平成17年7月25日 議会運営委員会


案 件 (1)第6回合併協議会における報告事項について
 新市の組織機構について
出席委員 鈴木行雄委員長,金井一夫副委員長,前島守雅委員,亀井比志子委員,磯部延久委員
その他の出席者 久保田健一郎議長(以下,委員外議員)金子悦郎副議長,山口晟議員,小松美代子議員
市執行部 助役(阿部聖),総務部長(関正雄),総務部副部長(信田志郎),総務課長(斎藤義博)
議会事務局 局長(太田光幸),次長(小沼茂夫),係長(武石誠)


 開会 午前10時00分


鈴木委員長)ただ今から議会運営委員会を開会いたします。
本日の議題は,お手元に配布いたしました協議案件書のとおりであります。次に,本日の審査にあたり説明員として出席を求めた者は,助役・阿部君,総務部長・関君,総務部副部長・信田君,総務課長・斉藤君,以上であります。
それでは,本日の協議案件に入ります。本日の案件は,第6回合併協議会における報告事項のうち「組織の機構について」であります。この案件は7月1日の合併協議会に報告という形で提出されたものですが,当日は私も合併協議会の委員として,会長である横田市長に組織機構の再検討を強く要請したところでございます。また,合併協議会が終了した後も,私としましては各議員さん方から様々なご意見をいただき,また横田市長とも協議をさせていただいたところでございます。このような中,去る7月22日に私と久保田議長において,先日報告された組織機構について見直しを図るよう再度市長に申し入れを行ったところでございます。本日は助役から組織の機構についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。

助役)それでは,このたびの石岡市と八郷町の合併におけます新市の機構につきましての考え方につきましてご説明いたします。新市の組織機構につきましては,石岡市・八郷町の合併協議会での調整方針,これを基にしまして現在の石岡市の部制を基本に編成したところであります。その中で,特に今回市長公室を設置したことが一番のポイントであるというふうに考えているわけでございます。市長の考え,または政策,これを反映させるために市長公室を設置するということで,市長の市政への取組みが明確になることを前提といたしましたもので,公室に政策推進室,秘書課,広報公聴課,財政課,行財政改革推進室を置くということといたしたものでございます。その中での財政課のあり方についてでございますが,厳しい財政危機から脱却しまして,将来に向かって永続的に発展できるような弾力性のある財政基盤を目指して,予算編成と執行管理あるいは財政****いくための組織として位置付けを行ったところでございます。その反面,首長直轄組織にするということで,権限が集中してしまうと,あるいは予算編成において支障がでるんだと,こういうふうな意見もいただいたところでございます。そういうようなことから,財政課のあり方につきましては,市長から八郷の町長へ再検討を前提として,早速申し入れを行ったところでございます。いずれにいたしましても,協議会の正副会長で協議を進めていただきまして,その結果につきましては次回の合併協議会の開催前にご報告させていただきたいと,このように考えておりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。

鈴木委員長)以上で検討内容の報告は終わりました。ただ今,新市の組織機構については一定の考えが示されたわけでございますけれども,先ほど助役のほうから答弁がございました私ども議会としての考え方を,この市長公室の中から財政課を除いた機構にすべきだという強い要請があったということでございまして,これに沿った考えを示すということがただ今報告されたわけでございます。したがいまして,本日ここでこれをどうのこうのということではございませんけれども,近々の内には合併協の委員どうしでもこのことについて,八郷の議会のほうとの話し合いをした中で決定をできるというような方向が大体見えてきましたので,そういうような形で委員さんにはご了解をいただければ幸いと思っておるところでございます。
 暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

鈴木委員長)再開いたします。

前島委員)まず執行部の姿勢についてお伺いしたいと思います。総務企画委員会の中では,このことについて機構がある程度決まれば,そのことについて報告をして欲しいということについて,なぜ説明がなかったのか。また,今回については全協をやらないで突然報告という形になった,その辺の経過ですね。それと今言ったように,市長公室にこんなに市長の権限を与えて,今だっていろんな仕事が停滞しているわけですよね。果たしてできるのかなと疑問を感じます。あと総務部の中で今まで防災訓練をやっていたと,それが今度は別な部に移ったと。それから行財政改革というのはずっと総務部でやっていたわけですが,今度は市長公室が責任を持ってやるということなんですか。今言ったことに対して説明をいただきたいと思います。

