![]() |
〒315-8640 茨城県石岡市石岡一丁目1-1 Tel 0299(23)1111 内線310 gikai@city.ishioka.lg.jp |
徳増委員長)ただいまから,総務企画委員会を開会いたします。 本日の議題は,鹿島鉄道廃線に伴う代替バス運行の現状についてでございます。 なお,本日は委員会において,執行部から現状等の報告を受けた後,午後4時から高校生による「かしてつバス応援団」との意見交換会を行う予定でございます。 したがいまして,最初に執行部から現状等の説明を受け,その審査を3時50分までに終了したいと思います。また,「かしてつバス応援団」との意見交換につきましては,限られた時間のなかですので,多くの意見を高校生からいただきたいと思いますので,委員の皆様にはご協力をいただきたいと思います。 「かしてつバス応援団」の高校生につきましては,委員会からの呼びかけに対しまして,石岡一高から8名,石岡二高から2名,石岡商業から13名,合計23名が参加してくださるといった報告を受けております。以上よろしくお願いいたします。 次に,本日の審査に当り,説明員として委員長において出席を求めた者の職・氏名は,企画部次長市村君,企画部次長田口君,企画課長佐藤君,以上でございます。 それでは,これより審査に入ります。なお,審査上の発言は挙手により,これを許します。 最初に,執行部より鹿島鉄道代替バスの現状等について説明を求めます。 企画課長)それでは,お手元にございます総務企画委員会資料というもので,順を追って説明してまいります。 まず,表紙をめくりまして1枚目でございます。鹿島鉄道代替バスの運行状況についてということで,関鉄グリーンバスから報告があったものの抜粋でございます。まず運行状況でございますが,下り便,上り便とも概ね定時運行が確保されている。ただし,上り便は国道6号線と国道355号線の合流する山王台交差点の渋滞時に遅れを生じる場合がある。鉾田駅8時12分着下り便は,高校生の利用が多く,続行便を運行している。続行便といいますのは,正規の時刻表のバスが乗り切れない場合,フォローするということで引き続き2台目をすぐさま投入するというものでございます。3点目,石岡運動公園での大会開催時は,臨時便を運行して多客に対応しているということでございます。 次に,運送状況でございますが,これは常時調査ではございませんで,5月22日に全便に調査員が添乗して集計をいたしました。結果でございますが,その日は876人の方が乗り降りされたということでございます。内訳としまして,定期券利用者が449人,それから定期外が427人,およそ半々であるということですが,特に定期券におきましては,約8割程度が通学の方ということが結果ででております。 それから,主な区間別利用比率でございますが,ご覧のとおり石岡駅と小川駅が圧倒的に多くなってございまして,これは鹿鉄のときと同じ状況であるとの報告でございました。 鹿島鉄道からの移転率でございますが,41.2パーセントと推定されるということで書いてございます。これは,1日だけの調査でございますので,当然,精度には限界がございますが,およそ4割の方の乗換えがあったということでございます。 以上が概要でございますが,次に3番目として,関鉄グリーンバスの方で利用促進を図るために,記念乗車券の販売,それから1日フリーキップの発売,こういったことに取り組んでいるということでございます。 今後の課題として,関鉄グリーンバスの認識としては,今後,季節的な変動,例えば夏休みが大きく減ることとか,いろいろな要因で状況が変わってくるだろうということなので,定期的に分析をしていくということだそうでございます。 それから,収支でございますが,鹿鉄の代替バスというこういう位置付けでございますが,当然これは関鉄のグループ会社として代替バスという表現を採っておりますが,関鉄グリーンバスの社長に確認をいたしましたところ,当然,会社としては営利であるので,大きな赤字が生じた場合には,例えば便数の減とか何らかの対応を考えないと会社そのものが持たないということでございます。代替バスという言葉が独り歩きして,赤字であっても運行するものだというようなことの誤解が生じかねませんが,やはり営利であると,公共交通であっても事業の採算が合わないと会社が持ちこたえられないということから,通常の路線バスの運行と同等の経営を考えているということでございました。 次のページは,鹿島鉄道利用者の状況ということで,先ほどの最初のページで,1日当りの輸送人員が2,125人とございましたが,これは,その資料1の17年度の下から4段目の数字でございます。18年度に関しましては,一番右側の欄で平均2,287人でございました。特に年度末の期間の利用率が増えているところでございます。 それで次のページですが,これは代替バスの運行状況が出ておりますが,特に注目すべきは2段落目の運賃でございます。石岡~南台~鉾田の①,初乗りが160円,起終点間が1,040円である。その裏のページですが,鹿島鉄道線の概要という欄がございまして,運賃が初乗り2kmまで150円,これはバスに比べまして10円安いわけでございますが,運賃に関しましては,1,080円でございますので,逆に40円高いということでございます。