平成17年3月24日 市民経済委員会


案 件 (1)今期定例会において審査付託された議案                   
 議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」       
 議案第21号「平成16年度石岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)」
 議案第48号「土地の取得について(関川地区ふれあいセンター及び消防分団車庫用地)」
(2)所管事務の調査について
出席委員 小吹武男委員長,関町芳弘副委員長,小泉彰委員,金子悦郎委員,前島孝元委員,鈴木せつ子委員
市執行部 【市民部】
市民部長(金子重夫),市民部副部長(山口由夫),市民課長(岡野光弘),環境保全課長(佐藤敏明),市民課副課長(土師敏子)
【経済部】                    
経済部長(吉田隆重),経済部副部長(山口良正),農政課長(水越進),農村整備課長(塚本悦男),農政課副課長(小松崎裕一),農村整備課副課長(大山寛幸)
【農業委員会事務局】
事務局長(大和田澄男)
議会事務局 主幹(藤代志保)


 開会 午前10時00分

小吹委員長)ただいまから,市民経済委員会を開会いたします。本日の議題は,議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」中,当委員会の所管にかかる部分,議案第21号,「平成16年度石岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)」,議案第48号「土地の取得について」,所管事務の調査についてであります。次に,本日の委員会審査のため説明員として出席を求めた者の職氏名は,お手元に配布いたしました出席者名簿のとおりであります。
これより,議事に入ります。はじめに,議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」中,当委員会の所管にかかる部分を議題といたします。執行部より説明を求めます。

市民課長)市民課所管の補正予算についてご説明申し上げます。石岡市補正予算書議案第16号,1ページの一般会計補正予算(第6号),第3条の債務負担行為の補正についてご説明申し上げます。9月の第3回定例議会において議決いただきました戸籍総合システム機器借上料の債務負担行為の額の補正でございます。4ページ第3表中の戸籍総合システム機器借上料の補正前の限度額969万6,000円を,729万6,000円への限度額の変更補正でございます。内容ですが,戸籍総合システム機器借上料を当初月額17万100円と見込んでおりましたが,機器借上げ契約を行ったところ月額12万7,995円で契約することができ,月額にしまして4万2,105円の減額になりました。債務負担行為額全体,57ヶ月相当で240万円の減額補正をお願いするものでございます。よろしくご審議をお願い申し上げます。

環境保全課長)続きまして,環境保全課所管の補正予算の説明をいたします。お手元の予算書33ページをご覧いただきたいと思います。国庫支出金,国庫補助金,総務費国庫補助金のうち,合併処理浄化槽設置事業費補助金204万円の増額です。これに対する歳出ですが,49ページ,公債費,元金償還費の一般長期債元金204万が対応しております。内容ですが,平成13年度の国庫補助金相当額が,国庫の事情でNTT事業貸付金,起債を起こして補助金を支払うとい一時的な措置をとり,306万円でした。これについて平成16年度より3カ年間,平成13年度の306万円を市が起債を起こして102万ずつ3年間にわたって返還していく予定でありましたが,国の事情により,17年度,18年度に予定されておりました計204万円を繰り上げ償還できる状況になったということから,今年度の予算で補正をし,一括して繰り上げ償還するという方針となったものでございます。次に35ページ,緊急雇用創出事業費補助金(中小企業分),667万1,000円の減額補正ですが,これに対する支出は43ページ,衛生費,清掃費,塵芥処理費の中の塵芥処理経費,不法投棄箇所清掃委託料567万1,000円の減でございます。歳入との対比で見ますと,歳入では当初667万1,000円の歳入を全額減額し,歳出は100万を残して減額するという提案でございます。これにつきましては,国の緊急雇用創出事業(中小企業特別委託事業)を財源とし,不法投棄の多い民有地について一定の条件の下に市が直接業者委託をして回収することを計画しましたが,国の補助事業でありますのでいろいろな制約がありました。この制約が非常に厳しく,事業委託をする相手の会社についての条件が5点ありました。結論から申しますと,市内に2業者のみ該当する会社がありました。造園業と土木業でございまして,こういったごみの回収という事業の内容を説明し意向を伺ったところ,対応できないということでした。そういったことから,この補助金を利用しての執行が不可能になったわけでございます。567万1,000円の歳入見込みはまったくなくなったわけですが,歳出のほうは100万を残して市の財源で対応しようという補正予算の内容でございます。次に,43ページの清掃一般事務費中,湖北環境衛生組合負担金が1,383万6,000円減です。湖北環境衛生組合は14,15,16年度の3カ年に渡りし尿処理施設の建設を行い,各年度とも起債でもって財源を一定の分確保しており,今年度の事業の工事発注に伴い,当初起債額は3億500万円を予定しておりましたが,結果的に4億50万円の起債が見込まれることとなったわけでございます。組合からは国庫補助金と起債を除いた組合の一般財源について構成市町村に負担を求めるということになりますが,今申し上げましたとおり地方債,起債事業該当部分が増加したために,結果的に一般財源分が減少したことから,起債額が増加し,負担金の額が軽微となったというものです。また同時に,交付税が元利償還金,過年度の起債の返還に関して特例措置がございますが,これらが当初見込んでおったものが3,350万7,000円でございましたけれど,増額いたしまして,最終的に交付税の額が増えたということでございます。それらを計算しまして,最終的に1,383万6,000円の減額となったものです。次に霞台厚生施設組合負担金ですが,今の説明で申し上げた交付税の部分が変更となりまして,結果的に85万8,000円の増額となったものです。以上が環境保全課所管の補正予算の概要でございます。

