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塚谷委員長)ただいまから,市民経済委員会を開会いたします。本日の議題は,所管事務の調査として「防犯の取り組みについて」,「観光行政と商業振興について」及び,「閉会中の継続調査の申し出について」であります。案件の説明のため,出席を求めた者の職氏名は,お手元に配布いたしました出席者名簿のとおりであります。 それでは,まずはじめに,当市における防犯の取り組みについてを議題といたします。担当より説明を求めます。 生活環境部参事兼市民生活課長)ご説明いたします。当市におきましては,自警団というような団体が4つございます。石岡市は,我々が事務局としてやっております石岡市エンゼルパトロール,これが12月15日現在で367名でございます。あとは,東小守り隊,これは東小学校区のPTA,地域の住民と約700名となっています。安全パトロール隊,これは石岡市の駅前交番会のことで,約49名の参加となっています。また,旧八郷の林地区安心パトロール隊というのがございます。PTA・地域住民24名で,ウォーキング等のときに,統一ジャケットを着て安全パトロールを実施するというものでございます。この4つのうち,われわれ石岡市が事務局をしていますエンゼルパトロールについてご説明いたします。エンゼルパトロールは,市民の皆さんが健康のために散歩,ジョギング,ウォーキング等をする際に,市が貸与する帽子や腕章をつけて回っていただき,不審者,変質者及び事故等を含めて目撃した際は,110番通報をしていただくというような制度です。時間帯や回る場所は,会員の自由でございます。しかし,最近,小学校低学年の児童等の悲惨な事件が発生しておりますので,エンゼルパトロール会員全員の方に,12月9日付けで防犯活動のご協力に対するお願いということで,改めて石岡市長名で通知をしたところです。約360名の方がおりますけれど,実際には歩いているけれど腕章をつけないというような方が結構おります。お聞きすると,目立って嫌だとか,格好悪いとかというようなことなんですが,我々事務局としては,目立ってくれなければその役目を果たせませんので,そういう方に対してできるだけ帽子と腕章を着用してと。ましてこういう時期なので,子どもの登下校等に関心を持っていただいて,よく注意をしてくださいと,文書をもってお願いをしたところです。現在は,教育委員会,校長会と協力しまして,12月7日から毎日,パトカー色の公用車を使いまして八郷地区・石岡地区のそれぞれの小学校区を,午後に2時間から4時間程度のパトロールをしています。また,警察署等とも協力し,一昨日,市役所の4階第2会議室におきまして,石岡警察署生活安全課主催の石岡地区の子どもの安全対策緊急会議を開催しまして,近隣約90名の関係者が集まって会議を開いたところです。現在の防犯活動,状況につきましては以上でございます。 塚谷委員長)以上で,説明は終わりました。ただいまの説明に対し,質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 島田委員)安全パトロール隊のことなのですが,旧八郷地区では,先月でしたか,会員相互の親睦を深めるということで,公民館で,八郷の派出所,それから石岡警察署の生活安全課長さんにお出でいただいて話し合いをしました。林は旧村単位に8つの地区公民館があるのですが,その公民館の活動も含めて,区長会,公民館,学校,PTA,郵便局,農協の職員,そういうものを含めてこの隊を結成しているんですね。それで,3年ほど前に青少年を育てる町民会議というものが発足したのですが,協力してくれる方に町民会議に入会していただいて,確か会費が150円でしたか,それを納めるんです。そのうち50円を町に納めて,100円を地区で使うと,そういうもので帽子,腕章等を購入していると。それで,地区だけでお願いすると高くなるので,石岡の警察署へお願いをしてつくってもらったような報告がございましたが,石岡地区ではこれはどのようにしていますか。 生活環境部参事兼生活安全課長)エンゼルパトロールに関しましては,帽子は市費を充当しまして,業者から会員の方に対応しております。本来ですと腕章等も市費で充当しなければならないところですが,財政,予算上厳しかったものですから,石岡地区の防犯協会の事務局であります石岡警察署生活安全課の方にお願いをしまして,腕章を何とか買ってもらえないかということでお願いしまして,昨年度は500枚ほど腕章をいただいております。今回につきましても,また500枚ほどいただけないかとお願いをしたところであります。帽子につきましては,当初買い揃えておりましたものが残り少なくなりましたので,市費のほうで用意をしたいと思っております。安全マップにつきましては,12月2日の校長会に出席いたしまして,各校長先生にそれぞれの児童と話し合っていただいて,それぞれの学校の交通危険箇所や不審者の出現箇所,交通事故の多発地点,それから110番の家などを子どもたちと話し合って,旧石岡,旧八郷ともに小学校のまわりを1万分の1の白図に落としていただいて,それを我々のほうに資料として提出していただきたいということをお願いいたしました。