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議会中継
  


 第8回委員会 (8月6日)
出席委員  德増千尋委員長,岡野孝男副委員長,前島守雅委員,金子悦郎委員,嶋田佐登子委員,小松美代子委員,金井一憲委員
市執行部 【企画部】
 企画部長(中村栄),企画課長(佐藤敏明)
議会事務局  議事法制課長(佐々木敏夫)



徳増委員長)ただ今から,総務企画委員会を開会いたします。
 本日の議題は,インターチェンジ設置に伴う合併特例債の活用についてでございます。
 審査案件説明のため,委員長において説明員として出席を求めた者の職・氏名は,企画部長中村君,企画課長佐藤君,以上でございます。
 これより,審査を行ないます。最初に執行部より説明を求めます。併せて,本件を含め,合併特例債の全体の活用計画についても説明願いたいと思います。なお,審査上の発言の際,挙手を願います。

企画部長)急遽,総務企画委員会を開催していただきましてありがとうございます。本日の案件は,合併特例債の充当事業の追加でございます。新たに合併特例債を活用しまして,インターチェンジの整備事業を加えることでございます。
従来,合併特例債を充当して実施を予定してございます事業は,朝日トンネル整備事業などの道路の整備6路線と学校等の施設整備事業が6事業ございました。これにただ今申し上げましたインターチェンジ加えることになるわけでございます。
 常磐道へ新たなETC専用のスマートインターチェンジを設置しまして,平成20年度後半より社会実験事業を行なってまいるものでございます。ご理解を賜りたいと思います。
 これに伴いまして,全体的には多額な起債となります。従いまして,元利金の交付税措置や合併市町村幹線道路緊急整備の支援などがあるものの,先の議会で論議されました実質公債比率などに留意した財政運営が求められるわけでございます。
 なお,このことにつきましては,過般都市建設委員会において,都市建設部よりご説明申し上げてございまして,議長さんには全員協議会の開催をお願いしているところでございます。詳細につきましては,企画課長より説明いたさせます。
 急ぎの委員会の開催になったことに対しまして,感謝申し上げる次第でございます。
 以上でございます。

