平成17年6月10日 市民経済委員会


案 件 (1)付託された議案の審査
 議案第49号「専決処分に対し承認を求めることについて(平成16年度石岡市一般会計補正予算(第7号))のうち,当委員会の所管にかかる部分」
 議案第52号「平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)のうち,当委員会の所管にかかる部分」
(2)所管事務の調査
(3)閉会中の継続調査の申し出
出席委員 小吹武男委員長,関町芳弘副委員長,小泉彰委員,金子悦郎委員,前島孝元委員,鈴木せつ子委員
市執行部 【市民部】
市民部長(金子重夫),市民部副部長(足立健造),市民課長(岡野光弘),市民課副課長(土師敏子),環境保全課長(佐藤敏明),環境保全課副課長(遠藤正志)
【経済部】
経済部長(吉田隆重),経済部副部長(土師照夫),農村整備課長(塚本悦男),農村整備課副課長(大山寛幸),商工観光課長(蔵本宏一),商工観光課副課長(内田栄市)
議会事務局 主幹(藤代志保)


 開会 午前10時00分


小吹委員長)定刻となりましたので,ただいまから,市民経済委員会を開会いたします。本日の議題は,議案第49号「専決処分に対し承認を求めることについて(平成16年度石岡市一般会計補正予算(第7号))」中,当委員会の所管にかかる部分,議案第52号「平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)」中,当委員会の所管にかかる部分,所管事務の調査について,閉会中の継続調査の申し出について,以上であります。
次に,本日の委員会審査のため説明員として出席を求めた者の職氏名は,お手元に配布いたしました出席者名簿のとおりであります。
 これより議事に入ります。はじめに,議案第49号「専決処分に対し承認を求めることについて(平成16年度石岡市一般会計補正予算(第7号))」中,当委員会の所管にかかる部分を議題といたします。執行部より説明を求めます。

商工観光課副課長)議案第49号「専決処分に対し承認を求めることについて」,資料の最後のページになります。繰越明許費補正,商工費,観光対策事業88万円についてご説明いたします。これについては,おまつり案内用スピーカー配線の入線工事に,国道355号線の分であります。これまでは,おまつり案内用スピーカーを電柱等に設置して対処してまいりましたが,電線共同溝整備が進む中,電柱等が撤去されるため,既存の街路灯にスピーカーを設置し,その配線を共同溝の占用管に入線するための工事であります。繰越の理由でありますが,共同溝については茨城県が占用しますので,予備管でありますけれど,その管を占用し,入線する予定で協議を進めてきましたが,この予備管の位置等について,土浦土木事務所とその協議に時間を要したためであります。なお,4月18日付で占用の回答書が土浦土木事務所よりおりまして,現在,工事が行われております。今月末,6月30日が完了予定であります。以上です。