それで,過日,小学校,中学校の校長で話し合いまして,同一書式でつくりますというようなお返事をいただいております。現在,各学校でつくっていただいていることと思いますので,でき上がり次第我々のほうで集計いたしまして,まとめてつくっていきたいと思っております。 金子委員)その安全マップの件なのですが,その作成するためにかかる費用は,どこで持つんですか。 生活環境部参事兼市民生活課長)今申しましたように,1万分の1の白図に落としたものがまとまってきたら,どのような方法で全体的なものをつくっていくか,また各学校ごとにつくって,各学校に配布して注意を喚起したいと考えておりますが,どいういう方法があるのか・・・。県警のインターネット上の地図などに落とし込めればいいのですが,電話等で概略的に聞いたところかなりの費用がかかるということですので,その辺のところがこれからの課題と思っておりますので,どういう方法で皆さんが見やすい図面を作成していくかということは,これからいろいろと検討していきたいと考えております。 金子委員)テレビ等を見ますと,安全マップについて,各地区でいろいろ知恵をしぼって作成するための準備を行っていると。例えば子どもと一緒に保護者が歩いて,自分が通学する登下校する道路の危険性,危険度を自分で書き込んだものを学校で集計して,それを1つのものにまとめ上げるというようなことを,確か昨日のテレビでやっていたと思いました。問題は,110番の家が教育委員会であるわけですね。ですからそういうものを総合してつくらなければならないということですから,百万単位でかかるので。これは現実問題としてあのような事件が石岡市で発生したらば,何百万どころではないですよ。そういう点も財政にお話して,つくるときには金がかかろうがかかるまいがきちんとしたものをつくっておかないと,後であの時こうしておけばよかったなどということでは。これは教育委員会と財政課とよく相談して,きちんとした対応をしていただきたいと思います。担当の方々には対応していただきたいと要望しまして,この件は終わります。 島田委員)金子委員がおっしゃいましたように,最近,子どもを取り巻く事故が大変多うございます。石岡から見ると旧八郷地区は人口密度が低い,広範囲だということで,地区の住民がそういう子どもたちの安全に関心を持ってもらうことが一番大切だと思うんですよね。旧八郷は林地区に一か所ということで,1つのモデルができているので,他の地区についても金子委員がおっしゃったように行政がある程度の手を差し伸べて,そういう組織をつくっていただけるような機会をつくることも大事なのかなと。それと,4,5日前に石岡,八郷のPTA会長さんの集まりがあったそうなんですが,課だけではなくて相互に連携を取って。目的は同じなので,そういうものも必要なのかなと思います。それと,安全パトロールを林で立ち上げる機会があった時に私も出席させていただいたのですが,青少年を育てる会というのは3年ほど前に八郷でできましたが,その立ち上げに大変努力した職員が,林地区の関係する職場にきたんです。安全会をつくる基礎準備のときに,その職員にもPTA会長からお願いという形で連絡を差し上げたのですが,出てこないと。課を隔たった者も目的は同じなので,そういうものに参加するべきだと思います。そういうようなことがあったので,希望と,報告をして終わります。 塚谷委員長)ほかに発言はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 塚谷委員長)ないようですので,この件については終了いたします。 続きまして,観光行政と商業振興についてを議題といたします。当市の現況について,担当より説明願います。 商工振興課長)それでは,商工振興課のほうから説明させていただきます。お手元に資料と,空き店舗並びに顔づくり整備事業の住宅地図に設置箇所,事業箇所を記していますので,参考にご覧になっていただきたいと思います。それでは説明させていただきます。電線共同溝整備事業ですが,土浦土木事務所が事業主体となりまして,中町商店街,駅前商店街の地区を現在整備を進めているところです。今年度中には事業終了予定というふうに話を聞いております。事業経費ですが,国費が7億8,000万円,県費が2億円,合計9億8,000万円を現在用意しているようです。整備完了までには,電線障害関係,今後の事業にかかる費用等で,12億円程度はかかるのではないかと判断されているところです。次に街路灯整備事業ですが,電線共同溝整備事業に付随した事業でありまして,中町,駅前通り,守木町の3商店街に街路灯を設置しています。中町につきましては15年度に12基,駅前通りが15年度に10基,守木町が16年度に10基設置しています。事業費については中町が総事業費で378万円,市の補助が180万円,駅前通りが総事業費330万7,000円,市の補助が150万円,守木町については総事業費が300万円,市補助が15万円,合計で総事業費1,008万7,000円,市補助が合計で480万円ということでございます。