〒315-8640 茨城県石岡市石岡一丁目1−1 Tel 0299(23)1111 内線310 gikai@city.ishioka.lg.jp |
前島委員長)ただ今から,企画委員会を開会いたします。本日の議題は,鹿島鉄道対策について,総合計画の進捗状況について,茅葺民家調査保存事業について,新市町主要プロジェクト支援事業について,合併特例債について,合併調整事務について,以上であります。次に,本日の審査に当たり,説明員として委員長において出席を求めた者の職指名は,企画部長・中村君,企画部次長・市村君,参事兼企画課長・荻沼君,地域計画課長・今泉君,以上であります。
これより審査に入ります。なお審査上の発言は挙手によりこれを許します。 最初に,鹿島鉄道対策についてを議題といたします。執行部より説明を求めます。 参事兼企画課長)@番の鹿島鉄道対策について,これまでの流れ,それから先般行われました関係者からの意見聴取など踏まえましてご報告申しあげます。
まず最初に,恐縮ですがA3版の様式でご説明申しあげます。左のページが今ここにいるという位置を示したものでございまして,6月2日の下に破線をお引きしてございます。本日ここまでの流れが,関東運輸局のフローの中では到達したということでございます。一昨日,5月31日に関係者から国土交通省による意見の聴取がございました。一般的に申しあげれば公聴会のような感じでございます。右の表のとおり,意見を述べた者,10団体のそれぞれの代表の方でございます。 1番目が関東鉄道の子会社である関鉄グリーンバス。これはどういう関連かと言いますと,鉄道廃止となれば代替輸送を全面的に担うのはバス会社であるというふうな観点から,廃止に向けて万全を期して今後の検討と準備に当たりたいという旨でございます。特に廃止ということが100パーセント決まったわけではございませんけれども,廃止というフローの中での意見聴取だということをご理解をいただきたいと思います。すなわち,バス会社としては「廃止となれば」という仮説のもとに万全の準備を整えたいというとでございます。 それから2番以降,6番まで地方公共団体でございまして,それぞれの首長,あるいは企画調整課長,あるいは茨城県においては企画部長。これは各自治体あるいは茨城県としての考え方,今後も存続に向けて一層の努力をしていきたいというふうな内容でございました。それから7番以下10番。これはそれぞれの支援団体の考え方。細かいところで異なってございまして,かしてつ応援団と鹿島鉄道支援会議,これはほとんど同じです。従来も支援活動を展開してきたと。今後も支援活動を通じて利用者の増を図っていきたいというふうな内容でございます。 9番のNPOさんについては,主に臨時の貸切列車を年間3本ないし4本運行しております。今後もこのような活動を通じて支援をしていきたいと。 10番がちょっと観点が違いまして,環境保護の観点から,鹿島鉄道は存続させるべきだと。その一つの例として挙げてございますのが,いわゆる天ぷら油。食用油の廃油を単純精製することによって,鹿島鉄道が使用するディーゼル機関の燃料に使うことができると。そのような運動も今後取り組んでいきたいと。それからアサザ基金という環境保護団体ですので,鹿島鉄道の沿線,特に霞ヶ浦にアサザが沢山群生しておりますので,そういう水辺の環境保護の観点から,子どもたちの教育の場として鹿島鉄道の利用価値が今後も高まるというふうな内容でございました。以上が5月31日の意見聴取の内容でございます。 それではお手元の資料に基づきまして,ご説明申しあげます。まず鹿島鉄道対策協議会の総会の資料でございます。このような資料でございます。去る5月12日,18年度の総会が開かれたわけでございますが,そのときに委員の方々にお示しした資料でございます。1ページが事業報告書でございます。あくまで対策協議会としてこのような事業を展開してきましたということです。続きまして2ページが収支決算の報告でございます。3ページが監査の報告書。4ページが規約の一部改正がございまして,沿線5市町村から4市に変わったということがございまして,それぞれの文言を変えてございます。5ページが18年度の事業計画です。6ページが同じく収支予算。7ページ,18年度総会で任期満了に伴う役員改選ということが議題に挙がってございまして,会長以下幹事4名の方々全員が再任ということでございます。総会資料の説明は以上でございますが,ここまでの議事が終わった時点で,次に鉄道側からさまざまな決算報告を含めた数字の説明を求めてございます。 資料1というページでございます。資料1の1枚目が17年度の営業成績表(全事業)と記してございますが,鹿島鉄道の営業項目の中には,鉄道事業と主に付帯事業,この2つに分かれてございます。全事業の結果をご覧いただきますと,一番下の一番左側,差引損益,マイナス109万2,000円。これは沿線自治体並びに茨城県の財政支援をもっても,なおかつマイナスであるというふうな意味でございます。 次のページを開けていただきますと,平成18年度の,あくまでこれは想定でございますが,同じ項目をご覧いただきますと,赤字幅が拡大をいたしまして,2,285万5,000円程度の赤字がでるだろうということでございます。 それから次のページでございますけれども,輸送人員対前年比較表,これは通学定期の2割引実験など,さまざまな,私ども事業,あるいは支援活動を行ってまいったわけですけれども,17年度は,対前年度ですから16年年度と比較しまして6万7,506人,いわゆる6万7,500人も乗客が減ってしまったということでございます。これまでは4万人台ぐらいが最高の減員だったんですが,17年度について言いますと,遙かに凌ぐ6万7,000人以上の方々が減ってしまったということの数字でございます。 次が資料2でございますけれども,先ほど触れました通学定期の割引実験というものをやってみたわけです。2割,通学定期の料金を割り引いたんですが,結果としましては大きなマイナスであるということです。一番右側の一番下の数字をご覧いただきたいと思います。割引実験を行わなかった17年4月と,割引実験を行った18年4月の単純比較ですが,割引実験したにもかかわらず,マイナス50万620円であると。マイナス率にしますと,マイナスの5.1パーセントであったということでございます。 さまざまな事業,さまざまな支援活動をしてるんですが,依然として下げ止まりがかからない,下がる一方だということでございます。 続きまして資料の3でございますけれども,これはかしてつ応援団を中心といたしまして公的支援を継続してくださいというふうな署名運動を展開しておったわけですが,最終的に,一番下に書いてございます1万6,553人の署名が集まりましたと。署名を添えて,対策協議会長である石岡市長に提出がされたわけでございます。 その次のページが,これはかしてつ応援団と常に連携しながら行っている支援団体,かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会,ブルーバンドというのは手に巻く青いバンドでございますけれども,再生計画づくりのために,あと2年間公的支援を継続していただきたいというふうな内容の要望書でございます。こういうことが総会ですべて報告をされたわけでございますけれども,各委員からさまざまなご意見が出ました。 今後の特に鹿島鉄道の在り方,根幹的な問題,またまだ結論には達してございませんが,今後対策協議会としても,引き続き協議を進めるということでご了解は頂戴したわけでございますが,今までご説明申しあげたものを集約しますと,次に添付してございます別添資料でございます。概要をご説明いたしますと,輸送人員は平成13年に94万6,000人ほどあったものが,平成17年は77万6,000人と。毎年毎年減り続けて,ここまで来ていると。それから2番目,輸送密度。これは鉄道の営業キロ1キロメートル当たり1日の平均乗客数を表す1つの指数でございますけれども,鹿島鉄道の平成17年の輸送密度は556人と。ちなみに,一般的に2,000人程度が損益の分岐点だろうというふうに言われてまして,JRの場合は輸送密度は2,000人を下回りますと廃線の対象になってしまいます。参考までに申しますと,すでに廃線になった日立電鉄,輸送密度が1,500人程度でございました。1,500人程度であったにも関わらず,日立電鉄は将来性が全くないということで,結果的には廃止になっておるわけですから,556人の輸送密度で鉄道が走ってるというのは奇跡中の奇跡だというふうに捉えることもできると思います。 それから3番目は先ほどご説明申しあげました通学定期の実験の結果です。2割引きやってもマイナス50万円だということ。 それから4番目ですが,結局高校生の通学に要する人間が激減をしておりまして,このままでは鉄道の存続はおろか,地域のさまざまな経済効果についても悪い影響を与えるわけですが,高校については,昨日も沿線すべての高校をお尋ねして,何とか鹿島鉄道を使った通学手段に変えていただきたいということをお願いしてまいりました。これまでも何回となくお願いをしているんですが,残念ながら高校生の通学利用は落ち込む一方だと。あるいはさまざまなイベントにも参画をしまして,窮状を訴えるんですが,これも一過性で終わってしまうというふうなことでございます。 それから5番。今後,予想される赤字額,これは対策協議会でもご議論いただいた数字ですが,今後5か年間に予想される赤字額は5億3,000万円。ただし,この5億3,000万円をはじき出した時点っていうのが昨年の12月の時点が5億3,000万円でございますので,ここまで落ち込んだ数字を基に計算をし直すと,もっともこれが膨れているのではないかというふうに予想はしてございます。 次のページでございますが,今後の選択肢を幾つか載せてございます。鉄道経営を担う,ほかからの事業者の募集という意味あいですけれども,ここまで経営状態が悪化した鹿島鉄道に対して,果たしてほかから「私が代わりましょう」というふうな方がいるというふうには,なかなか行かないと思いますけれども,上下分離方式というやり方を含めて,このへんの動きをちょっと探ってみたいということでございます。 それから第3セクター方式という方法も,当然のことながらあるんですが,先般,北海道のふるさと銀河鉄道が,第3セクター方式でもやっていけないということで廃止になってございます。これは私ども沿線自治体の将来を考えると一番リスクの大きい方法でございますので,非現実的な方法だろうというふうに捉えています。 3番が,一般的に廃止になった後のことをしっかり整備した上で廃止を容認するという意味あいの選択肢でございます。これは日立電鉄含めて沢山。 それから4番は,今後も財政支援を延長するんだよ,というふうな意味あいのことでございますが,ただ今後の赤字が膨大に膨らむ一方ですから,この数字が全く現時点でつかめない。そのような状況で,今後の財政支援を延長するということは,単純になかなか決められないところがございまして,特に単年度当たりの赤字が今後2億円程度まで膨れるだろうというふうな予想もございますので,この選択肢についても相当慎重にならざるを得ないということです。それから,百里基地の燃料輸送がトラック便に代わったということが鹿島鉄道の経営悪化の要因の1つでございますので,防衛庁への働きかけ,これは先般,行方市長と鉾田市長が防衛庁にお尋ねした折,このことを申し伝えてくださったということを伺ってございます。ただ防衛庁としては,鉄道輸送をトラック輸送に変えたと。その年月が,まだ5年弱しか経ってないんですね。それを急きょ,また鉄道輸送に戻すということも考えられないだろうというふうには思ってますけれども,防衛庁長官が地元茨城県の出身だということでございまして,鉾田,行方,小美玉につきましては米軍のF15の訓練移転の百里基地の問題を抱えてございますので,防衛庁にお尋ねする機会が何度かあるだろうということで,このような申し入れをしていただけたということでございます。それから最後のページになりますけれども,これは単純なフローチャートでございます。上の段が存続した場合のフローでございます。「存続」ともし決まったときは,どのような方法なのかということです。鹿島鉄道そのものを存続させて第3セクターなのか,公的財政支援の継続なのか,あるいは下の段で,まったくほかの業者で存続をさせるのかということです。それから半ばから下,これは廃止になった場合でございますが,これは代替の交通手段をきちんと整備した上での廃止ということでございますので,代替交通手段の最も適当なものはバス輸送であろうと,そのように思っているわけでございます。 以上が概要のご報告でございます。 前島委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の説明について質問等ございませんか。
村山委員)今の百里基地の燃料の輸送の,防衛庁ですか。額賀さんがいるということでちょっと話しが出ましたけど,これは実際には返事は来てないんでしょ?
