平成17年5月20日 教育福祉委員会


案 件 (1)付託されている請願・陳情の審査
 陳情第21「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」
 請願第6「石岡市第1保育所存続に関する請願書」
(2)所管事務の調査
 次世代育成支援地域行動計画について
出席委員 亀井比志子委員長,藁科登副委員長,久保田健一郎委員,小松美代子委員,國司進委員,川村良一委員
市執行部

【福祉部】
福祉部長(高木直之),福祉部副部長(矢口輝行),児童福祉課長(小林千恵子),保健福祉課長(稲田明浩)
【教育委員会】
教育長(小松崎 忠),教育次長(草間 暁),教育総務課長(上田 実),学校教育課長(菱沼敏之),学校教育課副課長(立川芳男)

議会事務局 係長(武石誠)


 開会 午前10時00分


亀井委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。本日の議題は,付託されている請願・陳情の審査として,陳情第21「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」,請願第6「石岡市第1保育所存続に関する請願書」並びに所管事務の調査として,次世代育成支援地域行動計画についてであります。本日,案件説明のため出席を求めた者の職氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿に示すとおりであります。
 これより議事に入ります。初めに,陳情第21「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」を議題といたします。本件については,行財政改革が叫ばれ,補助金の見直しが行われる中,補助金をさらに増額することには十分検討が必要であり,また,八郷町との合併をひかえ,事務レベルでの調整の進展を見極める必要があるとのことで,継続審査とした案件でございます。
 これより,質疑を行います。質疑は挙手によりこれを許します。

國司委員)「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」でございますけれども,前回も申しあげたと思いますけれども,願意は妥当だと思います。しかしながら合併協においても事務的なすり合わせをしている段階でございますので,まだ継続して審査をすべきだと思いますけれども。

小松委員)ただいま國司委員からご意見が出されましたけれども,私は逆に,近隣の状況等考慮した場合に,石岡市のこの3歳児補助に対しての1,000円の補助というのは低い金額であるというふうに思います。いろんな資料を執行部の方から出していただきましたけれども,合併は全体的に,
10月1日合併を目指していま現在進行しているわけですし,まったく関連はないかも知れませんが,議員の報酬等も全体的には石岡に合わせていくような,そういう方向性の中で,八郷から補助が出されていないとか,あるいは低いとか,そういう現状があるんであれば別ですけれども,そうじゃない中ではこの陳情は私も願意だとは思いますし,そうだとすれば採択すべきであると,このように思います。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

― 休 憩 ―

亀井委員長)休憩前に引き続き,再開いたします。ただいま小松委員から,願意妥当であり近隣の状況を見ても採択ではどうなのかというような話があったんですけれども,本日採決をすることについて,いかがでしょう,國司委員。

(「了解」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)それでは,次に,討論を行います。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。陳情第21「私立幼稚園保護者に対する補助金についての陳情書」を採決いたします。お諮りいたします。本件は,その願意は妥当であると認め,「採択すべきもの」と決したいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本陳情は「採択すべきもの」と決しました。教育委員会の説明員につきましては,ご苦労様でした。以上でご退席いただいて結構でございます。

― 説明員(教育委員会)退席 ―

亀井委員長)次に,請願第6「石岡市第1保育所存続に関する請願書」についてを議題といたします。
本件は,第1保育所の施設の状況や,保護者の意見などをさらに慎重に検討する必要があるとのことから継続審査とした案件であります。
 はじめにお諮りいたします。本件は,第1保育所の現状を調査するため,現地調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。暫時休憩いたします。

― 休 憩(現地調査の実施) ―

亀井委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。これより質疑に入ります。質疑は挙手によりこれを許します。

國司委員)ただいま現地視察させていただきました。その中で,大分老朽化が進んでいるようでございまして,修繕等の費用等は年間大体どのぐらいかかってるんでしょうか。

児童福祉課長)
修繕料としては,大体30万円から50万円程度で予算は出ております。

小松委員)請願についての審査ですので,いま建物を現地調査ということで見ました。この,建物が古いっていうのはもう,10年も前から建て替え建て替えっていう話は出てきてたものですから,その実態は,そのまま推移をしながらこの10年間来たわけで,やはりいくら子どもたちがそんなに建物に負担をかけないとはいいながらも,やはり子どもたちの安全ということを考えれば,園舎を建て替えるという必要性は十分にあると思います。以前から,建て替えに伴って保育所を統合するという,そういう市の方針であったわけなんですが,いま廃止で,それから第2保育所についても建て替えの方向がないというような執行部の方の答弁をいただいている中では,第1も第2も同じように,建築された時期もそんなには変わらないし,規模的に言えば,施設的に言えば第2よりは第1の方がゆっくりとしたスペースであり,また環境的には,利便性は第2の方があるんですけれども環境的には緑が多い第1保育所の方が優れていると。一長一短なんですが,そういう中で,担当なりに第2保育所についても建て替えの方向性が見い出せないのかどうか,その点についてお尋ねしたいと思います。

