第６回委員会　（７月３日）
出席委員	德増千尋委員長，岡野孝男副委員長，金子悦郎委員，嶋田佐登子委員，小松美代子委員，金井一憲委員
市執行部	【企画部】　企画部長（中村栄），企画部次長（市村章二），企画部次長（田口賢寿），企画課長（佐藤敏明）
議会事務局	議事法制課長（佐々木敏夫）

徳増委員長）ただ今から，総務企画委員会を開会いたします。
　本日の議題は，有料道路施設跡地の有効活用についてでございます。
　審査案件説明のため，委員長において出席を求めた者の職・氏名は，企画部長中村君，
　企画部次長市村君，企画部次長田口君，企画課長佐藤君，以上でございます。
　これより審査に入ります。
　この際，皆様にお諮りいたします。
　本件について，慎重なる審査を行なうため，現地を調査し，さらに先進事例の視察を行ないたいと思います。
こ　れにご異議ございませんか。

（「異議なし」と呼ぶ者あり）

徳増委員長）ご異議なしと認め，これより現地調査及び先進事例の視察を行ないます。
　暫時休憩いたします。

　　　休　　　　憩

徳増委員長）会議を再開いたします。
　有料道路施設跡地の件でございますが，本日の現地調査並びに先進事例を踏まえ，ご意見をいただきたいと思います。

金子委員）今日，現地を視察した結果，私が感じましたことは，現在ある料金所の跡地を利用することについては非常に問題があるのかなということです。どういう目的といいますか，「道の駅」にするのか野菜などの直売所などにするのか，これは今からの論議とは思いますが，とにかく今ある料金所跡地の建物を利用するといいましても，駐車場の問題もありますので，あのまま整備することはまず無理だろうと思います。今日，視察しました境町の道の駅ではございませんが，あの施設を建設した当時は，県においてそれなりのお金を出してくれたことによって建設できたと思います。
しかし，現在は県においてもお金がないわけですので，建設となると相当の予算を持たなければならないということになります。仮に，石岡市で予算を持ってつくったとしても，果たしてあの場所うまく経営ができるのかと，こういうことも疑問に残ったということも，今日，視察をしてきたなかで感じたことです。

小松委員）有料道路の料金所跡地の活用ということは，私も言い出しっぺに近いんですね。農産物の直売所等に活用できないかという提案をしてきました。道の駅をあの跡地を使って整備していくというか，建設していくということについては，今日の視察で，これはもう考えられないというふうに思いました。
料金所跡の有効活用ということで考えれば，農産物の直売所だけというような感じを受けました。それも，あの場所でやってみたいというような方がいればそこでやってもいいのかなというぐらいで，今日の視察の結果では，とてもあの場所で今日視察したような施設をつくっていくことは難しいという感じを持ちました。何か展望が見出せなくなったという気持ちです。

岡野副委員長）道の駅の場合は，執行部の方でも相当考えなければ取り組めないのではないかと思っています。農産物の直売所につきましては，供給する側の確保ができなければこれもまた無利だと考えます。つまり，年中フレッシュな野菜あるいは果物が供給できるというような形でなければ無理だということです。
　そのためには，やはり農協とかしっかりした生産団体が，そこを利用するという形でなければなかなか成り立っていかないと思います。もし計画する場合には，特に供給する側，生産者が，今日視察しました境町の話でもありましたように，新鮮でしかも誓約書を取ってまでも間違いのないといいますか，安全な生産物の供給ができる団体ということになるかと思いますが，その辺のところを注意して，貸すとか営業させることがいいのかなと思っています。

金井委員）今まで発言された３名の委員さんとほとんど意見は一緒なんですが，やはり道の駅の建設として考えるのであれば，石岡市内に他にももっとふさわしい場所があると思います。今回の目的は，有料道路の施設跡地の有効利用ということですので，やはり希望のところで，あまり面積とかにも新しいものを加えないで，何ができるかということも一度検討した方が私はいいのかなと思います。
　それから，もし道の駅ならば，あの面積と同じ規模の道の駅をやっているところがあるか，あればどういう形でやっているのか分かればそのような資料も用意していただければ大変ありがたいと思います。

嶋田委員）私の他の委員が言われたのと同じように，実際にあの跡地を見て「この場所で何ができるか」ということを考えた場合，何についても疑問に感じました。わざわざ土地を広げるために購入して，何かをやるというのも予算がないということでいろいろな予算が削られているなかで，新しいものをつくることはどうかという気がします。売れるものなら，売ってしまった方がいいのではないかと気もします。以上です。

