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議会中継
  


 第4回委員会 (7月30日)
出席委員 川井貞夫委員長,島田久雄副委員長,磯部延久委員,大和田俊樹委員,塚谷重市委員
市執行部 【生活環境部】
生活環境部長(大野静夫),生活環境部次長(村田寛),環境対策課長(田崎徹),市民生活課長(鈴木正治)
【経済部】
経済部長(市村章二),経済部次長(上田実),農政課長(松崎守男),農政課長補佐(笹目崇)
【農業委員会事務局】
事務局長(大和田澄男),事務局次長(上曽茂昭)
議会事務局 議事法制課長(佐々木敏夫)


川井委員長)ただいまから,市民経済委員会を開会いたします。
 本日の議題は,資源循環型畜産確立事業への対応について,川又地区土砂埋立てのその後対応についてであります。
 審査案件説明のため,委員長において説明員として出席を求めた者の職・氏名は,生活環境部より,部長大野君,次長村田君,環境対策課長田崎君,次に,経済部より,部長市村君,次長上田君,農政課長松崎君,農政課長補佐笹目君,次に,農業委員会事務局より,事務局長大和田君,次長上曽君,以上であります。
 これより,審査に入ります。なお,審査上の発言は,挙手によりこれを許します。
 最初に,川又地区土砂埋立てのその後の対応についてを議題といたします。執行部より説明願います。

環境対策課長)それでは,まず,水質と土壌の調査について報告させていただきます。まず,水質調査でございますけれども,本年度の水質調査につきましては,第1回目を4月に実施いたしました。水質検査の結果は,有害物質は検出されませんでした。その際,地元の区長さんから,水の採取場所を土砂が堆積している上流部分でお願いしたいという要請がございましたので,今回の第2回目は,7月16日に地区の方の立会いの下,土砂近辺から染み出ている部分から,水を採取いたしました。
 水の分析結果につきましては,3週間程度かかりますので,8月上旬頃にその分析結果が判明いたします。結果が報告され次第,地元の区長さんなどに報告する予定でおります。
 また,地元より土壌の調査につきましても,今年度1回実施してもらいたいという要望がありましたので,7月16日の同日,地元の区長さん,周辺地権者の方の立会いの下,調査実施箇所,要望場所を現場でお伺いしました。土壌の調査につきましては,その実施要望箇所が,土盛り部分の最上部付近でお願いしたいという要望でありますので,現在,経費の見積書の提出を業者にお願いしているところですが,年内に実施したいということで進める予定でございます。以上でございます。

農業委員会事務局長)川又地区の土砂の関係ですが,石岡市が実施しております困りごと相談会,法律相談会でございますが,石岡市川又の○○○○(個人名)さんの農地改良届を発端といたしまして,土砂の埋立てをした件につきまして,6月24日に○○○○(個人名)さんの責任と今後の対応につきまして,石岡市の顧問弁護士であります○○○○(個人名)先生によりまして,○○○○(個人名)さん,そして,○○○○(個人名)さんの伯母さんにあたる方の出席をいただきまして,法律的相談会をもたせていただいたところでございます。両者の承諾を得まして,環境対策課と農業委員会事務局も同席をさせていただいた経過がございます。
 話された内容としましては,○○○○(個人名)さんが土砂搬入を受け入れるに至った経過,あるいは責任具合等々について相談がされたわけでございますが,この内容等につきましては,私どもオブザーバーという形で参加をした関係,あるいは相談内容等,秘密の部分等もあると思いますので答弁は差し控えさせていただきたいと思います。以上でございます。

川井委員長)以上で,説明は終わりました。
 なお,ただ今,執行部から調査関係の報告がありました。また,地権者による法律相談における件については,個人の法的な部分の関係等もあるということでございます。
 報告を受けまして,委員会といたしましては,問題の早期解決のため,引き続き,地権者,施工業者に対して,また,地域住民の不安を払拭するため,行政としての取り組みを続けていっていただきたいと強く要望いたします。
 本件について,発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で本件の審査を終了いたします。
 次に,生活環境部長より発言を求められておりますので,これを許します。