続きまして顔づくり整備事業ですが,14年度から開始されまして,実質整備は15年度から事業を実施しております。県が3分の1,市が3分の1という補助率で実施しています。事業経費につきましては,14年度は計画書作成ということで実施しております。実際の店舗の改造については15年度から実施しておりまして,15年度は3店舗で総事業費1,396万3,027円,16年度が12店舗で5,215万6,029円,17年度が現在7店舗整備しているところです。総事業費が2,539万8,938円,合計で22店舗の顔づくり整備が行われ,総事業費9,691万3,394円,市補助にしますと2,859万7,000円ということになります。続きまして空き店舗対策ですが,これについては14年度から実施しておりまして,当初16年度までの予定でございましたが,1年延長して実施しているところです。現在は,賃借料については5分の2,改造費についても5分の2以内の補助です。16年度までについては,各々2分の1以内で3年間,17年度については2年間ということになっております。14年度に改造で1件50万円,15年度に賃借料が5件,改造費が6件,合計469万1,000円。16年度については賃借料12件,改造費2件,合計614万4,000円,17年度については補助率が下がりまして5分の2になりまして,賃借料が9件,650万8,000円でございます。合計にしますと,賃借料が26件,1,440万4,000円,改造費が9件で343万9,000円,合計1,784万3,000円という状況でございます。以上が商工振興課の説明でございます。 観光物産課長)観光行政についてご説明させていただきます。観光案内事業でございますが,石岡駅前の観光案内所を平成15年6月6日から開設しまして,観光施設の紹介,観光案内,お土産品の紹介等を行っておるところです。15年度ですが,6月からの来所者数が9,281人,16年度が1万296人,17年度が11月末までで8,394人となっております。これは,観光協会が市から委託を受けて行っております。それで,土日祭日には歴史ボランティアの方に1名常駐していただいて,案内等の要望があれば行っていただいているところです。それから旧八郷町のほうの観光案内所が,茨城県フラワーパーク農産直売所内に平成15年5月2日に開設をしまして,観光施設,観光果樹等の紹介を行っています。ここでは,観光案内を「すてき旅案内人」の会員の方で行っていただいています。来所者数は,15年度に毎日2人体制で約8,000人,16年度も同じで約8,000人です。17年度からは土日祭日のみの対応としまして,11月までで約1,800人が来所しています。次に空き店舗対策事業といたしまして,有形登録文化財で江戸末期の商家を活用して,丁子屋さんをお借りしまして,中心市街地の観光の拠点として「まち蔵・藍」を平成16年4月29日にオープンいたしました。ここでは,名産品の委託販売や藍染体験,それから抹茶,コーヒーの提供を行っています。また,季節ごとに雛人形や5月人形,郷土玩具を展示しております。来所者ですが,16年度に1万1,516人,17年度には11月までで7,289人です。おまつり期間中はカウントができないものですから除かれております。観光誘致事業といたしまして,石岡市のほうで15年度からJRと共催する「駅からハイキング」というものを実施しています。コース内容は,駅から市内名所,有形登録文化財,まち蔵・藍,総社宮,国分寺,国分尼寺などをめぐりながら,風土記の丘までのハイキングコースを設定しています。15年度が参加者550人,16年度が417人,17年度には362人と,年々減少する傾向にありますが,県のほうとの協議でも,同じコースを設定すると減少する傾向があるということは聞いております。それから,農村及び農林業等の体験学習を受け入れて,旧八郷町のほうで盛んに行われていますが,都市との交流を行う八郷のふるさと自然体験楽校グリーンツーリズム事業を開設しておりまして,年間約2,500人が利用しています。それから,八郷の自然地形を活かしたスカイスポーツで,若者を中心に年間約2万4,000人が自然の醍醐味を味わいながら飛行しているところです。また,主な観光施設の入園者数ですが,茨城県フラワーパークが平成16年度に14万2,165人,17年度は10月末までに11万9,809人でございます。それから国民宿舎つくばねには,16年度が3万1,742人,17年度が10月末までで2万6,416人の方が利用しています。次に常陸風土記の丘ですが,16年度の総来園者数が16万2,175人で,有料エリアの入園者が1万7,831人です。17年度が10月末までに総来園者数13万5,979人が来園しております。有料エリアは1万5,413人ということでございます。以上です。 塚谷委員長)以上で説明は終わりました。ただいまの説明に対して質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 金子委員)街路灯の整備事業についてお伺いいたします。と申しますのは,私の町内,香丸町を夜にお通りになった方はご存知だと思いますが,あれだけの区間に27の街路灯があると思います。