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議会中継
  


 第20回委員会 (2月27日)
出席委員 金子悦郎委員長,塚谷重市副委員長,徳増千尋委員,関町芳弘委員,関昭委員,菱沼和幸委員,櫻井信幸委員
その他の出席者 久保田健一郎議長,磯部延久副議長,山口晟議員,小松美代子議員
市執行部
議会事務局 事務局長(太田光幸),次長(田崎利文),庶務調査課長(松崎守男),議事法制課長(佐々木敏夫)



金子委員長)ただ今から,議会運営委員会を開会いたします。本日,急遽開催いたしました案件は,3件ございます。前回,委員会で審査いただきました陳情及び意見書について,次に,教育福祉委員会からの申し入れ,3つ目として議長からの提案の3件でございます。これより,審査に入ります。なお,発言は挙手により,これを許します。最初に,陳情及び意見書についてを議題といたします。事務局より説明願います。

事務局次長)先の委員会でご審議をいただきました陳情第14,安全な医療と看護・介護の実現,地域医療の拡充を図るため,医師・看護師等の大幅な増員を求める陳情及び本陳情に伴う意見書案について,委員の皆様にご報告申し上げ,ご確認をいただきたい点がございます。本陳情の冒頭にございます第166回通常国会において,請願が採択されたという下りがございます。この点につきまして,関委員さんから,通常国会の審査状況の確認というご依頼がございました。事務局において,参議院並びに衆議院の請願の審査結果,会議録等を確認いたしました。この請願につきましては,参議院の厚生労働委員会では採択され,内閣府に送付がなされております。一方,衆議院では,厳密に言えば請願の表題は異なりますが,同趣旨の請願は,審議未了となっております。そこで,請願の取扱いにつきまして,参議院の事務局に問い合わせをいたしましたところ,請願は議案とは異なり,参議院,衆議院,独立して審議を行なっており,議員の構成も異なることから,議案とは違って全く別個ということでありました。従いまして,参議院で審議結果を得た議案は衆議院に送付いたしますが,請願については,参議院で採択すれば,それで内閣府にということになるわけでございます。このように,同様の請願であっても,別な審査結果が出るということになります。そこで,この冒頭の「第166回通常国会において(中略)請願が採択されました」という表現はどうなのかといった問題が,指摘されたところでございます。確かに,先ほど申し上げましたように,正確には,第166回通常国会の参議院厚生労働委員会で採択された請願ということになります。従いまして,本陳情については,この部分は調査の結果,国会ではこのような審査結果であったことをご報告いたすものでございます。事務局といたしましても,調査が不十分で,皆様にご迷惑をおかけいたしましたことをこの場をお借りいたしまして,お詫び申し上げます。今後においては,受理をした段階で,これらの点も十分に確認をとってまいりますので,よろしくお願い申し上げます。また,この部分を踏まえたなかで,前回の審査において採択すべきものという結果がでているわけでございますが,仮にこの部分は,ご説明いたしましたとおりとし,陳情の趣旨については,採択すべきものと同様の結果の場合,それに伴う意見書案につきましては,事務局といたしましては,お手元にご配付いたしましたとおり,第166回通常国会で採択された請願という引用部分,それらを削除いたしました案文を委員の皆様にお示しいたすものでございます。以上でございます。

金子委員長)ただ今,事務局から陳情第14についての説明がありました。陳情の冒頭部分については,説明のとおりであります。本陳情につきましては,前回の委員会において,採択すべきものという結果をいただいているところであります。この部分において,このような状況であったことを踏まえ,皆様のご意見をいただきたいと思います。また,意見書案については,事務局において,審査結果が採択すべきものといった場合には,お手元に配付いたしましたとおりの案文にいたしたいということでありました。この件について,ご意見をいただきたいと思います。

徳増委員)今,配付されました意見書のとおり削除されておりますので,そこの部分は問題ないと思います。医療現場のことを考えますと,これは当然採択すべきであると思います。以上です。

関委員)私は一貫してこれは反対しているんですが,反対理由は,一つは石岡市議会というのは特定の団体の利益代表ではないということです。われわれは特別職の地方公務員であって,一部の団体の利益代表ではありません。従いまして,意見書を出すかどうかは,内容的に見て市民の公益性に寄与するかどうかということが一番問題であろうと思うんであります。そういうことから考えますと,現在の医療制度について勉強された方はそれぞれお分かりのことと思いますが,単に増員をすることだけで,果たして現在の例えば救急医療,産科或いは小児科の医師不足を解消できるかということにつきましては大変疑問なんです。本来解決しなければならないのは,そういうような救急医療,産科,小児科の診療をどう取り組んでいくかということが一番の問題であろうと思うんです。単に増員をした場合は,どうなるかと申しますと,医師の構成上,年齢的な構成が非常にいびつになるという可能性があります。それは簡単に医者になるためには6年の教育が必要なわけでありますが,すぐに,これが解決されるという問題ではない。そのようなことを考えた場合ですね,確かにこれは一理は,見た目には大変いいんですが,これは少なくとも労働組合として,労働組合というのは組合員の生活を守り,組合員の利益を追求する団体なんであります。その団体のお先棒を担いでですね,意見書を提出することは,私は一貫して反対してまいったわけでありますが,これは,石岡市議会の恥だと思っております。以上です。

櫻井委員)私は,前回会派の意見として,採択ということで,意見を述べました。今回文書的には,言葉足らずとか,そういう感は少し感じられますが,内容的には問題ないのかなということで,採択でよろしいというのが会派の意見であります。

