陳情第45 業務発注の指名競争入札において,地元企業を優先的に 指名頂けるよう求める陳情

【付託】 平成22年第4回定例会

【要旨】
 地元企業をいかに活性化していくかが地域経済にとって緊急の課題であり,この意味で,市内地元企業をその関連する公共事業において積極的に指名,応札させ,その力を強化していくことは,きわめて有効な手段であります。
 市内企業を優先的に指名することは,税の還元という意味で市財政にとっても意味があるものであり,また,市内企業の受注は,現場への接近性による敏速な対応などの数多くの利点があると同時に,技術力の向上に多大に貢献するものと考えます。
 以上の理由にもとづき,石岡市の「測量,設計,補償調査等,委託業務に関する指名競争入札」において,「地元を優先する」という考えを基に,地元企業を指名するよう求めるものであります。

 1.石岡市の測量,設計,補償調査等,委託業務に関する指名競争入札において,他市の業者のみが指名されるケースが見られますが,「地元を優先する」という考え方で,地元企業を指名するよう求める。
 
【委員長報告の要旨(総務企画委員会)】
 本陳情の趣旨は,昨今の厳しい財政事情の中,公共事業が削減され,市内中小企業は存亡の危機にあり,地元企業を活性化することが地域経済にとって緊急の課題である。そのため市内地元企業を公共事業において積極的に指名・応札させることは,税の還元や技術力の向上にも貢献する。よって,石岡市の測量,設計,補償調査等,委託業務に関する指名競争入札において,他市の業者のみが指名されるケースが見られるが,「地元を優先する」という考え方で,地元企業を指名するよう求めているものです。
 審査では,執行部より,近年の指名競争入札の現状について分析したものを,測量設計業務における業者の指名及び落札状況として説明を受けました。また,同種業務における,他市の指名業者選定状況についても説明がありました。さらに本市では,指名業者選定において,事業所所在地による地域性を考慮した規程に従い,指名業者選定を行っている事が説明されました。
 委員からは,本件は,ある意味執行権に及ぶような事も考えられるため慎重に審議すべきであるとの意見。また,技術的な面からの業者指名も考えられること。さらには「石岡市建設工事等指名業者選定に関する規程」で地元企業優先を既に謳っていることから,あえて採択する必要性はないのではないか等の意見が出されました。本市と他市の業者指名状況の比較を行う中で,市内業者の数値が高い他市の状況について質疑があり,執行部からは,市内登録業者数が本市に比べ非常に多い事が要因と考えられる事等が答弁されました。
 これらの審査の後,討論する者はなく,本陳情について起立採決をしたところ,起立する者は無く「不採択とすべきもの」と決した次第です。


【審査結果】