小吹委員長)以上で,説明は終わりました。それでは,本案について質疑に入ります。なお,審査上の発言は挙手によりお願いいたします。

前島委員)電線地中化の話ですが,私の勤めていた会社がいろいろと関わっていますのであれなんですが,この地中化というのは,建設省が主体となって地中化5カ年計画というもので推進をしているわけです。ですから,石岡市については,茨城県内でも私が知っている限りでは,水戸市に次いで地中化が進んでいます。延長,メーター数においてですか。一番多いのは水戸なんですけどね。何が言いたいかといいますと,やはり地中化というのは,道路管理者がやっていますから,国道だったら建設省,県道だったら県土木,県庁ですね。市道であれば,市が中心でやるわけですが,従来やっている地中化というのは国道,県道が主体で。岩井のショッピングモールや鹿島神宮前,ここには市でやっている部分があるんですが。商店街の国の活性化事業の補助をもらってね。それで石岡市も,県がやるからずっと進んでいってしまって,参画しないで後になってスピーカーの線を入れないと大変だとか,市の観光協会のそういう付随するものを入れなくてはならないとか,後から分かったと思うのですが,これから泉町の通り,泉橋から青柳までの拡幅に鑑みて地中化をやるというのも決まっていると思うんですよね。ですから,最初からやはり,県がやるからということではなくて市のほうもよく,商店街さんとか市の将来を見据えた。地中化になったら後からはできませんからね。費用もまたかかってしまうし。地中化というのは単年度で決まるわけではないので,情報を収集していただいて,よく関係機関と協議をされて,今回のようなケースが出ないようにぜひ取組んでいただきたいと。今の部長さん課長さんに言ってもこれは無理な話ですよね。地中化というのは前から決まっていたわけですから。そのときに石岡市が参画しなかった結果がそういう結果になってきているわけですね。ですから,国がやっても県がやっても,やはりそういう情報は庁舎内で把握できるわけですから,そこに積極的に情報収集をして,検討をして,石岡市としてはどうなのかということをよく検討しないとですね。また泉町が始まるときには部長,課長が代わってしまうと思いますけれど,早めに参画していっていただいて,なるべく費用がかからないように早く参加をして,そういう部分は相手の業者と共同してコストを下げて推進していくというのが,私は今回の例を見て感じたものですから。けなしているわけではないですが,地中化というのはそういうことで進めますので,最初から参画をしたほうが,検討されたほうが私はいいと思いますので。1つの例を捉えて,今後そういった仕事に生かしていただきたいと,これが私のお願いでございますので,これに対して何か課長さん,部長さんなり課長さんなりの考えがあればお聞かせいただきたいと思います。

経済部長)私のほうからお答え申し上げます。今委員さんがおっしゃったとおりであると思っております。私どもとしましては,これはどの仕事でもそうですが,情報をいち早くキャッチして,そういう中でできるだけ競合するものは競合しながら仕事を進めることによって,コストももちろん下がりますし,仕事の面でもスムーズに進むものでございますので,今のご指摘につきましてはまったくその通りであると思いますので,私どもとしては今後そのようなことを踏まえて仕事にあたっていきたいと思います。

前島委員)部長の答弁,そのようにお願いしたいと思います。そこでお伺いしたいんですが,現在,地中化が駅前と中町通りとやっています。今回の工事をやれば後は手をつけなくていいのかどうかと。それから今後,先ほども申し上げましたように,泉町の通りがどこまで行ったのか分かりませんが,買収にかかったのかどうかわかりませんけども,それらの地中化についてはどのような考えで,どのようなところまで進んでいるのか。わかる範囲で結構なんですが,まだ見通しは立たないのですか。現在の進捗状況について,分かっている範囲で結構ですので。あと,地中化についての市としての方針ですか,その辺,どういうふうなお考えがあるのか,もう進めているのかどうか,その辺をお聞きしたいと思います。

経済部長)お答え申し上げます。電線共同溝の地中化でございますが,今話のありました県道石岡・常北線,泉町通りでございますが,この部分につきましては私どものほうにはまだ具体的にはございません。ただ,先ほどの質問にも関連いたしますが,当然,まちの景観というものを考えますれば電線の地中化というのは推進していきたいというふうに考えておりますので,泉町通りにつきましては,できるだけ建設部,もちろん県が事業主体になりますが,できるだけ取り入れていただけるよう話し合いをしていきたいと考えております。先ほどもお話がありましたが,今回,駅前,そして中町通りということで電線地中化の工事がされているわけでございますけれど,当然中町だけで終わりということにはいかないものでございますので,今,守木町のところ,地元から前に陳情が上がってきておりましたので,私どもと地元の守木町の役員さんとで土浦土木のほうにまいりまして,地元の陳情というものをしてきた経緯がございます。これにつきましても,今後,できるだけ守木町の電線地中化につきまして県のほうに強く働きかけをしていきまして,電線地中化をお願いしていきたいと,このように考えております。

