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令和元年度 教育福祉環境委員会

 第11回委員会 (1月22日)
出席委員 勝村孝行委員長,新田茜副委員長,菱沼和幸委員,池田正文委員,小松豊正委員,玉造由美委員,石橋保卓委員
市執行部 【生活環境部】
生活環境部長(齋藤秀幸),次長兼水道担当(鈴木勉)
【保健福祉部】
保健福祉部長(小倉俊彦),次長兼福祉事務所長(菊地正樹),こども福祉課長(萩原正晴),健康増進課長兼石岡保健センター所長(武井理江子),健康増進課長補佐兼地域医療対策室長(飯田昭憲)
【教育委員会事務局】
教育長(児島裕治),教育部長(豊崎康弘),次長(吉澤房江),参事兼教育総務課長兼学校統合担当(神谷一美),教育総務課副参事学校統合担当(細谷和彦),教育総務課指導室長兼学校統合担当(関美智子),学校給食課長兼石岡給食センター所長(小林浩之)
議会事務局 庶務議事課主任(大石美智子)

勝村委員長)ただ今から,教育福祉環境委員会を開会いたします。
 本日の議題は,お手元に配付しております協議案件書のとおりであります。
 次に本日の審査に当たり,説明員として出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしましたとおりであります。 
 これより議事に入ります。
 陳情第3石岡市民会館閉館の延期に関する陳情についてを議題といたします。
 本陳情につきましては,第4回定例会において付託され,12月13日に審査を行いました。今回の市民会館の閉館については,唐突な発表ではありましたが,施設整備計画等,複合文化施設として,市民会館も含めて整備をしていくという方向性もでていることなど,慎重に審議する必要があることから,継続審査といたしたところでございます。
 改めまして,本件について,何かご意見・ご質問等がございましたら,挙手によりこれを許します。

小松委員)陳情第3については前回からの継続なんですけども,陳情第4も入るということですか,これはまた別ですか。

勝村委員長)それはまた別にございます。

小松委員)陳情第3につきましては,前回も私は願意妥当と言いますか,住民の方々の気持ちもよく分かるので,この方向で検討してもらえたら良いのではと賛成いたしました。その後も色々考えたんですけども,やはりそういう方向で私はお願いしたいと思います。以上です。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

菱沼委員)陳情第3石岡市民会館閉館の延期に関する陳情ということで,12月13日にも意見交換ということでさせていただきましたが,実際,市民会館管理棟を運営していく中で,実際に係る維持管理費,修繕経費も含めるとどのくらいかかるのか,もし分かればお答えください。

生活環境部次長)運営費に係る経費でございますが年間で約1,600万円,設備の改修費用等につきましては,概算で言いますと6,000万円位の費用が見込まれているところでございます。以上でございます。

菱沼委員)年間で約1,600万円の維持管理,それから約6,000万円の修繕がかかってくるということでご答弁いただきました。人数なんですけども,管理棟を運営する中で職員の方ですね,委託職員も含めてなんですけども,何人くらいの体制ならば運営できるでしょうか,継続していくならばですね。

生活環境部次長)運営していく上での必要人数ということでございますが,今現在,おおよそで3名は必要かなと思っております。以上でございます。

菱沼委員)再度お聞きしますが,大ホールのほうは,確か地震のあった時,IS値が低い,ただ管理棟の部分においてはある程度大丈夫であるという話を聞いておりますが,具体に確認の意味でもう一度,今の状況をお尋ねしたいと思います。

生活環境部次長)オーデトリアム棟のほう,ホールでございますが,IS値が一部は0.41でございます。管理棟につきましては,想定される地震に対して設定耐震性が確保されている建物と判断されているところでございます。以上でございます。

菱沼委員)了解いたしました。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

玉造委員)ただ今,菱沼委員のほうから維持管理経費とか職員の必要人数とかお聞きしましたが,これは,全く修繕をしないということで使えるものなのか,あるいは職員は0ということで運営はしていけるのかということをお聞きしたいともいます。

生活環境部次長)全く修繕をしないで使用できるのかということですが,まず今現在エアコン自体が故障している状況でございます。夏場エアコンが使えない,冬は暖房が効かないという状況の中での市民会館の利用は難しいと思っています。
 それから,管理する上での必要人数でございますが,やはり受付業務等,それからもし万が一のことが起きると考えますと,最低でも必要な人数は確保すべきであると思っております。以上でございます。

玉造委員)修理のほうは全くやらないということで使うということは,今現在でも修理が必要ということでございますので,全く何もしないで引き続き市民会館を開館していくということは難しいというようなご答弁でございましたし,また,職員も必要だということでございましたので,経費がそれだけかかるというようなことでございますので,先ほど聞いた経費では1,600万円ですとか,修繕費が6,000万円ですとか,そういった高額な経費がかかるようにお伺いしましたが,もっと最低な経費でということですとどれくらいをお考えですか,可能性としては。

生活環境部次長)最低限の経費ということで,維持管理経費に関しましては,これは省くことはできませんのでかかります。設備経費をどうするかと言いますと,エアコン関係,空調関係のおおよその見積りでは4,000万円位で出ているんですけど,もっと細かく精査した者であれば,もうちょっと安くはなるのかなと。けれども,やはり5,000万円とかそれ位の修繕費はかかってくるのではないかと考えております。以上でございます。

玉造委員)最低でも維持管理経費は必要であると。また,最低でも修理は4,000万円から5,000万円位はかかるということをお伺いいたしましたので,この陳情のように閉館を延期するということは,たいへんな維持管理経費がかかるんだなと感じます。以上でございます。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

新田副委員長)今,玉造委員からの質問にあった空調の修繕のところなんですけども,おおよそ4,000万円ほどかかるということでお答えいただいたんですが,6月の常任委員会の時に,その空調の修繕に関しては部品等がもう作られていないというか,廃盤になって修理が難しいというお話があったかと思いますが,現実的には修理はできないということなのか,その辺のところ確認したいと思います。

生活環境部次長)今現在入っている空調設備ですけども,平成8年に約3,000万円をかけまして設置してございます。それからもう20数年経っているということで,今あるものを修理するのではなく,新たな物ではないと空調の備としての機能ははたさないと思います。以上でございます。

新田副委員長)新たなものを設置するのに4,000万円位かかるということですね。
 もう一つお伺いしたいことがありますが,これ前回にも出たかと思うんですけども,11月15日の市報の最後のページですね。市民の皆様へということで市民会館閉館のお知らせということで載ったわけでありますけども,その文章の中に閉館後は希望者の要望に応えられるように代替施設のご案内を予定しておりますという記載があるんですけど,これについては具体的にどのように考えて記載をされたのか,その代替施設についてお伺いいたします。

生活環境部次長)代替施設の関係でございますが,まず一つといたしましては,公民館の空き状況を調べさせていただいております。対象となるものは,国府地区公民館,府中地区公民館となるわけでございますが,府中地区公民館につきましては,結構空き情報があるということを確認しております。それから,街中の空き店舗のほうも調査させていただいて,1か所ここだったらというめぼしい所は交渉しているところでございます。以上でございます。

新田副委員長)空き店舗の調査もされているということでその交渉が進むといいと思うんですけども。あと例えば会議室で言えば,まちかど情報センターにも会議室があったような気がするんですが,ちょっと収容人数のほうは分かりませんが,その辺も利用できたりするのかなと思いますが,これは意見として述べさせていただきます。以上です。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

石橋委員)今,修繕,今後継続してその管理棟の部分を存続していくとなると,運営経費,人件費と修繕費が莫大な金額がかかるというお話を改めて聞いたわけですけども,前回も確認はしたと思うんですけども,改修費の内訳をもう一度お聞きしたいんですけども,お願いいたします。

生活環境部次長)改修費の内訳でございますが,まず避難誘導施設の新設ということで,防火扉,排煙設備,これが約2,100万円。これにつきましては特定建築物の定期調査報告のほうで指摘されている部分でございます。それから,空調設備の関係ですがこれが先ほども申しました通り4,000万円。それから衛生設備としてトイレの関係ですけども350万円,合わせて約6,400万円でございます。以上でございます。

石橋委員)一つずつお伺いしますけど,空調の部分は既に部品もないということで,存続を図るということであれば入れ替えと言うお話があったわけですけども,空調のシステムの部分について,先にお伺いした時にはホールと管理棟は空調は別系統であると。管理棟については各部屋個別の空調で,エアコンで対応しているというふうにお伺いしたんですけども,もう一度そこのところ確認をさせていただきたいと思います。

生活環境部次長)委員ご指摘のとおり,先にお答えしいたしましたとおり,管理棟のほうとホールは別々の空調となっております。以上でございます。

石橋委員)そうしますと今回陳情で出されております,市民会館の一部の施設の存続という部分については,その願意の中には当然ホールは含まれていないわけですよね。管理棟の部分をこれまでどおり使わせてほしいという願意になっているかと思いますけど,今の執行部の説明の中では,陳情に対しての願意に対して寄り添った答えにはなってはいないのかなと,ホールをそのまま存続させるんであれば,それだけの空調の入れ替えが必要になると思うんでよく分かります。しかしながらIS値で0.46と言う部分でホールは責任を持って貸し出しをできないというのが現実だと思うんですね。そのホールまで当然改修する必要はないんですから,この空調の部分で閉館をするというのは理由に乏しいのかなという気がします。
 それから,避難誘導施設という部分では,現在,市民会館全体の施設の中で避難誘導施設というのは全然設けられていないのかどうか,そこをお伺いいたします。

生活環境部次長)避難誘導施設,まず防火扉と排煙設備については,現在設備が整っていないという状況でございます。
 それから先ほどの空調の話なんですけども,平成8年に空調設備を更新しているわけですが,その時にも管理棟だけでかかった費用として3,200万円かかっている状況でございます。以上でございます。

石橋委員)そうすると管理棟の空調設備が現在使えないという状況でよろしいんでしょうか。

生活環境部次長)今現在,完全に全部が使えないのかと申しますと,そうではありません。ただ不具合が生じているという状況でございます。いつどこで壊れてもおかしくないという状況でございます。以上でございます。

石橋委員)はい,分かりました。
 それから,防火扉,排煙装置という設備がまだ設けられてないということですが,これは仮にですよ,管理棟を今後数年間使用していく中で,どうしても設けなければならない設備なのか。設けなければならない理由というのはどういうことなのかをお伺いいたします。

生活環境部次長)管理棟の継続ですが,市民の方が利用するのであれば建築基準法に基づいて,そうした特殊建築物とみなされておりますので,不適格と指摘を受けたところに関しては是正するべきものと考えております。以上でございます。

石橋委員)そうすると,これまでそういう設備が無くて貸し出していたということになってしまうんですけども,法令に反していたのにこれまで貸し出していたということになるんですけど,そういう理解でよろしいですか。

生活環境部次長)その当時ですが,建てた当時には法に適応していたということで,法が改正になって,今の法では不適切ですよということになるわけですが,貸し出す側でそういう指摘を受けたということであれば,安全面を考え改修すべきものということで判断しております。以上でございます。

