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議会中継
  


平成23年度 総務企画委員会

 総務企画委員会・教育福祉委員会・環境経済委員会 連合審査会 (6月28日)
出席委員 【総務企画委員会】
岡野孝男委員長,山本進副委員長,徳増千尋委員,池田正文委員,小松豊正委員,谷田川泰委員
【教育福祉委員会】
菱沼和幸委員長,岡野佐工副委員長,村上泰道委員,勝村孝行委員,野口伸隆委員,岡野孝雄委員
【環境経済委員会】
鈴木行雄委員長,島田久雄副委員長,鈴木米造委員,磯部延久委員,塚谷重市委員,玉造由美委員
議会事務局 庶務議事課係長(神谷一美)


総務企画委員長)これより総務企画委員会,教育福祉委員会,環境経済委員会連合審査会を開会いたします。本日の議事進行につきましては,付託された委員会の委員長であります私が委員長の職務を行いますので,よろしくお願いいたします。 
 これより議事に入ります。陳情第4 競輪の場外車券場設置反対に関する陳情及び陳情第7 公営競技発売施設の誘致についての陳情を一括して議題といたします。本件について,受理の経緯及び概要について事務局から説明願います。

事務局)それでは初めに陳情第4 競輪の場外車券場設置反対に関する陳情についてご説明いたします。本陳情は,茨城県立石岡第一高等学校PTA会長○○様,同じく石岡第二高等学校PTA会長○○様,同じく石岡商業高等学校PTA会長○○様,以上3名の連名により,平成23年6月1日付で提出され,同日付で受理しております。内容でございますが,石岡市八軒台への競輪の場外車券場建設計画が新聞報道で明らかとなりました。当該施設が建設されれば,利用者の車の増による交通渋滞の悪化や交通事故の増加が懸念され,また高校生が犯罪に巻き込まれる危険性が高まるなど,将来を担う青少年の健全育成に大きな障害をもたらすとしております。よって石岡市議会に対し,1つとして場外車券場の設置に反対する決議。2つとして市長の元気いしおかプロジェクトに掲げる「市民の声が最優先のまちへ」の実現のための積極的な活動,これらを求めるものでございます。以上が陳情第4の受理の経緯と概要でございます。次に,陳情第7 公営競技発売施設の誘致についての陳情についてご説明いたします。本陳情は,石岡市八軒台区長○○様,同じく八軒台区長○○様の連名により,平成23年6月9日に提出され,同日付で受理されております。内容でございますが,石岡市八軒台に計画されている場外車券発売施設の設置は,地元の産業活性化や雇用創出に大きなメリットがあり,また市へも環境整備交付金が交付され,震災復興に大きく貢献ができるものであるとしております。よって,市においてこの計画の推進に同意し,当該施設の八軒台地区への誘致と,それに伴う環境整備を求めるものでございます。以上が陳情第7の受理の経緯と概要でございます。

