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議会中継
  


 第4回委員会 (7月31日)
出席委員 前島守雅委員長,大場俊之副委員長,山田保委員,金井一夫委員,徳増千尋委員,大和田俊樹委員,村山裕委員
市執行部 【市長公室】
 市長公室長(高木直之),参事兼行政改革推進室長(信田志郎)
【企画部】
 企画部長(中村栄),企画部次長(市村章二),参事兼企画課長(荻沼雅光)
議会事務局 議事法制課長(佐々木敏夫)



前島委員長)ただ今から,企画委員会を開会いたします。
 本日の審査案件は,第2回定例会におきまして,各施設の指定管理者制度導入に向けた議案が可決されたところであります。今後,9月1日から実際に指定管理者制度が実施されるわけでありますが,その実施に向け,各施設においてどのような対応を図っていくのか,それらについて,指定管理者制度の総括をしております行財政改革推進室から報告を求めたいと思います。
 次,新市における総合計画が現在策定中でありますが,その基本構想素案のパブリックコメントが市報にも掲載されたところであります。従いまして,総合計画の策定状況,及びどのような内容を基本としているのか,企画部から説明を求め,その確認を行いたいと思います。
 次に,本日の審査案件説明のため,委員長において説明員として出席を求めた者の職,氏名は,市長公室長高木君,参事兼行財政改革推進室長信田君,企画部長中村君,企画部次長市村君,参事兼企画課長荻沼君,以上であります。
 これより審査に入ります。最初に,指定管理者制度の対応状況についてを議題といたします。なお,審査上の発言は,挙手によりこれを許します。それでは,執行部より,説明を求めます。

参事兼行財政改革推進室長)それでは指定管理者制度につきまして,7月,8月の予定についてご説明させていただきます。
 初めに,6月議会において議決をいただきました件につきましては,さっそく担当課の方で指定通知を各指定管理者の申請者の方にしているところであります。なお,あわせまして告示行為が必要でありますので,告示等につきましても速やかに担当課の方でしたところであります。
 続きまして,7月,8月の予定でございますが,当初の説明会のなかでも7月については移行への準備作業,また8月には協定書の締結といった予定で進めていたところであります。そういったなかで,各担当課の方で7月中には,その準備作業ですけれども各施設に「9月からは指定管理者制度が導入されます」といった案内,そういったものを各施設にお願いしたところであります。
 また,準備作業としましては,協定書の内容の作成と同時にいろいろな様式が変わってきます。利用料金を取るものについては,料金関係の様式が変わったりとか,または,使用許可申請につきましても様式が変わってございますので,その辺の様式の変更の準備をしているところであります。
 また,8月には協定をするわけですけれども,協定書につきましては基本協定とそれから年度別協定という2つの協定を作る予定でございます。基本協定につきましては,指定期間2年7ヶ月間をクリアするものでございまして,主に一般的な協定書の内容でいきますと,まず総則といたしまして目的とか意義,定義,期間,それから業務の範囲,実施条件とか備品等の扱い,それから業務の報告書等,それから指定管理料及び利用料金等について,それから損害賠償関係,指定期間の満了,それから取り消し等について,その施設ごとにそのなかで必要な部分を追加,または削除しながら協定書の方を作る予定でございます。
 それから,年度協定につきましては毎年度結ぶわけですけれども,これは管理経費的なもの,それから年間の事業計画的なもの,一応年度ごとに簡単な協定を結ぶ予定でございます。
 以上が,7月,8月における準備作業という形になりますが,それもあわせまして,9月からきちんと今までの事業がスムーズに行くような協議といいますか,打ち合わせも含めて進めているところであります。

前島委員長)以上で,説明は終わりました。
ただ今の説明について,質問等はございませんか。

大場副委員長)協定書の素案があれば見せていただきたいと思います。それと同時に,職員への対応,それが協定書においてどういうふうになるのか伺います。
参事兼行財政改革推進室長)協定書の見本については,説明会の資料に付けたものがありますのでお示しいたしたいと思います。
 それから,職員の件につきましては,協定書のなかには職員のことは入っておりますが,こちらは所管外となります。

前島委員長)ただ今,大場委員から提出要求のありました資料につきましては,委員会として要求したいと思います。
 これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶものあり)

前島委員長)ご異議なしと認め,委員会として要求いたします。
 暫時休憩いたします。

−休憩−

前島委員長)再開いたします。
 ただ今,委員会として要求いたしました資料につきましては,お手元にご配付いたしましたとおり提出されましたのでご査収いただきたいと思います。
 審査を続けます。

