平成17年6月10日 教育福祉委員会


案 件 (1)付託された議案の審査
 議案第52号 平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)
 議案第53号 平成17年度石岡市介護保険特別会計補正予算(第1号)
(2)所管事務の調査
 複合文化施設基本構想について
 その他
出席委員 亀井比志子委員長,藁科登副委員長,久保田健一郎委員,小松美代子委員,川村良一委員
市執行部

【福祉部】
福祉部長(高木直之),福祉部副部長兼社会福祉課長(矢口輝行),高齢福祉課長(池田芳男),保険年金課長(山本敬司),保健福祉課長(稲田明浩)
【教育委員会】
教育長(小松崎 忠),教育次長(草間 暁),教育総務課長(上田 実),学校教育課長(菱沼敏之),生涯学習課長(田崎 徹),文化課長(鈴木正治),スポーツ振興課長(芳藤丈夫),図書館長(渡辺勝男)

議会事務局 係長(中山善正)


 開会 午前10時01分


亀井委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。本日の審査につきましては,お手元にご配付しております協議案件書の順に沿って,初めに福祉部所管,次に教育委員会所管,ということで行いたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 これより,福祉部所管となります議案の審査を行います。付託案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
これより議事に入ります。初めに,議案第52号「平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)」の福祉部所管に係る部分についてを議題といたします。最初に執行部より補正予算書に基づき,補正内容につきまして説明を求めます。

副部長)私のほうから社会福祉課に係る部分の6月補正予算の要求につきまして,ご説明を申し上げたいと思います。補正予算書の4ページをご覧いただきたいと思います。第2表,債務負担行為の補正ということで,生活保護システム機器の借上料。期間が平成18年度から平成22年度まで,限度額が784万4,000円でございます。生活保護業務につきましての電算システムの更新でございます。現在八郷町の部分の生活保護につきまして,県南地方総合事務所の福祉課で行っております。前身が土浦地方福祉事務所なんですけれども,本年度から県南地方総合事務所の福祉課というところで行っております。これにつきましての10月の合併に伴いまして,データの移管をするためのシステムの更新をするものでございます。
 つづきまして12,13ページをお開き願いたいと思います。歳入でございます。国庫支出金,国庫補助金,目で民生費国庫補助金で生活保護費補助金,生活保護適正実施推進事業補助金,10割が国庫補助金で87万2,000円でございます。生活保護の電算システムの更新,先ほどのご説明でございますけれども,それの17年度10月から来年の3月までの半年に係る部分の機器の借上げに対する国の補助金でございます。
 つづいて14,15ページをお開き願いたいと思います。歳出の下のほうになります。民生費,生活保護費,生活保護総務費,使用料および賃借料,合併移行に伴うところの経費でございます備品借上料87万2,000円。石岡市の現在の生活保護のシステムが6年前に購入したものでございまして,形式が古くなっております。また,県南総合事務所から八郷町分が移管される分につきまして,現在容量が小さいということでもって,更新に伴いまして容量を大きくするものでございます。そのためのシステムの借上料17年度分でございます。
 つづきまして18,19ページをお開き願いたいと思います。債務負担行為の調書でございます。事項で生活保護システム機器借上料784万4,000円。当該年度以降の支出予定額ということで18年度から22年度まで784万4,000円で,国庫支出金が784万4,000円ということで,国の補助で対応するものでございます。以上でございます。よろしくお願いいたします。

保険年金課長)補正予算の14,15ページでございます。歳出の3番目の民生費でございます。目の医療福祉費で,印刷製本費49万6,000円でございます。これは受給者の記号番号が,市町村合併に伴いまして,対象者番号が1桁から2桁,市町村番号が2桁から3桁になることや,医療福祉制度の改正によりまして,受給者証と医療福祉費請求書を印刷するための経費でございます。約6,450件分でございます。それが49万6,000円でございます。それから役務費で郵便料でございますが,51万6,000円ですが,これは今述べました受給者証,それから医療福祉費請求書の送付のための郵便料でございます。6,450件分の80円ということで51万6,000円でございます。併せて101万2,000円の歳出の補正でございます。
 それから戻りまして12,13ページの歳入でありますが,14番目の県支出金,県補助金の中の民生費県補助金であります。先ほど申しました101万2,000円の県の補助が2分の1ということで50万6,000円の歳入でございます。以上でございます。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案の福祉部所管に係る部分については,原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に,議案第53号「平成17年度石岡市介護保険特別会計補正予算(第1号)」についてを議題といたします。執行部より,補正内容につきまして説明を求めます。