生活環境部長)私の方からは,八郷地区の上水道の状況について,ご報告させていただきたいと思います。現在,八郷地区の上水道については,給水制限をしてございます。通常であれば,受水槽に3mほどある水位が,7月の月初めには1mを切りました。今年の異常気象とも言える空梅雨が原因と考えられますが,そのようななかで,水道課では防災無線で節水を呼びかけ,住民の協力を得るとともに減圧措置をしてまいりましたが,好天続きで雨も降ってないという状況がありまして,今月の23日には,水道のポンプを動かせるぎりぎりのところ,27cmまで水位が落ちてしましました。
 そういう状況を踏まえまして,私どもでは23日に渇水対策マニュアルを急遽まとめまして,その上で副市長を本部長としまして,石岡市渇水対策本部を設置し,招集をして対策を練りました。その練った内容ですが,職員の流動体制による水道課への増員。といいますのは月初めから23日までの間,水道課の職員はそれこそバルブの調整とか,水が出ないといったところに,自分の手持ちのタンクを持って水を届けるとか,そういう体制をとっていましたので,非常に疲れてしまって,健康被害が出る一歩手前までいきましたので,石岡市の税務等で行なっていました確定申告の時期に流動体制による応援,これを旧水道課に所属していた職員を対象に,執行体制を協力してもらうなかで,水道課へ出向いて,そちらでバルブの調整とか電話の応対などに当たってもらうよう措置を講じました。もちろん,生活環境部は担当部としまして,それ以前から職員の派遣をしまして,苦情電話等への処理に当たっていたところでございます。
 また,同じ対策本部のなかで決まったこととしては,防災無線に加え,広報車による八郷地区への周知の徹底と。これも,平日,土曜・日曜に関係なくやっていくということで,今現在もやってございます。それから,大口受給者,あるいは団体への個別訪問。これも実施をしております。
 また,ちょうどこの対策を講じている間ですが,園部地区において水道管破裂による漏水事故がありました。このときには,湖北水道から緊急補給を受けまして,合わせまして35tの水をポンプ車によりまして補給したと。こういうこともやってございます。
 そういう経過を経まして,また若干雨も降ったということで,28日には水位が1.4m,それから今朝ですが,夕べの雨などもあり,また広報車等による周知の徹底,こういうことを重ねました結果,今朝は2mを超えたと。そこまで,水位は戻ってきております。
 しかしながら,まだ平常水位である3mには達しておりません。例年ですと,盆明けにはだいたい3mに戻るということですので,現在の取り組みを盆明けまで続けることとしております。
 そして,渇水は,例年ですと8月の一定期間,4・5日ということで対策を講じてきたということですが,今年は7月からということで早まったということであります。いずれにしましても,現状が毎年続くということは,好ましいことではありませんので,抜本的な対策を講じる必要があると考えております。これにつきましても,湖北水道と協議を重ねながら,実際には昨年度から人的交流,人の交流をし,そして2年後くらいから湖北水道の水を八郷地区にもってくるという計画でおりましたが,これにつきましても,前倒しで措置を講ずるよう図ってまいりたいと思います。
 それは抜本的な対策でありますが,来年度も今年と同じような状況は踏まないということをもとに,経費等,あるいは工期等の面において,より容易に取組める方法を現在模索中でございますので,来年度の予算付けにおいては,そういったものをまとめた上で措置をしていきたいと考えております。以上,ご報告申し上げます。
 
川井委員長)ただ今,執行部から八郷地区の水の問題についての報告がありました。
 本件について,ご意見等はございませんか。

塚谷委員)今,部長から報告がありましたが,やはり渇水対策については,日頃から防災無線でやっております。また,対策として職員の流動体制による増員,これはいいことだと思います。そういうなかで,抜本的に湖北水道と人的交流をしながら,前倒しで渇水対策を講じていくということで安心をしたところでありますが,よろしくお願いしたいと思います。