参事兼行財政改革推進室長)ただ今,お手元に配付させていただきました資料は,昨年,指定管理者制度を導入するに当たりましての一連の資料のなかの一部でございます。この協定書に関しましては,株式会社三菱総合研究所の方で全国的にインターネット上において配信しているものを参考にさせていただいたものでございます。
 それでは概略についてご説明させていただきます。1ページ目が目次ということで,第1章から始まりましてそれぞれ10章までございます。その他,用語の定義とか管理物件という形になってございます。
 次に中を開いていただきまして「○○施設の管理に関する基本協定書」ということで,ここが総則のなかで,1条から4条が本協定の根幹的な部分ということになっています。指定管理をしていくなかで問題が発生した場合には,ここ1条から4条のなかに立ち返るというような解説等がございます。また,第3条の第2項に「その趣旨を尊重するものとする」という部分がございますが,解説のなかでは過大な役割やリスクを負担させると撤退する会社や倒産する事態が発生するというような解説が若干載ってございます。
 続きまして,次のページでございますけれども,第2章で本業務の範囲と実施条件ということになってございます。この辺につきましては,指定管理者の業務とすることが適切なものということで,業務の範囲とかそういうものを決めていくわけですが,これらにつきましてはこれまでの管理条件的なものが入ってくると考えてございます。
 それから,第3章で本業務の実施ということで,そのなかでは開業の準備とか第三者による実施とかがございます。また,第15条には管理施設の改修等ということで,これらについても,金額でこれ以上は市の方でもって,また,これ以内については指定管理者の方で修繕をするといったような取り決めがございます。よその例を見ますと,利用料金制度を採っている施設については何十万とか,60万とかといったように金額の上限を設けている施設もございます。維持管理をしていくなかで,施設の修繕をいくらまで指定管理者に負担をさせて,また,いくら以上を市の方でもつのかということを,この管理施設の改修等で協定を結んでいくことになります。
 それから,次のページで備品等の取扱いということで,これまでにすでに備品が入っているものとか,また,新たに指定管理において入れた場合とか,そういったことが関ってくると思いますので,その辺をその施設ごとに状況に合わせて行うということであります。
 それから,第5章で事業の計画とか事業報告書等が入ってきます。
 次に,第6章で指定管理料及び利用料金の取扱いについて入ってまいります。
 それから,第7章において損害賠償及び不可抗力ということで,その施設を維持管理していくなかで事故が発生した場合,どちらに責任があるのかというふうな関係でございます。または,第30条の保険的なものをどちらが負担するのか,どういった保険に入るのか,その辺が入ってきております。
それから,次のページで第8章指定管理期間の満了ということで,業務の引継ぎ等,または現状復帰の義務が入ってございます。備品についてもうたわれております。
 次に,第9章で指定管理期間満了以前の指定の取り消しということで,市の方の管理業務の指示事項等にどうしても従わないと,そういった場合に期間以前であっても取消しができるというようなことが載ってございます。
 それから,その他の方で権利・義務の譲渡の禁止とか,そういったものがうたわれてございます。このほかに,個人情報の保護関係につきましても,別段定めるとなっているものもございますので,その辺の取扱いについても担当課の方で調整をしているかと思います。
 続きまして,年度協定でございますが,後ろの方になってくるわけですけれども,年度協定についてはごく簡単で,最後ページですが,施設の管理に対する年度協定ということで,目的,業務の内容,指定管理料,そういったものをうたうような形になってございます。
 それから,説明会のなかでは,やはりいろいろな意味でリスクの分担表というものも協議をさせていただきました。いったい指定管理者はどこまで負担して,それから市の方はどこからどこまでをもつのかということもありますので,それらについても他の自治体の例などを参考にして,自分の所管施設について調整をするような指示をしているところでございます。
 以上が,協定書の締結するガイドラインという形になってございます。

大場副委員長)この49ページの開業準備が第13条において「乙は,指定開始日に先立ち,本業務の実施に必要な資格者及び人材を確保し,必要な研修等を行わなければならない」とありますが,これはだれか雇用するのか伺います。だれかを雇用するようなうわさが入ってきていますが,その点についてお願いします。

参事兼行財政改革推進室長)指定管理を導入するなかで,いろいろな説明会等をしたなかでは,その施設によっては,どうしても専門的な技術が必要なケース,または清掃関係を委託するといったケースがあります。そういったものについては,申請書のなかでもこういった業務については自分のところでできないから委託しますよといった項目があります。
 ただ,ここにありますような有資格の職員を採用するとかいったことは,今回の施設では多分なかったと思います。ディサービスとかそういう施設については,それなりの施設ですでに有資格者がいますので,うちのところではこの体制でできますよということで,構成といいますか組織図のなかに入って申請が出されていますので,そういったなかでは,新たな有資格者を採るといったような施設はありませんでした。