参事兼企画課長)私どもが承っている内容ですと,この日この時は防衛庁長官にはお会いできなかったと。東京防衛施設局の局長さんと施設部長さんにお会いできたと。口頭ではありますが,ただ今申しあげたような内容はしっかりとお伝えしたと。今後検討させていただきたいという旨のご発言はいただきましたけれども,それ以上,それ以外のご発言はなかったそうでございます。
村山委員)F15の方のニュースなんかも見てると,どこも慎重でね。どこから手をつけていいのか判らないようなニュースが入ってきてますけど,これやっぱりどうなんでしょうね。地元としては,ここにも丹羽雄哉さんっていう衆議院議員がいるんでね,そのへんの連係プレーがとれるのかとれないのか。そのへんのことをどうするのかっていうのも1つあるんじゃないかと思うんですよね。F15が使う燃料だって馬鹿にならないだろうし,5年前に変えたということだけで対応できるかどうかということも含めて考えていくべきじゃないかなというふうに,おぼろげながら思ってるんですけどね。そのへんは判りませんね。どういうふうに対応したらいいのかね。政治的決着みたいな,地域として小美玉市も,それから行方市の方も,百里基地のF15の受け入れに関してはまだまだ慎重な様子であるんでね,そのへんの前の段階の根回しが必要じゃないかっていうふうに思うんですけどね。石岡市としてはこの間,横田市長も答弁したように,周りの情勢を見ながら,ということがありましたのでね。そのへんをどんなふうに進めていくのかがひとつの課題になるかと思うんですがね。
参事兼企画課長)ただ,技術的なことで大変恐縮なんですが,燃料輸送は鹿島鉄道で榎本まで貨車輸送いたしまして,榎本から百里までパイプラインで送ってたんですけれども,すでに燃料中継基地の榎本の施設を全部撤去してしまったと。もちろんパイプラインも撤去済みですね。それから貨車でJR常磐線を走ってきたものが,鹿島鉄道に引き込み線を通じてジョイント部で乗り換えたわけですが,JR線と鹿島線のジョイント分,いわゆる引き込み部分をこれまた全面撤去をしてしまったということで,そういう方法が浮上するかどうかはまだまだ判りませんが,浮上したとした場合,関連施設は全部ゼロから造り直さなくてはならないという現状でございます。
徳増委員)いま出ました政治的決着という方法も考えられるんですけれども,その政治的決着で,良い方向に行けばいいんですけれども,それは万に一つぐらいのことであって,市としてひとつの方向性を出さなければいけないと思うんですね。かしてつ応援団とか,ここに関わっていらっしゃる方たちの情緒的な思いは本当によく分かるんです。石岡の方たちが,小さい頃に乗って泳ぎに行ったとか,そういった大切な部分というのもよく分かるんですね。だけれども,議会としては予算を考えなければいけませんのでね,それを考えていくと,もっともっとシビアな目で見なければいけないという…。私たちもその情緒の部分に流されると,どうしても判断を誤るのではないかなと思います。今まで,これだけ支援して駄目であったし,これから先も赤字しか見込めないとなれば,私は,冷たい言い方かもしれないけれども,このへんで手を打つということが必要なのではないかなと。判断の時期を誤ると,ますます各沿線の自治体も赤字を引きずることになるのではないかなと思います。質問ではないので,お答えは結構でございます。
前島委員長)ほかにご発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)発言なしと認め,以上で鹿島鉄道対策についての審査を終了いたします。次に,総合計画の進捗状況についてを議題といたします。本件について,執行部より報告を求めます。
参事兼企画課長)A番の,総合計画の策定状況,現在の進捗状況について,その概要をご説明申しあげます。まずA3版の横長の様式でございますが,左から審議会,次に策定委員会,アンケート,ワークショップと記載をしてございます。
審議会につきましては2月に設置がなされまして,毎月1回のペースで,精力的,真剣な協議がなされておるところでございます。5月までにすでに第4回の審議会が終わったところでございます。策定委員会につきましては,それより若干回数が多ございまして,実は今日の午前中も策定委員会を行こなったところです。すでに第6回が終了してございます。アンケート調査については1回,それからワークショップが5月20日に立ち上がりまして,第1回目のワークショップが行われたところでございまして,残りが2回,3回とあるわけでございますが,第1回のワークショップにつきましては,合併後まだ半年ちょっとということがございまして,両方のさまざまな委員の方々がいらっしゃいますので,1日をかけまして,新石岡市すべてをタウンウォッチングということで,見ていただきました。 実質のワークショップの会議は,6月17日を予定してございます第2回からということになります。それではお手元の資料を開けていただきまして,総合計画の表紙の次でございますが,第1部の総論,1章,2章,3章から成ってございます。ページが多ございますので,掻い摘んでのご説明となります。お許しをいただきたいと思います。 1枚開けていただきまして,ページで言いますと2ページでございます。ここには策定の趣旨が記載されてございます。並びに3ページにまいりますと,基本的な考え方,このような考え方に基づいて総合計画を策定するんだよということでございます。それから4ページ,5ページにまいりますと,計画の構成と内容でございます。基本構想がございまして,基本計画がその下にございます。それから実施計画というふうなことでございます。それから6,7ページが現在の石岡市の姿,これまでの歴史と歩みのページとなってございます。それから8ページが,石岡市を構成する旧石岡市,旧八郷町のこれまでの合併の流れを,絵で表したわけでございます。八郷は8つから成った,石岡市は4つから成った ということでございます。それから9ページからいよいよ,それぞれの項目に入るわけですけれども,人口と世帯,10ページ,11ページと続いてまいります。特に人口問題につきましては,前回の第4回の総合計画審議会で集中的な審議がなされまして,将来の石岡市の人口は8万2,000人が適当だろうというふうな意見に集約が成されたわけでございますが,人口そのものは,推計によりますと,10年後の石岡市の人口は7万8,000人程度に落ち込んでしまうというふうな推定になっておるんですが,やはり人口が減少して発展した町はないだろうというふうな理念もございまして,現在の人口である8万2,000人。国勢調査の人口が8万1,889人でございますので,この8万2,000人を10年後の基礎人口として目標を掲げたいということでございます。 それから12ページが産業でございます。14,15ページが産業の中で工業,商業というふうなページになってございます。それから16ページが観光でございますけれども,この観光の捉え方,あるいは意味あい。毎回,さまざまな議論がなされまして,ここは3回ほど修正した結果がこのようなページになってございます。 17ページが交通で,18ページ以降が社会環境の変化と今後の課題ということになってございます。今後回数を重ねるにつれ,総論から各論にご審議が移行していくわけでございますけれども,毎月1回のペース。10月については月2回のペースという非常にタイトなスケジュールでございますけれども,審議会の皆さま,真剣に活発なご意見を頂戴してございますので,素晴らしい総合計画を作り上げて行きたいと思います。 途中の経過につきましては,機会あるごとに,またご報告を申しあげたいと思っております。 それから資料の次のページがアンケートの報告でございます。重複する部分がございますので,アンケートの中味につきましては7ページ以降,ご報告をさせていただきたいと思います。 現在の石岡市が誇れる魅力。長所としては「自然」,「歴史」,「伝統」だということでございます。それぞれの数値が並んでいます。 次のページをお開けいただきまして,8ページでございます。市民が望む将来像のキーワード。これも先ほどと同じ,まず「自然」が第1番,次に「やすらぎ」と「安全・安心」。 9ページでございますが,要するに「石岡市にこれからも住み続けたいですか」ということでございます。もう大半の方はこれからも石岡に住み続けたいと。「県外に移りたい」,あるいは「ほかの市町村に移りたい」という方も当然,若干ございまして,1割程度はそういう方のご意見でございます。 それから10ページでございます。ここは石岡市の短所をお伺いしたわけでございますが,やはり日常生活における不便さ,これが短所だということでございます。特に公共交通機関の便がすこぶる悪い,というのがトップでございます。 それから11ページが石岡市の行政サービスでございますが,さまざまな分野でこのようなグラフに現れてきているわけでございます。1番下の表は,それを四角く,重要度というふうな観点から見た場合でございますけれども,それぞれの分野にそれぞれのところのマーキングがなされてまして,どうしても市民の関心の高いところは「保健・医療・福祉」,あるいは「安全な地域づくり」,こういうところが重点的に維持をしてほしいという分野に挙がっております。 それからぺージをお開けいただきますと,業務改善必要度という表し方をしてございます。端的に申しあげると,マイナスの方に伸びてるグラフについては,あまり精力的な改善は必要ないだろうというふうに捉えて結構でございます。プラスの方に転じているのは業務改善の必要があるということですので,12ページを見ますと,「行財政改革の推進」は,これは市民から見れば業務改善として必要度が高いということになります。逆に言いますと,「住民と行政の協働」,これは私ども事務方は一番大切なことだと捉えてるんですが,このような数値になっているということでございます。 14ページも続けて同じでございます。34番の「国際交流の推進」,これはマイナス幅が一番大きいわけですけども,それから7番の「住宅の整備」も大きなマイナス数値なんです。これはもう,土地柄的にみなさん,自分の住宅の心配はないというふうな意味あいですから,業務改善の重要度数からするとマイナスで現れていると。 それから15ページが,先ほど触れました将来人口でございます。現状維持,あるいはやや増加ということでございます。 それから16,17ページでございますが,今後の行政サービスの在り方についてお尋ねをしたわけでございます。一番多いのはやっぱり金銭的な負担の軽減。行政に対する金銭的な負担を少しでも軽くしていただきたいということ。そのために,17ページに記載してございますが,人も金も無駄のない行政運営。 それから18ページへまいりますけれども,地域活動,住民参加。つまりボランティアの部分でございますが,残念ながらこの地域においては,まだまだボランティア,奉仕活動への意識は低いということでございます。 19ページで,あなたがボランティアあるいは奉仕活動で参加してるのは何ですかと。地域の行事,清掃,美化活動。このへんのボランティアが一番多いと。つっこんだボランティアということはなかなか行われにくい地域だということ。 それから20ページ。なぜそのボランティアその他に活動しない,あるいはできないのかということ。