企画課長)それでは,ご説明申し上げます。
 本日,お手元にお配りしております資料についてご説明申し上げます。4枚の綴ったものと1枚の平面図がございます。
 まず,綴りの方でございますが,位置図が最初にあります。それから,現場付近の写真,これは地上から撮ったものが1枚,航空写真1枚が併せて1ページに載ってございます。それから,インターチェンジにかかります整備事業費の概要,最後に合併特例債活用予定事業一覧がございます。
 そして,もう一枚ペラでついていますのが,インターチェンジの計画概要,平面プランでございますが,これはまだ確定ではございません。
 さて,委員長からお話のありました合併特例債活用予定事業について,まずご説明申し上げたいと思います。4枚綴りの最後の部分をご覧いただきたいと思います。恐縮でございますが,念のためこれらの事業につきまして,位置図で確認をさせていただきます。
 こちらの図面で,右上に凡例がでてございますが,この順番はお手元の資料と同じものでございます。一番上に石岡給食センター改築事業というものがございます。これは,9月から供用でございまして,8月中に竣工の予定でございます。場所はこちらでございます。次に,北小学校校舎改築事業が2番としてこちらでございます。3番目に,柿岡中学校校舎改築事業でございます。こちらでございます。次に,4番目として,東小学校校舎等改築事業
でございます。こちらでございます。5番目の統合保育所建設事業に関しましては,まだ場所は特定されておりませんので位置図に表示はございません。次に,6番目複合文化施設建設事業でございます。こちらでございます。現在の石岡中央図書館の反対側でございます。
 次に,道路関係等でございますが,7番目貝地・高浜線整備事業でございますが,こちらでございます。高浜に近いところでございます。それから,8番の村上・六軒線整備事業でございますが,こちらちょこっとでておりますが,いわゆるジャスコから柿岡方面と反対方面に行った突き当り,丁字路から先に延ばし,この図面では載っておりませんが,6号バイパスにアクセスするものでございます。それから9番の上林・上曽線整備事業は,こちらでございます。八郷総合支所付近ということでございます。10番の美野里・八郷線整備事業は,こちらでございます。11番,朝日トンネル整備事業がこちらでございます。点線の部分は,土浦分でございます。次に,12番目駅前・東ノ辻線整備事業でございますが,石岡駅から真っ直ぐに東側に上がってきて,突き当たりの交差点から先に村上・六軒線までの区間を予定しているものでございます。そして,13番目のインターチェンジ整備事業は,この行政界,ほとんど小美玉市になる行政界でございます。これについて,場所はまた詳しく
ご説明申し上げます。
 ただ今,ご覧いただきました一覧表でご確認をいただきますと,現在まで12の事業が合併特例の対象として起債の特例を受ける予定の事業でございます。今回,インターチェンジ整備事業18億円を追加し,258億700万円の総事業費を概算ベースで予定するものでございます。その隣に財源内訳が出ておりますが,国県支出金ということで,合計額80億426万円が予定されております。特例債,起債分について129億9,310万円,一般財源が30億964万円でございます。
 以上が,合併特例債,合併特例の対象としての位置付けを今回,インターを追加したものでございます。
 それでは,具体的な中身についてご説明申し上げます。4枚綴りの一番初めの位置図でございますが,たくさん色があって見づらいわけでございますが,ちょうど図面の中央に「スマートIC(インターチェンジ)要望箇所」と出ておりまして,その左側に外側が赤,中がピンクで表示されたところが,今回ご提示しますインターの位置でございます。
 次のページをご覧いただきたいのですが,カラー写真が出ております。そして,1枚の単独の平面図がございます。この写真で申し上げますと,この下写真,航空写真で,矢印で東京方面,水戸方面と出ておりますが,これが高速道路でございます。そして,その真ん中左上から右下に斜めに出ておりますが園部川でございます。また,下の方に石岡市と書いてありますが,そこのところから右上に走っている道路,これが新しくできた給食センターから笠間方面に向けて走っている道路でございます。もうちょっと広域的に全体で申し上げますと,村上・六軒線のジャスコ方面から常磐線の跨線橋を渡りまして,渡り終えたところの信号を右に入った道路を来ますとこの現地に来るわけでございます。この図面とこのように並べていただきますと位置関係がお分かりいただけるかと思います。
 その川から下の部分が石岡市の行政界でございますが,1枚の平面図を見ていただきますと,こういうふうに横になっておりますが,これが今言いました給食センターから来る場所でございまして,旧道とクロスするところは丁字路となっておりますが,そこから左側に入るようにインターチェンジをつくるものでございます。
 場所は,以上のとおりでございますが,写真の方の地上から撮った写真を見てみますと,ちょうど橋がございまして,園部川を渡っている橋のちょうど川が片方に寄っておりますので,空いている部分を使ってうまく上りと下りのインターの進入路をつくる計画でございます。
 次に,4枚綴りの次のページでございます。インターチェンジ整備事業の概算事業費がでております。概算でございますが,総事業費25億円を予定しておりまして,うち7億円が国施工分,地元施工分として18億円でございます。これは,高速道路内の敷地,すなわち高速道路本体から降りる部分と登る部分のうち,高速道路の敷地に係るものについては国が施工するという定めによるものでございまして,こういった施工区分が発生するものでございます。
 次に,事業主体を市「石岡市」とする案についてということでございますが,これは合併市町村幹線道路緊急整備支援事業という事業が県でございますが,これは下の表がございます。(2)番の建設後の費用負担の方でもでてまいりますので後ほど説明いたしますが,それを活用するということ。そして,次の(1)番の建設時の財源内訳でございますが,地元負担分の18億円のうち合併特例債といたしまして17億1,000万円,起債を起こすという予定でございます。そして,石岡市としては9,000万円の財政負担という考え方でございます。
 次に,その詳細な内訳でございますが,(2)番,建設後の費用負担といたしまして,これはちょっと分かりづらくて恐縮でございますが,一番下に事業費がでておりますが,一番上の合併特例債がまず17億1,000万円,その起債に対して後年度交付税措置される額が11億9,700万円でございます。さらに,県の補助金,これは先に上で申し上げました合併市町村幹線道路緊急整備支援事業ということで,4億2,210万円が予定されております。そして,市の負担分として1億8,090万円予定しているわけでございますが,
この交付税措置と県補助金と市負担額,これらをたしますと事業費の18億円になるわけでございます。そして,市の負担と書いてありますが,これに関しましては小美玉市と協議をいたしまして,半額の9,000万円程度を小美玉市に負担をいただく方向で調整して,大筋合意に達しているところでございます。すなわち,簡単に申し上げますと18億円の事業で,9,000万程度の一般財源の負担になる予定であるということでございます。
 以上が,場所・事業費などの説明でございますが,これは部長から説明がありましたとおり,平成20年度中の社会実験を目指しているということで,9月の補正もあり得るということでご理解を賜りたいと思います。
 また,スマートインターチェンジとしましては,本線直結型で上下線設置するということで,極めて斬新なものでございます。こうしたことで,今後社会実験をするということで,国の採択を受けるために実施計画書を作成し,9月中に申請を提出する予定でございます。
 今後とも委員の皆様方のご支援をいただきながら事業を進めたいという市の考え方でございますので,どうぞよろしくお願いいたします。以上でございます。