大場副委員長)その前の段階のことで,産業文化事業団の方の雇用契約のなかに八郷町を石岡市にするというように雇用の改定はしたのか伺います。

参事兼行財政改革推進室長)申し訳ございませんが,私の方でそこまでは確認はしておりません。

大場副委員長)契約相手は誰になるのか。前は議長がなっていたようだが。

参事兼行財政改革推進室長)契約の方も双方代理ということがありまして,これまでも外郭団体においては副理事とかそういう形をとっておりましたので,そういう形をとるということを聞いております。事業団においては,この前,改選したということを聞いています。

前島委員長)その相手方を確認し,報告願います。
 暫時休憩いたします。

−休憩−

前島委員長)再開します。

参事兼行財政改革推進室長)協定書の相手方ですが,事業団につきましては副理事が菱沼成至さん,それから開発公社につきましては,助役であります菊地武雄でございます。
 それから,文化事業団の身分関係ですが,今までどおり変更はないということですので,ただ寄付行為等のなかで名称の変更はあったということですが,身分的については変更はないということでした。

大場副委員長)今までは,それぞれの管理委託料につきましては,予算の範囲内という形なんですが,今度,単年度でも当初予算の範囲内ということで契約していくか伺います。

参事兼行財政改革推進室長)今回,指定管理者の方から申請がありましたので,そのなかで年度ごとの指定管理料ということもあわせて申請させています。それは,申請を出させるに当たって,担当課の方からこのような料金体系といいますか,今までの実質的な経費だとか,そういったものがこれくらいかかりますよと,これは公募ときもそうなんですが,そういったものを出したなかで,指定管理者の方から出してきた年度ごとの金額がございますので,それらについて担当課の方としては,ある程度切れるものは切るということで予算づけ等もしておりますので,そういった意味では,その範囲のなかで年度ごとに対応するといった形になるかと思います。

大場副委員長)ただ今の説明ということになりますと,3月定例会に予算が出てくるのを認めた場合,その範囲内でやっていくということでいいわけですね。指定管理者は,民間に委託した場合と同じような考え方ということで,その金額内ということになるわけですね。

参事兼行財政改革推進室長)そういう範囲のなかで対応していくということは,特別,台風だとかそういう影響がない限りは,その範囲のなかで対応していくと理解しています。

大場副委員長)風土記の丘に3名を残すといった答弁が,この前の一般質問でありましたが,それについては,その後1ヶ月経過しているなかではっきりしたと思いますので,どうなったのかお伺いします。

参事兼行財政改革推進室長)そのことにつきましては,私の方でも違った形での職員課とのヒアリングをしたなかでは,その辺については考えているということでした。
 ただ,引き上げるのか,配置するのかといった結論については,そのヒアリングの時点ではいただいていませんでした。行財政改革の考えとしては,何のために指定管理者制度を導入するのかということで,行財政改革推進室としては,あくまでも指定管理者に全施設をまかせるというような趣旨が本来の趣旨だということだけを伝えておきました。

大場副委員長)それから,早いうちから課長が引き上げてくるから,それの行き場所というか担当する課をつくるとか,部のなかで判断すると前に答弁がございましたが,引き上げる課長級はどうなんでしょうか。

参事兼行財政改革推進室長)そのことにつきましては,私の方所管ではありません。
 ただ,行財政改革としては,組織の再編は必要だろうと。それは,定員適正化のなかでも,職員を減らすという考え方があるわけですから,今の状態で職員をただ単に減らしたのでは行政運営が行かないだろうと。そういうなかで,組織をある程度見直すということも必要でしょうとヒアリングのなかで話をさせていただきました。
 ご質問の引き上げる課長の件については,そのなかで触れておりませんので分かりません。

大場副委員長)早急に対応しなければ一月後には戻ってくるわけです。9月1日は。その対応がしていないのはどういうことかと思われます。

参事兼行財政改革推進室長)対応がしていないということではなくて,行革の方に話す必要はないというように自分たちは理解をしたわけです。人事異動,人事配置については,職員課の範疇のなかで多分対応していると思います。行革の方で,そこまで立ち入る考えはありません。以上です。

