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議会中継
  


 第3回委員会 (6月19日)
出席委員 前島守雅委員長,大場俊之副委員長,金井一夫委員,徳増千尋委員,大和田俊樹委員,村山裕委員
市執行部 【市長公室】
 市長公室長(高木直之),次長兼政策推進室長(土師照夫)
【企画部】
 企画部長(中村栄),企画部次長(市村章二),参事兼企画課長(荻沼雅光),地域計画課長(今泉文彦)
議会事務局 議事法制課長(佐々木敏夫)



前島委員長)ただ今から企画委員会を開会いたします。
 本日の審査案件は,今期定例会において,当委員会に審査付託されました議案第116号,平成18年度石岡市一般会計補正予算(第1号)のうち,当委員会に係る部分,議案第121号,石岡市部等設置条例の一部を改正する条例を制定することについて,以上,2件についてであります。
 次に,審査案件説明のため,委員長において,説明員として出席を求めた者の職,氏名は,市長公室長高木君,次長兼政策調査室長土師君,企画部長中村君,企画部次長市村君,参事兼企画課長荻沼君,地域計画課長今泉君,以上であります。
 これより,審査に入ります。
 最初に,議案第116号平成18年度石岡市一般会計補正予算(第1号)のうち,当委員会に係る部分についてを議題といたします。本案について,今回,計上されております事業内容については,前回の委員会において,審査を行っておりますが,改めまして,執行部より,補正予算案の説明を求めたいと思います。


参事兼企画課長)補正予算書の22,23ページをお開きいただきたいと思います。23ページの一番右側,説明の順に従ってご説明申し上げます。
 まず,地域交通対策事業といたしまして,合計3本の補正予算案を計上してございます。1つ目が,石岡市モデル巡回バス運行補助金2,628万4千円の増額でございます。当初の予算では,4月から6月までの3ヶ月間を計上してございましたが,巡回バスの運行期間を19年3月まで延長したことによるための増額措置でございます。
 次が,新多目的交通システム運行補助金,減額でございまして,460万2千円減額でございます。これは,デマンド交通の運行に関する補助金でございますが,当初は6月から19年3月までというふうな予算の計上の仕方でございましたが,運行開始が10月と決定してございますので,その差額分を減額するものでございます。
 続きまして,新多目的交通システム運行準備経費補助金,432万3千円でございます。これは,デマンド交通を開始するまでにさまざまな準備経費が必要となります。それらに要する経費でございます。オペレーションセンターあるいは通信機器の準備,許認可の申請,それから車両のテスト運行などが含まれる経費でございます。17年度予算に計上しておりましたが,執行に至らなかったため,今回,同額を計上させていただくものでございます。
 以上,3点でございます。


地域計画課長)それでは,同じく23ページ,その次の2つの事業でございます。合併市町村地域資源活用事業,507万2千円でございます。これにつきましては,茅葺民家の調査・保存事業ということで,地域活性化センターの助成金500万円を交付されて行うものでございます。その中身ですが,茅葺民家調査保存委員会を設置いたしまして,その委員さんに対する報酬,それから,それに対するアドバイザーに対する報償,その他,印刷製本費,264万6千円ございますけれども,これは,それらに調査の成果をハンドブックにまとめまして,マップを添付しまして印刷するものでございます。それから,調査費の委託料として193万2千円,これについては,茅葺民家,石岡全市に広げまして,全体の所在調査,それから建築的特長の調査を行うものでございます。
 2番目の新市町主要プロジェクト支援事業でございますが,これにつきましては,県と共に行っていくビジョンづくりでございまして,当市におきましては「観光都市づくりのプログラム」を考えているところであります。新市町主要プロジェクト調査委託料としまして,200万円を挙げておりますけれども,これは県も同じように200万円,共に2分の1の負担で共同して事業を進めていくというものでございます。
 以上でございます。


企画部長)私からは,20ページないし21ページの繰越金につきまして,ご説明申し上げます。今回の補正予算額,2,400万円といった減額補正でございますけれども,それぞれの特定財源が増額になるものもございますが,その他の財源で,大きく1億2,700万円と減額になります。これらに要する一般財源としまして,6,555万6千円を前年度からの繰越金ということで補正いたしました。補正後の予算額を,3億6,555万6千円といたした次第でございます。
 よろしくお願いいたします。


金子委員長)以上で説明は終わりました。これより,本案に対する質疑を行います。なお,発言は,挙手により,これを許します。

金井委員)今の説明内容について聞きたいのですが,新しい交通ステム,6月からやる予定でいたと思いますが,それが遅れたということで,巡回バスも今年度いっぱいは運行するということになったようですが,両方で当初考えた18年度の予算から見て,総額でどのくらい増えているのか,それをちょっと聞きたいんですよね。結局,デマンド交通を入れるから巡回バスをなくすということがあったと思うんですが,デマンド交通伸びて減額だの増額だのいろいろありますが,それで巡回バスの補助金も,また延長したので計上してあるわけですね。差し引き,いくら増額になっているのか。それで,18年度済むのかどうか。
 それから,デマンド交通の八郷地区との関係は,その後どうなっているのか,それも含めて聞きたいと思います。
 19年度はね,今の見通しで,巡回バスを本当になくすつもりでいるのか,それについても併せてお尋ねをしたいと思います。


参事兼企画課長)デマンドに対しましては,先ほどご説明申し上げたような内容で予算措置をお願いしているわけですが,今回の減額460万2千円と運行準備経費補助金432万3千円,ほとんどこれでツーペーになる感じでございます。すなわち,巡回バスの運行補助金として補正をお願いしてございます2,628万4千円,これが新たな負担になるだろうというふうに私ども理解をしてございます。モデル巡回バスプラス2,628万4千円ということです。
 それから,第2点目,八郷地区のご質問でございますが,ただ今,19年4月からのデマンドの開通に向けて準備を進めているところです。交通事業者との話が決着すれば,予定通り19年4月にスタートできるのではないかと考えてございます。
 それから,八郷地区の費用ということですが,まだはっきりとした算定が確立しているわけではございません。石岡市と同じ台数で仮にカバーするとすれば,車両の借上げというのは1日いくらの借上げ制度でございますので,台数によるところが非常におおございますので,石岡と同程度の費用,このくらいがかかるのではないかと予想はしております。


金井委員)ただ今説明いただいたわけですが,最後の答弁もう一度聞きたいんですが,デマンドを八郷地区に走らせて石岡と同程度というのは,まあ,台数によるということなんですが,予定としてどの程度合計でなるのか,それをもう一度お伺いしたいと思います。
 それから,車を借り上げということですが,どういうところから借り上げる予定でいるのか,それもお聞きしたいと思います。
 それから,石岡地区について,試験運行を始めるわけでしょうが,新しい会社の準備の内容,それはどのように進んでいるのか。例えば事務所の問題とか,職員の問題とか,車の借上げとか,その辺について説明いただきたいと思います。