徳増委員長）以上，今日の視察研修の結果，各委員の意見が出揃ったところでございます。執行部の皆様どうだったでしょうか。私どもより内情が分かっていらっしゃったわけですから。
私たちは，先に跡地を見て，それから説明を聞いて出かけましたときに，いろいろ最初から感じるところがあって行ったような状態で，最初は何とかできるのではないとか少しは夢や希望を持って行ったわけですが，あのような場所では難しいかなという感情を各委員は持ったと思います。
経済面を考えて，執行部ではどのように感じられたのかございましたら，忌憚のないところをお話いただきたいと思います。

企画課長）実は，私ども大変深く悩んでおります。率直に申し上げますと，まず場所ですが，内部でいろいろ議論をしますと２つの意見に別れております。１つは，現在の石岡，６号国道から有料道路に入ってきて，まさに合併した石岡市の入口にふさわしいという捉え方，もう１つは６号バイパスができて，東側に大きな幹線道路がいってしまうと裏の方になってしまうのではないかという捉え方があります。ですから，跡地のその場所柄がどうなのかということが，実は私ども内部でも捉え方が２つあります。
　このことが１つと，それからあそこ部分，嶋田委員さんからもお話がでましたが，売ってしまえば簡単な話でございます。私ども，ある意味では楽かと思います。
　しかし，跡地の活用という前提がございまして，そのなかで私どもが今考えておりますのは，コアとなる施設は農産物の直売所であると思っております。その直売所と道の駅の機能，駐車場やトイレなどを付け加えるかどうかということ，これが大きな分かれ道になろうかと思います。これが２つ目の問題でございます。
　問題なのは，仮に最低限直売所だけとしましても，駐車場の用地が足らないので拡張しなければいけないということでございます。その際，仮にですけれど，直売所で拡張する場合に，どの程度の夢と希望を込めて施設の整備をしていくのか。これは，大変直売所だけを取り上げましても，例えば県内で一番売上の多いのは茨城町の「どきどきファーム」でございます。これも私，しばらくぶりに行って驚いたわけですが，駐車場に車が平日たくさんありまして，直売所にはあまり人がいないのにどうしてだろうと思いました。そう
しましたら，裏のレストランで１，５００円のランチ，バイキングでございますが，大変ご婦人方を中心としたお客様が多かったわけですが，２時ぐらいまでおりましたが減らないんですよね。そういった直売所だけではなく，付加的な機能を持たせて，かなりの効果が期待できるというところは間違いないようでございます。
　そうしましと，あそこのなかで最低限駐車場を広くして，直売所をつくるだけでいいのかということも大変疑問でございます。これについては，他の事例を参考としながらも，私ども石岡の地域性を踏まえて，岡野委員さんからもございましたが，地域資源という問題もございました。それらを踏まえまして，成功できるような計画を立てていくことが私どもの考え方であろうかと思います。現在のところそういう考え方でございますが，直売所は勉強会などもこれから計画しておりまして，関係者で講師の先生をお呼びしていろいろ勉強を進めてまいります。そういった努力もしてまいりますが，今のところ大変悩みが深いという実情でございます。
　なお，今日の境町のお金の関係ですが，帰る途中に部下に指示をしまして調べさせたわけですが，何ともまだ分からないわけでございます。町の方から見ると黒字なわけですが，相手先の株式会社を見ると赤字だっていうことになっています。ちょっと，その辺がよく分からないので，よく突っ込んで調べないと分からないということなので，相対的にプラスマイナスどこがどれだけ得している，損しているかを調べまして，次回の委員会でご報告を申し上げたいと思います。私どもの考え方は以上でございます。
　それから確認ですが，金井委員さんのおっしゃった最後の面積，規模の件でございますが，有料道路の１，４００平米程度と同程度ということでございましょうか。

金井委員）結局，小さくても成功している例があるかということです。どうしても，駐車場を確保するために，梨畑や銀杏が植えられていた畑を拡張するために買わなければならないということが前提となると，かなりお金の部分もかかってくると思いますので，そういった観点で，道の駅といかなくても小さくてもそういう機能を持った事例があるのかということで，もし，そういう事例があれば資料として示していただければということです。

企画課長）分かりました。道の駅としては，１，４００平米程度はないとは思いますが，改めて調査をいたします。それから，直売にもいろいろなパターンがあるようでございます。これもできる限り調査をしまして，次回ご報告申し上げたいと思います。

徳増委員長）ありがとうございました。各委員いかがでしょうか。

金子委員）確認しますが，田口次長さん，桂村の道の駅は，それほど大きくないと思いますが，それから建て直しとかしましたか。

企画部次長）今，手元にある資料でご説明申し上げますと，桂の面積が８，２９５平米ございます。これは，私も何度か利用していますが，物販とトイレと駐車場のほかに，若干後ろに野外の休憩ブースがありますがそこまで含んでいるのかなと思っております。そこから先は，那珂川の河川敷になってしまいますので，一応緑地帯まで含んだ面積で計算されているのかと思います。内容的には，以前と変わっていないはずです。