福祉部長)いま委員さんのご質問にありましたように,公立保育所の統廃合問題は,前からの,この委員会の前の委員会の当時から,平成8年度から10年度の第1次の石岡市行政改革大綱の当時から,統廃合は問題になってまして,当時は第1,第2保育所統合というような形の中で,第2保育所の隣接地の買収とかそういう経緯がございまして,当時の文教厚生委員会の委員さん,あるいは議員さんからもそういう質疑をなされた中での経緯で来まして,現在は,平成11年度から13年度の第2次を経て,第3次が平成14年度から16年度に至ったわけですけども,その間,状況が公立保育所の統合または廃止についてのことでは,逆に統合または廃止を見直しというような形が第3次で提言されるに至りまして,そういう部分では,この第4次の行政改革については行財政改革というような名をもちまして,今までにない逼迫した財政状況の下で今回の問題が提起されまして,そういう中ではわれわれ執行部サイドとしましては,いま委員さんからありましたように,第2保育所についても建て替え云々ということについても,現在のところ白紙の状態でございまして。ただ,第1保育所については過去から定員割れの状況が続いておりまして,そういう部分について老朽化が甚だしいと。そういう部分の中で,いま第1保育所,第2保育所とも職員の不足分は臨時職員,あるいは嘱託職員によって現在は運営している状況ですし,石岡市の保育行政自体は民間の保育所に頼っているという状況でございまして,それで十分保育行政は賄えるという判断でございますので,そういうことになりますと,今回,この請願の発端にもなりましたように,私どもは教育福祉委員会に第1保育所を廃止いたしたい旨をお話ししましてから,第1保育所の保護者の説明会を行い,そういう中からいろいろな意見は出されておりますけれども,やはりそういう部分で,その部分については,公立の第2保育所,あるいは民間の保育所でも十分保育は行えるという自信のことで進めてますので,そういう部分では私どもでは,行政,財政改革の推進本部の方でも,福祉部所管といたしましては,かねて懸案だった第1保育所については廃止の方向で行くということで了承を得た中で現在進めているという状況でございます。ただ,委員さんがおっしゃいましたように,第2保育所の建て替えについても白紙の状況でございますけれども,第2保育所は現行のまま存続していくというような方向でおります。以上でございます。

小松委員)確かに石岡市の保育行政は民間に頼るところが大きいわけです。これは保育ばかりでなくて,幼稚園につきましても同様です。これは石岡市そのものの,そういった歴史がやっぱり,人口が多い中で,こういう民間が育っていったというふうに思います。しかし,だんだん公立が,いま入所する子どもたちが少ないとは言いながら,現実には,第1,第2合わせて,やはり昨年3月末ではおよそ90人から100人の子どもたちが公立の保育所に通っていたのではないかと,このように思うわけです。公立は公立保育所としての存在意義が十分にあったと,このように私は思います。それで,この4月から第1保育所の入所の状況は,いま定員が60人で26人というふうになっております。昨年3月時点では,この間9名ほどが減っておりますけれども,その内容,卒園が6人いるとは聞いておりますけれども,結局,市の方からの説明でも,第1保育所にとどまると。あと1年間という説明を受けながらも,やはり第1保育所にこのまま子どもたちを預けたいという保護者の方が大勢いるわけですけれども,この4月からの入所の状況ですね。そういった方とか,それからあるいは,第1保育所からほかに移られた方,その内容をご存じでしたら教えていただきたいと思います。

児童福祉課長)私の把握している部分なんですけれども,継続して入りたいという方は2名ほどおりまして,その方に説明しまして,第2保育所とふたば保育園に移っていただいた経過がございます。それから当初3名程度,4月から入りたいと言った方には,やはり状況を説明しまして,やはり次の希望の園ですか,そちらの方へ行っていただくということでお話しして,1年については,1年だけというふうなことで来ていただいている方もいるかというふうに把握しております。