石橋委員)閉館にあたっての理由付けにでしかないのかなという感じがしないでもないんですけども,現時点としては建築基準法に定められた設備が整ってないと,違法な状況であるということで,改めてこの際と言う言い方はおかしいですけれど,そういう部分を是正するためにはそれなりの整備は必要になるというふうなお考えなのかなと思います。その点については了承いたしますけども,3月いっぱいで市民会館全体を閉館した場合ですね,そういう方向性で今進めていらっしゃると思うんですけど,その後の市民会館の取扱い,すぐ危険な状況であるので解体を進めるのか,スケジュール的にはどのようにお考えになっているのかお伺いをいたします。
  
生活環境部次長)今の市民会館が4月以降すぐに解体するのかと言うお話ですけども,今現在まだそこまでの話は詰めてはございません。以上でございます。

石橋委員)前回の委員会,議会の中で示されました新複合施設については,今後2年間慎重に検討して基礎調査基本調査をした上で,工事着手が令和5年,開館が令和5年,まあそこら辺のスケジュールで今後計っていくとの事です。あと3年4年の時間的な制約が当然あるわけなんですけども,その間に集会施設が無くなってしまうということになってくるわけですけども,この管理棟の部分だけ新施設が完成するまでの間,存続をさせて地域の皆さん方に開放するというお考えはお持ちなのかどうかお伺いいたします。

生活環境部次長)管理棟だけの存続というか,新しい施設ができるまでのということでございますが,執行部のほうといたしましては,完全閉館ということで考えておりますので,それで進めてまいりたいと考えてございます。以上でございます。

石橋委員)分かりました。管理棟のほうのIS値危険性がホールよりはまだ安全と言いますか,IS値の数値が高いところではあるのかなと思うんですけども,執行部のほうの考え方としては,ホール・管理棟一体の施設として考えておられるのかなと思います。そういう意味では本当に住民の方々利用者の方々の安全確保を最優先するのであれば,今回の閉館はやむを得ないのかなと言う感じがするんですけども,その代わりというわけではありませんけども,先程,次長のほうから代替の施設として近隣の公民館,もしくは市内の空き店舗と言うお話がありました。以前石岡市,合併以前の,合併後はまだ把握していないんですが,合併以前の石岡市においては各地域において集会施設の建設に半額700万円を限度とした助成と言いますか補助制度がありました。現行そういう助成制度と言うのがあるのかどうかお伺いいたします。

生活環境部次長)生活環境部のほうとしては,そういった助成制度というのはございません。あと教育委員会のほうで類似公民館関係のほうで補助があったと認識しております。以上でございます。

教育部長)類似公民館に関しましては2分の1補助,限度額最高で500万円という補助が現在もございます。

石橋委員)生活環境部関係でいいますと,空家を集会場として借り上げる制度が,確か一昨年ですか,あるかと思いますが,今現行ではそれを,制度の適応を受けている自治会は確かないのかなと思いますけども,そういう空き家を活用として集会施設として借り上げる際の助成制度,その制度はまだ生きているということでよろしいですか。

生活環境部次長)空き家を使ったその制度でございますが,現在も利用可能でございます。

石橋委員)仮にですね,今回2つの地区から陳情が出されているわけですが,2つの地区とも日常の集会施設,集会をする場所,たまたま近くに市民会館があるからということでこれまで活用なさってきた部分があるかと思います。かと言って地元にそういう施設がおそらく無いと,それで市民会館が完全閉館になってしまうと自治会の運営上支障が生ずるということなのかなと思いますけども,行政のほうとしては,各自治会の事情について個別に対応するというのはなかなか難しいのかと思いますけども,今説明のあった諸制度を活用して地域の皆様方にご理解を賜るという努力も必要になって来るのかなと思います。いずれにせよ,今回の市民会館の閉館につきましては,あまりにも唐突であったのかなという印象はぬぐえません。昨年9月の私の一般質問においても,市民会館の存続というか,今後の施設展開について質問したところ,今後慎重に意見の集約をはかって適切な形で整備をしてまいりますというようなお話があったわけですよね。その説明をしたすぐ後にですね,閉館,10月以降の予約停止というような説明があったわけです。あまりにも物事の進め方が唐突であり雑という言い方はおかしいですけども,ちょっと親切さに欠ける対応ではないかなと私個人としてはするわけです。そういう意味でどうしても自信を持って4月以降も特に管理棟の部分の貸出ができないというのであれば,そこはまた丁寧にですね利用者のほうに説明をしてご理解を賜る必要があるのではないかと言うふうに感じております。これは私,一個人としての考えでありますけども,私のほうからは以上です。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,これより討論に入ります。
 討論は,挙手によりこれを許します。
 討論は,ございませんか。

小松委員)今日のご意見も質疑応答もよく承りましたけども,一つ安全性の問題ね,IS値これは大ホールが確か0.41で,管理棟のほうが0.7と記憶しているんですが,安全性が確保されていて,今年の3月31日までは使っていいということになっているんですよね,安全性がだめだったら全く問題ないんですけど,安全性が一定にあってそういう客観的な指導で確保されるというふうに私は思うんですよね。二つ目には,やはり市民の皆さんは,近場の方は歩いても行ける所なんで,非常に便利で活用されていて,これまでも2011年の大震災でもダメージ受けたと思うんですけども,その旨やはり検討はされないと言いますか,今回いわゆる唐突というか戸惑うということで,執行部とか我々も含めて責任を問われていると。三つ目の問題は,やはり現在も使っているので完全に冷暖房とか直せば金はかかるでしょうけども,実際には東地区公民館などは暑い時など,あそこはセントラルヒーティングで全部繋がっているんです。あそこでもやっぱり利きが悪い時には扇風機やストーブを持って行ったりとかやっているわけ。だからそういうことは住民の方々は覚悟していらっしゃって,そういうことも含めて次の展望が開かれるまで暫定的にそういうことも覚悟して使わせてもらいたいという意味もあると私は受け止めて聞いているんだけど。もう少し自分たちが段取りよくやって,それでこうだというのではなくて,適切に対処できなくて見通しが未だたてられてないという中なんだから,安全性が保てる場合はやりようで考えてもらいたい。考えられるはずだと私は思うんで。やはり住民の皆さんからもそういうものはできるだけ願意妥当としてですね,そういうように考えてもらいたいというふうに思いますので,私はこの陳情は採択するべきだという意見です。

勝村委員長)ほかに討論は,ございませんか。

石橋委員)私のほうとしては苦渋の選択と言う意味では採択すべきではないという立場で意見を言わせていただきます。
 数字的な問題が一番一つの根拠になるのかと思います。ホール,オーデトリアム棟のほうにつきましては先程説明がありましたように,IS値0.41,これは逆に今後継続して貸し出しをしていくと,逆に行政として責任を大きく問われる,何かあった場合ですね。数値は若干,管理棟のほうについては0.7ということでありますけども,一つの根拠としてその数値にこだわるとすれば,行政としても自信を持って今後貸し出すことはかなわない。いつ何時,東日本大震災クラスの災害が発生するか分からないという状況が現実的にあるわけです。そういう意味では本当に地元の皆さんのご意見は良く分かるんですけども,何かあった時に貸し出しをしていた建物の所有者としての責任が,そこでIS値が大幅に下回っている部分ということを承知の上で貸し出しを行っていたということになってしまいますと,行政が大きく責任を問われるということになるのかなと思います。そういう意味では自信を持って貸し出せないのであれば,行政の立場としては貸せないだろうなと。とは言いながらも,これまでそこを利用してきた地域の皆さん方の代替施設と言う部分については,もうちょっと執行部のほうで工夫をしながら,地元の皆さんと相談をされながらお互いに納得ができるような着地点を模索すべきではないかなと言うふうに考えています。そういう意味では,今回のこの陳情にあたりましては,私としては採択すべきではないという結論で臨みたいと思います。以上です。

勝村委員長)ほかに討論は,ございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 陳情第3石岡市民会館閉館の延期に関する陳情を採決いたします。
 本件は,起立により採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は,「採択とすべきもの」と決することに賛成の委員の起立を求めます。

-賛成者起立-

勝村委員長)起立少数であります。
 よって本件は,「不採択とすべきもの」と決しました。
 以上で本件を終結いたします。

勝村委員長)続きまして,陳情第4石岡市民会館一部存続についての陳情について を議題といたします。本陳情につきましては,先の定例会最終日におきまして当委員会に付託された案件であります。
 本件について,事務局から受理の経緯及び請願の概要等について説明を求めます。

事務局)陳情第4石岡市民会館一部存続についての陳情における,受理の経緯及び概要等の説明を申し上げます。
 まず,受理の経緯でございますが,令和元年11月19日に提出され,同日付で受理いたしております。提出者は,石岡市府中二丁目、土橋町会区長の○○様(個人名)でございます。
 内容でございますが,石岡市民会館については,これまで地区で利用してきていることから,集会場所であるエントランスホールの暫定的な存続延長を求めるものでございます。
 以上で説明を終わります。

勝村委員長)以上で説明は終わりました。
 これより審査に入ります。本陳情についてご意見等ございましたら,挙手によりお願いいたします。

石橋委員)大まかな願意につきましては,先程の元真地地区から出されてきた陳情とほぼ同じなのかなと思います。特に今回土橋町から出された陳情の中身につきましては,本当に繰り返しになりますけども,行政のほうの今回の決断の部分についての不合理さと言いますか,突然の決定というところでその戸惑い,怒りと言うものが溢れているのかなと思います。それも含めて色々考えますと,元真地地区からの陳情につきましては,先程結論を出したわけですけど,今回土橋町から出された陳情において元真地地区からの陳情については先程結論を出したわけですけども,今回土橋町から出された陳情において元真地地区から出された陳情との違いという部分においては末尾の部分で,今後できれば現在地での新施設の建て替えというふうなお願いが出されるのかと思います。
 ここでお伺いをいたしますけども,現在地での建て替えの可能性はあるのかどうかお伺いをいたします。

生活環境部次長)現在地での市民会館の建て替えの可能性でございますが,現在地につきましては,文化財の包蔵地ということで国のほうの指定を受けている所でございます。この文化財の包蔵地ということではですね,常陸国府跡それから府中城跡の部分に関しての包蔵地ということで,現在の市民会館のある場所はエリアとして含まれているということでございます。ですから現在地での建て替えは難しいと考えています。以上でございます。

石橋委員)分かりました。そういう事情と言うのはよく理解できるわけですけども,そういう所をですね,市民の皆さん方に丁寧に説明される必要はあるのかなと。
 それから,逆にここに改築なり新築なりができないということになりますと,別な場所へ求めなければならないということになるわけです。その際,現在の市民会館を利用なさっている元真地地区,土橋町地区の皆さんは本当に,先ほどの話の続きになりますけども,集会場としてどこを利用するかという大変大きな問題に直面するのかなと思います。直接関係はないのかもしれませんけども,現在石岡市で進めている子どもの森構想,その中では第1,第2保育所を統合しての公立保育園の新設と言いますか,という部分。今第1,第2保育所については,石岡小学校の一部教室を活用しています。子どもの森が現在の計画のまま推進した場合,当面石岡小学校は将来的に国府中学校との小中一貫校ということになっているかと思いますけども,一時的に子どもの森が完成した暁には現在の保育所で活用している教室を地域に開放する,または,市民プールですね,市民プールの中にそういう集会施設的なものが併設できないか,あるいは周辺の市有地を地元の方々にお貸しをして,先ほど教育委員会さんから説明がありました,類似公民館等の施設の建設補助金を活用した,そういう集会施設ができないか。そういう部分まで含めて検討をされて,よく地元の方に説明をされる責任があるのではないかなと思います。これ以上細かく言うとあれでしょうけども,皆さん方でもうちょっと知恵を出し合って,市民会館がもう使えません,あそこに建て替えもできません,かと言って地元の皆さんの思いと言いますか願いについてもうちょっと真剣に向き合いながら,今回のこういう決定をされるべきだったのではないかなと言うふうに思います。以上でございます。

