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議会中継
  


 第7回委員会 (11月27日)
出席委員 國司進委員長,菱沼和幸副委員長,久保田健一郎委員,関町芳弘委員,櫻井信幸委員,川村良一委員,池田正文委員
市執行部 【教育委員会】
教育長(石橋凱),教育次長(関正雄),参事教育総務担当(上田実),参事学校教育担当(藤枝一成),教育総務課長(広瀬峰昌),教育総務課長補佐(櫻井俊充)
議会事務局 議事法制課係長(中山善正)



國司委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。
 本日の議題は,「石岡市立学校施設整備計画について」であります。
 本日説明のため,委員長において出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員名簿のとおりであります。
 これより議事に入ります。「石岡市立学校施設整備計画について」を議題といたします。
 本件については,先の当委員会において,すでに学校施設整備計画検討委員会から教育委員会に報告書が提出され,さらに10月19日には教育委員長から意見書を付け市長宛てに報告書が提出されていると説明がなされていたものであります。
 今回報告がなされた整備計画の内容及び検討状況について,執行部から説明を求めます。

教育次長)それではご説明いたします。前回の委員会の中で,施設整備計画の予定は,今後政策調整会議を開催してその結果を市長に報告いたしまして,市長の判断により庁議で協議,その後常任委員会に報告ということで,お話しましたところ委員会の意見がこれでは反映されないということでございました。それで現在,政策調整会議の開催が終わっております。その後市長に報告いたしまして,市長の方針が出ておりますので,この段階で委員会に報告させていただいて,この後市長に報告いたしまして,その後正式な方針の決定というようなことになろうかと考えているところでございます。
 それで本日の資料は大きく分けまして2つあります。1つに学校施設整備計画検討委員会の報告書,それから東小学校校舎の基本構想の報告書,この2つがございます。2つに分けて説明いたしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 まず「学校施設整備計画検討委員会の報告について」でございます。学校施設整備計画につきましては,本年6月4日に学校施設整備計画検討委員会を立ち上げまして審議をしてきたところでございます。これは昭和56年以前の基準で建てられました市内の学校施設の耐震化優先度調査の結果,また,小中学校適正配置等検討委員会の答申書,これらを参考にいたしまして庁内課長クラスで組織する検討委員会で,学校施設整備計画について検討してまいりました。以後,会議のほか,報告内容の検討及び調査を経まして,10月10日に委員会から教育委員長に報告されたところでございます。これに対しまして,教育委員会は意見を付しまして10月19日に市長に報告しております。その後,調整会議の中で学校施設整備計画については,基本的にこの報告書のとおり進める方向性がまとまりまして,また市長の方向性も確認できましたので,今回委員会で説明させていただきたいと思います。説明は教育総務課長から行ないます。

