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前島委員長）ただ今から都市建設委員会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議題は，付託された陳情の審査として陳情第19「都市計画道路『貝地・高浜線』の建設に反対する陳情書」，陳情第20「児童・生徒の通学路のための安全な歩道建設の陳情書」。 所管事務の調査として，（仮称）石岡インターチェンジの進捗状況について，都市計画区域の見直しについて。 及び「その他」であります。 付託案件の説明のため，本日，委員長において出席を求めた者の職・氏名は，お手元に配付いたしました説明員名簿のとおりであります。 これより議事に入ります。 最初に，陳情第19「都市計画道路『貝地・高浜線』の建設に反対する陳情書」を議題といたします。 本陳情については，去る平成18年第４回定例会において，反対者の方々をはじめとする地元住民の意向を調査すること，及び事業の詳細なタイム・スケジュールを確認すること，以上２点が必要であることから，継続審査を申し出た案件であります。 それでは，ただいまの２点について，執行部から説明を求めます。 参事兼都市計画課長）それでは，貝地・高浜線のその後の状況について説明いたします。今年２月に入りましてすぐに，道路建設事業に反対している方へ伺いまして事業の理解を求めました。城南中学校側については前回同様進展はなく調査，測量についても同意が得られませんでしたが，高浜台側については当初３名の反対者のうち１名の方から調査，測量については理解が得られました。その後，この道路の早期実現を求めている協議会の会長宅に伺いまして，近況について説明をしてきたところでございます。 会長は「一個人としては，高浜台側に多くの賛成者がいるのであれば，高浜台側だけでも何らかの形で貝地・高浜線の整備は出来ないものなのか検討をお願いしたい。高浜台には小学校があり住宅も多くあるが，道路が狭く緊急車両も入れない状況なので，現在の市道の拡幅というより，ぜひともメインとなる道路の整備について努力していただきたい」ということでございました。また，貝地・高浜線の進捗，現状について，皆さんの意見も聞いていただきたいとの申し出がございました。 整備計画のスケジュールですが，お手元の資料で，当初，黒実線で平成27年度の完成を予定しておりました。未だ測量・調査に入れない状況と，JRとの協議を踏まえまして，赤実線で作成したところです。ＪＲでは，本体工事に４年，詳細設計に２年，概略設計に１年，事前協議に１年，都合９年を要するとの事ですので，JRとの協議を新年度から進めましても橋の完成は平成27年度なり，舗装工事はその後となることになります。 橋の工事に入るには進入道路がないので，そのためには平成21年から23年までの３年間で城南中学校側と高浜台側の下層路盤工を完了させ，用地買収等は遅くても平成21年までには終わっていなければならないことになります。19年度中に測量・調査等に入れたとしても，特例債の10年という期限内での貝地・高浜線の全線の整備を完成させることは非常に困難な状況かと思います。以上です。 前島委員長）以上で説明は終わりました。 次に，質疑を行います。質疑は，挙手によりこれを許します。 櫻井委員）期間的に困難な状況もあるというご説明だったんですけども，期間的に間に合わなかった場合，どのような対処をとるのか。あと，このスケジュール表で見ますと，関係者数127名いて，反対者が８名ということなんですけども，この方たちはすべて地権者なんですか。道路に占める面積の割合なんて言うのはもう，人数じゃなくて８名の方でどのぐらいの土地を所有するのかっていうのは，もう現在は判ってるんですかね。多分判ってるとは思うんですけども。何パーセントぐらい，この道路にかかる敷地をこの反対者が持っているのか，ちょっとお尋ねしたいと思います。 参事兼都市計画課長）最初の，一つ目の質問でございます。特例債事業の期限に出来ないときは何でやるのか，ということであるかと思いますけれども，仮に特例債事業でこの事業に入っていきまして，その特例債の10年という枠で出来ない場合には国補事業，都市計画道路でございますので国補の街路事業という補助を貰いながら進めていかなければならないのかなと思います。 ２点目の関係者数ということでございますが，これは，道路を造る場合には法（のり）等もございますので，測量していないものですから，どのへんまでかかるかということが判りませんから，このへんまでかかるのではないかというようなことを想定しまして，説明会の時に通知を出しました人数でございます。なお，反対者数の方々は主に家屋がかかっている方々ということになります。パーセントについては，そこまではまだ出しておりませんので判りません。 櫻井委員）仮に７年８年９年やって，「ああ，出来なかったよ」と。その後も国補のお金でも出来なかったという時は，また借金の上乗せになっちゃうのかなというような感じもしますので，どの段階で…。行政のやり方っていうのは判りませんけども，普通民間だったら，もうこの段階で「もう終おう」と。「撤退しよう」という判断が民間では出てくるんですけども，そういうことっていうのは行政側では考える時期っていうのはあるんですかね。 都市建設部長）どの段階で，ということでございますが，出来れば私どもとしては，折角計画した道路でございますので，住民の方々にすべてを公開しておりますので，そういった関係でも，撤退する，あるいは中止する場合には，出来るだけ早い時期に決断をして参りたいと。あと，10年という期限がございますので，すでに９年に入っているわけでございますので，そういうことになりますと，やはり新年度にはある程度明らかにしていかなければならないというふうに考えてます。それから，ただいま都市計画課長から説明いたしましたように，地元の賛成者，主に富士見台の方々でございますが，説明会をやってくれというような要望が来ておりますので，近いうちに説明会を開催したいと。主に議題としては，今後の進捗をどうするのか，というような地元の意見を聞き，それを聞いてから市長に報告して，早急に決断して参りたいというふうに，スケジュール的にはそう思っております。今回の委員会で，ある程度の考えをお示しできれば，ということで臨んできたわけでございますが，地元から説明会を開催してくれということがございましたので，できるだけ早い時期に決断するにしても，説明会が終わってからにしたいというように思っています。この件につきましては市長にも報告してございますので，市長も同じような考えにありますので，新年度の出来るだけ早い時期に決断して参りたいということでございます。 それから余談でございますが，本題からは少し離れるんですが，もし仮に特例債事業での事業が不可能だという結論になった場合には，それに代わる道路の整備を入れていかなければならないというふうに考えております。以上でございます。 櫻井委員）おおむね説明の方は了解しますけども，その説明会。私らは合併してからのことですから，６号バイパスにしても詳しい事情は存じ上げておりません。でもそういう中で，困難な事業であればあるほどね，説明会に職員の方，部長も行かれるんですけども，そういう所へこそ市長が自ら行ってね，誠意を見せるべきだなと思うんです。 ですから，細かい知識がなくても市長の誠意っていうを住民の方にお示しして，努力していく必要があるのかなと。