市政運営に関する所信
平成25年 第4回市議会定例会は,私の市長就任における最初の議会となります。その開会にあたり,市政運営の所信の一端を申し述べまして,市民の皆様並びに市議会議員各位のご理解とご協力を賜りたく,お願い申し上げるものでございます。
私は10月の市長選挙におきまして,市民の皆様の信任を頂戴し,石岡市長として市政運営にあたらせていただくことになりました。
私に寄せられました数々のご支援に対し,心から感謝申し上げますとともに,市民生活の向上を目指し,地域の将来像を描いていく,そのことに対する,責任の重さをひしひしと感じているところでございます。
私は,市民の皆様へのお約束として,かつてこの地域にあった賑わいと豊かさ,そして市民の誇りをとりもどすべく,まちづくりの旗印として「ふるさと再生」の6文字を掲げさせていただきました。
これまで市職員として培ってまいりました知識と経験を生かし,市政発展と福祉向上のために,誠心誠意,全力を尽くしてまいる所存でございますので,ご支援,ご鞭撻をお願い申し上げます。
それでは,私の政策方針でございますが,次の5つを挙げたいと存じます。
まず,1つ目は,基本的な部分としまして,市民の皆様の声を市政に反映したいと考えております。「市民一人ひとりの声」をていねいに聴いていくという姿勢を大切にし,各地域において,タウンミーティングの開催を進め,皆様からいただいたご意見を市政に活かしてまいります。
次に,2つ目は,本市の人口減少は,少子高齢化による自然減に加え,転出による社会減が生じております。この状況の中で,若い人や働く世代が集まり,活気あるまちの実現をめざす必要があると考えております。
これに必要な政策として,預かり保育や放課後子ども教室の拡充など,子どもを生み育てやすい環境づくりを推進するため「子育て応援プロジェクト」の制度設計をしっかりと行います。そのことを着実に進めることによって,若い人達が石岡市に定着することにつながり,人口減少の対策になるものと考えております。
次に,3つ目は,高齢者がそれぞれのライフスタイルで,生涯にわたって現役を貫き,何らかの形で社会に参画し続け,いつまでも元気に過ごすことを目指す社会を創出する必要があると考えております。高齢者の方々が,地域で活躍し,ボランティアに参加し,まちづくりに参画していただける,そうした環境を整備する,必要な政策として「生涯現役プロジェクト」を総合的に制度化して,進めてまいりたいと思っております。
次に,4つ目は,「観光の振興」これに加速をつけていきたいと思っております。石岡市には,「歴史的遺産」や「文化」,「自然」そのような資源が豊富にございます。
それら豊かな地域資源を活かし,まちなか歴史ゾーン構想の推進や,里山観光構想の構築,また,市長自らが積極的に行動し,企業などの誘致を進め,「観光や地域振興」を進め,地域経済の活性化をスピード感をもって,図ってまいりたいと考えております。
最後に,5つ目は,無駄のない行政運営と財政健全化を推進するため,「行財政改革大綱」を策定いたします。健全な財政計画を立て,効率的・効果的な行政経営を徹底し,必要な事務事業を迅速に取り組んでまいります。
プロジェクト自体は,市民の皆様や関係者とともに一体となって進めなければ解決し得ないものでございます。市民の皆様,関係団体,市議会のご理解をいただきながら,環境が整ったものから順次取り組んでまいりたいと考えております。
最後に,「まちづくり」は,市議会と執行部が車の両輪となり,推進していかなければならないものと思っております。また何よりも,市民の皆様のご理解とご支援をいただくことが重要となってまいります。様々な課題を解決し,適正且つ的確な市政を運営していくためには,常に市民の皆様の声に十分耳を傾け,対話を重ね,反映させていくことが大切であると思っております。
私は,「ふるさと再生」を掲げ,その先頭に立って自ら行動し,職員とともに,誇れるふるさとづくりのために汗を流し,がんばっていく所存でございます。
重ねて,市議会並びに市民の皆様のご支援とご理解,ご協力をお願い申し上げ,私の所信表明とさせていただきます。