徳増委員長)以上で,説明は終わりました。
 ただ今の説明について,質問等ございませんか。

岡野副委員長)事業の年次計画,或いは完成予定とか,現時点で分かっているのであれば教えていただきたいと思います。

企画課長)お答え申し上げます。社会実験は,平成20年度中に3か月間の実験期間を設ける必要があるということでございますので,来年の秋を目途に完成させたいという意向でございます。

企画部長)若干捕捉いたしますと,平成19年度におきまして,詳細設計とか或いは路線測量を行なっていくということでございまして,それが終わりまして用地買収も平成19年年度で行なう予定でございます。さらに,橋梁部分の基礎工と下部工,ボックスカルバート,こういうものを市の方で行っていきたいというふうな考えでございます。これらの事業でございますが,用地取得関係経費を除いた工事関係につきましては,詳細設計なんかもそうですが県の方に委託する考えでございます。
 それから,平成20年度に入りまして,橋梁の上部工,これは製作になるわけでございますが,その製作を行ないまして,さらに上部工を架設していくというような工事,それから土工事が平成20年度に入ってくるというようなことでございます。
 いずれにいたしましても,企画課長が申し上げましたように,完成をいたしまして平成20年度の後半より社会実験事業を行なっていくというようなことでございます。

岡野副委員長)この平面図を見まして用地買収が伴うと思いますが,その地権者に対する説明会等は実施したのか伺います。実施がまだであればいつごろかお伺いします。予算がつけば,すぐ工事に入れると思いますが,地権者の方で一部に同意が得られないことがあればなかなか難しいことになると思いますので,どういうような説明を行なっているのか,また,どのようにやっていくのかお伺いしたいと思います。

企画課長)都市計画課と必要なことについて協議をし,情報を得ながらやっておりますが,そのなかでは当然,議会の議決などを頂戴してから作業に入るというようなことを予定していると聞いております。現在は,地権者に対する説明会を行っていないと聞いております。