前島委員)地中化の話ばかりになってしまうのですが,今のお話ですと・・・。ですから私が言いたいのは,最初からよく,やるのは県だから我々はいいんだという考えが底にあるから。今になって守木町のほうからこちらまでやってくれという話が出ているわけでしょう。(「それは前からある」という声あり)前からですか。最初からね,そういった計画だと思うんですよね,情報収集でね。地元が県に要望する,あるいは市がそれを受けて県に要望する。県が地中化をやるんですけれど,これは県だけではできないんですよ。電力会社とNTTさんと,水道,ガス,それから有線,そういう事業者が賛同しなければできないんです,地中化というのは。いくら県のほうがやりたいと言ったって,事業者のほうは民間企業ですからメリットがなければやりません。道路をきれいにするために地中化するというのは業務外ですから,そういう美観上の問題でガスの料金を上げたり水道料金を上げたり,電力料金を上げたりするわけにはいきませんからね。だから,土木事務所に陳情していればやるというのではなくて,やるのであれば5カ年計画のほうに載せなければだめなんですよね,やりたいところを。土木に言うのではなくてね。市のほうではこの道路とこの道路をやってほしいということを地中化5カ年計画の中に載せなければだめですよね。それは国道なら建設省,県道なら土浦土木のほうへきちっとした計画書を出さなければ,やってくれませんよ。ほかの事業者が了解しませんから。そういうことが1つ。それから,青柳鉄店のところはまだ私どものほうに話がないといいますけれど,去年ですか,私が建設部さんと電力会社にいろいろな仲裁をお願いして,その結果なんとか電力会社では地中化5カ年計画に載せますということで決まっているわけですよね。ですから私どもに話がないというのは,それは今の段階ではないと思いますけど,庁舎内ではもう建設部が動いているわけですから。石岡市としてはどういう方針で,商店会の方を含めてどういう方針で道路整備に協力をするのかとか,市民の意向をどういう形で把握して地中化に反映していくかということが今までなかったわけですよ。だから部長のほうに話がないというのは,土木ではまだ正式じゃないからでしょうよね。だけれど,庁舎内では具体的に建設部が動いているわけですから,2年前にね。その当時部長は建設の副部長だったから分かったと思うのですが,それがやはり先に,仕事を有利にするための条件が整っているわけだから,動けるはずなんですよね。私が言っているのは,そういう状況が分かっているのですから,私どもにはまだ話がありませんから,そういうことでなくて,先手必勝なのですから,きちっとした方針を市としてもって地元とよく協議をしておくと,そういうふうな仕事をしておけば今回みたいな事例もなくなるし,そのときに要望をきちっと県のほうに市として出せるし,後になって苦労しなくていいのかなと思っているわけですよね。だから,こういうことがないようにという意味で私のほうから質問したらば,部長のほうからそういうことで答えが返ってきたので,あえてしつこいようですけど,やはり動いてもらいたいというのが私の真情でもありますし。それで困ったことがあれば,今までの地中化を見ていると,水道や下水道の切り回しが遅くて工期が伸びているようでございますけれど,そういうこともあるので,商店会からいつまで工事をやっているのだと,駅前の方からそういう話が市のほうへきてると思うんですよね,いつまでたってもやっていると。だから,そういうことがないように,期間を定めてきちっと早くやると。それには条件整備をしておかないとどんどん苦情が出てきますから。ぜひ前向きにやってほしいと思うのです。それに対して,部長はどういうお考えですか。

経済部長)今,委員さんがおっしゃったことは,私はまったくその通りであると思います。仕事というのは,例えば今話がありましたように,道路の拡幅工事が行われるという予定が入っているのですから,二年ぐらい前に県のほうにも建設のほうから要望しているので,引き続き,役所の中で情報の連絡を密にしながら対応していきたいというふうに考えております。

小吹委員長)ほかに 発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)発言なしと認め,以上で質疑を終了いたします。これより,討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,以上で討論を終了いたします。これより採決に入ります。議案第49号「専決処分に対し承認を求めることについて(平成16年度石岡市一般会計補正予算(第7号))」中,当委員会の所管にかかる部分を採決いたします。お諮りいたします。本案は,承認すべきものと決することに,ご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)
ご異議なしと認め,さよう決しました。次に,議案第52号「平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)」中,当委員会の所管に係る部分を議題といたします。執行部より説明を求めます。