農政課長)一般会計補正予算中,まず4ページ,繰越明許費ですが,農林水産業費,農業費,龍神の森整備事業5,123万3,000円でございます。これにつきましては,平成16年度予算現額7,104万5,000円に対しまして5,123万3,000円の繰越しをお願いするものでございます。理由としましては,平成16年度龍神の森整備工事で炊事棟,バーベキュー棟,排水施設,給水施設,木道整備を計画しておりましたが,その中で給水施設は風土記の丘から引き込み整備する計画でしたけれど,詳細設計の段階で施設内の水圧の確保が難しいことから平成16年度,17年度整備予定施設の事業費,施設配置等の計画の大幅な見直しが必要となり,関係機関との協議や設計の再検討に不測の日数を要し,工事の年度内完成が困難になったことから繰越しをお願いするものでございます。繰越しのご承認をいただいた中で,炊事棟1棟63平方メートル1,673万円,バーベキュー棟1棟38平方メートル645万円,給水施設645メートル1,050万円,浄化槽を含む排水施設330メートル1,752万7,000円の事業を予定しております。次に34ページ,県支出金,県補助金の農林水産業費補助金のうち,いばらきの園芸産地改革支援事業費補助金66万9,000円の増でございます。これにつきましては,平成16年度の当初予算の中で議決いただきましたいばらきの園芸産地改革支援事業ということで,当初予算2,000万円の事業費を予定しておりました。そのうち県の補助金が666万6,000円を予定していたところですが,イラク戦争等から鉄骨資材が値上がりなどから,変更後の事業費2,250万円となりまして,県との協議の結果,事業費の増を認めるということで,県のほうから733万5,000円の補助金を受け,その差額分66万9,000円を歳入として補正するものでございます。事業主体はひたち野農協の花卉部会,アレンジアスターのパイプハウス,電照設備の施設整備です。次にトレーサビリティシステム導入モデル実証事業補助金ですが,トレーサビリティといいますのは生産履歴ということで,どのような農薬を使っているか,種を蒔いているのかという履歴をとって安全安心に対応するというシステムです。県で「いばらき農産物ネットカタログ」というものを行っており,これに搭載するために農協のきゅうり,赤ねぎ,れんこん,小松菜などの生産履歴を確立し,カタログナンバーや二次元バーコードを印刷したシールを貼り付けて安全,安心なる農作物として販売するため実施するものです。事業内容としましては,ネットカタログホームページの更新,栽培基準等の管理,出荷記録の管理,部会ごとの栽培基準,出荷基準づくり,圃場の見回り確認です。県が2分の1以内を補助します。続きまして歳出としましては,農林水産業費,農業費,農政企画費,銘柄産地推進事業,いばらきの花生産基盤整備事業補助金100万3,000円,先ほど歳入欄でご説明申し上げました補助金でございます。事業費の増に伴いまして,県の補助金が66万9,000円の増になったというものです。市の上乗せ金は6分の1以内ということで,当初333万4,000円を見込んでおりましたが,変更後の市補助金366万8,000円との差額33万4,000円を含めまして,県との合計で100万3,000円を増額補正するものです。次にトレーサビリティシステム導入モデル実証事業補助金,これにつきましても歳入でご説明しましたとおり,県の補助金をそのまま事業主体でありますひたち野農協に補助するということで,事業費51万7,500円のうち24万円を県補助金,差額をひたち野農協が負担してこの事業を進めるということでございます。続きまして水田農業構造改革対策費,水田農業構造改革推進事業600万円の減額補正です。内容につきましては,転作の推進補助金等の減額ないし増額等でございます。まず集落生産調整促進対策事業補助金ですが,計画面積に対しまして45.3ヘクタールの減となり,補助金額にしまして226万5,000円の減額,次に生産調整定着化促進補助金は,計画面積から13.8ヘクタール増で69万円の増額,加工用米集荷促進対策事業補助金は計画袋数より477袋減の95万4,000円減額になります。調整水田促進対策事業補助金は計画面積から42ヘクタール増となりまして,1,260万円の増になります。次に,水田農業支援センター活動費補助金ですが,水田農業支援センターといいますのは生産調整事業の推進,転作作物の奨励振興等を進める組織で,事務局がひたち野農協になっております。これに36万9,000円の補助を行うものです。次にそば産地化促進事業補助金は,当初の計画面積より151.1ヘクタールの減となり,予算にしまして604万円の減額となります。次に麦・大豆・飼料作物栽培促進補助金ですが,計画面積に対しまして26ヘクタール,1,040万円の減です。これらあわせまして水田農業構造改革推進事業600万円の減額となります。