教育総務課長)私の方から学校施設整備計画検討委員会の報告書について説明させていただきたいと思います。最初の次のページの報告書からご説明したいと思います。
 まず「1.現状」でございます。「(1)施設の老朽化と耐震化の要請」ということで,学校施設は団塊の世代の成長に合わせ,昭和30年代から増築を行なってきました。それらの建築物の老朽化が進むとともに,昭和56年以降建築基準が変わり,耐震強度が確保できない建物が多くなっています。国は,次世代を担う児童生徒の安全・安心確保を行なうため,大地震への対応策として,こうした建築物の耐震化を推進しております。
 「(2)財政難と少子化」ということで現状を捉えております。少子高齢化の進展により日本の活力は急速に失われつつあり,一方では,国と地方の財政難,他方では,児童生徒の急速な減少が進んでいます。すなわち,人口構成に合わせて時間をかけて整備してきた学校施設の収容能力があまりつつある,という現実に直面しています。過大な収容能力の維持は,今後ますます厳しくなる市の財政状況では耐え得ないと考えられます。
 「(3)対応の経緯」。こうした状況に対応するため教育委員会は,平成18年度に耐震化優先度調査を行うとともに,石岡市立小・中学校適正配置等検討委員会を設置し,児童生徒の減少に適合した学校施設の適正配置の検討を行ないました。
 「2.課題」でございます。「(1)前提条件」としまして,学校施設の統廃合は,保護者や立地する地域などの関係者の合意形成が不可欠です。しかし,一朝一夕に合意を形成することは非常な困難が伴います。一方,昭和56年以前に建設された校舎等については,耐震化優先度調査により優先度が判明したものの,耐震化工事は限られた財源で対応しなければならず,完了までには相当な年数が必要になります。そのほかに,東小学校・北小学校・柿岡中学校の3校は合併特例債事業として予定されており,財源確保の観点から予定年限内に整備すべきものとされています。
 「(2)課題の整理」としまして,条件を整理すると,以下の3点に課題が集約されます。1つ目は「@耐震化優先度調査結果」でございます。耐震化優先度調査結果を受け,どのような日程と整備手法を設定するのか。2つ目は「A統廃合」,校舎の耐震性と統廃合との整合性をどのように確保するのか。3つ目は「B合併特例債事業」,それらとの兼ね合いで,期限内に合併特例債対象事業をどのように進めるのか,というこの3点で課題を集約いたしました。
 それで検討委員会の中で,「3.対応策」ということで,3点ほどまとめました。1つ目は「(1)「耐震化工事対象校の決定」と「工事優先順位の決定」の方法」であります。耐震化優先度調査結果を基に,耐震化工事に着手するには,一定の論理で対象を絞り込む必要があります。その判断すべき根拠は耐震化優先度調査でコアサンプリングにより判明したコンクリート強度です。すなわち,これを設計時のコンクリート強度と比較した数値,これは仮に対設計強度比率と呼びますが,これが1.0未満のものは,補強に要する工事費が著しく大きくなってしまうため,改築することが望ましいと考えます。これは後のほうに一覧表が出ております。これも後でご説明させていただきます。また,対設計強度比率が1.0以上のものを耐震補強工事の対象とします。耐震診断優先順位一覧のうち,対設計強度比率の小さいものから順次耐震診断を行い,具体的な耐震化工事の手法を検討します。なお,耐震診断は平成20年度に今後10年間で整備可能な学校を耐震診断優先順位一覧に従い順次実施します。
 「(2)合併特例債対象校の取扱い」を考えてみました。以上の耐震化工事対象校を決定することにより,改築すべき校舎等が決定されますが,財源確保のため,すでに合併特例債対象事業とされている東小学校,北小学校,柿岡中学校の取扱いを優先して決定する必要があります。また,合併特例債対象校3校以外の取扱いについては,その後に決定することとなります。なお,合併特例債対象校の取扱いは以下のとおりとします。@東小学校は,今後とも児童数等現状を維持することが見込まれることから,単独で整備が可能であるため,平成20年度から着手し,平成23年度までの4か年で整備を図ります。A北小学校は老朽化による改築ではなく,耐震性に問題がある校舎として,基本的には耐震工事により対応すべきものと考えます。しかし,学校の良好な教育環境を確保し,少子化や耐震化などに対応するため関係者の理解と協力を得ながら他校との統合も検討すべきと考えます。B柿岡中学校は,今後とも生徒数等現状を維持することが見込まれることから,単独での整備が可能です。しかし,学校の良好な教育環境を確保し,少子化や耐震化などに対応するため関係者の理解と協力を得ながら他校との統合を検討し改築すべきと考えます。
 「(3)その他の学校」でございます。以上の考えにより,耐震化工事の対象校と合併特例債対象事業校の整備内容を整理し,残りの校舎を確定させます。その上で,改築または耐震化工事を決定し,その時点で改めて工事着手の優先順位を決定します。なお,今後の厳しい財政状況を踏まえ,定期的に整備計画を適宜見直すこととします。
 「4.結論」でございます。3点ほどございます。「(1)合併特例債対象事業」としましては,合併特例債対象事業としての校舎改築は,@東小学校,A柿岡中学校の順で,期限内に整備します。「(2)耐震化工事」,耐震化工事は,対設計強度比率を基準に対象とすべき校舎等を決定し,耐震診断優先順位一覧に基づき順次耐震診断を行い,耐震化工事を進めます。「(3)統廃合」,小中学校の良好な教育環境を確保し,少子化や耐震化などに対応するため統廃合を進める必要があります。以上文言でご説明させていただきました。
 次のページで「石岡市立小・中学校耐震診断優先順位一覧」があります。この表を見ていただいて,右から2番目に「優先度ランク」というのがあります。柿岡中学校でいくと@,B,B,Cということになります。今回の検討委員会で,先ほども読み上げましたけれども,この優先度の順位を優先するのではなく,コンクリートのコア抜き,コンクリートの強度を重視しました。その理由でございますが,優先度調査の方法がありまして,これをご説明します。まず大きくは基本分類といいまして,皆さんの手元にはないんですが,建築年と階数で5段階に分かれます。これが大きな出発点であります。この表の中でいきますと・・・。