小松委員)ただいま説明いただきまして,やはり公立保育所,第1保育所に入所を続けたい,そしてまた,新たに入所したいという方も現実にはいるわけです。私は,いま視察に行きまして,建物の古い,本当にこのままやっていいとは決して思っていないんですけれども,公立保育所を建て替えの計画もないままにね,そのどちらかを廃止して,利便上,いま26人いるわけですけれども,民間に移ったのは,たった1人なんですよね。この4月に移ったのは。そういうことを考えたときに,「第2保育所ですべて受け入れます」って,何か職員が第1保育所の保護者に説明したようですけれども,私は,今でさえ第2保育所というのは利便性とか,いろんな公立保育所を求める,そういう保護者の方から,ほとんど定員いっぱいの入所者がいる中では,これ以上,第1保育所のすべてを受け入れるなんていうのは現状では無理であってあると思いますが,受け入れるという,その根拠なんですが,その点を説明していただきたいと思います。

児童福祉課長)第2保育所では年長児が12名おります。その中で所長の方との話し合いをしまして,来年度の4月には第1保育所の希望者は受け入れ可能だということで話し合いをしております。

小松委員)第2の年長が12名で,12名は卒業していくと。それで,現実に第1保育所は26人の子どもたちがいるわけです。1年間ということで今年度入所された方もいるようですけれども,それにしても第1保育所で今26人いる中で,14人減らすという状況ではないと思いますので。それに第2保育所にすべて受け入れた場合に,新たに第2保育所に入所を希望する方が入れないのではないかと,このように思うわけですけど,いかがでしょうか。

児童福祉課長)いま,ちょっと手元に資料がないので,第1保育所の人数,状況ですか,それがちょっとわからないんですけれども,人数的には115パーセントまでですね,4月1日が定員の115パーセントということになっておりますので,大丈夫だというふうに考えております。全員が多分これから希望するような形になると思うんですけれども,そこのところは間違いなく入れるような形で。1名につきましては八郷の地元の保育所に入りたいという方もおりますので,そこのところは確実に入れるような形で対応していく考えでございます。

小松委員)第1保育所の保護者の方は,子どもたちの保育環境をできるだけ同じ環境で,という希望がありました。それは,ばらばらに,希望があれば私立とか,それはそれで結構だと思うんですけれども,できるだけ第1保育所の子どもさんたちが,みな第2保育所に入所できる,そういう条件下であれば,第1保育所の保護者の皆さんも若干検討する余地があるのではないかと,私はこのように思います。そういうことをお願いしたいわけですけれども。以上で質疑は終わります。

國司委員)いろいろと総合的に見ても,あの場所そのものは国衙後と推定されている場所であって,今後建て替えるということは,もちろん無理になると思います。先ほども年間30万円から40万円のメンテナンスがかかるというようなことでございます。著しい老朽化見ても,あの環境の中で,こういう教育というものがいいものなのかと,疑問に思うわけでございます。それから26人の定員がございますけれども,この中で17,18人が遠方から通っているという話を聞いております。7,8人が近隣の子どもであるという話を聞いておりますんで,例えば統合した場合にでも,遠方の子どもたちを第2保育所に行ってもらうと。それから近隣の7,8名の子どもは,近くの保育園があるわけですから,そちらに行ってもらう形をとれば,それほど問題ではないんじゃないかと思いますんで,この請願というのは,今後のこれからの,八郷の合併も見据えた上で,どうなのかなと思います。