ところがこれを見ますと,中町では12基。非常に暗いですね。香丸の場合には電気料も毎月個人に集金して取っているということで,それに対して誰も反論は言っていないというのが実態なんですが,私は中町に12基だけで認めたというのが不思議なんですよね。というのは,顔づくり22店舗も補助金を出しているんですね。それで街灯は12基しか設置していない。これはどういうことかお伺いしたいと思います。 経済部次長)街路灯の整備につきましては,電線地中化事業とあわせまして駅前通り,中町,守木町商店街で街路灯の整備をしていただいたわけでございます。県の補助等をいただきながら整備を進めてきたところでございます。ご指摘いただきましたように,今の段階で香丸町さんと比べてみましても,暗いのは事実でございます。承知しております。今後になるわけですが,電線共同溝の事業の一つとして,道路照明が各交差点毎に設置されることになっております。従いまして,道路照明灯が設置されることによって現在よりは明るさは増すものと考えております。 金子委員)これは,中町もそうですが,駅前も10基なんですね。夜にあの場所を通っていただくと分かると思いますが,新しいものと古いものがございます。古いものは撤去するんですか。 経済部次長)十分実態をつかんでいない部分がございまして,古い部分の活用について承知しておりませんので,申し訳ございません。ただ,先ほども申しましたように,各商店等々には道路照明を設置していただくことになっておりますので,それらの設置を見ながら,そして地元商店街の皆様と検討させていただいて,その古いものの処置等についてどういう考え方か,検討させていただきたいと思います。 金子委員)これは,要するに顔づくりという1つの家並み,家をやるのも結構ですが,街灯が夜についていないということになると,これは寂しいですよ。香丸はまっぴかりですね。ところが後からやった中町,駅前通り,守木町は,これでまちづくりをやったということになると・・・。私たちの町内の研修であちこちの地区を見て歩きますが,これだけの街灯しかつけていないところはないですよ。夜は暗くてもいいだろうと言われればそれまでなんですが,ただ,顔づくりをやった家が中町で22軒あるんですよね。それで街灯が12基というのは,ちょっとアンバランスではないかと思うんですよ。自分の町内を取り上げて申し訳ないのですが,私どものところは本当に明るくなっていると。夜に暗いというのは商店街自体も暗いような感じになるし,また防犯上の問題も。ご存知かどうか分かりませんが,香丸町でも3年前に強盗事件がありましたよね。急きょ街灯をつけたことによって,その後は発生しておりませんが,やはり明るくするということは景観づくりにもなるし,逆に言うと防犯の意味も兼ねているわけですね。だからこの辺のところをもう少し詰めていただいて街灯をつけるようにしないと,交差点につけるだけといたしますと・・・。例えば,かすみがうら市の千代田へ下りる交差点にもつくのかつかないのか。また,もとのNTTの信号のある所の交差点,守木町の貝地からくる道路の交差点,駅前で言いますと一方通行の美容学校のところの交差点,このあたりのところも県でつけてくれるのかくれないのか,その辺のところもお伺いしたいと思います。 経済部次長)電線地中化事業に伴いますところの道路照明ですけれど,それぞれ交差点のところには道路照明をつけていただくということで確認をしているところです。ただ,守木町の商店街の関係ですが,現在,電線地中化の事業につきましては中町商店街のところまでになっています。前のNTTの事業所が金比羅さんの脇にありますけれど,あの場所から守木町の商店街,前の郵便局の間の部分については,まだ事業化が正確には決定されておりません。県に要望しているところですけれど,それらが事業実施されることによって事業地区となりますので,その事業が実施された中で街路灯の整備となりますので,ご指摘いただいた高浜街道に行く交差点については遅れるかなと思っておりますけれど,それ以外の交差点については設置されるものと受け止めているところでございます。 金子委員)極力,中町の商店会の方と話し合いをして,もう少し街路灯のことを言わないと,景観づくりの中に入らないのかなと思いますので,よろしくお願いいたします。 久保田委員)風土記の丘の件についてお尋ねしたいと思います。このデータを見る限りにおいては,10月までの類型ですから,入園者数が増えているのか減っているのかつかみきれない部分があるんですけれど。いずれにしても私がご提案したいのは,前からお話申し上げているとは思いますが,いわゆる有料ゾーンが少し狭すぎるのではないかということ。それから,ユリまつりなどのイベントの期間,少しでも風土記の丘でもって得られる収入を伸ばすのにはやはり,有料エリアゾーンの見直しというものが必要なのではないかと,前々から思っているのですけれど。それと,有料エリアの中でイベントをやっておられるようですけれど,どうしても常設展示に近い施設ですから,一度あの場所を訪ねて有料ゾーンの中に入ったら,同じようなものが展示されているのですから,リピーターというのは少なくなるわけですね。