助役)市長公室にいろいろな権限を与えすぎだというご意見でございますが,今は確かに秘書課と広報公聴課だけではなかなかきつい部分があるかと思います。そういう意味から,もう少し仕事をやってもらうような形にしたほうがよろしいのかなと,そういう考え方がありました。
それから行財政改革推進室につきましては,こんなことを申し上げてあれなんですが,八郷さんのほうが非常にそういうふうな意識がないんです。そういう意味ですぐ下りてきてやると,これは大変失礼な言い方になるかもしれませんけれども,そういうふうなこともございました。
あと今の組織の分掌事務の中の細部にわたる件についてのお話がありましたけれども,現在これについては総務分科会のほうで調整しておりまして,幹事会にまだ上がって来ておりません。それで両市町の各部局から意見を今いただいておりまして,それらを総合してどういうふうな事務をどこの部分に入れたらいいかと,そういうことを今やっているものですから,これはまた後ほどの話かと思うんでよろしくお願いいたします。

総務部長)総務委員会の説明でございますけれども,これにつきましては今まで企画サイドで合併協議会の決定事項あるいは報告事項につきまして報告しております。ということで我々といたしましては,この部分には今まで関知しておりませんでしたので,ご了解をお願いしたいと思います。

(「おかしいだろう。これ総務企画の中で私何回も言ってるでしょ。」と呼ぶ者あり)

総務部長)これにつきましては,今後合併事務局とも相談いたしまして,これについての説明について検討していきたいと思います。

前島委員)実際にそういう形でやられたときに,これ発表されちゃってるわけでしょ。これからやると言ったってどうするんですか。前からそのことに対して説明してくださいと,ここには委員長もいるからあれだけど,これ言っているわけですよ。総務企画とこのことは一切関係ないというわけですよね,そうでしょ。行政サイドが全部やってっちゃってあとで報告でしょ。何の審議もしないでしょ。今回はこれ全協も開かないで報告だよね。これについて助役,何で全協開かなかったのか,何で報告事項になったのか。これについて再度お願いします。

助役)合併協議会におけますこれまでの協議事項につきましては,全員協議会のほうにおきまして意見を聞いたりしておりましたけど,今回の組織機構等の問題につきましては,すべて第6回の***については,すべて報告事項であったと,この点の違いかなと私は認識しております。

久保田議長)ただ今助役のほうからもお話がございましたけれども,今までですと合併協議会の前に全員協議会を開いて,各議員さんに議論をしていただくと。その意見を集約したうえで合併協にそうした考え方を反映させていくという手法をとっておったわけでございます。ただ先ほど助役からも説明がございましたけれども,今回の組織機構に関しましては,あくまでも報告事項であると,いわゆる協議案件ではないというようなことから検討させていただいたわけなんですけれども,専権事項について全協で協議をしてもなかなか難しい部分もあるんだろうなと。またいわゆる本庁の組織機構図というような,こういった情報も入手しておりませんでしたものですから,私も大変残念ですが病気療養中だったものですからそういった情報も入っておりませんでしたので,安易に考えておったんじゃないかと言われれば,その部分について申し訳ないと思っておるんですけれども,繰り返しになりますが今でも組織機構というのは合併協の中にあっても報告事項であるというようなことから,全員協議会を事前に開催しなかったということでございまして,決して他意があって全協を開かなかったということではありませんので,その辺はご理解をいただきたいと思います。その後の経過ですけれども,合併協の中で市長公室の件についていろいろと議論があったということで,単に報告事項で済ませる問題ではないんじゃないかと,合併協議会に参加しておられる議員さんの中から話が出たやに聞いております。先ほどもそういった説明がございました。
そういった中で議会としてどう対応すべきか,私なりに情報も取らさせていただきました。結果においてこれはやはり少し議論を深めるべきだろうということで,議運の委員長さんと私で,市長の方に,少し市長公室に権限が集中し過ぎているんではないかというようなお話を申し上げまして,一番問題になってるのは,いわゆる財政課が市長公室の中にあるというのが各議員さんが問題視している部分ですよということを市長のほうにもお話申し上げました。ただ市長の考え方は,決してその財政の部分をあくまで市長公室に置くんだということには固執していないんだと,その辺は柔軟に対応していきたいというようなお話があったものですから,先ほどの助役の説明になったのかなと思っております。先ほど議運の委員長からもお話がございましたけれども,そういった様々な状況を受けまして,近々に合併協の八郷の委員と石岡の委員にお集まりをいただき,八郷の委員さんの中でも市長公室に権限が集中し過ぎてるんじゃないかというようなご意見もあるやに聞いております。そういった中でこれをどうすべきか,近々のうちに合併協の議員としてどう対応するのか,すり合わせをしていきたいと,このように考えておりますのでその辺のところご了解を賜れればとこのように思っておりますので,よろしくお願いいたします。