高齢福祉課長)介護保険特別会計補正予算についてご説明を申し上げます。5ページをご覧いただきたいと思います。議案第53号「平成17年度石岡市介護保険特別会計補正予算(第1号)」でございます。歳入歳出予算総額に歳入歳出それぞれ154万円を追加し,歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ24億934万6,000円とするものでございます。
 27ページをご覧いただきたいと思います。歳出でございます。総務費,総務管理費,一般管理費,委託料でございます。事業名が介護保険事務費でございます。この中の介護保険事業計画策定委託料154万円を今回増額補正をお願いしているところでございます。この増額分につきましては,昨日も部長のほうから議案質疑の中でございましたように,介護保険事業計画,現在第2期目の事業計画書に基づきまして事業を遂行しているところでございますが,本年17年度におきまして第3期の見直しを行いまして,18年度から20年度までの第3期の介護保険事業計画がスタートするわけでございます。それにおきまして今年度は見直しの時期ということで,見直し作業にあたっていくわけでございますけれども,本年10月に八郷町との合併を控えておりまして新市の第3期の介護保険事業計画につきましては,本来ですと新市において作成すべきところでございますが,10月という期間もございます。作成にあたっての期間が少ないこともありまして,現在合併協議の中でも進められておりますけれども,石岡市と八郷町の合併についての協議の中で,合同でのワーキングチームを立ち上げて合併に先立ちまして諸問題,あるいはデータ等の整理を行い,国からの要項要領が出次第早速,外部発注になってしまいますけれども,事業計画の策定,それらに取り組むための経費といたしまして,各々が策定するのではなく一本化し,新市の事業計画としたいということで,八郷町さんからも負担をいただきまして新市の事業計画を作成したいというようなことで,今回補正予算をお願いしたわけでございます。それに伴います財源といたしましては24,25ページに記載してございます歳入の雑入でございますが,介護保険事業計画の八郷町負担金という形で八郷町のほうから154万円の負担をいただきまして,石岡市におきまして当初予算化させていただきました234万円と併せまして,384万円という予算の中で新市の介護保険事業計画を作成したいと考えております。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

小松委員)議案質疑でも大きな項目としても質問させていただきました。委託で事業計画を作成するということですけれども,石岡市だけの介護保険計画であれば,ある程度これまでの経過もありますし,委託しても政府のほうの方向性を即取り入れて事業計画案が練られると思うんですけれども,八郷町の場合は新治広域で石岡とは全く内容が違っているのではないかと,このように思うわけです。そこを八郷町と石岡を委託してしまう。実際の意向がどういうふうに反映されるのか,その辺がちょっと気にするところなんですけれども,担当としてはどのようにお考えになっているのか,1点だけ伺っておきたいと思います。

高齢福祉課長)ただ今議員さんからありましたように新治広域に係ります分の八郷さんの計画につきましては,なるべく早い段階での情報,データの提出をお願いしているところでございます。また細かな数字というのはまだ新治さんから出していただいておりませんが,引き続き早期のデータの提出をお願いしているところでございます。提出をいただき,すぐにでも準備作業に入るという形での話し合いを八郷さんと行っているところでございます。期限がございますので,なるべく早い時期でのデータ提出,すり合わせを行っていきたいと考えております。

亀井委員長)他に質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。議案第53号「平成17年度石岡市介護保険特別会計補正予算(第1号)」を採決いたします。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)
ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,その他の件といたしまして執行部より発言を求められておりますので,これを許します。

副部長)お手元の資料で「教育福祉委員会資料」をご覧になっていただきたいと思います。最初に開いていただきまして障害児タイムケア事業の概要をご説明申し上げたいと思います。この事業につきましては,先日の一般質問の中でもございましたけれども,現在,17年度からの国庫補助事業のモデル事業ということで県のほうから現在協議があるものでございます。目的でございますけれども,障害のある中高生等が養護学校下校後に活動する場について確保するとともに,障害児を持つ親の就労支援と障害児を日常的にケアしている家族の一時的な休息を目的とするということでございまして,いわゆる障害児の学童保育というところに位置づけられるかなと,こういうふうに思います。この事業でございますが,実施主体は石岡市になります。それで社会福祉法人に委託することができるということになっております。対象者は,障害がある中高生等となっております。小学生も含めることは可能であるということになっております。放課後,それから夏休み等の長期の休暇中というところで,活動場所が必要な障害者ということになります。事業内容でございますけれども,(1)障害児デイサービス事業所,学校の空き教室において,となっております。養護学校ということに学校の場合はなると思います。それで障害がある中高生等を預かるということで,社会に適応する日常的な訓練を行うということで,いわゆる社会適応訓練ということになると思います。利用時間は送迎時間を除いて1日3時間以上ということになります。養護学校からタイムケア事業実施施設まで,それとタイムケア事業実施施設から障害児の家まで送迎サービスを必要に応じて行うということで,事業につきましては月曜日から金曜日まで,それと土曜日,日曜日を必ずどちらかを1日入れるということになります。対象経費でございますけれども,17年度モデル事業ということで県内で2ヵ所,県のほうから選定されております。補助基本額でございますけれども,600万円。費用負担割合については,国が2分の1,県が4分の1,市が4分の1です。利用者負担でございますけれども,1回につき1,000円を利用者から徴収することができる。ただし市町村の判断によって,その一部または全部を徴収しないことができるということでございます。実施期間は10月1日から来年の3月31日までということになります。実施施設でございますけれども,現在,障害児タイムケア事業国庫補助協議書ということで県の方に提出をしておりまして,市内の知的障害者の授産施設2ヵ所の要望を出しております。それで国の内示は6月下旬から7月中旬までと思ったんですけれども,7月当初あたりに国のほうから内示があるということでございまして,内示がございましたら予算の要望をするということになります。以上障害児タイムケア事業の現在の状況につきましてご説明を申し上げました。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

川村委員)先日の本会議でも質問がありましたけれども,たぶん水戸市と石岡市が手を上げていると聞いております。それでしかも石岡の場合には2つの施設が手を上げていらっしゃると思いますが,そのときに期間なんですが,まあ下りなきゃなんとも言いようがないんですが,月曜から金曜までと土曜日または日曜日いずれか実施するということで,月曜から金曜まで通っていて,または違う施設で土曜か日曜どちらかやってたとすれば2つの施設にまたがってもいいということになるんですか。お伺いしたいと思います。

副部長)一施設で対象者を把握して事業を実施するということが基本になると思います。ただしそういうこと可能かどうかは今の時点でわかりませんので,今後そういうことにつきましても県のほうに問い合わせて確認したいと思います。

