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議会中継
  


 第10回委員会 (2月26日)
出席委員 菱沼和幸副委員長,久保田健一郎委員,関町芳弘委員,櫻井信幸委員,川村良一委員,池田正文委員
市執行部 なし
議会事務局 議事法制課係長(中山善正)



菱沼副委員長)ただ今から教育福祉委員会を開会いたします。
 本日の議題は,所管事務の調査として「今後の学校施設整備のあり方について」であります。
 これより議事に入ります。
 直ちに「今後の学校施設整備のあり方について」を議題といたします。
 本件については,去る2月18日,当委員会において調査を行ったところであります。
調査にあたって,今後の学校施設整備全体のタイムスケジュールについて,執行部から説明を求めたわけでありますが,それによると東小学校は20年度に実施設計,21年度から3年間で改築を行なう。そして同じく20年度に,城南中,石岡小,柿岡小について耐震診断を行い,23年度から耐震補強の工事を行なう。また,同じく20年度中に有明中,北小それぞれの統廃合について住民説明会を実施したいとの考えが示され,それらの結果を踏まえ,柿岡中,北小の整備を進めていくとのことでありました。
 その後委員からは,市内小中学校の適正規模・適正配置に伴う統廃合の計画を早急に策定し,それに基づき改築・補強を進めるべきではないかとの意見が出され,また,市長の方針が定まるまで,当委員会においてだらだらと議論をしていくのではなく,議会としての意思を明確にするべきではないかとの意見も出されたところであります。
 明日からの定例会においても,改築に係る実施設計や耐震診断についての予算が提案されようとしております。そこで,当委員会としても学校施設整備についての今後の調査の進め方,あるいは当委員会として,意見の集約を図るべきか,ご意見をいただきたいと思います。

川村委員)先の委員会のときにも,当然これは話題になっていまして,それを議題として皆さん活発に討議をしたわけなんですが。1時間以上会議をして,結果的には前進がないと。そうすると当委員会としては,活動をしていても活動が見えてこないと。しかもそれが実績が伴わないような活動であれば,やはり市民に対する説明責任もないだろうし,今後の進展にもひびくと思いますので,やはり委員会として独自の意見を出しながら,集約しながらやっていくべきではないかと思っておりますけれども,その辺のところで皆様のご意見等をいっしょに伺えればいいかなと思っております。よろしくお願いします。

菱沼副委員長)今,川村委員から今後の進め方ということで,話があったわけですけれども,それについても皆さんで議論していきたいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。

櫻井委員)私も前回の委員会で,まず統廃合をきちっとした形で決めていかないと,今回も城南中,石岡小,柿岡小ということで,小学校2校で耐震診断委託料1,656万円ですか。城南中1校で670万円。二千数百万円という委託料が計上されているわけですね。これは聞くところによりますと,この結果1.0以下の数字が出た場合,最悪にはもっとひどい数字が出た場合には,行政としてもこれを放置しておくわけにはいかない,調べた以上は。そういう状況に陥るのかなと私は思います。最悪の数字が出た場合には,これを建て替えというようなことも行政の使命の一つになってくるのかなと思うんですよね。ですから統廃合をまず決めて,それからここを再利用する学校ということを選択していく中で,この学校は耐震補強して使える学校というものを選んでいって,それを耐震診断というのをやる方が効率的,まあ効率だけで言っては申し訳ないんですけど,その方がやり方としては妥当なんではないだろうかなというふうに考えます。ですから前回も統廃合ありき,最優先ということで議会側としても執行部をバックアップする形で決議というような形で応援していくべきではないかという意見を出させてもらいました。いみじくも今日,茨城新聞に行方市の記事が載っています。「再編待ったなし」,財政だけで物事は判断できませんけれども,これを無視することはできないんです。再編したあとに,教育内容,環境の充実,そういうことを行政側としては提供をして,余計なお金をかける分,その分,質のいい教育環境の提供ということに心がけるべきではないかなと私は考えます。