前島委員)社会実験を行なうという説明がありましたが,社会実験とは具体的にどのようなことを行なうのか伺います。

企画課長)実は私も社会実験ということは,4月に来て非常に不思議な言葉でしたので,インターネットで調べたわけでございますが,これは国が新たな施策を展開する場合に国民に対する説明責任を果たすということが大きな主眼でございます。例えば,国全体で地球温暖化対策の推進とか,さまざまな省庁で取り組まれているということです。ある事業をやるときに,実験をすると。その効果が得られるということを検証してから制度として確立していくというものでございます。今回のインターに関しましては,いわゆるETCの方式でございますが,これでもって利用する台数が決まるわけで,すでにこの制度を使って供用を開始,実験を開始したところで,一定数量の台数が確保できたところは本式なものになると,そういうものになると。国が管理するというものになるということでございます。概ね目途を持ってやりますので,インターはそれなりの予測を立ててやっておりますので,いい成果が出ているとふうにインターネットでは情報を得ているところでございます。
 なお,今回の社会実験として,執行部で想定しております効果が4点考えられておりまして,1点目が高速道路に対するアクセスが不便であるものがかなり解消される,利便性の向上が期待できるというもの,それから,6国道などの幹線道路の混雑が緩和できるのではないかと,3点目として茨城空港へのアクセスの利便性が向上できるだろうと,それから,4点目として,これは非常に大事なことですが,インター付近の地域の活性化が図れるだろうと,こういうことを期待した上でのものでございます。以上ございます。

前島委員)今,課長から説明いただいたわけですが,さっぱり分かりません。社会実験というのは,実際ETCに登録している人が何万台とかいうことが分かるということですか。

企画課長)乗り降りというのは,全部通信でETCを使いますので,どういう車種,区分の車が何台乗ったり降りたりするかということの全部記録を取ると,それで分かるということでございます。

金井委員)先ほど社会実験が3か月ということでしたが,これはもう3か月ということは決まっているもので,それ以上延長などの可能性はないわけですか。水戸の場合は,延長になっていると聞いていますが,その辺はどうなのか伺います。

企画課長)大変,申し訳ございません。その点につきましては,調べまして追加で答弁いたします。

金井委員)先ほどと関連しまして,水戸の場合はハーフインターなわけです。結局,東京方面から来た人が降りるだけと,登りの場合は東京方面にしか行けないというような形となっておりますが,石岡の場合は需要があるから本格で計画が立てられたのかどうかということをお聞きしたいと思います。

企画課長)スマートインターというのは,当初はサービスエリアを利用して上りと下りが別なところから入るサービスエリア,それからパーキングエリア,S型・P型と言っているそうでございます。水戸インターが本線直結型の全国初の事例で,これは国のインターチェンジに係る社会実験が,制度的に少しずつ拡充されたというふうに聞いております。そして,本線直結型であって,なおかつ上り下り両方というのはこのインターチェンジが始めてということでございます。その裏には,当然,県の強力な推進,石岡,小美玉の強力な要請があったものと私は理解しております。

金井委員)美野里パーキングがあると思いますが,小美玉市にとっては,そちらを利用した方がいいのではないかと考えますが,その辺のところで直結型にしたということで,先ほどの説明では,小美玉市も費用の半分ということで,ある程度理解をしてくれているということでしたが,それは半分を負担してくれるということで,間違いがないということで理解していいのか,例えば3分の1とかになるのではないかと,その辺はどうなのか伺います。

企画課長)今回の事業主体が石岡市であるということは,このインターの8の字といいますかラッパ型といいますか,ここの先ほど国の施工する部分以外のところは石岡市道の認定を受けることになっております。つまり,「石岡市が事業主体でなければいけない,石岡市が18億の事業を起こすと。そのうちの1億8,000万程度が市の負担になるが,これについて小美玉市さん負担して下さいよ」と言って快く「うん」と言うものかどうかということが,ただ今の金井委員さんのご質問の趣旨かと思います。結果的に,ご了解を概ねいただいているところでございます。