農村整備課長)それでは般会計補正予算中,農村整備課所管部分をご説明申し上げます。まず最初に42,43ページの歳出関係ですが,農地費中土地改良関係事務費の補正予算336万円の内容についてご説明申し上げます。本件は農村振興事業補助金336万円でありまして,三村土地改良区内のかんがい用水の深井戸が老朽化しているため取水できなくなるという深刻な水不足が生じ,専門の業者が点検したところ,再生不能とのことでありました。そのため深井戸を早急に新設する必要が生じ,それに伴い深井戸掘削工事,水中ポンプ設置工事等で1,120万円必要となるため,そのうちの3割を石岡市農村振興事業補助規定に基づき補助し,受益者の負担の軽減を図るものでございます。次に,同ページの農地費中特別会計繰出金の補正予算382万7,000円減額の内容についてですが,本件は農業集落排水事業特別会計への繰出しでありまして,農業集落排水事業特別会計におきまして分担金等の増により歳入増加が生じるため,その分を一般会計から繰出しするのを減額するものです。次に同ページの農地費中,畑地帯総合整備事業の補正予算725万円の減額の内容についてご説明申し上げます。畑地帯総合整備事業は,農作業の効率化を実現するため生産物の適時出荷を可能とするため幹線道路の整備を行い,また,畑地かんがい等の水利条件を整備し,安定化した農業経営を確保するための整備を行うものです。幹線道路の整備につきましては,県道石岡・田伏・土浦線,三村坂井戸を基点とし道飯岡・石岡線,三村館塚までの延長2.5キロメートルを整備し,また農業用排水路の整備としましては,台石川池を流末とし上流1,265メートルの整備を行い,事業主体は茨城県が行うものです。本年度は県では測量等の事業費として5,000万円を見込んでおりましたが,国からの補助金が削減されたため事業費が2,100万円と確定しましたので,それに伴い負担金が1,250万円から525万円になりましたので,その分を減額するものです。次に地籍調査事業関係ですが,34,35ページの歳入,農林水産業費県補助金中,地籍調査事業補助金の補正額27万円の減額についてご説明申し上げます。この件につきましては,当初見込んでいた額より平成16年度茨城県地籍調査事業運用基準による労務単価が減額され,それに伴い補助金が削減されたため,その分を今回減額補正するものです。次に42,43ページ歳出関係,地籍調査費中報酬の補正予算200万円の減額の内容ですが,この件につきましては地籍調査協力員の報酬でありまして,今までは地籍調査の外業,境界立会いの際の杭打ち等については,石岡市地籍調査協力員設置規則に基づき,地籍調査協力員業務として日額7,500円を支給しておりましたが,嘱託地籍調査補助員を新たに設け報酬額は時給900円に適用替えしたことに伴い報酬が安価になったことと,調査区域が駅東U地区で,大部分市街化区域の住宅地であり,境界がきちんと確認されていた土地が多く予想外に外業の日数を要しなかったことにより減額するものです。次に,同ページ委託料の補正予算150万円減額補正の内容についてご説明申し上げます。この件につきましては測量・調査等委託料でありまして,平成16年度茨城県地籍調査事業運用基準による労務単価が減になり,当初見込んだ額より減になりました。また,入札による入札差金が生じ,さらに調査済み区域の地図修正等の箇所が少なかったため,その分を減額するものです。次に,同ページ原材料費の補正予算60万円の内容についてですが,この件につきましてはプラスチック杭等の境界杭の購入にあてるものですが,市街地の調査のため既存の杭が多かったため境界杭等の使用が減り,前年度までの在庫分で対応できましたので,減額補正するものです。以上のとおりですので,よろしくお願いいたします。

農業委員会事務局長)農業委員会におきましても,予算の補正をお願いしております。その内容につきまして,私のほうから説明させていただきます。補正予算書の42,43ページでございます。農業委員会一般経費の弁護士委託料,150万円の支払いですが,これは先の議案質疑でも答弁しておりますが,平成14年9月24日付けで東京地方裁判所に,原告,東京都練馬区在住の方より,被告を国,同じく市とする,2,454万円の損害賠償請求の提訴がされました。この訴訟行為のすべてを,土浦の礎法律事務所の横田由美子弁護士に弁護活動を委託しておりましたが,この裁判が平成16年10月26日に結審しましたので,訴訟代理人委託契約に基づき成功報酬として150万円を支払うものであります。大変ご迷惑をおかけいたしました。

小吹委員長)以上で,説明は終わりました。それでは,本案について質疑に入ります。なお,審査上の発言は挙手によりお願いいたします。発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)発言なしと認め,以上で質疑を終了いたします。これより,討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,以上で討論を終了いたします。これより,採決に入ります。議案第16号「平成16年度石岡市一般会計補正予算(第6号)」中,当委員会の所管にかかる部分を採決いたします。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することに,ご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,議案第21号「平成16年度石岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)」を議題といたします。執行部より説明を求めます。