池田委員)答申が出てから何ら進んでいないというのが現状のような気がしております。そういった中で,石岡市立小中学校適正配置等についての答申,あるいは学校整備検討委員会についての報告も,これも一つの考え方に過ぎないわけでありますが,いずれにしましても執行部を後押しするような,あるいは施策が進むような決議と申しますか,委員会としての考えをまとめる必要があると思います。また,その時期にきているような気がしております。そういった意味で,その点委員会としてご検討いただければと,これは意見として申し添えておきたいと思います。以上でございます。

川村委員)ちょっと私も適正配置の委員であったので,その辺のところはわかっているつもりなんですが,統廃合,統廃合といってもすぐには統廃合にならないはずなんですよね。例えば方向付けをしていきながら,今現在十分使える学校であれば,それから予算がどこまでつくのか,それによってもその学校を建て直した方がいいのか,それとも補修した方がいいのか,それともそのまま使えばいいのかという,いろんなパターンがあると思うんです。ただ統廃合を強く訴えていっても,では来年からどうするんだということではないと思いますので,その辺のところを住民の方によく説明をして。それからあとは財政だけの統廃合ではなく,児童にとって環境のいい学校を造るためにも,そういうことが考えられていいんではなかろうかなと。要するに少数の人数だけで,学校がやっていって生徒に及ぼす影響,やっぱり大きな学校で学ばせる教育の場,それから小さいところでの少数の場の違いというのを訴えていきながら,それから学習ばかりでなく,遊具とか施設とかにも関わってまいりますので,そこにかけていく比率も考えていくと,やはり統廃合はすべきではなかろうかなと。これが急にではなくて,統廃合を考えていきながら順次やっていくような方向,今ここを建て替えてしまったら,統廃合に支障をきたすようなことはなるべくしないで,場所を変えながらでも改築していくとか,そういうことが考えられるんではないかなと思うんですね。ですからまず,統廃合はなしには考えられないと思いますので,ただそのときに住民の方々に十分説明を前もってしていかないと,議論百出してからよくよく考えてからやってもいいのかなと。住民の方々も自分のお子さん方が一番大事なはずですから,ですから自分のお子さん方の学校の環境づくり,これはやはり我々が考えている以上に考えていると思います。ですから我々もそこを考えていきながら,これを進めていかなければならないと思うんですが。ですからまずは学校を建て直すときに統廃合を視野に入れた上でやっていくべきなのかなという感じがいたします。
 それからこの間少し入ってきた情報によりますと,合併特例債を使わなくても,統廃合の補助金,交付金の比率が違っていると。それによって公債費は上がるかもしれないけれども,そんなに石岡市の拠出がないという感じが言われております。それに関しては先ほど課長がいらっしゃったので,よろしければそういうことについて呼んでいただいて説明をしていただいた方がいいかなと思いますが,いかがなもんなんでしょう。