川村委員)それじゃ確認を後でしてみてください。それからこれは目的が障害がある養護学校下校後に活動する場ということで謳ってるんですが,足利市では小学校,中学校なんですよね。それで養護施設もそうだけれども,目とか耳の不自由な方も入れてるんですが,これですとこの間も言ってましたように,入っているのか入ってないのかちょっとわかりにくいということで,それをお伺いしたいと思うんですが。それから実施場所も学校の空き教室等とか,他の施設ということでどちらを使ってもというか,たぶん実施者が決めて送迎を行うんじゃなかろうかなと思うんですが,もしも小学校で受けたいといったときには,各小学校まで送迎ができるのかどうか,ということですよね。それで学童は,普通一般の小学校,中学校に通ってる方がここに入れるのかどうか。これですと小中学校生が養護学校下校という表示がありますので,一般の小学校,中学校,それから高校等で,下肢不自由児とかまあよくわかりませんが・・・

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
休憩中でしたけれども,いろいろな質問が出ました。有料になるのか,また回数の件,それから人数の件,いろいろ出ましたけれども他にも質問はございますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上でこの件については終結いたします。その他ございませんか。

保健福祉課長)それでは私のほうから,日本脳炎の集団予防接種の中止についてご報告いたします。すでに新聞報道等でご存知かと思いますが,予防接種法の規定に基づいて幼児及び小学4年生,中学3年生に対して,石岡市では現在日本脳炎の予防接種を行っております。
 このたび,厚生労働省から平成17年5月30日付で「日本脳炎ワクチンの使用とADEM(急性散在性脳脊髄炎)との因果関係を認定したので,日本脳炎予防接種については積極的勧奨をしないこととされたい」との勧告を受け,6月1日から28日まで予定をしておりました小中学校の日本脳炎の集団予防接種については中止することとなりました。該当保護者に対しては,学校を通じまして5月30日付で中止のお知らせを配布しているところでございます。これにつきましては,昨年7月山梨県の女子中学生が,接種後に重篤な神経症状に陥ったことに伴い,より慎重を期するための措置であります。なお,流行地へ渡航する場合や蚊に刺されやすい環境にある場合等,日本脳炎に感染する恐れが高く,本人またはその保護者が希望する場合は,個別接種により対応することといたしました。この場合,副反応が発生する危険性を十分ご理解いただいたうえで,同意書に必要事項を記入していただき,市内指定医療機関において現行の日本脳炎ワクチンを接種することについてなります。幼児については,従来より個別接種で対応をしております。希望者に対するものですが,説明書と同意書,接種券の3枚セットを交付しております。昨日までに小学生4名分を交付しております。なお,下記に「日本脳炎について」と「日本脳炎ワクチンによる主な副反応」,「ADEM(急性散在性脳脊髄炎)について」の説明文がありますが,これは国からの文章をそのままそっくり記載させていただきました。よろしくお願いします。

亀井委員長)この件に関して何か質問等はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,その他の件で何かございませんか。

高齢福祉課長)ねんりんピックにつきましてご説明申し上げたいと思います。先ごろ県におきまして,平成19年に本県で開催されます第20回全国健康福祉祭,ねんりんピックでございますが,その基本構想がまとまりまして,当石岡市がふれあいスポーツ交流大会の競技種目,オリエンテーリングの会場に決まりましたので,ご報告申し上げたいと思います。
 お配りしました「ねんりんピック茨城2007基本構想」をご覧いただきたいと思います。全国健康福祉祭,ねんりんピックについてでございますが,この大会は60歳以上の高齢者を中心とするゲートボールや卓球,テニスなどの各種スポーツ競技や,美術展,音楽文化祭などの文化イベントや,健康福祉機器展,ふれあい広場など,あらゆる世代の方々が楽しめる総合的な祭典でございます。厚生省創立50周年を記念しまして昭和63年にスタートし,毎年開催されているところでございます。
 茨城大会につきまして簡単にご説明いたしますと,資料2ページをご覧いただきたいと思います。「さわやかな 長寿の風を 茨城に」をテーマに平成19年11月10日から13日までの4日間にわたりまして開催されるものでございます。全国各地から1万人の選手団を向かえ,述べ50万人の参加者を見込んでおります。
資料3ページをご覧いただきたいと思います。茨城大会は,ひたちなかの笠松運動公園での開会式を皮切りといたしまして,スポーツ交流などの健康関連イベント,文化交流大会や美術展などの福祉・生きがい関連イベント,シンポジウム,音楽祭などの健康,福祉・生きがい共通イベントのほか,物産展などの協賛イベントなど,県内各地で様々なイベントが繰り広げられることになっております。
 4ページをご覧いただきたいと思います。これらは各市町村が主体となって開催される種目でございます。スポーツ交流大会10種目,ふれあいスポーツ大会9種目,文化交流大会5種目の計24種目を15市5町で開催することにしておりまして,中ほどのスポーツ交流大会のオリエンテーリングの会場地に当石岡市が決定したところでございます。開催までの準備といたしましては,今年度秋に開催されますねんりんピック福岡大会がございます。こちらに調査という形で職員を派遣するとともに,競技団体である茨城県オリエンテーリング協会と競技会場の選定,そして市の大会実行委員会の設置について協議を進めたいというふうに考えております。そして来年度のできるだけ早い時期に大会実行委員会を立ち上げまして,開催準備を本格的に行いたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

亀井委員長)この件に関して何かございますか。

久保田委員)石岡市ではオリエンテーリングが開催されるということなんですけれども,オリエンテーリングというのはどの辺の場所で予定しておられるのか,ちょっと確認しておきたいと思うんですが。