もう一度見てみたいというものではないですから。そういった意味で,有料ゾーンでもって特設展示といいますか,相当のイベントをこなしていかなければ,あのスペースだけでは収益をあげるというわけにはいかないのかなと。当然,市民の憩いの場ということを考えれば,有料ゾーンを増やすということについては問題があるのかとも思うのですが,年間の管理料,ランニングコストが相当かかっています。そうした中で,やはり有料ゾーンをある程度広げるとか,季節限定でもって有料にするとか,そういったことを今後考えていかないと,あの場所を今の状態で維持管理していくことはなかなか難しいのかなと思うところもありますので,その辺のところを執行部としてどういった考えを持っておられるのか,お伺いしておきたいと思います。 観光物産課長)風土記の丘の件に関してお答えしたいと思います。まず,有料エリアの拡大ですが,私も3年ほど前に風土記の丘を担当したことがございましたので,そのときも大変大きな課題でございました。ただ,私たちも観光エージェント等に伺いまして,ユリの時期に観光バスにたくさん来ていただくようにもなりましたが,そのときも,100円程度取れればなという考え方をもった時期もございましたが,今の風土記の丘の場所が,中にたくさんの生活道路が入っていることを考えますと,その点については検討していかなければならないかなと,やり方についても検討していかなければならないかというふうに思っているところでございます。また,有料エリアの中の常設展示が限られているというのはご指摘の通りでございまして,数多く入場していただくために担当者もイベントを考えて行っているのですが,一度入りますとリピーターとなっていただくのは難しい施設ということは心得ていますので,それでも,何らかの形で入場していただく,来園していただくというのがこれからの大きな課題であります。季節季節,イベントごとに有料エリアを広げるというのは大きな課題でありますので,検討していかなければならないことであると理解しております。 久保田委員)検討はしたということだけかなと思うのですが,来園者数を増やすということは確かに大事です。しかしその来園者を増やすがために経費をかける。石岡市として残されたものは,紙くずとトイレの汚物と。そういうことになりかねないわけです。私はその辺を。有料にする,これが一番かなと思うのですが,これが例えば観光客が来る。その時に買い物などで落としていただけるお金。これはあくまでも観光施設ですから,利益も考えてやっていかなければいけない。このままただ来客数が多ければいい,増やしていけばいい,それだけでは,風土記の丘が石岡市にとってのお荷物になってしまうのではないかと思うんです。市民の間にも,風土記の丘という施設はすばらしいものだという認識がもたれつつあるわけです。まして龍神の森のキャンプ場などと自然とが一体となって今後の整備が進むのであれば,市民の憩いの場,地域の人の憩いの場としても利用できると思うんですよ。そのためにも,継続して運営できるような,質を落とさないような方策をしていかなければならないと思うんです。なにも全体を有料エリアにしろといっているわけではありません。有料エリア内の公道なども理解しています。しかしそれを避けるような形で,古代家屋が建っている蓮池から反対側の部分,金山池から上の部分,あの部分だけでも。常に有料にしろとは言いませんが,特別にお金をかけて客を招こうとする季節がありますよね,その時期だけでも有料にしてもいいのかなと。観光エージェントはただがいいに決まってます。無料のところを狙ってくるわけだから,無料がいい,客が来なくなるよという話をするかもしれません。しかし,そういうことではないと思うんですよね。そういう意味で,ぜひもう一度有料エリアの拡大について検討していただきたいと思います。要望で結構です。 金子委員)今の風土記の丘の件につきまして,実は私,今年のユリまつりの頃に土日に行きました。今年は花の咲くのが遅かったものですから,咲かない土日に行きましたので,来た方から怒られました。ところが,いろいろ話を聞いてみますと,相当遠くからも,また,今週はだめだけれど,いつ咲くのかと。あと二週間ぐらいすると満開になると思いますよと言いましたら,10人のうち8人ぐらいは,後で見に来ますと,こう言っていました。これは,私と,たぶん鈴木副委員長も聞いていると思うんです。ですから,久保田委員から話が出たように,イベントのときなどはそれなりのお客さんが見に来るわけです。ですからその時期だけでも,1人100円でもいいですから,そのような有料ゾーンができればという考えは,私も持っています。確かに,今まで無料だったのですから高いと言われれば高いかもしれませんが,いくらかかってもあれだけのユリが咲いているのを見たいという方はたくさん出てくるのではなかろうかと思うのです。ですから,有料ゾーンについてはもう一度検討していただいてもいいのかなと思います。結構遠くから,去年も来ましたという方がいました。また,花が咲いているときに風土記の丘に電話をして確認してくださいと,そして,来ますとはっきり言っている方が,10人に8人はいたということは事実ですよね。