徳増委員)今回の指定管理は,指定管理者制度の入口ということで,官から官に多分導入したんだと思うんですが,今,室長からありましたが,行財政改革の観点から考えると確かに今度,持ち出しなんですね。人は戻ってくるけれども,戻ってくる人に払う給料は同じということになるわけです。例をとりますと,風土記の丘にはそれなりの予算が出ているわけです。ですから,ほかの施設もそうだと思いますが,2年7ヶ月は意識改革の部分と考えるしかないのかなと思うんですね。実際には,今までよりも持ち出しですよね。普通,民間に指定管理すれば,そこにいっている職員は身分保障がないわけですから,民間で雇っていただくか,そこの時点で市とは縁がなくなって職がなくなるかどちらかなわけです。今回の指定管理は,非常に曖昧だったと思います。
 今,副委員長の方から1回目の質問で出た身分保障ということを一番お聞きしたかった部分なんですね。はっきり言って残すわけですよね。風土記の丘に関しては,職員として一応経済部の方には戻ってくるということは分かっております。ただ,担当として風土記の丘担当になるのではないかなと推察をしています。今,お話がありました産業文化事業団に関しては,身分保障の点でどうなるのか。指定管理の観点からお伺いします。

参事兼行財政改革推進室長)事業団についての職員の身分ということですが,実際9月1日以降,それぞれの仕事を引き受けるといったなかでは,職員はそのまま必要ということで動いていきますので,その段階で身分云々ということは発生しないのではないかと考えます。要は,2年7ヶ月が過ぎる段階において公募したときに,事業団ではなくて違う民間の方が応募をして,そちらが取ったという場合に,事業団としての存在そのものが問われるということになります。そのときの対応としては,他の自治体の例からいきますと,まず職員を新たな公募をした団体に条件を付けて雇っていただくか,またはその公募の段階で無理であれば指定がはっきりした段階で斡旋をして雇って欲しいという形,または希望退職者を募って退職をしていただく,どうしても行き場ない,残ってしまうという職員の対応については,他の自治体では市の方でめんどうを見るというふうなことが言われていると思います。そういうことも踏まえて,今後対応が必要となってくると思いますので,今の段階で事業団がすぐにどうのということはないものと考えております。
 それから,今回の指定管理は経費の面でメリットがなかったということは確かだと思います。
 ただ,これまでもやってきた事業について,どれだけ今度意識を改革というか,直して新たなお客さんを呼ぶ,サービスの充実が図られるのか,それを試される期間であると思います。必ず2年7ヵ月後は来るわけですので,今度は公募ということが前提条件となっているわけですので,仮に応募がなければそのままという可能性もないとは言えませんが,その際には廃止も含めて考える必要がでてくるものと考えております。結果的には,身分的なこともその時点で考えるということは,当然必要になってくると考えております。

徳増委員)今,言われたように他の自治体,この近くでは「ホロルの湯」のときに,行き場のない職員の方,一部は退職されたりしましたが,最終的には公務員としての身分保障したとういうことです。だれでも家庭があるわけですから,この指定管理を結んだ初期の段階で,この2年7ヶ月終わったときに,身分はどういう方向に行くということをはっきりと言い渡しておかないと,それなりの覚悟はできないと思います。おそらく,自分たちも役所で雇ってもらえるのでないかと,甘い考えでいる方の方が多いのではないかと思います。これは,大変きつい言い方かも知れませんが,2年7ヶ月後にはクビになるということをはっきりと名言しておかないと,自分たちの人生設計があると思いますので,そこまで指定管理を導入した以上,推進室の方でお話しするべきだと思いますがいかがでしょうか。

参事兼行財政改革推進室長)この件につきましては,今後も職員課の方とのヒアリングを予定しておりますので,そういったな将来的な身分保障的なものも当然発生してくるということで,その辺,退職金にするのか,その金額等についてもどんなふうにしていくのか,また,行革としては,今の施設を維持していくというのであれば,より効果的な運営をしてもらうということが基本でありますので,そういうこととあわせまして2年7ヶ月後には,公募になるというなかで,どういうふうに変わっていくか分かりませんよと,よほどしっかり考えていただかないということも申し伝えていきたいと思います。
 また,先ほどありましたような退職ということも当然なってくるわけですので,そういうことも含めながら話していきたいと考えています。

徳増委員)今回の17箇所のなかには,利益を上げられる場所と上げられない場所,それから,具体的にいうと風土記の丘のように途中から観光に変更されると,どうしても利益を上げなければいけないという考え方,目が向けられているんですね。でも,冷静に考えたときに,あそこで全部の職員を賄えるだけの利益を上げられるかというと,管理料すら無理だと思います。ですから,その辺のところを直営にしなければならないということも含めて,役所のなかでこの2年7ヶ月のなかでよく検討していただきたいと思います。全部が民間で引き受けてくれるとは限らないと思いますので,その辺のところも考えていただきたいと思います。