川井委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,ただ今の報告事項に対する質疑を終了いたします。
 ただ今,各委員からもご意見をいただいたわけですが,本件については,市民生活を送っていくなかで重大な問題でありますので,執行部においては,当面の対応はもちろんのことですが,今後,問題解決のための早急なる検討が必要であると思います。
 それらについては,日を改めて,委員会としても調査・検討を実施してまいりたいと思いますので,各委員及び執行部においては,よろしくお願いしたいと思います。
 生活環境部・農業委員会事務局におかれましては、ご苦労さまでした。ご退席願います。
 次に,資源循環型畜産確立事業への対応についてを議題といたします。
 執行部より,説明を求めます。

農政課長)農政課の方から,9月定例会に補正予算として提出を予定しております資源循環型畜産確立事業につきまして,事業の概要等のご説明をさせていただきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
 先に,委員さん方にお配りしております「9月補正予算概要説明」の資料をご覧いただきたいと思います。この事業につきましては,国補事業で実施するものでございまして,補助は総事業費の2分の1以内が国庫補助金でありまして,県費の補助,あるいは市の負担は一切ございません。
 なお,この事業が実施予定されます場所は,石岡市三村地区にございます「有限会社○○○○(会社名)」でございまして,事前にお配りしてございます地図をご覧いただきたいと思います。そちらを見ていただくとお分かりかと思いますが,ちょうどかすみがうら市と石岡市の境に位置するところでございます。ここの施設内の採卵鶏111万4,000羽から排出されます鶏糞,日量にしまして約83.5tとなりますが,今般の事業であります「内燃式自燃方式ロータリーキルン炭化炉」により焼却しまして,その際発生します熱エネルギーを同施設にございますパッキング工場,割卵工場の熱源として利用し,さらには副産物の炭につきましては,肥料として販売するといった計画の資源循環型事業となってございます。
 事業主体につきましては,現在の時点におきまして,仮称でございますが「農業生産法人○○○○(会社名)」ということになってございます。これまで,有限会社○○○○(会社名)では,排泄される鶏糞を発酵処理方式によりまして処理をしていたということから,大量の臭気が発生するため,周辺住民より悪臭対策が,一日も早くということでまとめられていたようでございます。
 さらには,近隣市のかすみがうら市におきましては,平成18年の第4回定例会等でも「悪臭対策を一日でも早く」といった旨の一般質問が3名の議員さんからされているといった状況も聞いております。
 このような状況から,有限会社○○○○(会社名)としましても,数年前から国や県,そして市等の指導・助言のもと,様々な補助事業等の導入について,検討に検討を重ねてきたところでございます。今回,悪臭の発生を大幅に抑えることが可能である焼却施設を整備するといったこの国補事業が,国の内諾の見通しがついたということで,今後,資源循環型畜産確立事業の導入に向けた形で,事業主体の方から,事業実施計画の関係書類が市の方に提出され,その後,県南総合事務所,さらには県を経由しまして国の方にあがっていくものと言うふうに予定してございます。
 次に,事業費の概要でございますが,内燃式自燃方式ロータリーキルン炭化炉2基,合わせまして9億9,200万円,コンベアー一式6,603万7,400円,建築工事3,495万円,熱交換設備が3,740万円,給排水・電気工事の方が4,780万円ということで,事業総額11億7,818万7,400円となります。したがいまして,総事業費の2分の1以内が国庫補助金ということになりまして,次回定例会には,この5億5,000万円の歳入歳出補正予算増について提出を予定するものでございます。
 次に,この焼却施設の設置について,簡単でございますが,その概要についてご説明させていただきますので図面の方をご覧いただきたいと思います。
 最初に「ガスの流れ説明フロー図」というのがございますが,そちらをご覧いただきたいと思います。この焼却施設の設置につきましては,まず鶏糞,これは鶏舎のコンベアーによりまして,図面の@の乾燥機に運ばれて水分を飛ばすというようなことでございます。その後にAの内燃式自燃方式ロータリーキルン炭化炉,これで焼却するわけでございますが,ここで発生したガスにつきましては,Bから最後のHの煙突まで装置を経由いたしまして,最終的にクリーンなガスとして,煙突から大気に放出されるというようなことでございます。
 それから,熱につきましては,同施設内のパッキング工場や割卵工場の熱源として再利用する計画となってございます。
 一方,内燃式自燃方式ロータリーキルン炭化炉されました鶏糞の炭につきましては,「設置平面図」をご覧いただきたいと思いますが,右下にございますコンベアーによりまして,こちらの方の炭受入れ等に運ばれるといった資源循環型の焼却施設となってございます。
 最後になりますが,図面の最後になります。全体平面図,現在の鶏舎の位置図になりますが,今回事業を予定しておりますこの焼却施設につきましては,この図面左下の斜線の発酵棟というものがございますが,そのなかにこれらの焼却施設が設置されるという予定になってございます。
 以上が,次期定例会の方に,補正予算として提出を予定しております「資源循環型畜産確立事業」の概要でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の件について,ご質問等ございましたら,挙手によりお願いいたします。