今までそういう努力が，聞いたところによると，ないのかなというふうに思いますので。やはりこういう困難な事業になればなるほどね，市長の熱意っていうのを示すべきだなって思います。 都市建設部長）議員おっしゃるとおりでございます。過日，この件で市長に説明した段階で，私の方からも，もし事業にある程度の重大な変化を来す場合には，市長自ら地元へ出向いて，説明をしていただくと。それがやはり住民を説得する大きな鍵になるだろうということで，市長にはそういう形でお願いはしてます。市長も「行く」ということでございますので。 櫻井委員）これが最後になります。要望ですけども，やはり住民を説得するのは技術っていうものが必要なんです。熱意だけでは済まないものもありますので。技術をね，きちっと身につけていただいて，人との折衝に当たっていただきたいというふうに思うんですね。ですからそのへんのところは，多分市長さんは，県の元職員ですからそのへんのところはご存じないでしょうけど，皆さんの方でそれを補助してね。熱意だけじゃなくてテクニックも必要だなと思います。その点よろしくお願いしたいと思います。以上です。 前島委員長）暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 前島委員長）休憩前に引き続き会議を開きます。 山口委員がいま途中から来たんですが，陳情第19の「貝地・高浜線」の詳細なスケジュール表と，委員会の方で反対者の方々をはじめとする地元住民の意向を調査すること，この２点をお願いしてありましたので，それをいま執行部の方から，お手元の資料をもとに説明を受けて，質疑に入っております。 山口委員）山口です。遅くなりましてすみません。この問題ですけど，この前もよく10年以内の合併計画の何では無理だということで，市長にもよく話してくれということで，この問題を変更するべきだということをお話ししたんですけど，その点について，どのような市長の方の考えなのか。 都市建設部長）路線を変更すべきだということでございますが，路線につきましては都市計画道路でございますので，現段階で変更する考えはございません。変更するには，はやり２年，３年という形になりますので，それをやっていたのでは間に合わない，ということでございますので。現段階では，反対者がその路線にあるとしても，変更するということは念頭にございません。 山口委員）変更するっていま私，質問してしまったんですが，変更じゃなくて見直しっていうことですね。よろしくお願いします。 都市建設部長）多少，櫻井委員さんのご質問と前後いたしますが，遅れていらしたので，再度ご答弁いたします。 特例債事業で，10年間という期限がございますので，現段階の時点を考えれば，ぎりぎりの時点に来ているというふうに考えております。少なくとも19年度に測量調査に入れないような状況であれば，当然…，現段階では入れない状況にあるんですが，当然見直しを早急にしなければならないということで，市長の方にもそういう報告はしてございます。 鈴木副委員長）これ，関係者が35人と92人とあるね。この中の賛成者のうちに，民家がかかる人はないんですか。 参事兼都市計画課長）賛成者の方で家屋にかかる方はいないです。 前島委員長）暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 前島委員長）休憩前に引き続き会議を開きます。 参事兼都市計画課長）それではちょっと詳しく説明したいと思います。関係者127名は，法（のり）等も含めまして，かかるのではないか，というような方に通知をしておるところでございます。当然，地権者ということになるかと思います。そのうちの反対者数ですが，現在のところ８名ということでございます。８名のうち７名は，家屋がかかる方が反対。１名の方については，賛成というか，測量に入ってはいいということでございます。 鈴木副委員長）それで，あと７名の家屋かかるのは，今の状況ではどういう考えしてるのか判らないのかな。協力をするような考えをしてるとか，絶対反対だとかっていう。 参事兼都市計画課長）家屋で反対している方は，皆さん城南中側の方々でございまして，測量に入ること，立ち入ることすらも反対という現状でございます。以上です。 山口委員）やはり今の委員の質問に対しての答弁聞きますと，やはりかかる人が７人もいてね，６号バイパスじゃないけど，やはり「２，３人だ」，「２，３人だ」って言ってるけどそれだってなかなか難しいんであって，１人でも反対があれば強制執行っていうのは難しい，いま時ですから。これ10年以内にこの問題をやっていくのには非常に，もう無理だと思います。ですから，積極的に市長に早めに見直しを進めて，私よく言ってる，別な方にまわせば。別な方が必要なところがあるんですから，なるべく積極的にお願いします。 都市建設部長）先ほどから，出来るだけ早い時期に。賛成者の方も議会への陳情をして，採択になっております。そういった方の，数から言うと圧倒的な多数でございますので，少し時間をかけてお話をしてみたいと。それと併せて，反対者についても，もう少し変化を得られるのかどうか確認をしていきたいと。ただ，山口委員さんがおっしゃっているとおり，敷地内に入ることさえ拒絶している状況でございますし，ある意味ではその方々が，大きな事業でございます６号バイパスそのものにも反対している方々と名を連ねているというような状況を考えれば，早期に解決するというのは難しいことであると思います。その点につきましては充分，市長にも報告してございますので。 ただ，ご理解いただきたいのは，特例債事業でございますので，都市計画道路はそのまま残ります。その後，整備することも残されております。ただ，合併特例債の費用を使っての整備は断念するか，あるいは今後も実施していくかのことでございますので，そのへんはご理解いただきたいと思います。 それから，もしこれをやらないということになれば，この金をほかへ持っていくということは出来ません。出来ませんというよりは，当然，全体事業費の22パーセントを県の支援事業としていただいていますが，それは県はもうすでに終わっちゃいました。その補助は。ですから，市が新たな箇所に特例債事業として１本追加するんだということになれば，県の支援は受けないでやるほかないと。特例債は充てられますよ。それだと，特例債と，あと市の持ち出しが多くなるということでございますので，現段階ではそれをほかへ持っていくということは考えてございませんし，ますます市の財政を圧迫することになりますので，現段階での考えはございません。 山口委員）やっぱりその見直しした場合には別な方にまわせないということですが，やはり前から私言ってる，観光道路って言ってますけど，農免道路が狭いんですよね，今度やるのも。それで，折角の農免道路あそこやるのにも，やはり私が言ってる観光道路じゃないけど橋を架けて１本向こうに持っていけばね，そういうのを県の方と話し合いして，中途半端な農免道路造るんじゃなくてね，県の方のやっぱりその，今のこっちの見直しを向こうに持っていけば完全に出来ちゃうと思うんですよね。私が言ってる，高浜からかすみがうらに持っていく道路がね。農免道路も拡げることが出来ると思うんですよ。 都市建設部長）私どもの方はそこまで…。担当部局でございますので，現在はこの道路を。折角，合併で決められた道路でございますので完成させたいということで全力を挙げてるわけなんですが。