川村委員)ちょっとお伺いしたいことが何点かあるんですが,まず原因とか次元的なものなんですが,ここに書いてあります老朽化,定員割れにより17年度でもって停止する方向であると書いてありますが,基本的に言うと老朽化というものが,先ほど視察に行ってきた程度で,例えば年間30万円や40万円の修理で可能であれば,それが例えば想定内なのか想定外なのかということですよね。それから,定員割れというものが,何というか,何人までだったらいいのかとか,具体的なね,数字が表されればいいのかなと。その定員割れというのは,ここに定員が60人で,いま26人。26人だから駄目なのか,40人ならいいのか,ということなんですが,それに関しまして,よく言われますように,行政に関しては,普通の民間の保育所ですとこういう利点があるから入ってくださいよと。こういうものを求めるんであれば,ほかへ入った方がいいですよという,選択の仕方というか,選択肢があるはずなんですが,意外と行政に関しては「ここしかない」みたいな形があって,第1保育所もここにこれがあってそこに入りなさい,の話だと思うんですよね。ですからその辺のところがもしもあれだったら,選択肢を広げていただくためには,選択肢を示さないと利用者と言うんですか,ご利用なさる方々が,なんて言うんですかね,こんどどこ選ぶとか,まだここにいたいとかいうのが,選択肢をもっと広げるためには,その提案型といいましょうか,私も自分でなかなかまとまりにくいんですが,ここの保育所ではこういうことがこういうふうにできますと。ですから向こうの場合ですとこういうことですよということで,私立は私立,公立は公立の特色を出した形での選択をご呈示なさった方がいいのではなかろうかなと思うんですが,ちょっと話がまとまらないかな。ということで,大体意味はとっていただけたと思うんですが,いかがでございましょう。

児童福祉課長)まず第1点目の老朽化で修理費が,ということなんですけれども,現在屋根の方が,今日視ていただきまして,乳児室なんですが,入って右側の一番脇の部屋ですか,あそこに子どもさん何人かいたかと思うんですが,あそこの蛍光灯のところに,大雨が降ると雨漏りしてしまうんですね。それで何回か修理したんですけれども,昨年も2回ほどやったんですが,屋根を全部瓦をあの上に乗せるような形じゃないとちょっと駄目だよ,ということで,大体見積額が150〜160万円ぐらい多分かかるかなと思うんですが。また,その屋根を乗っけたことによって,今度別なところが傷んでしまうかなと思うんですね。事務室の前の廊下あたりもちょっと物が置いてあったと思うんですが,あそこももうブカブカで,ちょっと修理が必要だというような状況です。
 それから定員割れですが,具体的な数字は何名まで,ということなんですが,ちょっとそれにつきましては,やはり運営していくには維持管理がかかりますので,ちょっと何名までは駄目だよというような指示はありませんが,石岡市の場合はずっと定員割れということで来ているので,ほかにもいろいろ認可するときとか,やはり定員を割っていた場合にはやはり,定員割れしているということでなってしまいます。それから,保護者の園の選択肢ということですけれども,これにつきましては一応,入所の時期に市報で案内しまして,こういうことをやってますよと,簡単な案内をしてるんですが,そのほかに新年度の入所の資料の中に,各保育園,認可保育所9か所ありますが,これは園が特色等載せてございます。その中に地図もありますので,お母さん,お父さんの仕事の近いところとか,家から近いところ,または兄弟が行ってるというふうなあたりを考慮して申し込みをしているようです。現在,待機児童としましては,その園でなければということで,待機の状況で,もし第1保育所が廃止になったような場合には,近くに明照保育園さんがございまして,また明照保育園の場合は定員割れということでしておりますので,そちらの受け入れというのは可能だというふうには考えております。第2保育所で受け入れるのが前提条件ですけれども。以上でございます。

川村委員)いまの私の質問の方法が少し悪かったのかと思いますが,老朽化に対しては金額等も提示されてるのでわかりましたが,基本的には定員割れということ自体が,本来は定員オーバーというのが基本的にいうとおかしな話ですから。定員割れが当たり前と,私は思うんですね。定員オーバーを預かること自体がちょっと危険かなと思ってしまいますので,ですから定員割れが何名なのかっていうのは,許容範囲という形で受け止めていただければな,という形だったんですが。それからその特色っていうのは,基本的に言いますと皆さんが,ご利用する方々が特色を求めるのは,まず金額,保育料ですよね。それから交通の便ですよね。それに伴う送迎のバス等,それから歩きで行くのか,それから道が危険か危険じゃないかとか,それから駐車場があるかとか,そういうことが交通一般になってくるかと思うんですが,皆さん,ご利用なさる方が考える中ではね。それからあとは保育内容で,こういうことを教えてくれるんだと。保育というか,どこまでを,ただそこに置いておいて安全性を強調するだけなのか,それとも保育の中でこういうことを学習させるのかというか,躾の問題等も。そのへんも多分出てくると思うんですよね。ですから,さらっと言うんじゃなくて,ある程度ちょっと踏み込んだ形でのカタログというか,ご利用の皆様方に提示なさるときにそうやっていただければ,答えを出すときにですね,参考になるのではないかなと。これ,今後のやつでも同じだと思いますので,そのへんのところをお考えになっていただければ,ご利用なさる方々が,こちらの方がいい,こちらの方が悪い,というか,選択肢の中での取り方が非常に広がっていいのかなと思いますが,今回に関しましてばかりじゃなくてですね,今後のやつにもそういうものを入れていただければ幸いかなと思っております。