総務企画委員長)以上で説明は終わりました。それでは各常任委員会委員から本件に関して挙手により,ご意見等をお願いしたします。

小松委員)誘致についての陳情について,意見を述べたいと思います。提出者の2氏がどちらも八軒台区長となっているんですね。常識的には区長というのは,普通1人ですよね。この点が疑問点でありました。それでこれは聞きました。それから○○○○区長さん,それから○○○○区長さん,それぞれ区に属している世帯数も事務当局で調べました。○○さんのところは,八軒台2部といって12戸あるそうです。それから○○さんのところは,八軒ニューハイツということで21戸あるそうです。この八軒台というのは,私が調べたところ93世帯あるわけで,2つのところ合わせても33世帯,3分の1くらいで,要するにこの2人の方がこの12戸,21戸を代表していたとしても八軒台の3分の1程度,過半数にも満たないと考えても,そういう誘致に陳情だということ。それからこの陳情書は,区長さんの個人見解なのか,それともそれぞれの区に属している皆さんがよく相談されて一致した見解であるのかがよくわかりません。それから実際に誘致をする場合には,事業者は○○○○となっておりますけれども,管理施行者は誰なのか,これは説明時点では,まだわからないということでした。そういうことがこの文章からはある。それから本文の中にこういうことが出てきます。「事業者より同地の環境整備及び交通渋滞の解消に力を入れていただけることを約束していただき」云々とありますけれども,こういう環境整備や交通渋滞を改善するということは,事業者の立場では言えないことであって,これは管理施行者がいうことであるけれども,一管理施行者がそういうことを言っても,その範囲を超える社会的な問題の解決を約束できることでないと,そういう点でこの誘致についての陳情自体について,いろんな問題点があるということを指摘したいというのが,ひとつの意見です。もうひとつは,この問題を考える場合に非常に重要なのは,やはり3月末に○○○○が説明会をしているわけですけれども,資料を配ってやっているんですが,これは部分的なんですね。八軒台といっても多数の方は聞いてもいないという状況の中で上がっていることであります。そのときの説明の中でいつこれは経済産業省に申請するのか,いつオープンするのか,ということについては,当時4月中にも経済産業省へ申請したいと考えているし,年末にオープンすると,非常に緊迫した状況の中で説明会が行われている。それから経済産業省に一定の要件が満たされて申請が上がった場合,これは地元の市長とか,地元の方の同意はさておいて,申請を出された場合は,これは経済産業省が基本的に受けることになっていると。ですから全国的にもいろんなトラブルになっているんですけれども,経済産業省に申請された場合は,いろんな運動でまずいと思っても,法律的には非常に困難だと。ですから本当に石岡市の歴史と文化のあるまちづくりにとって,これがどういう意味を持つのか。それから青少年の健全育成にとってどうなのか。それからあそこは今非常に交通渋滞となる6号の隣にあるわけですから,そこへ交通渋滞の問題,環境悪化の問題,そういうことを考えた場合に,私は造るべきではないという意見を一貫して持っております。それからもうひとつ申し上げたいのは,この茨城県内にある近場の水戸競輪はどうなのかと,水戸の場外車券場にも行ってまいりました。ここは水戸競輪と言いましても水戸に隣接する城里町にありまして,山の中にぽつんとあって,石岡市の八軒台とはまるで様相が違う。そういうところにあるわけです。この水戸の場外車券場もすでに累積が8億円で3月末にも管理施行者が撤退したいと言っている。これは行政側にも伝わっていると。現在ここは震災でやっていませんけれどもね。それから立川競輪も同じようだし,奈良の大津競輪もやめると,そういう中で経済的なメリットというのはそもそも前提が成り立たない。それからこの文面には1億円の環境整備交付金とありますが,これは法律的に決まっているものではありません。当事者である管理施行者と迷惑をかけている自治体との間で任意で取り決めているだけで,まったく補償がない。そういうことを勘案した場合に,私は総務企画委員会でも申し上げたことなんですが,住民の方の総意,見識ある石岡市議会としては直ちにこういう動きはやめるべきであると,そういうことを決議すべきであると主張しました。しかし,いろんな議論の中で今回の連合審査というかたちになったんですが,本当に石岡市民の見識が問われる,議会の見識が問われる,そういう問題として私は心からこのことを直ちに決めるべきだと,やめるべきだと,いうことを最初の発言として申し上げたいと思います。