地元に反対者が多数いるということで難渋しているわけでございますので，もう少し，貝地・高浜線に集中して努力して参りたいと，こういうふうに考えております。ですから，それ以外のことについては，このお金をここへまわすとか，そういうことは念頭にございませんので。 そういうことで，現在はやるかやらないかの決断を，あるいは地元の説得をできるだけ，少しでも反対者を減らせる状況が出てくるかどうか，私どもが説得できるかどうかにかかってると思いますので，それらに全力を挙げて参りたいと思います。 前島委員長）委員の方に申し上げます。ただいまの審査は，陳情第19「都市計画道路『貝地・高浜線』の建設に反対する陳情書」を議題としておりますので，議題から逸脱しない範囲でご質問，ご要望をお願いしたいと思います。 それで，参考資料は，お手元の支援道路整備計画，詳細スケジュールと，それから反対者の方々をはじめとする地元住民の意向を調査することでございますので，よろしくご協力をお願いしたいと思います。 山口委員）逸れちゃって申し訳ないですけど，やはり私，前から言ってるもんですからね。折角，石岡市の道路の計画する場合には，必要なところと必要でないところ。当然，こっちの方が大事だっていうのはあるんですよね。だから，こういうものを，10年間で無理だと大体私は思うんですが，市長としてはやはり決断する時期だと思うんですよね。やはり，私が言ってるように，要望してる道路があるんですから，そちらに予算でも，出来ればまわせればという私の考えですので，市長によろしく。要望です。 小泉委員）この問題はですね，都市建設委員会で何度か議論したわけなんですが，執行部はこれを進めていくということで，10年のスパンの中で道路を開通するということは答弁されてるんですが，今，部長の方からも出ましたね，何名かの反対の方の中で，測量にも入れないと。敷地にも入れないという状況だと。これは都市計画決定されてますから，実際これを続けないと，この道路の実現っていうのはあり得ないと思うんですよ。ですからここで，委員会で方向を決めなくちゃならないんですよね。これまで何度もやってきたわけですから。そこで，いつもこれ道路問題ばかりじゃなくね，平行線を辿るんですが，反対の方をどのように説得するか。今の６号バイパスもそうだったと思うんですよね。ですからそういうことの，最終的には収容委員会にかけるんだとか。これは今まで当市としてもそうはやってこなかったことですから。そういうところまで踏み込むのか。ですから，委員の中でも，実際できないものを進めていっても仕方ないんじゃないかと。「出来る」ということは言ってるんですが，じゃあそのへんのことをね，委員の方が納得するように，「このようにしてこの道路はやるんだ」と。今の段階では，なかなかおっしゃったとおり，先へ進むと言うことが…。当然これ，何名かは反対はいますよね。その方をどのように説得するのか。これが今，委員からお話が出てますが，市長が自ら先頭に立って行く姿勢があるのかとかね。部長が日参するのかとか，そのへんをやっぱり具体化しないと，一つの不安としては先へ進まないんじゃないかというようなことが，皆さん，そのように思ってるわけですよね。そのへんについてね，手法といいますか，これまでの方法と違って，今度はこのようにやるんだといういうようなことがあれば，お示し願いたいと思います。 都市建設部長）正しく，小泉委員さんがおっしゃるとおりでございます。現段階では，先ほどもお話ししましたが，賛成者の方々から，どういうような状況にあるのか説明会を開催してくれということでございますので，近いうちに開催して，住民の方々のご理解を得ていきたいということで考えてございます。 それから詳細に，前段階では課長も私もご説明していなかったんですが，当初課長の方から少しお話しいたしましたが，賛成の方には，城南中側に反対者がいるということをお話しまして。富士見台○○会長さん（個人名）でございますが，その方の所へ説明しに行きましたところ，「どうしても駄目ならば，鉄道を跨がないで，富士見台だけでも17メートルの道路として，特例債事業で整備してくれないか」というようなご意見がございました。私どもとしましては，そうなりますと果たして，鉄道を跨がないで，行き止まりの道路を17メートルで…。将来的には出来る可能性も残されてくるわけでございますが，現段階，特例債の10年間では行き止まりの道路を造るような状況になるということで，整備効果，あるいはメリット等を考えた場合に，１本の路線として開通できないものを果たして整備に入っていいのかどうか，ということを地元の方々にもご説明していきたいというふうに考えています。 そうすると当然，委員さんがおっしゃるとおり，あの地区の道路はどうやって整備していくのかというような，私どもの方の考え方もお示ししていかなければならないと考えております。委員さんおっしゃるとおり，私も市長も，反対派のところへ２，３度は行かなくちゃならないというふうに考えております。その上で，早い時期に決断して参りたいと思っています。 前島委員長）ほかに質疑はございませんか。質疑は出尽くしましたでしょうか。 山口委員）いま部長が言ったように，行き止まりとかいうことは，まあ相談するんでしょうけど，無理だと思いますので，やはり富士見台っていうのは道路が狭いんですよね。だからいかにその，皆さんが狭くて困ってるんですから，拡がるところは拡げてね，そういう方向で行った方がいいんじゃないかと私は思います。 前島委員長）ほかに質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，以上で質疑を終結いたします。 次に，討論を行います。討論はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，以上で討論を終結いたします。 これより採決に入ります。陳情第19を採決いたします。 本件は，起立により採決いたします。本件は，「採択すべきもの」と決することに賛成の諸君の起立を求めます。 ― 賛成者起立 ― 前島委員長）起立少数であります。 よって，陳情第19は，不採択とすべきものと決しました。 次に，陳情第20「児童・生徒の通学路のための安全な歩道建設の陳情書」を議題といたします。本陳情については，去る平成18年第４回定例会において，通学路の指定状況を調査すること，及び陳情者等の意向を更に調査すること，以上２点が必要であることから，継続審査を申し出た案件であります。 それではまず，通学路の指定状況について，事務局から説明を求めます。 事務局）それでは通学路の指定について事務局で確認いたしましたので，ご報告申し上げます。 府中小学校といたしましては，父兄，これはつまり子供会のことになろうと思いますけれども，こちらから提出されるルートについて学校が把握するというふうなことにとどまっているとのことでございました。 よって，学校側から道路として「ここを通りなさい」というような形で指定することはない，ということでございましたけれども，父兄から提出されたルートについて危険箇所等が散見される場合には，学校側からその旨をアドバイスすることはあるということでございました。以上です。 前島委員長）次に，陳情者等の意向について，執行部から説明を求めます。 道路建設課課長補佐）道路建設課では，平成19年2月11日に陳情者宅を訪問いたしまして，意向を伺って参りました。陳情者がおっしゃるには，通学路として高速道路の側道を通るルートがあるが，最近，痴漢が出ることなどもあり，通常は雨でも降らない限りは通らない。