児童福祉課長)今の件ですが,保育料なんですけども,保育料につきましては認可保育所9か所,保育料は同じ金額でございます。保育料を決めるときには,年齢と,あと保護者の前年度の所得によって決まってる状況ですので,保育料については問題ありませんが,ただ,園によっては本を買うとか,多分ね,そういうふうな部分で多少,月の保育料が500円から1,000円ぐらいの差があるところがあるかと思うんですけれども。それから保育メニューですけれども,延長保育とか,あといろんな保育をやってるわけですけれども。国,県の補助金を受けて。それにつきましては入所案内ですか,そちらの方に園ごとに,こういうことをやってますよ,ということで掲げてございますので,それについては更によく検討したいと思います。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

― 休 憩 ―

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。ただいま,休憩中ではございましたが,久保田委員から市の保育行政の方向性について等発言がございました。その件について答弁をお願いしたいと思います。

福祉部長)今日の趣旨であります請願の審査に対しましては,私どもの行財政改革でのいろいろ流れの中で,廃止したいということでございますけれども,従来から保育行政につきましては,子育て支援の一番重要な部分でございますので,福祉としましても民間保育所,それから公立の第1,第2保育所,その中で延長保育,あるいは休日保育,その部分で行ってきました。そういう中で,平成8年度から,先ほど申しあげましたけども,行政改革大綱の,その行政改革と平行した中で,第1保育所,第2保育所の統合問題というのがございまして,その第2保育所の敷地の拡張,あるいは統合する際では定員増を考えてのそういう計画をいたした時期がございまして,それで敷地を拡張しました。その後,民間保育所との会合の中で,通常保育については民間保育所で十分できる,という声がございまして,その中で,第2保育所の定員増を含めた改築ということに対しては,その時点で,途中で計画が消えたというがその経緯でございます。そういう部分の中で,今回,次世代育成支援地域行動計画を行う際につきましても,保育行政というのは特定事業という国から示されている中でも,1つの保育事業というのはメインでございます。そういう部分の中で,保育事業のこれまでにも増して置かなくちゃならないわけですけれども,そういう部分での取り組みにつきましては,現在の公立保育所,民間保育所合わせた9つの園で行うということで,次世代育成支援行動計画の中でも,あくまでも現状は現状として捉えてございます。そういう中で,この行動計画つくる段階の中で,前々からの懸案でありました公立保育所の統合問題についてのことがわれわれの検討課題でございましたけれども,そういう部分の中で,第1保育所を廃して,その部分についてはその他の民間保育所,あるいは第2保育所の中で,十分,通常の保育あるいは延長保育,それらのメニューを十分こなせるというような判断でございますので,第1保育所を廃止することによって保育行政をマイナスにすることがなくて,さらに民間を生かした形の中で保育行政を行っていくということの信念で行っております。
 それから統合問題に係る部分については,八郷町との合併を加えまして,八郷町との担当とも話し合いは行っておりますけれども,八郷町の方でも7つの保育所については,今の定員の状況から言うと保育所数が多いというような判断がなされていまして,いま7つの公立保育所を,3つの保育所を1つに,あるいは2つの保育所を1つにということで,7つの保育所を4つにするようなことの計画といいますか,まだお話しの段階ですけれども,そういうことが言われているのが状況でございますので,10月までの石岡市の保育行政,それから10月以降の新石岡市の保育行政というのは,われわれ福祉,あるいは児童福祉,さらに保育行政が落ち込むことがないようにということで,前進できるというふうに思っておりますので,よろしくお願いしたいと思います。

