請願第1 教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度堅持のための政府予算に係る意見書採択を求める請願

 紹介議員 岡野 孝男

【付託】
 令和元年第3回定例会

【要旨】
 学校現場では,解決すべき課題が山積しており,子どもたちのゆたかな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況となっています。
特に小学校においては,新学習指導要領の移行期間中であり,外国語教育実施のため授業時数の調整など対応に苦慮しています。ゆたかな学びの実現のためには教職員定数改善などの施策が最重要課題です。また,教職員の定数改善を行うことにより,教職員の働き方改革もすすみます。教職員が余裕をもって学校教育にあたれるようになり,教育の質を高められます。
義務教育費国庫負担制度については,小泉政権下の「三位一体改革」の中で国庫負担率が2分の1から3分の1に引き下げられました。厳しい財政状況の中,独自財源による定数措置が行われていますが,地方自治体の財政を圧迫しています。国の施策として定数改善にむけた財源保障をし,子どもたちが全国のどこに住んでいても,一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請です。ゆたかな子どもの学びを保障するための条件整備は不可欠です。
こうした観点から,2020年度政府予算編成において本請願事項が実現されるよう,地方自治法第99条の規定にもとづき国の関係機関への意見書提出を請願いたします。

【請願事項】
1.計画的な教職員定数改善により少人数学級を推進すること。
2.教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため,義務教育費国庫負担制度を堅持すること。

【付託先】
 
教育福祉環境委員会


【委員長報告の要旨】
 
委員から石岡市の教職員定数の現状について質問があり,執行部からは「学校によって,また現状によって一人の教職員に対する児童生徒数は違うが,石岡市全体としてみると,国の基準を下回っているため十分ではないと判断する」との答弁がありました。また,委員から「当市のほうでも今後どれだけ教員を確保できるかが課題になってくると思うが,全体的な意味を踏まえ,この請願は採択すべきではないか」という意見がありました。

【結果】
 
採択