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令和2年度 全員協議会

 第9回(11月17日)
出席議員 菱沼和幸副議長,鈴木康仁議員,飯村一夫議員,新田茜議員,大和田寛樹議員,川井幸一議員,櫻井茂議員,石橋保卓議員,岡野孝雄議員,玉造由美議員,勝村孝行議員,谷田川泰議員,小松豊正議員,山本進議員,村上泰道議員,関口忠男議員,櫻井信幸議員,岡野孝男議員,徳増千尋議員,高野要議員,鈴木行雄議員
市執行部 市長(谷島洋司),保健福祉部長(金井悟)
議会事務局 局長(武石誠),庶務議事課長(中山善正),課長補佐(木﨑憲一)


菱沼副議長)ただいまから,全員協議会を開会いたします。なお,会議中の議員並びに説明員の発言について,マスクを着用して発言することを許可いたします。
 本日の議題は,お手元に配付いたしました協議案件書のとおりであります。本件説明のため,市長・谷島君,保健福祉部長・金井君が出席しております。
 それでは,これより案件に入ります。「地域医療対策事業について」を議題といたします。本件について,執行部に説明を求めます。

市長)本日は,大変お忙しいところお集まりいただきまして,誠にありがとうございます。地域医療対策事業についてご説明をいたします。
 地域医療対策事業につきましては,公立化による再編統合以外の方法として,民間活用の可能性について調査をしてきたところでございますが,初めに,その結果につきまして担当部長からご説明させていただきますので,よろしくお願いいたします。