ですから,たまたま鈴木副委員長は野菜の安売りをやってくれましたので,それなりにお客さんは新鮮な野菜ということで買っていったと思います。ですから,イベントの時にはかならずお客さんが来るということはもう分かってますので,もう一度有料ゾーンについてはご検討いただいてもいいのかなと思いますね。ましてや龍神の森も完成しますので。また,八郷地区にも畜産試験場,フラワーパークというものがあるわけですから,それらと連動した形で,はとバスにしても周遊コースができればいいのかなと。また話は違いますが,半の木にはダチョウ王国があります。結構お客さんが来ているということで,テレビにも出ています。そういったものと組み合わせて周遊コースをつくるなりすれば,たくさんのお客さんが来てくれるのかなと思います。たまたま今の観光物産課長が所長をやっていた時に,きのこの栽培とかいろいろなアイディアを出してやってくれたと。これが評判が良くてお客さんが来たということも事実ですよね。ですから,とにかく何かいいアイディアを出しながら集客のために努力をすれば,もっともっとお客さんが来てくれるのではないかと思うんですね。以前に里親制度を見に行ったことがありますが,例えば風土記の丘の一部分を石岡市民なり他の人でもいいから一坪単位に切って管理していただくというのも,一つの方法かなと思います。とにかくもっといろいろアイディアを出してもらって検討すれば,もっとお客さんも来るのではなかろうかと思います。それはやはりフラワーパークにも言えることであって,お客さんに管理をしてもらうような場所を設けて,その方に里親制度にして受け持ってもらうことにすると,自分でも行くし,花を見に来るお客さんも増えてくると思うんですよね。そのように花をつくって花を育てたいという方は,各家庭でもびっしりとプランターに花が育てられてますよね。ですから,それだけ花に対する1つの憧れというか,関心があるわけです。だからそういったことを利用する方法を考えるなり,何かアイディアを出して考えていただければ,お客さんが来ると思うんですね。そういったアイディアを出しあって,なんとかお客さんを集めるということを考えるべきだと思います。それともう1つ注文があるのですが,石岡市の観光協会ですね。観光協会のメンバーを見ればお分かりと思いますが,石岡の本当のトップの方々が集まっているのが観光協会だと思います。ですから,あの観光協会に入っている役員の方々のアイディアをもっと出していただくと。ただ漫然と会議をするのではなく,例えば風土記の丘で会議をやったら風土記の丘のためにいいアイディアを出してくださいよと。石岡のそうそうたるメンバーが役員ですから,あの方々のアイディアを借りればなにかしら新しいアイディアが出てくるのではないかと思うんですね。ところが聞こうともしない。ただ漫然と総会だけをやって終わると。これはあれだけのメンバーを集めておくわりにはちょっとお粗末過ぎるのではなかろうかと思うんですね。ですからもっとやっぱりそういう方々にいいアイディアを出していただいて,石岡市の今後の発展のために努力するということは必要なのではなかろうかと思うんですよね。ですからその辺のところを十分ご検討いただいて,それから,久保田委員同様に有料ゾーンの拡大を検討していただきたいと,そのように思います。要望で結構です。 経済部次長)観光協会に対するご要望を承ったわけでございますが,観光協会でも平成13年度からだったかと思いますが,観光協会としてまちのにぎわいづくりという観点から,2年間かけて歴史の道づくり事業と2つのテーマを持ちまして,観光協会のみなさんにそれぞれの事業を担っていただきまして,勉強会をしてきた経過がございます。あわせて石岡の歴史というテーマでの勉強会も1年間してきてございます。そういったことで,観光協会としても新たな観光資源の発掘という観点でいろいろと実施してきたという事実はございます。そういったものが今後,成果が出るように努めていきたいと思っているところでございます。あわせまして今後,旧石岡市の観光協会と旧八郷町の観光協会が一体化するということが予定されていますので,そういうことも含めまして検討させていただきたいと思います。 塚谷委員長)ないようですので,この件に関しまして,終了いたします。 鈴木副委員長)みなさんにお伺いしたいのですが,実は霞ヶ浦浄化のことなのですが,ある会社の社長さん,いろいろなところで資金提供,技術提供をしている社長さんにお会いしまして,霞ヶ浦の浄化,有用微生物の関係でできますかということをお話したんですが,要するに霞ヶ浦に流入する河川の浄化をすれば可能性はあるということをお聞きしまして,それも検討しましょうというお話があったんです。その時に,私は恋瀬川あたりをやったらどうかと思うんですが。ただ,私が有用微生物群に関して発言をすると,どうも問題があるようで,そういうことがもし石岡市で。技術提供,資金提供がありますが,人力だけは市で出さなければならないのですが,そういうことがもし具体的に話があった場合,石岡市としてどうお考えですか。 