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議会中継
  


 第8回委員会 (10月8日)
出席委員 菱沼和幸副委員長,久保田健一郎委員,関町芳弘委員,櫻井信幸委員,川村良一委員,池田正文委員
市執行部 【教育委員会】
教育長(石橋 凱),教育次長(土師照夫),参事教育総務担当(大図哲雄),参事学校教育担当(藤枝一成),教育総務課長(広瀬峰昌),学校教育課長(冨田英次)
議会事務局 議事法制課係長(中山善正)



菱沼副委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。
 本日の議題は,付託されている請願及び陳情の審査として,請願第6「教育予算の拡充を求める請願」,陳情第19「「地域の県立高校の存続と,30人以下学級実現でゆきとどいた教育を求める意見書提出」に関する陳情」,所管事務の調査として「東小学校校舎改築事業について」であります。
 次に,付託案件説明のため,出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員名簿のとおりであります。
 これより議事に入ります。
 はじめに,請願第6「教育予算の拡充を求める請願」を議題といたします。
 本件について,事務局から受理の経緯及び概要について,説明をいたさせます。

事務局)それでは,請願第6「教育予算の拡充を求める請願」につきまして,ご説明申し上げます。
 本請願は,岡野孝男議員が紹介議員となっておりまして,提出者は石岡市旭台1−×−×,○○(個人名)様ほか304名の方々で,平成20年8月19日に提出され,同日付で受理をしております。
 内容としましては,教育予算を拡充させるため,国の関係機関に対し,市議会として意見書送付を求めるという請願でございます。これまでは,議会として意見書の送付を求める請願及び陳情の取り扱いにつきましては,議会運営委員会に付託されていたところでありますが,各所管の常任委員会で審査することとなりましたので,このたび当委員会に付託されたものであります。
 詳細を申し上げますと,地方交付税削減の影響や厳しい地方財政の状況などから,自治体において教育予算を確保することは困難な状況で,教育条件の自治体間格差の拡がりや,教職員の勤務実態の改善が喫緊課題となっており,自治体の財政力や保護者の家計の違いによって,子どもたちが受ける「教育水準」に格差があってはならないとしておりまして,国全体として教育予算を確保・充実させる必要があることから,次の4項目の実現について国の関係機関に対し意見書提出を求めるという請願でございます。
 まず1つ目として,きめ細かい教育の実現のために,第8次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画を策定すること。
 2つ目として,義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
 3つ目として,学校施設整備費,就学援助・奨学金など教育予算の充実のため,地方交付税を含む国の予算を拡充すること。
 4つ目として,教職員の人材確保のため,教職員給与の財源を確保・充実すること。
 以上の内容となっております。

菱沼副委員長)受理の経緯等についての説明は,以上で終わりました。
 次に,本件についてご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

久保田委員)この請願の趣旨の中の第1項目目なんですが,「第8次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画」という文言があるんですが,この内容についてもしおわかりになっているんであれば詳細をくわしくお聞かせ願えればと思うんですが。

参事学校教育担当)第7次まで現在の改善計画がございますが,このあと特に内容としては,30人学級の実現をしてほしいということ。それからさらに私立学校関係に対する負担が非常に増えておりますので,それについての補助を強化してほしいというのが主な内容でございます。そういった内容で改善計画を策定してほしいというようなことが1番目の具体的な要求内容のベースにございます。

久保田委員)そうしますと,この第8次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画というのはどの方面から,どこの所管がこういう計画を策定してきているんですか。

参事学校教育担当)公立学校の教職員の定数改善につきましては,文部科学省が具体的な計画を策定し,それの実施についてもいろいろな配慮をされているというのがこれまでの状況でございました。

久保田委員)そうしますと,この第8次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画というのは,文科省が計画を策定して,そういった計画を推進しようという現状にあるわけですか。その辺ちょっとお伺いをしたいと思います。

参事学校教育担当)こういう要望がございまして,きめ細かな指導を展開してほしいという要望でございますけれども,現実的には財政的な状況もございますので,そういったところまでは現在文科省のほうでも踏み込んでいないという状況でございます。
 ですから状況としましては,学校教育法施行規則等々によりまして,40人学級の維持というようなことで現行行なわれているという状況にございます。従いまして,その30人学級の改善計画を策定して,それを実行しようという状況にはないというふうに了解してよろしいかと思います。

菱沼副委員長)暫時休憩します。

− 休 憩 −

菱沼副委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 ほかに発言はございませんか。

池田委員)子供たちにとって豊かな教育を保障することについては,これは十分理解できるものでございますが,そのような中で,次の事項の実現についてということで4つほど出ております。自治体あるいは行政としては,2番目の「義務教育費国庫負担制度を堅持すること」。さらに3番目の「学校施設整備費,就学援助・奨学金などの教育予算の充実のため地方交付税を含む国の予算を拡充すること」ということで,当然これは国に対しても引き続き要望をしていかなくてはならないことだと思うところでございます。ただし,1番目に出てきます「きめ細かい教育の実現のために,第8次公立義務教育諸学校教職員定数改善計画を策定すること」ということでございますが,第7次までは文部科学省のほうで制定をされているわけですけれども,この8次については今現在何ら白紙ということでございます。そういった中で「きめ細かい教育の実現のために・・・」というところを若干考えなくてはならないところでありますけれども,総体的に見れば当然これは必要な請願ということを確認し,石岡市議会としても意見書を国に対して送付することは間違いではないと思いますので,これは私の意見ではございますが採択すべきものと思います。意見として申し上げたいと思います。以上です。