保健福祉部長)それでは,私からお手元の資料,地域医療対策事業についてご報告させていただきます。1ページをご覧ください。
 初めに,1.これまでの経過についてご説明いたします。令和2年1月に石岡地域医療計画を策定いたしました。持続可能な医療体制で,誰もが安心して暮らせる石岡地域を基本理念といたしまして,主な対策といたしまして,医療供給体制の整備,医師確保,救急体制の強化を掲げております。その整備手法といたしまして,病院の再編統合,公立化と病床の再配分をお示ししたものでございます。
 令和2年度に入りまして,8月の教育福祉環境委員会において,今後の進め方をお示しいたしました。石岡地域の課題でございます,産科の設置,小児科の拡充,緊急診療の継続,医療資源の確保のため,地域の医療機関へ意向を確認し,課題解決に向けた対応の可否や条件等の聴取を行うこと。石岡地域に必要な医療体制の整備に向けて,病院の再編統合,公立化だけでなく,民間活用等による対応も含めて検討する旨,ご説明いたしました。
 続きまして,2.地域医療に係る意向調査についてご説明いたします。(1)意向調査の回答等をまとめてございます。こちらは9月の教育福祉環境委員会で説明いたしました意向調査の回答でございます。大きく2点ございます。1点目でございますが,石岡市医師会病院の現状でございます。石岡市医師会病院でございますが,病院の再編統合のために病床を休止して維持している,外来と健診業務は継続している,医師及びコメディカルの不足から病床の再開は困難とのことでございます。
 2点目でございますが,地域医療に係る課題,こちらに対し,民間病院として協力していただくことが可能かどうか,調査した結果をお示ししております。産科の設置,小児科の拡充につきましては,石岡第一病院,山王台病院が条件つきで可との回答がございました。なお,緊急診療でございますが,石岡市医師会で調整中との回答がございました。
 続きまして,2ページをお開き願います。(2)意向調査の回答まとめ等でございます。こちらはただいまご説明いたしました,産科の設置及び小児科の拡充について,条件つきで可能と回答のございました石岡第一病院,山王台病院に対する追加調査の回答をまとめたものでございます。
 初めに,①石岡第一病院,こちら地域医療振興協会でございますが,前回の調査で条件つき可能と回答しましたが,追加調査の内容について,運営母体の地域医療振興協会と協議した結果,新型コロナ対策の影響で,先行き不透明な中,現行スキーム以外での実現性が担保できないため,前回の回答を対応不可へ変更したいとの申し出がございました。石岡第一病院では対応が難しいとのことでございます。
 次に,②山王台病院でございます。産科,または小児科の新設等は,次の条件で対応可能とのことでございます。まず,一定数の病床が確保できることが前提とのことでございます。次に,今回算出した費用は現時点での想定額とのことでございます。次に,小児科の入院や夜間救急の対象者は限定される。特定の疾患や乳児などに対応できない場合があるとのことでございます。最後に,産婦人科医等の確保は現時点で確約できるものではないとのことでございます。
 次の表,市からの財政支援,こちらにつきましては,産科及び小児科を開設する場合のイニシャルコスト,ランニングコストについて,山王台病院から一部支援の要望がございました金額を記載しております。表の左側の列からご説明いたします。
 まず,産科を開設する場合,イニシャルコストが1億6,315万円。ランニングコストが年6,675万円。次に,産科と小児科外来を開設する場合,産科小児科合計でイニシャルコストが1億9,849万円。ランニングコストが8,235万円。なお,表中の小児科の括弧書きの金額でございますが,小児科のみをそれぞれの条件で設置する場合の金額でございます。次に,産科と小児外来,小児の初期救急を開設する場合,合計でイニシャルコストが2億666万円。ランニングコストが年8,865万円。次に,産科と小児外来,小児の初期救急,小児の入院を開設する場合,合計でイニシャルコストが2億6,368万円。ランニングコストが年1億5,870万円とのことでございます。なお,イニシャルコストは,総費用額の50パーセント,ランニングコストは総費用額の30パーセントを基本として,市への財政支援要望を算出しているとのことでございます。
 また,山王台病院から,回答の前提といたしまして,現行スキーム,病院の再編統合,公立化と病床の再配分が本意である。今回の回答は,現行スキームが実現しなかった場合,一定数の病床確保ができることを前提として作成したとのことでございます。なお,現行スキーム以外の病床の確保については,石岡市医師会や土浦地域医療構想調整会議等の合意が必須と考えるが,今回はそれらもクリアできることを前提としているとのことでございます。
 続きまして,(3)現行スキームに係る追加情報でございます。これまで別途協議となっておりました産科設置に係る費用について,地域医療振興協会から,現時点での想定額が示されております。次のページをご覧ください。
 なお,当該費用でございますが,現行スキームで指定管理料として想定する1億8,600万円。減価償却費の年3,000万円のほかに別途必要となる額でございます。具体的な金額でございますが,産科設置に係る費用といたしまして,施設整備費で1億5,000万円。医療機器整備費で1億円。産科医師等を確保する準備費用として5,000万円。計3億円とのことでございます。
 次に,(4)方策別のメリット及び課題でございます。こちらの表につきましては,医療機関から提案となった内容に基づきまして,作成しております。民間医療法人活用につきましては山王台病院,現行スキームにつきましては地域医療振興協会を運営主体として想定しております。
 まず初めに,民間医療法人活用におけるメリットでございます。まず産科の設置,小児科の拡充等の課題解決につながるという点がございます。次に,医師の確保といたしまして,昭和大学等との連携により医師確保の実績がございます。次に,病床の確保でございます。慢性的な病床不足となっている病院の病床を増加させることにより,より多くの救急対応が可能となります。
 次に,財政リスクでございますが,実績に応じて市からの財政支援を行うため,リスクが小さい点がございます。次に,施設維持管理に係る負担がない点でございます。市が公共施設を所有しませんので,所有することで生じるリスクが発生いたしません。
 続きまして,現行スキームにおけるメリットでございます。まず,産科の設置,小児科の拡充,緊急診療の継続の課題解決につながるという点がございます。次に,医師等の確保でございます。地域医療振興局協会は,全国規模の組織でございまして,所属する医師等の総数,こちらも多いことから,産科も含め,医師等の確保の実現性が高いという点がございます。次に,病床の確保等が可能であります。病院の再編統合と病床の再配分により,病床の効率的な運用が可能になります。次に,地方交付税措置や病院事業債の活用が可能という点がございます。
 4ページをご覧願います。続きまして課題でございます。まず,費用負担,将来的な財政の影響でございます。こちらは,民間医療法人活用,現行スキーム,どちらの場合でも,相応の財政支出が伴うことになります。さらに民間医療法人活用の課題として,民間医療法人の意向,経営判断により,診療科の縮小等があり得る場合がございます。
 続きまして,現行スキームの課題でございます。先ほど申し上げましたように,費用負担,将来的な財政への影響はございます。次に,病院設置者としての責務として,何点か記載しております。災害等の突発的な事案等への対応。施設維持管理費,訴訟リスクなど,今後整理すべき事項がございます。
 続きまして,(5)緊急診療等の継続に係るアンケート結果でございます。石岡市医師会におきまして,全会員を対象にアンケートを実施しております。その結果でございますが,協力医師数の不足等により,緊急診療及び在宅当番医制度の再開は不可能とのことでございます。その理由といたしましては,医師の高齢化に加え,協力医師数の不足,また,看護師,事務職等の確保も難しく,さらにコロナウイルス感染症への対策が不十分である中,再開することは極めて困難とのことでございます。この回答を受けまして,今後の石岡地域の緊急診療等につきまして,まず,地域の各医療機関に改めて直接協力を依頼しているところでございますが,対応ができない場合は,近隣の医師会等に協力を求めていきたいと考えております。以上でございます。