参事兼企画課長)石岡地区につきましては,デマンドの利用者は年間,巡回バス同等程度,つまり7万5千人程度見込んでおります。八郷地区については,まだ詳細な計算をしているわけではございませんけれども,数万人程度ということで予想しております。
 それから,2点目,車はどこから借りるのかというご質問でございます。先般,「まち未来いしおか」が,地元の交通事業者を集めまして参入の意思があるか,否かの説明会をしてございます。このとき,説明会に参加した事業者は,バス事業者が1社,ハイヤー事業者が4社でございます。計5社でございます。その結果,期日までに参入の届出がなされた事業者は,バス事業者が1社,ハイヤー事業者が1社ということでございます。
 それから,「まち未来いしおか」の職員の調整,その他ということでのご質問ですが,まだ具体的に「まち未来いしおか」が臨時職員を含めた採用の計画に入ってございません。夏ごろに臨時職員の採用に入るものと我々は予想してございます。以上でございます。


金井委員)ただ今答弁いただいたわけですが,八郷地区は数万人程度ということで,数万ということですから5,6万人ということで,総計で12,3万人と,こちらで勝手に解釈しますが,それで予定するデマンド交通システム運行にかかる経費というのは,新年度でいくらみているのか,それをお聞きしたいと思います。
 それから,「まち未来いしおか」で事務的な職員は募集していないということですが,バス会社が1社,ハイヤー会社が1社ということですが,石岡だけで説明会やったと思いますが,この具体的に手を挙げたのはどこの会社なのかお伺いします。それと,車と運転手も一緒に持ち込んでやるのか,これについてもお尋ねしておきたいと思います。


参事兼企画課長)年間どの程度の費用かというご質問ですが,まだ仮の計算でしかございませんが,旧石岡地区におきましては2,600万円程度だろうと想定はしてございます。
八郷地区については,まだ詳細な台数,あるいはその他判明してございませんので計算はしてございません。
 それから,事業参入を希望する具体な事業社名ということですが,バス事業者は関鉄グリーンバス,それからハイヤー事業者は関鉄ハイヤーでございます。以上でございます。


金井委員)これ「まち未来いしおか」が説明会をやったんでしょうが,その説明会に担当の企画課が出席しているのかどうかお伺いします。そうすると,関鉄1社がやるということになると思うんですよね。そうなると,入札も何もないと,1社ですから随意契約でやるということになると思いますが,そういうことでいいのかどうかと,これは私の疑問ですが,そういう疑問があるということだけを言っておきます。
 それで,もうひとつは子どもたちの送迎に使うという話があったわけですが,具体的にそれは計画的に進んでいるかどうか,これは本会議で私はお聞きしましたが,小美玉市では新市長がそういう公約をしているんですよね。特に,今,子どもたちの学校への送迎について,全国でああいう事件が起きていますし,石岡でも最近,そういう問題がちょっとあったということ聞いていますので,そういう問題をきちんと企画と教育委員会が協議しているのかどうか。これは,後でお聞きしますが,この前の本会議での答弁によりますと,新しく市長公室の政策調査室を変えまして,特定の問題について各部にわたるものを調整するんだというような内容があったと思いますが,そういうものも含めて,このデマンド交通と学童の送迎について協議をしているのかどうかお伺いします。


参事兼企画課長)まず1点目,説明会に市は出席したのかというお尋ねですが,私と担当職員の2名が,市の立場としてデマンド交通事業者参入の説明会に出席しております。石岡市の考え方をご提示したうえで,それから「まち未来いしおか」の説明に入ったわけでございます。
 それから2点目,子どもの登下校時の事業計画ということですが,これは前にもご説明しましたとおり,現在,巡回バスに頼っている子どもたちが大勢いるわけですので,この時間帯は間違いなくデマンド交通での登校時の輸送にあたるということでございます。
 それから,教育委員会との具体的な協議はしたのかというお尋ねですが,現時点でまだ具体的な協議はしてございません。アウトラインだけですが,今後,車両が決まった時点,決まった時点といいますのは,車両の発注から納車まで約3ヶ月かかりますので,車両を持ち込んだうえで各学校に説明にあがるというふうな計画でおります。


金井委員)車両を発注してから3ヶ月かかるというわけですが,事業主体の会社としては,いつごろ発注して車両がいつごろきて,それでやってみるのか,その辺具体的に何月とか,そういうことは予定されているのかどうかお聞きしたいと思います。
 それから,説明会にハイヤー会社が4社きて,1社しか希望しなかったということですが,あとの3社が辞退した理由については分かっていますか。


参事兼企画課長)車両発注の時期ですが,私どもは5月の中下旬だと理解しております。3ヵ月後ですから,お盆すぎにあたりには納車になる予定でございます。
 それから,他の業者が辞退した理由ということでございますが,私どもはその詳細は承知してございません。


金井委員)そうすると,参入する1社,関鉄さんですが,実際,車両は「まち未来いしおか」が買った車両を使ってやるというわけですね。会社が発注したということですと,そうなりますね。やりたい会社が,まだ請け負っているわけでもないので,車両は「まち未来いしおか」が買って,その運行だけを専門の関鉄さんが運行するということで進めるんですか。

参事兼企画課長)車両の所有形態は,あくまで事業者でございます。ですから,先ほど申し上げました2社が,自社の責任において車両を調達するということです。その車両とドライバーを持ち込んで,「まち未来いしおか」が運行に資するということです。車両の所有,名義は,あくまで各交通事業者でございます。

金井委員)そういう形になりますと,別に「まち未来いしおか」にこの事業をやらせる必要はないでしょうよ。だって,関鉄さんが車両を買って運行するのであれば,今の指定管理者制度だか何だか分かりませんが,あるいは委託するか,そういう形の方がいいんじゃないんですか。フラワーパークと同じように,県から石岡市がフラワーパークを借りて,それを石岡市が民間にまた貸しするということと同じではないんですか。そういうに思いませんか。それについてお答えいただきたいと思います。

参事兼企画課長)複数の交通事業者が走らせる車両でございます。それと,前回も申し上げましたとおり,非常に高度なITの機器を操作するということでございます。これは,当然のことながら,運営する主体となる団体があってしかるべきだろうと理解しています。