菱沼副委員長)ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,次に討論に入ります。
 討論は,挙手によりこれを許します。討論はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 請願第6「教育予算の拡充を求める請願」を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は,「採択すべきもの」と決することにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 ただ今,「採択すべきもの」と決しました請願第6につきましては,意見書提出を求めるものであります。
 よって,お手元に意見書の案文をご配付いたします。

− 案文の配付 −

菱沼副委員長)それでは,意見書の案文について,お読みいただきましてご意見等をいただきたいと思います。
 何かご意見等ございましたら,挙手によりお願いいたします。
 ご意見等はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,この際お諮りいたします。
 請願第6の願意達成のため,当委員会提出議案として,お手元の案文のとおり議長に意見書案を提出いたしたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,陳情第19「「地域の県立高校の存続と,30人以下学級実現でゆきとどいた教育を求める意見書提出」に関する陳情」を議題といたします。
 本件について,事務局から受理の経緯及び概要について,説明をいたさせます。

事務局)それでは,陳情第19「地域の県立高校の存続と,30人以下学級実現でゆきとどいた教育を求める意見書提出に関する陳情」につきまして,ご説明申し上げます。
 本陳情は,石岡市杉並4−×−× ○○(個人名)様から,平成20年8月20日に提出され,同日付で受理をしております。
 内容としましては,茨城県教育委員会は,中学校卒業生徒数の減少を理由に,「県立高等学校再編整備の実施計画を発表し,110校あった県立高校は,2010年には99校へと削減され,さらに「茨城県高等学校審議会」からの答申で,8校の統廃合を行おうとしているとのことでございます。また,2002年4月からは,茨城県も含め,小学校低学年を中心にした少人数学級が実現しており,茨城県が進めようとしている高校統廃合は全国的な少人数学級実現の取り組みに逆行するとしております。
 そこで本陳情では,緊急の課題として「県立高校の統廃合計画を見直し,一方的な統廃合はやめ,1学級の定員を30人以下とすること」,「受験競争や遠距離通学を緩和するために,高校間格差を是正すること」の2点を挙げられ,これらの課題について話し合っていただき,茨城県知事と,茨城県教育委員会委員長に対し,意見書提出を求めるという陳情でございます。

菱沼副委員長)受理の経緯等についての説明は,以上で終わりました。
 次に,本件についてご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

川村委員)石岡でも統廃合の計画がありまして,それに関して今見直しをかけているわけなんですが,例えばこの陳情をそのまま上げたとすると,県のほうには統廃合は止めてほしいよと言っていながら,自分の足下では統廃合を進めていくということになれば整合性がとれないんじゃないか。やはりどこで採算が割れるかわかりません。採算という言い方はおかしいかもしれませんが,教育の場でも原価もありますし,いろいろあると思うんですね。それを考えた場合に適正なものは必要だと思うんですが,より統廃合を進めるんじゃなく,ある程度の形で仕方ないんじゃないかというものに関しては受け入れざるを得ないんじゃないのかなと。そのためには全体的なものじゃなくて,1校ごとに関して,これは統合してもらってもいいよとか,これは違うんじゃないですかという意見を述べるべきなんではないかなと私思うんですけども。

菱沼副委員長)暫時休憩します。

− 休 憩 −

菱沼副委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 ほかに発言はございませんか。

池田委員)意見書を提出するにあたって,この件は必ずしも市民の公益性に合致しないところもあろうかと思いますので,これはより慎重に考えなければならないことかと私自身は思っております。

櫻井委員)これは合併前から八郷時代にもこういうものが出されまして,結果は覚えていないんですが,当時は八郷では,八郷高校の統廃合の問題がありまして,地元では相当残してくれと。特に柿岡地区が衰退してしまうというような署名というか,そういう運動が強くありました。結果的に見ますと,統廃合もやむを得なかったのかなと現状は思うんですけども,やはり当事者となって見ますとお気持ちは十分わかるところであります。
 あと30人以下学級実現というものについては,県立高校と小中学校の問題は違うということでありますが,その辺のところが本当に果たして違うものかどうかという判断がちょっとまだできないものですから,私はもう一度考えてみたいなと。以前は議運の中で会派としては採択という意見を申し述べましたので,そういうことから見て八郷高校が例えば廃校になって現在どうだったということを考えたときのことを踏まえて,もう少し考えさせていただきたいと思います。

関町委員)私の方もこの文言については中々理解できない,要するにいろんな格差もあると思うんですが,義務教育の中ではないので。まあ議運の中では不採択ということで通してきました。