金井副委員長)私からも若干考え方を述べさせていただきたいんですが。普通なら組織機構の改編というのは議会の議決事項ですね。ですから本来ならば,全協でも何でも議会の了解をもらって,新しい合併したあとの組織体を作るわけですから,一番基本になるわけです。ですからもちろん合併協定書に基づいて組織機構の検討をやってこういうふうな内容になってきていると思うんですが,少なくとも八郷さんなんかの話しを聞くと,もちろん状況は議員さんにも全部説明している。職員にも説明すると,こういうことを言っているそうですよね。石岡ではそういうことはない,ということが今言われて問題になりつつあることではないかと私は受け止めておるんです。ちょうど議長の体調の問題で非常にそういう残念な結果もあったのかなと思ってはいますが,やっぱりこれは執行部の姿勢にあるんじゃないかと思うんですね。執行部が本当にどういうふうに新しい市の組織機構を作り上げていくかという基本的な姿勢が私は欠けていたんじゃないかと思うわけです。そのうえで私も若干言いたいことがあるんですが,例えば助役ですね。助役は私が聞いたところでは1人を予定してるんだというんですが,石岡市は合併以前,鬼沢市長の時代まで助役は2人制です。しかし鬼沢市長のときに4年間も1人も助役が決められないということで,それなら2人必要ないだろうということでこれは議員提案で1人に減らしてるんですよ。まずこの辺の問題も8万3,000の新しい石岡市を作るうえでそういうことは執行部の中で考えられたのかどうか。ただ単に人数を減らして経費を節減するんだということで何にも検討をされなかったと。この辺も私は疑問に思っております。それから財政とかそういう問題もございますが,例えば私は正式にこの後のこともいろいろあるらしいですが,例えば私が聞いている限りでは経済部の農村集落排水事業をやっている各課,地籍課が建設に,こういう話を聞いている。建設ばかりが仕事が多くなって困ると。あるいは合併の協定書に基づいて本庁方式だというのが決定されているのに,教育委員会は八郷へ行く。こういうこともすでに決まっているような話で,私は外部から聞いておりますが,合併で決めた基本的な問題で本庁方式をとるのか,分庁方式をとるのか,これは基本的な問題でしょう。入れ場所がないから八郷の役場へ行くんだという単純な考え方では,石岡市の基本的な本庁方式で新しい市を運営するのか,分庁方式でやるのか基本に関わることではないのかと思うんです。ですからこの組織機構図を今若干見ましても,八郷の支所なんですが,同じ名前がずっとそろっているわけです。これいったいどういうこと・・・。例えば商工観光とかね。これ八郷だけのことだと限定していればいいんですが,このまま見たら,建設部,八郷の総合支所にも建設課が。どういうふうに解釈するんですか,この辺は。総務課,市民税務課,下水道課・・・。そういう基本的なことがちょっと私はおかしいんじゃないかと思うんですね。あるいは,例えば新しい組織機構図でいったい今までの石岡市の部課と違って,いったい課はいくつ増えたのか,部はいくつ増えたのか。そこら辺まずはっきりさせてからはじめるのが本当じゃないですか。結局行政改革もあるわけですから,増やすならいくつ増やしたのか,こういうことになるわけですよ。そうすると管理職がそれだけ増える。行政事務はそれだけ複雑になるわけですから。そういうことがまず最初に説明があってしかるべきじゃないか,こういうふうに私は思っております。ですからこのあとのご意見として言いたいんですが,私は少なくとも今日はいろいろご意見のある人に述べてもらって,少なくとも近いうちに,8月初めのころには,八郷との協議もあるでしょうがなるべく早く全員協議会を招集していただいて,今日の結果を受けて各議員さんからそれぞれ率直な意見をいただいて,そのうえで合併協議会に諮ったほうが私はいいんじゃないかと思います。これいい加減にやりますとあとで****じゃないかと思います。