農村整備課長)農業集落排水事業特別会計補正予算につきまして,ご説明申し上げます。まず最初に96,97ページ,歳入関係ですが,受益者分担金中,農業集落排水事業分担金の補正予算38万2,000円の内容についてご説明申し上げます。本件は農業集落排水事業受益者分担金でありますが,石岡西部地区の建設費等が補助金の増額により増となり,それに伴い分担金も増額となったため,増額補正するものでございます。次に農業集落排水使用料の補正予算31万8,000円減額の内容ですが,平成16年度当初予算では加入戸数を320戸と見込んでおりましたが,新規接続者が見込んだほど増えず310戸であったため,その分が減となり,減額補正するものです。次に,一般会計繰入金の382万7,000円減額についてご説明申し上げます。この件につきましては,分担金の増や使用料金の減等による財源調整をした結果,不要分が生じるので,その分の一般会計からの繰り入れを減額するものです。次に繰越金の補正予算406万3,000円の補正予算ですが,これにつきましては平成16年5月の決算期に確定され,一部は補正で計上していましたが,残り全部を今回計上するものです。次に雑入中消費税還付金の補正予算170万円減額の内容については,平成15年度分の申告による土浦税務署決定額が確定され,それに伴い減額が生じたので,今回その分を計上するものです。次に農業集落排水事業債の補正予算80万円増の内容ですが,この件につきましては市単独分の工事費が増えたため起債借入も増え,その分を計上するものです。次に98,99ページ,歳出関係ですが,農業集落排水事業維持費中,委託料の補正予算60万円減額の内容についてご説明申し上げます。本件は,施設等維持管理経費でありまして,汚泥処理委託料60万円減につきましては,出し山処理施設におきまして汚泥量が当初見込みより少なかったため処理費用が減ったので,その分を減額補正するものです。次に22ページ,農業集落排水事業の繰越明許費7,170万円についてご説明申し上げます。この件につきましては,16農集排処理場土木工事について平成16年9月14日に契約し,翌日から平成17年3月13日の工期として発注しましたが,9月,10月と台風が続けて3度上陸し,また秋雨前線の影響もあって工事が遅延し,年度内に完了しないため,繰越しするものです。以上のとおりですので,よろしくお願いいたします。

小吹委員長)以上で,説明は終わりました。それでは,本案について質疑に入ります。なお,審査上の発言は挙手によりお願いいたします。

前島委員)ただいまの22ページの農業集落排水事業費の繰越について質問します。昨年,農業集落排水事業処理施設の建設工事の議案について,反対をいたしました。採決の結果可決となりました。また,今回の定例会の一般質問でも出ておりましたけれど,残土処理について質問がありました。今回の補正で繰越明許として7,170万円を繰り越すわけですが,ただいまの課長の説明を聞いていますと,9月,10月の台風の影響があったため3月末の工期には間に合わないというような理由が述べられました。私は,9月に発注をかけて3月まで半年があるわけですから,9月,10月に台風が来るのは見越して計画していると思うんですよね。ですから,国庫補助の問題もあって9月議会で通したわけですが,最初から工期の設定に無理があったのではないですか。その辺をどうお考えですか。本当に台風の影響ですか。まず一点目にそれをお聞きします。

農村整備課副課長)ただいまのご質問にお答えします。まず,工期が適正かということですが,通常,土木工事扱いですので,金額からしますと6か月と設定されます。平成16年9月14日に契約しまして翌日から3月13日までの工期なのですが,契約した後に,秋雨前線停滞と通常ありえないような台風,9月29日,10月9日,20日の3回の台風により影響を受けまして,54日間現場に入ることができませんでした。それに伴いまして,田んぼということで土質が悪く,地盤の13.8メートルまでがシルト質,粘土質で水はけが悪いことから地体力も弱いため,当初設計では重さ95トンある超重量級の杭打ち機が現場に入るのに敷鉄板で対応するということでしたが,鉄板が入らないという予期しないこととなりましたので,上部機関であります県と協議した結果,セメント系の固化剤を混合することにより地盤を安定させる地盤改良をするということでアドバイスを受けて対処することになりました。このため,現場においてセメント系の固化剤の添加量を決定するための簡易土質調査を行いました。

前島委員)工事の内容ではなく,工期が適正かということを聞いています。

農村整備課副課長)ですから,工期180日なわけですが,台風と長雨で54日間工事ができなかったことと,地盤安定処理に期間を要し・・・

前島委員)工期180日に対して54日間現場に入れなかったと。こういうご答弁ですが,入札以前から地盤が軟弱だということは分かっていたのでしょう。地盤が軟弱にもかかわらず,季節的にも9月14日に発注をかければ台風が来るということは日本の気候から想像ができる。可能性があるわけです。それを承知で発注をかけたんでしょう。それは理由にはなりません。そして,地盤が悪いのが分かっているから大手にJVを組ませたわけですよ。そういう中で,工期の設定に最初から無理があったんではないですか。そうは思いませんか。土地を買うときに地盤調査をやって,本当にここが農業集落排水機場にポンプ場に妥当かどうか決めることでしょう。いまさら,工事発注してから時間がなかったから台風があったから,54日間現場に入れなかったから,そんなの理由にならないですよ。簡単に繰越しで伸ばすと。しかも,なぜ設計に入る前に地質調査というのをやらなかったんですか。お答えください。