普段は，水田の中の畦畔を通学することが多いようだとのことです。それと，実際に子供達が通っている道なので，通学しやすいように整備できないかということで，陳情書を出されたということをお聞きしております。それと，幅がある程度拡がって，舗装になればと，その程度の考え方だということでした。 それと，実際に整備する場合には，どのような形での整備をお考えですかということでお聞きしたんですが，「国分台住宅から下の道路に下りる階段，これは現在のままでも問題ないでしょう」ということです。それと「新しいルートでの新設の歩道を考えているわけではなく，現在通ってる畦畔を，若干幅を拡げていただければ」ということでした。それと幅についても「１メートル程度確保できて，舗装されれば良いのではないか」ということでした。それと，「道路法に規定する道路として捉える必要はないと考えています」ということです。それと，畦畔を広げるために土地が必要になるわけですが，「所有者の方の同意はまだ得ていない」というお話でした。以上のような状況でございます。 前島委員長）以上で説明は終わりました。 次に質疑を行います。質疑は挙手によりこれを許します。 鈴木副委員長）いま，通学路として指定はしてないっていうことだよね，学校でね。だけど，この前に現地を確認したときに，ちょうど真ん中に川があるよね。いま言ったように１メートルか１．５メートルぐらいの道路では，あそこは大雨でも降ったときは氾濫はどうなんですか。 参事道路担当）中に山王川という小さな河川というか，そういうものがあるんですけれども，大雨の場合には氾濫，そういったこともあるのではないかと。これまでにもあったのではないかと思います。以上です。 鈴木副委員長）例え氾濫しないということであっても，良く道が出来ればね，いくら大雨でも通りますよね。今度新しくなればね。それが一つ危険性を感じるわけだよね。だから，造るならばきちんとしたもので，橋もきちんとしたものと。道路もいくらか高さを上げる，ということになると思うんですよ。そうするとやっぱり１メートルか１．５メートルぐらいの道路では…。やっぱり少なくても３メートルか４メートルの道路は必要になると思うんですよ。そうなると地権者がどうなのか，ということですよね。田んぼの地権者。地権者が協力態勢が出来れば考える余地はあると思うんですよ。 都市建設部長）直接，鈴木副委員長のご質問に答えるわけではございませんが，全体的な私どもの方の考え方としてお聞きいただければと思ってます。 要するに，子供たちを遠回りさせないで学校へ通わせるんだということ。保護者としての気持ち，感情は十分わかりますが，それでは私どもの方は，学校あるいは地区から出てきた通学路はすべて整備していかなければならないということになれば，大変な財源を伴うものであると。 それから，道路法にない道路を造った場合，そこでもし事故があった場合にどうするのか。私どもでは対応できません。ということになるとやはり，ある程度，法の規制の中の道路でなければその補償も出ないということでございます。 それから，どうしても山王川を跨いで田んぼの中でございますので，稲が出てくれば子供さんですから当然，遊ぶのには格好の場所になります。そういうことで，事故がもしあった場合に，私どもの方の，当然造った側の責任が問われますので，そういったことに対応するためには，どうしても道路法の適用を受けた道路にしておきたいというふうに考えております。 それから，いま下水道課の方で調整池の整備を，その下側を発注してございます。今年度，来年度で公園化を図って行く予定でございますので，その中をうまく通れば近道が出来るんではないか。ある程度，通学の不便を解消できるのではないかと思ってますので，その点についても少し考慮して，下水道課の方へ話しまして，考慮して整備するようにして参りたいと。 それから測道については，街路灯の整備等を早急に実施してはどうか。それで子供たちの安全を図って参りたいと。現段階では私は，痴漢が出るということでございますが，測道を使っていただいた方が安全ではないかというふうに思ってます。 それから，仮に整備するとしても，財政的に，ほかの地区から出た場合に，「この地区でやったから」ということになると，それを拒否できない状況になってくれば，財政的にとてもすべてを整理することが出来なくなってくるということでございますので，そのへんをご考慮いただければと思ってます。 前島委員長）ほかに質疑はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，以上で質疑を終結いたします。 次に，討論を行います。討論はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，以上で討論を終結いたします。 これより採決に入ります。陳情第20を採決いたします。本件は，起立により採決いたします。 本件は，「採択すべきもの」と決することに賛成の諸君の起立を求めます。 ― 起立なし ― 前島委員長）起立なしであります。 よって，陳情第20は，不採択とすべきものと決しました。 以上で，当委員会に付託された，閉会中の継続審査としていた陳情の審査は終了したわけでございますが，以上２件にかかる委員長報告の取扱いにつきましては，委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ご異議なしと認め，さよう決しました。 次に，所管事務の調査として，「（仮称）石岡インターチェンジの進捗状況について」を議題といたします。 本件については，執行部から説明を求めます。 都市整備課長）私の方から，常磐自動車道の追加インターチェンジの状況についてご報告を申し上げます。 皆さんご存じのように，昨年９月から水戸市内の常磐自動車道と国道123号線との交差部分でございますが，そこで全国で初めての高速道路本線直結型のスマート・インターチェンジが，水戸北スマート・インターチェンジ社会実験という形で始まっております。利用交通量も平均で1,000台を超えて，最大では1,700台にも及ぶというように聞いております。 石岡市もこれまで，水戸北スマート・インターチェンジに次ぐように本線直結型のインターチェンジ社会実験を本市内で目指そうといたしまして努力をして参りました。なかなか石岡千代田インターと岩間インターの間に２つのインターチェンジ，これは小美玉市さんの方でももう１つのインターチェンジというようなことで計画をして参りましたので，なかなかその調整も難しいような状況でございました。昨年の11月末にですね，橋本県知事の方から石岡市長と小美玉市長の両市長に対しまして，お手元に配付してございます資料の「スマート・インターチェンジの計画図」っていうものにスマート・インターチェンジ要望箇所というのがございますけども，この場所で，石岡市と小美玉市の境界なんですが，この位置でスマート・インターチェンジを造ってはどうかという提案がございました。 また，この調整案は国道355号にすぐに接するという場所でございますので，水戸北スマート・インターチェンジ同様にですね，最終的に県が事業主体になって整備をしてもらいたいというふうに私どもでは考えて協議中でございまして，そうなれば市が施工ということじゃなくて，両市は県に協力するというような形になって参ります。まださこまで正式に決まっておりません。 