市民課長)市民課所管の一般会計補正予算についてご説明申し上げます。議案第52号の一般会計補正予算書14ページ,15ページをご覧いただきたいと思います。この中の歳出にかかる総務費,総務管理費及び,戸籍住民基本台帳費についてご説明申し上げます。14ページ,15ページの上段の表の中の,総務管理費,12諸費についてご説明申し上げます。その中の需用費の消耗品でございますが,これは八郷町との合併移行経費の17万3,500円の補正要求でございます。内容ですが,臨時運行許可業務の仮ナンバーの購入費でございます。現在八郷町で使用しております仮ナンバー,盤面に八郷と表示されておりますものが合併後使用できなくなりますので,今回,合併時までに準備させていただくために補正要求をいたしました。内訳としましては,四輪自動車用と二輪自動車用の仮ナンバーがあります。四輪自動車用として,本庁舎分としまして60組,八郷庁舎分としまして30組の計90組を準備します。また,自動二輪車用として本庁舎,支庁舎各5枚の計10枚を購入いたしたく,合計で17万2,900円の補正要求となりました。次に総務費の中の戸籍住民基本台帳費についてご説明申し上げます。12の役務費,13の委託料の補正要求でございます。先ほどの諸費と同じく,合併移行経費でございます。役務費,郵便料144万7,000円の内容ですが,合併の10月1日現在で本籍が石岡の方で他の市町村に住民登録されている方と,その住民登録市町村に対して本籍変更通知を送付する郵便料でございます。個人の方々への本籍の変更通知を送付する郵便料として103万2,000円,その方が住民登録している市町村の本籍の表示の変更通知ということで41万5,000円を計上いたしました。次に委託料3,307万5,000円の内容ですが,石岡市と八郷町の戸籍データを一元化するためのデータ統合委託でございます。作業項目は,合併諸費,システム設定変更費,データ調整作成費,合併住所変更作業費からなっております。それぞれの内容でございますが,最初に合併処理費ですが,石岡市と八郷町の戸籍データの統合作業などが主な内容でございます。経費として232万1,000円を見込んでおります。次にシステム設定変更費ですが,これは市長印の電子公印の設定,石岡市の本庁舎と八郷庁舎を結ぶサーバーの設定,ネットワークの構築等が主な内容でございます。経費で325万を見込んでおります。次にデータ調整作業費ですが,戸籍のデータには,現在原戸籍,除籍戸籍,平成改正原戸籍,昭和改正原戸籍等の戸籍簿があります。この戸籍簿の合計が,石岡市では,平成17年3月末現在の数値でございますが,6万7,121戸籍になります。八郷町では5万460戸籍,この合計11万7,581戸籍簿になります。この戸籍簿を,筆頭者とその構成員とについて分析処理しまして,石岡市と八郷町を一元化することによって瞬時に検索できるようにするシステム設定が必要です。これが経費で1,937万4,000円と見込んでおります。次に合併住所変更作業費でございます。八郷町を石岡市に本籍表示を改める作業,また,石岡市大字石岡の大字を削除する作業,あるいは八郷町大字柿岡を石岡市柿岡に改める作業などの住所見直し作業の経費として93万を見込んでおります。次に本籍人口約8万6,000人の約3割が石岡市外に住民登録をしているのではないかという概算をもとに,約2万5,800人に対しての本籍変更の抽出作業が360万円の経費になります。同じくその方が住んでいる市町村への変更の抽出作業で,同じく360万の経費を見込んでいます。合計しまして813万円になります。以上が戸籍システム統合委託の内容であります。合併処理費,システム設定変更,データー調整作業費,合併住所変更作業費,合計しまして3,307万5,000円になります。最後にこれらのそれぞれの補正の財源としましては,特定財源のうちその他の財源ということで,合併移行経費,八郷町負担金ということで負担割合が決まっておりまして,石岡が60,八郷町が40の割合で負担金として充当される予定であります。よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。

農村整備課副課長)平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号),経済部農村整備課所管について,補正予算書14,15ページの一番下に記載してございます農林水産業費,農業費,農地費,農道・農業排水路整備事業単独工事,3,000万円につきましてご説明申し上げます。これは,石岡市大字村上地内,恋瀬川左岸第4工区内,市道1021号の法面舗装工事でございまして,内容につきましては,当該道路の圃場側法面が東側付近の丘陵地から集まってくる地下水によりまして断続的に**,弱い部分から冷水が圃場へ流出しまして,その影響で稲の生育に支障をきたすことが予想され,また,道路法面崩壊防止のために延長201メートルにわたりまして道路地下に暗渠を埋設する工事であります。