久保田委員)学校施設の問題については,大変難しい問題が含まれているということは認識しております。基本的に,生徒児童が減少する中にあっては,合併は避けて通れない。これは誰もが認識しているところだと思うんです。ただ問題は,地区よって生徒数のばらつきと,状況が違うということが現状はあるわけです。その辺のところを時期的な問題も含めてどう調整していくのか。ですから私は今回統廃合に関係する答申が出ておるわけですけれども,この答申の内容というのが,いわゆる合併の問題と財政の問題と複合的に議論がされていて,答申そのものが整理がされていない。そういう問題があると思うんですよ。基本的には子供たちの安心・安全と,財政とこれをごったにして答申が出されているような気が,私はあれを読んだときにするんですね。いわゆる耐震性,これは財政が絡んでくるんですね。学校施設を地震に強い施設にするということは,3年,5年,10年,20年なんていうスパンの話ではないんですよね。基本的には,今,地震が起こっても不思議ではないんですよね。そういった子供たちの安心・安全を,いつの時点までに確保するのか。それと児童生徒が減少する中にあって,いわゆる学校の適正規模というのはどの程度のものなのか。この2つは分けて議論していかないと,私は混乱を招くような気がしているんですね。統廃合は統廃合として,誰もが統廃合は将来的にしなくちゃならないんだという認識は持っているんですよ。ただそれは時期的な問題であると。それはそれで統廃合については,学生も含めて統廃合に向けてどういう形がいいのかということで,基本から議論をするための場というのを立ち上げて,時間をかけてこの統廃合という問題にはあたっていくべきなんだろうと思います。
 もう一方において,文科省の方から,学校の耐震強度を上げなさいというような通達があった中で,議論がされているわけですけれども,耐震性の強化というものについては,これは別枠で。耐震性の強化と学校の適正規模を一緒にするから,統廃合と耐震,将来的にこれは廃校になるから建て替えるべきじゃないとか何とかという話になってくるわけでね。私は基本的には,学校の施設は建て替えとかというんじゃなくて,最低の方法でいいと思うんです。地震が起きて,明日の朝子供たちが行ったら学校がなくなっていた,そういうことを避けるべきだと思うんですよ。そのためには,これは二重投資とか三重投資とかという話ではないですからね。私は基本的には,明日からでも学校施設の耐震強化というものを図っていくべきであって,なおかつ統廃合についてはきちっとした議論を,やはり最終目標は統合,そして適正配置,そして学校の適正規模というものはどういうものなのかということを議論をして,それはそれでやっていくべきなのかなと,そう思うんです。
 先ほど委員さんの中から,委員会として統廃合を促進すべきだというような決議をしようということについては,私は時期尚早のような気がします。委員会としてどういう考えを持っているのかということじゃなくて,もっと大きな視野の中で議論すべき問題だと思いますよ。私はそう思います。以上です。

菱沼副委員長)今,久保田委員さんからもいろいろ話がありましたし,また川村委員,池田委員,櫻井委員さんからもいろいろな意見が出たわけですけれども,これを集約していきたいなと考えておりますけれども,その中で,今,久保田委員さんからは統廃合のあり方の部分と学校耐震性の強化を重視するという2本立ての部分で進んでいくべきじゃないかと。他の委員さんからは,まず統廃合を主として考えて,決議をして委員会としての方向性を出さなければいけないだろうという部分で話が出たわけですけれども,そういう中で最終的に当委員会としては,確かに市民の安全・安心という学校の充実,これは非常に大事だということは誰でもわかっていることでありまして,実際今後の方向性も,合併特例債事業が3年を過ぎてあと残り7年という状況にきていると。そういう中で早急に決めていかなければいけないという部分があるわけです。今回集まっていただいた中で,今後の方向性を明確にした段階で20年度の予算,また20年度からの当委員会としてこういうふうに進んでいきたいということで,私は考えておりますので,皆様のご協力をいただいて進めていきたいと思います。

久保田委員)今回,平成20年度の予算書の中で,合併特例債事業として柿岡中学校,東小学校,この2校については合併特例債を使うということで当初予算が挙がってきてますね。それから耐震診断については3校が予算化されていますね。一番最初に委員会に提起された計画プランに沿ったような形で平成20年度の予算というものが組まれているわけですね。あれを見ると平成20年度から10年間の間でもって,いわゆる柿岡中,東小,それからその3校,これについては改修,耐震強化を図るということで,10年間の間に5校だけが整備される。対象校は19校あるわけですね。その19校の中で5校だけが震度6に耐え得る学校になるわけですね。あとの14校はどうするのかという議論が抜けているわけですよ。そのよう中で,今後統廃合と一緒に議論をするんであれば,統廃合と建て替えと耐震強化の部分はどうするんだということになってくると思うんですよ。私は10年以上かけて耐震強化を図るなんてことは生温いと思うんです。本来であれば19校全部が5,6年の間に耐震強化を図るべき問題だと思っています。それがやはり行政としての責任だと思うんです。そういう意味で,柿岡中学校を建て替える,東小学校を建て替える,これはまあいいとしても,そのあとの問題,これを議論されないまま向こう10年間の計画を承認しようとしているわけです。文教予算はこれだけしかないですよという話ですからね。その辺をもう少し,いわゆる子供たちの安心・安全ということに重点を置いた政策のあり方というのはあっていいのかなと私は思うんです。そういう部分でもう少し,学校の見た目はどうでもいいと思うんですよ。外に鉄骨枠がはみ出したっていいと思うんですよ。昔と今じゃ違いますけれども,私が子供のころは相当劣悪な環境の中で教育を受けました。まあまあ学校というものは楽しい学園生活でした。そういう意味で別に立派な建物が子供たちの教育にイコールになるかといえばこれは別問題だと思うんですよ。子供たちの安心と安全をどうやって確保するかということを優先するならば,聞くところによると,耐震補強の部分については50%の補助率があると聞いてますし,財政的な負担というのもそんなにはない。そのような中で私は子供たちの安心・安全をどう確保するんだということが議論されたうえで,なおかつ統廃合いうことであればいいのかなと思うんですね。