実は，現在本市で業務委託しております概略設計でございますけれども，これにつきましても県のご指導をいただきながら，いま作業を進めているところでございます。今後のスケジュールでございますけれども，社会実験の申請に必要となる実施計画書の作成に向けまして，石岡市，小美玉市，県がそれぞれ，いろいろな調査などを行っております。 その前に，いま県の方では，県警本部や東日本高速道路，ＮＥＸＣＯと言われておりますけども，それと下協議を現在行っているところでございます。そして，もし出来ることなら19年度中の工事の着手，さらには20年度中に社会実験の開始を目指していきたいというふうに伺っております。 今後とも委員の皆さま方のご支援をいただきながら，高速道路本線直結型のスマート・インターチェンジの設置に向けて，国や東日本高速道路株式会社，または関係機関に強く働きかけをして参りたいと思います。以上でございます。 この写真がございますが，これが園部川に架かる橋でございます。高速道路の。この橋の両側に，よく見ますと少し空洞があるのが判ると思いますけども，こういう所を利用しまして，東西への連絡を行って，工事費をすごく安くして出来ないかというような形で，いま計画を考えているところでございます。以上でございます。 前島委員長）以上で説明は終わりました。 ただ今の件について，何かご意見等ございましたら，挙手によりお願いいたします。 櫻井委員）これは新聞等でも以前に記事になってますので，この状況は把握してはいたんですけども，ちょうど行政界の真ん中を採ろうというところでやってると思うんですね。実質，これ県の事業であれば県のお金という感覚になるんでしょうけども，園部川に架かる橋の所よりも，冷静に考えればもっとフラットの部分，これがちょっとずれた所にあると思うんですよね。高速道路と土地がフラットになる部分が。片方は切り通しになって，片方は橋になってるんですから，その合わさった所はフラットになると思うんです。ないですかね。 それが例えば，ちょうど真ん中だからという考え方もいいんですけども，県の事業であっても何であっても，これみんな県民のお金ですから。そういうことを考えれば，よくお話し合いをしてね，出来るだけ工事費のかからないという方法を考えるんであれば，フラットの部分を選定するべきではないのかなと，私は個人的に思っております。 この空洞部分をどうのって言いますけども，ここでやれば間違いなく工事費は，フラットの部分より数倍かかるなと，素人ながら想像も出来ますので，そのへんのところは慎重にね，話し合う余地があれば，やるべきだなと思います。 どうしても小美玉が「この中間だよ」と言うのであればこれは仕方ないでしょうけども，そのへんは余地があるのかなというような気もするんですけど，如何でしょう。 前島委員長）暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 前島委員長）休憩前に引き続き会議を開きます。 都市整備課長）委員さんのご指摘のとおり，もっと違うところでも，候補というようなことは，いろいろ検討はしてみております。ただ，現時点ではこの地点が最適だというふうに，私どもも県も小美玉市も考えておりますので，この地点を第１候補として，社会実験が出来るかどうか，国の方と協議をしている形です。 まだ正式に県の事業として決定しているというわけではございませんで，その間は石岡市も来年度，まだ予算の提示もないと思うんですけども，そういう予算を組んでですね，小美玉市さん，石岡市，茨城県，３者で一体となって調査を進めると。それで行けそうだとなれば，その時に初めて事業主体を正式に決定していきたいというふうに考えております。以上です。 鈴木副委員長）この前の1,600万円の調査費はどういうところに使っていたんですか。 都市整備課長）まずは１本目の調査の方ですけれども，これはこの地域に対する交通量や，それからこのへんにインターを造った場合に新たに発生する交通量ですね，現交通量と発生する交通量。それから，社会的にこのへんに出来るとどういうふうなメリットがあるかという，まず大きな意味の調査をやっておりました。 現在，２回目の追加インター業務発注としてやってるのは，じゃあどんな形の概略の図面が描けるのか，というところをいま発注してます。 それで，こんな形ならば出来るかな，というところが判りましたら，今度はそれを基に，初めてどのぐらいの工事費がかかるのかとか，それから果たしてこういうので県警の協議が通るのかとか，というところを具体的に進めています。 それで次に，来年度でもうちょっと詳しく調査をしまして，行けそうだとなって初めて，国の方に出していくという形になります。 鈴木副委員長）前の調査費のときにね，いろいろここで論議したよね。とにかく石岡と美野里で綱引きしてるということでね。先に県へ行ってよく調査して予算を付けるべきじゃないかっていうことで論議したよ，この前の1,600万円はね。その時にはもっとこっちの，村上・六軒線の方に出来るような話をしてたわけですよね。そのための調査費だと私は思ってるわけですよ。それで今度は，向こうに造るから，また３者で調査費を出すんだということだけど，前も私は，それは無駄になっちゃうんじゃないか，ということを言ってたわけだからね。 都市整備課長）最初の調査の方は，具体的な場所を幾つか考えてまして，例えばあの交差部。この部分，この部分で出来たときとして，全体の中であのへんにどういう交通量が発生するかとかという形で調査をしてましたので，その点については無駄になってないと思います。 ２回目のものは，具体的な所を絞ってやっておりますので，私どもの方としては，その前の調査は無駄だとは思っておりません。 都市建設部長）大分ご議論をいただいて，1,600万円の当初予算を認めていただきました。その1,600万円がなければ，石岡にインターが来るということはなかったと思います。これは，それだけの熱意を県が感じ取ってくれたということと，発注したものがそのまま無駄ではございません。それらのデータは，県が事業主体でやる場合には県が使うし，県といまオープンで，その発注した部分についても相談しながら，どういう項目を…，国に上げていくための申請ですね，社会実験の申請のために必要なのか，そういうような基礎調査になってございますので，私は，若干小美玉市寄りになりましたが，話しづらい部分もございますが，県も石岡市の意向を汲んでくれたと。もちろん小美玉市の意向もあったと思うんですが，図面の位置を見て勘案していただければ，石岡の意見が十分通ったと，私は思っていますし，それについて小美玉市も協力していただけたと。今後も小美玉市と協力して，一刻も早い完成を目指していきたいと思っています。 山口委員）やっぱりこの図面見ましても小美玉と石岡のこれになってますけど，折角ここまで進んできてね，もっと北の方に行っちゃっても困りますから，これで予算的にも安くあがるっていうことなんでね。これで進めていった方がいいんじゃないですか。 小泉委員）新聞に，２か月ぐらい前に，やはり石岡と小美玉が綱引きをしてるということで，それを折衷案じゃありませんが，県の方で中に入って，用地が決まったということが報道されましたね。あれはマスコミがすっぱ抜いたんじゃないかというようなことで，実際は形は出来てなかったんですよね。 それで今問題になってるのは，あそこまで話が…，架空じゃないと思うんですがね，話が出来てきたんだから，これをアピールするね，行政として高速道路株式会社とか国の方へ，期成同盟会とかそういうものを作ってどんどんやってくれと。