小松委員)陳情第4についてですね,最後から2行目の,せめて集会場所の手前のエントランスホールのみの暫定的な存続ということがですね,これはエントランスホールのみというと管理棟の中の最初の入り口の部分のエントランスホールがあって,管理室があって,それで会議室があって,そういう意味でのエントランスホールではなくて,ここで言っているのはよく分からなくて聞いたんだけれども,ここは管理棟の事なんだという意味らしいんだけど,それは先ほど陳情第3で不採択となったから,それはそういうことです。
 それから,今ある場所に建物を着工してというのは先ほど文化財の関係言われましたけども,難しいという表現なんだけども,全くこれはありえないという意味ですか,難しいんだけれども検討事項には値するということで考えてもいいんですか。お伺いいたします。

生活環境部次長)埋蔵文化財の包蔵地ということで先ほど申し上げましたが,その包蔵地というのは記念物となった史跡があったということで,その遺跡があるということをもう指定を受けているということになります。ですからそこを壊すということになりますので,そこへ建て替えはできないということになると思っております。以上でございます。

勝村委員長)よろしいですか。

小松委員)難しいというか,できないと,法律的にできないとはっきり考えてもいいということですか。

勝村委員長)ほかにご意見等は,ございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)これより討論に入ります。
 討論は,挙手によりこれを許します。
 討論は,ございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 陳情第4石岡市民会館一部存続についての陳情を採決いたします。
 本件は,起立により採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は,「採択とすべきもの」と決することに賛成の委員の起立を求めます。

-賛成者起立-

勝村委員長)起立なしであります。
 よって本件は,「不採択とすべきもの」と決しました。
 以上で本件を終結いたします。
 以上で本委員会に付託されました案件の審査は終了したわけでありますが、これらにかかる委員長報告の取扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」との声〕

勝村委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,所管事務の調査といたしまして,子どもの森整備推進事業についてを議題といたします。 
 本件について,執行部より説明を求めます。

こども福祉課長)こども福祉課から,子どもの森整備事業についてご説明をさせていただきます。
 お手元の子どもの森整備調査業務報告書をご覧ください。こちらの報告書については,昨年の12月13日に開催されました当委員会において中間報告をさせていただいたところでございます。今回,最終的な報告書がまとまりましたのでご説明いたします。
 なお,41ページの各候補地における配置計画例までは,前回ご説明いたしましたので省略させていただきます。
 それでは,42ページから44ページをご覧ください。
 こちらのページについては,配点基準としまして,候補地の選定をするにあたって,立地適正化,アクセス,法規制,状況,財政等負担を数値化し,客観的比較に基づく評価をおこなうために,項目ごとに基準を定めております。
 47ページ48ページをご覧ください。
 こちらの評価配点の表では,先ほど説明した配点基準を基に公有地3箇所と民有地3箇所,計6箇所7案について項目ごとに配点をおこなった結果となっております。
続きまして49ページ50ページの評価結果による候補地の傾向をご覧ください。こちらの表は,6箇所7案の評価結果とその傾向をレーダーチャート化したものです。
まず,公-1鹿島鉄道跡地北側については,駅に隣接しており,高い評価となっていますが,立地適正化計画に定める複合文化施設との一体整備について,他課との連携が必要なため,相当の期間を要することが見込まれます。
 また,民間の認定子ども園と非常に近いことから,保育所機能の適地性について検討する必要があるという結果になっております。
 次に,公-2鹿島鉄道跡地南側については,立地やアクセス面など高い評価となっております。特に,市有地である点や,他の計画との競合も少ない土地でございます。ただし,他の候補地と比べて間口が狭いため,敷地南側の民有地の取得等,より良い敷地活用の可能性が望まれるという結果になっております。
 次に,公-3市営駅東駐車場については,既存の市営駐車場機能を盛り込むか,周辺に確保することが必要となるため,周辺地との一体的な計画が必要になってきます。
 また,第一種住居地域であることから風営法等の法規制の影響を商業地域よりも受けるため,建物の設置場所が限定されることが見込まれるという結果になっています。
次に,公-1+2鹿島鉄道跡地については,公-1,公-2両方の課題を解決できる土地活用案です。将来的な公共施設機能の集約や,コンパクト・プラス・ネットワークの観点からも,理想的な計画といえます。
 また,関係各所との調整により,統合保育所などを先行して整備するなど,一部機能については短期間での整備が可能となるという結果になっています。
 民-1スポーツプラザ山新 第2駐車場については,民間の認定こども園に隣接して整備するにあたっては,保育所機能の適地性について検討する必要があります。
 また,スポーツプラザ山新の駐車場であることから,公-1の土地と一部交換をすることで取得費用を抑える等の方法が考えられるという結果になっています。
 次に,民-2トヨタレンタカー等については,商店街側の核施設として好立地ですが,子どもの森児童福祉施設を設置した場合,賑わいの創出にはつながりますが,一方で,周辺のかんばん横丁をはじめとする営業中の店舗に風営法の影響が及ぶため,メリットとデメリットの両面がある候補地であるという結果になっております。
 次に,民-3石岡郵便局向かいパラカ石岡駅前第1駐車場については,裏通りに位置することから,活性化のメリットは少なく,風営法の影響によるデメリットが強く出てしまう候補地です。
 一方で,全面が駐車場になっているため,早期の整備が可能と考えられるという結果となっています。
 以上が,6箇所7案の評価結果となっています。
 次に,51ページの中段,まとめをご覧ください。候補地の分析としまして,レーダーチャートによる候補地の傾向を見ると,「公-1」「公-2」「公-1+2」のバランスが良く,比較的良好な候補地という結果となっており,評価配点における内訳から,立地条件では,駅東側が子育て施設の立地に適しているという結果で,土地の状況では,民-1を除き,いずれの候補地でも計画次第では対応可能となっています。また,財政負担においては,公有地利用が有利な結果となっております。
 次に,52ページの調査結果をご覧ください。今回の調査では,①単独または複合化建て替えの判断,②機能・規模,③候補地選定の観点から,子どもの森整備のため,施設の必要性・形態の整理,上位計画との整合,市民ニーズへの対応,財政リスクの抑制等についての調査が行なわれ,駅東側の「公-1」「公-2」及び「公-1+公-2」は,交通利便性や気軽に集まれる環境,子育ての相談,多世代が交流できる機能等を備えた子育て支援の拠点施設として求められる機能について,高い評価となっています。
 なお,この調査結果を踏まえ,最終的に子どもの森機能を駅周辺に集約し,その核となる統合保育所については,駅東側の「公-2」に,整備したいと考えています。
 こども福祉課からの説明は,以上です。よろしくお願いいたします。

勝村委員長)以上で報告は終わりました。ただ今の報告につきまして,何かご質問等がございましたら,挙手によりこれを許します。

石橋委員)良くまとめられた資料であるのかなという印象は持つわけですけども,基本的な部分をちょっとお伺いします。今の説明の中,結論としてはまだ示されてはいませんけども,39ページでいうところの「公有地1+2」と言う部分についての評価が一番高いしハードルも低いと考えるわけですけど,この中で言う複合文化施設,それから子どもの森としての複合施設についてどういった部分を複合化をしていくのか,子どもの森については児童館を含めていくというようなお話も承っています。児童館と保育所ですね。そういったところもう一度重複するかもしれませんけども,どういった施設を集約していくのか計画をお考えなのかお伺いをいたします。

こども福祉課長)こちら集約の機能につきましては,今回の調査結果にも出ています通り,ページで言いますと27ページにも書いてあります。複合施設としましては児童館,子育て世代の包括支援センター,またその他としましては,学習をする支援施設であったり,そういった子育て,高齢者が交流できる場が必要という分析結果ともなっておりますので,こちらの施設について駅周辺に集約したいと考えております。以上でございます。

石橋委員)こちらで表されています複合文化施設については,どういったものが集約されるのか,お答えできる範囲でお答えいただければと思います。

こども福祉課長)複合文化施設につきましては,本調査報告書をもとにですね,都市計画を進める担当課との協議を踏まえながら協議していく必要があると考えてますので,今現在その他の複合文化施設に入る施設については,ちょっと認識してございません。以上でございます。

石橋委員)ですから,そもそもこれから検討される内容を何で提案してくるんですか。もっと庁内横断的にこういう提案をしていきましょう,こういう整備をしていきましょうと,ある程度青写真を作ったうえで示されるのが本来であるのではないかと思います。現時点でこの複合文化施設の内容について把握をしておりませんでは,ただ絵に描いた餅じゃないですか。何でそこが庁内横断的な意見交換なり連携なりができないんでしょ。もう一度お伺いいたします。

こども福祉課長)こちら都市計画に沿った計画の内容の中で,複合文化施設というような明記がされているかと思いますが,そちらにつきましては計画が定まっている状況の中での担当課との協議を進めている状況でございますので,他の施設,公共施設等についての内容精査については,今行っていない状況でございます。以上でございます。

石橋委員)この複合文化施設として決定したものを聞いているわけじゃないんです。今協議の段階ということですよね。じゃあこういうものを入れたらどうだろう,こういうものを併設したらどうだろう,色んな多様な意見が出てて当たり前な時期だと思います。どういう意見が出ているのかお伺いをしたいと思います。

保健福祉部長)これまで都市計画課との協議の中では,こちらで言う,例えば26ページに示された,その他機能の検討とあるんですけども,そういった中で例えば,保育所とかとはちょっと切り離せるような部分,交流的な部分とかカフェ機能とか,そういうところが入っていくことができるのかなということでの意見交換,調整をしている状況がございます。以上でございます。

石橋委員)協議の中で,先ほども言いましたが協議の段階ですから,まだ決定ではないというのは重々承知はしております。今,部長のほうから,こういう施設ああいう施設というようなご説明がありましたけども,協議の中で意見としてですよ,ここへ文化ホール,いわゆる市民会館の代替施設,そういう部分まで協議の中で話題が出ているのかどうかお伺いをいたします。

こども福祉課長)先ほどもご答弁いたしたように,現在こども福祉課がかかわる子育て支援の部分についての意見,または協議検討はしておりますが,他の施設についての協議はしてございません。以上でございます。

石橋委員)言えるところと言えないところがあるのは重々承知して聞いているんですけども,今回この何か所かの提案をされているわけですから,その部分についてはこども福祉課の中でも,いろいろな角度からの検討はされているのかなと思います。先ほどから質問しています,公有地1+2,この場合駐車場はどこへ整備をされていくのか,前面道路のほうといいますかね,ちょうど石岡一高下の部分の所に若干の駐車台数があるかと思いますけども,複合文化施設等を併設という形で考えた場合,一体的に整備をした場合に駐車場はどういった所を予定しているのかお伺いをいたします。