國司委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

國司委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。

教育総務課長)それでは,耐震化優先度調査の説明をさせていただきます。最初の「基本分類」でありますが,TからX段階に分かれております。そういう中で年数と建物の階数によって大きくスタートで分けられます。ここでこの分類で注目していただきたいのが,こちらの優先度の一覧表の中の「E石岡中学校」のMという数字があるんですが,これは昭和54年に建てた建物であります。ただ4階建てでありますので,最初のスタートはU番からスタートになります。3番目の部分でこの優先度調査の一覧表の「G府中中学校」のB,これは技術棟になります。これは昭和41年,年数でいえば石中とぜんぜん違うんですが,平屋建てであります。そういう中ではV番のスタートになります。調査の内容の一番最後のページのランクの部分を見ていただきますと,最初のTからX段階のスタートで,U番,V番の部分で最初のスタートが石中の場合には昭和54年でも4階建てですので,U番からスタートです。府中中の技術棟は41年の建築ですが,V番のスタートということで,年数と階数で大きくスタート時点が変わってしまいます。通常はこういうことをしないんですが,先ほど言いました,あくまでも簡易的な地震に対応するのは重みが大事だということで,こういう種類分けになります。
 続きましてその後「補正項目」としまして,先ほどから言いましたコンクリート強度が出てきます。唯一今回の検討委員会の報告の中でも重視したのがここであります。この部分に関しては公表しても納得ができる数字かと思いますので,これを基にしまして優先順位をつけましたけれども,あくまでも国がいっている耐震化優先度調査の中ではこの項目は1つの項目であります。
 次のページには「老朽化」というのがあります。これはあくまでもコンクリートの状況,もしくは鉄筋の腐食度の部分で,目視でA,B,Cにランクを付けていく調査であります。Cが一番悪くなってくるわけなんですが。
 次のページに「プラン」があるんですが老朽化,柱の本数などもこの部分に含まれております。