市長)ただいま保健福祉部長から,調査結果についてご説明させていただきました。それを踏まえ,私の地域医療対策事業に対する考えを申し上げたいと思います。
 まず,石岡地域の医療環境でございますが,4月には石岡市医師会病院の病床が休床となり,6月末をもって緊急診療が休止している状況となっております。また,産科につきましても,平成29年12月末をもって市内に分娩できる病院がない状況となっております。このような石岡地域の医療課題にどう取り組むべきか。改めて民間で対応することができるのかを含め,検討をしてまいりました。
 まず,産科についてでございます。先ほどの保健福祉部長の説明にもありましたが,産科の設置には,民間活用の場合,公立病院の場合,いずれも相応の支出が伴うものでございます。
 次に,小児科についてでございます。民間活用の場合,小児科を産科と併せて整備をすれば,同様に相応の支出が伴います。なお,小児科につきましては,現在,第一病院で診療科を標榜しておりますので,それを踏まえて補助の判断をする部分もございます。
 次に,緊急診療でございます。緊急診療につきましては,これまで石岡市医師会に中心になっていただいておりましたが,再開は難しいとのことでございます。再開するためには,その中心となる医療機関が必要になると考えております。
 また,山王台病院からのご提案でございますが,この提案は,病床の確保が前提で,山王台病院からも石岡市医師会の一員として,まずは現行スキームの検討から進めて欲しいという意向がございました。
 これらを総合的に勘案いたしまして,石岡地域の医療課題を解消していくために,私は現行スキームでございます,再編統合による公立病院を軸に協議を進めてまいりたいと考えております。議員の皆様とともに,石岡地域の医療課題の解決に尽力すること,行政として責任を持って取り組んでまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。

菱沼副議長)以上で「地域医療対策事業について」の説明は終わりました。
 この件に関して,ご質問等がございましたらお願いいたします。なお,質問にあたっては,従前の申し合わせのとおり,質問のみ1人5分までとさせていただきますので,よろしくお願いいたします。

岡野孝男議員)ちょっと時間が短くてですね,質問は難しいんですけれども。国の方針ではですね,公立病院については,縮小する方向で進めているという現状がある訳です。要するに,採算が取るのが非常に難しいと。経営が非常に難しいという方向で,令和2年のダウンサイジング支援ということで,国は二つの公立病院を一つにする。ベッド数を少なくする。そういうような所においては10分の10の補助を出しているという状況で,国全体が,やはり病院経営は,民間活力を導入することを進めていると。公立病院については,できるだけ少なくするという方向になっていると私は考えているというか,これは,厚労省の医政局地域医療計画課のほうでの資料によると,そういう方向な訳であります。しかも,病院を建てるところの半径5キロ以内で10万人を超えないと,少なくともやっていけない。公立病院についてはですね。そういうような方向を国が示している訳であります。つまりそういう観点からして,私は公立化については,国全体の,時代に逆行するというふうに思っております。それついてどのように考えているのか,お尋ねいたします。