こども福祉課長)こちらにつきましても,他の施設との調整も必要であることから,現時点で駐車場に関しての協議はしてございません。ただ,子どもの森として,駅周辺に集約するということを目標としてございますので,そちらについては引き続き担当課と協議をしながら,適正な配置を要望していきたいと考えてございます。以上でございます。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

小松委員)ちょっと説明されたのかもしれませんけども,よく分からなかったので,最終的には執行部としては,こども福祉課としてはこういうのがいいんじゃないかということでしたよね,結論的にはね。その前の話で「公1+2」が公1の課題も公2の課題も解決する理想的な計画というように説明されたように聞いたんだけど,それで最終的に公2というのは,もう一度説明していただきたいんですけど。

こども福祉課長)公1公2が,こちらの調査結果では高い評価となってございます。こちらの調査結果を踏まえて公2に子どもの森の核となる統合保育所を公2に整備するということでございます。以上でございます。

小松委員)それで「公1+2」というのと公2との関係というのは,どこがどういうふうにかんがえているんですか。「公1+2」というのが理想的な計画となっていると書いてあるんだけど,それなのに公2になるというのは,どういう意味なんですか説明をお願いします。

こども福祉課長)あくまでもこちらは調査結果として公1と公2が高かったということで,理想的な形が公1と公2を活用するという結果でございまして,こちらを参考にいろんな意見を聞いて,先ほどから申してますとおり,都市計画の観点からもこちら駅周辺につきましては,公共施設等の集約の場所でもございますので,そちらもいろんな意見を踏まえて出した結果が核となる統合保育所を公2に建てて,周辺に子どもの森,他の施設について集約したいというふうに考えてございます。以上でございます。

小松委員)もうちょっと端的に言うと,この公2がいいということなんだけども,「公1+2」というのが公1と公2を併せたという意味なんですか,どういう意味合いなんですか。「公1+2」というのが非常にいいと言われたんだけど,それと公2の関係を,公2のほうに選んだという理由というか,その差というか,それを明確に聞きたいんですけども,言っている意味わかりますか。

こども福祉課長)統合保育所を公2ということでご答弁申し上げてますが,先ほど頼ご説明しているとおり,将来の都市計画も踏まえる必要がございますので,そちらも協議しながら公1の活用,複合文化施設という方向性が示されておりますけども,担当課としましてはそちらも評価結果を踏まえて活用できる部分には活用させていただきたいということで,駅周辺全体を見まして評価の高い公1についても活用できるような要望をしていきたい,協議をしてまいりたいというふうに今現時点では思っております。以上でございます。

小松委員)分かりました。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

石橋委員)すみません,ちょっと気になったところがあったので伺います。
 今回提案されてます公立保育所をここへ開設をするというようなお話しですね,それはもう行政のほうとしてはその計画を推進したいという思いはあるんでしょうけども,ここへ公立保育所を開設する際,どういった形態の保育を計画なさっているのかお伺いをいたします。

こども福祉課長)こちらの統合保育所につきましては,当初から第1第2保育所を統合して保育所を整備するということを打ち出してから,一般的な公立保育所にですね,民間の保育園ならびに認定こども園等の保育士さんが相談できるような機能を兼ね備えた統合保育所を整備しようと考えてございます。以上でございます。

石橋委員)その点は分かりました。私が聞きたかったのは,園児の部分,どういった園児を対象とした保育を目指しているのかをお伺いいたします。

こども福祉課長)どのような園児といいますとですね,市内の0歳から5歳の乳幼児,さらには審査によりますけども市外の子ども達で,こちらの保育所を希望される方が対象となります。以上でございます。

石橋委員)今,0歳児というようなお話がありましたけども,現状の公立保育の中で0歳児保育というのは受け入れているのかどうか,それから早朝夜間,もしくは休日保育,そういうことまで含めてこの計画されている公立保育所で予定をしているのか,それから現行の保育士さんで0歳児保育,早朝夜間保育対応できるのかどうかをお伺いいたします。

こども福祉課長)今現在第1第2保育所につきましては,0歳児を3名保育してございます。ですので一般的な保育を今現在も8時から受け入れをしまして,場合によっては6時半7時くらいまで預かっているような状況もございますので,通常の民間公立関係なくその保育についてはこれまでどおり保育運営を行いたいと考えてございます。

石橋委員)そうしますとですね,民間保育園,認定こども園なみのサービスを展開していくという理解でよろしいのでしょうか。

こども福祉課長)民間保育園,認定こども園同様の保育の運営を行ってまいりたいと考えてございます。以上でございます。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。
 
〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で本件については終結いたします。
 暫時休憩いたします。10分程度といたします。

-休憩-

勝村委員長)休憩全に引き続き会議を開きます。
 次に,地域医療対策事業についてを議題といたします。 
 本件について,執行部より説明を求めます。

地域医療対策室長)地域医療対策事業について,ご説明いたします。
 まず,石岡地域医療計画でございますが,昨年12月13日開催の当委員会において,石岡地方医療対策カンファレンスで承認された計画案について報告させていただきました。
 その後,計画案につきましては,昨年末の12月16日から本年の1月17日まで,約1か月のパブリックコメントを実施いたしまして,1件,意見書の提出がありました。
 パブリックコメントの主な内容としましては,医師不足の解消,そして優秀な医師の確保,そして患者のための医療計画を要望するものでございます。
 本日開催予定の石岡地方医療対策カンファレンスを経まして,計画完成の予定でございます。
 今後全員協議会におきまして,この地域医療計画の説明をさせていただきたいと存じます。
 次に,地域医療の向上を目指した公立病院の整備と石岡市,かすみがうら市,小美玉市の3市の連携についてご説明いたします。お手元の資料をご覧ください。
 まず資料中(1)の「これまでの経緯」でございますが,石岡市医師会管内である石岡地域では,昭和50年代から,地域の医療ニーズに対応するため,石岡市医師会と関係自治体が連携して,理想の医療サービスを目指し,休日診療や予防医学の拠点としてのメディカルセンター,臨床検査センターの開設など,様々な施策を講じてきた経緯がございます。
 しかしながら,30年余りが経過いたしまして,新たな課題が生じまして,その課題の解決策等について検討する必要が出てまいりました。
そうした背景を受けまして,小美玉市,かすみがうら市と石岡市の3市は,これまで,昨年の石岡地域市民医療懇談会,今年度に入りまして地域医療に係る対策を検討する専門委員会,石岡地方医療対策カンファレンスを開催いたしまして,石岡地域に必要な医療体制について協議を重ね,石岡地域医療計画を策定するに至ったわけでございます。
 資料中(2)をご覧ください。再編・統合により設置する公立病院の概要でございます。こちらは石岡地域医療計画の中で,優先的に実施すべき対策として挙げられた内容を基本として,今後早急に,石岡市医師会病院と石岡第一病院を再編統合し,公立化することで,仮称となりますが「石岡地域医療センター」を整備したいと考えてございます。また,あわせて山王台病院へ病床を再配分したいと考えてございます。
 公立病院の方針といたしましては, 急性期から回復期を担う病院とすること,
 2つ目地域包括ケアシステムの充実を目指すこと,3つ目緊急診療の継続と小児救急等の拡充により,石岡地域で二次救急まで完結できる体制を目指すこと,そして救急等で手術を受けた後,リハビリなど回復をはかり,自宅療養との間をつなぐ役割を担うこと,最後に行政が実施する保健事業と連携し,地域の市民の健康づくりに努めることの5点を方針としております。
 主な医療機能につきましては,急性期から回復期の医療,そして初期救急及び二次救急対応,標ぼうする診療科につきましては,現在の2病院の診療科を基準に,将来的には産婦人科など,地域住民のニーズに対応したものを新設いたします。
 なお,医療機能や診療科目等につきましては,地域医療の環境や国等の医療施策の観点,市民ニーズや受療動向を踏まえながら,今後基本構想策定の段階以降に一定の見直しを行ってまいります。
 病床数は,急性期120床,回復期79床,計199床を想定してございます。
 公立病院の整備方法につきましては,市が現在の石岡第一病院の譲渡を受け,新たに73床の建物,1床あたり60平方メートルほどを増築することを想定しております。
 かかる想定費用といたしましては,総額31億9,000万円で,うち増築費用が21.9億円,譲渡費用が10億円の見込みでございます。なお,これらは全額,病院事業債を活用して支払い,30年間の元利償還につきましては,国からの普通交付税と指定管理者からの負担金を充てられるよう調整中でございます。
 次に,公立病院の運営費用につきましてご説明いたします。
公立病院に対する普通交付税というものが,病床に応じたものこれが1億4,800万円ほど見込んでいます。それと救急告示に対応するものを3,800万円ほど見込んでおりまして,計1億8,600万円を,毎年指定管理者への委託料として支払い,それを超えての市からの支出はしない方針でございます。
 なお,長期的な建物の改修や高額医療機器の更新費用のほか,当然のこととして,資産の減価償却に係る費用は,別途必要となります。
 3ページの下段になりますが,次に公立病院開院までの石岡第一病院と石岡市医師会病院の取り扱いにつきましては,石岡第一病院は,先ほど申し上げましたが,市で譲渡を受け,指定管理で運営する予定でございます。石岡市医師会病院につきましては,公立病院開院まで,石岡市医師会で運営を継続できるよう協議をしているところでございます。
 公立病院の開院までの流れとしましては,現時点で,令和5年1月開院,こちらは最短の場合を想定しており,次年度から基本計画の策定などから事業を進めてまいりたいと考えてございます。
 次に,資料中(3)地域医療に係る3市の連携協定についてご説明いたします。
 地域医療に係る3市の基本方針としましては,まず1つ目,産婦人科の設置と小児科の拡充は,3市の命題として連携して取り組んでまいりたい考えでございます。
 また,これまで実施してきました,緊急診療所などの初期救急と二次救急の運営にあたりましては,これまでの連携体制を継続してまいります。
 公立病院の設置に係る基本方針といたしましては,まず石岡市が設置者となります。
 また,石岡市が運営主体となり,指定管理者制度により運営することを想定してございます。
 新たに地域医療充実のために必要な経費が生じた場合には,別途協議をしながら対応していくことを考えてございます。
 最後に,地域医療に係る今後のスケジュールにつきましては,本日,1月22日,午後7時から,第3回カンファレンスを公開で開催する予定になってございます。
その後,全員協議会でご説明をさせていただきます。2月9日には,石岡地域市民医療シンポジウムを開催いたしまして,市民の地域医療に対する意見を聴く機会等を設けるとともに,地域医療に係る講演会を通じて,市が今後取り組んでいきたいと考えている施策への理解を図る予定でございます。
 その他,2月17日には,土浦地域医療構想調整会議において,石岡地域医療計画についての説明を予定してございます。
 続きまして,今回添付させていただきました参考資料のご説明をさせていただきます。
 参考資料1つ目となります。
 まず石岡第一病院と石岡市医師会病院の財務状況になります。こちらは病院事業の決算額を病院からいただきまして,さらに病院からのヒアリング等により分析を行ったものでございます。
 まず石岡第一病院につきまして,平成28年以降経常利益は黒字を出している状況です。その後年々経常利益はプラス傾向です。そういうことで経営は安定しているといえると思います。なお平成27年度の臨時収益マイナス7,784万4,958円となってございますが,こちらは,平成28年3月から地域包括ケア病棟40床を開設したことよるという聞き取りを行ってございます。
 続きまして,石岡市医師会病院につきましては,平成27年度までは経常利益は黒字となっておりました。しかし平成28年度,診療単価の減少や常勤医師の不足等により,病床の稼働率等が低下しまして約9,000万円の赤字が出ております。平成29年度には,救急の受入など医師の努力により病床稼働率が大幅に上昇しまして,収益の改善が見られましたが,それでも赤字から脱することはできませんでした。そして平成30年度は医師数の減少により,一般病床の一部を休床。これにより大幅な減収となってございます。
続きまして,2つ目の2ページになります。石岡第一病院と石岡市医師会病院の施設,病床機能等の比較等についてご説明させていただきます。
主な比較のポイントといたしましては,石岡第一病院が今の建物が築11年で耐用年数もまだありまして,一方,石岡市医師会病院につきましては築33年で老朽化をしているところでございます。医師会病院の今の建物については耐用年数は病院施設でございますので,39年といたしますと残り6年となります。
そして, 石岡市医師会病院, こちら現在4階建ての施設となっておりますが,もし市が取得するような市取得による多様な利活用につきましては,現在の公共施設総合管理計画上も難しいものとなってございます。
 現在の医療従事者数でございますが,こちらは常勤と常勤換算したものを参考に
申し上げますと,石岡第一病院が155.8人のところ,石岡市医師会病院が80.6人,こちらは令和元年12月時点のものになってございます。特に,石岡市医師会病院の医療従事者不足が深刻となってございます。そして病床利用率なんですが,こちらは現在,平成30年度のデータなんですが,石岡第一病院が71.1パーセント,石岡市医師会病院が57.9パーセントとなってございます。こちらにつきましては,先ほどもご説明申し上げましたが,現在のところ再編統合につきましては,石岡第一病院施設のみを財産取得とする想定となってございます。
 続きまして,3つ目受療動向のデータ分析になります。これまで当委員会におきましても,特に八郷地区のかたの住民の受療動向,データというのはどのようにな
っているかということでお尋ねいただいたところを整理したものになります。こちらは平成30年の国保レセプトデータによる分析となります。八郷地区の住民のデータを主に読み上げますと,まず1ページ受療動向の①につきましては外来になりますが,外来のデータにつきましては,受療動向は,市内に八郷地内にありますグリーンクリニックという診療所になりますが,こちらが年間に4,396件と最も多い件数がかかっているところです。病院につきましては,3番目が医師会病院,年間3,476件,4番目が石岡第一病院となっておりまして,3,222件,こちら年間となっております。こちらからは病院としては八郷地区の住民は医師会病院,さらには石岡第一病院にかかっている傾向が高いということが言えるかと思います。
 そして入院の傾向でございます。こちらにつきまして,八郷地区の住民の受療動向は,まずは土浦協同病院に年間291件かかっておりまして,八郷地区の全体の受療数のおよそ16.92パーセントとなって,最大となっております。次いで県立の中央病院,筑波大学附属病院と石岡地域外に入院するしかない状況になってございます。市内の病院では,十分な受け入れ体制ができていない状況で,今後,そのような緊急医療体制の強化が必要になってくるかと考えております。こちら資料の説明は以上となります。よろしくお願いいたします。