小松委員)ただ今の小美玉市の負担分について,ほぼ了解を得ているということですが,湖北水道企業団の視察が7月31日から8月2日まであったわけですが,8月1日時点では小美玉市の議員は何も聞いていないという状況でした。石岡市では,すでに都市建設委員会で説明をやり,6日には総務企画委員会でやると,こういう状況なのにいったい小美玉市の議会への説明はどうなっているんだと非常に怒っておりましたが,小美玉市が半分負担するということは確かなこととしていいのかどうかお伺いします。

企画課長)ただ今の極めて高度な政治的な判断の領域でございますが,事務屋として整理した範囲でご答弁申し上げます。私ども小美玉市と協議をする際,こういった事業の概要をお示しする手順というものを県と小美玉市と協議をしました。当然,これは事業担当であります都市建設部が中心となっておりましたが,私どもも関与しておりましたので,その議論の過程は承知をしております。まず,事業主体が意思決定をすると,小美玉市は事業主体ではありませんので,石岡市の議会でご了解をいただかない限りこれは無理な話だと。従って,石岡市の議会をまず始めにやるべきであって,その後に石岡市議会がご理解をいただいた後に小美玉市がということ,それが手順であろうということで事務方の整理をさせていただいたところでございます。大変頭のいたいところでございまして,小美玉市の議員さん方どのような判断をなされるか分かりませんが,事務レベルではそのような考え方で整理をさせていただいております。石岡市として,小美玉市さんにきちんと誠意を持ってお話をしておりますので,必ずご理解をいただけるのではないかと私どもは考えております。

小松委員)何も聞いていないということで,そういうことで確約といいますか,そういうものが内々にあって,議会は全然知らないのにということで,変な形にならなければいいなとまず思いました。
 それから,このスマートインターチェンジの成功例といいますか,本格採用になったのが友部ですよね。それで,今水戸の話がでましたが,水戸はまだ社会実験を継続しているということだと思います。この図面のなかで,ほとんどが水田とか畑だと思いますが,実質的に家屋がかかる部分はありますか。根当の方でかかるとすれば,家屋といいますか,こちら側,石岡市道の側では多分農業施設がかかってくるのではないかと思います。あと何軒か家もあるように思いますが,家屋とかの調査はしていますか。

企画課長)現在の担当に確認しておりますのが,こう見比べていただくと分かりますが,写真に3棟並んでおりますが鶏舎でございます。こちらがかかる予定でございます。

小松委員)今,合併特例債事業で,この事業が先ほど説明がありましたが,まちづくり建設事業として事業があって,その上にさらにこのインターチェンジ整備事業を追加していくということですが,市民への説明ですね,合併特例債でたくさんの事業をやって,市の財政を圧迫するのではないかと,そういう市民からの意見といいますか懸念もされるところです。当初の計画に,朝日トンネルと駅前・東ノ辻線が後から追加されるような形で特例債事業が決定されて,さらにまたインターチェンジの事業を追加していくと,こういうやり方についての説明責任はどうなのかと思います。このほかに,さらにまた何か追加とか,いくらでも追加できるのではないかと言われるのではないかと思います。県からの強い推進,先ほど茨城空港というお話もあったわけですが,こういうふうに次々と特例債事業を追加していくことが今後も予定することがあり得るのでしょうか。予想は難しいかも知れませんが,あるのでしょうかお伺いいたします。

企画課長)ただ今のご質問の趣旨は,際限なくいろいろな事業を合併特例対象事業として追加していくのかという大変厳しいご質問だと思います。まず位置付けでございますが,新市建設計画,こちらに記述のないものは,基本的に合併特例対象事業となり得ませんので,そういった意味では無制限にということはございません。当然,それなりの必然性,例えばインターについては,大変古く,だいぶ前から議会の一般質問でご意見を頂戴し始めたところでございまして,さまざまな紆余曲折を経て,さまざまな困難を乗り越えて事業化ということでございますので,何卒ご理解をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