菱沼副委員長)暫時休憩します。

− 休 憩 −

菱沼副委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,次に討論に入ります。
 討論は,挙手によりこれを許します。討論はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 陳情第19「「地域の県立高校の存続と,30人以下学級実現でゆきとどいた教育を求める意見書提出」に関する陳情」を採決いたします。
 本件は,起立により採決いたします。
 本件は,「採択すべきもの」と決することに,賛成の委員の起立を求めます。

− 賛成者起立 −

菱沼副委員長)起立なしであります。
 よって本件は,「不採択とすべきもの」と決しました。
 以上で本委員会に付託されました案件の審査はすべて終了いたしたわけでありますが,これらに係る委員長報告の取り扱いについては,ご一任願いたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,「東小学校校舎改築事業について」を議題といたします。
 本件について,執行部から説明を求めます。

教育総務課長)私の方から,はじめに今までの東小学校の改築実施設計の進捗状況の報告をさせていただきます。東小学校の実施設計にあたり,建物の配置構成を決めるべき住民説明会を6月25日,8月25日の2日間行い,改築計画案T案,敷地南側に建物をつなげた典型的な北側グランド配置構成と,U案,敷地西側に建物を集約したコンパクトな配置構成の2つの案で説明会を実施しました。結果は9月5日の教育福祉委員会で報告をいたしたところでございます。その後9月18日に教育委員会定例会に諮り,住民説明会,常任委員会の経過報告を説明した中で,保護者,PTAの意見を重視し,U案,敷地西側に建物を集約したコンパクトな配置構成で同意をされたところです。なお,9月19日には,市長に住民説明会,常任委員会,教育委員会定例会の経過を説明した中で,建物配置構成については,やはりU案,敷地西側に建物を集約したコンパクトな配置構成の了承をいただきました。その後,住宅指導課の1級建築士と具体的な配置計画図を協議検討し,10月3日に委託業者である桂設計と,2つの配置計画図U−1案,U−2案をご説明できる状況になりましたので,あらためて2つ案を説明させていただきます。
 最初にU−1案でありますが,これは当初配置構成を決めるときの配置計画図であります。現在,東小学校の児童クラス数は普通教室20クラス,特別支援教室4クラスの24クラスの規模でございます。少子化時代を向かえ,クラス数の減少も見込まれますが,今後のクラス数の最大は,現在と同様,3年後の普通クラス20クラスであります。また,多目的スペースとして廊下幅を4.5メートルにし,2階の図書室,パソコン室は明かりを取り入れた運動場向きに配置した設計であり,総面積は6,250.6平米の配置計画図でありました。
 次のページのU−2案でありますが,建築指導課との協議検討の中,現在の校舎建築時において主流となっております普通教室の面積を8メートル掛ける9メートルの72平米とし,総面積6,395.1平米とした案でございます。今後最大で普通教室が20クラスのため,1つには少人数教室を普通教室に変更するなど,柔軟な対応を行なうこと。2つには平成27年度以降は,クラス数の減少が始まることなどから,校舎を使用する際の児童,先生の立場から,教室数を減らしても使い勝手がよいと思われる配置計画図にしたことがU−2案の特色でございます。
 次のページからは時刻日影図として,冬至と中間期を参考として添付しましたが,日照権については法的には問題ないとのことであります。
 最後になりますが,今後の予定としましては,今回のU−1案,U−2案をベースに,学校と協議検討し,児童生徒のために一番機能的な部屋,教室の配置等を行い,早い時期に決めていただき,その案を持って最終住民説明会行い,早期の実施設計完了を目指してまいりたいと考えております。以上です。

菱沼副委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
 暫時休憩します。

− 休 憩 −

菱沼副委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。
 発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,この件については,当委員会としてU案で了承いたしたいと思いますが,これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,その他の件といたしまして何か発言はございませんか。

川村委員)これは確認なんですが,今非常に世間を騒がせています食の安全性ということで,本当に我々もわからなかったんですが,隣の市がそういうことにもなってしまったと。そういうことで,石岡市自体がそういうことがあるのかないのか。それからないと思って調査をしていないのか,それとも調査をしてなかったと思っているのか,その辺のところをお伺いしたいと思います。

教育次長)小美玉市で中国から輸入した残留農薬といいますか,そういうものが含まれていたものが学校給食に使われたという報道がされました。石岡市も学校給食課を通しまして,そういう状況の調査をしました。今のところ,今まで使った食材については,そういった残留農薬,混入物はないというような報告を受けております。以上です。

川村委員)これからも,また新たに餡が出たとか,それによって今まで無かったものがどんどん出てきておりますので,気を緩めずに,追跡調査までということでなくても,せめてどこで買って,責任はどこにあるのか,その辺のところを明確にしながらよりよいものを生徒たちに届けていただければありがたいと思いますので。もちろんそういう意思はあるわけですよね。よろしくお願いしたいと思います。

教育次長)ご発言にありましたように,今後もそういう対応をしてまいりたいと思います。以上です。

菱沼副委員長)ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼副委員長)ないようですので,以上で,本日の教育福祉委員会を閉会いたします。


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