勝村委員長)以上で報告は終わりました。ただ今の報告につきまして,何かご質問等がございましたら,挙手によりこれを許します。

小松委員)気が付いたところから,1つは石岡医師会病院についてなんですけども,地域医療のご提案があって,石岡市が譲渡を受けるのは書いてあったのは第一病院と医師会病院、譲渡を受けると書いてあったんだけど,今の説明だと譲渡を受けるのは第一病院だけであるということですね。それと医師会病院はかなり2,3年赤字が増えてきているんだけど,これの累積赤字があろうが何があろうが,医師会病院は譲渡は関係ないと,石岡市は受けないと。そこは面倒見ないと,それは独自におやりくださいと。今非常に赤字で,累積赤字がどうなのかともう一度聞きたいんだけど。そういう赤字があっても,それの決着っていうのは医師会病院内部でおやりくださいと,石岡市は譲渡もないし何も関係ないと。そこだけ確認します。答えてもらいたいんですけど。

地域医療対策室長)執行部におきまして現在考えているものは,今回の再編統合につきましては,建物の譲渡については石岡第一病院を受けるというところを想定してまして,石岡市医師会病院については譲渡を受ける方針ではないということを,まず申し上げます。
 そして,累積赤字というか負債の部分なんですが,こちらにつきましては,第一病院及び医師会病院どちらにつきましても,再編統合するにあたりましては,負債はどちらも引き継がないという想定でございます。
 以上2点よろしいでしょうか。

小松委員)引き継がないという,その赤字部分は第一病院も医師会病院も赤字部分は,統合といった場合,第一病院に医師会病院が統合するというふうになっていますよね。統合するわけだから,そのやり方というのは,つまり医師会病院を抱えている色んな問題,そういう置かれることと同時に財産,敷地だとか所有地だとか病院の建物だとか土地とかありますよね。これはつまり統合ということだけどどういうふうなことになるんですか。

地域医療対策室長)現在の想定では,病床というのがそれぞれ,許可病床というのがございまして,石岡市医師会病院のほうが病床数が120床,そして石岡第一病院が126床となってございます。その病床について再編統合するにあたっては,公立病院化するところを石岡第一病院という想定になっていますので,そちらの病院については譲渡を受ける。再編統合するにあたっては必ずしも石岡医師会病院を譲渡する必要はなく,病床のほうの再編統合により,そのまま合わせると146床になってしまいますが,今現在の想定ではそこから199床という新病院体制を想定してございます。よろしいでしょうか。

小松委員)199床に第一病院がなって,73床は増やさなければならない。増やすのはこれは公立病院ということで石岡市が建物の建築費用をみるということなんですか。

地域医療対策室長)先ほど費用の想定で申し上げましたが,増築費用につきましては市のほうでみるということになります。

地域医療対策室長)すみませんちょっと言葉足らずになってしまいました。市で持ちますがそちらのほうは病院の事業債という国の起債のほうを活用いたしまして,そちらについてはいったん病院の事業債を全額借りて払うんですが,それの返済金というのが毎年発生いたします。30年間で返していくわけですが,そこは国からいただける交付金と指定管理者からの負担金を充てるので,その部分については市から新たに持ち出すという金額はないというところを想定しております。以上です。

小松委員)医師会病院と第一病院が統合すると,私は一般質問で言ったんだけど,統合という言葉を使っているけれど,第一病院に医師会病院が吸収合併されるというのが実態ではないかというのは,医者とか医療資源の集中ということで,お医者さんとか看護師さんとか事務員とかそれは希望する手を挙げた方は全部受けますと,第一病院で。そういうことを言ってましたよね。だからそういうことなんじゃないかなと思うんだけど,そういうことでいいんですか。

地域医療対策室長)現在石岡市医師会病院にお勤めの医師,スタッフの今後の雇用についてなんですが,先ほど委員がおっしゃったように,再編統合後,もし現在石岡市医師会病院で働いている方が新しい診療院での雇用を希望する場合は,そちらで雇用していただくことを約束していただけるように,今後指定管理となるところとはお約束をしていくような形になると思います。

小松委員)仮称石岡医療センター,今の説明だとそれは,名前は公立病院というかその名前になると。それで場所はどこになるかというと,石岡第一病院に。石岡第一病院を公立化した名前が石岡医療センターとなるんですね。そういうことですね。

地域医療対策室長)現在の想定では,委員がおっしゃったように,現在の石岡第一病院のところに73床の新しい病棟等を増築いたしまして,病院全体,要するに現在の石岡第一病院は譲渡を受けるわけですから,公立病院として整備するという形になります。以上です。

小松委員)市長との予算要求のころでも懇談したんだけれど,そうすると今の医師会病院があると第一病院もあると,距離は遠いんだけれどもそれを全部合わせて石岡医療センターということでは全くないんですね。そういうことはありえないわけですね。場所はあそこに石岡第一病院に集中してしまうわけですね。だから石岡医師会病院があって第一病院に有償で譲渡を受けると,そこが医療センターだと公立で。石岡医師会病院というのは,全く場所も機能もその石岡医療センターには入らないということでよろしいんですね。

地域医療対策室長)委員さんがおっしゃるとおり,今回の再編統合については第一病院の現在の場所に医療資源等を集約して新しい病院とするというところなので,現在の石岡医師会病院では活用を考えていないというところです。

小松委員)今のところ石岡市は第一病院に集中して石岡医療センターとして公立化していくと,だから今の考え方でいうと石岡市医師会病院は全く市の視野には入っていないと。ですから議論があって診療体制だけ残すんだとか,残さないんだとかどうこうというのは,市の考え方に全く入っていなくて,それがそうするかどうかというのは医師会病院サイドの考え方によるとはっきり分けて考えているわけですか。

地域医療対策室長)執行部としてなんですが,医師会病院の利活用につきましては,現在具体的な計画等があるわけでもございませんし,先ほど申し上げましたように,築33年,対応年数もあと6年少々くらいの建物ですので,計画のない中でもし利活用する場合には多額の大規模改修であったりとか,そういうものが必要となる建物について利活用していくという考えがないので,その部分については執行部としては活用しないという方針でおります。以上です。

小松委員)執行部は医師会病院がどうこうという最小限の場合でも診療所のようなものを残して,いわゆる八郷地域のあの辺の周辺の方の便宜を図るという議論もあるようなんですけども,そういうことは全く考えていない,石岡市としてはね。石岡医療センターの中にも入らない。今古くなっている,非常に赤字もある,これは石岡市は手を付けないと,今の膨大な赤字を解決するかどうかというのは,民の考えで石岡医師会病院さんがやるだけのことだと,石岡市はノータッチと,石岡医師会病院のほうにはね。そういうふうにはっきり考えているんですか。

地域医療対策室長)委員がおっしゃるように負債の部分について,市が何か支援をするとか引き継ぐという考えは,執行部としてはございません。以上です。

小松委員)そうしますと,つまり医師会病院の側も,これだけの毎年毎年赤字があって見通しが立たないというふうに医師会病院側が考えているとするならばね。それはそれとしてどうなるかというのは石岡医師会病院側が考えるとして,石岡市のほうがそこまでは,石岡医療センターは考えていないんだから,民は民としてそこはそこで責任を持っておやりくださいと。石岡市のほうは第一病院のほう側に医療資源を集中して,そこを公立化して国のお金も使って,あまり市のお金は使わないと,それで石岡医療センターとして石岡第一病院の名前を変えて公立化して,そこの体制を整えて計画的に持っていくという考え,そういうことですね,大雑把に言えば。