保健福祉部長)お答えいたします。先ほどご説明ありましたダウンサイジングの件でございますか,こちら国の制度でございまして,病床削減,病院の統廃合に伴う財政支援のメニューとして新たに示されたもので,国が10分の10支援するということの制度でございますけども,国のほうでは,こちらの目的としましても地域医療構想の実現を図るということで,医療資源の集約という一定の観点から,こういう事業も推進していますし,地域医療課題の対応に伴って別メニューの医療的な補助等も出していますので,一概に病床を,地域の実情に合わせてということで,地域医療の資源の集約という一つの手のための,こちらのダウンサイジングが手法だと考えております。以上でございます。

岡野孝男議員)とにかく人口減少の中で,やはり人口が多い地域での公立病院ならばいざ知らず,人口減少が想定される地区において公立病院を進めることは,やはり先細りする,あるいは自治体に過度の負担を強いられるというような懸念が私はあります。それについてはどう考えているか,お尋ねいたします。

市長)私は,この少子高齢化社会におきましては,医療はまちづくりだと考えております。公立民間のいずれも相応の支出を伴うものであると思っております。今回,山王台病院からのご提案は,病床の確保が前提でございますので,山王台病院からも,石岡市医師会の一員として,まずは現行スキームの検討から進めて欲しい,そういう意向でございます。
 総合的に勘案いたしまして,この土浦医療圏というものではなくて,この石岡地域の医療課題を解消していくために,私は現行スキームでございます,この再編統合による協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

岡野孝男議員)当初はですね,医師会についても,執行部についても産科がないと。あるいは小児科も不十分だと。それで,石岡・小美玉・かすみがうら,そういう近隣の自治体と合わせてその充実を図るということで進めていた訳ですが,突然ですね,前の市長が公立化という話になりました。その時に,小美玉市もかすみがうら市もそれはちょっと乗っていけないよという話で,そこで,石岡の石岡市独自の公立病院を作るというようなことになった訳です。それで今の市長と同じようなことを提案をしてきたという状況がある訳です。
 つまり,産科と小児科の充実ならば,近隣の自治体も同じように進めていた訳ですが,公立病院という形になって,近隣の自治体は足並みを揃えなかったという実態がある訳です。つまり,この公立病院についての,やはり問題点といいますか,そういうものが近隣の小美玉・かすみがうらにおいては,やはり一緒にはできないよというような状況に私はなったんだろうと思っています。だからそれについてはですね,いくら近隣の協力を得るといっても,公立病院での協力っていうのは,非常に私は難しいというふうに,温度差が違うというふうに思っております。以上です。

菱沼副議長)要望でよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

菱沼副議長)ほかに質問はございませんか。

山本議員)民間医療法人を活用した地域医療対策事業と,現行スキームに基づく地域医療対策事業ですね。それぞれ石岡市の財政負担を数字で比較して示していただきたいと思います。

保健福祉部長)山王台病院の提案のほうにつきましては,あくまでも現時点では病院からの要望ですけれども,こちら2ページの表で見ていただきますと,それぞれ産科,小児科をどこまで拡充するかですけれども,イニシャルコストというのは,開設時の当初の経費での想定では,もしこのままこの要望のまま受ければ,市からこちらのイニシャルコストを補助するような形になります。ランニングコストというのは,毎年こちらは市として負担していく額となっております。
 現行スキームにおきましては,3月に示させていただきました費用負担,基本的には指定管理料として,病院の建設は病院債を起債しまして,交付税と指定管理者運営負担金で償還していく。運営費につきましては,交付税のほうを想定しまして,減価償却費年3,000万円が別途市から持ち出し,それに代えまして産科を開設当時から設置しますと,こちらイニシャルコストとして施設整備費1億5,000万円,医療機器整備費1億円,それから産科設置準備費用として5,000万円の3億円支出するということになるということでございます。以上でございます。