農村整備課長)地質調査は,当然,設計の前段でやっております。それから,通常雨で働けないという日数は,関東地方の場合は1ヶ月のうち5日雨が降ると,工期の算定の中に入れております。しかし,台風が3回というのは通常考えられないと思います。長雨というのも,16年の秋は相当続きました。水戸気象台のほうに業者の言っていることが本当かということまで問い合わせまして,それをあわせて54日という数字を出しています。

前島委員)それでは,やむをえないという判断をします。しかし,甘いですよ。工事というのは,大手が受けているのですから,土日だってあるのですから,間に合わせようとすればできるのではないですか。安全日を入れての180日で組まれているのだから,それでできなければ土日休みなしで重機をたくさん入れて24時間やるということだって,やる気になればできるんですよ。その辺はどうお考えですか。

農村整備課副課長)通常であれば作業員も日曜日あたりには休むところですが,54日入れなかったということで,私も見に行きましたところ,それを取り戻すべく一生懸命やっておりました。

前島委員)それでは,全体的には了解します。それでは,繰越しで工期を延ばすのですが,54日間だけ延ばせばいいんですね。いつまで延ばすのですか。

農村整備課副課長)
長雨と台風で54日,地盤改良に約20日要しています。当初は95トンの杭打ち機を鉄板を敷いて入れる予定でしたが長雨で入れなかったこと,もう1つは大口径ボーリング機で地下水の強制排出を行う工事も追加しました。ですから,雨と台風の影響で54日と,地盤改良,県と現場との話し合い等,あわせて70日以上も予期しない時間を費やしてしまったことになります。

前島委員)それでは74日間だけ延ばすのですか。

農村整備課副課長)繰越しの承認をいただいてから業者に発注しますので,現在は正確な日にちをはじいておりません。

前島委員)今の説明で腑に落ちないところがあります。水が抜けなくて余計に費やしたと言ったけれど,シルト質や粘土質では抜けるわけありませんよ。もともとあの場所の地盤は水位が高いわけでしょう。そういうところで地盤改良で20日間かかったといっても,工期に設定されているわけでしょう。雨が降ったから水位があがってきたわけではない,あの場所は地盤が悪いんだというのを承知で買ったのだから,工期の180日の中には地盤改良の20日間だって入っているでしょうと言っているんですよ。工事着工する前にまず地盤改良しなければいけないでしょう。発注の時の工程表はどうなっているんですか。地盤改良の日にちを最初から見ているのか見ていないのか。できないとわかっていて発注かけるのでは,労働基準法を守ってないんじゃないですか。

農村整備課副課長)地盤改良につきましては,鉄板を全体に敷いて重機が入るということで計算上成り立っておりました。井戸を2つ掘って水を排出しましたが,今回,予期しない雨が続いたため,通常であれば水がスムーズに抜けるところであったものが水が抜けなかったということです。土質は,まるきりの粘土ではなくシルト質が13.8メートル続きます。ですから,当初工期を算定する場合には,20日間の日数は考慮してございませんでした。

前島委員)無理な工期は組むべきではない,労働安全基準を遵守した工程で組まなければなりませんね。それで,地盤改良というのは,どういうふうな地盤改良をしたのですか。具体的にやり方を説明してください。

農村整備課副課長)地盤改良についてご説明します。95トンという重量をもった重機が入りますので,計算上GLから1.6メートル下の土を掘り起こしてセメント系の固化剤を混合し,強固なものにします。GLから13.8メートルまでがシルト質で土質が悪いので,実際に支持杭が入るのはGLから7メートルで,そこから11メートルの杭が入りますから,GLから17メートルの部分で岩盤になるということです。

前島委員)これから発注をかける場合には,よく土質の調査と,仕事というのは段取り8分といいますから,これからそういうものをよく考えてください。そこで聞きますけれど,今のお話ですと,1.8メートルから凝固剤を混ぜるといいますが,一般質問にもあった先輩議員が質問した残土処理の話では,何をやっても支持力が出ないからあるところに一年ぐらい保管しておいて乾燥させてからそれなりの使用ができるようなところに運搬して使いたいという答弁がありましたね。

農村整備課副課長)その残土は,地盤の話と別なんですね。地盤と申しますのは,95トンの杭打ち機を入れるのに,1.6メートルまで掘って固化剤を混合して強度をだすというものです。残土は話がまた違いまして,検査の仕方が違うんです。