櫻井委員)久保田委員のおっしゃることも理解できます。先ほど時期尚早という話も出ました。私は合併して3年も経過して,この統廃合に対して行政側が市民の皆さんにもう説明をして終わってもいい時期だと私は思うんです。このまま時期尚早ということでやっていっちゃうとまだまだ時間が余分にかかっちゃうのかなというふうに考えます。一緒に考えるのか,分けて考えるのかというお話もありましたけれども,どちらにしても統廃合をやるということは一致した意見なんですから,それに対して執行部を後ろからバックアップしようという意味での決議であれば何の問題もないと私は思います。あと前回も言いましたように,昭和57年以降に建った校舎がたくさんございます。それの再利用ということも考えて,私はこの間自分の母校でもある南中学校,それを統合小学校にしたらどうか,という言いづらい意見を言いました。南中まで含めて,柿岡中,有明中との合併をして,1つの学校にして。南中はまだまだ新しい。あれを柿岡小学校まで含めた統合小学校ということも,スクールバスという環境づくりをしていけば十分可能であるということで,私は前回ちょっと言葉足らずのようなところもあったんですけれども,そういう意味合いで言いました。これは八郷地区においても,石岡地区においても同じことが言える,そういう条件があるなと思います。今回,石岡小学校の耐震診断が出てますけれども,あそこは歴史的に相当重要な文化財が発掘され,そこの上に小学校を造ることが果たして適当かどうか。それが適当ではないということがわかっているんであれば,耐震診断というのは無駄になってしまうな。そういうことも含めて,やっぱり統廃合というのをきちっとやっていかないとだめなのかなと。

久保田委員)この統廃合の問題は,例えば朝日小学校が小桜小学校に統合になった経緯がありますね。この場合には,朝日小の子供たちの父兄から,このままでは複式学級の中で子供たちの将来にとって問題があるということで,父兄の中から問題提起がなされ,その結果において小桜小学校に統廃合というような経緯があるわけですね。今現在議論になっておりますのは,北小学校ですね。統合だということで今盛んに執行部の方は考えているようでございます。ところが父兄の中からは,三千何百かの署名運動を取ってまでも,統廃合,いわゆる北小を府中小に統合することについての反対の署名運動があるわけです。これは地域地域によって,切実にこれはやらなくちゃならないという地域と,それからこの小学校をまだまだ子供たちの教育の部分で何ら支障はないという認識を持っている父兄,これは地域地域によって相当違ってます。
 私が一番問題にするのは,文科省の方から耐震強化を図れというところから今回の問題というのは出てきているわけですからね。それ以前については,統合なんて問題はつめの先ほども出ていなかったはずなんです。急遽統合をしなくちゃならないというのは,取って付けたような話ですからね。地域によって,まあ茨城県の北部とか,いわゆる少子化が進んでしまっているところ,これについては当然父兄,子供たちは切実な問題なんですよ。だけど石岡において統合をしてくれというのは,先ほど申し上げた朝日小学校,これは父兄から出た問題です。以前この委員会だったかどうだかわかりませんが,北海道の北見市だったか,ここは複式学級が増えて教育水準がものすごく下がった。全国の学力テストも下から数えた方が早いというような状況に陥っておって,父兄の方からこのままではこの地域がだめになってしまうということで,統廃合という問題が父兄の中から問題提起されて,それで合併が促進された。そういう経緯も場所場所によってあるんですよ。その辺,前後しているような気がするんですよ。耐震を強化するために統合ありきというのは,問題が逆転しているような状況が石岡にはありますからね。その辺,勘違いをしない方がいいような気がするんですよ。