小吹委員長)以上で,説明は終わりました。それでは,本案について質疑に入ります。なお,審査上の発言は挙手によりお願いいたします。

前島委員)単純な私の勉強不足の質問なのですが,先ほどの戸籍住民基本台帳の八郷町との比率,6対4というのは,昨日も議案質疑であったのですが,これはどこからきている数字ですか。按分で出すわけですよね。分かりましたらお願いします。

市民課長)比率の件は,私どももよく理解していないもので,財政のほうから,その他の財源ということでは石岡が6,八郷が4ということで充当されるということで説明を受けています。

前島委員)私も恥をさらしているのですけど,法定協などで決められた数字なのかもしれませんが,また,皆さんも勉強不足だと思うんですよね。予算をつくって出すのに,事務局で60パーセント出せといわれたら簡単に,自分の金ではないから出すんでしょうけど。やはり根拠を。合併移行経費というのは2億6千何百万か,たくさんあるんですよね。それが全部そうなのですかね。住民比率なのか・・・。わかりましたら,後でもいいですから教えてもらえますか。

小吹委員長)
暫時休憩します。

− 休 憩 −

小吹委員長)
再開いたします。

経済部副部長)6対4の割合について財政課に確認しましたところ,地方交付税を算定する際の基準財政額というのがあるそうです。その比率が,石岡市が6,八郷町が4ということで,そのような割合ですべて算出されるという説明を受けてきましたので,ご報告申し上げます。

小吹委員長)ほかに 発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)発言なしと認め,以上で質疑を終了いたします。これより,討論に入ります。討論はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,以上で討論を終了いたします。
これより,採決に入ります。議案第52号「平成17年度石岡市一般会計補正予算(第1号)」中,当委員会の所管にかかる部分を採決いたします。お諮りいたします。本案は,原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,所管事務の調査についてを議題といたします。