そうじゃないと，この形がいつか，成り立たないでね，調査というようなことで消えてしまうという可能性もあるというようなこともちょっと伺ってるんですが，そのへんについて執行部の状況。 都市建設部長）正に小泉委員さんがおっしゃるとおりでございます。それで，一昨日ですか，都市計画の課長補佐の者が県から出向しておりますが，その件で県に呼ばれまして，やはり委員さんおっしゃったような整備促進のための協議会のようなものを作って，やはり国，あるいは関係省庁，あるいは高速道路株式会社の方へ，そういう要望活動を協力に進めていく必要があるだろうというようなことで，石岡市が事務局になりまして，そういったものを，出来れば早急に組織を作っていきたいと考えております。 前島委員長）暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 前島委員長）休憩前に引き続き会議を開きます。 入江委員）このスマート・インターは実験的に出来るんだという話を聞いたんですが，私もこのインターを造るのには恐らく綱引きになるだろうというようなことで，これは中間辺りに出来るんじゃないのかなという話はしておいたようにつもりなんですよね。 それで結局，若干小美玉へ行ったというのは，石岡の方が弱かったというような見方をすれば，そういう見方も出来ましょうけれども，現実的にはね，あの百里飛行場のＦ15とか，民間共用の飛行場が出来るとか，そういう部分も考慮して出来たのかなというふうに，私は思ってますので，出来るだけこの実験的なスマート・インタが出来るように努力をお願いしたいと。これだけ，よろしくお願いします。 前島委員長）ほかにご発言はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，次に「都市計画区域の見直しについて」を議題といたします。 本件については，執行部から説明を求めます。 参事兼都市計画課長）それでは都市計画区域の見直しについてご説明いたします。 合併して１つの市となり，石岡都市計画区域，いわゆる線引き都市と，八郷都市計画区域，いわゆる非線引き都市という，都市利用の規制の大きく異なる２つの都市計画区域を有することになり，都市の一体性という点から本市の重要な課題となっているところでございます。 県では，平成17年９月に策定した茨城県都市計画の見直しガイドラインに基づき，すべての市町村を対象として，平成19年末の完了を目途に，都市計画の見直し，都市計画区域の再編や線引きの見直しでございますが，これを進めているところでございます。 これまでに，都市建設部次長を座長としまして，庁内の検討会，さらに政策調整会議，庁議において，内部の意見調整を行いました。まず都市計画区域の考え方ですが，お手元の資料の１ページにございますけども，茨城県都市計画の見直しガイドラインの，合併市町村における一体的な都市計画区域の指定の中で，１つの市町村の区域に複数の都市計画区域があることは，公平性の観点から住民等の混乱を招くことになりかねない。このため，合併市町村においては，原則として１つの都市計画区域を指定することとする。ただし，国が示す都市計画運用指針にあるように，合併前の各市町村の区域をめぐる社会的，経済的な状況など，地域特性に相当な違いがある場合には，複数の都市計画区域を指定することも考える，ということになっております。 例えば，区域区分を行っている都市計画区域を有する市町村と，区域区分を行っていない都市計画区域を有する市町村が合併した場合，それぞれの都市計画区域をそのまま存続させることも考えられる，ということから，必ずしも１つとしなければならないものではなく，案として３つ考えられます。 まず，案の１つとして，１つの都市計画区域に統合し，区域区分を定める。これは，石岡都市計画区域の線引きは継続，八郷都市計画区域は線引きを新たに実施することになります。 案の２つ目としては，１つの都市計画区域に統合するが，区域区分を定めない。これは，石岡都市計画区域の線引きを廃止し，八郷都市計画区域は非線引きの継続，ということになります。 案の３つといたしまして，２つの都市計画区域の存続で，石岡都市計画区域の線引きと，八郷都市計画区域の非線引きを継続することとなります。 以上のことから，１つの都市計画区域に統合することが望ましいことであると認識はしているところでございますけれども，当面，２つの都市計画区域を存続することで，別紙のとおり都市計画区域の見直しにかかる市の意向を取りまとめたところでございます。 一番後ろの，茨城県全図の図面がございますが，県内には，合併によりまして石岡市と同じように線引き，非線引き，２つの都市計画区域を有する市が，稲敷市，常総市，鹿嶋市と，３市あります。稲敷市，常総市は，それぞれの都市計画区域をそのまま存続し，鹿嶋市は１つの都市計画区域，線引き都市とするように作業を進めているように聞いているところでございまます。以上でございます。 前島委員長）以上で説明は終わりました。 ただ今の件について，何かご意見等ございましたら，挙手によりお願いいたします。 櫻井委員）先日の全員協議会でこのご説明は受けたんですけども，その中で，この関係に関しては４人の方が発言をなさいました。その中である議員が，石岡市の調整区域，総合計画の中で一部撤廃をすると。合併前の計画の中で，一部を撤廃するような方針をやっていたというような発言を聞いたような気がするんですけど。もしそれが勘違いであればそれは結構ですけども。2025年でしたか，統計では約10,000人の人口が減るというふうに我々に公表していただきましたけども，それで今後10年間で5,000人の人口を増やしたいということをおっしゃいましたよね。 そういう中で，じゃあ5,000人の人口を増やすにはどうするんだということを多分聞いたと思うんですけども，明快な回答，具体的な回答がなかったというようなことが，この前の全員協議会の結果であるように私は感じてるんですけどもね。 八郷側，龍ノ口から向こう側に行くと住宅が密集して，今はどんどん開発されている。石岡側へ入った途端，練習場からこちら側は農地だらけで，あまり住宅はないという形でありますので，どうも形的に，１つの市になったわけですから，そのへんのところを考慮に入れていく必要があるのかなとも考えるんですけども，そうなりますと，案２というやつですよね。というような形を取らざるを得ないのかなと，個人的に考えてるんですけども，そのへんのところ，何かご見解があればお聞かせ願いたいなと思います。 都市建設部長）まず市の方針といたしましては，案３の方で，引き続き石岡地区につきましては線引きの継続，あるいは八郷地区につきましては現在のように非線引きの継続を行っていきたいと。理由につきましては，やはりかなりの農村部と石岡の市街化区域ではかなりの差があるということでございます。それと，合併するまでに，現在もそうですが，旧石岡市についても市街化の整備の中では多くの問題を抱えております。小泉委員さんご承知のように，未利用地というものが，東ノ辻，あるいは宮部地区，あるいは高浜地区等に，かなりの市街化区域の中の未利用地がございます。それらを開発しなければということで，区画整理を入れてみたり，いろいろやってきたわけですが，人工的にはそれほど伸びはないということでございます。 それに，ご指摘のように八郷地区と石岡地区の旧市町の境界に近い部分が，かなり宅地化されてございます。