山本議員)私が欲しかった比較とはちょっと違うようです。結構です。

高野議員)この問題もですね,だいぶ議論されてきました。前市長からやってきた訳でございます。これは私の持論になるかもしれませんけども,そもそもの話になりますが,私は行政が病院を経営するというのはですね,最終手段ではないかと思っております。行政が病院をやらない限り,住民が十分な治療を受ける手だてがないとか,どの家でもかかる病院がなくて,みんなが困ってしまっているとか,そういう状況があるなら,私も行政が病院を経営するのも致し方ない。それが最終手段なら仕方ないと思っております。
 私も以前に,北海道の何市だ…視察に行ってまいりました。この地区にはですね,もう本当に人口2万人とか1万人とかの集落でありまして,病院がない。それで産婦人科等々も本当なくて,どこ行っていいかわからないというような形の中でできたということでございます。これは今,冒頭に申したように,それがないと困るからであります。確かに現在でも,妊婦さんは市外の病院に通ったりして,大変な部分はあるかもしれません。お子さんが土浦の病院に入院されているご家庭もあるでしょう。しかし,多くの市民が背に腹はかえられないから,たとえ赤字を抱えてでも,市が病院を開設してくれという状況なのかということです。私はちょっと違うんではないかなと思います。
市が多大な支出を行って病院を運営するということは,逆に言えば,その分病院以外の施設に回す予算が少なくなる訳であります。現在でも足りない状況にある訳でございます。以前の説明ですと,石岡市の負担分については地方交付税で賄えるとのことでしたが,これなどは全く他力本願の話で,現時点で誰も責任を持って約束できる話ではない訳であります。谷島市長は責任をもてますか。そこで,市民は病院以外の行政サービスが低下しても公立病院を望んでいると,本当に市長は断言できるのか。ここです。断言できるなら,それは何を根拠に言えるのか,まずお伺いいたします。

市長)私は,今回の市長選挙の中でも多くの皆さんの声を伺ってまいりました。石岡の現在の医療機関の状況を考えますと,15年以上新たなクリニックの開設がない。分娩ができる産科医院も平成29年以来なくなった。ましてや医師会病院が今年の4月から病床を休床する。緊急診療を6月末をもって終了する。また,医師会病院自体の運営すらいつまでやるかというような状況に陥っております。
 手を打つのであれば,今が最後のチャンスではないかと強く感じているところでございます。先ほども述べましたように,医療こそまちづくりの基本だと私は思っております。どうぞご理解のほど,よろしくお願いいたします。

高野議員)今,最後のチャンスだと言いましたけども,それではこの最後のチャンスがですね,チャンスとして生きなかった場合,その後の医療制度はどうなるんですか。私は今聞いて,根本的な考え方に間違いがあるんじゃないのかなというふうに思います。医療制度なんていうのは,最後とかそういった言葉は,私はないと感じております。
 今,るるですね,これ,原稿書いてきて読みましたけど,本当に必要であるかということをですね,選挙で歩いて聞いたとか。選挙で歩くのはリップサービスです。ですから,本当にそのようなことがですね,今病院にかかれなくて困ってるんですよ,どうするんですか。このままでは私たちは死んでしまいますとかね。そういう,もう極限に至ってるんであれば,私は,チャンスは,今言いましたけど,きちっと生かしていかなければならない。今の石岡の財政事情,そういったものを鑑みたときに,やはり,公約は公約として,もっと真剣に考える必要性があるのではないかと思います。
 それとですね,この地域医療,スケジュールを聞いても仕方ありません。これですね,進めていく中で,かすみがうら市・小美玉市の位置付けはかなり大きなものがあると思います。小美玉の市長とも何度もお話しておりますが,小美玉市長の条件としては,産婦人科と小児科があることだよと。それが石岡市との最初の約束ですよ,今泉さんとの。そのようなことを述べております。まずは,このへんのところが。できるとかできないじゃなくてね。ここをしっかりとして,それからやはりこういったね。何て言うんですか。作業に私は入るべきじゃないかな。作業の一番が,私は小美玉…。

菱沼副議長)高野議員に申し上げます。時間が経過しておりますので,簡潔にまとめてください。

高野議員)はい。そういうことではないかなと思います。小美玉とのですね,今どういう協議がなされているのか,小美玉・かすみがうらですか。できたらお願いいたします。

市長)かすみがうら市,小美玉市との連携でございますが,そもそも石岡地域医療計画は,かすみがうら市長,小美玉市長との協議により策定したものと承知しておるところでございます。
 しかし,本日の全員協議会の内容につきましては,両市とこれから情報共有を図りますとともに,引き続き連携を図りながら,今後の協議を進めていく,まずは第一歩だと思っているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