これは情報の集約,周知方法がもっともっと拡充する必要があるだろうということでございます。 それから21ページでございますが,あなたは地域の役割をどのように考えますか,ということでございますが,1番多ございますのが「住民の意見や要望を取りまとめて市役所や市議会に働きかける」仕事だと。結局これは,一般的に申しあげて,区長さんが行っている役割ですね。それから22,23ページ。どのような活動に参加したいか。1番多ございますのは「住みよいまちづくりに役立つ清掃や美化活動」。先ほどのアンケート結果とまったく同じです。手軽に気軽に参加できる活動だということでございます。 それから次のページが,市民自身の熱意がもう少し必要ではないかということでございますけれども,「まちづくりに対する市民自身の熱意」として658人ございましたけれども,現在行っているワークショップもその一つでございます。 それから24,25ページでございますけれども,市政に参加したいその方法。自分の意見を発表できる機会への参加,端的に申しますと行政が行うアンケート調査が1番でございます。それから一番最後の問いになるんですけれども,まだ合併後間もない,日の浅いときのアンケート調査ということもございまして,合併したという実感そのものが,旧石岡,旧八郷を問わず,まだまだ日常生活の中にはないというふうなことです。今後これは,新市の一体性の醸成が進むにつれ,合併したことの実感をもっていただけるようにしなくてはならないというふうに考えてございます。以上でございます。 前島委員長)ただいま執行部より,総合計画の進捗状況について報告があったわけですが,本件について質問はございませんか。
村山委員)大変前の話しで恐縮なんですけどね,このあいだ丹羽先生のところから手紙が来ましてね,中心市街地活性化に対する予算付けのことで。僕も何回か手にしてたんですけど,どこに出していいか分からなかったんですよね。それでたまたま,「丹羽さんに何もやらないよ」という噂が町の中にあるよ,というのを丹羽さんの秘書さんに言って,「こういうことをやってるんだったら,ちゃんとPRしたらどうなんですか」と。そのときに,これにも関連するんですけどね,やっぱり東京から観光という捉え方をして,東京から割合に日帰りで簡単に来られる自然が石岡にあるわけですよね。石岡としてもそれは,口でも言ってる歴史もあると言いながら,合併前に八郷の前の町長さん,関野さんですか。それから千代田の鈴木さん。それから石岡の木村さんの時代にそういう提案を…,自然を生かした,ということを言って,それぞれ千代田,八郷の長の方は「大変いい話しだ」というのでOKしたと。石岡からは何の回答もなかったということを聞いたんですよ。そういうのは聞いてますか,前に。木村さんの時代ですからね,つい5〜6年前の話しでしょうね。
企画部長)ただ今,村山委員さんの仰られました件につきましては,私どもお話しを聞いてございませんので,よろしくお願いしたいと思います。
村山委員)どこにどういう経路で話したのかはよく知りませんでしたけど,そういうものの国の補助みたいなものを持ってくるときに,どういうことでどう入ってくるのか僕らも知らなかったんですよね。そして今回,よく説明してくれたんですけど。もちろん市の方から予算を出して,それで県を通して国へと。逆のルートで戻ってくるんですよ,というようなことなので。今回その詳しい資料も貰ったんですけどね。デマンド交通に2,000万円プラスする,**ということもね,書いてあったんで。
(「まちづくり交付金?」と呼ぶ者あり)
村山委員)地域活性ということでしたね,項目はね。そういうのは,どこでどう消えちゃうのかね。どんなふうにしてどうやっていくのかっていう一体化がまったくない。国・県・市のパイプがまったく敷かれてないっていうのがあって,これは市民の中でもね,いろんな方が言ってますよ。***もね,高浜から八郷まで,恋瀬川の堤防,当然四季折々の花が順次咲いていくようにやって東京から呼んだらどうだとかね。そういうことを話してる人は,聞かせてくれたのは,僕は5人ぐらい知ってます。本当にいいことだなと思ったけどね。やろうと考えなくちゃできないと思うんですよね。それには,河川敷は桜を植えると,そこから水が出た時に堤防が決壊するとかね,いろんなやらない理由だけ並べてる気がするんでね。そのへんのことも総合計画の中できちんと議論が出来るような,各部に跨った庁内の統一の見解みたいなものを出さないと,財政が大変だ大変だという割りには,そういう考え方が総合的になってないっていうふうに感じるんですけどね。合併を踏まえてグローバルに考えて行かないとね。この前も市長さんの話で,県の事業で,バスの巡回路ですか,つくったというようなことあるんで,これは上からの話しですからね,茨城県の方の話しを,ただそこにフラワーパークからこっちへまわしたというだけの話しで,市独自で考える,やっぱり収益をあげるというようなことをね,考えていかないと,石岡市はとんでもないことになると思いますよ。そんなふうに感じるんで,一言申し添えておきたいと思います。
金井委員)ちょっと遅れてすみません。いま,総合計画についてやっておられるようですが,この進捗状況見ますと,6月2日っていうのは今日だと思うんですが,これはいつ…,来年の3月議会にかけるつもりでやってるのかどうか分かりませんが,総合計画を作る上でね,いわゆる新しく合併して,新しい市になったわけですが,その中で,基本的にね,税収を増やす方法を執行部ではどういうふうに入れようとしておるのか。それをちょっと聞きたいんだよね。例えばね,今までの旧石岡にあるソントン食品の工場がありますよね。前から横田市長に私は言ってるんだけども,いわゆる本拠地の石塚線沿いの工場敷地がね,用途区域が準工業地域でもないので,いちいち直すのにも大変な作業が要って,思うような工場運営が出来ないとね。前にも石岡からソントンは引っ越そうというような話しで,またそういう話しが出てきてると。何か最近は,工業団地から水道料金の値下げについて3社ぐらいから市長に陳情があったという話しもありますが,一体そういう形のことをね,どういうふうに総合計画に活かそうと,執行部の企画あたりは考えているのか。今あるものが減っていく中でね,税収は減っていく,新しいものは何も構想してないでいるんじゃないかと思うんですが,そのへんについてちょっと考え方を,市長,助役あたりと企画はどんな打ち合わせをしてるのか聞きたいんだよね。
それからもう1点。旧八郷に農村工業団地っていうのかな。正確な名前分かりませんが,2か所ぐらい指定して区域設定してると思うんだよね。それについても,どういうふうに新しい総合計画の中で進めようとしておるのか,それも聞きたいんだよね。 参事兼企画課長)審議会そのもののご審議はまだ,各事業のセクション,各論まで入ってございませんが,いま金井委員が仰られたこと,特に八郷の八重地区と佐久地区に農村工業地域がございます。これらはすでに,私ども策定委員会の中で着目をしながら進めているところでございますが,ただ,いまどのようにするのかというふうな具体案があるわけではございません。当然,道路,いわゆるアクセスと言われる道路の問題もございます。それから水が非常に,供給体制が貧弱な所です。業種によっては水の供給がどうなのか,もちろん電気もそうでございます。今後,総合計画審議会のご意見を拝聴しながら進めてまいりますけれども,もう少し事務方としても,まとまった考え方を持ってまいりたいと思っております。
金井委員)現段階で何も具体策がなくて,片方で総合計画を作るんだって審議会やってると。やる必要ないんじゃないの,審議会なんか。何もなくて。それでワークショップやるんだなんてね。そんな,素人の人の意見を聴いたってね,基本的な構想がなくては何も進まないでしょうよ。さっきの村山委員の話じゃないけども。具体的に,市長なら市長,それを補佐する助役がね,どういう新市のまちづくりを進めたいと思うのか,それをはっきり企画と打ち合わせして,方針を出すんでしょうよ。何もなくて,また毎年毎年ただ過ぎていくの? それなら合併した意味がないですよ。だから先ほど言ったね,ソントンことなんかアルコール工場の跡地ね。アルコール工場はちゃんと用途区域で工場になってるわけでしょうよ。工場が建てられるように。それとソントンの土地を取り替えるとかね。そういうことを今やらなければ間に合わないでしょうよ。それで都市計画の線引きの見直しも,県も入れて,近いうちにあるわけでしょうよ。そういう具体策が何も市の方針で執行部がなければね,じゃあ市民はただ税金,毎年毎年増える税金払ってればいいのかということになっちゃうと思うんだよね。
それなら八郷のその農村工業団地がね,水の問題,道路の問題で無理なら無理で,なくすしかないでしょうよ。ただ図面の上にだけあってもね。それに対して何の方針も持ってないと。助役は八郷の町長やってたんでしょうよ。何考えてるのよ。そのへんについて,助役,市長と何も話しがされてないのかどうか。私はもう1回聞きたいね。 企画部長)この点につきましては,作成前に市長の考え方を一部聞いてるところがあるんですけれども,それらを再度整理して,細かな各施策の協議に入りましたらば,そこのところを整理してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
金井委員)余計な話しになるかも知れませんけどね,私はこの前,小美玉の市長選の出陣式に,両候補の出陣式に行きましたよね。それで片方の,今度当選した島田穣一さんのね,パンフレットっていうか,いわゆる任期中にこれだけやるっていうマニュフェストを見ましたよ。全然,石岡の市長さんの話とね,書いてあることが違いますよ。具体化してあって。すべて。それを自分の口で,出陣式にちゃんと述べるんですよ。石岡の市長がね,あるいは助役がね,議会でも,外部の市民の間でもね,そういう集まりで具体的に述べたことありますか? 議会でも述べないでしょうよ。そういうことを企画が補佐して,市長,助役がちゃんと述べられるようにしなければ,将来の石岡市の姿は今と同じで,どんどん寂れていって,隣の市が全部発展していくと。それで将来は隣の市に吸収合併していただこうということになるんじゃないかと思うんですね。今日の議題としてはもう終わっちゃったんでしょうが,鹿島鉄道についても何も石岡市は具体策考えてないでしょうよ。百里基地への米軍の練習の回数が増えることも含めてね,隣に防衛庁長官がいるんですから,鹿島鉄道の存続なんか,まず国を引っ張り出すようなことがなければね,存続出来ないでしょうよ。私はそう思うんですよね。そのへんについて,具体的に意見を聞いているんだと,意見を聞いて,出てるなら,示してもらいたいよ。市長,助役の考えを。示してくださいよ。「こういうふうに考えて進めようとしてるんだ」と,市長,助役が言ってるのかどうか。6月議会あるから私は聞きますが。前座ですから。あるなら出してくださいよ。なければなくて,これは聞いただけということで済ませるほかないんですが。なければ辞めてもらうほかないでしょうよ。ただ給料もらって,ただ「市長です」,「助役です」っていたんでは困るからね。
前島委員長)暫時休憩いたします。
― 休 憩 ―
前島委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