鈴木委員長)ただ今各委員からそれぞれの意見を頂戴したわけでございますが,執行部におかれましてはその部分を十分に内部で協議をした中で,今後の石岡市のためにもよりよい方向に向くような今後の調整をしてください。そして我々議会運営委員会にも報告をいただきたいと思っております。それと先ほど議長さんからお話がございましたように,近々のうちに合併協の委員さんどうしによる八郷と石岡の協議会を開いて,ただ今ご意見が出ましたようなことをお互いに確認をいただいて,なおかつよい方向に向くような方法をとりたいなとこのように思っております。それとともに議会運営委員会の委員さんどうしの八郷と石岡の合同での協議会も計画をいたしておる,このように議長さんからお伺いをしておりますので,それも含めて両方の委員会の集まりによって,よりよい方向に今回の問題も含めていってくれればいいなと考えておりますので,各委員さんにおかれまして今回の件についてよろしくご了承をいただきたいと,このように思っております。
 暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

鈴木委員長)再開いたします。
ただ今休憩中に各委員さんからいろいろなご意見が出たわけでございます。そういったご意見を十分に反映しまして,合併前の協議がよりよい方向で進むことを願うものでございます。したがいまして執行部におかれましては,ただ今のご意見を十分に考えたうえでよりよい方向で我々に報告をいたしますようよろしくお願いまして,執行部にはご退席をいただいて結構でございます。ご苦労様でございました。
次に,その他の件で議長より発言を求められておりますのでこれを許します。

久保田議長)先の議会運営委員会におきまして,第3回定例会の会期予定案をお認めいただいたわけでございますが,その中の開会日および閉会日の開会時刻を変更させていただきたいというお願いでございます。と申しますのも開会日の8月25日が知事選の告示日となっております。いわゆる重なっておるわけでございます。つきましては8月25日の開会日の開会時刻を午前10時から午後2時に,また閉会日の開会時刻につきましても議事手続きの関係から午前10時を午後2時にそれぞれ変更させていただきたいと考えております。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

磯部委員)今議長から変更があったんですが,衆議院の解散によっては知事選が18日にずれ込む可能性もあるんですね。その辺はどうなのか。

鈴木委員長)ただ今の件については,その都度議会運営委員会の中で対応していきたいと,このように考えております。ただ今議長より,会期予定表のうち開会日及び閉会日の開会時刻の変更案が示されたわけでございますが,この件につきましてはご質問等はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

鈴木委員長)それでは第3回定例会の開会日及び閉会日の開会時刻については,議長によりお示しされました案のとおりいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

鈴木委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
以上で本日の協議案件は終了いたしたわけであります。その他の件で何かございましたら,挙手によりお願いをしたいと思います。

(「なし」と呼ぶ者あり)

鈴木委員長)ないようですので,以上で議会運営委員会を閉会いたします。


 閉会 午前10時45分


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