小松委員)そういう答弁ですと,それでは斎場はどうなのかと。もう斎場の移転とかそういうことも具体的に話がどこかで進んでいるような気がしますが,斎場も合併特例債事業に入れてくるのかと。そういうふうに,どんどん市民のなかで話が出されてくるように思えます。
このインターチェンジ整備事業は,私も一般質問で取り上げられていた経過も分かりますし,実際に工業団地の北側といいますか,石岡市のメリットとしても大きなものがあると思います。今までは,石岡市がやるのでは多額の費用がかかる,石岡市だけでやるのにはね。そういうことだったと思います。今回,こういうふうに具体的に提案がされて,斎場も挙がっていると思いますのでどうなのかなと思います。例えば,これは都市建設委員会の方でも議論になったそうですが,石岡市の工事といいますか,石岡市の維持管理経費が相当かかるのではないかといった懸念をされていた議員がいましたが,インターチェンジの建設費だけではなく,その後石岡市の維持管理するときにかかる費用はどの程度なのか,お分かりでしたら答弁願いたいと思います。

企画課長)石岡市道して認定するわけでございます。従いまして,石岡市が管理することになりますが,都市建設部で調査いたしましたところ,水戸北インターチェンジの事例では数百万円程度の予算を計上したところ,実際使ったのは融雪剤の購入費8,000円程度だと聞いております。つまり,道路の機能の維持確保をする面でございまして,実際路面を見るとか,そういうところは,高速道路株式会社の方で一定程度やってくれるということから,水戸北インターの初年度の実績は8,000円,融雪剤の購入だけであったということでございます。以上でございます。

企画部長)斎場の件についてご質問がございましたが,斎場につきましては,一部事務組合ということもございましてなかなか答弁しづらい部分もございます。いずれにしましても,斎場の建設につきましては,組合の方で建設に係る意思決定がなされるものと考えてございます。それに対する建設費の構成市の負担金を当然求められるわけでございますので,それらに対する財源措置をどのようにするのかということは,組合の建設の意思決定を待ちたいと考えているところでございます。

前島委員)合併特例債事業で,この概算事業費というのは上限というのは何パーセントまで借りられるのか伺います。今,話を聞いていますと,どんどんいろいろな事業を追加した場合,それを合併特例債事業でできるという判断ですよね。当初の執行部の判断は,合併特例債の6割しか借りないと言っていたわけですが,実際にどんどん増えていってしまったら,合併特例債の金額も増えていきます。上限として,実際に100パーセントまで借りる気があるのか,当初,執行部が言っていた60パーセントという額を守るのかどうかお聞きしたいと思います。

企画部長)合併協議の際には,新市の石岡市が特例債を起こすことができる範囲が定まってございます。事業に伴います起債可能額は,標準事業費全体の95パーセントということで202億円でございます。これに対しての60パーセントということで,合併協議会での考えがあったわけですが,先ほど申し上げましたようなことから,これを現在147億円程度にしているわけでございます。60パーセントと言いますと120億円くらいです。

前島委員)今,部長から答弁をいただきましたが,60パーセントと決定をしましたが,いろいろな事業を追加していけば,どんどん増えて,最高の95パーセントまで持っていくという気があるということですか。最初は,執行部が答えた60パーセントというのは,いろいろな諸般の事情を考えて,これ以上借りたら要するに借金が増えて大変だろうという判断をして60パーセントという数字が出たと私は認識をしています。そうでないと,合併特例債事業で何でも全部やっていてしまうとしたら,何かができないからその変わりにというのであれば金額はあまり変動しないから分かります。しかし,これをやっていって,また追加してどんどんできるというのは,合併特例債が活用できるのは10年以内,もうすでに2年も経っているのに果たしてこれらの事業ができるのかと疑問も感じました。これは,小松委員が言われたように,市民の方への説明責任をよくしないと誤解を招きますよ。いくらでもできるということになってしまいますよ。それについて再度分かり易く答弁願います。