企画部長)先ほどもちょっと触れましたけども,総合計画の策定に当たりまして,十何点かを中心に市長の考えをお聞きしたところであります。今後これらをもとに,あるいは今,金井委員さんの方から出ました点につきまして,総合計画に市長の考えが反映できるよう,私どもも働きかけていきたいというふうに考えております。
市長から総合計画審議会に諮問はなされましたけれども,諮問がなされて,それが即,答申というふうなことで出てくるわけではございますけれども,その中に当然,現市長の考えも入っても,私は良いものだと考えておりますので,今後,市長,助役と連絡を密にして,具体な施策の協議に今後入っていきますので,充分対応していきたいというふうに考えております。以上でございます。 金井委員)委員長ね,部長さんとか課長さんなどにお出でいただいて,この大事な問題を聞いても埒があかないので,もし総合計画の基本的なことなんかを審議する場合には,今度は市長か助役に出てもらって,出席を求めて,どういう考え方なのか,本人から答えてもらうほかないと思うんだよね。それはひとつ要望しておきたいと思います。
それから前に,いつの議会だかわかりませんが,誰かの議員さんが質問の中で言ったと思うんですが,歴代の市長はね,みんな「これをやりたい」ということで,結果が良い悪いは別にしてもずっとやってるわけですよ。例えば,例を挙げれば大和田市長さんはね,市民会館作りましたよ。猛反対も多かった。あるいは工業団地の誘致ね。強制収用までやってやった。道路は造らなかった。だけどやってるわけですよ。鬼沢さんにしてもね,幾つもの建物も建てましたが,あの人は60か70の建築はやってると思いますが,道路は大事なものは有料道路しかできなかったよね。だけどもやってるわけですよ。あるいは,山本さんにしてもね,その当時の助役が言いましたが,国府公園,あれ造ったわけだよね。議員も「公園なんか必要ないだろう」と言ったけども,どうしても専売公社の後は公園にしたいんだと。ひとつのポリシーっていうのを持ってたわけだよね。今の現状見て,あれが良かったのか悪かったのかっていうのは,批判はまだ相半ばしますがね。あるいは風土記の丘にしてもね,獅子頭にしても。全国放映されてますが,やっぱりそういうポリシーはあるわけですよ。木村君にしてもね,何だのかんだの言っても「ふれあいの里」とかね,やるわけですよ。やっぱりそういうものをね,8年間やる横田さんがね,何も出さないでね,市長ですよと。八郷の町長さんが助役になって来て,これも何にもきちんとした考えを持たなかったら,長なんかいらないですから。ということで,私は申しあげたわけです。以上です。 前島委員長)ただいま金井委員の方からお話しがございましたように,総合計画の審議につきましては,これから審議する場合には,市長及び助役に出席をお願いをしたいというふうに思っているわけであります。
徳増委員)アンケートのところだったと思うんですけれども,ちょっと私,ページが分からなくなってしまったんですが,「職員の数を減らして」という市民の方からの答えがあったと思うんですね。
私は,いつも「職員の数を減らせ」,「職員の数を減らせ」という言葉が市民から出るんですけれども,それはおかしいんじゃないかと思うのはね,こういうアンケートをとる時に,アンケートの中に少し書いていただきたいのは,物理的に職員の数を減らせば,サービスは低下しますよ,ということも,私は書いてほしいと思うんですね。 当然ね,職員の数が極端な話半分に減れば,今のサービスを維持できるかといったら,そうではないわけですよね。ですから,何か槍玉にあげるようにね,「職員の数減らせ」,「議員の数減らせ」というのが時代の風潮のようなふうになってきましてね,行財政改革の一端で,とにかく減らせ減らせと言われますけれども,職員の数を減らせば,サービスは完全に何パーセントかは低下しますよと。そういうことを私は明文化していただきたいと思います。そうでないと,市民は本当のことが分からないんですよ。減らせばいいと思ってますからね。自分たちの要求だけで,減らせばいい。今までよりも予算が浮くから,ひょっとしてサービスが良くなるのではないかという考えの方もいらっしゃいます。ですから,現実を知らせることが,まず,合併後は特に大切だと思います。 言いにくいことかも知れませんけれども,最初が肝心ですから,そういうこともアンケートの中にちらっと書いていただきたいと思います。 企画部長)ただ今の件につきましては,17ページに,「行政改革を進めるに当たってあなたは特にどのような取組みに力を入れていくべきだと思いますか」というようなことで,無駄のない行政運営が求められるという区分で,いま仰られました「職員を減らし経費の削減を図る」というお答えに丸がついたかと思います。
ここでは707という数字があがっておりますけれども,今後,ご指摘のように質問の仕方につきまして,仰られますように改善をしていきたいなというふうに考えておりますので,よろしくお願いしたいと思います。 徳増委員)「小さな行政」と「力強い行政」では意味が違うと思うんですね。ですから,これからは「小さな」という言葉ではなく,「力強い自治体」という言葉を使って書いていただくと理解の仕方がまた変わってくるのではないかなと思います。一言,提言させていただきたいと思います。
前島委員長)ほかに発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)発言なしと認め,以上で総合計画の進捗状況についての審査を終了いたします。次に,茅葺民家調査保存事業についてを議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。
地域計画課長)それでは,資料の見出しの3番になりますけれども,茅葺民家調査保存についてということをご説明させていただきます。
この事業については6月の補正でお願いする事業でございますけれども,下の囲みの中に,合併市町村地域資源活用事業(財団法人地域活性化センター)というふうにありますけれども,これは総務省の外郭団体の地域活性化センターの,合併した市町村の地域資源を活用するに当たっての支援事業でございます。全国で本年度104件の申請がございまして,そのうち32件が採択。そのうちの1つに,この事業が選ばれたというものでございます。助成額として,1件あたり500万円を上限,ということで,500万円,100パーセント補助ということでございます。 内容ですけれども,先日,5月27日,28日の2日間にかけて,八郷地区におきまして茅葺民家の全国シンポジウムが開催されましたけれども,この石岡,八郷地域においては,非常に全国的にも貴重な地域資源として茅葺民家が多数点在しているというような状況にございます。現在把握している数で約70。それから石岡区域の方には常陸風土記の丘の復元家屋等がございまして,ここにも20棟近く茅葺が存在しております。 また,まだ調査していない石岡地区,ここにも10か20,そのぐらい存在するのではないかというふうに見ておりますけれども,それらを一体的に,新しい市の地域資源として今後調査し,保存に向けての活用が出来ないかというのを模索していく事業でございます。本年度1年間ですけれども,4番の「事業内容」というところにございますけれども,茅葺民家の所在確認。これを行いまして,それぞれの民家について,建築の時期とか,建築学的な構造上の特徴,そういったものを調査していくものであります。また,常陸風土記の丘では茅葺屋根施設があって,保存に欠かせない茅手の育成なども今始まったところでありまして,それらについて総合的に,茅葺民家についての石岡地区の調査結果をハンドブックに盛り込みまして,それを製作した上で,多くの方々に配付していくというような内容でございます。 新市の一体的な地域振興のひとつとしてこの事業を手掛けるものでございます。以上でございます。 前島委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の説明について質問はございませんか。
金井委員)茅葺屋根っていうのは,建物の面積にもよるでしょうけど,屋根を葺き替えるのに大体平均して1棟あたり幾らぐらいかかるの? 今の金額にして。
地域計画課長)現在八郷地区に残されている茅葺民家。これを例にこれまでのお話しを伺った中では,1つの屋根,これは母屋の10間ぐらいの幅のある大きな母屋なんですけれども,それが保存会ができる前の試算ですと,約2,000万円ぐらいかかるというような話しなんですね。保存会の方で,高エネルギー研究所で茅を沢山無料で分けてもらえるというようなことになって,そういう制度の中で,流れの中で,4分の1の値段で茅が手に入るということで,かなり安く材料がとれるということになりました。そういった保存会の活動によって,4分の1イコールにはならないと思いますけれども,大変格安で,葺き替え易くなったという状況にありますので,その例として,2,000万円ですけれども数百万円の原材料費になってきているということで,大変葺きやすくなっている状況であります。以上です。
前島委員長)ほかに発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)発言なしと認め,以上で茅葺民家調査保存事業についての審査を終了いたします。
次に,新市町主要プロジェクト支援事業についてを議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。 地域計画課長)それでは見出し4番目の,新市町主要プロジェクト支援事業についてご説明申しあげます。この事業につきましても6月の補正予算でお願いする事業でございますけれども,これは下の囲みの方を見ていただきますと,新市町主要プロジェクト支援事業ということで,茨城県の事業になっております。
これは,合併した市町村の建設計画の早期の具体化,実現を支援するために県で設けた事業でございますけれども,建設計画に盛り込まれた主要な事業,プロジェクトに関して,県と市で協議した上で選定して調整を図り,総合的な支援を行うものでありまして,2分の1県の補助で,県の方で200万円,市の方で200万円というような構成になっているものです。 選考の基準がございまして,主要事業というのが県と市で共通のものであって,地域特性を捉えている。または広域的で先導的である。それから県の施策との整合性がとれている。かつ,県の複数の部局にまたがるものであるというような,そういった基準がございます。 平成18年においては,県内に2つ,この支援事業を行いまして,坂東市と常陸大宮市。それぞれ地域振興を県と共に行っているというような状態でございます。 平成18年度は石岡市と,あと2つが選定されている状況にありまして,これからそれぞれに動いていくということでございます。事業の内容としては,市と県が共同で行うビジョンづくりといった性格のものでございまして,平成18年度には調査研究でそのビジョンをまとめていく,方策をまとめていくというふうなこと。そしてそれを受けて,平成19年度以降に,県と市それぞれが振興策を実施していくものでございます。 具体的には,現時点では観光振興,これをテーマに,新しい石岡市の地域の資源の活用を考えていく方向になっております。新市が有する地域資源の保存,活用を積極的に実施しながら,交流人口を拡大して,観光振興を図っていくと。そういった内容になるものです。プロジェクト名としては,「ふるきよき交流空間づくりプロジェクト」ということで,3つの柱がございます。4番目の検討内容のところですけれども,新しい交流プログラムの開発として,歴史,伝統,それから森林,里山,それらの資源を活かした交流。そして広いネットワークの構築というものでございます。 2番目として,既存の観光産業との連携強化というのがございまして,これまでの観光産業と連携し,活用していくというもの。それから伝統文化の保存,景観の保全ということで,前にご説明しました茅葺民家を支える茅手職人など。それから歴史的な街並み,里山風景の保存。それらについて総合的なビジョンを県と市で共同で行っていくというふうな事業でございます。以上です。 前島委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の説明について質問はございませんか。