金井委員)「まち未来石岡」という会社も新しく立ち上げた会社で,今まで全然経験ないわけでしょうよ。その人が,非常に高度な難しい機器を導入して,新しいシステムを運行すると。その運行するのに,今度は関鉄さんに委託というか運行を任せるんでしょう。それなら,関鉄さんは,茨城県を代表する交通機関でしょうし,グリーンバスは子会社ですから,そちらにの方が専門的なノウハウは持っていますし,優秀だと思いますがどうなんですか。

参事兼企画課長)ただ今のご指摘については,私どもも理解できるところはあるわけですが,今後,エリアを広げた場合,関鉄グループだけが今後も参入しているのかと,それもまだまだ不確定な要素がございます。一般的に,運営主体となる団体,あるいは社会福祉協議会がやっているところもございますが,それがあって初めてデマンド交通全体が円滑に進んでいるというのが先発的な各地の事例でございます。

金井委員)最近,問題となっているエレベーターの事故があります。外国の企業がエレベーターを納めて,ノウハウを管理会社には示さないと。管理会社は入札で,毎年のように委託先が変わると,それで故障も分からないし制御の仕方も分からない。今のいわゆる入札制度,これ反対になりますが,毎年分からない会社が入札して,違う会社に委託して,安ければいいわけですから,それで,ああいう全国的に事故が起こっているわけでしょう。今度のデマンド交通システムの導入について,今の話を聞きますと,そういう可能性が十分に強いと思います。発注車両は,関鉄さんが発注するわけでしょうよ。それで,高度なシステムを「まち未来いしおか」が責任を持ってやるんだと。そんなこと,具体的にできないと思いますが,部長はどのように考えているかお尋ねします。

企画部長)今回,導入いたします新多目的公共交通システム,これにつきましてはデマンドというシステムを導入するわけでございます。利用者が,電話連絡をもってしてオペレーターのいる事業所に電話をしまして,そこのオペレーターが,交通事業者のタクシー等を呼び出すということでございまして,あくまでも市がありまして,その隣に他の例では社会福祉協議会といった例もございますが,別な団体をおきましてそこに交通事業者が入ってくるというようなシステムであります。そういうことになりますと,何らかの形で交通事業者と利用者の間に何らかのシステムをおかなければならないということでありまして,今回は「まち未来いしおか」ということになっているわけであります。今,エレベーター等の事故のお話もありましたが,これらのシステムのなかにおいては,通常の交通事故等の心配はでてきますが,それはそれなりの範囲内の心配であると思いますので,管理がどこで行われているかといった,そういう部分での不安は,私はないのかなと思っております。

金井委員)部長の答弁を聞いたわけですが,私の考え方と違うので,それ以上申し上げませんが,例えば石岡地区5台ということでやった場合,1台が交通事故を起こしたと,その車の部分は,他の車では間に合わないということになると思いますが,その辺はどういうふうにするのか分かりませんが,そういう面までこの「まち未来いしおか」と検討して方針をだしているのかお伺いします。

参事兼企画課長)車両の取り扱いでございますが,事故によらず車検であったり定期点検等,導入車両が走れない日は当然あるわけでございますが,これは100パーセント通常のセダン型の車両をもってカバーするということで進んでございます。

金井委員)通常のセダン型の車両を使うから,心配ないということでは,ちょっと私はないと思んですね。やっぱり,予約を受けて何時何分にその場所に行くわけですので,救急車や消防車のように新しいシステムが車に着いていて,間違いなくその場所に行けるシステムをつくるのかなと思っていたんです。高度なシステムということでしたので。そういうことではなくて,普通のセダン型の車両で無線だけでやるということですか。

参事兼企画課長)システムの搭載をするのは,当初計画した車両のみでございます。当然,システムの搭載,機器の保守管理料,これも相当な経費が発生してまいりますので,あくまでエマージンシーといいますか,緊急対応してもセダン型車両にはITシステムは搭載しないという計画で進んでおります。

金井委員)分かりました。違う問題に移ります。合併市町村地域資源活用事業ということで,茅葺民家の調査,その他の経費が計上されているようですが,今,企画で考えていることで,こういう茅葺民家を調査して,これをある程度指定して保存していくんだと,そういう発想で県も含めてこういう予算を計上してきたと思います。茅葺民家の保存というのは,大変な金額がかかると思うんですよね。前に1棟2千万円くらいかかるんではないかといった話もありました。例えば,今だから建築経費も安いので,半分にしても1千万円ということで,風土記の丘の茅葺民家の屋根,それから民家を含めて80棟,あるいはそれ以上あるのかどうか分かりませんが,それを保存していくのに風土記の丘で,新しく入った臨時職員を茅手育成の正式職員にしたような話を一般質問の答弁のなかで聞いていたんですが,一体今後ね,民家や公設の茅葺の屋根の保存に,新石岡市が年間どのくらいの予算を組んでやろうとしているのか,基礎的な考えを聞きたいと思います。これは,例えば,あの有名な白川郷の観光客が増えているのか,減っているのか調査したことがありますか。今朝の新聞に,箱根が年間100万人観光客が減って,宿屋も観光施設は職員を減らしたり,仕事もなくなってきているといったことが大きく記事として取り上げられています。今,有名な観光地であっても,お客さんが増えているところはあんまりないんですよね。そういう面からみて,新石岡市が観光でもって,自然と歴史,文化を活かして,交流人口を増やして,歳入を増やして,目玉としていくんだということで,この茅葺民家の保存事業というのが,合併した市町村に特別の事業として,計画をつくるための事業費として補助もきたと思います。市も県もそれがいいということで受け入れたと思いますが,そういう基礎的なことを想定して新規事業として取り上げたのか,それをお聞きしたいと思います。

地域計画課長)茅葺民家の保存に関してですけれども,大きく挙げますと課題が3つほどあると思います。1つには,「茅」,素材そのもの入手です。それが,いろいろなところが開発されて,茅場が荒れて身近なところに茅がないといった茅の入手ですね。それから,もう1つ大きな部分として,当事者,家屋を持っている人が,茅葺が非常に貴重で価値のあるものだという意識の醸成が必要となってくると思います。当事者が,保存しようという気持ちがない限り,それは保存されませんので。3つ目として,それらを整えたうえで茅を葺いていく職人が必要となってくるわけであります。現時点で,70歳以上の方がやっておられるということで,人材育成が必要となっているということです。他の先進事例をみますと,福島県の大内宿とか,先ほどお名前がありました白川郷,もしくは京都の美山町というところですけど,まず,当事者が非常に真剣に取り組んで,それを行政がバックアップしていったということです。それも,10年,20年かけて,少しずつ環境を整えたという足跡があります。
 ですから,今,石岡市において,そういったものが地域資源としてスポットが当たり始めていますけれども,それらの課題を1つずつやっていかなければならないと,しかも長期間継続してやっていかなければならないという状況にあると思います。軌道に乗れば,その保存していこうと主体に対して支援をしていこうと考えられますが,現時点では,まだ,その意識の醸成とか,さまざまな課題がございまして,白川郷のような世界遺産となるような大きな観光地,もしくは大内宿とかですね,そういった段階には至っておりませんで,そういうものを視野に入れながら,これから進めていくものと思っております。
 それから,観光客が白川郷において増えているのかということですが,過日,シンポジウムがありまして,白川郷から教育長さんがお見えになって,その方のお話を聞いたなかでは,世界遺産になったとたん,非常に増えたということで,数字は聞いておりませんが,ひとつの看板がついたことによって大きく飛躍したということがあります。非常に,まだまだ石岡においては認知されてはいないと思いますが,そういうものを一歩一歩やっていけばと思っております。以上です。