地域医療対策室長)委員お見込みの通りでございます。

小松委員)文書によく出てくるんだけど,八郷の医療体制が非常に悪いと,今でもね。先ほどデータ出ましたけど,一定の高い役割を医師会病院が果たしていると,八郷の方々についてもね,レセプトにあるように。だけどそれは市のほうとしては,あそこはなくなるんだけども第一病院のほう,つまり石岡医療センターのほうに集約するということだけで対策は考えているんですか。つまり八郷のことをかなり意識されているようで,資料に真っ当な判断だと思うんですけどね。八郷の方が大変なんじゃないかと,つまり医師会病院が無くなったならね。そういうことがかなり文書に出てくるんだけど,それに対する対応というのは石岡第一病院を石岡市が公立化して,そこをきちんとしてそこで距離は遠いんだけど,八郷の方に来てもらって対応するということになるんですか。その八郷の医療過疎の問題に対する対応策としては,どのようにお考えなんですか。

地域医療対策室長)委員がおっしゃるように,石岡地域医療計画の中におきましても,八郷地区の住民の受け皿になっている医療機関の確保におきましては,今後も注意事項,留意事項という形で掲載されてございます。今回の病院の再編統合につきましては,先ほど申し上げました通りなんですが,本計画の中には公立の診療所等も含めまして,今後必要な地域での整備についても対策案として盛り込まれているところでございます。先ほど受療動向でもございましたように,現在,八郷地区の方は八郷地内のグリーンクリニックというところにかなり通っていることがデータでも分かります。そのほか医師会病院と石岡第一病院にも相当数通っているという情報がありますので,現在民間クリニック,民間病院がある中で今後再編統合という大きな流れを目指して事業を進めていく想定となってございますが,その上で民間のクリニック等で対応しきれないような八郷地区の患者さんが出るようでございましたら,それについては対応策を考えていきたいと考えているところでございます。以上です。

小松委員)対応策を考えていくということしか論理的には言うしかないと思いますけど,しかし具体的なものとしては今のところないということですね。今のところないわけでしょ。そうなったらそう考えるということだから。そういうふうに行政側言わざるを得ない当たり前のことなんですけども。現時点の構想では,計画案にあるようにとにかく第一病院を公立化してということになって,公立化して行く場合も,先ほど説明があった様々な30年の債とか,そういうことを使って石岡市の持ち出しが,出るのを少なくして,医師会病院がいくら赤字になってもそれは,はっきり言えばお構いなしと,それは民間の問題だから民間で決着してくださいと,やめるにしても赤字にしても石岡市は関係ないということなんですね。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

菱沼委員)財務状況なんですが,今回ですね,第一病院それから医師会病院の財務状況についてということで資料いただきました。現状をみますと第一病院については,9億3,884万4,546円が今の段階としては赤字,医師会病院においても現状とすれば,この数字赤字が出ているという状況。27年までは何とか黒字の部分できているわけですが,28年から毎年赤字がきている。近々の部分で出ていれば31年度ですかね,近々の部分で数字が出ていれば,決算もまだですけど,例えば12月とか10月とかという部分でていればお伺いしたいんですけど。

地域医療対策室長)石岡医師会病院のほうの本年度でいきますと,12月末現在でおよそ8,500万円の赤字となってございます。以上でございます。

菱沼委員)そうしますと実際今の現状とすれば,第一病院も一生懸命こうやられている,数年は黒字傾向にあるわけですけども,実際にこれからの経営していく中では,報告では指定管理者でやっていくという状況でありますけども,再編統合してもこの赤字の部分というのは続いていくような気がするんです。やっぱり実際,現状をみますと,この数字をみますと,厳しい状況が今あるわけです。その中で再編統合するという部分においては,目途としては令和5年を目途としているんですけども,もし経営努力を医師会病院のほうでしっかりやってもらわなければいけないんですが,例えば,医師会病院が経営的に非常に厳しいと,これでは令和5年まで対応できませんとなった時に,地域医療対策室長としてはどのようにお考えになっているのかお伺いいたします。

地域医療対策室長)委員ご指摘の通り,現在の再編統合計画につきましては,あくまでも新病院が開院するまで,医師会病院がその運営と言いますか,そちら継続していないといけないということになります。もし,途中で廃院等してしまいますと,そのまま病床まるまる国のほうに返還するような形になってしまいますので,その新しい病院,開院までの間,病院の運営が継続できるようにということにつきましては,今後,医師会病院と相談,協議するとともに新たな病院の指定管理者を想定している地域医療振興協会とも相談するような形になるかと思います。先ほど申し上げたとおり,現在の赤字負債分に対しまして,市が何か補填するというような考えは執行部としては全くないわけなんですが,その新しい病院を開院するまでの間,医師会病院のほうが運営が継続できるように何らかの支援というものを考えていかなければいけないのかなと執行部のほうとしても思っておりまして,それにつきましては,市議会の皆様からも色々ご助言等をいただきながら,これから検討していければと考えてございます。以上でございます。

菱沼委員)非常に難しい話ですよね。実際例えば医師会病院を助けるという部分においてはですね,他の民間病院もあるわけですよね。そうすると石岡市はその1病院だけに支援して他に支援しないのかという部分が色々出てくると思うんです。これは慎重に考えていかないといけない部分が出てくるとおもうので,先ほど,今後医師会病院と協議して経営破綻にならないようにとおっしゃっていましたが,実際に29年からマイナスが続いているわけですので,もっと以前から協議に協議を重ねてこなければいけなかったのではないかと,まあそういってもしょうがない部分ですけど,今後重要な部分と思いますので,ここらを精査しないといけないと思っています。
 もし,仮称石岡医療センターができた時に,第一病院のところに増床ということでしていくわけですけども,そうすると駐車場も足りなくなっていく状況もありますよね。そうすると,駐車場も含めて拡大しなければいけないのではないかと思うんだけど,そこらへんはどう考えていますか。

地域医療対策室長)病院の再編統合につきましては先ほど申し上げましたとおりですが,現在この計画を前進するにあたりましては,現在,第一病院の駐車場が200台ほどございます。もし増床という形で新しい病院のほうが整備となれば恐らく駐車場のほうも足りなくなってくると思いますので,現在,協会のほうは土地を新たに取得するとか,駐車場をどうするかということは方法を幾つか考えていますが,そこをどうするかというところの手法はまだ定まっていないというところでございます。今後協議してまいります。

菱沼委員)いずれにしても本日カンファレンスが7時からありますので,そのカンファレンスの内容を聞いてですね,医療対策重要な部分ですのでしっかりと協議していきたいと思います。以上です。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。

石橋委員)まずですね,参考資料とされました病院事業の決算額について,若干の追加の説明を求めたいと思います。
 それぞれ第一病院と医師会病院と数字が出されていますけども,それぞれの表の下から2段目の部分ですね,前年度繰越利益剰余金,その下が当年度未処分利益剰余金,それぞれマイナス表記とされていますけど,この数字の意味はどういった意味になるのか,まずお伺いいたします。

地域医療対策室長)こちらは各病院からいただいております,財務の資料を基にということになりますが,まず石岡第一病院のほうの欠損金の金額なんですが,貸借対照表の中身を確認しますと,こちら大部分が長期借入金というところにあたってくる金額がここに載っている金額に一番近いところなので,こちら執行部として考えるのは建物を建てた時の長期借入金のほうの残がそれだけ残っているという解釈になるかと思います。
 一方,石岡市医師会病院については,長期借入金というところでの数値の上げ方をされていないので,これまでの赤字の利息分等が積みあがったものになっているのではないかというふうに解釈してございます。以上でございます。

石橋委員)はい,ありがとうございました。
 聞いてみるとそういうことなのかなという部分で,先ほどご説明がなかったので,この大きなマイナスの部分については何であろうかなと,ちょっと疑問でしたのでお伺いしました。そこで言うわけではありませんけども,今回その財務状況を我々確認する資料としてですね,こういうふうにペーパー1枚にまとめられてしまいますと,実際の数字が見えてこなくなってしまうわけですよ。本来であれば貸借対照表,損益計算書,それから勘定明細書,いわゆる決算書一式,我々のほうで確認できる機会があるんであれば,その中から色々な財務状況が確認できると思いますので,そういう資料の提供が可能なのかどうかお伺いをいたします。

地域医療対策室長)こちら議会説明資料といたしまして,病院からいただいている現状もありますので,大丈夫だと考えますが,再度そういう目的で資料のほうを委員の皆様に提示してよろしいかということで,各病院に確認をした上で提供のほうをさせていただければと考えます。以上です。

石橋委員)確かにそうなのかもしれませんけども,今回,民間の病院同士の再編でしたら別に我々そういう要求も致しませんし,確認もする必要もないかと思います。ただ今回公立化を図るということで,そこに大きな血税が当然投入されるわけですよね。そういう意味において,1つの我々判断をしなくちゃならない材料としては欠かせない材料だと思いますので,そこのところはぜひお願いをいたしたいと思います。
 それから,先ほどからお話しを聞いてますと,3市の連携の部分でですね,そもそも地域医療のシンポジウムが始まった段階,原点に返りますと,3市でもって地域医療にあたっていくというふうな方向性が示されていたのかなと思います。しかし今回,ほぼ結論的に出された資料を見ますと,石岡市が主体となって,その後必要な部分については別途協議と,非常に曖昧な部分,まるで石岡市が全部単独で今後進めなければならないような状況なのかなというふうな印象を受けるわけですね。そもそもシンポジウムの中で一番先にあぶり出された問題としては,産科の開設,それから小児科の拡充,それがシンポジウムにおいて住民の皆さんから,市民の皆さんから切実な願いとして出された部分,それが今日ここに至るまでの間にですね,そういった部分が置き去りにされているというのは乱暴な言い方になるかもしれませんが,私個人としては中核病院のほうへ主眼がいつの間にかすり替えられてしまったのではないのかなという印象を強く持っています。そういう意味では,中核病院を整備していく,公立化を図っていく中で,3市の中での役割と言いますか,認識と言いますか,どういったものが3市の中で共有されているのかお伺いをいたします。

地域医療対策室長)先ほど説明資料(3)石岡地域の医療に係る3市の連携協定のところにも掲載させていただいておりますが,3市の連携の基本方針としましては,産婦人科の設置,そして小児科の拡充,こちらについては3市最大の命題として連携して取り組んでいくと。ですのでこちらについてはそれに係る,例えば新規に設置する費用であるとか,機器の費用だったりにつきましては,3市で連携して負担していくと考えております。
 また,これまで行ってきました初期救急2次救急の運営ですね。例えば緊急診療所につきましては,各市で負担金を出し合って運営をしてきたわけでございます。また,2次救急につきましては輪番制というものについて各市負担金等を出し合って運営してきたということにつきましては,今後新しい病院が開院した後も継続して負担をしていくというところで,連携をしていくところを考えてございます。以上です。

石橋委員)その部分につきましては,私もほうとしても理解はしているところではありますけども,しつこいようですけどもシンポジウムにおいて出された産婦人科の開設,それから小児科の拡充という部分,今回示された公立病院の標榜診療科の中で産婦人科がかっこ書きで書いてあります。公立病院を開設した段階で,産婦人科はかっこ書きという部分については,まあ奥底の範囲ですけども,開設時には開設できないということなのかなと思います。現在,小児科については医師会病院と確か第一病院でもそれぞれ小児科として診療行われていると思いますけど,新設されるであろう公立病院において,小児科医の確保という部分については,それぞれ現在一人ずつなのかなと思いますけど,二人もしくは三人の小児科医の確保が可能なのかどうか,そういったところ計画ではどのようにお考えになっているのかお伺いをいたします。