村上議員)先ほどの常任委員会も傍聴いたしまして,ただいま市長からもありましたが,市長に就任されたこの半年間,先ほどの常任委員会では,事務局レベルでは小美玉とかすみがうらとの情報共有をしたり,協議をされていたという説明がありましたが,市長個人として小美玉市長並びにかすみがうら市長と,これから今協議するというようなことだったのか…だと思うんですが,半年間どのような協議をされてきたのかについて,お話をいただきたいと思います。

市長)先ほどお話してきた内容,公式な場ではありませんで,非公式な場ではありますけれども,そもそも産婦人科,小児科は必要であると。そういったものについての認識は,3市長とも同じくしております。そういったものにつきまして,やはり最初,石岡地域医療計画は,そういった認識のもとに決定したと。
 ただ,現行スキーム,前市長の段階では,産科婦人科が中長期的という…中期的かな,中期的という話だったんですが,今回はしっかりと,最初から産婦人科ができる体制ということで話を進めてまいりましたので,この進捗状況については,非公式には,交流,意見交換をしておりまして,この全員協議会の場で方向性をお認めいただいて,そして進めてまいりたいと考えているところでございます。

村上議員)全協を通った後,交渉というか,お話していくということなんですが,両市長,両市のコンセンサスもあるかと思うんですけれども,変更点がある中で,事前の協議とかはせずに,全協で説明したので…説明するということなんで,これ別に可否を取っている訳ではないので,流れていくかと思うんですけれども。事前のところは先ほど言ったその非公式の場でのやり取りしか,この半年間行っていなかったのか。どの程度,この案ができるまでに,市長として両市長と協議され,努力されてきたのか。そこについてもう一度ご答弁いただきたいと思います。

市長)両市長とは,常に様々な場面で協力体制を構築してまいりました。そういった中で,そもそも地域医療,石岡の地域医療計画,これがその基本理念に基づいてしっかりやっていくためにどうしていったらいいか。まずはその石岡の方針をきっちり固めて,そしてやっていこうというような内容でございますので,何度か意見交換をしてまいりました。そういった中で,医療計画を進めていただくことが,石岡の医療計画が,まずそれでいくということになったらば,小美玉・かすみがうらとしても連携していきたいというお話でございましたので,これが一歩一歩進む道筋だと思っているとこでございます。

村上議員)手順については理解いたしました。それともうひとつなんですが,先ほど,現状医師会がこの春から診療中止した状況の中で,どのような形であれ,病院が立ち行かなくなった原因というのは,そもそもどのように分析されているのかを,ちょっとご説明いただきたいんですが。

保健福祉部長)医師会病院の経営につきましては,2月に経営状況の方は報告させていただいておりますけども,主な原因としては医師不足というところが要因かなと考えております。以上でございます。

村上議員)当時もやりとりしたんですが,医師不足に至るのは,経営が困難で,医者を確保する財源や,経営母体の経営力が落ちてしまった。その原因は何かというと,患者さんがこなかったからとか,そういう要因があるかと思います。医者がいないからではなくて,なぜ医者がいなくなってしまったのかっていう原因もきちんと分析しないと。では公立で,規模の大きい経営母体になれば,お医者さんは来るかもしれないけれども,逆に言うと経営が立ち行かなくなれば,今度は医者を確保できないので医者がまた減って,また病院の経営が傾くっていうことになりかねない。どういう原因があって,現状医師会がこうなってしまったかという分析をしっかりしないといけないというのを,当時質問していたかと思うんですが,それがこの半年あんまり分析されてないのかなっていうのは,残念に思います。
 それとあともう1点,市長が,まちづくり,今後の少子高齢化の中で,病院経営,病院,医療計画がまちづくりの根幹だということでお話いただきましたが,病院がどのような形であると,どのようにまちが発展していくのか,ちょっと具体的なビジョンというのをご説明いただきたいなと思います。