前島委員)わかりました。それから,最後に残土の処置の問題についてお伺いします。

農村整備課副課長)通常,下水道工事,土木工事などの土木工事で出た残土は,茨城県の外郭団体であります財団法人茨城県建設技術管理センターで一括的に集めまして,残土が出ると一度そこにストックし,道路工事などで盛土が必要なときにそういう土の流用化が図られます。このストックヤードに残土を持っていく場合,土壌の検査が必要です。受け入れる土の軟弱度を示す指数にコーン指数というのがございますが,これが400以上でないと,通常の土木工事の盛土や埋め戻しには使えないということです。処理場の残土で出た数字が,コーン指数40という10分の1の強度しか出ない土でありました。県と協議しましたら,一定期間置いて水分が蒸発しましたらいい結果が出る場合もあったので,石岡でもそのように様子を見なさいということでした。どうしてもだめな場合は,生石灰と残土を混合して土壌の改良を行ってコーン指数を上昇させてからストックヤードに搬入するという方法もございます。以上です,

前島委員)そうしますと,さらに借地料のような費用がかかりますね。

農村整備課副課長)現在は天日干ししている状況ですので,どの程度までコーン指数が上がるかというのは今の時点では見込めないものですから,その先の話は処置しかねるところです。

前島委員)工期は50日,70日とか延ばして完了するわけですね。それから残土というのは一年ぐらい駆り置きするのでしょうから,業者の手からは離れるし,市が責任を持ってやるのでしょう。そうすると当然お金が出てきますよね。いずれにしても発注に関しては,少なくとも台風の影響にはしないで最初から計画を立ててやってもらうことが,基本であると思います。よろしくお願いしたいと思います。

小吹委員長)ほかに 発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)発言なしと認め,以上で質疑を終了いたします。これより,討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,以上で討論を終了いたします。これより,採決に入ります。
議案第21号「平成16年度石岡市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)」を採決いたします。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することに,ご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,議案第48「土地の取得について」でございますが,この議案につきましては,総務企画委員会と関連があります。この際,お諮りいたします。議案第48号については,総務企画委員会と協議し,連合審査会を開催して審査いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。次に,連合審査会を開催する日時,場所等につきましては,委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。開会日時につきましては,本日午後1時30分より全協室で調整しています。総務企画委員会で同意を得た後,正式に通知をお配りします。
次に,所管事務の調査についてを議題といたします。