櫻井委員)ただ今,朝日小学校の件が出ました。私が議員のときにこの話を受けまして,久保田委員の認識は若干違うなというのが現実だと思います。当初前回の委員会でも言ったんですけれども,統廃合する前に,地域の年配の方から体育館くらい造ってくれよ,という話が出ました。それで立派な体育館を造ったんです。これは約束だからということで。たぶんその3年ぐらいあとじゃないですか,統廃合というのは。そのときに父兄から出たんではないんです。行政側からPTAの方たちにご相談をかけたんです。PTA会長のある方がいまして,その方にご相談をかけて,こういう状況なんですよと,その方たちももう状況はわかってるわけです。朝日地区というのは当初から分校状態というような状態だったものですから。最初は皆さん抵抗あったみたいです。その中でPTAをはじめとした住民に対する説明をやって,年配の方たちも自分たちが育った学校を本当は残したいんだけれどもということですが,了解をしていただいた。そういう経緯がありました。これは事実であります。

久保田委員)今,櫻井委員が朝日小の話をされましたけれども,私は地元の議員ではないですからなんともいえないんですが,いわゆる体育館を建設する際に,相当議論があったように聞いてるんですよ。将来的に統廃合せざるを得ないから体育館を造る必要はないだろう,というような一部議員の,また地元からもそういう意見もあったやに聞いてるんですよ。ですから3年まえに体育館を建設する際にもそういった議論がなされ,相当統廃合という問題については,地域住民が関心を持って,なおかつ将来的にはどうすべきなんだというようなことが浸透してたがゆえに,そういった統廃合がスムーズに進んだのかなと,そういうふうに私は認識を持ったもんですから先ほど申し上げたんで。地域地域によって統廃合に対する切実度というんですか,そういったものは私は温度差があるような感じを持ってるんですよ。
 現実に,将来,この前のデータでいうと,0歳児が小学校に上がる際に複式になる小中学校というのがほとんどないんですよ。1校か2校,一時的に複式にならざるを得ないかなという小学校があった感じを持ったんですが。今現在そういった父兄の中で,決して複式だからいい,だめだというんじゃないんですけれども,1学年1クラスという中では競争が働かない,そういった中で大規模校に行ったときになじめない,競争心がないという欠点は見れるようですけれども,やっぱり地域が統合だよという認識を持っていただくためには,私は半年,1年で意識が醸成されるとは思わないんですよ。
 先ほど櫻井委員の方から,1日も早く合併について議論をすべきだ,これは私も当然だと思います。合併の議論は,議論として進めるべきだと思うんですよ,これは。今この場で,こことここが合併だ,こことここを建て替えだということを,この常任委員会で議論するのはいかがなものかなと私は思っているんですよ。それだけです。