磯部委員)今回の事業における石岡市の位置づけといいますか,役割というのはどういうふうになっておりますか。

農政課長)市の方の,先ほどもちょっと申しましたように,窓口,いわゆる受付の窓口が県等の要綱,あるいは市の方も要綱がございますが,こちらの方で,市町村,事業主体の方からそういった計画書等を含めまして申請をすると,提出をするという要綱になっておりますので,市としては,まず受付をするという役目がございます。そのあとでは,一般の事業と同じように,最終的には先ほど申しましたように,国までその計画書等があがって承認された上で,逆に交付決定なり,そういうものが国から県,そして市の方に流れてきます。それに基づいて,事業の方を実施していくという形になろうかと思います。細かい指導につきましては,当然,市だけの技術といいますか,能力といいますか,これだけの大きな施設ですので判断がなかなか難しいところがあります。もちろん,県等の指導をいただきながら,やっていかなければならないと思っております。以上でございます。

磯部委員)その場合,工事期間中のトラブル,あるいは業者と施行者の間で機種等の変更があったとか,そういう事案が発生したときに市としての責任といいますか,対応はどの程度まで受けなければならないのかお伺いいたします。
 市が窓口としてやるというのであれば,これだけの大きな事業ですので,その補助金のなかに石岡市に対する事務経費ぐらいの補助があってもいいのではないかとも思います。それは,別といたしましても,建設途中におけるトラブル,それに対して市はどのような責任を負わなければならないのか,その辺は明確にしておくべきであると思いますが,この辺はどうなっておりますか。

経済部長)ただ今,磯部委員から話がありましたように,確かに事業中のトラブル等もございます。これにつきましては,まず施設を始まります前に,地域の皆様方の方へ説明会というものを開かせまして,十分ご理解をいただいた後に実施をすることで考えております。
 ただ,そのなかでも,やはり苦情等が出る場合もございます。「におい」という部分ではございません。工事中には騒音という問題もございますので,その辺の地元の方への対応につきましては,市が携わらなければならない部分があるという判断をしております。市で対応できるものは市で対応しなくてはならないと思いますが,これにつきましては県とも詰めまして,県の立場,市の立場というものを明確にしたなかで事業を推進していきたいというふうに考えております。

磯部委員)その辺はぜひとも,きちんとした事前の打ち合わせを県とし,明確にしておいていただきたいと思います。事が起きてから,後を追いかけて対応することのないようにしていただきたいと思います。
 それから,このシステムは,今までにどこかで事例とかはありますか。今までは,乾燥によって処理をしていて,湿気を帯びてくると臭気が出てくるということでしたが,今回の場合は燃やすということです。そういう面で,これまでにこのようなシステムでやってきたというところはあるのかお伺いします。

経済部長)この施設の他での実績といいますか,事例につきましては,現在,調査をしております。それは,つい最近,この方式になるということで変更がされました。その関係もございまして,この方式がどこで取組みがされているのか,まだはっきり掴んでおりません。最終的には,今月といいますか,8月のお盆過ぎ,できれば現地も見てきたいという感じもございます。そういうことで,現在,調査をしているところでございます。聞くところによりますと,1か所ないし2か所くらいあるという情報を得ておりますので,確認をしながら進めていきたいと思います。