大場副委員長)これらの内容についてはどのように考えているのか。
地域計画課長)これらの内容ですけれども,まず3本の柱に沿って,観光振興という方向でテーマが絞られてくるかと思いますけれども,今後これについては横断的な組織。市で言えば経済部の商工観光,観光物産,それから教育委員会ですとか,これらのテーマに沿った部署からそれぞれ委員さんとして出ていただく。それから並行して県の方からも企画部企画課,それから商工労働部ですとか,関連する部署が集まりまして,これから練っていくというような形で,方向性としては観光振興ということになるわけです。 大場副委員長)それは大雑把な,大体の形でしょ。でもこの検討内容を見ると,大体の目安があると思うんですよ。これ,はっきり言って3番の「伝統・文化の保存,景観の保全」って言ったって,「後継者の育成」って,自動的に目的が入ってるでしょうよ。上の方だって,「森林,里山を活かした交流」,また「既存の観光産業との連携強化」って言っても,これ私が一般質問した朝日峠のトンネルのやつにも関わるのかなと。そういうことも考えなければいけない。そういうものも入っているんでしょうか。そういうふうに思うんですけど。
地域計画課長)いま大場副委員長が仰ったような形で,この観光振興については道路体系なども非常に重要な要素になってくると思います。県の土木部ですね,そういったところも入ってきて,広い意味での広域的なルート,道路の整備,そういったものもビジョンづくりの中に入って,含まれてくるものと思われます。
大場副委員長)あとひとつ。「歴史的街並み」。これは石岡市の商店街がそうですよね。それに対して,いま事業を興してますよね。それに対して,また違うことも始まるとか,こういうふうにした方がいいのかっていう検討ですか?
地域計画課長)いま仰ったように,石岡の中心市街地に登録文化財,若しくは顔づくり事業で,非常に昭和ロマンですか,を感じさせる建物がありますけれども,そういったものの保存活用も含まれるでしょうし,また埋もれている登録文化財的な建物。それから茅葺民家なども入るかと思いますけれども,これからですね。まだ大場家住宅1棟しか指定されておりませんので。これからスポットを浴びてくる,まだまだ出ていない資源があるかと思いますので,そういったものも街並み保存の中で加えて,活用していければということになるかと思います。
前島委員長)ほかに発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)発言なしと認め,以上で新市町主要プロジェクト支援事業についての審査を終了いたします。
次に,合併特例債についてを議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。 地域計画課長)それでは見出しの5番目でございますけれども,4枚資料がございます。それについてご説明申しあげます。
まず1番目ですけれども,合併特例債を活用した事業一覧がございます。この一覧につきましては,合併協議会で確認をいただいた10事業における総事業費と,特例債の額が示してございます。総事業費については合併協議会の資料とまったく同額の170億700万円でございます。特例債については,前回100万円単位で算出しておりましたけれども,今回,1,000円単位で更に詳細に算出し直しております。そのため,当初,合併協議会のときは129億7,300万円だったわけですけれども,詳細に計算いたしまして,今回,129億6,790万円ということで,510万円ほど減額になっております。 次のページからの3枚でございますけれども,特例債活用の10事業を,それぞれの事業ごとに,年度スケジュールを表したものでございます。合併協議会のときは,石岡市と八郷町双方から事業を持ち寄ったもので,事業スケジュールまでは決まっておりませんでしたけれども,新市になって事業の緊急性や必要度,これらを整理しまして,担当部長との調整を行った上で,優先順位に基づき事業スケジュールがまとまったものでございます。 最初の石岡給食センター改築事業ですけれども,本年度の事業で,ご存じのとおり教育委員会給食センターの方で取り掛かっているところでございます。 2番目の北小改築事業につきましては,平成19年度に校舎建設が進み,20年度に既存校舎の解体が予定されております。3番目の柿岡中学校改築事業につきましては平成20年,21年度に建築工事。翌年に既存校舎の解体が予定されております。これにつきましては,将来における八郷高校活用の構想もあるわけですけれども,現時点では公式な結論が出ているわけではありませんので,これまでの従来の流れでスケジュールを設定してございます。 4番目の東小校舎等改築事業でございますけれども,平成24年,25年で校舎建築。平成26年に体育館建設が予定されております。次のページでございますけれども,統合保育所建設事業は,平成24年度に建設工事が予定されております。 次の複合文化施設建設事業でございますが,本年度の基本設計から,平成19年,20年度の発掘調査を経まして,平成21年から23年度が建設工事というスケジュールになってございます。 次のページでございますけれども,道路関係は4本。貝地・高浜線と村上・六軒線,上林・上曽線が,すでに5月に地元で説明会を行っております。美野里・八郷線につきましては県と小美玉市の協議を踏まえて,今後説明会を行う予定になっております。これらの道路関係につきましては,地元の意向や県,隣接自治体との調整,用地買収などとの兼ね合いがありまして,今後も関係者との協議が重ねられるということになっております。 以上,合併特例債活用の10事業についてのスケジュールをお示ししたわけでございますけれども,現時点では,この10年間の事業化のスタートでございまして,今後それぞれの事業が進展し,具体化してくることによりまして,さらに詳細なスケジュールが出てくると思います。また,事業の変化や事業の展開に伴って,スケジュールばかりでなく,内容の変更なども予想されます。これまでの調整に基づいたスケジュールということでございますけれども,これからも調整を重ねまして,新市の均衡ある発展と一体性の確立に,これらの事業が的確に反映できるよう,新市建設計画の進行管理を行っていくものでございます。以上です。 前島委員長)以上で説明は終わりました。ただ今の説明について質問はございませんか。
大場副委員長)これ,年度ごとの計画は出来てるんですけど,特例債の起債状況も自動的に分かるわけですよね。それを単年度にどのぐらいずつ特例債を起こしていくか。それは自動的に分かるんじゃない? それによって財政の方の計画も立てられると思うんですけど,その点について,何でその起債の具体例…,もう一応,予定ですけど。そうすることによって平均化される。健全な市運営ができると思うんですけど,それについての特例債の起債が,単年度どういうふうに動いていくか。
地域計画課長)特例債の起債の関係ですけれども,いま仰られましたように,このスケジュールに合わせて数字を試算することは可能だと思います。これにつきましては,建設計画策定時に,その中に財政計画っていうのがありまして,その中でやってきているわけであります。そのときと内容的に額も変わっておりませんので,それとほぼ同じという推移で。詳細な,100万円単位を1,000円単位でやったというのはありますけれども,そのときと同じ形であります。それを基にやってます。
大場副委員長)道路関係については,この間,説明会等がありましたけど,その内容はどうだったんでしょうか。
地域計画課長)説明会につきましては都市建設部の方で行っておりまして,私どもは直接それには参加しておりませんけども,情報としてそれは受け取っております。
5月19日に上林・上曽線。八郷総合支所の会議室で行って,104名の参加者があったということです。その100名余の中からのご意見ですけれども,特に反対の意見はなかったという記録がされております。それから,今後用地買収とかいろいろ,橋が出来ると橋について耕作地がやりづらくなるとか,いろんな話しがあったようですけども,事業の将来についてのいろんな質問が出たようですけれども,これからの事業化ということで,具体的な答えは特にしていないようでございます。 それと2つ目ですけれども,5月20日は村上・六軒線。これは6号バイパスとの関係もあって,地権者が12名という中で,出席者は5名ということでありました。 あともう1つ。貝地・高浜線についても行いまして,68名の参加者がございました。 (「資料もらえないの?」と呼ぶ者あり)
地域計画課長)一応これは内容については,この資料,ちょっと建設の方とも確認した上で,それは。
徳増委員)特例債でする事業について異論を挟む気持ちはまったくございませんけれども,償還に対してどういう計画でいるのか。というのは,多分市民の中では,10年後から償還すると。すべてのものを。そう思ってる方が多いと思うんですね。でも,この事業によっては次の年からのものもあると聞いておりますけれども。あと据置き期間があるものがあるとか,そういうのを考えたときに,財政計画,石岡市のこれからの税収や何かを考えたときに,健全な計画を立てていかれるのかどうか。貰えるうちに貰っちゃえと考えてやれば別でしょうけど,返すときの方が大変じゃないかなと思うんですね。この計画見ると,大分重なっておりますのでね。そうなると償還期間も重なって始まるものも多いのではないかなと思いますので。そのへんのところ,どうなっておりますでしょうか。 企画部長)特例債でございますけれども,これは当然借金でございますので,利子をつけてお返ししなければならない,というようなことになります。それで,借りた翌年から利子が発生します。償還期限ですけども約15年…,資金にもよると思いますけれども,15年程度で見込んでございます。据置きが3年程度ですね,見込んでございます。そうしますと利子は当然翌年から発生してきまして,それが今ご覧いただきましたように,事業の年度にその財源として充てるがために特例債を起こします。そして繰り返しになりますけども,翌年度から利子が発生して,3年後に元金の償還も始まるというようなことです。それに対しまして,現行の国との約束でありますけども,利子と元金の合計額の7割が地方交付税に参入されるという制度になってございます。以上でございます。