環境保全課長)去る3月17日に,石岡市長に対し千代田町議会議長から,○○○(企業名)の悪臭に関する要望書が提出されました件ついてご報告いたします。要望書の内容としましては,千代田町に建設計画が出されている「△△△(企業名)」に関連し,同種施設である石岡市内の「○○○(企業名)」の現地調査を千代田町で行ってきましたが,この悪臭について町を通じて何度か改善指導を行ったにもかかわらず,依然として周辺地域において悪臭に対する苦情が寄せられている現状であるとのことです。そこで,当市に対して,地域住民が快適に暮らすことができるように,悪臭対策への指導をお願いしたく要望する,このような内容であります。
 ○○○(企業名)は石岡市大字三村に所在し,平成13年7月11日から事業を開始いたしました。事業内容は養鶏による採卵で,1日当たりの最大生産能力は90万個でございます。施設は12棟の鶏舎と発生した鶏糞を発酵・堆肥化する3棟の堆肥舎,更に,堆肥舎から吸気し,悪臭をバーク材と呼ばれる木材チップに付着している微生物で除去する臭気処理施設があります。同事業所が稼動し始めてからすぐに,周辺から悪臭に関する苦情が相次ぎ,早速同事業所に立ち入り,事業者に対し改善を求めたところでございます。事業者が早速調査したところ,堆肥舎から臭気処理施設への塩化ビニール製の送風管が破損し,未処理の悪臭が大気中へ放出されたことによるものと判明いたしました。早速事業者は,管の補修工事を行いました。法的な側面を申し上げますと,悪臭防止法による法規制は及びません。これは,規制区域を茨城県知事が指定しておりますが,石岡市はほぼ市街化区域だけが規制対象地域となっております。また,茨城県公害防止条例の「悪臭に係る特定施設」は,養豚,養鶏の施設が対象となり,そうした施設の管理基準が定められております。しかし,この基準も農業振興地域は対象外となっておりますので,○○○(企業名)に対しては,なんらの法規制も及びません。こうしたことから,○○○(企業名)に関する悪臭は,苦情処理という立場に立ち,事業者に対し悪臭の発生抑制をお願いするものでございました。送風管の補修後も悪臭の苦情が継続いたしましたので,その都度,事業者に対応をお願いしてきたところでございます。事業者は,悪臭の発生の都度対策を取り,次第に改善されてきましたが,いまだ十分ではなく,現在は生物活性水と呼ばれるものを鶏の飲用に用い,鶏糞へ散布するなど,抜本的な対策に取り組んでおります。しかし,こうした対応にもかかわらず悪臭の影響が千代田町の市街化区域にも及んでおり,被害地域には3,000戸以上の住宅がございます。こうした住民から千代田町当局へ苦情が相次ぎ,千代田町議会として重大な問題であるとの認識から今回の要望書の提出に至ったものと推察いたします。
 さて,石岡市は,平成16年3月25日に「石岡市養鶏施設等の設置に伴う生活環境保全に関する要綱」を定め,千代田町,石岡市,○○○(企業名)の三者により協定書を締結いたしました。これにより,石岡市と千代田町とは,○○○(企業名)に対して同じ権限を有することになりました。また,○○○(企業名)に隣接し,同資本である△△△(企業名)の建設計画が千代田町の行政区域内に存しており,これに対する強力な指導力を有している点から,○○○(企業名)に対する影響力は,千代田町の方が石岡市よりも事実上大きい実態にございます。こうした事情にもかかわらず,今般,千代田町から石岡市に対し要望書が提出されましたのは,石岡市における地元が市街化調整区域内にあり,事業者が過去に何度か説明会を開催しているのに対し,千代田町の被害地域は市街化区域であり,一度も説明会を開催していないため,住民の不安・不満が,強く千代田町当局へ寄せられたためであると存じます。千代田町からは何度か被害の状況を石岡市に伝えていただいておりますので,今日までも,共に事業者に対し対応をお願いし,事業者も対策を講じてまいりましたが,そうした取り組みは行政だけが承知しておりましたが,事業者が,地元の皆様に対する説明責任を全うすることが大切である,との観点から,昨年11月末に茨城県を交え,千代田町と共に,○○○(企業名)に対し,千代田,石岡の地元に対し説明会を開催するよう要請いたしました。これに対し,本年2月に事業者から説明会を開催するとの回答を得,3月10日に具体的な開催時期等について協議いたしました。その結果,千代田町が合併した後,5月の連休前後に新市の市長選挙があるので,その後の5月末ごろ開催することになりました。具体的な時期は4月に入ってから,石岡市が千代田町の新しい組織体制の成立後に連絡し調整することとなっております。また,説明会の開催時には,茨城県と地元市が同席することとなっております。
続きまして,配布いたしました資料は,平成17年3月3日に茨城県がプレス発表した際の資料でございます。また,同日の16:30ぐらいから,発生した場所から,おおむね500m程度の範囲のおよそ500件程度配布したチラシでございます。さて,プレス発表の文書に沿ってご説明申し上げます。井戸水を自主的に検査したところ,2月23日に,環境基準の260倍のテトラクロロエチレンが検出されたことが県に通報されました。テトラクロロエチレンはいわゆる洗浄剤で,クリーニングで使われたり精密部品の洗浄に使用されたものでございます。こうした場合,茨城県は,発見場所を中心とした半径500m以内の井戸10箇所を調査することになっており,早急に石岡市に対して井戸の所在を調査するよう依頼がありました。概略調査の結果,その時点で20箇所程度の井戸の存在が想定されました。高濃度の汚染が広範囲に及んでいる可能性があることから,石岡市はこれらの井戸全部の検査を主張しましたが,茨城県は通常の手続きにのっとり10箇所の調査に止めるとの回答であったため,残りについては石岡市の負担で調査することといたしました。その調査の結果は提出いたしました文書のとおりでございますが,当初に発見された井戸を含め17箇所の調査となりました。その井戸からは環境基準の290倍のテトラクロロエチレンが改めて検出されましたが,他の16箇所中13箇所は不検出,3箇所のみ環境基準を下回る数値が検出されました。こうしたことから,現在のところテトラクロロエチレンの地下水汚染は広範囲には及んでいないとの茨城県の判断でございます。この時点までは,茨城県は地下水の飲用による健康被害の防止の面から動いておりましたが,現在は県の環境関係の部門が原因の特定作業を行っております。その作業はテトラクロロエチレンを使用した工場などを調査するもので,22日に調査を完了したと聞いております。もう一つの調査は,井戸水の追加の調査でございまして,今度は発見場所から半径250mの範囲内の井戸を10箇所,追加で調査するものでございます。石岡市に対して調査の依頼がありましたので早速調査したところ,当初の調査以外の該当家屋81軒,内29軒に井戸がありました。25日に採水調査をする予定でございます。これらの調査により汚染源の特定作業を行うわけでございますが,茨城県の担当者の話では,見えない地下のことでもあり,原因の特定は困難を極めるであろうとのことでございました。

小吹委員長)以上で報告は終わりましたが,報告された内容に補足して,議会事務局より説明願います。

事務局)ただいま報告された内容のうち,○○○(企業名)の悪臭に関する要望について補足いたします。ただいまの報告にありました要望書と同じ内容の要望書を,当市議会でも受理しております。3月17日に千代田町の議長さんが直接市議会にいらっしゃいまして,正副議長と面会し悪臭対策の申し入れがなされ,その際要望書を受理いたしました。この要望書の議会での取り扱いとしましては,明日の議会運営委員会で報告し,対応を協議した後,全議員に写しを配布して周知するという手続きを踏むことになります。市民経済委員会の所管する内容の要望ではありますが,このような手続きの関係から,本日は口頭で報告し,後日改めて各委員にお知らせすることとなりますので,その点ご了承願います。