金井委員)今,いろいろと質疑が交わされているわけですが,例えば開発公社にしても文化事業団にしても,この指定管理者になって2年7ヶ月の間に誰かが退職して人が足りないといった場合,新しい職員を入れる可能性も考えられると思います。別の組織ですから,分かりませんので,その辺をはっきりさせておかないと,また若い職員などを採用して,曖昧まま採用して,最後にはどのような形になるのか分かりませんが,そういう形が生じたのでは意味がないと思います。これは,早い機会に執行部においてはっきりしておかないと,とんでもないことになると思いますので,これは意見として申し上げておきます。
 これは,企画委員会の範囲ではないという話もあるとは思いますが,文化事業団の内部といろいろな規約とか,やっぱり議会にも配付してもらって,開発公社の職員のこともあるので,これはきちんとすべきであって,各担当部だけでやっているだけではなくて市長,助役にもよく話をしてもらって,執行部全体で協議すべきことだと思いますので,それを付け加えておきたいと思います。
 それから,委員長にも,その旨は議長に伝えて,議会にも分かるように資料を配付するなどしていただきたいと思います。

大場副委員長)指定管理者に変更になることについて,産業文化事業団及び開発公社と何回くらい打ち合わせはやりましたか。

参事兼行財政改革推進室長)事業団と各担当課の打ち合わせということでは,こちらではその回数は掴んではおりませんが,何度となくやっているものと理解しております。

前島委員長)発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)発言なしと認め,以上で指定管理者に関する審査を終了いたします。
 次に,総合計画についてを議題といたします。
 執行部より,説明を求めます。