地域医療対策室長)今現時点で石岡第一病院のほうは常勤医が9名となっておりまして,小児科医も確か3名いるかと思われます。今後新しい199床の新病院体制にするにあたりましては,小児科の拡充のところも当然協議のほうさせていただきまして,医師の増員を想定していきたいと考えております。以上です。

石橋委員)室長が今おっしゃられた部分について,石岡市で医師確保のノウハウって何かお持ちなんですか,お伺いをいたします。

地域医療対策室長)医師の確保につきましては,今の想定では指定管理者としてお願いをする地域医療振興協会を想定しておりますが,そちらのほう,医師確保のノウハウを活用していただいて確保することを想定してございます。

石橋委員)確実に確保できるんでしょうかね。その保証は何かありますか。

地域医療対策室長)確実性というところになるかと思うんですが,今指定管理を想定しております地域医療振興協会につきましては全国規模の病院ということで,その母体となっているところが自治医科大学のものになっていますので,全国での病院経営,医師確保ですとか研修体制も充実しているというところがありますので,確実性というのは一般的な病院運営の団体と比較して高いのではないかと考えてございます。以上です。

石橋委員)考えているということではなく指定管理者として指定をする際に,それだけの保証を確実なものにしないと,これまで石岡のほうで公立病院の運営経験はないんですよね,まるっきり指定管理者にお願いするわけですよ今度。そういう部分において医師の確保,中核病院つくりましたよ,公立化しましたよ,そうすれば医師が集まるんですよ,診療科目が充実するんですよ。謳い文句を散りばめてますけども,いざスタートして現実的に,この199床のベッドを十分に活用するだけの医師が集まらなかった時には,真っ先に批判を受けるのは開設者ですよ。そういった部分の確実性をしっかりして確認をした上でないと,こういう計画は進めるべきではないと,私は思っています。その点については今後皆さんがよくお考えになることではないかなと思うんですけども。先ほど公立化にあたって第一病院を譲渡を受けると,10億円で譲渡を受けるというようなお話がありました。医師会病院については現状のまま市のほうでは手を出さないというふうだったんですけども,この譲渡を受ける内容というのは,建物及びその敷地を含めて10億円で譲渡を受けるという内容でよろしいでしょうか。

地域医療対策室長)そうですね。今,石岡第一病院のほうの病院の施設,そして,敷地を含めて取得する場合の金額となってございます。

石橋委員)分かりました。それから費用の負担の部分でですね,当然,市が設置をすれば,建物のメンテナンスという部分については市が責任を持って改修なり修繕にあたらなければならないと思います。一番気になるのは医療機器の更新等にかかる経費ということで,10年毎に10億円,情報システム構築費として7年毎に3.5憶円の更新を想定というふうな表記になっています。私が勝手に考えていた部分は,この医療機器についても指定管理者のほうですべて用意をされるのかと思っていたんですけども,この医療機器,10年毎10億円で済むのかどうか,技術革新の激しいこの世の中においてですね,一つの更新,今年度の補正予算と言いますか,当初予算でも提案されてましたマンモグラフィー,結局のところ補正予算で,実はリースでしたということで9割がた減額されました。ここでみている医療機器については10年毎の10億円ということ,10年毎の更新で10億円ということですから,10年毎に買い替えるという内容なのかどうか,認識をお伺いをしたいと思います。

地域医療対策室長)こちらの医療機器,10億円,情報システム構築費につきましては,199床同規模の公立病院等の情報を参考に作ってございます。対応年数は医療機器のほうが6年,情報システムのほうが5年を見込みまして,10年毎の更新を想定した場合に,費用負担としては,それぞれ10年毎1億円ずつ振り分けるようなシミュレーションを今考えてございます。情報システムにつきましては,7年毎に3.5憶円かかるような想定を考えてございます。以上です。

石橋委員)ここに表れている数字,表し方をみると,10年毎に10億円ずつ機械の更新のために必要なんですよ,という説明になるかと思いますが,現実的にはどこの病院も買い取りでやっているとこないと思うんですよ。すべてリースだと思います。であればここのとこの表記が,当然相応しくないということはお気づきになるかなとは思いますけど,そういった意味でのもう一度試算のしなおしというのは必要かなというふうに思います。
 それから,先ほど小松委員の質疑の中で,なるほどねと思ったところがあるんですけど,医師会病院については建物の譲渡は受けないと。ただ今後,新公立病院が開設するまでの間運営を継続してもらうためには,何らかの補助が必要だと助成が必要だという部分だと思いますけど。何らかのという部分,ここをこの時点でこれから検討されるべきものなのかなという感じがします。すでに破綻を目前にしている医師会病院からこういう状況なんでこのくらいの助成がなければ,新中核病院が開設するまでの間,運営継続はきびしいですよというお話があってしかるべきなんだと思うんですよね。それらについても今後協議をしていくでは,我々非常に不安でもって判断できません。そういうところにつきまして医師会病院のほうから,具体的なお話が来ているのかどうかお伺いをいたします。

地域医療対策室長)新病院開設までの必要な支援につきましてなんですが,こちらのほうにつきましては,石岡市医師会病院のほうにどのような支援が必要か,具体的な金額についてもできるものとできないものがありますので,こちら提案してくださいと投げているところでございます。以上です。

石橋委員)結局のところですね,そういったところでこれまでの赤字分の精算をされる可能性もあるわけですよね,その条件の内容によっては。これは私の邪推ですから現実的なものではないかなと思いますけども,そういう部分も考えられるではないかなと。単純に考えまして,自己責任でもって精算をされて医師会病院解散されて,ごめんなさいちょっと話し戻します。医師会のほうからは赤字補填はこれまでの累積赤字の補填は求めない。医師会病院の施設,建物についても譲渡は希望しない。ということは医師会病院が自らの責任でこれまでの累積分を精算をしますということだと思いますよね。そういうことですよね。であれば,ここで行政があえて手を出す必要がないんじゃないんですかね。医師会病院自らが精算解散をし,行政が手を出すとすれば,現在持っている医師会病院のベッド数を,ただ単純に国に返還をするというのを指をくわえて見るのではなく,市内の病院,市内の医療機関で希望するところやる気のあるところに再配分するというのが行政に与えられた責任ではないのかなと。先ほど来の室長の説明を聞いていますとですよ。それが本来市が手を出す分野ではないのかなというふうに私は考えます。そういう意味で新中核病院という部分を,余り拙速にですね進めて,将来的な計画に目をつぶって,そこに進めていくと,後世石岡市民に大きな負の遺産を残すものではないのかなと私は考えます。ちょっとじっくり腰を据えて本来あるべき石岡の地域医療について,時間をかけて検討すべきではないかなというふうに私は考えます。私からは以上です。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。
 
〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で本件については終結いたします。
 次に,石岡市学校施設個別施設計画(案)についてを議題といたします。 
 本件について,執行部より説明を求めます。

参事兼教育総務課長)私から石岡市学校施設個別施設計画(案)について,ご説明申し上げます。
 本計画につきましては,昨年の第3回定例会におきまして計画案策定の方針,それから施設整備の年次表,整備費用のコスト試算等について説明をさせていただきまして,計画案は策定できましたら再度委員会でお示ししたいということとさせていただいておりました。
 本日計画案についてご説明申し上げます。
 本計画につきましては,石岡市公共施設等総合管理計画に基づいて,学校施設ごとの具体的な対応方針を定めるものであります。また文部科学省におきまして,本計画の策定が補助要件とされておるところでございます。
 それでは資料7に沿いましてご説明申し上げます。表紙の次に,目次がございます。本計画につきましては第1章学校施設個別施設計画の目的等から,第7章計画の継続的運用方針までの構成となってございます。
 次のページをご覧いただきたいと思います。
 第1章でございますが,こちら「学校施設個別施設計画の目的等」でございます。
 市内の学校施設につきましては,他の公共施設に比べて,老朽化している施設が多くなっているのが現状でございます。今後,中規模又は大規模な改修や建て替えの時期を迎え,多額の費用が必要となってまいります。
 また一方で,児童生徒数の減少に伴う,学校の小規模化を解消するため,学校の適正規模・適正配置の取組を進めております。
 こうした状況を踏まえまして,本計画では,学校教育施設の長寿命化と学校統合再編の取組を連動して推進し,一つとして安心安全な学校施設を整備すること。二つとしまして快適な学校教育環境の維持向上を図ること。三つとして教育の質を高めたより良い教育施設の充実等を目的としているものでございます。
 本計画の期間は,20年としてございます。ただし,学校統合再編の進捗や学校を取り巻く様々な状況を踏まえまして,概ね5年ごとに見直すこととしております。
 次に,本計画の対象施設でございます。こちらは市内小中学校全24校としてございます。
 2ページをご覧ください。2ページから14ページにかけましては,第2章として「学校施設を取り巻く現状と課題」についてまとめてございます。
 2ページにつきましては,先ほど申し上げました対象となる学校施設の一覧でございます。
 3ページから7ページにかけまして,児童生徒数と学級数の推移を示してございます。
 全体の児童生徒数については,3ページの表にございますように昭和57年の1万1,521人,これをピークに減少しまして,令和元年には5,083人と,ピーク時の44パーセントとなってございます。今後も減少する予測となってございます。
 その減少に合わせまして6ページ,7ページにありますように学校別の学級数についても減少をしているところでございます。
 8ページからは,建物の状況をまとめてございます。
 現在全24校で70棟の施設を保有してございますが,これらにつきまして,9ページにございます手法,これによりまして老朽化の状況等の評価を行っております。構造躯体につきましては,公共施設白書を策定の際に診断調査しました耐震診断の報告書,それから今回の策定に伴う現地調査。それに構造躯体以外の部分については,劣化状況によって試算表にありますように,ABCD評価をしてございます。これに基づいて評価をしたものが,次のページからの表となってございます。10ページから12ページの表でございます。ご覧いただいたとおりC評価が多くみられる学校も中にはある状況でございます。
 13ページにつきましてはこれまでの過去7年間の学校施設関連の経費,さらに14ページには,今後も24校すべてを維持していくとした場合のコスト試算を示してございます。
 ここまでが学校施設を取り巻く現状と課題をまとめたものでございます。
 次に,第3章「石岡市立小中学校統合再編計画」との連動でございますが,本計画については,目的でも触れましたように学校の統合再編にあわせて進めていく必要があることから,以前の委員会でもご説明をさせていただきましたが,小中学校の統合再編計画,こちらについて触れている章でございます。
 16ページの2の統合再編計画の説明にもありますとおり,現在全24校ございますが,将来統合が進みますと最終的には小学校5校,中学校3校,小中一貫校2校の全10校となる統合再編計画となってございます。
 次に,18ページ,第4章「学校施設整備方針」でございます。
 学校施設の目指すべき姿でございますが,当市には教育の基本的な指針として石岡市教育大綱がございます。その大綱に掲げる学校教育に関する施策を実現するための学校施設を整備してまいります。
 19ページ20ページには,本計画における施設整備等を進めるにあたっての方針として,4つ上げております。
 1つ目が,長寿命化改修と建て替えの併用による施設整備でございます。従来の維持管理については,故障や不具合が発生した都度,部分的に対応する事後保全のかたちでございましたが,計画では,築後20年度間隔で,中規模改修や大規模改修を行いまして,建物の目標使用年数をこれまでの60年から80年としてまいります。
ページめくりまして2つ目は,5つの中学校区ごとの地域に応じた改善でございます。小中学校の統合再編による適正規模,適正配置と連動した施設整備が必要となることから,統合再編計画における5つの中学校区ごとに地域の状況に応じた整備を進めてまいります。
 3つ目は,新学習指導要領に対応した教育環境,生活環境の充実でございます。
 近年,グローバル化やスマートフォンの普及,人口知能の活用などによる技術革新が進んでいることから,これらの社会の変化を見据えてこれからの子供たちに必要な資質,能力を踏まえて学習指導要領の改訂が行われました。学校施設の建て替えや改修の際は,ICT機器活用への対応やメディアセンターの整備等など新学習指導要領への対応を進めてまいります。また,障がいのある子どもと障がいのない子供がともに学べるようエレベーターやスロープの設置,バリアフリー化などのインクルーシブ教育への対応を図ってまいります。
 4つ目といたしまして,子育て支援機能,高齢者機能等との複合化による地域の拠点施設でございます。
 その時々の社会情勢や地域の特性を考慮して,施設更新時には,子育て施設や福祉サービス機能との複合化や他の公共施設との共用化についても検討する必要があるものと考えておるところでございます。
 次に,22ページ,第5章「学校施設個別施設計画」でございます。
 24ページから27ページにかけまして,中学校区ごとに今後20年間の整備計画案を示してございます。
 こちらにつきましては,昨年9月の第3回定例会の際の委員会におきまして,28ページにあります整備費用を含めてご説明させていただいたところでございます。
学校ごとに統合再編計画と連動した整備計画案となってございます。そのため,統合再編へ向けた地域協議や今後の社会情勢により変更となる可能性も含んでございます。
 次に,30ページの第6章でございます。「今後の検討の進め方」では,学校統合再編と連動していることから,保護者,地域住民への説明を行い,理解と協力を得ながら本計画を推進してくこと。また限られた予算の中で計画を進めるため,学校跡地の有効活用,施設機能の複合化など経費の縮減について検討していくこととしてございます。
 最後の,第7章「計画の継続的運用方針」では,今後も快適な教育環境を維持していくために,本計画に基づく施設整備を行うだけでなく,継続的な建物の情報を蓄積,一元化し,学校施設全体のマネジメントに活用していくこと。
 また,本計画による事業の進捗,統合再編の状況や社会情勢,ニーズの変化に応じたフォローアップを行い,計画の見直しを行っていくこと。さらに,市全体の公共施設マネジメントと連携して本計画を進めてくこととしております。
 以上が本計画案の説明となります。
 今後の策定までの流れでございますが,本日委員会で説明の後,行革推進課で所管しております,公共施設等総合管理計画委員会の説明を経ましてパブリックコメントを実施する予定でございます。その後反映すべき意見を反映し,最終的な計画案ができましたら,再度委員会へお示しをさせていただきたいと思います。その後決裁をいただき本計画の策定ということで考えてございます。説明は以上でございます。
 