山本委員)いま,小松委員の方から発言があった中で一部私の方で賛成反対の結論に結び付ける前に一言申し上げたいんですけれど,昨日も総務企画委員会で連合審査すべきだという動議が出て,私は賛成の発言をしました。それに対して傍聴席からも批判的なヤジなどをとばされましたけれど,連合審査をして私たちは人任せに判断をゆだねるとか,あるいは総務企画委員会としての責任を免れるつもりで連合審査を提案したんじゃないんです。賛成と反対の意見が賛否両論あるので,これは短絡的に結論を出すべきではない,予見を持って判断すべきではない,まずは客観的な情報を共有して,幅広く結論を出すことこそ私たちに与えられた責務であると,そう考えた場合に連合審査の動議に対して賛成したわけです。事実2つの陳情が総務企画委員会に付託されたことを受けまして,今期定例会中,時間的にはタイトだったんですけれど,この合間をぬってこの対象施設,即ち先ほど小松委員から出た城里町が管理施行者となっているサテライト水戸,これは競輪です。それからひたちなか市にありますオフトひたちなか,これは競馬の施設です。それからボートピア岩間,これは競艇です。それからサテライトしおさい,これは鹿島ですね。この4か所の視察調査と地元自治体との聞き取り作業をしてまいりました。そういった情報を皆さんと共有したうえで審査をしていただければと思いますけれど,すでに皆さん心の中で賛否どちらかの結論を出されているでしょうから敢えて申しませんが,視察の目的はもちろん教育環境に与える影響とか,未成年者対策がどうなっているか,交通環境,渋滞対策がどうなっているか,それと地域対策,環境保全対策,こういったものがどうなっているかという調査と併せて,経済効果,新規の地元雇用機会の拡大といった部分で果たして推進の陳情にあったような内容の経済効果があるのかどうか。それと環境整備を名目として管理施行者に支払われている交付金の額,実績,これらについて調査してまいりました。これは賛成,反対どちらということではないんですが,その結果,石岡と一番状況が違う点,小松委員からもご指摘のとおり,各施設とも市街地から離れた,言ってみればまったく周囲に悪い影響を与えるような立地でない,隔離された,言ってみれば陸の孤島のようなところで,周囲に対する影響は少ない。私が見た限りでは直接的にはあまり問題視するには当たらないような立地条件でした。行政側の聞き取りは4自治体すべて伺いたかったんですが,議会開催中ということで2つの自治体しか聞き取りに応じてもらえなかったんですが,どちらも言われたのは,ものすごい反対運動があって,それに対応する職員も大変だったけれど,終わってしまったら何だったんだというような,それだけ懸念した影響は少なかったと。それはまあ,まさに立地条件が石岡と違うということだと思います。参考までに申し上げますが,交付金ですが,これも小松議員が仰ったとおり1%と,これは売上げと言わないで売得金額の1%という取り決めを受け入れる自治体は,設置者あるいは管理施行者と取り決めているんですが,そのパーセンテージに定めはないと,もっと減らしてほしいといわれている自治体も県外にあると。だからこれは,あくまでも管理施行者と自治体との協定だということだそうです。城里町の例をとりますと,これまでの交付金の総額が25億2,262万5,555円となっていまして,年々減っているんですけれど昨年度,今休業中ですけれど,去年の実績が1億7,400万円ほどあります。城里町の人口あるいは世帯数からいうと石岡市の4分の1ぐらいの財政規模だと思うんですけれど,そこに1億円の交付金収入があると,ひたちなか市は逆に石岡の倍の規模ですが,こちら競馬施設で特殊だそうですけれど,競輪と単純に比較はできないそうですけれど,初年度は1億2,500万円の交付金があって,昨年は2,624万5,000円と,地元雇用は概ね100人,発券業務とか,館内サービス業務とか,警備員とか,清掃,食堂等で100人ほど雇用していることは間違いないようですね。ただ石岡にこの施設をということで,賛否両論議論するにあたって一番大きな問題は,立地だと思います。適正規模の駐車場が確保できるかどうか,交通渋滞をどう解消するか,想像はつきませんけれど城里町の例でいえば,1日当たりの入場者2,667人だそうです。出入りする車は,1,776台だそうです。私,ギャンブル施設に入るのもためらったんですけれど,落ち着いて中を見れるようになりましたけれど,この人たちが引けどきといいますか,一斉に一千数百台の車が出ると,やはり警備員を相当配備していますけれど,オープン当初は大きな混乱があったそうです。今は利用する側も誘導する側もだいぶ慣れてきたということでさほど影響はないけれど,ひたちなか市については,夏休みの時期に海浜公園に来る観光客とか,お魚市場とか,そういうところと自然渋滞があるので,施設ができたために交通にどういう影響があったということは,客観的には検証できないというお話だったです。ですから,仮に設置推進ということであっても,それは適正規模の駐車場を管理してもらうこととか,要するに各自治体は,管理施行者といろんな取り決め,協定をしているようです。交付金の利用目的は,100%教育行政に充当するとか,基金条例を作って取り込むとか,後は環境対策について厳しい罰則規定を設けたりとか,要するにオープンに先立って,それから交付金ですね,経済効果,税収のことを考えれば1%ということは基本的ルールがないわけですから,きちんとした取り決めをしておかなければ,後々経営状況が悪いから半分にするよというようなこともあり得るかもしれないです。私としては個人的には,センチュリープラザ…,石岡に交流人口を呼び込む大切な施設で,あの施設がなくなったために,例えば商工会議所青年部が来年関東ブロック大会を開くというようなことで頑張っているんですけれど,その受け入れ施設がないとかいうような,本来の目的に戻って利用されるのが一番だと思いますけれど,当面ほかに利用者がいないと,そこで競輪の場外車券場の提案があったということで,皆さんに情報ということで私の調査結果をお伝えしたかったので,ありがとうございました。