参事兼企画課長)前回,6月2日の当委員会では,総合計画の進捗状況,総論などについてご報告申し上げましたが,本日は,総論の次の第2部の基本構想中心にご報告申し上げます。
 お手元の資料ですと21ページからが素案でございます。基本構想の表紙を開いていただきますと22ページ,つまり第1章基本理念及び将来像から始まるわけでございます。
 まちづくりの基本理念は,以下に掲げた3本の柱でございます。変更ございません。それから,次のページの将来像「風と時が流れる」と表現させていただいた件ですが,その他いろいろご意見がございまして,「風と時が輝く和のまちいしおか」と変更になっています。それぞれのキーワードですが,以下に4つ説明として記載してございます。このような意味合いものをこのような文言にあてはめ,キーワードをつけますと私どもの「風と時が輝く和のまちいしおか」のキャッチフレーズ,テーマに結びつくということでございます。
 次のページでございますが,目標人口は前回ご説明しましたとおり8万2千人を堅持するということでございます。
 次に,25ページ以降が,第2章の土地利用の構想に入るわけですが,まず,利用の方針が大きく@都市核,都市の中核です。それと市街地に分けるのが妥当だろうということでございます。都市の中核は,当然1つでございます。石岡都市核,それを囲むように右と左に柿岡の市街地と高浜の市街地が存在するという意味でございます。後ほど図面をご覧いただきます。それから,A産業交流ゾーンから次のページのE人と水のふれあいゾーン,これも従来どおりでございます。
 次に,27ページの都市軸の形成でございますが,非常に分かりにくい言葉であると審議会でもご意見をいただいたところですが,例えば環状軸の下ずっとなんですが,「東 南北軸」,いわゆる東西南北のうち,東と南と北が入っている軸は何なのかといったご意見も寄せられておりますので,今後はここについては引き続きご審議をいただくところでございます。これは,新市の東西南北の方角を言葉で表すと,どうしてもこのような表現になってしまいますので,今後,土地名で表した方がいいのか,その辺のご検討を賜る予定でございます。それから,A都市の補助軸,これは基幹軸からそれを補助するという意味合いでございます。次に,B自然・歴史交流軸,次のページにまいりまして,C産業を主体とした交流軸,D文化・芸術を主体とした交流軸,このような複数の軸で結ばれるというふうな意味合いの図面が,下に掲載してあります広域連携図並びに29ページの土地利用構想図でございます。
 特に土地利用構想図のところで,紫の○が上のほうにあります「至 桜川市方面」のちょっと下ぐらいについていると思います。以前は,旧八郷地区の工業ゾーンとしては,八重地区と佐久地区が旧八郷町で位置づけられておりましたが,去る27日の審議会におきまして,委員の皆様方にくまなく現地調査をしていただきました。残念ながら八重地区,佐久地区とも,このままでは工業地域になり得ないというような土地でございまして,この土地よりは,今回,紫の○を付させていただきました小見地区で,すでに整備がされた地域がございます。北関東自動車道の笠間インターチェンジが間もなく開通いたしますが,車で10分ちょっとといった至近距離にあります。そういうことがございまして,産業交流ゾーンとしは,八郷地区では小見地区中心を考えてはどうかということでございます。
 その他,都市軸と先ほど申し上げましたが,太いグレーで描いたのが都市と都市を結ぶ軸でございます。それから,薄いグレーで表記されたのが,それを補助する軸でございます。それぞれ水色の軸,それから紫の軸,黄色の軸というようにそれぞれに展開をしてございます。
 それから,30ページが第3章施策の大綱でございます。これ以降につきましては,昨日,市民の皆様からパブリックコメントをいただくために,これらの骨子を石岡市報並びに石岡市のホームページに掲載をさせていただきまして,さまざまなご意見を頂戴したわけでございます。これ以降につきましては,ページ数が多ございますので,あくまで30ページをご覧いただきまして,ちょうど真ん中が8つの基本目標,いわゆる政策と記載されております。新市建設計画,合併協議会が決定をいたしました新市建設計画に基づく8本の柱を基本として,それ以降,推進施策を貼り付けていったわけでございます。
 これらの素案,施策の大綱を基にパブリックコメントを頂戴したわけでございますが,資料をほどいていただきますと横長のパブリックコメントの資料がございます。去る7月14日から25日までの12日間,非常に短い時間ではありましたがご意見を頂戴いたしました。
 この種のパブリックコメントとして,石岡市としては当然初めてでございますが,我々の想像を超える14名の方々からご意見が寄せられたわけです。14名のなかのご意見の項目総数は27項目に亘ってございます。
 その区分につきましては,区分が下にございますが,@からCまでそれぞれ区分をさせていただいたわけでございます。
@は,寄せられた意見がすでに基本構想の素案に反映されているということでございます。Aは,意見を参考に素案のなかに何がしかの修正を加えるべきだろうと思われるもの,Bは,将来的な検討,今後の細かな事業展開,いわゆる基本計画,あるいは実施計画のなかで検討させていただくというものです。Cのその他は,今回の基本構想そのものにあまり該当しないけれども,ご意見としてお伺いしますというものでございます。
 ページを開いていただきますと,まず全体的な意見,当然なんですが「絵に描いた餅にならないで欲しい」から全体的な意見は6つございます。
それから,同じページの基本理念及び将来像に関るもの,7番から次のページの9番までございます。特に9番は,人口問題なんですが,目標人口はとにかく10万人くらいにすべきではないかと,最低を8万人したらいのではないかということでございますが,ただ,この方がお寄せいただいたご意見のなかに,その根拠,あるいはその理由は一切書かれておりません。そういうことがございまして,私どもはCに整理をさせていただいたわけでございます。つまり,その他の項目に整理をさせていただいたわけでございます。
 ただ,このご意見に対しましては,右の市の考え方,このような考え方をご回答するつもりでおります。
 それから,第2章の土地利用構想については,ございませんでした。
 次に,第3章の施策の大綱ですが,当然,このページが大きな意味が入って来るんですが,10,11,12,これがすべて@でございます。それから,第3章の産業の輝くまち,13番が@から始まって15番まで,16番がA,すなわち,ある程度素案に修正を加えるべきだろうというふうに捉えた部分でございます。参考までに,16番だけ読ませていただきます。「市に在住する高齢者の活力を利用する施策を講じてもらいたい」,文言としては,もう少し詳しく書いてあったわけですが,それに対する市の考え方ですが,基本構想(素案)「笑顔と元気のあるまちへ」の「高齢者福祉の充実」には,高齢者の社会参加活動の促進を掲げていますが,市民と行政との協働にも,高齢者の活用利用の視点を加えますという理念でこれを進めさせていただきます。
 それから,同じページの安全で安心して暮らせるまちへ,17が@,笑顔と元気があるまちへの18が@,19がB,20が@ということでございます。それから,人を育むまちの21が@でございます。それから,5ページにまいりますが,22がB,23がA,Aは修正を要するだろうというところでございます。パートナーシップ,協働で歩むまちへの発想が逆転をしているというご意見でございました。「住民主体のまちづくりではないでしょうか。住民の主体性をどうつくるのか,どう引き出すのか」そういう突っ込んだ検討が必要ではないでしょうかということで,まさにそのとおりでございます。これは,逐一修正を加えてまいります。
 それから,最後の第3章ですが,効率的な行財政運営を目指してということで,先ほど来,ご意見を頂戴している部分ですが,24,25,26と3件のご意見が寄せられましたが,それぞれ基本構想の素案にすでに入っている考え方,理念でございますので,すべてを@に分類させていただきました。
 それから,その他,これは総合計画審議会が,約10ヶ月,13回と非常にタイトなスケジュールのなかでご議論を下さっているわけですが,それとは別に今後の視点,観点としてこのようなものを設置してはどうかということでございます。具体的には,この方は100人委員会というふうなことをご提言なさっております。これについては,今後の課題として整理をさせていただきたいという意味からBに分類をさせていただきました。
 それから,巻末のその他の要望等ということで,いくつかポイントがございます。これは,素案とは直接関係はございませんが,今後さまざまな石岡市の計画,実施計画などに生かせるものは生かしていこうと,議員数や市長の給料の見直しから夜間照明付きのジョギングコースの整備,石岡地区の運動公園の場合は夜間照明のついたウォーキングコースがあるんですが,残念ながら八郷地区についてはそのような施設がないということでございますので,このようなことにつきましては,今後の実施計画上の参考にさせていただきたいと思います。
 以上でございます。