〔「この優先順位の一覧表の中にはどこに入っているんですか。」と呼ぶ者あり〕

教育総務課長)こっちの中には入っていません。あくまで結果だけになります。その数字の根拠を今説明させていただいているわけなんですが。

國司委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

國司委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。

教育総務課長)そういうことで,公表する値に関してはコンクリートのコアの部分が説明が十分できる,それ以外は目視,いわゆる構造計算を一切しておりませんので,見た目で判断した優先順位になってしまうので整備計画検討委員会の中ではコンクリートのコア抜きを重視して,この部分を学校順に並べてみました。それが優先順位一覧という形で1番柿岡中学校から19番の関川小学校までを並べさせていただきました。先ほど冒頭に申し上げましたが,コンクリートの対設計比率,柿岡中学校の場合には0.72で一番悪い校舎であります。有明中の場合には0.76。石岡小学校の場合には0.98,0.84。それから城南中が0.93。柿岡小学校が0.94ということで,この1.0以下の5校に限っては早急に診断しなければならないだろうということで整備計画を立てました。
 6ページを開いていただきたいんですが,そういう中で当然整備計画検討委員会の中には企画も財政の課長も入っておりましたので,どのくらいの予算でできるのか。今後10年間で,先ほどの優先度調査の19校,これを全部耐震診断をした場合1億5,000万円ぐらいの金額がかかってしまいます。1億5,000万円掛けて10年以内に全部できるのかと,これは現実的には不可能だろうという中で,では今後10年間に何校できるかなということを協議いたしました。合併特例債をやりながらこの耐震の計画,財政が非常に厳しい中で2,3校が限度ではないのかなということで,その辺を確認しまして整備計画の表をつくりました。
東小学校,これは20年から実施設計をしまして,21年,22年,23年で改築を行ないます。
 柿岡中学校は単独でも校舎改築は可能でありますが,別表に児童生徒の推移を添付しましたけれども,有明中学校が来年から学年1クラスになります。そういう部分に関しまして,適正配置検討委員会でも小規模校は,児童生徒のためには今後統廃合もしていかなくてはならない,という部分で,統合を視野に入れて事業を進めなければならないだろうと。ただ合併特例債の期限が27年であります。それから逆算していきますと,平成24年には耐力度調査,基本構想を始めまして,24年に実施設計,26,27年で改築ということで4年間かかります。ただ有明中学校との統合がスムーズに進むのであれば20年度に説明をしまして了解が出れば21年度から着手も可能ではないのかなと,あくまでもこれは計画でございます。
 北小学校に限りましては,ほかの学校の耐震化と同じようなものでいきますので,あくまでも最寄りの大きな小学校,といいますと府中小学校になるかと思うんですが,そことの統合を推し進めていくべきだろうという計画を立てました。耐震診断はこの10年間で特例債以外の部分でやるとすれば,2,3校ということで,さきほどの1.0以下の部分の城南中,柿岡小学校,石岡小学校,これを来年度耐震診断をしまして,その後23年度から補強工事とこれはなっていますけれども,国の耐震化防災緊急事業5か年計画というのがあります。通常,学校建築・改修の場合には3分の1の補助なんですが,この5か年計画にのりますと補助率が2分の1になるという部分で耐震診断をした後,23年以降にこの3校の改修工事を進めるべきではないかということで,計画をさせていただきました。
 その後の学校の地図がありますけれども,赤く染まっているところが問題の校舎になります。柿岡中学校から19校,斜めの線が1.0以下の部分になります。
 続きまして資料の説明をさせていただきます。「児童生徒数及び学級数の推移」ということで,カラーコピーさせていただいたものがございます。これはあくまでも実数でございます。中学3年生から0歳児まで。赤,黄,青ということで色分けさせていただきましたが,先の適正配置検討委員会でも,中学校で学年1クラスの場合は授業に支障をきたすということで,赤く染めております。黄色は危ないというわけではないんですが2クラスであります。青色は3クラス以上の部分でございまして,これを見ますと,先ほどもお話しました有明中学校,現在の小学校6年生は来年中学校に上がる場合には39名の1クラスになってしまいます。もう少しいきますと,八郷南中が今の小学校6年生,2つの小学校を併せますと37名で,これも学年1クラスになってしまいます。もう少し進みますと,城南中学校,今の5歳児です。これが高浜,三村,関川,南小の一部を含めまして39名で学年1クラスという実数で一覧表を作りました。
 次のページは,学校格差といってはおかしいんですが,府中中と石中に関しては3クラス,4クラス,5クラスである程度推移すると。ただそのほかの学校に関しては実数では左下がりになってしまっているということであります。
 その次のページでは中学校区ということで,国府中学校は石岡小学校がそっくり上がるわけなんですが,現在の中学3年生から0歳児までの推移を。40人が1クラスでございます。そういう中では現在2クラスで推移しているんでありますが,0歳児までも2クラスで推移するということがこのグラフからわかります。 次の府中中も4,5クラスで推移すると,各中学校8校の部分をこの棒グラフで確認していただきたいかなというふうに考えております。
もう1つの表がございます。これは各地区の0歳児から5歳児までの今後入学する石岡小学校から最後の小幡小学校まで,地区別に児童生徒数を,例えば石岡小学校の場合には染谷地区からは0歳児は7名入ってくるよと。5歳児の場合には来年1年生は3人しか入ってこないということでございます。平成19年4月1日の住民記録台帳から地区別の人数を出させていただきました。今,北小学校,府中小学校との統合という方針でいるわけなんですが,3ページの北小学校の児童生徒数が出ております。ご覧いただくと池の台が来年は7名,その後18名,19名。ただそのほかの地区,栄松は来年1人入ってきますけれども,その後0歳児までは入ってこなく,0歳児が1人。半ノ木は来年2人ですが,ちょっと飛んで1人と。1人か2人の地区であります。池の台の部分が7割8割を占めて北小学校の人数の確保ができているという部分がこの表から読み取れると,そういうことで地区別から出したのがこの表であります。
 以上,整備計画検討委員会の中で検討をした結果の説明を申し上げました。

國司委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の件につきまして,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