塚谷副委員長)関委員が言ったことも良くわかります。医療現場というのは,誰もが救いの手を伸べる気持ちでいるわけでありますから,少しでも医師・看護師が増えるということは,一つの望みがつながるということで当会派では採択ということです。

金子委員長)当会派でも採択ということで決定いたしました。

関委員)内容的には,もう一つ出ております歯科医師会のものもそうなんですが,税金や健康保険税を上げれば可能なんですね,そういうことは良く見てみれば確かに大幅増員をすればそういうことになるということと,日本の医師は,今千人に2人だそうですが,世界的に見ても必ずしも充分な数だとはいえないだろうと思うんです。看護師については,今の看護師はそれほど不足ということではないんですね。皆さんそれぞれ待遇等の問題でやめていく人が多いというのが現状なんです。単に増員をすればいいという話ではなくて,それぞれの処遇改善というか,或いは診療費にしても技術料を上げるとか,いろいろ手はあるわけなんです。しかし,それはみんな保険料の高騰につながっていくんですよね。それは中学生以上の正常な判断をもった人たちならば誰もわかるはずなんです。これは一面的に増やせば良いといっているんですが,増やした場合の医療についてはどうするんだということがなんら議論がされていない。内容的には,本来はそこまで詰めるべきではないかというのが私の意見であります。

徳増委員)医療現場を見ますとね,大きい病院で当直医が当直した次の日もまた診療に当たっているという患者側にとっても危機的状況なところがあります。圧倒的に医者の数は足りないんです。ですから私はこれは採択すべきであると思います。今,歯科のほうもおっしゃいましたが,歯科のほうは確かに保険で認めていない部分が30年以上あります。新しい技術に対して,まったく保険で認めていないので,この問題とは別なんですが,歯科のほうもそうだと思いますよ。レーザー治療とか,インプラントとか,歯周病を直す計画とかに対して30年以上もまったく保険医療として認められていないんですね。今おっしゃった新しい技術に対しても保険で認めていないという部分,私たちは,保険料を支払っているわけですから,その保険の恩恵を受けられていないということも考えなければいけないと思います。とにかく今回のこの意見書に対しては,国会の部分を削ったので,採択すべきものであると思います。

関委員)医者の数がまったく足りないというのは,千人に2人というのは,そんなに少ないわけではないんです。今日本の現状を見たときにそれが勤務の激しいところからみんなお医者さんは逃げ出して,産科の医者になりたくない,小児科医にはなりたくない,救急医療医にはなりたくないということで,開業医に回ったりですね,要するに偏在化が進んでいるんですよ。ある程度偏在化を直さないと今言われたような形になるんですけれども,必ずしも千人に2人というのは圧倒的に今見られるように救急医療でたらい回しされるような状況というのは,その部分が偏在化されているので少なくなっているということの表れなんです。その解決のためには,単に増員ということだけの話では解決しないといっているんです。

金子委員長)他にご意見ございませんか。ただ今ご意見をいただいたわけでございますが,それでは本件についてお諮りいたします。採決で決したいと思いますが,採決でよろしいでしょうか。

関委員)その前に,採決されてもいいんですが,これはどうなんですかね。私が一貫して反対しているわけなんですが,私議運の委員なんですが,本会議において反対討論ができるんでしょうか。ちょっと確認しておきたいんですが。

議事法制課長)本会議において,討論は可能であります。

金子委員長)暫時休憩いたします。

―休憩―

金子委員長)会議を再開いたします。陳情第14については,前回の審査結果と同じく採択すべきものといたし,意見書案については,お手元にご配付いたしましたとおり変更することに賛成の委員の挙手をお願いいたします。賛成多数であります。従いまして,陳情第14につきましては,前回の審査結果と同じく採択すべきものとし,意見書案についてはお手元にご配付いたしましたとおり変更いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

金子委員長)ご異議なしと認めさよう決しました。次に,教育福祉委員会副委員長からの決議案の申し出についてを議題といたします。昨日,教育福祉委員会が開催され,当委員会で審査を行なっていた小中学校の統廃合について,それに係る決議案を議会運営委員会において,その取り計らいを願いたいとの申し出がありました。決議案の案文は,お手元にご配付いたしましたとおりであります。本案について,ご意見等はございませんか。

金子委員長)それでは,本案の取扱いにつきましては,一旦,各会派に持ち帰り願いまして,最終日前の議会運営委員会において,各会派のご意見を集約してまいりたいと思いますので,よろしく各会派でご検討いただきたいと思います。次に,議長から発言を求められておりますので,これを許します。

久保田議長)今般,全国市議会議長会会長から「道路特定財源の暫定税率堅持及び関連法案の年度内成立を求める意見書」提出及び決議採択の対応を求める依頼がありました。私といたしましては,お手元に配付いたしました意見書案を皆様にご審議いただき,その結果をもって対応をいたしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

金子委員長)ただ今,議長から意見書案提出について,各会派で検討願いたい旨の発言がございました。本案につきましては,昨年の第4回定例会におきまして,道路整備の推進と財源の確保に関する意見書は提出しておりますが,今回,議長から提案されたものは,国において,現行の道路特定財源の暫定税率を堅持し,関連法案の年度内成立を強く求めるものでございます。従いまして,本案につきまして,各会派に一旦持ち帰り願いまして,最終日前の議会運営委員会で,各会派の検討結果を集約してまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。以上で,議会運営委員会を閉会いたします。



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