勝村委員長)以上で報告は終わりました。ただ今の報告につきまして,何かご質問等がございましたら,挙手によりこれを許します。

小松委員)かなり詳細な計画をお示しいただいたと思いますけど,確かですね,今,地元の保護者向けの説明会,地域の説明会をやっていますよね。それの特徴などについては,委員会が開かれるときにですね,どのような意見が出ているかということを周りにも聞かせてほしいと思うんですけど,そういう要望なんだけど。後でまとめてじゃなくて,その都度こういう意見が出ておりますということも保護者の皆さんの気持ちなども,ここで報告してもらいたいと思うんだけど,それはどうなんでしょうか。あるいは我々が行くのもいいんですか。説明会に参加するという。

副参事学校統合担当)1月に入りまして,地域説明会ということで,まずは福祉学級を有する小学校を中心にですね,保護者の皆様にご案内させていただきまして保護者説明会を開催する予定でございます。すでに16日から南小学校,それから昨日は三村小学校,今日が高浜小学校の保護者,それから来週29日には関川小学校の保護者ということで,年末にかけまして保護者の皆様にご案内をいたしまして,統合再編計画の説明ということでお考えさせていただいて説明をする予定でおります。
 それとあわせまして,その学区の地区住民の方にも広報紙の折り込みのチラシでご案内させていただきまして,学区に係る説明会ということでご案内をさせていただきました。もちろん全体的な周知ではありませんので,ご存知ないところもあるかと思いますけれども,地区住民説明会といたしまして,明日の23日の東地区公民館が7時から,こちらは南小学校の学区を対象にしましてご案内しているところでございました。それから来週の28日の火曜日,こちらは城南地区公民館ということで,高浜,三村,関川の学区ということで,そちらの住民の方々にご案内をしております。こちらは参加のほうは特に限定したものではありませんので,自由参加ということですので,ご参加いただいても可能であるというふうに考えております。
 これまで,南小学校,三村小学校を説明会を開催した中では,計画の説明をさせていただいた上でご意見をいただくような形でありました。小規模化が進んでいるところで,小規模もいいところもありますし,ある一定の規模のクラス数が必要であるというような考え方も両面ありまして,保護者の皆様からはこれから進めていく計画を説明させていただいて,色んな意見をいただければというふうにご案内してきた次第です。以上です。

小松委員)私もですね,教育福祉環境委員として,小中学校の統廃合,あるいは小中一貫校の問題については色々と勉強しておりまして,色々な角度から石岡の将来を左右する大変重要な問題として提起されていると思うんですね。そういう総合的様々な角度から検討をしていきたいと思いますが,やはり専門家の中にはこの石岡的なところで19ものですね,小学校が存続してきたというのはある意味では地元の方々の意見を反映していて,その地域の住民の方々の暮らしとか文化とか,そういうのが凝縮されている歴史もあるというそういう大事な点もそういう角度から見ることも大事だと思いますので,よく私自身も勉強させていただいて,それでこの教育福祉環境委員会で発言をしていきたいと思います。以上です。

勝村委員長)ほかにご質問等はございませんか。
 
〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。
 次に,その他の件といたしまして,教育総務課指導室から発言を求められておりますのでこれを許します。 

指導室長)いじめ防止対策推進条例の制定について,申し上げます。
 ただ今,教育委員会では,いじめ防止対策推進条例の制定について,準備を進めております。
 茨城県では,令和元年第4回定例会において,「茨城県いじめの根絶を目指す条例」が議決され,令和元年12月25日に公布されました。令和2年4月1日から施行になります。
 石岡市におきましては,平成26年10月に「石岡市いじめ防止基本方針」を定め,いじめ問題の未然防止・早期発見・速やかな対応に努めて参りました。学校や保護者,関係機関等の協力を得ながら,いじめの解消を目指して取り組んでいるところですが,インターネットを通じて行われるいじめなど,いじめの実態が多様化しており,教育委員会や学校,保護者だけでは対応に窮することもございます。このような現状を市民の皆様にもご理解いただいたうえで,未来を担う子どもたちの健全育成に向け,広くお力添えをいただくために,条例を制定するに至りました。
 ページは打ってございませんが,資料の5枚目「いじめ防止対策推進条例の目指すもの」をご覧ください。
条例は「すべての児童生徒が安心して生活し,健やかに成長できる環境の実現」を基本理念とし,児童生徒・学校・保護者・地域それぞれの役割を明確に示してしております。
 資料の下の方をご覧ください。いじめ問題対策のための推進体制として,3つの組織を必要に応じて立ち上げます。
 いじめ問題の未然防止・早期発見・いじめを認識したときの具体的な対応につきましては,骨子の中の4から6に示してございます。
なお,この条例の骨子について,市民の皆様からご意見を頂戴するために,本日より2週間,パブリックコメントを実施したいと考えております。集約したパブリックコメントを基に条例案を作成し,今後3月議会において議案としてお示しする予定でございます。
 以上です。よろしくお願いいたします。

勝村委員長)以上で報告は終わりました。次に,ただ今の報告に対し,何かご質問等がございましたら,挙手によりこれを許します。
 ご質問等は,ございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で本件については終結いたします。
 続きまして,学校給食課から発言を求められておりますのでこれを許します。

学校給食課長)学校給食課長兼石岡給食センター所長の小林でございます。
 「給食で提供した食品を原因とする食中毒について」のご報告をさせていただきます。
昨年末に市内菓子製造業者が提供したクリスマスケーキが原因でノロウイルスによる食中毒が発生したとの新聞報道がなされました。同じ時期に,下痢等の胃腸症状で休む児童が多くみられた小学校2校で,この業者から学校給食用のバターロールパンの提供を受けていたことから,土浦保健所による調査が行われ,12月20日金曜日の給食で提供されたバターロールパンが原因の食中毒と12月28日に断定されました。
 土浦保健所から調査の段階で連絡を受けておりましたので,12月27日に部局内の食中毒対策委員会を立ち上げまして,保健所との連絡,年末年始の被害者,保護者への対応等あたってまいりました。なお,対策委員会につきましては,1月8日の給食開始までの間で5回ほど開催いたしまして,土浦保健所の被害状況の把握のための調査への協力や,給食の安全性の確保などの対応を行っております。
 学校給食課といたしましては,給食提供者としてこの事態を重く受け止め,食中毒の再発防止を徹底するため,また,児童と保護者の皆様に少しでもご安心いただくため,3学期の給食開始にあたりまして,次のような対策を実施いたしております。パンは安全性が確認されるまでの間別の業者から提供しております。食材等を納品している製造業者等へノロウイルスなどに対する衛生管理の徹底を改めて依頼済でございます。センター調理室と学校,給食受入室・トイレ・ドアノブ等でございますが,清掃消毒を指示し実行してございます。石岡給食センター事務調理職員全員のノロウイルス検査を実施し,陰性を確認してございます。
 最後でございますが,給食に係わる全職員への衛生・健康管理の徹底を指示しております。また,土浦保健所による被害状況把握のための調査は,1月8日にも実施されておりますことから,今後,被害人数などが確定されることになります。
 報告は,以上でございます。
 今後も引き続き,食中毒の防止を始め給食の安全性の確保に努めてまいりますので,よろしくお願いいたします。

勝村委員長)以上で報告は終わりました。次に,ただ今の報告に対し,何かご質問等がございましたら,挙手によりこれを許します。

小松委員)新聞にも報道されて非常に残念に思っているんですけども,この方は営業が停止されていると思うんですが,この再開の見通しはどのようになっているのでしょうか。

学校給食課長)再開の見込みということでございますが,現在,土浦保健所指導の下,製造社内の消毒,整理,あとは当然従事者のほうのノロウイルス等の保菌検査を細かく実施している状況だと保健所のほうから聞いておりまして,だいたい最終段階にはなってきているのかなと思うんですが,まだ今のところ,いつから再開ということは決まっていないということを聞いてございます。以上でございます。

〔「分かりました。結構です。」との声〕

勝村委員長)ほかにご質問等は,ございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。
 その他の件といたしまして,ほかに発言は,ございませんか。

〔「なし」との声〕

勝村委員長)ないようですので,その他の件を終結いたします。
 以上で,本日の教育福祉環境委員会を閉会いたします。

 






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