環境保全課長)それでは,あらかじめお手元にお配りしています資料に基づきましてご説明申し上げます。最初にグラフの載っている欄をご覧いただきたいと思います。今回,私どもでご説明申し上げますのは,来る10月1日から燃えるごみについて石岡市指定のごみ袋以外での回収は行いませんという明確な方針を確認して,市民の皆様にご協力をいただくというものでございます。燃えるごみ,現在の燃えるごみ専用ごみ袋の指定は,平成5年の10月からでございます。内容説明の前に,ごみ袋の販売実績を簡単に見てまいりますと,平成5年に導入されましたけれど,事務に関する説明書を基に暦年で集計したものを見ますと,平成10年が103万5,000枚程度販売したのをピークとしまして,平成16年は80万6,000枚ということで,使用料,販売量が減少しております。私どもで今般燃えるごみ専用袋以外での回収をしないという経緯につきましては,かねてから委員会などでも利用している方と利用していない方に不公平が生じるというご指摘がありました。また,一般質問ではごみの有料化についてご質問を頂戴していたわけですが,県内でもすでに11の市町村がごみの有料化に踏み切っているわけでございまして,今般のこういった取り組みは,将来のごみの有料化に備えるものでございます。またもう一つ,基本的な考え方としまして,いったん決めたものでありせっかく市民の皆様によくご協力いただいているものですので,徹底しなくてはならないという責任もございますので,今般このような取り組みをしていくわけでございます。さて資料ですが,このグラフは昭和51年からの一般家庭からの燃えるごみの排出量の推移を見たものです。微増からほぼ横ばいとなっております。その上の文章になぜそういった取り組みをするのかということが書いてございますが,基本的には,一番重要なのはごみの排出量の削減です。これによりまして地球環境の保全というのが達成されると同時に,消費者の皆様がなかなか環境保全の取り組みに具体的に取組めないというものを地方自治体として私どもがご協力をお願いすると。そのために前段として燃えるごみ専用袋をお使いいただきましょうということで,広報していく資料でございます。次にその後ろのページですが,こういった取り組みをしてまいりますにはどのようなことをしていくかということを示したものです。すでに着手していますが,順次見てまいります。市民等への周知ですが,まず一番目に市報による周知で,このような予定で現在のところ進めております。寄せられた疑問等については,市報でフィードバックをしていくということです。ホームページは,市報と同様のことを掲載しています。それから,各集積所へは約1カ月ぐらいを目途に委託業者を通じて貼り紙をして徹底をしていくと。4番目の市民との会合ですが,自治会連合会の役員会の折に2度,昨年末と今年度になってから,それから総会の折に出席された76人の区長の皆様にご説明申し上げたところです。5番目として貸家対策というのがございます。これは,いわゆるアパート等の搬出のマナーが大変悪いということで,ここが一つの大きなポイントになるのかと思います。ご覧のような対策をとり,周知を進めてまいります。それから庁内については,庁議や庁内ネットワークを通じて全職員に通知しているところです。事前の検討事項,具体的な内容としては,委託業者との意見交換であります。私どもが委託をしている収集業者が実際にどのようなプランを持ち,あるいはよいアイディアを持っているのかを把握するために,すでに昨日委託業者と第1回目の打ち合わせをしたところでございます。委託業者のほうは大変いいことであるので十分協力をしたいという回答がありましたので,今後具体的に詰めを何回かしてまいります。2番目の,違反されて出された場合の対応というのは大変難しいものがございます。違反したものだから回収しないといいましても,生ごみなどは臭いが出るということもありますし,違反した者が特定できるのかという状況もありますので,一定の柔軟性を持ちながら,毅然とした対応をしていきたいと思っております。そして,そういった検討に基づきまして,私どもの対応マニュアルを作成して,それに従った訓練を事前に,9月中に行いたいと思います。次に実施時の対策でございますが,やむを得ず収集する場合は,委託業者ではなく私ども職員が対応するような方向でございますので,それに沿った態勢の整備を進めてまいります。それから違反者は,これは私どもの仕事でやっておりますと,違反した人に限って例えば後出しなどをした方に限ってかなり強硬な態度をとる方もいらっしゃいますので,違反した内容の記録をとって,必ず相手の方のお名前などを確認して,再発が起きないよう,改善ができるようにしてまいります。もちろん個人情報ですから十分気をつけていきますけれど,すでにこういった事例は全国でも取組まれております。このようなことも取組んでまいります。4番目にレジ袋の使用抑制でございますが,今朝の朝日新聞でも出ましたけれども,環境省が次期通常国会で容器包装リサイクル法を改正してレジ袋の無料配布を規制するという動きが出ております。実はこれについては私どもで独自な対応をしていこうかということで検討しておったわけですけれども,国が法律で決めていこうという方向が出ておりますので,その状況を見極めて対応していこうと考えております。その下に参考として,10月のごみ収集のうち燃えるごみの回収日程が出ております。市内は月曜・木曜に回収するコースと,火曜・金曜に回収するコースとがありまして,ご覧いただきますような日が,特に私どもにご意見苦情が寄せられるのではないかと考えられるものです。最後にごみ袋の改善ですが,さまざまな形態,材質がございますので,近いうちに市民から検討委員を公募いたしまして,よりよい,使いやすいごみ袋への改善を進めてまいります。以上でございます。

小吹委員長)
ただいま説明のあった件に対しまして,質疑,ご意見がございましたら,挙手によりお願いいたします。

金子委員)今,レジ袋についての意見を聞いたのですが,確かに今朝の朝日新聞に出ておりましたね。今,課長の話で,市で対応を検討していたということですが,国のほうで打ち出した対応策と市の対応策で違いがあるのか。もし違いがあるのならば,どういうことで問題があるのか,お聞かせ願います。