櫻井委員)この中では国府中というのが該当していないと。これは築年数が新しいからということで入っていないんですよね。ただ現状を見ますと,1年ぐらい前ですか,ちょっと集まりごとがありまして行きましたら,もう地盤沈下がひどくて。まあ地盤が沈下したんでしょうよね,校舎が上がることはないんですから。ああいう中で学校の安全性というのは検討していかないでいいのかなと思ったことがあるんですけど,どういうものなんでしょうか。

教育総務課長)国府中に限っては,昭和56年以降,56,57年かと思うんですが,今回の優先度調査の中には入っておりません。ただ,今委員さんが言われました地盤沈下というお話でありますが,その当時田んぼの中に校舎を造りました。ただ基礎は支持杭まで到達しております。ただ田んぼの中に造った都合上,水みちというんでしょうかね,どうしても流れる部分がありまして,基礎の下の土は年々少なくなってくると。ただこれはずっと石岡で問題になってきたんですが,そういう中では支持杭までいっているんで問題はないと。ただ見た目の中で土が流れていくと。これはどうしようもないということで,この工事をする場合にはやはり1階の教室のところに穴を開けまして,土を入れまして,流れないような方法は取れるということであります。そういうことで国府中学校に限りましては,56年以降の建物であり,基礎も支持層までいっているんで,その当時の設計の部分に関しても大丈夫だろうというお話は受けております。

櫻井委員)私は地元南中学校なんですけども,南中はまだまだ新しい学校で耐震に関しても十分クリアできる学校だと確信はしているんですけれども,今後統廃合をやっていく中で,財政の問題もありまして今後3つぐらいしかできないという中で,既存の学校を利用していくことも十分に考えていかなければならないと思うんです。そういう中で南中学校は地元ですから,その地の利といいますかそういうものは十分わかるものですから,それを1つの例にしますと,今後柿岡中と有明中学校の統廃合が,たぶん地元でもそういう声がだいぶ出てますので,進んでいくのかなとは予想するんですけども。そういう中で片野地区とか,根小屋地区とか,吉生地区とかそういう子供たちは南小学校へ来たほうがはるかに近いなというような予想をするわけですよね。そういう中で現在柿岡中学校へ行っている子供たちを南中学校へ通学させるというようなことも考えていくべきなのかなと思うんですが,いかがなもんですかね。

教育長)当然学区関係の見直しも付随するんですが,八郷の場合には旧中学校学区4校で,そこに小学校が地域的に通っていた経緯があるんですが,先ほどの説明にあったように0歳児までの様子を見ると子どもが通う学校というのが非常にバランスが悪くなってくる心配がございます。当然今後は地区的なものも一部見直しながら柿岡地区,八郷南学校地区については検討を加えていかなければならないのかなとそういうふうに考えております。

菱沼副委員長)今,櫻井委員からも話があったわけですけれども,実際北小,柿岡中学校において統廃合が進められていく状況において,しっかりと協議をしていかなければならないと思うんですね。母校という部分においては愛着心が非常にあるということで,その辺についてはご理解とご協力をいただかなければならないということもありますので,そういう意味で,市長からのあれが出てからだと思うんですが,今後のタイムスケジュールといいますか,具体的にどのように進んでいくのか。また,学区の見直しの部分においても,八郷地域もそうですけれども,石岡地域でもあるわけですよね。今後,今までは石岡小学校から国府中学校に行かれているというのが現状なんですけれども,実際染谷地域なんかは国府中学校よりも府中中学校の方が近いというような状況もあったりとか,いろいろな状況があるんですね。そこらへんも踏まえた部分でしっかりと見直しが必要であると思うんですが,その辺の見解はどうでしょうか,お伺いします。

教育次長)これからの日程ということですが,市長の判断が先に立たないとどうしても進まないものですから,そこをなるべく早くしていって,できるだけ早い機会にそういうことを進めていきたいと考えております。
それから学区に対する協議といいますか,そういうことにつきましてもできるだけ早い時期に進めなければならないと考えております。

川村委員)八郷地区においては,特に柿岡中と有明中がもたないということになると,南中を使うということになると端になって,片一方の端がだめになって片一方が活きるといいますか,何と言うんでしょうか。どこどこの小学校とか,どこどこの中学校の従来のとかというんではなく,ゼロベースにしてまったく別な学校を造りながらやっていけば,私はうまくいくんではないかと思うんですが。いろいろな思惑はあるかと思うんですが,ベースをきちんとすればうまくいくんではなかろうかなと思いますので,その辺を参考にしていただいてやっていただければありがたいなと思っております。