総務企画委員長)連合審査会ですので,今どちらも総務企画の委員の発言でしたので,教育福祉,環境経済のそれぞれの委員からご意見をいただきたいと思います。

鈴木(行)委員長)環境経済委員会所管の陳情については,陳情第7なわけでございます。この陳情についてでございますけれども,これは我々環境経済委員会全体でこの問題についてまだ議論しておりません。今日の連合審査会の中でいろんな意見が出るものということで,一委員としての見解でございます。この陳情第7につきまして,企業誘致による当地への雇用の確保,そしてまた企業誘致による税収の増,そのほか先ほど山本委員からもお話のございました還元金と申しますか,そういったものの交付,そういうものがこの企業の誘致によって生まれるならば,これはある意味では市にとっては,今財源的に大変不足をしている,税収も年々減少しているといった中で,先ほど話の出ました元気いしおかを創るためには,企業の誘致も必要だろうし,雇用も必要であろうし,そしてまた財源の確保も必要である。そういう観点から鑑みた場合には,この陳情については,私は願意妥当ではないかという見解を持っております。ただし,先ほど山本委員から縷々説明がございました。その中には交通渋滞の緩和,こういったものについては警察等々とも十分協議が必要である。そういった中でこの交通問題を考えるべきかなという両方の考え方を持っているのが現状でございます。

岡野(孝雄)委員)私の意見としましては,各委員が今言いましたように場所的に6号国道の脇でありまして,そのセンチュリーの前には子どもたちのゲームセンターやボーリング場,いろいろな施設がありまして,土日になると子どもたちや家族連れが来ます。そういう関係からして,やはりあのような場所にそういう施設を造っては,子どもたちのためにはまずいのではないかということで,私は反対の意見を述べさせていただきます。

村上委員)私はもちろん採決に直接携わる立場ではありませんので,ご意見ということで述べさせていただきたいんですが,まず両方の陳情内容を拝見させていただいて,もちろんそれぞれ訴えるところがあろうかと思います。まず誘致の陳情に関しては,内容に関しては先ほど事務局から説明ありましたが,環境整備,渋滞対策に力を入れると約束していただいたということの前提で,雇用の確保というプラスメリットがあるということでしたが,実際にこの環境整備,渋滞対策をどのようにやるのかというのが私の率直な疑問でありました。であるならば,プラスメリットのそもそもの前提がきちんと成立していないんではないかという疑問を持ちました。そしてもう1つの反対に関する陳情でありますが,この陳情内容には,他市にある場外車券場の最寄り駅では風紀の乱れが教育関係者にとって大きな問題として発生しておるということで,これは発生しているという事実として言い切っている内容なので,実際にそうなっているのかどうか検証する必要があると思います。同じように未成年者の車券購入,ゴミの散乱というのも言い切られた内容になっております。また渋滞悪化のため住宅地に進入する車が増えるのではないか,まあ懸念されるということですから実際これはこれから検証する内容だと思いますが,そういう心配をされている。またナイターでも開催されるため,高校生が下校時に犯罪に巻き込まれる危険性も飛躍的に高まる。ナイター開催であれば,高校生に限らず中学校の部活の帰り時間とも重なるのであれば,高校生に限らず,地元の中学校そして小学校も含めてこの危険性を危惧するというのは,私は地元住民としては率直な感情であると思います。このあたりに関して,やはり採決をする材料として果たして実際にこういう問題が起こっているのかどうか,逆に起こっているのであればその問題を認識した中で採決してしまうことになり兼ねないので,十分にそういったものを検討して採決に臨んでいただきたいと思います。もちろん個別の裁決権を持っているわけではありませんので,私の意見として十分に地元の意見として汲み取っていただければと思います。