あるいは，26メートル道路を隔てまして，水戸側の部分については，調整区域であるために何も出来ないというような状況。あるいは杉並地区ですか，その部分は調整区域に入っているために，一部，市街化の中に食い込んで，両側は市街化でございますので開発されておりますが，その部分だけが，家屋は建ってるんですが下水道も行かない，都市計画整備が全くされていないというような状況にあります。そういった部分の見直しを今後，案の３で行きたいと思っておりますが，そういった区域指定制度を取り入れまして，その部分については宅地が立ちますよとか，あるいは八郷地区におきましては，一般質問の答弁でもしておりますが，環境等に配慮いたしました景観条例，あるいは特別用途制限地域の指定等をやって，都市の発展をしていきたいというふうに考えてます。 現段階での叩き台でございますので，これから都市計画の線引きの見直しは平成20年に予定しておりますので，議会，あるいは市民の皆さまのご意見を聞きながら，県の方に報告して，最終決定を20年にはしていきたいというふうに考えております。どうしても線引きを，石岡地区を外すということになると，確かに自由な競争ができますので，調整区域の宅地化は進むと思います。ただ，それに伴いまして，社会資本の整備，あるいは乱開発等にどう対応していくのか，そういったデメリットもございますので，それらを考えた場合，現在の状況で残して，区域指定制度，あるいは特別用途制限地域の制度を利用して，活用していけば，十分人口を維持できるというように考えています。 全員協議会の段階で答弁はなかったかと思いますが，私どもは，例えば駅前・東ノ辻線が開通することによって，その周辺地域にかなりの人口が貼り付く。それからもう一つ，南台地区におきましてはかなりの家屋が建ち，密集してきましたが，なおかつ４割からの整備が未整備であると。そういったものの開発を，家屋が建つような配慮をしていけば，かなりの人口を期待できるのではないかと思ってます。それから高浜地区につきましても道路の整備，あるいは村上・六軒線の反対側につきましては区域指定制度で店舗，あるいはそういったものの張り付けを可能にしていくということで，人口増はかなり図っていけるのではないかと考えてございます。 まだ詳細な調査はしておりませんが，今後，総合計画がご理解をいただいて決定すれば，それに基づきまして今後，都市計画マスタープランを策定いたしまして，その中で詳細を明らかにして参りたいと。まずその前段階では，もちろんそれでも議会の皆さま，市民の皆さまのご意見をお伺いして，作成していくと言うことになるかと思います。 櫻井委員）おおむね，部長のご説明は理解できるんですけども，未利用地。前回も未利用地という言葉が出ましたね。市街化区域内の未利用地というお話が出たんですけども，そこへ住むだけの環境が出来てないっていうのが現状だと思うんです。私はこの間，都市計画，市街化区域を，机の上だけで鉛筆で丸しただけですよ，お饅頭のあんこのように丸しただけのような都市計画じゃないんですかっていうことを言わせていただきましたけども，確かに都市計画を引いて，市街化区域をやっても，この中に入ってみると，私は一度も通ったことのない道を何度もこのところ通ってます。緊急自動車も通れるのかな，通れないのかなって不安な場所が沢山ありますよね。 都市計画を引いてもね，そういった環境づくりっていうのが，ずっとなおざりにされてきちゃったなと。補助金目当ての都市計画だったんじゃないのかなって，私は感じちゃうんです。それで，人口増加云々って言いますと，人が住みたい場所っていうのはあるわけですよね。新たな線引きはしないということですから，それはそれで理解はするんですけども，考えようによっては，私は八郷の中へも出来る可能性はあると。この間私は，質問の中で言わせていただいたんですけども，これは十分出来る可能性はあるんです。それはきちんと協議の上でね。机の上で「ただ線を引いちゃおう」っていうやり方じゃなく，よく将来のことを考え，協議した上でやって行けば，出来ないこともないと。それで今後，団塊の世代の人が…。過疎になってるところは流入人口を期待していろんな努力をしてるわけです。私は石岡も，特に八郷は過疎だと思ってます。どんどん。集落を歩いてみますと，空き家がいっぱい出てます。「ああ，ここも空き家だ」，「あそこも空き家だ」と。１集落の中で２軒も３軒も空き家が出来てるような状態。そういうものの再利用も必要ですしね。あとはその団塊の世代っていう人達を狙ったような都市計画づくり。あとは行政の努力って言うんですかね，そういうものもやっていく必要があると思うんですけども。 これは要望でも結構なんですが，そのへんもお考えになって。都市計画は市街化区域と調整区域とこうやるものだよという，線を引くものだよ，というようなものじゃないまちづくりというのを考えてもらえないかなと思うんですね。 いろんな所に，自然の中に住みたいって言う人もいれば町の中へ住みたいって言う人もいるわけですから，そのへんのところをバランス良く考えて，できるだけそういう努力をして，流入人口を期待したり，流出することを防止したり，あとは働く雇用の場を確保したりとか。それは工業専用地域とか準工とかいろいろあるようですけども，そういうものも極力，部分的にやり良いようにね。 八郷には農村工業団地導入地域っていうのが以前，３か所ぐらいあったわけなんですけども，それもほぼ，やっただけで利用されないというような状況にありますので，ただ都市計画をやるんじゃなく，よくそのへんはみんなでね。職員の人たちばかりじゃなく，いろんな専門の人がいますので，そういう人たちと作っていけば，石岡市の都市計画は素晴らしいものが出来るんじゃないかなと思っております。以上です。 山口委員）都市計画の市町村合併っていう茨城県の地図がここにありますけどね，私この前も，農業委員会なんかでも石岡と八郷の問題。調整区域の問題，家建てるのに同意書が必要だとか必要じゃないかっていうこと問題があったんですけど，やっぱり石岡でなくなってるのに，また作ることになっちゃったんですけどね，やっぱりそういう細かいことやってて，これ見るとね，線引きとかも大事ですけど，都市計画，いま八郷と石岡合併して，いまなったばかりでバタバタやってますけど，私これまでも言ってるように，最初の方の合併は大きな合併を目指したわけですから，その線引きとか何かっていうのより大事なのは，土浦まで入れた30万都市，これをまず考えるのが先だと思うんだよね。石岡が中心になって，まちづくり，合併やっていくのが筋だと思うんだよね。市長なんかにもこの問題，確かに農地の問題も市街化の問題もありますけど，それよりはかすみがうら，土浦まで入れた合併をね，小美玉と。今度の道路の問題もあります。インターの問題もあります。だからこれをまず進めるべきだと思いますね。でかい考え。これ市長に。やるべきだと思います。この石岡，八郷でやってるんじゃなくてね，小美玉，かすみがうら，土浦まで入れた，もうすぐに。もう2011年にはテレビもデジタル化するんですから。大きく変わるんですから，その前にね。県会もこの次は八郷と一緒になって，今度どんなふうになるのか判らない。そういうことになってきますから。ここで議員も減らされる，職員もこれからも減ると思いますから。その前にもう，30万都市をするのには土浦まで入れた，かすみがうら，小美玉，これ入れた，そっちを先に進めるべきだと思います。そしてから，改めてこの調整区域とか何かっていうのは考えるべきだと思うんで。