菱沼副委員長)先ほどの件で,続きなんですけれども,実際統廃合の部分においてスクールバスをどんどん利活用して,どうしても今親が送迎をしている状況なんですけれども,そういう部分においてはスクールバスを取り入れて,いろいろな家庭環境とかを配慮しながらやっていくことも大事だと思うんですが,そこらへんの見解はいかがでしょうか。

教育次長)ただ今のご意見でございますが,このことは適正配置等検討委員会の中でも審議されておりまして,スクールバスにつきましては十分考えていかなければならないというような見解が出ております。今後これにつきましても協議を重ねてまいりたいと思っております。

池田委員)今回,学校施設整備計画が報告されたわけでございます。実際に市内の5校,6棟については,コンクリートの強度不足というような,1.0以下ですね。平成19年のコンクリート対設計強度比率が下回っているというような現実があるわけでございます。これらの数値を含めまして,実際今子供たちが通っている学校でありますので,保護者あるいは学校の教職員に対してどのようなお話をされるのか,確認をしておきたいと思います。

教育総務課長)これから父兄各位にどういうふうなご説明をしていくのかというようなご質問でありますが,今回の優先度調査一覧,それから児童生徒の数,そういうのをオープンにしながら逐一現状をご説明しながら,また財政の苦しい状況を伝えながら,精一杯やっていきたいと考えておりますが,そういう中でのご説明になるかなと考えております。

池田委員)ただ今ご説明をいただいたわけですけど,一番困るのはいたずらに不安が起こるようなことは避けていただきたいと思いますし,子供たちに対する影響も最小限に抑えていただいて,保護者の方々はじめご理解をいただけるような方法を是非とっていただきたいと思います。これは要望でございます。

國司委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

國司委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

國司委員長)ないようですので,この件については以上で終結いたします。
 次に,東小学校校舎改築の基本構想の件について説明を求めます。

教育次長)次に,東小学校校舎の基本構想報告書についてでございます。先ほどの検討委員会の報告書の中で,東小学校は平成20年度から着手し,平成23年度までの4か年で整備を図りますという記述がございます。東小学校の整備計画については,旧石岡市で進めていた経過がございますので,これについて説明させていただきます。
 東小学校の一番最初の校舎は昭和39年に建設されまして,以後今日に至っております。校舎が老朽化する中,平成15年度に基本構想の予算をつけまして,16年3月に基本構想を策定いたしております。内容はA,B,C案の3つがございまして,A案は全面的な仮設校舎を使用,B案は一部仮設校舎を使用,C案はまったく仮設校舎を使用しないというものでございます。常任委員会をはじめとしまして,保護者の代表者,教育関係者等の意見を聞きながら進めてきたわけですが,最終的にはB案により進めてきましたが,この方針は合併以前の中の方針でございまして,また,財政状況,あるいは耐震化問題等,当時とは状況が変わっているところでございます。今後経費の見直し等の必要性もあるかと思いますので,改めてご意見等をお伺いしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。資料につきまして,教育総務課長からご説明申し上げます。

教育総務課長)お手元の報告書の8ページを開いていただきたいんですが,A,B,Cの部分が出ております。今次長がご説明しましたA案というのは,全面的な仮校舎。B案というのは,一部仮校舎。C案が仮校舎なしということで,その当時からずいぶん財政状況が変わっておりますので,そういう中で全面的な仮校舎ですと,「経済性」のところに書いてあるんですが,2億6,000万円ほど。一部仮校舎だと1億5,000万円ほど。仮校舎がないとその分だけ削減できるということで,それぞれメリット,デメリットがありまして,その当時の教育福祉委員会ではB案と。それはどういうものかといいますと,次の9ページですが,これがA案でございます。学校の環境からすればA案ということなんでしょうけれども。次の10ページがB案でございます。これは前回決まった案なんですが,グラウンドが南側にありますので,その校舎の前のアプローチということで,この部分を通って子供たちが入っていくと。既存プールは残しますけれども,あとは全面改築ということです。11ページがC案ということです。一番大きな違いがアプローチが校舎の後ろになるということで,仮校舎は一切使いませんので,運動場側に建てまして進んでいくというような3つの案で検討いただいたものでございます。来年度実施設計に入るわけなんですが,再度この委員会の中で,全面改築というものでこのまま進めていいのか,再度ご検討を願えればなと考えております。