川村委員)私も当然,今現在ある小学校,中学校,それは今現在でもやってるわけですし,そこに通っている児童,それから父兄の方々のことを考えれば,当然そういう考えはあるべきだと思います。ただ私どもで言っているのは,ここ1年,2年でこうやりなさいよということではなくて,こういうふうな方針でいくべきだと。例えば住民の人達から出なければ,それでは統廃合はできないのかと。もちろんそのためではなくて,住民の方々にもご理解いただくのにも,早めにこういうふうな方針で行きたいんだと。それにご理解を示してくださいということが必要なことなんではなかろうかなとは思っております。
 それで今複式学級という話が出ましたけれども,現実に石岡のある学校では複式学級があったんですが,今なくなりました。なぜかというと,1人増えただけでも複式学級はなくなります。それから1年生は複式学級はなく,2人でも3人でも1年生は1年生の1クラスです。それでそれから以後は複式になっていくと。しかもあるS小学校ですと,複式学級でやっていた場合に部屋が余っているんです。それで学校の先生も別にいます。複式学級で前と後ろに黒板がありながら,複式学級をやって声が大きくなったりなんかして,例えば漢字の読み取りかなんかをするときには隣の教室に移って別々にやるんです。何のための複式だかよくわかりませんが,それぐらいのあれでやってます。石岡の場合には,複式といえども違う先生がそこにはついているはずです。
 ですからそういうことで,地域の方々が一緒にやらなければ運動会も成立しないというような感じです。ですから競争力はもちろんあるでしょうけれども,その前に先生方もいい先生方を取るためには,ある程度の規模,それから違う先生方といろいろ交えながらやっていくと。とにかく1年生に上がってから中学校を出るまで,同じクラスの顔を見て,俗にいういじめられっこは,ずっと9年間になってしまうわけですね。クラス替えが1度もないというようなことが起こりうると。現実に起こっている場合があるわけですが,それは今の教育の場という形からいけば,あまり好ましいことではないのかなと思っております。私が言っているのは,好ましいことではないから,それでは今決めて,来年からそれに向かっていくんだよということではなくて,今,久保田委員が言いましたように,耐震で補強をしなければいけないものは,もちろん強度の補強をしなければいけないと思いますし,それから建て替えという問題が起きたときに,今後この学校がどうあっていくべきなのかということを考えて建て替え,または改築,それから修理等もやっていくべきなのかなと。それから先ほどちらっと言いましたけれども,合併特例債だけではなく統合の交付金,それによっても違ってくるようでございますので,そうすると今現在,急に10年間でやらなくても方針さえ決めておけば,今後統合をするときのやり方としてやっていけるんじゃないかなと。もちろん住民の方へのお知らせは先に,十分討議をしていただいて,それで今後そういうことがあれば,地理的に遠い近いになってくると思いますので,スクールバスというのがこれはもう必須かなと。それでスクールバスを使うことによって,登下校の防犯対策にはかなりの強力なものになるんではなかろうかなと思っております。ですから,行政側ばかりではなく,PTA,児童たちにいい環境,いい学校であるべき,それを提供するのが今の自治体ではなかろうかなと思っております。そのために我々も児童,PTAの方々にいい環境,いい学校を提供すべく,やっぱりがんばっていかなければいけないんじゃないかなと思っております。

関町委員)先ほど久保田委員さん,櫻井さん,川村さんの話を聞いておりますと,実は東大橋の私どもの小学校というのは,1年2年と,3年4年と複式だったんですね。それをちらっと思い出したんですけれども。環境はいろいろありますけれども,確かに久保田委員さんの言うこともわかりますしね。ただどこも同じなんですが,現在の流れから見ると,合併は避けて通れないような感じがしております。地域の皆さん方の要望を全部取り入れていますと決して進まないのかなと感じます。ですから1日でも早く再編をしていただいて,それで各地域の皆さん方にはご理解を求める。説明会を開くべきかなと,そう思っております。現在の流れというのは,実際,ここ石岡ばかりではないんですね。その流れに沿った方向性を見出すのが先決なのかなと。ただこの前の教育福祉委員会のときに,決議ということがありましたけれども,それはもう少々慎重に構えてもいいのかなと思います。