高齢福祉課長)まだ競技団体とは詳しい打ち合わせはしていないところで,市としての腹案でございますけれども,龍神山といいますか,風土記の丘を中心としまして八郷町方面を包括したような形でのコースを現時点では考えております。

亀井委員長)他にございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,私からその他の件でちょっとお聞きしたいことがあります。実は一般の方から相談を受けたんですが,健康診断について,今まで年齢的に何歳以上はどこどこでどういうような健診がありますというようなはがきが来たんですが,それがないかと思うんですね。そのことによりまして,県のほうで委託を受けているほうから,今まで石岡市で受けていた方たちの3分の1近くしか受診してないというような結果が出てきたので,ちょっとびっくりしてますというような問い合わせがあったんですけれども,その辺いかがでしょう。確かに他の地区でも何人かの方から私にもきましたので。

保健福祉課長)お尋ねのことは基本健康診査のはがき送付のことかなと思うんですが,確かに17年度廃止ということにさせていただきました。その主な理由の1つですが,17年度の当初予算要求において枠配分方式というふうに改められました。保健福祉課の分については,16年に比べ396万2,000円の減額を求められたわけでございます。健診関係の通知については,年度始めに配付している年間予定表,こういうものがあるわけですが,あるいは毎月の市報掲載等によりまして,周知については図られているという判断をとったものでございます。財政のほうからも毎年そういうふうに年間予定表とさらに市報掲載と十分周知はしているので,個人通知についてはそろそろ廃止してはどうかと,いうのが毎年のように繰り返されておりました。さらに結核健診対象者,これが昨年の結核予防法の改正によりまして18以上から65歳以上に変更になりました。そういうようなことと予算の枠配分方式,そういうものを機会に通知業務の見直しを図ったというのが1つでございます。なお,確かに6月1日から各基本健診が6月30日まで,各地区の公民館とかそういう公共施設で行われたわけですが,昨年に比べてかなり激減していることは事実として把握しております。それで私ども保健師が家庭訪問の合間をぬいまして,健診会場の近くに各家庭にお誘いのお知らせといいますか,手渡しとかで配付していくと,そういう形で考えております。なお,この後8月30日から9月2日にかけて,日にちが経ってから再開をするんですが,そこに向けましても十分配慮していきたいなと考えております。以上でございます。

亀井委員長)その件なんですけれども,今まで地域の方が受けてないということにつきまして,はがきが来るだろうと思ってましたと。確かに年間予定表,毎月の市報もあるんですけれども,来るものだと思っていたので,えっもう始まってるんですか,という感覚で皆さんいらっしゃるんですね。もしも通知票が行かないんであれば,例えば町内会を通じて今年はこういうことで行きませんので,年間表に従ってぜひ受けてくださいとか,もう少し徹底していただかないと皆さんそれを感じていません。まだ来るものだと思ってます。それで激減してるんだと思います。やはり地区の方が受けに行ったら,大勢今までいたのがほとんどいないのでびっくりしたんだというようなことで電話もありましたので,皆さんに予防をしようということから反対の方向に動いているんではないかということで心配になりまして,確かに県のほうでもかなり心配しているということですので,対処のほうよろしくお願いしたいと思います。
他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で福祉部所管の審査を終結いたします。執行部の方々につきましては,ご苦労様でした。ご退席いただいて結構でございます。
暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 これより,教育委員会所管となります議案の審査を行います。付託案件説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
 それでは初めに,議案第52号「平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)」の教育委員会所管に係る部分についてを議題といたします。最初に執行部より補正予算書に基づき,補正内容につきまして説明を求めます。

学校教育課長)それでは学校教育費についてご説明申し上げたいと思います。県からの委託事業でございます。スクールライフサポーター活用調査研究事業ということですが,これは本年度,県で不登校解消モデル事業の規程に基づきまして,県内の小学校20校がスクールライフサポーターの活用に関する効果等に係る実践的な調査研究を委託されました。石岡市におきましては,南小学校,杉並小学校がこれに該当いたします。スクールライフサポーターということで,学校に1名ずつ配属させるということでございます。
 具体的な仕事内容につきましては,不登校児童生徒を対象とした家庭訪問,あるいは登校してきた子供たちの不安,あるいは悩み,そういったものに対してカウンセリングにあたるというようなことでございます。学校生活の支援にあたるということが主な仕事内容でありまして,石岡市としましては,現在茨城大学の大学院で臨床心理を専攻しました2名の配置を予定しております。なお勤務形態としましては,週3日,1日当たり4時間を基本として,1時間当たり1,000円の報酬を委託費から支払うということになっております。1人あたり42万円,合計84万円が措置されております。

教育総務課長)それでは教育総務課の補正予算についてご説明申し上げます。補正予算書の17ページ,ただ今学校教育課のほうでご説明しました教育研究事業の下の行になります。中学校費の学校管理運営経費,設計・工事管理委託料30万,学校施設整備工事600万,合計630万ということでございますが,内容につきましては国府中学校の屋内運動場,屋上防水の一部約400平米を,雨漏りがするため改修するということでございます。内容につきましては以上でございます。よろしくお願いいたします。