市長)医療はまちづくりという話をさせていただきました。先ほど来,儲かるところに民間,民間の病院はできると。公立病院も儲かるところであれば,儲かるところに公立病院を出しても民間病院を出しても儲かるというのは常識でありまして,儲からないところには民間も来ません。公立やっても苦労はしますということなんですが,やはりこの広大な石岡地域の中で,遠くまで行くことなく医療を受ける環境づくり。これはしっかりとして,公的な役割としてやっていくと。基本理念の中でもありますけれども,持続可能な医療体制で,誰もが安心して暮らせる石岡地域。それを作っていくためだと私は考えております。

村上議員)これも当時やりとりした内容なんですが,先ほど石岡は土浦医療圏ではあるけれど,石岡地域として考えていきたいということで説明いただきましたが,先ほど先輩議員も質問されていましたが,石岡市がこうやって本当に単独で旗振りをしていかなければいけないのか。本当に地域のことであれば,他市との連携をして,土浦医療圏も巻き込まなければいけないんじゃないかなと思います。なんで石岡地域だけで,その頑なにやろうとするのか。土浦医療圏にいるのであれば,土浦保健所管内の他市との連携を図って,本当に地域を超えた医療サービスの提供に向けて考えなければいけないんではないかなというふうに私は思うんですが。この半年間,あまり当時やりとりをした問題について,執行部がどの程度進んでいたのかがちょっと今明確になりませんでしたので,今後どのような形で,具体的な案が出てくるかというのをまた見込んで,今後また質問してまいりたいと思います。

小松議員)この地域医療。石岡のね,医療体制。産科小児科どうするかっていうのは非常に市民の人が切望している。いわゆるそういう意味では,待ったなしの重要な課題だと思います。それで,国の流れがやっぱり公立病院を少なくするという方向に傾いてることは事実で,なかなか採算が合わないところにある,苦しんでる公立病院を切ればいいっていうのは,私は賛成はしないですね。ですからやっぱり必要な時には判断して,財政を使用して市民の命と健康を守るということは大事だと思います。ですから,市長が言う医療は地域づくりと,あるいはそういう事もいえるので,そういう点は理解する面もあります。
 それで市長がですね,あのような公約をされて,そして根強い議会ではやっぱり,そういう医療に市が責任持つみたいなことはどうなんだろうかという議論もある中で,今,市長が述べられたように,一つの判断を市長は示した訳ですよね。責任持ってね,みんなの前で。議会の前でね。そういう点である訳で,そういう点は非常に大事な事と思います。それで私は一つ質問したいのは,前回の委員会でも質問したんですけれども,要するに,石岡医師会病院と第一病院が統合して石岡地域医療センターを作るっていうことなんだけども,私が掴んでいる情報では,医師会病院そのものをですね,今年度をもって来年3月までで休床すると。休み止めるということはやっぱり,理事会,また総会,医師会の総会を開いて,そういうことを確認したというふうに聞いてるんですけども。これはかなり大きなことだと思います。そういう事態になっても,引き続き石岡医師会病院っていうのは,国の様々な制度の中で合併すると。合併する一つの相手方になりうるというのは,これは国や県とも確認したことなんですか。それとその時期は,どのへんの時期を考えてるのか。これが成り立たなければ,今の石岡地域医療センターという構想は崩れる訳ですよね。その前提を委員会でも質問しましたけども,さらにもう一度確認したいので,明快な答弁をお願いしたいと思います。

保健福祉部長)医師会病院ですけれども,仮に病院が休止という形であれば,一定期間,現行スキームをする場合でも,協議を継続することは可能ということになります。ただし,廃止ということであれば,このスキームはなくなるということでございます。以上でございます。

小松議員)ですからその休止の場合に,期限といいますか,どの程度の期限までだったらば国が認めるとか,それはどこが判断していくのか。この点はやっぱり明確にもう確認をしておかないとね。これは,そのはずだったけども,実態がないからだめだったみたくなっては非常に困る訳で。そのへんはいかがですか。

保健福祉部長)この休止届,廃止届というのは基本的に,まず県のほうに許認可を出すような形になると思いますので,県のほうにそのへんも確認していければと考えております。