企画部長)当市の起債可能額は,202億円でございます。それに対して,当時の合併協議会の考えは,60パーセント程度に抑えようということで,121億円という枠をはめたわけでございますが,その後,130億円になりまして,ただ今のインターを加えますと147億円になるというようなことでございます。それでは,202億円まで持っていくのかということでございますが,当然,お金を借りますれば利子を含めて元金を返さなければならないということでございますので,それが後世と申しますか次の年代に償還金が多額になってしまうというような財政への影響,そういうものを考慮に入れながら,借入額を判断していかなければならないか,或いは事業を判断していかなければならないのかということでございます。

前島委員)私が認識しておりました実際に6割しか借りないということは,懸命であると思っておりましたが,今回7割も借りてしまうことになるわけです。その辺で,実際にここに示された事業を全部やっていくのかどうなのかと思っているわけです。

企画部長)全部やった場合というようなことでございますが,現在,合併特例債ということで起債を繋いでおりますのは,学校給食センター,それから道路事業で3本でございます。つまり,朝日トンネル,上林・上曽線と美野里・八郷線の3本と,繰り返しになりますが学校給食センターのみでございます。あとは,あくまで合併特例債を予定する事業だということでございまして,今後の事業の進捗によって,それらの合併特例債の申請については対処していかなければならないということでございます。

前島委員)今の部長の答弁をこちらで解釈しますと,ここにでている特例債事業についても見直しがあり得るということで理解していいことですね。答弁は結構です。

小松委員)今,部長の方からの事業のなかで,給食センターの竣工式が8月末にありますが,あと道路で3本,朝日トンネルの整備事業は,土浦市側が全然予算が付いていないようですが,こちらはどこまでの部分で進んでいるのか分かれば答弁をお願いしたいと思います。
 それから,複合文化施設の建設事業は,いろいろと進捗していると思いますが,建設に入っていないというだけで,実際には相当進んでいると思いますが,これは事業に入っているとは捉えないのか伺います。

(「分かっていないのなら,結構です」と呼ぶものあり)

徳増委員長)暫時休憩いたします。

休 憩

徳増委員長)
再開いたします。

企画課長)先ほど金井委員からご質問のございました水戸北インターの社会実験の延長でございます。確認いたしましたところ,当初3か月の予定でございましたが,1年間延長を決めて実験中であるということでございます。
 その理由は,3か月間では結果的に効果を確認できなかったということだそうでございます。

岡野副委員長)特例債の特に道路の件についてお聞きします。この概算事業費を見ますと,貝地・高浜線が32億,或いは駅前・東ノ辻線が35億ということで,上林・上曽線,美野里・八郷線から比べると事業費も多いわけで,多分延長も長いのではないかと思います。先ほど部長からありましたが,上林・上曽線と美野里・八郷線はすでに合併特例債を繋いでいるということでしたが,貝地・高浜線,駅前・東ノ辻線,こちらの事業費が大きいわけですので,本来はこちらの方を先に事業を進めるべきではないかと思います。そして,この事業においては,用地買収がネックになるのではないかと思います。この道路整備に関しては,石岡地区がスタートを切れないという感じを持ちます。この用地買収について,どのような取組みをされているのかお聞きします。

徳増委員長)都市建設部の取組みとなりますが,執行部でお分かりですか。

企画課長)個々具体的なご答弁は申し上げられませんので,性質的な部分で申し上げます。7番の貝地・高浜線,8番目の村上・六軒線,それから12番の駅前・東ノ辻線,これが石岡地区における岡野委員さんが言われた道路事業かと思います。それぞれの実施する場合の課題は,さまざまであろうかと思います。駅前・東ノ辻線に関して言えば,これは当然用地買収ができるかどうかと,これは密度も高いですので,言われるとおり用地買収が他の路線と比べて難しい部分であることは事実であると思います。個々具体的に用地買収の件に関して言えば,これは都市建設委員会所管でございますので,細かいところまで承知してございませんが,都市計画の変更をするやに聞いております。そういった一連を手続きをしながら,道路区域を定めて,そのなかで粛々と整備のための地元説明会などを開催するというふうに聞いております。以上でございます。