國司委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の件につきまして,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

関町委員)今の説明をうかがいますと,一部仮校舎ということですが,仮設校舎はどのくらいかかるんですか。

教育総務課長)当時1億5,000万円ということでありましたが,再度確認しましたら仮校舎は2億円ほどかかるということでございます。

関町委員)そうすると10ページの図面を見ますと,仮設校舎はどちらのほうに建てるんですか。

教育総務課長)10ページの左側に@からGまでありますが,上から2番目に仮校舎教室棟ということであるんですが,図面ですと学童保育のところに仮校舎を造りまして,特別教室棟を造って,生徒を移動して,新校舎を造って,生徒を移動して,仮校舎を壊して学童保育というような予定でおります。

関町委員)すでに雨漏りしている教室があったり,かなり老朽化が進んでまして,子供たちは大変喜ぶと思います。是非とも限られた期間の中ですので,順調に進めてやってください。

久保田委員)先ほど次長の方から財政状況,それから耐震化の優先順位ということでかなり状況が変わっていると,そういうことで再度委員会において検討してほしいというようなことだったかなと思うんですけれども。この東小学校を建て替えるについては,私も5,6年前,合併以前から建て替えについては相当慎重に検討してきた。それで私も一時期この教育福祉委員会のほうから離れた時期があるんですけれども,その中においても当初のB案を基に検討を進めてきたという経緯があると思うんですね。今改めて,こういうことだったからこうなったんだというのは言いたくありませんが,やはりB案を決定した委員会の考え方というのはあったはずなんですね。一番建て替えの際に優先したことは,子供たちを見守るという中では,管理棟からグラウンドを見渡せるような形が一番いいんだということ。それから既存校舎を使いながら,プレハブで対応しないで建てるということになるとグラウンドも狭くなってしまう。それから登校時,下校時の子供たちの保護ということからも通路の配置の仕方は問題があるだろうというようなことで,確かB案に決定された記憶があるんですね。全面建て替えの場合には少し経費がかかりすぎるだろうということでB案が決定されたと思うんですよ。いろいろあったと思うんですが,それは議事録見ればわかるんですが,私はそういうことから考えて確かに2億円というのは大きい数字だと思います。今,1億5,000万円が2億円になったというような説明があったんですが,私は何十年という期間,耐用年数といえば60年間使うというような中で,果たしてここで2億円をケチっちゃっていいのかなという思いが強いんですよ。合理性だけで校舎は考えるべきではないと。やはり将来の子供たちの教育という観点からすれば,当初から常任委員会がB案がいいだろうという決定を見ているわけですから,あえてここでまた議論をもう1回してくれといわれても,私はB案という結論しか出せませんよ。その当時だって費用対効果の部分で,私は一時既存校舎を活かしながら,建て替えたらどうだという提案もしていますよ。しかし,各委員さんの中からそれだけではないだろうというようなことで,いろいろ議論を重ねてきている経緯が私は記憶にあるんで,執行部のほうからもう一度検討してくれといわれても,私はこの意見からもう一度見直しということは考えられませんね。

櫻井委員)私ははじめてこの委員会に入らせていただいたんですけれども,私もこの3案の図面を見せていただいた中で,特に気になるのはグラウンドの関係。私は申し訳ないんですけど,現状を知らないんですね。東小学校の現状を知らないんですけれども,グラウンドが狭くなるなという印象を受けるんですね。やっぱりグラウンドというのは学校施設の中で大事な部分だと思いますので,私もはじめてこの委員会に参加させていただいて,図面上を見た範囲ではB案が適当なのかなという感じがいたします。この仮校舎のコスト面,私は今まで合併してから何度も,給食センターのことでも入札のことで質問させていただきましたけれども,建設コストというのは工夫次第でいくらでも工夫できるのかなと思います。私はB案がいいのかなと感じますけれども,今後そういうことを真剣に考えていけばこのくらいはいくらでも節約できると考えております。案的にいうとB案がよろしいんではないかなと。特にグラウンドの関係でそういうふうに感じます。