前島委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の説明について,質問等ございませんか。

大場副委員長)これに関係ないかも知れませんが,上曽峠と朝日峠のトンネルはどのようになっていますか。

参事兼企画課長)総合計画のなかでは避けて通れない課題でございますので,上曽も朝日も当然言葉としては入れさせていただいています。

企画部長)上曽トンネルでございますが,これにつきましては,現在取り付け道路の整備を市が町に委託して進めている状況でございまして,まだトンネル本体への方へは入っていないようでございます。
 それから,朝日トンネルでございますが,これは新聞でもお読みなったかと思いますが,今日ですね,土浦市と石岡市の担当課長等を県が集めまして,説明会を開いているということでございます。今後,財源等につきましても,そのなかで話をしていくということを聞いてございます。
 新聞では,工事費が65億円ということで載ってございましたが,それらにつきまして道整備の交付金,あるいは,まちづくりの交付金なども含めて今後検討したいということでございまして,事業に着工にすれば5年以内で完成させたいという意向でございます。

大和田委員)市民からの意見の20番に,一人暮らしの高齢者のことがありますが,今回のパブリックコメントに意見を出したなかに女性はいなかったのか。
 なぜ,それを聞くかといいますと,エンゼンルプランや子育て支援とか,全然意見が出ていないからです。エンゼルプランや子育て支援を国・県が施策としてやっているなかで,市ではそのような意見がまったくないということですか。

参事兼企画課長)いただいたご意見の骨子は,すべて記載させていただきましたので,今ご指摘のエンゼルプラン等には,特段言及される方はいらっしゃいませんでした。

企画部長)ただ今,参事が答弁したとおりでございますが,これとは別にワークショップを開かせていただきました。この席におきましては,エンゼルプランと申しますか子育て支援に対しての意見が多数出されておりますので,それらに出ました個々の意見を,また別に集計してございますので,そういったカードを拾い集めまして,今後の基本計画,あるいは実施計画の策定の大いなる参考にさせていただきたいと考えております。

村山委員)30ページの8つの基本目標のなかに,明日を開くまちへというところの推進施策ですが,第2項目目の公共交通機関の充実ということについてお伺いします。具体的には鹿島鉄道の問題です。石岡市から県へは,どのようなアタックをしているのか。
 また,近隣市町村のうわさですが,防衛庁の予算で行方市と小美玉市は,2億円からの助成がくるだろうと,それを充てるといったうわさが民間の方の支援団体の方から出ています。
 一方,南台の前自治会長が,鹿島鉄道の組織がありますよね,会議を開いてもらいたいと要望を出していても,さっぱり進んでいないということでした。開ける準備ができていないという話があるなかで,石岡起点であるわけですから,石岡の自治体の長が,県庁,県知事へどのようなお願いをして,要するに熱意が足らないということをみんな感じているんですね。その辺に関しての進捗状況とか,話があればご説明いただきたいと思います。

