文面ですよね。私が前お尋ねをしたときに,やはりGPS等の貸し出しがかなり少ない,それからなくしなりするときもあれだと,それから身に着けていなければ何にもならないとおっしゃってましたよね。それで身に着けさせるのにはどうやって身に着けさせるのかというと,大きさがこのくらいでしたよね。それを必ず持ってもらわなければ場所がわかりませんので,しかもつくばとか八郷に行ったときにどこにいても職員とか関係者が行くんじゃなく,あくまでも家族にはどこどこにいますよというお知らせだけという話でしたよね。ですから支援サービス事業となってましたので,もうちょっと例えば市の職員が行って保護するのかなとか,消防署とかそこまで大きくならなくても何らかのもうちょっと支援をしていただけるのかなと思ってたんですが,ちょっと期待はずれでした。

高齢福祉課副課長)徘徊高齢者の家族支援サービスをフォローするために,それだけでは徘徊高齢者を早期に発見して保護することは難しいということで,例えばいなくなってしまったというときに,警察,消防,福祉の関係機関が連携して,早期発見,早期保護をしていくということでネットワークを作ろうと考えているわけです。ですから例えば徘徊の方がいなくなりまして警察の方に届出があったという場合に,関係機関に情報提供して徘徊高齢者の保護をはかっていくということで今のところは考えてございます。

川村委員)概ねわかりました。ただ徘徊の方ですと点数は意外と低いんですよね。なんでも自分でできるからね。ただし意外と手間がかかるんですよね,そこに1人張り付いてしまうということですから。できましたら点数を逆にちょっと上げていただいて,そこにヘルパーの方を付けるような感じの方が,個人的な意見としてそういうちょっとメリハリをつけた形で重点的にしてあげたほうがいいのかなとは前からは思っていたんですが,全体的なことでいうと難しいことがあるのかもしれませんが,できたらお考えいただければありがたいと思います。以上です。

亀井委員長)それについてもう一言お願いをしたいんですが,実際にあった例なんですが,徘徊者の方を抱えている家族の方が隣近所に話をしていないと,それでいらっしゃらなくなって1,2時間経ってから隣近所に触れ回って,聞いたらさっきそういえばあそこで見たとか言うんですね。結局地元の人の目というのが一番なんですよ。顔もわかってらっしゃいますので,何を持っている持っていないじゃなくて,まずそういうような感じの方がいらっしゃるという家族がわかりましたら,できればその方が同じ町内の方とかに連絡をしておいて,恥ずかしくないんだよということでお知らせしてあげるということが一番早く見つかる方法だと思います。結局見つかったときには,そんなに離れてない500メートル近くで半日以上かかってやっと見つかったという,車の陰に隠れてしゃがんでいたというんですね。結局,警察の方が見つけて引渡しが大変だったという話なんですが,やはりそういうことに関しても地域の方が一番だと思いますので,地域の方との連携というようなことを思いやっていただければと思います。
 他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,次に,閉会中の継続調査及び審査の申し出についてを議題といたします。本委員会において閉会中もなお継続して調査及び審査を行うため,石岡市議会委員会条例第36条の規定により,お手元に配付いたしました案文に示す事件・理由に,本日継続審査とした案件を加え,閉会中の継続調査及び審査の申し出たいと思います。
これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。以上で,本日の教育福祉委員会を閉会いたします。


 閉会 午後3時39分





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