全般的に,鹿島鉄道時代の運賃とほぼ同じレベルで抑えているという評価ができるかと思います。 それから,前のページに戻りまして,運行回数が上から4つ目のまとまりのところに出ております。上り便34便,下り便32便でございます。その裏のページを再度ご覧いただきますと,鹿島鉄道線の概要で運行本数が,上り43本,下り43本ということでございますので,便数が減少になってございます。 それから,次に図がございます。鹿島鉄道代替バス路線図ということで,関鉄グリーンバスが作成したものでございますが,ご覧のとおり一番右側に鉾田駅がございまして,一番左側に石岡駅がございまして,ご覧のとおり路線が走っているという状況でございます。 1枚めくっていただきますと,次は代替バスの運行時刻表がございます。さらには,その後ろには,高速道路の運賃表みたいなものと全く同じようなものでございます。普通旅客運賃表出てございます。最後のページが,定期旅客運賃表でございます。 以上が,資料でございますが,これに対しまして私ども執行部の取組み状況について,ご報告を申し上げたいと思います。口頭で恐縮ですが,過去の取組みついてご報告いたします。鹿島鉄道が廃線となりましてから,代替バスが走るということに関しまして,私ども石岡市だけではなく小美玉市,行方市,鉾田市,それぞれで重大な関心を寄せておりましたので,8月17日でございますが,それぞれの市の課長,それから茨城県の企画課長がメンバーとなりまして,鹿島鉄道沿線地域交通対策会議を設置したところでございます。 この目的としまして,鹿島鉄道線廃線に伴う懸念される沿線地域の生活交通の確保等に係る事案について,協議及び調整をするために設置したものでございます。この会議におきまして,会長,副会長,委員を選出したわけでございますが,小美玉市が会長,副会長が行方市,それから鉾田市,石岡市,茨城県が通常の委員ということで,持ち回りによるローテーションで1年ごとに役職を変えていくという結論でございました。 その会議の際,いろいろ協議をしたわけですが,私ども行政としまして代替バスが順調に運行していただき,地域交通の要となっていただくということが一番ありがたいことでございますが,現実を見てみますと,すでに6月の時点で乗換え率が4割という状況がございましたので,大変厳しいと関鉄グリーバスの社長もそのようにおっしゃっておりました。 まずは,私ども関係自治体が考えるべきこと,県も入っておりますが,バスの利用促進を図るべきであるということが1点でございます。これが一番重要なことでございますが,そのために具体的に何をしていくのかということですが,2つの具体的な行動を決定したところでございます。1つは,バスを利用していただく,いただかないというのは,実はこれはひとり一人の問題でございまして,地球温暖化のためにエネルギーをなるべく使わないようにというようなことと全く同じでございます。これは,筑波大学の先生にたまたまお話を伺ったところによれば,例えばお母様が軽自動車でパートの仕事の通勤をなさっているとすれば,子どもさんが高校に通うときに,ガソリン代を余計に払えればバスより安いよねと,それからバスが時間どおりに正確に来ればいいんだけれどもちょっと遅れて心配だと,いわゆる定時運行がなかなか確保できない部分がある。鉄道は時間どおりに参りますが,バスは当然,2,3分前後いたしますから,そういうことから不安があるので,どうしても今の子どもさんたちは自家用車での移動というのは慣れておりますので,当然,親としてはついつい送ってしまう。結果的にそういうことから,公共交通機関であるバスの利用者というのがなかなか増えないんですよと。そういうなかで,全国的にバスが,東京などの大都市を除いては大変苦しい状況に追い込まれている。そういう現状のなかで,どうしたら使ってもらえるのかといったこともご教示いただきましたが,そうことを突っ込んで私どもも勉強し,関鉄グリーンバスさんにもご相談しながら利用促進を図っていくと,こういう決定をみたところでございます。当面,先進地,たまたま龍ヶ崎市でございますが,そちらの事例を調査するということで決定されたところでございます。 また,現実にお使いなっている方,高校生ですね。それから,使えるんだけど使っていない方,こういった方々のいろいろなご意見を伺うということからアンケートをやろうということで,過日,各高校にアンケートのお願いをしたところでございます。この2つをもとに,利用促進対策の決定をいたしまして,交通事業者とともども利用促進を図っていきたいということを決定いたしました。 それから,その会議の折に,すでに「かしてつバス応援団」,今日4時からいらっしゃる皆様が,8月9日に関係市の市長宛に「代替バス運行に関するお願い」ということで,4項目の申し入れがございました。まず,代替バス関する会議に参加させて下さいということ,それからバスに関わる様々な立場の方を参加させて下さい,私たちもいろいろ努力しますので,ご協力をお願いします,最後に代替バスを活かしたまちづくりを考えて下さいと,こういった文書を頂戴したところでございます。 当面,私ども対策会議におきましては,私ども自身が利用促進について十分理解を得ておきませんと,これは主体的な責任を果たせないということでございますから,当面,最初の段階では,私ども一生懸命検討させていただいて,その後に高校生の皆さんのご意見を頂戴して一緒に考えていこうと。