小松議員)期限はどのように,つまり,休止して何年間くらいはやっぱり,まだ廃止じゃないから,その命が,命っていうか活動が永らえているっていうふうにいえるのか。そのへんは非常に大事なところだと思うんですね。それはいかがですか。

市長)仮に病院が休止という形であれば,一定期間協議を継続することが可能になると考えております。しかし廃止となれば,今度は石岡市医師会病院が所有しております病床を引き継ぐことはないということですので,先ほど来,公立か民間で山王台病院かというお話がありますが,その両方ともできなくなるということでございます。

小松議員)ですから,一定期間とはどこまでを考えているのか。

保健福祉部長)この場合の期間に該当するかどうかはあれですけども,医療法の中では,病院,診療所又は助産所の開設者は正当な理由がないのにその病院,診療所,助産所等を1年を超えて休止してはならないということで,それは医療法の中で休止してはならないということでうたわれているところでございます。以上でございます。

小松議員)そうするとですね,今の根拠を1年というふうに文字で書いてあるってことであれば,そういう,いわゆる現行スキームをやることが非常に限定される訳ですよね。いつまでにそれを決めなければならなくなる訳でしょ。だからそれは,そんなに余裕がないと思うのを,それがやれるように今考えていたんではだいぶ誤算になるから,そう考えていても,そういう,そこんところやっぱり,どれぐらいまでやっぱりこう,命永らえというか,休止っていうことを考えるのか…。

菱沼副議長)小松議員に申し上げます。時間が経過しておりますので,簡潔にまとめてください。

小松議員)それを十分確認していただきたいと思います。

石橋議員)1点だけ市長にお伺いします。先ほど,現行スキームでもって検討を進めていくというようなお話がありました。そこでお伺いする訳ですけれども,現行スキームで今度の計画を実現しようとすると,医師会病院と第一病院を統合して公立化を図るというのが柱になってくるかと思います。そうしますと,現状の医師会病院地域において,医療機関といいますか,診療するところがなくなってしまうんですけれども,そういうことのご理解の上で,現行スキームを推進なさるというお考えでよろしいのかどうか,お伺いいたします。

市長)現行スキームの中では,石岡市医師会病院の場所に病院がなくなることになるとなっておりましたけれども,今後の議会の議論の中で,やはりその一部を残す,そういったその手法,あるいはその八郷地区にあります豊後荘病院など,他の病院などとの連携をしていくとか,そういった様々な手法を考えながら,今ある病院を利用している方の利便に供するような策を考えてまいりたいと思っております。

石橋議員)そういったところをですね,もう一度よく整理をされた上で,それから小美玉・かすみがうら両市との調整をきっちりとした上で,改めてですね,もう一度お話を議会に対してされるべきではないかなと,私は思います。あまり,先ほどの委員会のほうでもお話をさせていただきましたけども,将来の財政負担という部分,財政負担の裏付けがきっちりない中でですね,私たちの子どもや孫達の将来的な負担を負わせる訳には,なかなか私としては,いかないというふうな気持ちを持っていますので。今言った部分,今,各委員の皆さんから出た材料といいますかね,そういう部分がきっちり,乗り越えられるような,そういうものを,きっちりとしたものを,もう一度執行部のほうでまとめられて,改めて議会のほうに相談をかけられたほうがよろしいのではないかなと,私は思います。以上です。

菱沼副議長)ほかにご質問はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副議長)ないようですので,本件については,以上で終結いたします。
 執行部におかれましては,ご退席いただいて結構でございます。

―執行部退席―  

菱沼副議長)次に,11月13日の全員協議会で議題となりました「平成28年度に起きた戸籍附票の誤交付事故」についてですが,損害賠償額を決定する議案を次期定例会に提出するとの説明の中で,「議案中の相手方の住所,氏名は本来明記すべきところですが,現時点においてもドメスティック・バイオレンス支援者であることから,議案中の相手方の住所,氏名については差し控えたい」との申し出が執行部よりございました。
 本件につきまして,その内容に鑑み,議案中の相手方住所,氏名が差し控えられた議案が提出されることについて,ご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副議長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 以上を持ちまして,全員協議会を閉会いたします。





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