久保田委員)ありがとうございました。説明聞きまして,概略,了解できる部分なんですが,いわゆる第1保育所については閉鎖の方向で考えてるんだと。八郷の方は7つの保育所を4つに整理統合して,そうしますと八郷の方は公立でもって運営していくという考え方かなあと,いまの説明聞いて了解できたわけなんですが,ということになりますとですね,いわゆる第2保育所の問題,これどうするのか,ということですよね。今の部長のご説明ですと存続の意向でご説明があったわけですが,じゃあ,存続をするに当たって,あの保育所を現状のままでいいのかと言えば,私はそうじゃないだろうと思うんですね。耐用年数の部分も相当きてますし,それと民間保育所の方は,ある程度施設も充実してますし,サービスもそれなりに充実しております。いわゆる公立で存続させる意味,これを十分理解するならばですね,あの状況のままでいいということにはならないと思うんですね。また定員がですね,増を図れないと。いわゆる民業の圧迫って言うんですか,そういうことを考えるならば,いわゆる増員は考えられないと言うことであればね,現状の中で,じゃああの施設をどう更新していくのか,これやっぱり方向性として出していただかないと,われわれもただ単に第1保育所を閉鎖するんだよということだけで了解することは,なかなか難しいのかなという感じは持ってます。第1保育所をね,存続させるっていうのは難しいのかなという判断は私も持ってます。先ほど國司委員からもお話しがありましたように,いわゆる石岡小学校の現在地に国衙後が推定されるという中でね,石岡小学校の建て替えというのも今後難しいだろうということで,保育所もあそこでいいのかなという疑問はあるわけですから。その後の部分でね,もう少しね。いまの説明で大体わかったんですが,もう少し具体的に説明いただければ有り難いと思うんですよ。

福祉部長)ただ今の委員さんのご質問,ごもっともでございまして,現段階の中で,従来から市の執行部が答えてました,統合する際の新築といいますか,改築ですか。その考えが立ち消えになるわけでございます。そういう部分で,委員さんおっしゃるとおり第2保育所についても第1保育所と同じ時期の建設でございますので,それをどうするかということが,言われてる部分については同じでございます。そういう部分で,われわれ現時点で石岡の公立保育所の部分のそういう建て替え計画,現在持ってませんので,十分今後,新市を見据えていく中で,石岡の公立保育所の部分の中では,そういう新たな建て替えと言いますか,そういう部分も十分必要だと思ってますので,十分,今後の,廃止を前提とする中で,第2保育所等の建築計画についても十分,企画,財政当局と協議をしながらやはり進めていく必要があると思います。一応,そう思っております。

久保田委員)あのですね,この第1保育所と第2保育所を統合するという方針が,大分前に打ち出されたわけですよね。その際にも侃々諤々ありました。まあ,時代の流れということであれば,統合もやむを得ないでしょうというようなことで,この常任委員会は了解した部分があるわけですよ。それで,今の部長の説明ですとね,統合をするにしてもですよ,要するに民間保育を中心とした保育事業を石岡市は展開するんだよと。しかしながら,公立保育所を一応担保としてですよ,民間保育が決して暴走するとか,そういう意味じゃないですが,一応担保として統合した公立の保育所を持ちますよということで,いわゆる保育行政が,今までの石岡市の保育行政は来ているわけです。それが今ね,わかりませんと。公立保育所を放棄する可能性もありますよというような受け止め方も,いまの説明ではできるわけですよね。わかりませんって言うんだもん。白紙の状態ですってね。これでは私どもはね。統合するんだ,駄目なんだ,第1保育所だけ廃止だよと。じゃあ第2保育所どうするんだ,わかりませんと。これではちょっとね,保育行政が迷走してるとしかとれないんですがね。これはね,まだ方針が決まってないという前提で説明があったんだと私は理解します。そういう意味でね,もう少し今までの保育行政の方向っていうものをもう一度考えていただいた上で,これからの保育行政というものを考えていっていただきたいなと,強く要望したいと。以上です。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

― 休 憩 ―

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。ほかに質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。この際,お諮りいたします。本件につきましては,今後の市の保育行政について,その方向性を見定める必要があるという観点から,議長に継続審査を申し出たいと思いますが,これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)以上で本委員会に付託されております案件の審査は終了いたしたわけでありますが,これらに係る委員長報告の取り扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,「次世代育成支援地域行動計画について」を議題といたします。本件については,去る4月20日に開かれた当委員会において,執行部より,計画策定の報告をいただいたものでございます。
その際,今後各委員において内容を精査するとともに,当委員会での継続的な調査・研究が必要である,とのことになったものでございます。
 それでは,本件についてご質問・ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
概要説明は一度受けましたが,もう一度改めて説明は,いただきましょうか。よろしいでしょうか。前回受けましたよね。今回も概要版をいただきました。発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)それでは,ほかに何かございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で教育福祉委員会を閉会いたします。

 閉会 午前11時40分





戻る  議会top