金井委員)これは,いろいろ想定なので,ここでお話を聞くといっても無理だと思いますが,旧八郷地区の茅葺民家が多いわけですね。ですから,まず,所有者がずっと茅葺民家を維持していくつもりがあるかどうかといった実態はね,これまで長く行政をやってきた八郷町の企画課とか担当の方で一番よく分かっていると思います。そういうものを,少なくとも最初に60軒なら60軒,一週間かけても調査してそこから始めることが必要ではないかと思いますので,それは要望としておきたいと思います。ですから,やっぱり観光の目玉の中心とするのであれば,それなりの集積した場所がないと,点在していたのではなかなか難しいと私は考えていますが,せっかく取り上げたわけですので,無駄遣いにならないように頑張ってやってもらいたいと思います。

徳増委員)1点だけお聞きしますが,デマンドシステムが去年から叫ばれているなか,今年,高齢福祉課だと思いますが,何か福祉タクシーを始めると。福祉タクシーという名称が正しいかどうかわかりませんが,白ナンバーのいわゆる福祉関係のタクシーですよね。戸口から戸口へと,それを始めるということが新聞に載っておりましたけれども,そういうのを始めるのであれば,デマンドを進めている企画課と,どういう話し合いのもとに高齢福祉課の方では始めるのか,何か似ているような感じがするんですね。デマンドの方は,体の具合の悪くない方も利用はできますが,売り文句である「戸口から戸口へ」というそれがデマンドの売りだと思いますが,そのことについては全く同じだと思いますので,どのような話し合いで高齢福祉課が始めることになったのかお伺いしたいと思います。

参事兼企画課長)高齢福祉課が進めていたのは,セダン型有償輸送の特区ということで,特区を用いたひとつの輸送方法でございます。端的に申し上げますと,自家用車,マイカーですね,マイカーを利用して身体障害者,あるいは高齢者をどこどこまでお運びすることができるというものです。当然,有償特区ですから,お金を頂戴することもできるといった特区の申請でございます。どのような協議をしたのかというご質問ですが,具体な協議は一度しか時間が取れませんでした。といいますのは,県内の各市が一斉にこの特区を申請するのだという時期がございまして,高齢福祉課にとっても当然そのタイムリミットを満たすために,私どもと協議をいたしましたが,1回の協議で申請期日に間に合わないということもございまして,最終的には申請どおり特区の認可が下りたということです。ただ,認可は下りましたけれども,まだ石岡市内で,このセダン型の有償車両が走っているということは,私どもは,聞いたこと,目にしたこともございませんので,事業としてはまだスタートしていないのかもしれません。以上です。

徳増委員)特区が下りたということで,今度は手を挙げる方が多分出てくると思います。その時の料金の設定が問題になるのではないかと思います。こちらが,今,300円ですよね。それ以上の金額で,もし特区のタクシーが設定されると,やはり高い方には乗る方少なくなるわけですから,そうなると同じ市のなかに特区とはいえ,そういうものを申請する必要があったのかどうかということを記事を見ましたときに,非常に疑問に思ったものですから,どちらを反対とか賛成とかいうわけではなくて,同じ市のなかで,なぜ話し合いのうえでできなかったのか疑問があったのでお聞きしたまでです。答弁は結構です。

大場副委員長)先ほど出ていました茅葺民家の件ですが,今回,職員を採用して職人を養成しているということでしたが,この場合,将来,民間の茅葺民家を直す場合,お金を取って直すのか,それともただでやらせるのか,そこまでのことを目安として職人として採用したと思いますが,その辺の考え方はどうなんですか。

地域計画課長)常陸風土記の丘の茅手職人ということで,これは風土記の方で採用しているもので,茅葺民家の調査・保存の立ち上げ以前からの構想だと思います。それについては,こちらで担当しておりませんので,それは風土記の方で。

大場副委員長)結局は,市の方で合併市町村地域資源活用事業によって,この調査やこういうことをすることによって,自動的に市から補助をして,民家の屋根を直すことを目安にやっていると感じ取れるんです。だから,将来は,先ほどの答弁のなかでも,支援していくか支援していかないかはどうなるかまだ分りませんよと言っていますが,一方で採用しているのか不思議に思いますので,その辺をお聞きしたいと思います。


地域計画課長)茅葺民家調査保存委員会,今月末から第1回をスタートするわけですけれども,その構成メンバーのなかに風土記の丘の所長もおりまして,そういった課題ですが,職人を育成している場は,今1つしかございませんので,その委員会のなかでそういう課題は今後出てくると思います。それについて,どうするか,もしくは委員会のなかで,茅葺民家を所有している方の声も反映されるかとも思いますので,今後,そういう場のなかで課題が整理されてどうするかということの方向づけが出てくるのではないかと思います。

大場副委員長)横田市長自身が言っていましたが,初めてほめられたのは,茅葺職人の採用ではなかったのかと,そのシンポジウムのときもほめられたそうです。その採用について,部長からお聞きしたいと思います。

企画部長)茅手職人をなぜ採用したのかということでございますが,私ども予算に関係しておりますので,その観点で申し上げたいと思います。当市では,平成2年ごろに風土記の丘をつくったわけでございます。あの施設の大半は,茅葺屋根でございます。年数が経ちますと,それなりの補修が必要でございまして,修繕費の費用はともかくとしまして,地元に茅手職人がいないということで,現実には井関という集落に一人の方がいらっしゃったんですが,この方とて高齢者でございまして,手を引くというような状況になりました。そういうなかで,なかなか茅手職人が見つからない,そういうなかで風土記の丘の屋根が老朽化してしまっているというなかで,八郷地区の民家のこともさることながら,風土記の丘の屋根をどのように対応していくのかということが大きな課題となりまして,この際,職人そのものを確保してはということが経済部の方から提案がございまして,予算措置ということになったわけです。ただ,この前の一般質問等において,市長も答弁しておりましたが,茅手といいましても1人でできるものではございませんので,ある一定の人数が必要でございます。そういう部分については,県の方とも働きかけているという答弁があったかと思いますが,いずれにしましても,風土記の丘の屋根の対応ということでございました。