菱沼副委員長)私も基本構想を見させていただいた中で,今までの常任委員会の中でB案できているという点と,また自分も見させていただいて一番生徒たちの環境が一番いいんじゃないかと,そう思います。金額的な部分で,1億5,000万円から2億円ということで,5,000万円の増ということになりますけれども,その大きな要素というのはどういうことなんでしょうか。お伺いしたいと思います。

教育総務課長)建築物価が上がっているということが第一の要件かと思います。

國司委員長)暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

國司委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 各委員からはB案という意見が出ております。委員会としては,B案ということで意見を集約したいと思いますが,これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

國司委員長)ご異議なしと認めます。執行部におかれましては,当委員会の意見を踏まえた上でよろしくお願いしたいと思います。
 この件につきましては,以上で終結いたします。
 次に,委員派遣による所管事務管外調査の報告書についてを議題といたします。過日の新見市,山口市の視察につきましては,大変ご苦労様でした。皆様のご協力によりまして,大変有意義な視察ができたものと考えております。本件につきましては,お手元に配付したとおり報告書を作成いたしましたので,ご覧おき願いたいと思います。先の視察を振り返りまして,ご意見等がございましたら挙手によりお願いいたします。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

國司委員長)ないようですので,この件については以上で終結いたします。
 そのほか何か発言はございませんか。

櫻井委員)子供たちの学区の件について,先ほど来統廃合の中でも学区の問題が一部出ていたようですけれども,また合併前の話になって恐縮なんですけれども,八郷時代は自由に学区を選択できたというやり方でやってきたもんですから,石岡の場合はいろいろ縛りがあって,こうじゃないとだめだよとか,項目に該当しないからとかといったやり方をやっているようなんですけれども,国の方が今度自由選択という方針を決めている中で,あまりにも現在石岡市がとっている方法というのが固すぎるんじゃないかなと。もっと市民の気持ちを考えてやってもいいのかなという気がいたします。今後,先ほども言ったように国が自由に選択していける方向でやっていくという中で,執行部側では今後どのようになさっていくのか,ご意見をお伺いできればということで,質問いたします。

教育長)確かに櫻井委員がおっしゃったように,つい最近国の方向も学区の自由選択性というんですか,見直しに絡む方針が打ち出されたわけですが,子供たちが自分で学校を選ぶといいますか,学校をどこにしたらいいのかというのも本人の力を伸ばすのにはとても大事なことですので,今後そういったことを視野に入れて検討の方向で考えていきたいと思います。

櫻井委員)これまでの事例なんかを見ますと,例えば障害者なんかでは,つくば市が手厚く対策をとっていただけるというような経緯があって,つくば市にわざわざ引っ越したというような事例もある。石岡市なんかを見ますと,八郷地区から比べますと付属中学とか,私立の中学とかへ行く率が相当高いのかなと思われますけれども,生徒数がどんどん減っていく中で,ここの学校なら通ってもいいかなというようなお気持ちに少しでもなっていただくためにも,自由に選んでいただくと。ただこれまでも八郷のを見ますと,自由に選択したからといってぐちゃぐちゃに入り乱れたような通学方法にはなっていないもんですから,その点は秩序は守れるのかなと予想しますので,もしそういうお考えがあるんであれば,これは早急に直していただきたいと思います。よろしくお願いします。

教育次長)本日の審議の結果は,後ほど市長の方に報告をしたいと思っておりますけれども,今回学校施設整備検討委員会の報告なんですが,一応委員会のほうには報告したわけなんですが,ほかの議員さんへの報告の仕方をどうしたらいいかということで,前回の学校適正配置等検討委員会につきましては,答申書につきましては,文書でもって各議員さんに配送ということにしたんですけれども,それでよろしいかどうかお伺いいたします。

國司委員長)ただ今の次長からの件については,どのようにいたしますか。ご意見があればお願いいたします。
 暫時休憩いたします。

− 休 憩 −

國司委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 休憩中ではございましたけれども,書類に関しては,明日告示でございますので,議案書の配布の際に,併せて配布していただければということでお願いをいたします。ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

國司委員長)ないようですので,以上で本日の教育福祉委員会を閉会いたします。







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