生涯学習課長)生涯学習課の補正予算につきまして説明させていただきます。同じく補正予算書の16ページ,社会教育費,公民館費になります。まず中央公民館経費の公民館類似施設建設費補助金51万2,000円。この内容につきましては,北根本の集落センター,昭和56年建設の施設でございますけれども,その屋根の部分の葺き替え工事,さらには奥に調理室があるんですけれども,調理室の床の張替え工事,この修繕事業を実施したいという要請がございましたので,今回補助金の計上をお願いするものでございます。内容的には屋根の葺き替え工事が47坪,86万8,000円。床の張替え工事が7坪,15万6,000円。合計が102万4,000円。補助金が200万円を上限として2分の1となっておりますので,補正予算の額を51万2,000円ということでお願いしているところでございます。
 つづきまして,城南地区公民館の維持管理経費の中の浄化槽改修工事130万円でございますけれども,今年度当初に改修工事の予算871万5,000円が計上されているところでございますけれども,この予算の中で浄化槽の施設工事ができるか詳細にわたって検討いたしました。当初予算額で新設工事そのものは実施できるということでありますけれども,すでに既設の浄化槽がございます。既設の浄化槽の埋め戻し工事,さらには汚泥の汲み取り経費というのが実施できないというのが判明しましたので,既存の浄化槽をそのまま残してしまうということになりますと機械が動きませんので,汚泥が残っている状態では周辺に悪臭が出てしまうというふうなことから,汚泥の汲み取りと浄化槽の埋め戻し工事,埋め戻し工事に伴います内部機器ですね。これを取り外しまして処分する経費を補正予算でお願いしているところでございます。具体的には埋め戻し工事が61万4,000円,既存の汚泥汲み取りが57万6,000円,付属しますモーターポンプ,鉄くず等の処分が11万円,合計130万円。この補正予算をお願いしているところでございます。よろしくお願いいたします。

図書館長)それでは図書館費の補正についてご説明申し上げます。図書館のシステム変更委託料65万円でございますが,これは石岡市と八郷町が合併するにあたりまして,図書館のシステムの変更にかかる経費でございます。内容につきましては,八郷町では今現在中央公民館に図書室がございまして,その図書室の***をするための***の追加になります。それと住所,八郷町の中に大字ということで住居表示がされております。その住居表示を石岡市に変更していくためにかかる経費でございます。また,今現在八郷町の方が利用されているのが1,600人ございまして,そのものの住所コード,地区コード等の修正にかかる費用で,また,図書館で統計等をとっている中で,八郷町が新しく加わるとデータに支障がきたしますので,そのデータのシステムを変更する以上の項目でかかるシステム変更委託料です。以上です。

スポーツ振興課長)
それでは補正予算書16,17ページの保健体育費関係の補正予算について説明をさせていただきます。運動広場維持管理経費の中のその他施設修繕50万円のことでございます。この修繕につきましては,少年スポーツ広場の駐車場に利用している部分とグランドに利用している部分があるわけですが,その間にあるネットフェンスの修繕というか張替えでございます。これらの部分を行う考えで補正予算を計上したものでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑は挙手により,これを許します。

川村委員)まず教育研究事業,スクールライフサポーター報酬なんでございますが,それに対して不登校生徒の対策ということでございますが,南小と杉並小でどの程度の不登校の方がいらっしゃるのか,お教えいただければありがたいと思います。

学校教育課長)川村委員の質問にお答え申し上げます。平成16年度の状況を申し上げます。南小学校で30日以上欠席の子供が3名ほどいます。また杉並小学校では同じく2名ほどいます。いずれも家庭的なこともありまして,単純には解決できないような要因を持っているような家庭でございます。以上です。

川村委員)ありがとうございました。今お聞きしたことで家庭的なことでは週3日先生がいらっしゃっても踏み込めないのが現状だと思うので,なかなか改善策は難しいと思うんですが,30日以上の方が3名ということですから,その手前の方もたぶんいらっしゃるでしょうから,予備軍の方々も,もちろん全体を含めての話でしょうからそういうことになると思うんですが,よく小学校から中学校に移るときに,小学校ではなんでもなかった子が中学校では急に変わってしまうという子がいるので,そういうところを見極めながら,考慮しながらやっていただければいいかなとおもうんですが,なかなか芽というのを見つけるのは難しいと思いますので,大変とは思いますが一生懸命やっていただかなければいけないと思います。それでこれはたぶん県のあれで,模範校ということでついているんだと思いますから1年限りとか2年とかという形になってしまうんじゃないかと思うんですね。その後に石岡市としては南小,杉並小ばかりじゃなくて,全体的なことを見るための不登校対策の先生をするつもりがあるのかどうなのか,あくまでも目安だと思うんですが,今後の課題としてどういうふうにしていくのかなと,ご意見等を伺いたいと思います。

学校教育課長)平成15年度,16年度におきましては,石岡中学校,東小学校にスクールライフサポーターが配置されてございます。県のほうから通知が来まして,不登校の状況などを毎月報告書を県のほうに提出しているわけでございます。南小学校と杉並小学校にモデル校としてこういうことを委託された経緯がございます。いろいろそのほかにもスクールカウンセラーとか,市のほうでも心の教育相談員とか,適応指導教室なども石岡市でもいろんなそういう機会がありますので,今後それらの経緯を見据えながら,こういう不登校対策を継続してまいりたいと考えております。

川村委員)先ほどお聞きしたのは市の単独事業としてやっておられるものであるとか,それから国の補助とか県の補助とかそれらが外れても市がそのまま継続してやっている事業というのが結構あると思ってましたので,緊急雇用とか。切り方の形で違っているんですが,やっていることは同じ継続事業が多いと。教育に関してはなかなか一旦つけたものが外れないというのが基本にあるような感じがいたしますので,そうなっていくとどんどんどんどん増えていくような感じがいたしますので,その辺のところが今の市長ですとメリハリのメリの部分が多いものでなかなかプラス要因がないのかなと。せっかくいい方向に向かってきた時点でそれが永続性がないとまずいのかなと思って今お聞きしたわけでございます。できればですね,本当は市の単独じゃなくてどこかの補助がついてそのままやっていったほうがいいのかなと思いますので,できるだけ中央または県の方に働きかけをしていただいてそのまま継続をやればいいのかなと思っております。よろしくお願いします。