環境保全課長)具体的に申し上げますと,現在は,市としてレジ袋の発生抑制の具体的な方策はとっておりません。国が考えておりますのは,レジ袋をただで配るから増える,有料化にすれば例えばマイバックを持って買う方が増えるのではないかと。これはすでに,例えばA・COOPというマーケットでは有料なんですね。私もそこで買いましたけれど,ほとんどの方はレジ袋を買いませんで,ご自分で大きいバックを持ってきて入れています。国がそういったことを考えております。それで私どもが過去に検討いたしましたのは,実は笠間市で,これは笠間の商工会議所が主導しまして,シールを貼って,それを集めて福祉団体などに活用していただくという制度をスタートされています。これについては私どもも取組みたいということですでに商工会議所のほうに打診をしましたけれど,残念ながら商工会議所さんもほかにたくさんやるべきことがあるということで,前向きなご意見はいただいておりません。そのようなことから,すでに市内で取り組んでいらっしゃる,例えばジャスコさんとか,カスミさんの例を調査をして,それが一般の小売などに展開できないかという考え方で検討を進めてまいりました。ところが朝日新聞以前に,もう一ヶ月ぐらい前になりますか,同様の記事が載りました。今回の朝日にも掲載されましたけれど,ごみ減量化の対策の中でレジ袋というのはきわめて重要だという国の認識がありますので,その方向を見て,レジ袋は独自の対策をして国の方針と食い違ってはまずいということから,当面,市としては特別な対策はとらないと,以上のような経緯で考えているところです。

鈴木委員)生ごみというのは燃えるごみの3分の1と言われていますけれど,当市においては回収か,それとも可燃ごみとして出してしまうのか,だいたいの方向付けはどのようになっていますか。

環境保全課長)今のご質問の肝心な部分に,直接私のほうでお答えできる状況には現在ございません。と言いますのは,事例はたくさん承知しておりますが,石岡市として具体的にどうするかという議論は内部的にもしておりませんので,今現在は白紙の状態です。ただ,私のほうで考えていますのは,将来有料化をした場合に,それを収集・運搬・処分の費用にあてるという部分もございますが,それ以外に排出量の削減に役立つ事業に充当するというのが,基本的な考え方としてございます。だいたい燃えるごみの6割が紙類といわれています。これが非常にボリュームが大きいのですが,今おっしゃった生ごみも重量的にたいへん大きな割合を占めておりますので,当然,有料化の際に生ごみの減量をどのように進めるかということが課題としてあるのだということは十分認識しておりますので,今後有料化の具体的な検討を進めるときに,得たお金を具体的にどういったところに展開していくか,その際,生ごみの減量化,これに役立つような施策を設定すべきであろうということが,考え方としては持っております。ただ,具体的に何をするかということは未定であります。

鈴木委員)なぜお聞きしたかと申しますと,つい最近の常陽新聞に,水戸で試験的に生ごみを堆肥化する講習会をしたという記事が載っておりました。それから,今石岡市で使っている焼却施設は,どんどん生ごみを入れないと温度が上がってしまうから生ごみを入れないといけないということを,前にお聞きしたことがあるんです。でも,これからの時代はどんどん生ごみを燃すという時代ではないですから,そういう点でちょっとお聞きしました。お考えがあれば伺いたいと思います。

環境保全課長)実は同様の意見といいますか,うわさというものが,生ごみ以外でもごみが出ると焼却炉が傷んで都合が悪いとか,いろいろなご意見があるようですが,それは技術的な問題ですので,それなりの設備の追加改修をすればすむことだと考えています。問題は減量だと思います。ごみをいかに減らすかというのが私どもの重要な課題でありますので,決してその処理量を減らさないという考えはございませんし,生ごみの場合は,問題なのは堆肥化したあとの堆肥の使い道だというふうに伺っております。その辺を十分に調査して,具体的に役立つ,実効性のある方策を検討してまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。

小吹委員長)ほかに 発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ないようですので,この件に関しましては以上で終了いたします。
この際,お諮りいたしますが,ただいま説明のありましたごみ有料化,さらにまちづくりに関する施策につきましては,今後の当委員会の調査活動に資するため,管外調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,管外調査を実施することと決しました。なお実施にあたり,委員長において,委員会条例第32条に基づく委員派遣を議長に申し出を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。さらにお諮りいたします。当該管外調査については調査の充実を図るため,執行部職員の派遣を求めることといたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
次に,閉会中の継続調査の申し出についてを議題といたします。当委員会において,閉会中もなお継続して調査を行うため,石岡市議会委員会条例第36条の規定により,お手元に配布いたしました案文に示す事件・事由を付し,閉会中の継続調査を申し出たいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

小吹委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。以上で,市民経済委員会を閉会いたします。


 閉会 午前10時45分





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