岡野副委員長)都市建設の方でやっているということですが,計画そのもの,この3路線についてはどうもスタートが切れないとなると,非常に特例債の期限が10年と限られているなかで,よほど取組みをしっかりしないとすべて流れてしまうという懸念があるわけです。計画がすべて流れてしまうということは,計画がどんなことだったのかという話にもなるわけです。そういうようなことで,計画をするということは,市のまちづくりに必要な道路だということですよね。そうするとやはり完成のために,最大限の努力をしていくということになるわけです。その辺の全庁あげての完成に向けての取り組みというのは,都市建設の分野だと言いながらも,それは執行部全体で取り組むような姿勢が大切であると思いますが,これについて答弁願います。

企画課長)先ほどのご答弁申し上げたなかで,事業を直接所管しておりませんので,詳細について承知していない部分があるという意味でございますので,その点については,ご理解いただきたいと思います。 
 さて,ただ今のご質問で,それぞれの事業の所管は決まっているにしても,合併特例としての事業ということなのだから,市として全庁的に事業推進に取り組むべきであるという点については,ご指摘のとおりであると私も認識しております。
 ただ,それぞれの役割分担がございますので,道路建設の場合,都市整備課が担当でございますので,当然,都市整備課が中心となって事業を推進するということは,これは間違いのないところだと思います。私どもは,こういった事業申請手続きなどで会議をしておりますから,折に触れ担当の方と情報交換をして,早期の着手を内部で協議をしているところでございます。そういった実情でございますので,担当があるので放置していることではございませんので,ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。

金井委員)岡野委員が,今そういったことお話されましたので,私の方からも一言,答弁は結構ですがお話しておきたいと思います。村上・六軒線の止まっているところ,そこを先にさらに整備するという計画ですが,あれは止まったままもう何年の経っている状況にあるわけです。そういった状況に,駅前・東ノ辻線もならないように,折に触れそういったことを意見していただきたいと思います。結局,アルコール工場跡地についても,石岡市が望むような対応が取れないというのは,執行部の怠慢,ちょっと言葉が適切ではないかと思いますが,そういったことだと思います。計画があって,途中で止まってしまって何年も経つというようなことは,計画性がないということと等しいと思いますので,その辺のところよろしくお願いいたします。

徳増委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

徳増委員長)発言なしと認め,以上で本件の審査を終了いたします。
 執行部におかれましてはご苦労さまでした。ご退席願います。

― 執行部退席 ―

徳増委員長)次に,今後の委員会活動についてを議題といたします。
 次回の委員会についてでございますが,皆様にお諮りいたしたいと思います。当委員会に付託されております陳情第2,公益通報窓口設置についてが閉会中の継続審査となっております。また,当委員会で,閉会中も継続して調査いたすこととしております「八郷総合支所の有効活用について」を次回の委員会で実施いたしたいと考えております。その日程についてでございますが,8月27日の月曜日,午前11時から会議を開会いたしまして陳情の審査を行ない,終了後,総合支所を有効活用しております千葉県野田市の「いちいのホール」の先進地視察を行いたいと思っております。この方向で進めていきたいと考えておりますがいかがでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

徳増委員長)ご異議なしと認め,次回は8月27日に開催いたしますのでよろしくお願いいたします。
 なお,当日のスケジュールにつきまして,開催通知文と併せまして後日ご通知申し上げたいと思います。
 次に,その他何かございましたら,この際お願いいたしたいと思います。今のところ,ただ今申し上げましたところまで予定をしております。当委員会の窓口がすごく広いわけですので,少しずつ着実にやっていきたいと思いますので,委員の皆様よろしくお願いいたします。
 以上で,総務企画委員会を閉会いたします。



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