磯部委員)1か所ないし2か所といいますと,いわば実験的な部分もあるのではないかなとも思われます。そうなってまいりますと,当然,いろいろな面でトラブルが起こりかねないということで,対応・対策というものは万全を期してもらいたいと思います。
 また,この副産物の炭については,肥料の原料とするということです。これについても,今まで前例がないと。物によっては,燐が多すぎるとか,窒素が多すぎるとか,石岡の湖北環境衛生組合もそうですが,そういうものが含まれて肥料に適さないとかいうケースも出てきます。ですから,その辺もこれから始まることであり,前例もあまりないということであれば,ここで一概には言えませんが,そういうことも十分に関係機関に検討させていただきたいと思います。

島田副委員長)今回の事業ですが,当然,国補事業ですので,会計検査の対象になるわけです。そのとき,法人が5億円もの補助金を受けるわけですが,もし会計検査に該当したとき,市として対応できますか。あまりも,額が大きいわけですので,その辺の不安はありませんか。

経済部長)確かにおっしゃるとおり,会計検査の対象になることは間違いないと思います。そのときの対応ですが,市としてこれに対する概要等については説明できますが,やはり,中味の説明とういうのは大変難しいと思います。現在,会計検査を受ける場合に,この設計関係,コンサル関係の概要説明について,会計検査の会場に入れるようなしくみになっております。そういうことを踏まえまして,この設計会社とも十分に詰めたなかで対応をしていかなければならないと考えておりますが,これだけの施設,これだけ金額というよりも,やはり中味の問題,こういう状況で,こういうふうになっていますという説明は,炉の問題となりますので大変難しい問題であると思います。その辺については,コンサルを踏まえたなかで,会計検査の対応をしていかなければならないと考えております。

島田副委員長)我々が見ても,普通の会計検査における工事等は,ある程度地元業者でも理解できると思います。今回は,機械が対象なわけです。これについて,市である程度の形,こういう形式だということで,見たり,聞いたり,現物を分かっていれば,ある程度の指導もできるとは思いますが,これ図面を示されて,このように工事をしますと言っても,違うかどうか実際は分からないわけです。それで,もしも会計検査に該当したといったらどうですか。
 今,畜産業界は非常に厳しい状況にあります。農村部の養鶏をやっている方は,500万円の餌を与えても卵は400万円くらいだと言っています。そういう状況があるなかで,私は1社に対して,5億円もの国補事業が入って,その窓口に石岡市がなると。そして,会計検査が入ってと。また,もしも,この会社が終りということになるということも考えなければならない。そういうときに,責任の所在がどこにあるのか。会社の内容についても全然報告もないし,どういう経営をしているのかも分かりません。
 それで,申請書は「○○○○(会社名)」になっておりますが,この設計の段階では,「○○○○(会社名)」と名前が違っております。これはどういうことなのか。会社の内容等は調べてありますか。

農政課長)先ほど仮称ということで,事業主体の方についてお話をしました。こちらの設計図の方では,先ほどありましたように「農事生産法人○○○○(会社名)」となっておりますが,この設計書の図面等を取り寄せた時点では,そのような名称でいこうかなということで,途中の経過になるかと思います。それで,現在,進めておりますのが「農業生産法人○○○○(会社名)」というような名称を使って,農業法人化をしていくというような方向でおります。あとは,こちらに付けておりませんが,計画書,あるいはそれらの関係書類につきましては,いわゆる資金計画といいますか,将来の売上等を含めた資金計画書が提出される予定でございます。そういったことで,形的には現在と別な会社といいますか,組織となりますので,将来的な資金企画というものがあがってくるということでございます。

島田副委員長)先ほど申し上げましたが,今の酪農家,養鶏,ブロイラー,養豚,すべてが大変であるということです。親の代,息子さんの代といったように,この地域で三代もやっていますといった畜産農家が,本当に窮地に立たされているといった状況のなかで,1社に対して5億円もの補助金が出されるということが,どうしても腑に落ちないと言いますか。石岡市の農林予算の一番大きいので,休耕で1億9,000万円くらいだと思います。石岡市全体の。その倍以上のものを,何かインテグレというか企業的な畜産経営といいますか,そういう会社にすんなり補助がいくということが,何か腑に落ちないような気がします。
 そこで,市としては,方向といいますか,現状をどのように理解をしているのか考えをお聞きしたいと思います。