谷田川委員)先ほど小松委員,山本委員の意見を聞かせていただいた中で,現状の報告であるとか,他市の立地条件であるとか,いろいろ聞かせていただきましたけれども,私も実際に場外車券場を見て歩いたところ,どうしてもこの陳情で誘致を求めている方々の思っているような立地条件のある場所ではないと,かなり田舎です。それも車でわざわざ行かなければ行けない所なんです。そのような状況の中で管理運営が行われるということで,これならいたしかたないだろうという感じは致します。ただここにいる皆さんもご存じのとおり,石岡のセンチュリープラザの周り,6号国道はじめ側道,裏の道路,あれをどうやって交通渋滞を解消するか,このままの状態で開催をするようなことになれば,間違いなく危険な状態に陥ることは目に見えていると思っております。そんな中で教育の施設がたくさんある。そしてあそこは商業地域である。小さい子どもから年寄りまで来る施設もたくさんあるというようなところにこのような施設を運営するということは,石岡市そのものの運営と言いますか,明日のお金がほしいのかと,もっと教育問題とかを考えれば今日のお金よりも明日の子どもたちの思想のためにもっと違う方法を考えた方がいいのではないかというような感じは受けております。どうぞ皆さんもあそこに行ってどの程度渋滞があるか,どの程度この施設がそぐわないかということが歴然とわかると思います。その点からして私も施設の誘致には,反対でございます。

菱沼委員長)皆さんのご意見を聞いておりまして,私も教育福祉委員会ということもありますが,私個人の見解を述べたいと思います。陳情第7において,確かに石岡市の財源確保また雇用創出の部分においてはメリットが高いものと考えております。しかしながら先ほど皆さんからご意見を聞いておりまして,私もいつもあそこのセンチュリー跡地の前を通るわけでございます。基本的に,平日の部分と土日の部分で全然交通量が違うんです。それからあそこにはJAひたち野さんがありまして,セレモニーホールがあります。そういう中で葬儀関係があったときには,べらぼうに込んでいて非常に危険性が高い状況があって,非常に難しい観点だと思います。そういう中で,私としても平成17年に石岡市と八郷町が合併したときに第1次総合計画を作りました。そういう中で,この総合計画を基にしたとき,基本理念としては「人と人とがふれあう協働によるまちづくり」,「暮らしと自然,歴史が調和した活力あるまちづくり」,「安心と安らぎに包まれた生きがいのあるまちづくり」これが3つの柱でございます。そういう中で,石岡市は歴史と文化のまちで来ております。そういう観点からすれば,私の見解としては,この公営競技発売施設に関しては,将来的に考えたときには,この施設は石岡市に造るべきではないという判断をしております。

小松委員)法令的な問題でいいますと,自転車競技法施行規則第14条第2項に,許可を申請する場合は次に掲げる図面を添付しなければならないということで,そこに書いてあるのは,場外車券売場施設付近の見取り図,敷地の周辺から,つまり今回で言えばセンチュリープラザ石岡から,1,000メートル以内の地域にある学校,その他の文教施設及び病院その他の医療施設の位置を出せということになっているわけです。ですから,あそこを見ればわかりますように,ひかりクリニックが近くにあるし,第一病院,斎藤病院それから東小学校,石岡中学校に通う方も通ると,そういう点では石岡における医療施設,文教施設がかなりあるところなんです。そこに造るということは,ここに書いてあることからいっても,やはり重大な問題意識を持たなきゃならないというのは客観的な事実のひとつです。もうひとつは先ほど雇用とか経済効果とか言われましたけれど,その前提として考えて,地元への交付金とかは誰でもいいと思うんですが,だからといって公営ギャンブル場があるためにお金が入ってくるということでいいのかと,例えば,今大きな問題として全国的には原発の問題があるわけです。あれだって地元に大変な交付金がおりているんです。だからお金が経済的に潤えばいいかというと,そういう問題じゃないんです。本当に勤労して豊かにするという基本に立って石岡のまちづくりを考えるべきだと思います。それから3つ目の問題としては,先ほど山本委員が言われたことですが,水戸の場外車券場の交付金の金額を累積と言われましたよね。つまり十数年間の累積の交付金を言っているわけであって,現在どうなっているかというと,確かに水戸でもある時期には大変儲かったときがあるようです。現在は破たんしてやめると言っている中で,これからの石岡の問題を論議しているわけですから,やはり現在の経済情勢の中でどうなるかということで考えてみないと,この問題は正確に見ることはできないんじゃないかと思います。ですからそういう点で是非この案件は取りやめていただく,その陳情の採択をすべきだと思います。

