平成17年5月16日 総務企画委員会


案 件 (1)付託されている陳情の審査
 陳情第24「八軒台地内車両解体現場移転後の跡地利用に関する陳情書
出席委員 磯部延久委員長,池田正文副委員長,吉田寛委員,前島守雅委員,村山裕委員,菱沼和幸委員
市執行部 【企画部
 企画部長(中村栄),財政課長(細井恒雄),情報システム課長(沼田耕)
【総務部】
 総務部長(関正雄),総務部副部長(信田志郎),総務課長(斎藤義博),総務課副課長(宮本秀男),税務課長(広瀬峰昌),税務課副課長(高木文子),収納課長(友水敏男),収納課副課長(横田克明),市民会館長(伊野忠好)
【消防本部
 消防長(比氣道之助),総務課長(山口春男),予防課長(高木信夫)
事務局 係長(田辺武弘)


 開会 午前10時00分


磯部委員長) ただ今から総務企画委員会を開会いたします。
 本日の議題は,継続審査となっております,陳情第24「八軒台地内車両解体現場移転後の跡地利用に関する陳情書」でございます。
次に,本日説明員として出席した者は,お手元の出席者名簿のとおりでございます。
これより審査に入ります。本件に関しましては,1つとして「当市の財政状況と今後の推移について検討する必要があること」,2つとして「当市における施設の設置方針について検討する必要があること」により,継続審査となっていた件でございます。まず始めに執行部より,当市の財政状況,及び民有地を公有地として買い入れ等をする場合の基本的な考え方について,お聞かせいただきたいと存じます。

財政課長) ご説明申し上げます。当市の財政状況でございますが,平成17年度の予算編成にあたりましては,引き続く交付税や臨時財政対策債が減少となることから,厳しい財政状況のもと,当市においては平成17年度基金をおよそ9億3,000万円を取り崩して予算を組んだしだいでございます。また,16年度末の当市の起債残高は,一般会計・特別会計を合わせておよそ320億円ということになっております。また,第4次行財政改革大綱の平成17年度以降の財政計画にも示してありますように,今後さらに厳しい財政状況が続くということでございます。また,当市の公有地としての買い入れとか借り入れでございますが,当市におきましては,公用もしくは公共用に供する土地または公共の入居のために取得する必要がある時につきましては,良好な都市環境の計画的な整備を推進するため,公有地の有効かつ適切な利用を図るとともに,市民福祉の向上に寄与するように努め取得または借り入れを行っているところでございます。なお,既存施設を可能な限り有効利用し,新たな公共施設については,長期的な財政状況を展望し,事業の効果や新たな維持管理コストの発生等を十分に考慮して効率的な整備に努めていくという考えで,基本的なものを考えております。

磯部委員長) ただいま説明があったわけでございますが,執行部に対する質疑を含め,本件に関しご意見がございましたら挙手によりお願いいたします。

前島委員) いま財政課長から説明があったわけですが,実際問題として10月1日に新市に合併をするわけであります。その時に一番問題になっているのは財政基盤の確立という観点からいっても320億が実際に記載として残っているわけですよね。その辺についてどのような形でこれを償還していくかという問題が,今度の跡地利用の問題にしても,実際に投資するわけでありますので,その辺やった場合に,本年度の起債が9億3,000万円あるという問題で,なかなかいま箱ものを作るということが,なかなかランニングコストの問題とか,いろいろ難しい状態だと思うわけでございますが,これについて財政上,どのように可能かどうか,どのように難しいのかどうか,もっと具体的に説明をいただきたいと思います。

財政課長) 委員おっしゃるとおりでございまして,16年度末の起債残高は320億円,また17年度の当初予算につきましては9億3,000万円ということで,基金を取り崩して予算を組んでいるしだいでございます。第4次行政改革大綱の中にも謳ってありますように,3年間の計画でございますが,現状のままでいくとかなりの赤字といいますか,そういった予算になります。現在,財政健全化を進めておりますが,そういった中で赤字分に対してどのように行革するかということで検討しているところでございます。またこの起債残高につきましては,償還計画に則りまして借りているわけでございますので,このとおりの形ですむと思いますが,これ以上の無理な起債となると石岡市としては非常に財政的に圧迫があるということでございます。

企画部長) いま前島委員さんからご質疑がありましたように,10月1日に合併をするわけでございます。そのような中で当市の財政状況は財政課長が申し上げたとおりでございまして,三位一体の改革等によりまして交付税が急激に減らされているという中で,いま申し上げましたような額が大きくしめているわけでございます。その合併にあたりまして,新市の建設計画を作成したところでございます。そのような中で公共施設の整備等ということでございますけれども,住民生活に急激な変化を及ぼさないように十分配慮しまして,かつ地域間のバランスというもの,あるいは住民の利便性,あるいは財政事情等を考慮すると共に,住民意向を尊重しながら検討・整備をすすめていくという方針がだされているわけでございます。しかしながらそのようなことを通して,既存施設を可能な限り有効活用していくということも謳われているわけでございます。新たな公共施設については,合併後の中,先ほど財政課長が言いましたように,中・長期的な財政状況を展望して,広域的な整備を進めるということを謳っているところでございます。一方,行財政改革におきまして,具体的に17年度の予算編成の中におきましても,管理職の手当てのカット,あるいは特別職給与のカット,特殊勤務手当のカット,さらに過半の議会でもありましたけれども,議員さんの報酬の引き下げ等々をしているわけでございまして,大変厳しい財政状況の中にあるということでございます。現在17年度の予算を執行中でございますけれども,相当額の取り崩しを16年度に引き続いて行われなければならないという状況でございまして,だいぶ厳しい状況でございまして,そのような中での財政状況等,公共施設についての,特に合併後の考え方について述べさせていただきました。

池田副委員長) この陳情の概要に,子どもたち,青少年の健全育成,スポーツ文化の振興,市民の健康増進,近隣住民の健康維持というような,いわゆる効果の部分が載っているわけでございます。しかしその反面課題もございまして,執行部よりるる説明がございました財政上の問題でありますとか,あるいは10月1日に合併を控えました新市の建設計画等にもかかわってくる部分もございますので,効果と課題と両方の問題があるわけでございます。慎重を期する意味でももう一度継続いたしまして,慎重審議を重ねたらどうかということで,私は意見として述べさせていただきたいと思います。

磯部委員長) 他に発言はございませんか。

        (「なし」と呼ぶ者あり)

磯部委員長) ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。討論はございませんか。

        (「なし」と呼ぶ者あり)

磯部委員長) 討論はないようですので,以上で討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。陳情第24「八軒台地内車両解体現場移転後の跡地利用に関する陳情書」を採決いたします。本件は起立により採決いたします。お諮りします。本件を「採択すべきもの」と決することに賛成の委員の起立を求めます。

(起立採決)

磯部委員長) 「起立なし」であります。よって本件は「不採択とすべきもの」と決しました。この際お諮りいたします。本日審査いたしました,陳情の審査報告・委員長報告につきましては,その作成・報告を委員長にご一任いただきたいと思います。これにご異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)

磯部委員長) ご異議なしと認めさよう決しました。
 以上で,本日の総務企画委員会を閉会いたします。


 閉会 午前10時16分




戻る  議会top