そして,それは先ほどの要望事項のなかにもありますが,私たちもいろいろ努力しますと大変力強い言葉をいただいておりますので,単にご要望をお受けするのではなくて,利用促進の一翼を担うべき団体という位置付けのもとにご参画をいただく予定でございます。 それから,アンケートをお願いした際に,高校の校長先生に親しくいろいろ現状をお伺いしましたところ,茨城県の公立高校の再編が今進んでいるそうでございます。大変,この再編が厳しい状況であるということですが,その際,一番問題になるのは,実は交通機関であるということでございました。当然,交通の便が悪くなると,通う子どもさんが少なくなる。学校の生徒数が少なくなると廃校の可能性がある。ある学校では,通われている子どもさんをすべて地図に落として,生き残りをかけて検討しているというお話をされておりました。例えば,小川高校などは,鹿鉄の廃線に伴って生徒数が大幅に減ったのでといったお話もいただきました。 また,鹿鉄の利用人数が減った1つの大きな要因といいますのは,これは私も不勉強で初めて分かったのですが,玉造高校で授業料の未納などの問題があったそうです。これは,ご父兄の皆さんが長引く不況によりまして,なかなか授業料が払えない。そうしますと,鹿島鉄道も決して安い値段ではありませんでしたので,親の通学の交通費の負担が大変だということで,オートバイ通学の申し入れ,非常に強い申し入れがあったそうです。そういうことがあって,最終的に玉造高校では大幅な緩和をして,バイクの通学を認めたということです。学校のなかでは,交通安全の講習などをきちんとやっていったと。そういうことから,実は不況,それから鉄道の運賃が高いということから,親の負担をどうしても減らすため,公共交通ではなくて,バイクの通学をということでございました。思い返せば,私の近所でもそういう通学をされている方がいらっしゃいました。もう1年のときから玉造高校に通学されていましたので,なるほどというふうに思っております。 そういう状況でございますので,決して私どもが子どもさん,学校だけの問題とは捉えておりませんが,今般,学校関係の皆様方が議会に対しまして,ぜひお話をという裏には,そういう子どもさんたちの切実な思いと学校の存続をかけた大きな流れがあるということが,私どもでも初めてわかったところでございますので併せてご報告した次第でございます。 先ほどの参画の部分ですが,まだ高校生の皆様方にいつの時点でご参画いただくということは決定されておりませんが,これは必ずご参画いただく,交通事業者の皆さんにもご参画いただくということは決定済みでございます。状況は以上でございます。 徳増委員長)以上で,説明は終わりました。 ただ今の説明について,ご意見等はございませんか。 金井委員)関鉄グリーンバス会社としては,鹿島鉄道からの転移率が4割といった低いなかで,実際,このままの状況であれば,事業の縮小といいますか本数の減といった方向なのか確認いたしたいと思います。 企画課長)ただ今の委員のご指摘のとおり,運行本数を減らすということを検討しているようです。以上でございます。 小松委員)先ほどバイク通学を玉造高校が認めたということでしたが,バイク通学は玉造高校ばかりではなく県立高校が認めたわけなんです。その結果が反映されていると思いますが,もう1つは,この間,2年前だと思いますが,商業高校の学級削減,1学級削減されています。1学級というのは1学年40人ですが,3年経てば120人生徒が削減されたわけです。そのときにも,高校の先生たちからは学級削減に反対して欲しいという陳情があがってきていたわけです。商業の校長先生の考えは少子化なので,今の時代ではやむを得ないでしょうとPTAの関係者に話していたようです。 私は,やはり鹿島鉄道利用の減が大きかったと思います。それに,今度,来年また商業の1学級減があがっています。議会では,今継続審議で,教育予算の問題とかが継続審議となっていますが,直接的に学級削減反対とか議会の方ではそこまでいっていませんが,私は自治体として,首長から県の方に商業の学級削減をしないように,そういうことを学校もいっしょにやって欲しいと思います。それは,そういう状況にあるということで要望いたします。 金子委員)先ほど運動公園で大会のときは,臨時便を出すといった話がありましたが,それは運動公園と関鉄でどういう連絡方法を取っているのかお伺いします。 企画課長)これは,副部長の話ですが,イベントのときは,もう行ってピーアールなどもしているので,随時どういう大会があるのか情報を収集して対応しているということでございます。 徳増委員長)他に発言はございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) 徳増委員長)ないようですので,以上で一旦,委員会を休憩いたしまして「かしてつバス応援団」との意見交換会を行いたいと思います。 暫時休憩いたします。 休 憩 徳増委員長)会議を再開いたします。 先ほど,「かしてつバス応援団」との意見交換会において多くの意見をいただきました。これらを取りまとめ,次回の委員会において検討を加えてまいりたいと思います。以上で,本日の委員会を閉会いたします。 |