徳増委員)陳情第7なんですけれども,私は,反対の立場でございます。環境整備とか交通渋滞の解消と書いてございますが,この1企業がこの交通渋滞の解消ができるのであれば,石岡市としてもうとっくに解消できているわけでございます。ですから解消ができると言っても,これは本当にできるのかなというような解釈ができます。それと地元産業の活性化,地元の雇用と言いますけれども,今電算化がされている中でさほどの雇用があるのかどうか,大変疑問に思っております。やはり立地条件が茨城県の中にありますギャンブルのこういう発売所とまるっきり違うということは,明日を担う青少年のためにいい影響はどう考えても及ぼさないと思います。それを考えたときに,交付金とか,この中にも東日本の大震災の復興資金としてと書いてありますが,復興資金は別問題です。石岡市として算出すればいいことであって,なにもギャンブルに頼る必要もない。腐っても鯛ですよ石岡は。やはり歴史のまちにふさわしい市でいていただきたいと思いますので,私は反対の立場からの意見を言わせていただきました。

岡野(佐工)委員)私個人の意見としては,競輪の場外車券場の設置については反対です。

鈴木(米)委員)今皆さんの意見を聞いておりましたが,いろいろ考えは違うと思いますが,私も一応反対の立場からでございますので,ここに書いてありますように陳情4と7でありますが,この前に新聞等で見ましたが,石岡市区長会からも反対のものが市長に提出されたということでございます。石岡市の区長会というのは,全戸を背負って立つ区長さんでございますので,その中から反対という陳情が出ているわけでございますので,雇用などいろいろあると思いますが,私はやはりあそこに車券場を造るのではなく,私も岩間や城里にも行ってみたことあるんですが,なかには裏山で首を吊っている人が何人もいるという事故が多いわけです。これは嘘ではないです。そういう犠牲者が多く出るわけです。石岡は交通についても土日には相当の車があると思いますので,そういうことから私も反対したいと思います。

磯部委員)今,各委員から縷々詳細にわたっての意見がございました。基本的には皆さんの意見と私も同じでございます。陳情第4にしても陳情第7にしてもそれぞれのメリットの部分だけが陳述されておるわけです。しかしながら,ただいまの皆さんのいろいろな発言,それから現状を鑑みますときに,やはり相対的に見ていかがなものかと。ですからただいま鈴木米造委員が言われたように,私も同じような考えでおることだけを,また詳細は皆様述べられましたので,敢えて私の方から細かい意見は申し上げるつもりはございません。

勝村委員)私も個人的な意見として述べさせていただきます。まず陳情第7に関しましては,個人的には反対でございます。なぜならば,歴史ある石岡市という名に似合わないのではないかという感じがいたします。ここに説明のように,確かに雇用と税収的なメリットはあるかもしれないんですが,長い目で見ると,やはりいま各地の競輪場の経営がひっ迫しているといった状況で,だんだんメリットがなくなってくるのではないかということも考えられると思います。それから鈴木委員からもありましたように区長会の方からも反対の陳情が出ているわけでございます。そしてPTA会長さん方,それと私どもの県会議員であります桜井富夫先生もあのような施設を造っちゃいかんということで私の耳にも届いております。そういう観点から,私も陳情第7に関しては反対でございます。

総務企画委員長)他にご意見等はございませんか。

 〔「皆さん全員意見言いましたか」と呼ぶ者あり〕

総務企画委員長)挙手で意見を求めております。
 この連合審査会は,採決を採るということではございません。皆さんの意見をお聞きしまして,それを参考にこの後開く予定の総務企画委員会でこの各陳情の採択,不採択,あるいは継続審査という選択もありますが,いずれにしても,この後の総務企画委員会で決めていきます。皆さんに意見を出していただきまして,ここでそのほかにご意見がありましたらお願いいたします。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

総務企画委員長)ないようですので,以上で本連合審査会を終了したいと思います。これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

総務企画委員長)ご異議なしと認め,本連合審査会を終了いたします。




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