生活環境部長)先日の予算委員会でもお話しましたとおり,私ども,山王川,園部川,恋瀬川等々につきまして,水質浄化に取り組んでいます。ただいま委員さんより話のありましたことに関しましては,ご意見等を踏まえてなるべく協議していきたいと考えております。 鈴木副委員長)その社長さんの手がけたところは,瀬戸内海じゃぶじゃぶプロジェクトとか,道頓堀,日本橋川,全国いろいろなところでボランティア的に資金提供,技術提供をしている方なんです。ですから,霞ヶ浦のほうでもそういうものを検討してみたらと思ったものですから,もし資金も技術も提供していただけるのなら,恋瀬川あたりがいいのではないかと思ったものですから。もちろん,私が関わっているからだめだとおっしゃれば,かすみがうら市とか潮来の推薦をしたいと思いますので,ご検討お願いいたします。 金子委員)霞ヶ浦水質浄化の件で,一昨年の11月の台風の時に,つくばファームからコーヒー色をした水が排水路を伝わって恋瀬川へ流れたという事実がございます。それにつきましては,会社側と役所側で話し合いをしながら対策はとっていますがね。その河川は今まで,水内の耕作組合の中を通っている排水路が,一昨年,国の予算によって整備されたと。水がきれいになったところへこの茶色い水が流れたということで,あの地区の第2工区の方々は非常に心配して,最近まで,どうなんだという話がございました。いずれにしても,霞ヶ浦の水質浄化というものは,つくばで行われました世界湖沼会議の時も大きな問題として取り上げられた問題でもございます。また,本年度は霞ヶ浦関係,つくば関係の首長さん方がアフリカで行われた湖沼会議に出席をしているということは,やはり霞ヶ浦の水質浄化ということをメインにして茨城県が取組んでいるから世界の湖沼会議にも進んで出席しているのではなかろうかと思うわけです。石岡市は,ご存知のように霞ヶ浦のすぐ脇ですから。霞ヶ浦の水質浄化については真剣に考えなければならないと思いますね。というのは現実問題として,霞ヶ浦の水質浄化がよくなっているのかなっていないのかということを見た時に,おそらく横ばいか若干悪くなっているというのが霞ヶ浦の現況ではなかろうかと思うんです。これは霞ヶ浦そのものの水深が浅いというのもあると思いますが,だから汚れてもいいんだということはないんです。ですから,今からは水質をよくしなくてはならないということは,これまではなかったつくばファームから茶色い水が流れたということも現実的にあるわけですから。ですから,おかしな水が流れるということは,今後ますます増えてくると思うんですね。そういうことを考えると,真剣に霞ヶ浦の水質浄化を考えないと,今よりきれいにしようと思った時には大変ですよと。そういうことがありますので,行政側としても霞ヶ浦の水質浄化についてはもっと真剣に考えていただいてもいいかなと。要望しておきます。 塚谷委員長)次に,その他の件といたしまして,農政課より報告事項の申し出がありましたので,ご説明願います。 経済部参事兼農政課長)大変急きょではございますが,農政課よりご連絡申し上げます。石岡市にございますつくばファームの高病原性鳥インフルエンザ発生の経過についてでございます。つくばファームについては,8月29日に殺処分をした経過がございます。この前段として8月18日から,いせファーム系統の養鶏場を中心として,鳥インフルエンザの抗体ないしはウィルスの確認ということで経過を追ってございます。9月1日に殺処分,約10万450羽の処分が行われたわけですが,これについては県の家畜保健衛生所を中心として,2週間に1度の採血ないしは排泄物の検査を今日まで行ってきました。県としては11月17日でそういった監視下に置く検査が完了予定ということで行ってきましたが,ご存知のように今,小川町,美野里町がまだ殺処分の実施をしている最中でございます。こういったことで,期間を延長して現在に至っておりました。この検査期間中,つくばファームで12月8日に8回目の検査を行いました。この時点で,12月12日にウィルスの分離が確認されたわけです。これにあたりまして,12月13日につくばファーム12鶏舎約100万羽ですが,その1鶏舎からH5亜型ウィルスが検出されたと。同日,殺処分命令が出されました。今後の国,県,市での対応ですけれど,12月13日に殺処分命令が出されたのですが,国・県協議の中で年明けではどうだろうという話もありましたけれど,ウィルスが確認されたということで,国のほうから県に対して即殺処分を行うように指導がありました。こういったわけで,週明けの12月20日から12月23日,終わらなければ24日まで,1鶏舎9万羽の殺処分ないし焼却処分を予定しています。卵については,後ろに図面を用意していますが,8月に出た鶏舎が4号鶏舎,今回発生鶏舎が10号鶏舎ということで,10号鶏舎から採卵したものは焼却処分ですけれど,その他の鶏舎については自粛ないし移動もできるということで,進めています。10号鶏舎は殺処分ということですが,残りの11鶏舎については,12月22日から県のほうでウィルスのまったく入っていない清浄なおとり鶏を放しまして,他の鶏舎に感染していないかどうか追跡調査を実施いたします。