小松委員)補正予算には組み込まれていないんですが,ただ今の川村委員の質問に関連して1点お尋ねしたいと思います。この不登校児対策でスクールライフサポーターの研究事業に県が20校,そのうちの2校が石岡ということは本当にどういうふうに捉えたらいいのかなと思うんですが,中学校も実は県内30校が不登校解消モデル校ということで,不登校解消の対策対象校ですか,それに石岡市も府中中学校が指定されたと聞いておりますけれども,その点につきましてご答弁いただきたいと思います。

学校教育課長)小松委員のおっしゃるとおり不登校解消モデル事業ということで,1つは不登校解消支援教員の配置というのがありまして,これは先ほどお話のように中学校で30校に不登校解消支援教員を措置してございます。今までお話したスクールライフサポーターにつきましては,繰り返しになりますが,県で小学校20校にスクールライフサポーターを措置するということで配置されております。不登校解消支援**につきましては,今年度は府中中学校,城南中学校の方に1名ほど教員が加配されまして,措置されております。以上でございます。

小松委員)小学校の不登校よりも実は中学校になってぐんと不登校の数が増えます。県のほうもこの事実を重く見まして,今回の教員の加配ということなんですけれども,ある土浦の中学校の教員の加配の実態は,担任を持たない,そして不登校児の対策だけに業務が絞られていると,そのようなことであるシンポジウムで担当をなさることになった教諭の実情といいますか,悩みとか,実際にどう指導したらいいのかそういう悩みを聞いたところですけれども,府中と城南中の加配された教員の方は専任なのか,それとも教科を持つ中での担当なのかを伺っておきたいと思います。

学校教育課長)委員のおっしゃることについてお答え申し上げます。県からの不登校解消モデル事業の実施要綱というのが出されておりまして,それによりますと生徒指導主事,または学級担任等の他の公務分掌を兼ねることができないものとする,とございます。また,教員1人当たりの担当授業時数というのも週8時間以内というのが原則で出されております。以上でございます。

小松委員)そうしますと石岡市の場合ですと,週8時間以内の教科を持つと,このように考えてよろしいですか。

学校教育課長)県の要綱に沿いまして,授業時間も8時間以内ということで,不登校対策にあたれるような形で現在進めているところでございます。

小松委員)ありがとうございます。全く担任を持たない,教科も持たないというのも教員にとってはつらい立場に置かれるといいますか,そういうことでしたのでお尋ねいたしました。
 この不登校の問題は私もこの10年来ずっと関わってきておりまして,私が関わっている親の会なんですけれども,ここには内地留学で茨大に来られた先生方が研修に来られたり,それから茨大の大学生,大学院生が私どもの会を,親の会,それから後援会がありますけれども,そういうところにも研修に来られる。そういう会なわけですけれども,是非この加配された先生方,またカウンセリングを中心として家庭訪問を行う茨大の大学院生,こういう方たちも是非親の立場の声を聞くために,私どもだけでなくて県内にネットワークがありますので,親の会の活動にもぜひ参加していただいて,できるだけ子供たちが本当に様々な理由で今学校に行かれなくなっておりまして,教師のせいとか家庭のせいとか,それから社会のせいとかではなくて,地域が一体となって子供たちを育てる,そういう立場でこの事業を是非いい方向に進めていただきたいと,このように要望を申し上げたいと思います。
 それから学校管理費で国府中の屋内運動場が予算が計上されました。私は単純に喜んでおります。雨漏りがひどくてバケツがいくつも並んでいる体育館。そしてひどいときには雨水が溜まっている,そういう状況の中で,ここも早く終了していただきたいと,このように思っておりました。今回財政が厳しい中で予算が組まれたことは,本当に単純に喜んでおります。ありがとうございました。以上で質問を終わります。

亀井委員長)他に質疑はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
次に討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
これより採決に入ります。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認めます。よって,本案の教育委員会所管に係る部分については,原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で本委員会に付託されました案件の審査はすべて終了いたしたわけでありますが,これらに係る委員長報告の取り扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,所管事務の調査として,「複合文化施設基本構想について」を議題といたします。本件については,合併特例債事業となったことにより,基本構想の策定時期を今年度の8月に延長したい旨,当委員会において説明を受け,了承している件であります。それでは,その後の経過について執行部よりご説明願います。