大場副委員長)せっかく職人を育成するのであるなら,建築と調査に立ち会わせることはどうでしょうか。

地域計画課長)本当にせっかくの茅手職人育成ということで,この委員会のいろいろな調査とかそういうところには,極力参加していただくということで考えております。そういう立ち会うこともいいご提言だと思いますので,考えていきたいと思います。

大場副委員長)せっかくですから,立ち会ってもらいたいです。そうすれば,この辺の民家の特徴をその職人が覚えることになりますので,よろしくお願いします。

村山委員)デマンド交通,新公共交通システムの補助金の流れをお聞きしますが,国の方から,多分5年間にわたって入ってくるようになっていると思いますがどうですか。

企画部長)デマンド交通については,補助金はございません。ただ,現在,当市におきましては,まちづくり事業というものを進めております。平成18年度の大きな事業は,公園の整備,歴史の道の整備等があるわけですけれども,そういうなかでの提案事業のひとつとして,まちづくり特例交付金,そういうものの充当が一部考えられますが,この額は極めて少ない額でございます。現在,一応,書類上出しております額は,800万円くらいかなと思います。

大場副委員長)確認のため,19年度デマンド交通システムは,石岡地区と八郷地区,石岡市一体でやる場合,最低でも約1億1千万円かかるということでいいのですか。
 先ほどの答弁ですと,石岡区域半分で2,600万円,半年で2,600万円かかるといいましたよね。そうしますと,4倍しましと約1億1千万円とかになると思いますがどうですか。


参事兼企画課長)先ほどご答弁申し上げました数字は,石岡地区1年間をカバーできる数字だろうと申し上げました。すなわち,八郷地区を含めました年間の経費は詳細な計算はしてございませんが,ただ今,委員のご質問にありました数字からすれば,その半分以下であろうというふうに理解しております。

大場副委員長)「まち未来いしおか」は株式会社ですよね。配当の方はどうなるんですか。個人投資があるんですから,それについてはどうなっていますか。

参事兼企画課長)いつごろ配当に至れるかどうか,私どもはまだ分りませんけれども,いわゆる個人としての出資は10分の1程度,仮に配当があるとすれば,当然,出資者,株主でございますので,通常ですと名義上の株主に配当されるだろうと考えています。これは,定かなことではございません。

企画委員長)ほかに発言は,ございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

企画委員長)発言なしと認めます。以上で,議案第116号に対する質疑を終了します。
 これより,本案に対する討論を行います。討論は,ございませんか。


(「なし」と呼ぶ者あり)

企画委員長)討論なしと認め,討論を終了します。
 これより,採決に行います。議案第116号,平成18年度石岡市一般会計補正予算(第1号)のうち,当委員会に係る部分を採決いたします。
 お諮りいたします。本案は,原案のとおり,可決すべきものと決することに,ご異議ございませんか。


「異議なし」と呼ぶ者あり)

企画委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,議案第121号,石岡市部等設置条例の一部を改正する条例を制定することについてを議題といたします。本案について,執行部より説明を求めます。


次長兼政策調査室長)今回,条例の改正を提案しております石岡市部等設置条例の一部を改正についてご説明します。市長公室に関る部分でございますが,現在,部設置条例のなかで事務分掌が定められております。市長公室の事務分掌中,現在はアとして,「重要政策の調整に関すること」と条例で制定されております。このことにつきまして,「政策の調査等に関すること」に事務分掌の変更を提案しているものでございます。
 なお,それに伴います規則につきましても,前回,4月の本委員会におきまして,その概要等につきましては,ご説明させていただいた次第ですが,この条例が改正されました時点におきまして,規則の改正等も行ってまいりたいということでございます。
以上,概要です。


前島委員長)以上で説明は,終わりました。
 これより,本案に対する質疑を行います。


金井委員)この前の企画委員会ですか,4月のときと思いますが,市長公室の職員配置,事務分掌ということで資料をいただいておりますが,そのなかで,次長土師照夫君で,政策調査室(4)ということで,課長補佐が2人,係長が1人ということが示されています。
 また,事務分掌ということで,4つ書いてあります。1として,政策調整会議に関すること,2つ目に,市長特命事項等の調査に関すること,3つ目に,市議会との連絡調整に関すること,4つ目として,請願,陳情及び要望に関することと4つあったんですが,本会議で質問があったようですが,今,次長から改正案について説明があったわけですが,それはこの4つの事務分掌のうち,具体的にどれが残るのか,変わるのかお聞きしたいと思います。


次長兼政策調査室長)現在の事務分掌,規則につきましては,1つとして,政策調整会議に関すること,2つとして,市政の重要な課題等にかかる調査及び研究に関すること,3つとして,市議会との連絡調整に関すること等,含めまして6項目の事務分掌がございます。
 そのなかで,2番目の市政の重要な課題等にかかる調査及び研究に関するこという部分につきまして,やはり,総合計画と実施計画,その他のさまざまな計画を企画部の企画課で取り扱っておりますので,企画課でその事務を実施することが一番スムースに進められるのではないかということで,その事務については企画課の方へ,さらに,市全体の危機管理に関することという事務分掌がございましたが,先日制定されました国民保護法や防災等に関する市全体の危機管理という部分でございますので,総務課で所管した方がスムースに一元化が図られるのではないかということ,それから,報道機関との連絡調整に関することという事務分掌がございましたが,このことにつきましても従来どおり広報広聴課で対応して,いろいろな市の広報なり報道機関等に示すことによって,広報等がスムースに図れるのではないかということで,広報広聴課で行うことといたした次第です。
 ですから,市長公室としましては,政策調整会議に関すること並びに市長特命事項の調査に関すること,市議会との連絡調整に関すること,請願,陳情及び要望に関することの4点についての事務を所掌してまいりたいということでございます。以上です。


金井委員)それでは,本会議の答弁によりますと,企画で扱っているのではなくて,臨時といいますか,当面各部局にわたるものだけをやるといったように聞いたのですが,そうでいいのかどうかお尋ねします。そうでないと,企画と政策調整会議に関することとは一緒になってしまうように思えますが,どうですか。