金子委員）建物の面積はどのくらいあるのか分かりませんか。

企画部次長）建物の面積までは出ておりませんので，そこまでは調べが済んでおりません。

金子委員）その建物は，私はそれほど大きくないと思います。そういう小さな規模のものであれば，有料道路の料金所跡地も利用できるのかなと，そういう感じを持ったものですからお聞きしたわけです。

企画部次長）一見して見たところ，先ほどの管理事務所の大きさが物販ぐらいのスペースかなと見ていました。桂には，その左側に蕎麦屋さんを経営しておりまして，蕎麦屋さんも同じくらいの面積を持っているのかなと思いますので，今の事務棟の倍くらいはあるのかなと思っております。

金子委員）分かりました。いずれにしましても，あの場所では狭いということははっきりしていると思います。農産物直売所にしましてもね。その問題が，解決しないことには前向きに出られないのかなという感じがします。駐車場を小さくしてやって，後でということはなかなか難しい問題ですから，やるのにはやっぱり駐車場をある程度確保したなかでやらないと意味はないと思います。私は，今の建物，土地のままやるというのは無理なのかなと思います。以上です。

金井委員）先ほどの私の意見にちょっと付け加えますが，跡地を有効利用するのが大切なのか，それとも合併しまして新しい石岡市が観光のまちとしてやっていくために，その補助的な部分として道の駅をつくるのか，その辺の目的をはっきり決める必要があると思います。
　つくるのであれば，やはり，まちのシンボルとなり得る施設をつくるべきであって，それにお金をかけても費用対効果があればつくっても構わないと思います。周辺の土地がいくらで購入できて，実際，交通量がどの程度あって，どのくらいの規模のものをつくれば市の財政に負担がなく，逆に利益が出てくるのかとか，その辺のところの計画性といいますか，それをきちんと整理する必要があると思います。
　そういった意味で，石岡に似ているようなお祭りのある秋田県の鹿角市の道の駅の状況を資料としていただきたいと思います。それを次回よろしくお願いいたします。

企画部長）今日はいろいろありがとうございました。いずれにしましても，合併をする前，あの有料道路に充てられました資金ですね，その残高が９億円近く残っておりまして，その半分の約４億５千万円を当市が支払いまして，あそこの道路の無料化を勝ち取ったわけでございます。その際に，あそこの跡地に有効な活用があるだろうということで，あの跡地をいただいたわけでございます。
　そういうなかで，その跡地の最適な活用方法ということで，今日まで執行部としても検討してきたわけでございます。各委員さんからご意見が出されましたが，今後，施設が目指す方向性，また規模，概算事業費，それから補助制度があれば探してみたいと思いますし，さらに運営方法などを整理していきたいと考えているところでございます。以上でございます。

徳増委員長）ありがとうございました。だいたい意見は出尽くしたと思いますが，もしございましたらお願いいたしたいと思います。
　発言はございませんか。

（「なし」と呼ぶ者あり）

徳増委員長）ないようですので，以上で本件の審査を終了いたします。
　執行部の皆様におかれましては，ご苦労さまでした。ご退席願います。
　次に，今後の委員会活動についてを議題といたします。
　総務企画委員会の所管が大変広いわけでございます。そういうことで，皆様の日程を調整していただきまして，本日まで６回の委員会を開催してまいりました。
　本日，現地及び先進事例を視察したなかで，有料道路施設跡地の有効活用をどのように図るか，また，八郷総合支所の有効活用についても検討していかなければならないと考えております。
　さらには，収納対策について，執行部においては強化が図られたわけですが，それについてどのような状況になっているのか，現状を把握し，検討していく必要があると思います。
　また，前回の委員会において，契約議案に対しまして，質疑が集中いたしました入札制度についても，どのような改善が図られているのか，それらについても検討が必要と考えております。
　ただ今，申し上げましたことは，今までの所管において課題となっている点でございます。その他に，どのようなことを委員会として取り上げていくべきか　ご意見をいただきまして，次回の委員会審査をどのような点に絞って行なうか集約をしていきたいと思います。
暫時休憩いたします。

　　　休　　　　憩

徳増委員長）会議を再開いたします。
　それでは，次回の委員会は，有料道路施設跡地の有効活用についてを案件とし，７月１１日午後１時３０分から委員会を開催いたしたいと思います。
これに，ご異議ございませんか。

（「異議なし」と呼ぶ者あり）

徳増委員長）ご異議なしと認め，さよう決しました。
　以上で，総務企画委員会を閉会いたします。