徳増委員)国を信用しなければ出来ないことだから仕方がないんですけど,今まで何回騙されて石岡市の借金にされたことか。それ考えると,これ全部やっちゃっていいものかどうか,非常に心配になりましてので,お伺いしたんですけれども。よく分かりました。ありがとうございます。
村山委員)特例債って利子かかるんですか。どのぐらいなんでか。
企画部長)詳細の資料,ちょっともって来なかったんですけども…,当然利子はかかってきますので。大体,2.7パーセントぐらいで試算しているというふうに思っておりました。当然,利子は生じてきます。
村山委員)北小の建て替えなんですけどね,予算を見ると総事業費6億7,900万円ですか。それが3億4,600万円になったのは…。
前島委員長)違いますよ。特例債が3億4,600万円。
村山委員)それで,北小の現実を見ますとね,北小の学校の生徒たちはほとんど今,池ノ台団地に頼っているようなお話しでしたよね。生徒の地区がね。将来的に,あの地区の人が大分心配してるんですけど,あそこにお金をかけてやって…,少子化になるのに。新築をする必要があるのかという意見が聞こえて来たんですよね,根当の人から。そのへんはどうなんでしょうね。これ教育委員会の方でどう考えているかになるんでしょうけど,企画部としてはそのへんまでは考えておりませんか?
企画部長)北小につきましては,過去の経緯等からしまして,非常に,建てた年数からすれば老朽化が激しいということが,前々から指摘されてございまして,耐震調査まで行ったという経過がありまして,実施計画に登載してきたところであります。
ご指摘のように,少子高齢化が進んでございまして,あの建物を改築するというような結論になってございますので,私からどうのこうのは言えないんですけれども,ただ,私的な考えと言ってはおかしいんですけども,本来ですと統合というようなことも,1つの手段としては考えられるのかなと思いますけれども,現在,単独で改築をしようということになってございます。 村山委員)これ,どこでどういうふうにはっきりするか分かりませんけどね,根当地区で農業やってて,畑が余ってると。現在返されてる状況にあるんですね。将来的に北小を新築するんであれば,市営の住宅なんかを造る計画はないのか,なんて。あそこの住民の方に聞かれたんですよね。
そのときには農地をね,「かなり大きい農地をまとめられるよ」という話しをいただいてるんですよ。そのへんはどんなふうに考えたらいいのかわかりませんけども,市営住宅なんかを造って,北小の存続を図るというようなことも考えられるんじゃないかなというふうに思ってまして,根当地区で農業をやってる方がそういうふうに仰るもんですから,可能性はかなりあるんじゃないかと思ってまして。市の住宅計画の中に入れられれば有り難いなというふうに思ってますけどね。現地はいつでも案内するというふうに言われてますけども。 企画部長)農地を借り入れて農業をやっていたという方が,高齢化等に伴いまして,その農地を地主さんにお返しになるというような現象は,多くのところで見られるわけでございますけれども,そうした中で,市営住宅の建設というふうなことになりますが,過去に,旧石岡市で離れ業を使ったところがありますけれども,いわゆるその,調整区域の中に市営住宅というのは難しいのかなと。土地利用上,難しいのかなというふうに考えております。
前島委員長)この北小学校の問題ね。いま委員から話しがあったように,将来の統合の問題が当然あると思うんですが,そのへん,北小学校の校舎を改築しちゃった場合に,どういうふうにやるんですか? また二重投資してやるんですか? そのへんについて市長,助役がどのように考えてるのか分かりませんけど,普通はこのへんのことを考えなければですね,北小学校の校舎っていうのは,いま言ったけど,老朽化するような年数はまだ経ってないですね。これ実際問題として,いろいろ問題があったわけですよね。天井が落ちたり,いろんな建築の不備の問題があったわけですよ。そういうことで,今はビー玉が転がってしまうということで,耐震構造の問題でやるわけですけど,そのへんのところを考えなければ二重投資になるんではないかと思うんですが。
参事兼企画課長)委員長のお言葉をいただきまして,「はい,こうです」という,1つの方程式を解くようなお答えはできませんけども,教育委員会を中心に,新市の教育施設の今後の在り方,検討会がすでにはじまってございます。小中学校だけで27校あるわけですけれども,大きな地図にまずその27校をすべてマーキングをしたことから始まったわけです。私もその地図を見させていただきました。委員長仰るとおり,あそことあそこが比較的近い。こことここは児童は少ないんだけれどこんなに離れてる,さまざまな地理的要因があるわけですけれども,北小については先ほど部長が答弁申しあげましたとおり,旧石岡市の実施計画の中ですでに策定されてまして,その実施計画が当然新市に引き継がれたわけですけれども,当時の石岡市の13校の中で,最も緊急性を要するのは北小学校だというふうな建築士会からの調査結果も出まして,このように合併特例債を活用した全面改築ということになったわけですけれども,多分委員長,あるいは村山委員が念頭に置いているのはお隣の園部小学校だろうと理解はしてますけれども,地理的要因を地図上で見ますと,園部小学校の場合は北小より東成井地区の方が近いですね,直線距離では。そのようなことがありまして,今後の教育委員会の検討を待たないと何とも申しあげられないところがございますけれども,いずれにしましても小中学校27校は今後無理だろうと,いうふうな前提で教育委員会も進んでおりますので,検討の推移をちょっと見守っていただけたら大変有り難いと思います。以上でございます。
大場副委員長)都市計画の線引きの見直しもありますよね。それに対して,北小を建て替えるなら,あのへんに調整区域の解除,そういうことを考えて,企画が担当でしょうから,そういうことも考えていった方がいいんではないでしょうか。それについて。
参事兼企画課長)都市計画の見直しは具体的には…,別に押しつけ合いをやるわけではありませんが,都市建設部の都市計画課になってございまして,私ども情報交換はすでに始まっております。ただ,都市計画課の最大のジレンマっていうのは,現在の,旧石岡の市街化区域。未利用地が沢山残ってますねえ。利用されていない市街化区域の土地が。県の指導,国の指導もまったく同じような方向性だろうと思いますけれども,現在の市街化区域にこれだけ土地が残ってるのに,なぜ新たなところに,また市街化区域が必要なのかという説明を求められているということがございまして,今後,都市計画審議会を中心にそのへんのご議論が進むんだろうと思ってますけれども,いずれにしましても,用途地域の見直しというのは間違いなく入るだろうと思っております。
大場副委員長)用途地域の見直しがありますよね。それで,八郷区域は無指定。それについて学区の変更をすれば,北小の学区の変更というか,調整区域で。八郷区域の方の。未調整区域。そのへんは動かせると思いますよ。そういうことも自分たちで考えて努力すれば,何らかの方法も考えられると思いますので,努力してください。
金井委員)この合併特例債の総事業費と特例債の金額が違うのは,どこで違うことになってるのか,ちょっと聞きたいんだけど。
地域計画課長)お示ししている表ですけれども,総事業費170億ですけれども,これの95パーセントが特例債の積算の基の数字になるわけですけれども,その70パーセント,それが特例債の数字になってくるわけでございます。ただ,事業の中で該当する部分としない部分が若干出てきますけれども,概算としてはそういったところです。
前島委員長)いや,総事業費が15億円となってるでしょ。それに対して特例債が13億4,270万円だから,その差額は一般財源でやるとか,そういうことを多分聞いてるんですよ。
地域計画課長)その差額ですね。事業にもよりますけれども,一番上にあります石岡給食センター。総事業費15億円。特例債13億4,270万円の残りのところですね。一般財源ということになるかと思います。
金井委員)なぜそうなのか,その理由を聞きたいんですよ。理由を。私は,特例債対象事業は全部特例債でやってくれるんだというふうに,今まで誤解してた面もあるんで,それが特例債,総事業費のうち一定の割合…,全部違うでしょうから,割合。特例債使う金額が違うということは,それぞれの事業で理由があると思うんだけども,それが何故かということを聞いてるんですが。
企画部長)給食センターでありますけども,給食センターは事業費から国庫補助金,まあ交付金でありますけれども,それの財源を控除します。それから備品等については,例えば調理に使う備品でありますけれども,起債の対象になるのは1件が20万円以上というふうなものが起債の対象であるという通知があります。そういうのがありますので,その事業費から国庫補助金を引きまして,さらに起債対象外になってしまうであろう,例えば調理器具などですね,20万円以下の。大したことはないと思いますけれども,そういうものを控除した後の95パーセントということになります。
それから,学校などについては半分ぐらいしか起債ができません。これは学校を建てる場合は補助の対象の面積があります。それから補助単価がございますので,その補助面積と補助単価を乗じて,掛けたものから,補助金を引きました95パーセントが特例債の起債の対象になりますから,6億8,000万円ぐらいかかる事業費が3億5,000万円ぐらいの起債しか借りられないと。95パーセントであるのに約半分しか借りられないというようなことになります。それから学校関係はすべてそういう計算でございます。それから保育所につきましても補助金などを引いた後の95パーセントというふうなことになります。その下の,道路等につきましては,すべてが95パーセントの対象になってしまいますので,一般財源は概ね5パーセントというふうなことになってきます。以上でございます。 前島委員長)ほかに発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)発言なしと認め,以上で合併特例債についての審査を終了いたします。
次に,合併調整事務についてを議題といたします。本件について,執行部より報告を求めます。 地域計画課長)それでは,見出しの6番目でございますけれども,合併に伴う事務事業調整に係る進行管理。これについてご説明申しあげます。