生涯学習課長)複合文化施設の基本構想につきましては,今委員長さんから報告がありましたとおり繰越事業として本年8月を目途に基本構想をまとめるということでご了解をいただいているところであります。中間的になりますけれども,抜粋として基本構想の変更部分,若干説明させていただきたいというふうに思います。
 1ページ目,図書館,博物館という方向で検討を進めているわけですが,図書館につきましては,建設の基本理念の設定としまして,右側になりますが,「だれもが気軽に利用できる図書館」,「子どもが読書に親しむ図書館」「地域の情報拠点となる図書館」「地域と連携していく図書館」という基本理念を設定しておりまして,その内容的には以下の説明のとおりでございます。
 2ページでございます。整備の方針として設定いたしましたのは,先ほどの4つの理念を基に(2)になりますけれども,市立図書館の現状から,新しい市立図書館の整備方針は「市民が気軽に利用でき,情報や人と出会うことができる図書館」という基本方針を設定したところでございます。
 つづきまして3ページに移っていきます。図書館サービスの計画としまして,基本方針でございますけれども,11項目をサービスの基本方針といたしました。1)資料の収集と提供,2)使いやすい図書館,3)ユニバーサル・デザイン,4)子どもの読書推進,5)子どもスペースの確保,6)予約サービスの運用,7)インターネット等の活用,8)相談機能の充実,9)まちの情報収集・発信,10)交流と連携の推進,11)滞在型利用の出来る図書館,というサービスの基本方針を作ったところでございます。
 つづきまして4ページに入ってまいります。サービス水準の設定になるわけですけれども,対象人口は当面石岡市の5万3,000人ということで,5万3,000人の対象人口に対する収書計画ということで,計算式のとおりでございますけれども,一番下になりますけれども12万1,000冊というのが開架図書の数字ということになります。当然閉架ということで保管される部分もございますので,右側に入ってきますけれども,最終蔵書数の冊数は30万冊が確保できるようにしていきたいと,ただ合併というのが控えておりますので,対象人口等が基本計画あたりで見直されるのかなと,いうふうな考えもございます。
 つづきまして5ページの博物館計画でございます。博物館の計画の目的としまして,まず以下の機能としまして5つの機能を明確にする必要があるということで,まず1)資料収集・保存の機能,2)市民を歴史や自然へと誘導していくための施設,3)石岡市の持つ魅力をしっかりと紹介するための施設,4)歴史教育や環境教育のための施設,5)生涯教育施設としての役割というふうな機能を有するべきであろうというふうに位置づけております。
6ページに入ります。それを踏まえまして,右側になりますけれども,基本理念の設定ということで,1)石岡市の歴史・自然を総合的にとらえ,その変遷と変化について理解を深める施設,2)「歴史の里 石岡」の文化の核として機能する施設,3)歴史・自然をだれもが学習できる施設,というふうな基本理念を設定したところでございます。
7ページに入ってまいります。整備の方針としましては,(2)としまして,「歴史と自然:出会い」ということをテーマにいたしました。石岡の豊かな歴史と自然に出会うことの出来る郷土館というふうな整備方針の設定をしたところであります。展示計画等については,右側の方に記載のとおりでございます。
 8ページに入ります。図書館の規模の計画としまして,図書館の必要な機能としては,利用者部門,それから管理運営部門の2つに大きく分けることが出来ると,そういうことで右側に規模の計画,利用者部門につきましは,導入のスペース,開架閲覧スペース,サービスのスペース,会議・研修・交流スペース,ギャラリー。それから運営部門としまして事務管理スペース,保存の機能としまして閉架書庫,その他としましてトイレ,通路,設備機械室。先ほどの蔵書数等を併せまして約4,000平米という平米数を想定したところでございます。
 9ページに入ります。4,000平米の面積根拠をそれぞれ核スペースにおける面積を計上してございます。
 つづいて10ページに入ります。博物館の計画としましては,必要な機能として,利用者部門の機能,収蔵部門の機能,運営部門の機能と3つに分けることが出来ます。それから現在の図書館を再利用という形で「埋蔵文化財センター(仮)」ということで,調査研究,収集保管機能,それでイメージ図で表しておりますのが10ページの左側の図でございます。規模の計画としまして,利用者部門につきましては,導入機能,展示機能,教育普及機能985平米。運営部門としまして管理機能。収蔵部門としまして収集保管機能。その他としましてトイレ,その他になりますけれども,合計で1,500平米ほど設定したわけでございます。それから現図書館の再利用という形で埋蔵文化財センターにつきましては,図書館施設が1,520平米でございますので,その部分を運営部門,収蔵部門,その他の部門ということで右側の内訳のとおり平米数を想定したところでございます。
 11ページに入ります。11ページにつきましては,現在の石岡市の図書館の改修計画ということで,埋蔵文化財センターへの改修計画等ことで,平面図の割り付け等を行ってございます。
 つづきまして12ページに入ります。計画の方向性としまして,まず図書館単独の案と図書館と博物館,郷土館の複合案の検討ということで,単独案の場合ですと図書館の建設を主体として,図書館に市民ギャラリーを併設する案。概ね4,000平米ということになろうかと考えております。複合案としましては,図書館と郷土館の複合施設とする案。先ほどまでの検討の中で図書館が4,000平米,郷土館が1,500平米ということになろうかというふうに考えております。複合施設となる場合の施設の考え方ということでございますけれども,図書館利用者が気軽に常設展示,市民ギャラリーに接することが出来る施設ということで,それぞれ自由に行き来が出来るような施設構成がいいだろう。郷土館利用者が図書館の郷土資料などを気軽に検察できて,レファレンスサービスを受けられるようにする。これも相互に連絡するような施設の考え方が必要であろう。それから共用できる部屋は出来る限り共用するという形で複合施設の場合は考えるべきであろうという設定でございます。それから右側に入りますけれども,広場と公園計画の方針と駐車場の方針ということで設定してございます。駐車場につきましては,市民のための駐車場として200台程度の駐車場を確保する。その際には主幹道路からの出入りのしやすさ,それから歩行者との関係,景観を考慮した駐車場の整備ということで,概ね200台につきましては6,000平米程度の面積が必要となるということでございます。
 13ページは,現在の位置図と写真でございます。この神栄跡地の中にまず駐車場をどの辺あたりに設置すべきであろうか,それから建物をどの辺あたりに計画すべきであろうかというのが,次のカラーのページからでございます。
 まず駐車場につきまして,検討させていただきました。まず現図書館側,つまり青柳鉄店から向かう広い道路側に設置した場合。それから駐車場を一番北側,通常弁天池といわれる部分のほうに200台を設置した場合。それから西側の奥の部分に設置した場合ということで,それぞれアプローチのしやすさ,それからランドマーク性,埋文センターとの関係,近隣への配慮,国分寺との関係ということで検討させていただいて現図書館側に駐車場を設定するのがいいだろうというふうな考えでまとめてございます。
 その次のページからは,駐車場が図書館側ということで設定した場合の建物配置をどの辺にしていったらいいだろうということで,5つの案を設定したところであります。まずA案としては,建物一番西側の敷地に配置した場合。それから国分寺側にウィング的に配置した場合。それから分散型に配置した場合。
 次のページになりますが,北側に広場を設置して,それを囲むように分散させて配置した場合。それから概ね北側を広場とし,中央部分に建物を配置した場合,というふうにしてどれがいいだろうかという検討をしている段階でございます。実は建物の配置につきましては,現在の敷地が国分遺跡という遺跡になっております。平成12年にもうすでに確認調査が実施されておりまして,この敷地の中から住居跡が百七十数件,表面確認ですので,完掘,掘り上げてはございません。調査の期間ですけれども,平成12年の3月から7月に実施されております。それと国分寺に関係する可能性が高い溝跡,これが南北と東西に確認されておりますので,当然発掘調査が必要になってくると。ですから大体概ね建物の位置がこの辺だということで想定された場合ですね。今後合併特例債対象事業として建設する前段で発掘調査が必要になってくると,いうことになってくるかと思います。もちろん詳細につきましては,基本設計等で位置が確定されればその部分を先行して発掘調査をし,その後実施設計をし,建設するという形になってくると思います。それで本案につきましては,資料をお示ししましたが,この後建設事業概算費,それから建物の概ねの平面的なものを作り上げて,8月までにまとめていきたい。今回途中でございますけれども,抜粋として委員の皆様方にご意見をお伺いしてということで,資料を提出させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