経済部長)島田委員のおっしゃるとおり,大変,畜産だけではなく農業全体が相当に厳しい状況のなかで,1企業に対してこれだけの補助金というのは,国の補助であろうと,やはり同じ考えだと思います。ただ,国の方で,県も同じですが,地域バイオマスということで,「バイオマス日本総合戦略」といいますのが,国におきまして戦略を閣議決定しております。そのバイオマス日本総合戦略に基づきまして,茨城県におきましてもバイオマスタウンという地域バイオマス構想をたてまして,その構想がたっていない県に対しては補助の対象としないということになっております。茨城県,国におきましても,こういう構想をたてたなかで,今後,循環型社会,バイオマスの利活用,逆にエコ農業というような取り組みを進めているという状況のなかで,やはり,市の農業予算の倍近くの予算であっても,この事業を進めなくてはならないという現状がございます。ただ,この資源循環型畜産確立事業についての補助要件,これにつきましては,環境関係も携わっております。これを一つだけ読ませていただきますと,「環境問題が発生しているか又は発生するおそれがあり,防止の必要がある地域の場合は補助要件としてみなす」という形になっております。ということで,農業関係に関する補助という形ではございますが,実質,環境関係のための補助という形で出されております。ただ,環境庁の補助ではなくて,農林水産省の補助ということで,資源循環,バイオマスという形になっております。本来であれば環境型の補助であるのが正解かなというのが私も受けているところでございますが,やはり環境の補助がないということで,補助要件に関しまして,ただ今申し上げました環境問題が取りざたされておりますので,地域近辺の方々が悪臭対策に苦慮しているという状況でございますので,それも踏まえたなかで事業を行なわなければならないのかなと考えております。

島田副委員長)それから,111万羽の採卵場ということですが,三村地区に建設されて,今までの経過のなかで,今までは鶏糞を発酵処理して,たぶん堆肥か,または地元の方々に何らの方法で使ってもらっていたとか,そういう情報とかデーター等はございますか。地元のつながりがあれば,お聞かせいただきたいと思います。

農政課長)今のご質問ですが,発酵処理方式で現在までやっております。それは,たぶんご承知のことと思いますが,15キロ入りくらいのビニール袋に入れて,乾かした鶏糞を販売しているというような状況です。ただ,あまり地元には還元がされていないという状況で,業者を通して販売をしているといった状況です。

島田副委員長)今回は,炭にして肥料の原料として販売するということです。これは,たぶん鶏糞の炭ですので,燐酸分,カリが相当残っていると思います。今,せっかくのこういうふうな形で,地元でも許可されて進められるとするのであれば,やはり,この炭が肥料として,今,4月から中国の燐鉱石が日本に来ないと,世界的な燐酸不足ということで,だいたい燐酸肥料が2倍に価格が上がっております。燐酸肥料を使っている,基にしている複合化成といいますが,そういう肥料も6割から7割価格が上がっているというような状況のなかで,やはり,地元の企業として,そういうようなことに対して貢献ができるのであれば,市の条件の一つとして入れるお願いをしてみてはと思います。

経済部長)ただ今,島田委員からございましたとおり,今,大変肥料が高くなっております。そういうことも踏まえまして,成分的には,委員が言われましたように燐とカリが多くなるという報告を受けております。これを,現在の考えが販売会社を通じて販売をしていくというような考えもあるようですので,その辺については地元への還元,それをまず優先していただくことで,今後,協議を進めていきたいと考えております。やはり,地元への還元については,同じ値段で還元されたのであれば,逆に地元への貢献はございませんので,その辺は,今後,十分に企業と詰めていきたいと考えておりますので,よろしくお願いしたいと思います。

川井委員長)ほかに発言は,ございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で本件の審査を終了いたします。
 経済部におかれましては,ご苦労さまでした。ご退席願います。
 次に,生活環境部より,委員会への報告漏れがあり,その点について申し出があります。内容としましては,東地区交番についてということであります。
 この際,各委員にお諮りいたしたいと思います。
 本申し出について,許可することにご異議はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ご異議なしと認め,生活環境部の出席を求めます。
 生活環境部長大野君,次長村田君,市民生活課長鈴木君が出席をいたしました。
 それでは,東地区交番について説明願います。