ここでやって，また今度また合併だっていうよりは，合併先に進めるべきだと思うんです。市長にそのことを言ってください。石岡が中心になってやってつくることによって茨城が変わっていくし日本が変わっていく。要望です。 入江委員）いまお話を聞いてますと，大体，案の３の方になっていくようですが，石岡の場合は線引きの継続というようなことですが，この間，新市建設計画の中でもいろいろお話がありましたけども，これは見直しということは考えているのかな。現在の。 継続ということであれば，まったく見直しをしないというふうな捉え方もあるし，見直しをしながらと。 もう一つね，これは都市計画の中でね，調整地域も10年以上そこに居住してる人は，調整地域内でも住宅化ができるということと，これは身障者の問題ですが，身障者がいる場合は，その地域の首長の判断で，調整地域内でも土地取得が出来ると，住宅取得が出来るというような県の方でのお話を，私は身障者がいるもんですから，そういうようなお話を聞いてきたんだけど，そのへんのところの，実際私もそれほどの勉強はしてないんですが，そういうものが出来るのか出来ないのかということですね。 その見直しの考えと。 都市建設部長）現在，石岡地区については都市計画で市街化と調整地域が決められておりますが，それを大きく見直しをするということになりますと，かつて石岡市の議会におきましても「見直しをしろ」と，強く何回も言われておりました。その度に県にお願いして，見直しをする障害となっていたのが「未利用地がまだあるじゃないか」と。それの開発を先に考えるべきだということで，現在まで来たのが実情だと思います。そういうことで，かなり市街化区域内の未利用地の活用をもう少し積極的に，道路の整備等を入れまして，進めていかないと，大きな見直しは不可能だと思います。ただ，その見直しの中で杉並地区の，都市計画図を見ていただければすぐお判りかと思いますが，線路と常北線を挟んで，その間が調整区域になっていると。実際にはかなりの家屋が建って，出来れば市街化区域に編入すべきではないかというようなことも，県には度々お願いしてるんですが，そういう大幅な変更については難しいというようなことをおっしゃっています。そこで，現在の線引きを残すにしても，区域制度等を用いまして，その部分については市街地区域と同じような，家が建てられる，あるいは商店が建てられるような配慮をして，市の活性化を図っていかなければならないだろうということで，その点については，今後議会あるいは一般市民の方のご意見をいただきながら，どの程度，区域指定制度を活用していくのか，特定用途制限については，区域指定もそうですが，どの程度八郷地区にはつくればいいのか，今後八郷の皆さま，あるいは市全体の中で考えていかなければならないし，議会の方ともご相談して決めていきたいと思います。 それから調整区域の家屋の件でございますが，おっしゃるとおりです。10年で50戸練たん，10年で，調整区域であってもそこに居住して10年以上の出身要件があれば家屋は建ちます。 障害者の部分については，これは茨城県で特例で，全国では廃止されたんですが，茨城県では特例で残されております。それから障害者の方については，調査して議員さんの方にご連絡申し上げます。申し訳ございません。 入江委員）新市建設の中でもね，人口を如何にして維持していくかということが最大の課題だということは，すべて認識していたはずですが，たまたまその計画の中には人口増を図っていくための具体策が織り込んでないっていうのが現実なんですよね。 ですから，そういうことも踏まえた中で，いま言ったように10年以上居住してれば出来るということであれば，これは土地も安く取得できると思うんだよな。だからそういう，一番のメリットもＰＲしながら，住民の貼り付け，そして雇用の場の確保，こういうものに対して真剣に取り組んでいっていただきたいなと，こういうふうに思いますし，やはり調整区域もそういう見直しをしながら，活性化に繋がるような努力をしていってほしいというふうにお願いをいたしまして，私の方の質問を終わります。よろしくお願いします。 前島委員長）ほかにご発言はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，以上で質疑を終結いたします。 次に「その他」として，何かご発言はございませんか。 参事兼都市計画課長）前回委員会でご報告しました，東光台地内の調整池の件でございますけれども，１月29日に関係者から「池を埋め立てた」との連絡がございましたので，現地を確認しましたところ，お手元の写真のとおり，きれいに埋め立てられておりました。以上でございます。 〔「水は大丈夫なの」と呼ぶ者あり〕 参事兼都市計画課長）市道に受け入れた側溝に全部接続してありますので，水に関しては異状はないと思います。 なお，先ほど貝地・高浜線の資料をお手元に配付したわけなんですが，この資料については回収したいと思いますので，よろしくお願いしたいと思います。 前島委員長）ほかにご発言はございませんか。 山口委員）さっき，全体的にこの陳情は今回取り上げない形になっちゃったんだけど，やっぱりこれは，絶対に10年以内にできませんからね。だからこれは，その予算をね，やっぱり県の方にもお願いして，少しやって，観光道路の方にまわしてくださいよ，これね。そうすると，向こうの農免道路も拡くしてもらって。そうすると出来ちゃいますから。いま農免道路進んでるんだから。 あとその，合併の問題は，石岡と八郷っていうのは，平成の合併のスタートっていうか，仕方なし，仕方なしっていうか，合併しないとまずいんで２つ合併した形だけど，やはり営農センター議会の方の，いま土浦社会教育センターと石岡あるよね，これをやると30万都市になるんですよ。だからやっぱり，それをまず，石岡市としてリーダーシップとって，それ合併してから線引きとか何かきちんとやった方が，ハコモノを造る何しても，いいんですよ。今の八郷と石岡だけでこのままいろんなことやったって，またこの５年以内には合併しなきゃなんないんですから。10年までには70万都市ぐらいまで石岡市が中心としてなって持っていくぐらいにやるように，市長に言ってください，これ。要望です。だから30万ぐらいはすぐ出来るんですから。 前島委員長）暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 前島委員長）休憩前に引き続き会議を開きます。 櫻井委員）その他でのご報告，こういう箇所は多分沢山あると思うんですよね。市内に。これは偶然にも都市建設委員会で行って，気がつきましたから指摘したわけですけども，こういう場所，事故が起きてからでは遅いんでね，もし我々が気がつかなくても職員の方が気がつけば，こういうことを地権者の方と相談し，今回は地権者の方がご理解があったからこういうことが出来たんでしょうけども，そういうことを積極的にやっていっていただけたらなと思います。以上です。 前島委員長）暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 前島委員長）休憩前に引き続き会議を開きます。 ほかにご発言はございませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 前島委員長）ないようですので，以上で本日の都市建設委員会を閉会いたします。 ご苦労様でございました。 | ||||||||||||