参事兼企画課長)決して座視をしているわけではございません。毎日のように動きがあるわけですが,残念ながら,まだ,特にプレス関係にオープンできる状況ではないものですから,この場をお借りしまして私が今知りえる範囲でご答弁申し上げますと,首長会議は沿線4市ございますがひんぱんに開いてございます。過日も茨城県へ4人揃って出向きまして細かな打ち合わせ,詰めを行ってございます。ただ,その結果につきましては,ここでお答えできるほど作業が進捗しているわけではございません。
 とどのつまりは,お金の問題です。私ども,企画委員会のたびに鹿島鉄道側がはじいた向こう5年間の経常損益,いわゆる赤字は5億3千万円とお答えしてございますが,当然,5年間,列車を動かすためには安全設備の改善が必要なわけでございます。これが2億4千万円,たしますと7億7千万円,それに土曜日も新高浜のところで鹿島鉄道が故障で止まってしまいました。なぜかと申しますと,前から申し上げてとおり車両の老朽化が非常に著しい。単線ですから,1両が止まってしまいますと,もう上りも下りも一切行けないという状況でございます。鉄道側は,今後5年間動かすのであれば,車両の入れ替えは2つ,最低でも2両必要だということです。1両が約8千万円から1億円ですので2両で2億円ということになります。それから,これも前から申し上げておりますATS,自動列車制御装置,これのメインコンピューターで約1億円,ただ今申し上げた金額を積み上げますと10億円を突破するわけです。私ども沿線4市と県の事務方で,さまざまなシミュレーションをしていますが,この金額を利用者で割ると一人当たり10万円の補助をしているのと同じになってしまう。鹿島鉄道を必要としている人に10万円の補助をして鉄道を動かすのと同じになってしまう。これは,全国では例がない。仮に例があったとしても,このようなことが継続的に10年,20年できるか否かと,非常に微妙なところにいるわけでございます。
 過日,4市の首長が県に出向いたということも,まさにそのお金のことでございます。県ではどのくらい出していただけるのか,そのような協議に参ったわけですが,当然,県もこれだけ出すといったような状況にはないわけですので,その辺の金額の調整がまだまだ時間がかかるだろうということでございまして,対策協議会という会議を開けずに先延ばしにしているのが現状でございます。
 それから,南台二丁目の自治会長さんをはじめとする鹿島鉄道支援会議という民間人の団体がございます。民間人の団体の方々に対する支援の要請がないのはなぜかというのは,もっともなご意見でございますが,私ども,今,バンバンバンバン支援の要請をすることは簡単ですが,梯子をかけておきながら途中で梯子をはずすようなことになったら,どうもすみませんでしたでは済まないだろうという考えがございまして,今,沿線4市とも梯子をのぼれのぼれと,ただ単に進める時期ではないだろうというふうな見方がございます。
 確かにこれは,ある程度話が進みまして,今後も存続だということになれば,さまざまな組織を立ち上げながら運動を展開していくことになることは間違いのないことです。
 ただ,現在,非常に微妙なところでございまして,表向きの動きは現在避けているような状況でございます。以上です。

村山委員)一方,民間の団体でローカルの電車のマニアみたいな人が集まって,とにかく2年間で2億円集めようという話になって,その書類はおそらく8月1日ぐらいから出していくと思います。今の状況を踏まえていくと,お金を集めるには1口千円で20万人にといった構想を持っていて,お金を集めてしまったら,お金を返すのが大変だから,寄附予約券を作ってと大分具体化してくるので,それが今言った県なり鹿島鉄道なり,関連4市にどのようなインパクトを与えていくのかといったようなことがあって,それを関連で出てきて石岡市長はどうなんだ,県知事は先の新聞報道でかなり悲観的なやむを得ないような記事を発表しているわけですね。
 結局,この明日を開くまちへの公共交通ということで,市民の認識度がさまざまだと思います。車社会にも移行してしまったなかでね,これがなくなったら本当に大量輸送の問題というのが,改めて出てくるわけです。認識度が高まるんだけれども,なくなってかららでは遅いという観念がございまして,また,一方,排気ガスの問題からも興味を持っている方たちが一人二人と参加している現状があるんですよね。
 非常に,行政としても今お話があったように難しい立場,微妙な時期というのは分かりますが,その辺を民間でやっている団体のこともインプットして方策が広がっていくことを期待しましてご意見を伺った次第です。

大場副委員長)私は,村山委員と正反対です。八郷の人から言わせると,八郷の路線バスも廃止なって構わないという若者も増えています。今は車社会なんだと。ただ,私は,路線バスは残したいと思っています。
 それと同じように,鹿島鉄道にこれだけの金額を投入していて,また2億円負担するのか,そういうことをする必要はないと,そういう意見が多いんです。私の周りでは,そういう考えもありますので申し上げたところです。

前島委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)発言なしと認め,以上で総合計画に関する審査を終了いたします。執行部におかれましては,ご苦労様でした。ご退席願います。

−執行部退席−

前島委員長)次に,当委員会の行政視察の調査結果についてを議題といたします。
 本件につきましては,7月4日から6日にかけまして,新しい公共交通としてのDMVの調査,さらには,市民を巻き込んだ財政再建計画を実施している先進地を視察し,説明を受けてきたところであります。それらの調査結果につきましては,お手元に配付いたしましたとおり調査結果報告書を取りまとめたところであります。
 この際,お諮りいたします。行政視察の調査報告書につきましては,お手元の資料のとおりということで了承願いたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

前島委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 以上で,本日の審査案件は終了いたしましたので,これをもって企画委員会を閉会いたします。



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