久保田委員)いわゆる合併というものは,これは避けて通れないんですよ。これだけ児童生徒が減ってきた中で適正規模を維持するというのは所詮無理なんですから。合併は合併として一日も早くテーブルに載せて,具体的にどうするんだということを,これはとっくにやるべきものなんですよ。その方針に従って,統廃合の問題は統廃合の問題として淡々と進めるべき。そのためには父兄,それから地域住民の方に説明をし,了解を求める。これは当然のことだと思うんです。だからそれはそれで私は早急にやるべきだろうと思っています。ただその問題と耐震の問題,これを一緒に考える。まあ一緒に考えるのが当然だと思うんですよ。合理性だけを考えればね。二重投資になるんじゃないか。将来廃校になるのにもかかわらず耐震強化を図るのはいかがなものかと。そういう議論は出てくるとは思います。しかし私は,いわゆる子供たちの安全・安心のことを考えた場合に,果たして合理性だけで二重投資になるからこれは改修すべきじゃない,これは改修すべきだという議論は私はおかしいような気がするんですよ。
 この委員会の中で統廃合を進めるべきというのは,私は委員会で決議する前に石岡市議会として一致して統廃合を一日も早く議論すべきということを統一意思を図ったうえで,本会議の中で議決するとか,そういう大きな問題だと思っておりますよ。常任委員会だけで議決すべき問題ではないという気がするんですよ。そのためには議員提案でできるわけですから,全体として意思の統一を図ったうえで議決した方が,常任委員会だけで議決するというのはどうなのかなというような感じは持っています。

櫻井委員)耐震を無視してという話ではなく,我々もそれは同感なんです。それも含めて,統廃合ということはこれは一致した意見なんですから,その件に関して執行部,まあ教育委員会はそういう気持ちはあるようですけれども,リーダーシップというか上の方がまだ二の足を踏んでいるのかなというような状況も感じられます。ですからそういう意味においても,バックアップをしようということですので,私は別段耐震をおろそかにしたとか,そういう意味合いのものではないのかなと思います。ですからそれはやって,今定例会において全議員の方にお諮りするというのがいいのかなと思います。

久保田委員)議決するんであれば,議員全員に諮って,議会の意思として統廃合を推進すべきというような形の方が,議会の意思というのが大きく働くのかなと。それによって多少なりとも推進されるのかなという感じを持っているんで,私はその方がいいかなと思うんだけどね。

櫻井委員)私は20年度くらいで,統廃合の道筋をつけないと遅いと思います。20年度いっぱいというくらいの気持ちでやっていかないと,これはたぶん久保田委員も同じ認識であるなと実際のところは思うんですけれども,大方の議員さんがそのくらいの気持ちでいらっしゃるのかなと私自身は感じております。何年も何年もということはもう言っていられないと思いますので,その辺も含めて,今日意見を述べさせていただきたいと思います。

関町委員)私も今の櫻井さんの意見に賛成です。できるならば少しでも早く再編をしていただいて,住民の説得の方に時間をかけるべきかなと思っております。理解をいただくまでよく説得するということが一番大事なのかなと感じております。

菱沼副委員長)暫時休憩します。

− 休 憩 −

菱沼副委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 これまで各委員さんからいろんな意見が出されました。そういう中で,今後の統廃合の部分において,学区の問題もありますし,また地域の問題等数々あるわけでございます。そういう中で統廃合という部分は時間がかかるという部分において,今後早めに決議を出して各議員さんにわかっていただいて,また地域の住民の方々にも早急に住民説明会を開いて納得していただいて,それで統廃合を進めていくべきじゃないかというような皆さんの意見でございます。
 そういう中で,最終的に今久保田委員からありましたけれども,我々の常任委員会の中で学校の統廃合の問題,また耐震問題について議会運営委員会にしっかりと諮って,そこから議員提出の部分で本会議に出して採決を採っていただいて,そこでしっかりと今後の統廃合を含めた耐震強度の問題等々をしっかりと議論していきたいと考えておりますので,そういうことでよろしいでしょうか。
 今回の定例会の最終日に議員提出議案ということになると思いますので,よろしくお願いします。
 ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,以上で本日の教育福祉委員会を閉会いたします。




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