亀井委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の件について,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
 暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)
休憩前に引き続き,会議を開きます。
 ただ今休憩中でしたけれども,駐車場の位置,それから建物,広場についての説明を受けました。このことに関しましては,次回に持ち越しまして,現地調査をしたいと思います。
 他に発言はございませんか。

文化課長)お手元に配布させていただきました国衙跡第3次調査概報及び代官屋敷遺跡の報告書でございますが,常陸国衙跡の第3次調査概報につきましては,平成15年度に実施しました調査の概報でございます。第3次調査では,国庁の前殿と推定されます建物跡が3棟確認されました。また平成16年度の第4次調査におきましては,前殿を挟んで東西対称に並ぶ楼閣と推定される建物が発見されたわけでございます。本年度は第3次調査の北側及び南側の調査を行うわけでございます。位置図として配付いたしましたピンク色のAの部分を学校の夏休み中に調査を実施いたします。Bの部分は学校の運動会が終了後ですから,秋以降に調査に入る予定でございます。報告書につきましては,後ほど目を通していただきたいと思います。以上でございます。

久保田委員)17年度の調査地域が示されたわけですけれども,この17年度のB地区ですね。この地域でもって推定される社殿というんでしょうか,これは推定前殿なんでしょうか。先ほどこの報告書を読ましていただいたんですが,なかなか明確な答えが出てこないようなまとめになっているようなので。たぶんこのBの部分を発掘すれば,ある程度の結論がでるのかなという感じで見させていただいたんですが,その辺の予想はどうなんでしょうか。

文化課長)17年度の調査でございますが,Aの箇所につきましては推定されるのが正殿。正殿がここら辺であろうと推定されるわけでございます。それでその通路の部分なんですが,幅は狭いんですが,その部分を掘れば何か正殿の手がかりが出てくるんではないだろうかということで。Bの部分につきましては,推定前殿とされる南側になるわけでございますが,こちらを掘ることによって,初期の官衙跡を特定するために調査するものでございます。18年度はCの部分を発掘調査いたします。18年度のCの部分でございますが,それについては脇殿を特定するために調査をするものでございます。

亀井委員長)他に発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,次に,委員派遣による所管事務管外調査の報告書についてを議題といたします。本件については,お手元に委員派遣報告書をご配付いたしております。この報告書について,何かご意見等ございましたら,挙手によりお願いいたします。発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ないようですので,委員派遣による所管事務管外調査の報告については,お手元に配付した報告書のとおりご了承いただきたいと思います。

川村委員)今の委員派遣のほうなんですが,その中でこの間そこの校長先生の話によりますと,私はてっきりここの学校だけのためにこの方は採用されたのかなと思ったんですが,そうしたらあくまでも普通の職員で,またここから他に移るという話を聞いてちょっとびくっりしてしまったんですが,その辺のところは今のずっとキャリアできている方とか,順次だんだん上がってきている教頭先生を通り越してしまって校長になっていることの軋轢が若干出ているのかなと。ですからそれも石岡市もそうですが,県内でやるとちょっと難しいんではなかろうかと私感じました。ということで,教育委員会さんのほうはいかがお思いでございましょうか。

亀井委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

亀井委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 次に,閉会中の継続調査及び審査の申し出についてを議題といたします。本委員会において閉会中もなお継続して調査及び審査を行うため,石岡市議会委員会条例第36条の規定により,お手元に配付いたしました案文に示す理由を付し,閉会中の継続調査及び審査の申し出をいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

亀井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。それでは以上で,本日の教育福祉委員会を閉会いたします。


 閉会 午後12時33分





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