陳情第23 東海第二原発廃炉と安全対策を求める陳情
陳情趣旨
この度の東京電力福島第一発電所の事故により,放射性物質が飛散・流出し,広範囲にわたって土地,作物,水,空気等々すべてを汚染し深刻な問題となっています。周辺地域は半永久的に自分の家に住めない状況となり,事故後1年を経過した現在でも路頭に迷うような状態となっています。また一度事故が起きると,科学・技術の総力を結集しても人間の手によって制御できない状態であることが判明しました。
このような中で県内である東海第二発電所は,先の大地震の震度6弱で外部電源を喪失し,津波によって非常用発電も3基のうち1基が停止し危機的な状況になっていました。石岡市はこの原発から約40キロから50キロの位置にあり,自己が起きた場合風向きによってはこの地に住むことさえできなくなる恐れがあります。
私たちは次の理由を以て東海第二原発の廃炉と,さらに廃炉までの期間の事故を想定して次の対策を求めます。
1 東海第二原発は稼働から33年を経過し,老朽化が著しくもっとも危険な原発である。
2 大震災以降,連日のように地震があり,今後さらに大震災の恐れが指摘されている。
3 原発にかわって再生可能エネルギーへの移行が急速に進められつつある中で,原発がなくても電力需要は充分間に合うことが証明されつつある。
4 地元村長をはじめ,周辺自治体からも廃炉の声が上がり,さらに茨城大学が行った周辺住民4,000名のアンケートによっても,運転再開を求める声はごく僅かで廃炉や凍結を求める声が多数である。
5 福島原発事故後1年を経過しても,原発制御技術や放射能汚染対策などができず,技術的に未確立である。
6 現在でも使用済み核燃料の処分対策がとれないでいる。
7 一度事故が起きた場合,東海原発の場合100万余の人の避難が想定されるが,その場合,福島原発のように,その地での生存権が奪われることとなる。
陳情事項
1 老朽化した東海第二発電所の廃炉を国・県・事業者に求めること。
2 市として安全対策・避難計画をたてること。
【付託】 平成24年第1回定例会
【付託先】 議会運営委員会
【委員長報告の要旨】 省略 (当議会の慣例に従って,議会運営委員会の委員長報告は,省略)
【結果】 不採択