新市がスタートしての半年間は,フォローアップ事業ということで,地域計画課が事務事業の調整を行ってまいりました。平成18年度からは,合併に関する進行管理を庁内の横断的な組織で着実に進めていく必要があることから,ここにあります表のとおり,2月から準備を進め,5月に合併管理会議をスタートさせたわけでございます。会議の構成ですけれども,政策調整会議のメンバーと,必要に応じて担当部長の出席を求めるもので,今回はスタート時で,それぞれに関連する事項がありましたので,全部長が出席をいたしました。第1回合併管理会議で審議した内容は,新市において調整する事務事業の中で,調整困難となっている事項,それから調整方針と異なる事項,さらに調整方針どおりでも確認が必要なものなど,87件でございました。その中で,さらに調整が必要なもの10件は,次回へ継続協議となったわけでございます。その項目といたしましては,行政連絡員制度。これは3つありますけども,職務内容,区長報酬,区長設置に関する条例,リフトタクシー設置費補助金,民間社会福祉施設補助,心身障害者福祉事業,市遺族会補助金,土地改良区補助金,土地改良事業,体育祭について。以上の10件であります。 これらの調整結果の広報につきましては,調整が完了した段階で,担当部挙が適切なタイミングで行うということになっています。 審議結果を記しました現況調書一覧表が,次のところから25枚ほどございますが,どのような調整を行ったか,沢山ありますので代表的なところをご説明したいと思います。 まず1枚目でございますけれども,最初に懇談会というものがございます。その調整方針については,石岡市の制度を基本に,新市において決定するとありまして,1番右の,新市における対応では,石岡市の制度を基本に,実施方法,時期を検討中とありまして,確認欄には「済」というふうに書いてあるわけで,新市の対応覧の記載内容,これについては3月末現在ということで,審議したのは5月でございますので,この時点では,7月から「市長と語ろう」という事業が決定しておりまして,広報も行うということなので,承認されて「済」という結論になったわけであります。 次の3つは継続ということですけれども,行政連絡員制度の職務内容,区長報酬,区長設置に関する条例の3項目は相互に関連するもので,今後も調整が必要であるということで,継続となったわけであります。 次のページの一番下でございますけれども,高度情報化,施設予約システム。これにつきましては,県の施設予約システムに変更するという調整方針でありましたけれども,県システムが石岡のシステムに対応していないということが分かりまして,新市の対応としては現在のシステムをそのまま更新することになったわけであります。 これは調整方針とは異なった対応の一例ですけれども,理由がはっきりしていて,なおかつ,財政的負担が少ないということで,承認「済」というマークが入っております。 継続となった項目の多くは,それぞれに関係団体,関係者がありまして,その間の調整に時間を要することが挙げられます。継続となった10項目については,次回は8月に予定しておりますけれども,次回の合併管理会議で審議されます。それまでの間,関係部署と調整を図り,事務事業の一元化を進めて行きます。 以上が現在まで行ってきた事務事業調整の報告であります。以上です。 前島委員長)暫時休憩いたします。10分程度といたします。
― 休 憩 ―
前島委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。以上で報告は終わりました。ただ今の報告について質問はございませんか。
大場副委員長)体育祭についてなんですけど,調整結果は「平成17年度は現行どおりとし,平成18年度は廃止の方向で調整する」となっているのが継続審議になっておりますが,これについて。
地域計画課長)体育祭ですけれども,調整結果ですね,最初の合併協議会においての調整方針は,17年度現行通りとして,18年度は廃止の方向で調整するということでありましたけど,新市における対応としては,18年度まで現行のとおりで,19年度,1年遅れて廃止に向けて調整を行うということで,これから行うものになっているわけです。1年ずれてますので,そのへんのところ,きちんと関係者の方に伝えたりですね,そういう機会があると思いますので,それらの推移を見て,調整結果を判断していくということで継続になっております。
大場副委員長)そういう関連ですけど,19年度は廃止になるんでしょうか。ここで改めて言っておきます。
地域計画課長)調整方針の方で「廃止の方向で調整する」ということになっておりまして,1年遅れではありますけれども,その方向に向けて調整を行うということで,担当では考えています。ただこれは,それぞれの地域もありますので,そのへんの地元との調整を含めて,様子を見ていかなくてはならなのかなというふうに思います。
大場副委員長)18年度が廃止の方向で,19年度に向けて廃止に向けて調整を行うとなっているから,また19年度でも同じようなことがあってはならないと思うんです。そのことについてはよくお願いしたい。
もうひとつ継続審議の区長報酬なんですけど,区長さんに払われて,班長にも行ってるところもあるわけですよ。ただ区長の報酬が区に入る場所もありますけど,個人に入る場所もある。また,その区長に行ってそこから班長に行く場所もある。そういうのも引っくるめて区に入る場所もありますけど。収入になるから,そのへんが少しおかしいかなと。それについてもよく,早いうちに石岡市全体が1つになるように,よく調整してもらいたいです。 前島委員長)ほかに発言はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)発言なしと認め,以上で合併調整事務についての審査を終了いたします。
次にその他として,何かご発言はございませんか。 大場副委員長)朝日小学校の跡地なんですけど,結果的には貸さない,ということを聞いておりますが,その中の内容等を教えてもらいたいんですけど。
企画部次長)朝日小学校につきましては,文化振興関係で今後使っていきたいというようなことで,現在,調整をしております。使う場合には,文化振興課の発掘調査。いま行っておりますが,その発掘調査等の出土品の保管を併せまして,あと市内に陶芸家等が現在おります。そういう芸術家等がございますので,そういう芸術家等の作品の展示とかイベントとか,そういう部分にも使用を考えていくということで,文化振興に対する幅広いイベント等の開催で使用を考えているというような状況になっております。また,いま予定としましては,石岡少年少女発明クラブというのがございます。発明・発見っていうか,工夫関係なんですが,これが,この団体がおりますが,この団体につきましては旧八郷町の小桜小学校に通っている生徒さん達が約半数を占めております。そういう中で,地元の子どもさん達の活用ができればということで,現在は調整をしている状況になります。
大場副委員長)いま最後に言ったやつが主流ですか。
企画部次長)主流的には文化振興課の方の発掘調査における出土品等の保管。それに芸術家等というか,美術品展示等も併せました,各イベント等が主流になります。
大場副委員長)複合施設の建設が予定されているんですよ。それは,文化,発掘調査の出土品,そういうものを展示するとか,そういうふうになってたと思うんですけど。そこの兼ね合いが何かピンとこないんですよ。それど自動的に,今まで入れてた場所,そういうものの管理費も発生する。そのやつは返すとか? 今まで出土品を置いてた所。それを持ち主に返すっていうか,なくすとか。1か所に集めるとか。そういうふうにして経費の削減を図るのかどうか。
企画部次長)現在,出土品につきましては石岡の保管場所がございますが,そこの保管場所がもう満杯という状況でございます。今後,発掘に伴います出土品につきましては,旧朝日小の1室へ保管したいということで考えております。ただ,現在の借りてる部分につきましては,そのまま継続をしていく計画になってるようです。
複合文化施設が今後,計画はされてます。その中で,複合文化施設の中に保管場所等を作るか作らないか,まだ決定がされてません。ただ,現実的には今後何年間かかかるという状況の中で現在ありますので,文化施設が出来て,保管場所がとれれば,そちらに保管ということになりまして,最終的には朝日小の方をそういう芸術等のイベント等を主体にしていくか,もしくは子どもさん達の交流の場にしていくかということで,調整はしなくちゃならないと思います。 大場副委員長)ですから,最後に言った小学生に貸すのが主流かなと私は思ったんですけど。あと,旧八郷町議会時代から,八郷庁舎の4階部分,それの活用にそういうものを使ってはということを言ってあるわけですけど,そういうことの検討はされたのかどうか。
企画部次長)旧八郷町役場,現在支所になっております4階等の活用につきましては,庁舎の方の検討委員会がございますが,その部分についての調整はまだしておりません。
大場副委員長)だから,旧八郷町議会のときから,これは再三申しあげていたと思いますけど,そういうことが検討されなかったということは,旧議会時代に言われていることが何も効いていない。そういうふうに判断いたしますが。
企画部次長)4階が相当空いているという状況は,確かに私たちの方でも聞いております。ただ,大変申し訳ございませんが,一般の方を4階の方に常時出入りできる状況にするには,何らかの改善方法をとらないと,どこの部屋も,各部屋が,事務室の問題がございますので,そのへんの括りを考えなくちゃならないと思います。
大場副委員長)私の考えからすると,下に職員がいる。上に1人でも行けば自動的に管理は出来る。管理費が一応安くなる。朝日小学校を使うと,別に人を置かなければいけなくなるような気がします。そういう点のことは検討されたのかどうか。検討されてないと思いますけど,何故かなと,不思議に思います。
企画部次長)旧朝日小につきましては,管理関係,常時1名職員を置くというような体制は考えてございません。陶芸家等に毎日そこへ通っていただいて,陶芸教室とかいろいろなイベント等もございますので,日中に関しましては使う皆さん方で管理をしていただくということで考えております。
大場副委員長)ということは,文化財がなくなっても…,泥棒されちゃう…。
参事兼企画課長)ただいま次長がご説明申しあげましたけれども,収蔵庫。旧石岡市では柏原出張所。消防署の柏原出張所の古い建物の中が文化財の収蔵庫になっているわけです。正確な名前は埋蔵文化財管理センターという名前なんですけれども,当然文化財ですから,価値の高いものから価値の低いものまでさまざまですけれども,一般の方がご覧になった場合は土器の欠片と瓦の欠片なわけですね。現行の柏原出張所の跡地についても,人間は常駐してございません。ロックをしていると。
それから大場副委員長がお尋ねの,複合文化施設にギャラリーが出来るという構想。これは構想の中に確かに入ってございます。それから教育委員会が別構想として検討始まってるのは,現在の図書館。複合文化施設が出来たあとはあそこが要らなくなるわけですから,現在の図書館の建物を文化財管理センターとして教育委員会は引き続き使いたいというふうな構想を,いま練り始めたところなんですね。ですからそのへんの構想の整合性をとるまでに,また若干時間を要すると思いますので,今日の時点ではそこまでしかご説明できませんけれども,いずれにしましても朝日小学校は文化と芸術の香り高い施設にしたら,地元の方々にも喜んでいただけるのかなというふうな,われわれ企画サイドの思い入れもありまして,教育委員会の文化振興課にその任に当たっていただくような方向性で進んでおります。以上でございます。 大場副委員長)ということは,新市町主要プロジェクト支援事業に入っているということでしょうか?