次長兼政策調査室長)ただ今のご質問ですが,政策調整会議につきまして概要をご説明させていただきたいと思います。一応,要綱等を制定しまして,助役においてその政策調整会議を主催していただくといった形をとっております。このことについての会議の開催要件ですが,その各部において,横断的な事案が発生した場合,その案件の協議を一応助役をもとに市長公室長,さらには企画部長,総務部長,政策調査室が事務局となりまして,その案件の協議を行い,最終的には担当部の方で処理していただくというような振り分けといいますか,そういう会議を実施しているということでございます。例を申し上げますと,過般,いろいろなところから出ておりました八郷総合支所庁舎の利用について,どういうふうにすべきかという案件がございました。そういう点につきまして,関係部局の担当者に集まっていただき,事務的サイドで,まず政策調整会議を結論を出して,あとは政策的な判断となりますので,その各部局なり市長等を交えた決裁行為等で事業を進めていただくという形をとっている状況です。以上です。

井委員)今,責任者から答弁がありましたが,例として八郷総合支所の庁舎の利用について,助役が召集して開催したということでした。この八郷総合支所の庁舎に利用に関することは,具体的にどういうことが出て調整会議をやって,どういう結論を出したのお聞きしたいと思います。
それから,4月からそのような横断的な案件で,この政策調整会議をやった例があればお聞かせ願いたいと思います。


次長兼政策調査室長)まず八郷総合支所の件につきましては,1つには石岡市庁舎が狭隘だというようなところから,八郷総合庁舎へその活用を図れないかという点で,事務部局の移動といいますか,配置換えができないかというところで検討がなされました。その結果,監査委員事務局と農業委員会事務局,農業委員会事務局につきましては,石岡にあったものと八郷庁舎にあったものが入れ替わったといいますか,そういう状況ですが,監査委員事務局と農業委員会事務局が八郷総合庁舎の方へ移動したということでの協議がされました。
 また,4月以降につきましては,企画課の方に出されました教育特区の関係で,朝日小学校の活用について問題が出てまいりましたので,この朝日小学校の利活用につきましての協議を政策調整会議の方で事務的に実施しました。以上,2点でございます。


金井委員)八郷総合支所の利用の関係について,その他には具体的な意見はでなかったのかどうかお聞きしたいと思います。本来ならば,本庁方式なので,やっぱり将来を考えて石岡庁舎が本当に狭いのであれば,新しい庁舎を建てるとかそういうことを含めてあると思いますが,これは政策調査室の仕事ではないかも知れませんが,助役が召集してやるということですので,そういう意見はでなかったのかどうかお聞きします。
 2番目に朝日小学校の問題が出て,これも調整したとお答えがあったわけですが,これは両方兼ね合わせてのような問題となると思います。朝日小学校に,今度執行部が置こうとするいわゆる埋蔵文化財の置き場とその展示の利用,あるいは芸術家の展示,こういうものは,本来,交通機関が便利で人が集まりやすいところ,それは子どもからお年寄りまで含めてです。やっぱり,そういう場所であれば,八郷総合支所の3階とか4階とか,そういうところに置いて,そうすれば管理もしやすいし,展示もしやすいし,利用者もりようしやすいと思います。それが,この政策調整会議で,そういう形になったということは,私はちょっと考えられません。小手先だけやったとしか受け取れません。これは私の意見ですが,そういう問題がでなかったのかお聞きします。


次長兼政策調査室長)まず八郷総合庁舎の方の問題ですが,その他に具体的なことがでなかったのかというお尋ねですが,何点が出ました。例えば,八郷総合庁舎の図書館の問題はどうすべきだろうとか,今,分庁舎の方に経済部がいますが,経済部の一部を八郷総合庁舎の方へ移動してはどうかというような話もでました。しかし,今,委員からもありましたとおり,本庁舎方式ということが合併協議のなかで決められ,現在,進められていきているわけですので,その問題については,ここで軽軽に結論は出せないだろうということで現在に至っている状況です。
 さらに,朝日小学校の政策調整会議においては,特区申請をされた会社が朝日小学校を利用しての教育特区だということがございました。そういうことで,朝日小学校については,どういうふうな活用が図れるのかというようなところを協議しました。教育委員会文化課の方で,いろいろそういう事案がありますということで,教育委員会の方でその利活用を一部図ってまいりたいということでございましたので,さらにあそこに防災施設とか云々とか,一般質問でも答弁されているようですが,そういういろいろな施設がございますので,石岡市として活用するんだという方向性が出されたということでございます。


金井委員)もうひとつお聞きしますが,市長の特命事項は,命ぜられたことがあるのか,具体的にお聞きしたいと思います。

次長兼政策調査室長)特命という文言での表現をしておりますが,直接市長から,例えば請願・陳情においていただいた方々からの要望事項について,こういうことについて調査してくれとか,こういうことを調べてくれとか,そういった事案が頻繁にございます。そういう点につきまして,政策調査室の方で対応しております。特命といいますから,非常になんていいますか,特殊な行政上の本当に特異にもののように受け取られがちですが,事案としましては,例えばこういう文言はどういうふうに解釈すればいいのか,こういうことについては,どういう制度上のことになっているのかといったようなことを特命と認識して対応しております。

前島委員長)ほかに発言は,ございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)発言なしと認めます。以上で,議案第121号に対する質疑を終了します。
 これより,本案に対する討論を行います。討論は,ございませんか。


(「なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)討論なしと認め,討論を終了します。
 これより,採決を行います。議案第121号,石岡市部等設置条例の一部を改正する条例を制定することについてを採決いたします。
お諮りいたします。本案は,原案のとおり,可決すべきものと決することに,ご異議ございませんか。


(「異議なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 この際,お諮りいたします。本日,審査いたしました議案第116号及び議案第121号の当委員会の審査結果の報告については,委員長にご一任願いたいと思います。これに,ご異議ございませんか。


(「異議なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次にその他の件で,所管事務についてなにかございませんか。


大場副委員長)昨日,知事の答弁で鹿島鉄道の話がありました。これについて,市ではどのように考えているのか伺います。

参事兼企画課長)県知事の定例記者会見が,確か金曜日に行われたと記憶してございます。記者会見の要点を私どもも拝聴してございます。大場副委員長ご指摘のとおり,知事自体の言葉でも非常に厳しさをにじませるよう会見をしていたと記憶しております。具体的には,私ども沿線4市と茨城県で構成する鹿島鉄道対策協議会が協議を進めながら,今後の取り扱いについてひとつひとつ課題をクリアしなければならないわけですが,状況は大変厳しいということには変わりはございません。以上です。

大場副委員長)市長の答弁によって,今年度中というか,予算を考えるときまでに,はっきりと結論を出すといっていますが,あと知事の方では利用人口が増加しなければいけないと言っていますが,どのくらいのラインまで増えればとか,そういうことはどういうふうに考えているのか。そういうことを考えるのが政策の方だと思います。仮にですけれど,知事がもうやらなくてもいいような考えとなっている,当市としても結論を暮れまでには出す,しかし,駅東開発との関係も土地利用とかありますので,そういうことも政策調査室の方で考えるべきだと思いますが,政策調査室ではどのような考えでいるのか伺います。

