陳情第2 高校3年生(18歳)までの医療費助成制度を求める陳情

【付託】
 令和元年第2回定例会

【陳情趣旨】
 子育ての大きな不安の一つに,子どもの病気があります。子どもは病気にかかりやすく,抵抗力が弱いため重症化することも多々あります。子どもの病気の早期発見・早期治療,治療の継続を支えるために,医療費の心配をなくすことは,大きな子育て支援になります。
 子育て世代からは「小学生の子が病気になっても,お金がかかると思ってためらう状況は,親として悲しい」「兄弟の上の子ほど病院に行けず,下の子がもらった風邪薬を上の子に飲ませている」など,格差と貧困が広がるもと,切実な声があがっています。高校3年生(18歳)までの医療費の無料化が実現できれば,子育て中の若く所得の低い家庭の経済的負担が軽減できます。
 茨城県では,平成30年10月から入院費の助成制度が18歳まで拡大されております。また,県内の約7割の自治体では,少子化対策や子育て支援の充実のため,茨城県の基準を上回る18歳までの外来費が助成されています。
 すべての子どもがお金の心配なく,安心して必要な医療を受けられるよう,医療費助成の対象年齢を拡大し,子育てしやすい石岡市を実現してください。
 石岡市の子どもたちのために,下記の事項を陳情いたします。

【陳情項目】                 
 高校3年生(18歳)まで入院・通院ともに医療費助成制度を作ってください。

【付託先】
 教育福祉環境委員会

【委員長報告の要旨】
 委員からは「石岡市令和元年度一般会計予算に医療福祉支給費拡大分が計上されている。予算が可決すれば,当市として医療費助成は達成できるのか」という質問があり,執行部からは「可決すれば18歳までの医療費助成は実現できる状況である」との答弁がなされました。また,「医療費の無料化についてはどうか」という質問に対し,執行部から「今回,無料化については実施しない」との答弁がなされました。
 以上の審査の後,続く討論では本陳情に賛成する立場から「この陳情は完全無料化ということではなく外来通院,薬代において18歳まで助成制度を拡大してほしいという趣旨であり,医療費に心配することなく18歳まで健やかに育ってほしいという保護者の方々の願いに応えるべきである」との賛成討論がなされました。

【結果】
 不採択