参事兼企画課長)直接入ってございません。
金井委員)今そういう質問が出たからついでに言うんですがね。いま,発掘したものをあそこにしまってある鹿の子の,元の消防出張所の跡にね。そこに石岡市史の売れない分も沢山置いておくわけだよね。それで管理人もいない。鍵も閉めっぱなしと。あれ,そもそも消防出張所は,地主から相当高い地代で借りてるわけだよね。それで新しく消防出張所をあそこに造ったときに,返すのが本当だろうという話があったわけですよ。ただ,当時の有力な議員がその地主とくっついてるんで,返さなかったという経過があるわけですよ。今の市長とか助役なんか,何にも昔のこと分からないから。職員だって古い職員はあんまりいないしね。普通は当然,ああいう高いものは返して,別の所へそういうものは置くべきなんだよね。ところが,そういうものがないままにずっと来て。恐らく今でも,今度返すということになると,地主は返してもらいたくないと思うんだよね。だけども,もう建物だって相当古くなって来てて,当然違うところに収納して,返すのが,一番経費削減にはいいんだろうと思うけど,それをあの古い朝日小学校に持っていって置くなんていうのは,大体発想がおかしい。それでね,今の説明聞くと,そこへ芸術家集めて陶芸教室やるんだとか,あるいは子どもの発明クラブの教室にするんだとか。ああいうところでね,そういうことを考えること自体がおかしいと思うんだよね。陶芸教室なんていうのは窯があるところでやるのが本当だし。いまいろんな公民館でも窯なんかみんなあるわけですよ。高級な窯がね。それでそこで,好きな市民は陶芸サークルに来て,焼いてるわけですよ。八郷地区には芸術家が沢山いるけども,ああいう狭いところにそういうものを置くこと自体がおかしい。それで,展示会とか展覧会ね,駐車場の問題があるわけですよ。私はちょっとおかしいと思うんだね。だから例えば収納施設を作るとすればね,いまちょっと出たように教育委員会で検討してる図書館の跡地にするとか。それで,本来石岡は発掘はしてるけども展示してないわけだ。ただ入れっぱなしで,何が何だか分からなくなっちゃうような状況でいるわけよ。だから本当に展示施設を作るなら,そこにちゃんと常駐の職員がいて,まあ職員でも民間でもいいですが,それで来た人が見られるような展示施設を作る必要があると思うんだね。私はそれに,それが朝日小学校だとすれば,あれはもう本当に新築でもし直してやらなければ,そういう価値はないと思いますね。だからもう1回再検討した方がいいです,この問題は。と,思いますよ。答弁は要りません。どうせ分かんないんだから。
前島委員長)私の方からちょっと発言しますが,前,通信教育の学校を朝日小学校の跡地に作りたいっていうことで,そのことについては旧八郷町議会では結構煮詰まってきたわけですよね。この前お聞きしたときは検討中だったっていうことなんだけど,何か私が聞いてる話では,ちょうど私らが研修に行ってたときに,助役の鶴の一声で,そのことは「やらない」って決まったっていう話しなんですが,それは本当なんですか?
例えばそういうことについて,実際に鶴の一声で決まったとすれば,実際それをやれば,3,500万円とか何とかのお金を生むわけですよね。そのことに対して,どういうふうに代替えで考えてるのか。実際にね。 だって,いろいろお金のかかることばかり考えてるわけでしょ。いかに収入が上がるかなんて考えてないでしょ? そのことについて,具体的に助役は言ったのか。ただ断っただけか。それを説明してください。 参事兼企画課長)確かに私が,特区を利用して,このような意向が打診されているということを当委員会でご報告いたしました。その後,私ども行政なりに検討委員会を2回ほど開きました。当然,私ども企画部,それから市長公室も入りまして,ほかに有効な利用,あるいは活用の方法はないのかと。さまざまな観点から議論をいたしましたけれども,株式会社の通信制高等学校にお貸しすること,そのこと自体は私ども特区の業務を処理する関係上,ほとんど障害といいましょうか,問題というか,そういうものは当然,書面上はないわけですけども,前回の委員会でもご報告したとおり,その株式会社の学校が万が一破綻した折,全責任が石岡市が担保に取られてしまう。その保証は石岡市に担うべきではないと,私ども企画課も強く感じておりました。確かにそういうことは,助役,市長にも私どもから進言はしてございます。
さまざまな検討をする中で,こういう利用の方法,あるいはああいう利用の方法ということが,もちろん出てまいりまして,先程来申しあげた,もう少しあの土地,あるいはロケーションと言いましょうか,風景を活用した,文化と芸術の香りがするような利用の仕方ができないものかということを議論したことは事実でございます。 私の口から申しあげましたのは,八郷地区には文化・芸能人が沢山おりますので,その文化人を集めた活動の拠点,あるいは作品展示の拠点的な利用の仕方ができないか,というところまでで,この所管業務が,市長公室に実は移ったわけでございます。 その後,市長公室が調整した結果が,先ほど次長がご報告申しあげたとおり,教育委員会が朝日小学校の有効活用については所管するということになったというふうに私は理解しております。以上でございます。 大場副委員長)今の話と違うことで,今回の予算書の一応もらったんですけど,デマンド交通の百四十数万円,前はデマンド交通の準備か,その差し替えたやつが,あれがもともと4月からやるつもりで,人件費で百四十数万円を取っておいたのを,調整金に…,そこの動かし方が…,1人分の人件費が出てるのかなと,そういうふうに思ったんですけど,それはどうなってますか。
参事兼企画課長)いま補正予算書が手元にございませんが,その組み替えの理由はですね,平成17年度に,デマンド交通の基本システムを準備するための予算を認めていただいてたわけです。議会で。430万円程度だったと思いますけれども。ところが,平成17年度,準備に至らずに,その予算は流してしまったわけです。いま平成18年度でございますけれども,当初予算でお認めいただいたのは,あくまでデマンドの運行経費を当初予算でお認めいただいてたんですが,17年度で準備すべき予算を流したために,準備費用がいまはないわけですね。運行費用から,運行費用っていうのは私どもの読みでは本年6月からの運行費用だったわけでございます。仮に,運行が10月とすれば,4か月分,これをマイナスの補正をお願いしたい。かわりに準備費用,17年度出来なかった準備費用を新たに追加補正をお願いしていると。そういうふうな状況です。
前島委員長)次にですね,その他の中で,当市の入札制度についてをご協議願いたいと思います。委員の皆さんのお手元に配付いたしました資料を見ていただけば分かるんですが,これは都市建設委員会でいろいろ審議をされて,管財の所管が企画委員会だっていうことで,当然入札制度についてもいろいろ問題点について議論をしたいと思ってます。私の方が資料を見てちょっと思ったのは,実際にこれ確認なんですが,実際に本庁と総合支所っていうものの役割についてはどのようになってるのかを確認したいと思うんですよ。まず。例えば,いろんな建設課とか何かでいろいろ計画しますよね。入札に対して。工事物件を。そしたら,130万円以上については当然,本庁の部長が決裁権があると思うんですが,そのへんについての確認。総合支所長っていうのはどこまで出来るのか。それについてご説明いただきたいと思います。こちらには財務規則から入札実施要綱から全部あります。
暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ―
前島委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
大場副委員長)課長に権限を与えられてると言ってるんですけど,そのことについて下水道課長と建設課長,農政課長等に権限を与えられていると言われているんですけど,そのことについてちょっとお伺いを。どのような権限があるか。 企画部次長)通常ですと,合併前はあれですけど,新市になりまして,支所の課長,本庁の課長も同じですけど,規程のものまでしかありませんので。規程以上のものについては部長…,支所の課長が権限があるという話しがどこまでどういう形で,支所の課長が話してるかっていうのは確認しないと分かりませんので。
前島委員長)暫時休憩いたします。
― 休 憩 ―
前島委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
この際,お諮りいたします。本件については都市建設委員会と関連がある案件ですので,都市建設委員会と協議し,連合審査会を開催して調査いたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。なお,連合審査会を開催する日時,場所等につきましては,都市建設委員長と協議する必要がありますので,委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。連合審査会の開催日時につきましては,決定次第ご通知申しあげます。
その他,何かございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
前島委員長)ないようですので,以上で本日の企画委員会を閉会いたします。長時間ご審議ご苦労様でした。
|