次長兼政策推進室長)大場副委員長から2点ほど鹿島鉄道の現況について,どのくらい乗客があがればいいのかということと,さらに駅東区画整理と合わせた土地の利用について,政策調査室が担当すべきだろうというご意見でございますが,この件につきましては,市全体の建設計画なり,そういう総合計画のなかで位置づけられていくような事案もあることと思います。やはり,私ども政策調査室ではなく企画課の方で,また地域計画課の方でも合併に伴う建設計画なりの対応をしていますし,総合計画の策定は企画課の方で対応するというようなことでございますので,やはり企画課なり,事案によりましては,その担当部局がその案件の対応を図っていくのが妥当ではないかと考えます。以上です。

大場副委員長)そのようなことをどうしたいいのかとか,事前調査は政策調査室がやるべきではないんでしょうか。政策を調査するということですので,市長から言われて,調査を進めて,ある程度の結果がでた時点で企画課と打ち合わせをする,それが政策調査室の役目ではないんでしょうか。

市長公室長)今の大場副委員の質問に対しまして,次長兼政策調査室長が述べましたが,私どもは先ほどの議案のなかで申し上げましたが,あくまでも企画部の企画課とそれから市長公室の従来の政策推進室,これは前にご指摘がありましようにバッティングの問題がありまして,総合計画を担当します企画課がそれらの仕事に当たっているということですので,そのような市の根幹をなす総合計画に絡むような部分については,企画が担当すると認識しております。

大場副委員長)そうしますと,こういう考えは企画部長から聞いた方がいいんですか。ということは,市長の答弁で利用状況とかあるでしょうから,どのくらい利用人員があれば鹿島鉄道は残るのか。また,知事の考えは,鹿島鉄道を廃止の方向へ向かっているようですが,この前,答弁があったようですので,基本的なラインは打ち合わせていると思いますので,市長としてはどのように考えているのか伺いたいと思います。

企画部長)鹿島鉄道でございますが,年々利用者が減少していることは,ご承知のとおりでございます。そういうなかで,来年の3月いっぱいをもって鉄事業者の方では事業を取りやめたいというような意思表示をしているわけであります。結論から申し上げるならば,その意思決定をしなければならないのは,予算編成をし始めます10月ごろ,市長と申しますか市長を含めまして,対策協議会で結論を出さなければならないのかなと考えております。
これは,逆になぜ秋ごろかといいますと,廃止となった場合,代替の輸送の問題とか出てくると思います。代替輸送そのものも選択肢のひとつのうちでありますが,いずれにしましても,今後,廃止となった場合,どのような対応をしていかなければならないか,あるいは廃止をしないがためにはどのような対応をしていかなければならないのかは,秋ごろまでには出していかなければならないのかなと考えております。そこで,利用者どのくらいまで減ったらばということでありますが,具体にはどんどん減っている状況下のなかでは,なかなか増になるということは難しいと思っております。
 何よりも大きな課題は,親会社であります関東鉄道が,まったく支援はしないということを表明しておりますので,ここら辺どうもひっかかってくるというようなことであります。県あるいは沿線市で支援をするのであれば,親会社であります関東鉄道側も当然支援すべきだということを言っておりますが,そこら辺が問題となっているところもあるわけでございます。いずれにしましても,これは沿線4市と県も含めまして,相談をして決めていかなければならないことだと認識をしております。


大場副委員長)だいたい廃止になるような方向が見えるような感じがしますが,もし存続するならば,2億とか,そういうものを出さなければならないという話を聞こえます。それに対して,財政担当部門を持っている企画部長にお聞きしますが,市単独としてはどのくらい出せるのかお伺いします。
 また,それと同時に,もし廃止となった場合,駅東開発をどのように考えているのかお伺いします。


企画部長)存続していくためには,試算によりますと5億3千万円というふうな膨大な金額を5年間に要すると言われています。その場合,現行の負担割合をもってしますと,当市の場合ですと5年間で2億円ということでございます。それを出しえるのかというお尋ねですが,沿線自治体との調整もあろうかと思いますが,あるいは県がさらに出してくるといった課題もありますが,いずれにしましても2億円というのは,小さな金額ではないということを認識しておりまして,なかなか厳しさがあるのかなというように考えております。
 そういうなかで,当然,駅東の開発との絡みも出てくるわけです。駅東の開発と申しますか,特に橋上駅化が今計画されておりますが,連絡の通路の長さが関係します。連絡通路の下を,今鹿島鉄道の線路が走っていますので,仮に廃線ということになれば,連絡通路といいますか連絡橋の長さは,もっと短くて済むのかなと考えております。今後の動向等を都市建設部とも協議してまいりたいと考えております。


大場副委員長)複合文化施設が建設予定となっておりますが,それに関連して駅東に持っていくような考え方は市として考えないのか。

企画部長)複合文化施設でございますが,これは旧神栄跡地の用地を取得した際に,中心市街地の活性化ということを大前提として用地を取得したわけでございます。その後,皆さんのご意見を聞くなかで,あの跡地に複合文化施設をといった声がございまして,それを基本構想としてまとめて,このたび基本計画を作成するという段階にきているわけでございますが,鹿島鉄道が廃止となった場合の複合文化施設の検討ということについては,まだ土俵のなかに上っていないという状況でございます。

大場副委員長)それでは,現在,考えられています展示物ですが,遺跡関係とか重要なものがありますが,それらのピックアップ等はしているんですか。もともと,複合文化施設には展示するようになっていますが,展示物によって面積も変わってくると思いますので,それらのピックアップ等の検討は,企画の方では考えていますか。

前島委員長)ただ今の件については,現在,教育委員会が進めておりますので,所管が文教委員会になりますので,ご理解いただきたいと思います。 

大場副委員長)ただ今の件については,現在,教育委員会が所管ということですので,了解しました。
 それから,もうひとつ,今回の一般質問でもありましたが,朝日小学校については,見直し考えはないということですか。


市長公室長)先ほど,次長の方からも政策調整会議の件で触れました。今回,一般質問のなかで出ましたが,そのなかで,私が答弁しましたように,発掘した出土品の保管あるいは文化財の展示スペース,文化振興課での活用という形で,市としての施設の活用ということで決定をみたところでございます。現在のところでは,そういう状況でございます。

大場副委員長)そういうことですか。それから,今回の一般質問によって,図面ができていたということでしたが,そのような図面について私どもに提示されておりませんので,委員長において取り計らい願います。