市民生活課長)石岡東地区交番,仮称ではございますが,ご報告させていただきます。市民が安全で安心して暮らせるよう,安心安全対策の推進を図ってきたところでございます。
 特に,村上・六軒線の通る旭台地区及び東光台地区におきましては,交通量も多く,また,住宅や商業施設が増え,その防犯上の面から,県をはじめ関係機関に交番の設置ということで要望を重ねてきたところでございます。
 また,この東地区への交番設置は,地域住民からも強い要望がございました。そのようなことを踏まえ,再三に亘る働きかけを行ないました結果,お手元にご配付いたしました資料に地図に示す場所に,このたび県の方から,本年度中に交番設置の連絡がございました。
 今後,設置に向けた工事等が始まり,本年度中には完成ということになりますので,委員の皆様にご報告申し上げます。

川井委員長)以上で,東地区交番に関する報告は終わりました。
 ただ今の報告について,ご質問等はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で本件については終了いたします。
 執行部におかれましては,ご苦労さまでした。ご退席願います。
 次に,その他の件で事務局より発言を求められておりますので,これを許します。

事務局書記)過日,実施いたしました当委員会の先進地視察の報告書をお手元に配付させていただきました。その内容について,ご報告をさせていただきますので,ご確認をいただきたいと思います。
 まず,期日でございますが,6月25日から6月27日にかけまして,3市を視察したわけでございます。
 次に,視察地及び視察事項についてでございますが,最初に石川県の小松市でございます。
 視察内容は,「こまつの食と農業・農村ビジョン」ということで,調査事項といたしまして,ビジョン策定の経緯,ビジョンの内容,具体的な取組み,市民意識の変化等について,農務課長の方から説明を受けたわけでございます。この課長は,本省より派遣されている方でございました。
 次に,福井県の福井市における市民協働のまちづくり事業と市民協働条例について視察をしたところでございます。当市においても,総合計画や新市建設計画においても協働が基本理念となっているわけでございます。また,今年度,生活環境部の方で,市民協働条例の策定が進められているところでございます。
 そういう状況を踏まえ,調査事項としまして,市民協働条例については,制定の経緯,条例の内容,上位計画との関係,条例による協働の取組み,推進体制等について担当者より説明を受けたわけでございます。また,協働によるまちづくりの実践例としまして,地区のまちづくり支援についての具体的施策や市民の意識について,詳細なる説明を受けたわけでございます。
 次に,坂井市については,坂井地域交流センター「いねす」,農業によるまちおこしの拠点施設を視察したわけでございます。施設には,地域で生産された農産物直売所,地域の食材や施設内で製造されたとうふ・みそを使ったレストラン,体験施設の「たくみ工房」、「料理工房」、地場産の大豆を使った味噌や豆腐をつくる工房、その他に研修室、112席の多目的ホールの内容及び施設について,つぶさに視察をしたところでございます。
 次に,当日説明を受けた内容,そして委員との質疑応答ですが,その詳細につきましては,報告書に記載のとおりでございますので,報告書をご確認いただきたいと思います。
 以上でございます。

川井委員長)ただ今,当委員会の先進地視察報告書についての説明が事務局よりありました。今回,視察を実施いたしました3市は,当市が現在抱えている課題,また,今後取組みを推進していくべき事業,それらについて十分に役立つものであります。これらを,今後の委員会審査に参考としてまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 次に,次回の委員会でございますが,先ほども担当から報告がありましたが,八郷地区における水の問題,これは抜本的な取組みが必要でありますので,執行部とともに問題解決のための協議を行なっていきたいと思います。
 また,所管における事務事業等,それらについても現状の報告を求め,審査を行ないたいと思います。
 このような,方向性で進めてまいりたいと思いますが,よろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 なお,開催期日等は,副委員長と協議の上,決定次第ご通知申し上げます。
 ほかに,何かございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で市民経済委員会を閉会いたします。
 

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