これにつきましては,年明けの1月5日頃にそれがはっきりするということです。もしウィルスが検出されますと,追加処分,最悪になりますと100万羽全部殺処分ということも考えられます。市としての対応ですが,本日午後に対策本部を設置しまして,来週からの対策に備えていきたいと考えております。また,三村地区でございますので,大原,水内地区の地元の方にお知らせをしてまいりたいと,このように考えております。 塚谷委員長)ただいまの説明に関しまして,質疑等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 金子委員)つくばファームにつきましては,鳥インフルエンザとはなっていますが,国・県では伝染病予防法というような形でこの養鶏について殺すんだということだと思うんですね。これは,人間に感染するのかどうかはまだ分からないというところがあるようですね。そのために陽性の鶏については殺すんだよということで,これは本当にどういうふうに転ぶか分からないというのが鳥インフルエンザだと思いますね。それで,現在は弱いとされているH5亜型とかいうらしいですが,現実的に中国では何人か亡くなった方がいるわけですから,今後いつ強いウィルスに変わるか分からないと言われている菌だけに,本当にただそのインフルエンザにかかっている鳥だというだけの話ではすまないのかなという気がするんですね。だから本当に,地元の方はものすごく心配していますよ。一昨年茶色の水が流れたのだって,今まで流れなかったところに流れたんですからね。そういうふうに,つくばファームについては三村地区では非常に,この鳥インフルエンザ発生というものがあるだけに不安を持っていますので,それなりにきちんとした説明をしていただいて,対応をしていただくように,私からも要望したいと思いますので,よろしくお願いいたします。 鈴木委員)ただいまの関連で執行部にお願いをしたいのですが,前々から危惧はしていたのですが,前回の8月にあったつくばファームの問題と,今回12月にまた発生したわけですが,前回,石岡市で茨城町の鶏卵をかなりの量処分した経過がございます。したがいまして,鳥インフルエンザの発生時から,これまでに石岡としてどの程度の出費がなされているのか,その辺については我々もまったく分からないし,一般市民も分からないわけです。どの程度の出費がなされているのか十分把握した上で当委員会にご通知を願いたい,このように要望しておきます。多くの市民の皆さんから,あんなに石岡で発生して,どうなっているのかと,石岡市でお金を払っているのかと,そういうようなことも聞かれていますので,その辺も十分に。過日の茨城町の町長との話の中でも,茨城町ではかなりの出費をしているんだという話も聞いていますので,詳細については後で結構ですので,そういったデータを各委員にお示しいただきたいと思います。 塚谷委員長)ほかに発言はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 塚谷委員長)ないようですので,この件に関しましては,以上で終了いたします。 この際,お諮りいたします。本日説明を求めた観光行政及び農業行政については,当委員会の調査に資するため,現地調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 塚谷委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。暫時休憩いたします。 − 休 憩 − (現地調査) 塚谷委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。ただいま現地調査を実施したわけですが,これら観光行政・商業振興の方策と,先に説明を受けた防犯行政については,今後の委員会の調査活動に資するため,委員会条例第32条に基づく委員派遣承認要求を行い,管外調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 塚谷委員長)ご異議なしと認めます。さらにお諮りいたします。この際,当該管外調査については,調査の充実を図るため,執行部職員の派遣を求めることといたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 塚谷委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。ただいま決定しました管外調査に係る諸事項につきましては,後ほど改めてご連絡申し上げます。 次に,閉会中の継続調査の申し出についてを議題といたします。当委員会において,閉会中もなお継続して調査を行うため,石岡市議会委員会条例第36条の規定により,お手元に配布いたしました案文に示す事件・事由を付し,閉会中の継続調査を申し出たいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 塚谷委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。以上で,本日の市民経済委員会を閉会いたします。 |