企画部次長)図面等に関しましては,概略ということで,区長の方へこのような形で使用を考えているよということでの説明資料として作成しております。

前島委員長)ただ今,大場副委員長の方から提出要求のありました図面につきましては,委員会として提出を要求したいと思います。
 これに,ご異議ございませんか。


(「異議なし」と呼ぶものあり)

前島委員長)ご異議なしと認め,委員会として資料の提出を求めます。
 ただ今,委員会として提出要求をいたしました資料につきましては,お手元にご配付いたしましたとおり,執行部より提出されましたのでご査収いただきたいと思います。
 会議を進めます。


大場副委員長)再度お聞きします。朝日小学校の活用については,この利用でないことを考えるべきであると思いますが,それについて検討する考えはありますか。

市長公室長)議会の一般質問で,私の方からお答えしましたように,現在の考えといいますのは,上司,これは市長ですが,市長を含めての考えとしまして,市として活用を図るべき施設とする形となっておりますので,ご了解いただきたいと思います。

大場副委員長)調査遺物等の保管はしないのとか,こういうものは人に見せるものであって,そのためには人が多くくるところがいいわけです。
先ほど金井委員からもありましたが,最初から八郷総合支所の活用を委員会でも言っていましたが,それが先ほどの金井委員の質問の答弁によると,そういうことも出ていなかったということでした。このことは,旧八郷町議会としても要望をしてあったわけです。それと同時に,当時の町長は「図書館は建てない」と,これははっきりしていたわけですが,先ほどの答弁ですと,図書館等のことがあったということでした。これは,誰からあったんですか。


市長公室長)先ほど次長が申しましたのは,八郷総合支所のあり方のなかで,あの庁舎のなかに図書室,図書館という検討の意味で申し上げましたものです。
 今後とも,市の施設として活用を図る施設ということですけれども,埋蔵文化財といいますか発掘物の収蔵あるいは展示,芸術家等の展示,あるいは,そこでの活動できる施設ということですけれども,実質的には正式な利活用は決定されてはおりません。と言いますのは,
市長の方も,今後,それらの活用の段階で,市長が初めて方向を示すということになります。
 その活用が,やはり,地域の地元の区長さん,あるいは地域の住民の方,あるいは,そういう関係の文化団体といいますか,そういう方の意見も聞けということも言われておりますので,それらを聞いたなかでのそういう活用を考えることになると思います。


大場副委員長)図書館について再度お聞きしますが,前議会において総合支所の図書室設置については,床荷重,全体荷重が重すぎてできないと結論を出している答弁をしておいて,何でそういう話が出てくるのかと思います。それと,現時点で4階は,美術品の保管庫になっていますが,保管している考え方と,今の答弁の考え方については矛盾がありますが,その辺どのように考えていますか。

市長公室長)あくまでも私が申し上げましたのは,検討のなかで図書室という話が出てきたということでございますので,私の答弁,ご理解いただきたいと思います。
 その話は,検討のなかで私の方から申し上げました。それと,八郷庁舎の美術品ですけれども,これは六崎先生から寄贈を受けたものについて,そこに置いてもらっている,置いてもらっていると言うとおかしいですが,その庁舎に置いておくということで利用しています。
そこで,あの美術品をそこに留め置くと,将来も留め置くということではございません。


村山委員)本日,企画委員会ということで開催していますが,過日,一般質問のなかでも地方自治のあり方そのものが変わっているものが見られないということがあります。
 そういうなかで,私もイベント広場に建設予定の複合文化施設については,市民の方々からいろいろな提言を受けていますよね。提言やら経過やら,そこに至った裏工作といいますかね。一番大事なのは,財政が大変厳しいと,石岡は合併前,3年後に財政再建団体になる,破綻するといった市民説明会があって,そして,市民は3年後には破綻するといった説明を聞いても,説明会の参加人員も興味があって参加したとは思えないんですけれども。
そういうなかで合併があって,これから,この市がきちんといろいろなことをやっていかなければならないときに,どうも大場委員の話ではないですが,矛盾点やら先が見えないような,行財政改革もまさに見えてこない。そういうなかで,財政が大変だということだけが分かっていて,なおかつ合併特例債を使っていろいろなことをやって,借金をあとに残そうとしか思えません。その辺,企画として,財政を考えたとき,今の朝日小学校の問題にしても,やってみなければ分からないですけれども,高萩まで見にいって,高萩ではこうだということもあるんでね,その辺のところをどう考えるのか伺いたいと思います。税収を考えるという一番大きい問題がないんで。ましては,19年度には地方交付税もなくなるよというところで,それに対して動きがまったく見えない。この行政責任をここで聞いていいものか,分かりませんが,その辺について企画は財政も考えているわけですから,今,新しい税収を得るということについて,このことは朝日小学校の問題だと考えていますが,その辺についてお伺いします。


市長公室長)行財政改革というなかでは,当然,税収を含め,そのような財源確保というのは大きな課題であると思います。ただ,朝日小学校をみた場合,私どもしては,市としての施設としての活用ということに決定したわけで,当然,新石岡市としては,この広大な敷地のなかにいろいろな資源がございますので,そういう部分のなかで,まだまだ増収,あるいはそのような利活用できるもの,たくさんあると思いますけれども,私ども庁内全体としてこういう問題に十分取り組んでいきたいと思っております。

村山委員)庁内会議をよくやっているということですが,我々市民から見ると横の連絡が足らないと思うところがあります。その一端を挙げますと,工業団地の問題もそうです。あそこの敷地もういっぱい企業が入っていて,もう入る余地がないよと。ところが,あそこに入っている「ゴル」という建設関係だと思いますが,きざみをやっている企業でね,現在のところでは,非常に手狭で5千坪ほど敷地が欲しいという情報があったんですね。普段,工業団地との連絡網があるはずですから,そういう情報が取られていれば動き方もあると思いますが,最近,調査しましたところ,この近辺にはないので,栃木県だったか群馬県だったか,そちらに3万坪敷地を買って,そちらに移るというようなことも現実おきているわけですよね。そういう情報収集だとか,情報開示だとか,そうことが十分に機能が果たされていないような気がしますんで,庁内会議というなかで,情報が足らないという感じがしましたので発言させていただきました。 
 今後,そういうこともありますので,その辺のところも,新市のまちづくりは非常に重要なことですので,よろしくお願いします。


前島委員長)ほかに発言はございませんか。

(「発言なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)発言なしと認めます。以上で,本日の審査案件は終了いたしました。
 次に,当委員会の閉会中の継続調査の申し出についてを議題といたします。本案については,お手元にご配付いたしましたとおり,閉会中の継続調査の申し出を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。


(「異議なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 以上で,企画委員会を閉会いたします。



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