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陳情第35 有明中学校耐震補強工事に関する陳情

【付託】 平成21年第2回定例会

【要旨】
 4月22日,茨城新聞に掲載されたとおり,有明中は震度6強の大規模地震で倒壊の危険性が高いと発表されました。これに対して市教育委員会は5月1,9日,有明中の耐震補強工事は不可能との判断で仮校舎として旧八郷高校の一部に移転することを一方的に強要しようとしています。そこでPTA本部役員で緊急会合を開き子供たちへの影響を議論しました。先ずは慣れないバス通学でのストレスや時間のロスがあり,体育館は有明中よりも老朽化しており使用はできません。また違った環境での学習は保護者としても不安はぬぐいきれないと思います。もちろん子供たちは移転に反対です。
 5月21日,臨時総会の結果,何としてでも今まで通り同じ教室での授業,部活動を有明中で送らせてやりたいという希望が多く,補強工事を要請することにまとまりました。
 そこで,従来のブレース工法で施工してもコンクリート強度が弱いため,補強が難しいことがわかりました。そこでいろいろと調査したところ,構造品質保証研究所という会社が開発した包帯補強(SRF工法)という生存空間を確保する補強工事を見つけました。
 ポリエステル製のベルト状あるはシート状の補強材をポリウレタン系の密着剤でコンクリート柱や壁に直接接着する工法で,想定を超える地震を受けても崩壊しないように補強できる方法です。新世代の補強法として公的機関の技術評価を受け新幹線,学校,病院,マンションなど既に多くの構造物の耐震補強に正式に用いられています。
 私たちPTAは生存空間確保に対して好適な補強であると信じて,子ども達が安心して授業を受けられるよう,一刻も早い耐震補強工事の着工を求めて,陳情いたします。

【委員長報告の要旨(教育福祉委員会】
 
当委員会は有明中学校の現地調査、陳情趣旨にある包帯工法を採用する補強済みの校舎の現地視察を踏まえ、6月26日、7月15日の2日間にわたり、審査を行いました。
 審査では、執行部から「包帯工法は、建物の粘り強さを向上させることを目的とし、建物全体の耐震性能を向上させる効果は期待できない」、また、「県の耐震診断補強計画判定会議において、有明中校舎は、耐震性能が極めて低く、常時使用するに問題があると提案され、また、経済的かつ効果的な補強方法が見当たらない」との説明がありました。
 委員からは「包帯工法に限定せず、校舎内に避難設備を整備するなど、引き続き有明中を使用すべき」という意見。「旧八郷高校と有明中間の移動に伴う負担」、「中学校区の統合に関する懇談会の際に説明し、それまで継続審査にしては」といった意見が出されました。協議を経て、当委員会としては、危険性への認識が深まる中、安全確保を最優先に対応すべきであるとの結論に達しました。その後の採決では、本陳情の願意について、実現困難であることから、全会一致で不採択とすべきものと決しました。
 最後に当委員会は、執行部に対する意見として、@有明中の保護者との話し合いの場を設け、保護者側の気持ちを理解するとともに、市教育委員会としての対応について説明し、理解が得られるようにすること。A陳情者に対し、有明中は専門的かつ技術的な観点から耐震補強工事を施工することは困難である旨を説明し理解を得ること。この2点について、強く求めました。

【審査結果】 不採択