小吹委員長)千代田町から申し入れのあった臭気の件につきましては,議会宛に要望書が提出されておりますし,当市で営業している施設が住民生活に影響を与えているわけですので,当委員会としましてもこの臭気の問題について把握していきたいと思いますが,いかがですか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)それでは,この悪臭に関する問題について,委員会においても実態を把握してまいりたいと思います。この際,今後議会運営委員会や本会議で要望書を配布し全議員に周知するという手続きを踏むことから,当委員会としましては「閉会中に継続調査する案件」とし,各議員への報告がなされた後に調査案件の1つとして取り扱っていきたいと思います。この他の報告案件につきまして,ご意見等がございましたら挙手によりお願いいたします。発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,この件に関しましては以上で終了いたします。続きまして,経済部農政課より報告をお願いいたします。

農政課長)農政課所管であります「龍神の森整備」につきましてご説明いたします。資料をご覧いただきますと,まず一枚目に平成12年度から16年度まで実施してまいりました工事の一覧が,また,図面を2枚添付しております。一覧に示すように,管理用遊歩道2本,池周遊歩道2本,堤体復元工事,周遊歩道と接続する遊歩道,休憩施設,散策路,駐車場整備,キャンプ場整備,そして今年度の予算の中で行っている木道整備等を行っております。2枚目の概略図に対応する歩道等が番号で示してございます。三枚目になりますと,一番右下がキャンプファイヤー場,一番左上側に駐車場,その周辺に繰越しの中で整備を予定している管理棟,炊事棟,バーベキュー棟やトイレ棟の配置計画を示しております。この整備計画図ですが,繰越明許ならびに平成17年度の予算案のご承認が得られた後,管理棟,炊事棟,バーベキュー施設,給排水施設の整備,それから17年度予算でトイレ棟や駐車場から雄池付近までの照明施設を配置などを行う予定でございます。また,概算事業費ですが,平成12年から平成15年まで,1億8,964万6,800円,平成16年度の支出金額が1,979万2,500円,繰越額5,123万3,000円のうち,事務費を除いた5,120万7,000円は,平成17年度予定しております4,393万5,000円とあわせまして,約3億458万円が予定しております概算事業費です。財源内訳ですが,県補助金が1億円,一般財源が8,377万4,000円,起債充当額が1億2,080万円を予定しています。

小吹委員長)ただいま説明のあった件に関しまして,ご意見がありましたらお願いいたします。

前島委員)キャンプファイヤー場は池の下側のほうにあり,テントサイト,炊事場から離れています。通常のキャンプ場ですとキャンプファイヤー場の周りにテントを張るような,近い場所に多いと思います。遠いことで利用者も不便を感じると思いますが,これには理由があるのですか。

農政課長)森林の中ではキャンプファイヤーのような火を燃やすことができないということが森林法の中で規定されておりまして,それが一番の要因です。

前島委員)私は,この案は反対ですね。キャンプ場を作っておいてキャンプファイヤーをするところまでずいぶん距離がある。こういうキャンプ場はどこを見てもないですよ。利用する人には不便だと思います。どう思いますか。

農政課長)キャンプファイヤーには2つの考え方があると思います。1つは家族的,親睦的なキャンプファイヤー。これは寝る場所に近いところでわいわいと火を囲むもの。もう1つは子ども会やボーイスカウトなどで行うもので,周りに人のいないような自然の中で行うことを意識しているものです。私どもが目指しておりますのは,子ども会の講習会等をメインと考えまして,そういう意味で若干離れたキャンプファイヤーを設置したところです。

前島委員)そういうことであれば,私の言うところはございません。完成後にどれだけの利用者があるかということですね。了解しました。

鈴木委員)山の中ではよく雷が落ちます。この場所では,落雷に対する心配はどのようになっていますか。それから,キャンプサイトが段になっていると雨の時に下側のキャンプに水が流れる心配がありますが,どうお考えですか。

農政課長)まず落雷についてですが,東京電力の送電線がはしっています。その一番上に避雷針がはしっていますので,可能性は少ないのではないかと思います。

農政課長)それと雨の際ですが,テントサイトの上に高さ10センチぐらいの板を敷き,その上にテントを張るというふうに進めておりますけれど,所管としましても,心配な部分は今後の予算の中で補正をできるものか検討することも考えていきたいと思います。

小吹委員長)ほかに発言はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)それでは,ただいま報告のありました「龍神の森整備事業」については,先の委員会でも委員から要望のあった現地調査を行いたいと思うのですが,いかがいたしますか。暫時休憩します。

―休憩―

小吹委員長)再開します。それでは,午後から総務企画委員会との連合審査会を予定していますので,連合審査会終了後の市民経済委員会にて現地調査を行いたいと思います。以上で市民経済委員会を終了いたします。



 閉会 午前11時45分





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