〒315-8640
茨城県石岡市石岡一丁目1−1
Tel 0299(23)1111 内線310

gikai@city.ishioka.lg.jp

議会中継
  


 第8回委員会 (1月22日)
出席委員 川井貞夫委員長,島田久雄副委員長,菱沼定夫委員,磯部延久委員,大和田俊樹委員,塚谷重市委員
市執行部 【経済部】
経済部長(市村章二),経済部次長(上田実),商工観光課長(沼田耕)
議会事務局 議事法制課長(佐々木敏夫)


川井委員長)ただいまから,市民経済委員会を開催いたします。
 本日の審査案件は,国民宿舎つくばねについて,朝日里山学校について,ふれあいの森についてであります。
 次に,審査案件説明のため,委員長において説明員として出席を求めた者の職氏名は,経済部長市村君,経済部次長上田君,商工観光課長沼田君,以上であります。
 審査に入る前に事務局より発言を求められておりますので,これを許します。

事務局書記)お手元にご配付いたしました資料のなかで「石岡市市民との協働まちづくり条例」制定のためのアンケート,調査協力のお願いというものをご覧いただきたいと思います。
 このアンケートでございますが,現在,生活環境部で進めております条例策定に向けまして,区長あてに送付し,そこから意見や意向を把握し,それらを基礎資料とするといった趣旨で行いたいということで,委員会の方に提出されております。
 本来であれば,担当所管部が出席をいたし,ご説明するところでありますが,本日の委員会と,担当者の先進事例の調査に伴う出張が重なりまして,本日はこのような形でアンケートを実施するということを事務局の方からご報告したわけでございます。
 なお,アンケートの集計結果や策定の進捗等につきましては,今後,その報告ができる段階で委員会の方にお示ししたいということでございますので,その時点で,正副委員長と協議をしまして,委員会の開催を進めていきたいと考えております。
 本日はこのようなアンケートを実施するということのご報告のみということで,ご了承いただきたいと思います。
 以上でございます。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 それでは,これより審査に入ります。
 最初に,国民宿舎つくばねについてを議題といたします。当該施設につきましては,昨年,委員会として現地視察を行い,さらに第4回定例会におきまして,指定管理に関わる審査を行ったわけであります。
 そして,委員の皆様に送付しましたとおり,国民宿舎施設検討委員会提言書が市長に提出されたわけであります。
 最初に,施設検討委員会の提言書,に施設の現状,産業文化事業団の公益法人化の問題,それらを踏まえ,執行部においてどのような考えをもっているのか説明を願います。
 なお,発言の際は、挙手をお願いします。

経済部長)審査の前に貴重な時間をいただきまして,申し訳ございませんが,ご報告を一つさせていただきたいと思います。
 経済部発注でございますが,国補林道開設工事「半田線」におきまして,開設工事中に作業員の死亡事故が発生いたしました件につきましてご報告させていただきます。
 請負業者が柿岡の市村土建株式会社でございます。12月27日午後4時35分ごろ,林道半田線におきまして重機運転者がエンジン停止を省略しまして,その関係から誤作動によりまして,重機が回転をしてしまいまして,その重機と,もう一台の重機のなかで挟まれたということで,死亡事故が発生いたしております。
 事故報告が工務店の方から出されまして,市としての対応としましては,石岡市建設工事等請負業者指名停止等措置要綱第2条に基づきまして,1月8日から3月7日までの2か月間の指名停止を行っております。
 林道につきましては以上でございますが,その後,同業者におきまして1月6日12時35分ごろでございますが,下水道工事におきまして作業員の負傷事故が発生をいたしました。やはり再度委員会を開催いたしまして,石岡市建設工事等請負業者指名停止等措置要綱に基づきまして,1か月の指名停止ということで適用をいたしましたが,指名停止期間中の事故でございますので,指名停止期間の特例ということで,その2倍が適用されるという要綱になっております。そういうこともございまして,やはり,その事故に関しましても2か月の指名停止を行うということになりまして,1月16日から3月15日までの指名停止期間ということで指名停止をしております。
 これにつきましては,1月8日から同業者に対しまして,3月15日までの指名停止期間ということになるかと思います。工事ごとの停止処分ということでございますので,林道,下水道と単独指名停止という形でございます。そういうことで,業者に対しましては,同業者ですので,林道における3月7日までの指名停止から,さらに3月15日までということで8日間ですか,期間が延びているということでございます。
 以上でございます。

商工観光課長)国民宿舎つくばねについて,平成20年12月26日に国民宿舎つくばね施設検討委員会におきまして,委員長の中村茂夫様より市長に提言書が出されたところでございます。お手元に配付しました資料1が提言書でございます。提言の内容につきましては,次ページの提言書というなかでございます。
 国民宿舎つくばねにつきましては,昭和49年の開館ということになっておりまして,120万人の方の利用がある施設でございます。ただ,築30年が経過しているということで,老朽化が目立ってきているという状況でございます。
 特に老朽化につきましては,大規模改修或いは改築,既存施設の存続といったことを考えていきますと耐震補強というものが出てくるということで,平成27年までに完了しなければならないという状況下にございます。この耐震化とあわせまして,産業文化事業団の問題も出てきているわけでございます。公益法人改革というものがございまして,平成25年11月までに公益法人改革に基づいた形で,産業文化事業団のありかたを進めなければならないといった状況が,並行して起こってきております。こちらの問題につきましては,耐震化とあわせ連携しながら,進めなければならないといった状況になってございます。
 そういうなかで,国民宿舎つくばねは,八郷地区唯一の大型施設でございます。そういう施設でございまして,地元のなかでも利用されているというような状況がございます。
 結論としまして,下の方でございますが,このため,今後ともこれらの機能が存続することへの期待意見が多数示されたわけでございます。このようななかから,委員会としましては,地域振興を推進するためには,宿泊施設の必要性は認めるというようなことでございます。
 ただ,老朽化,既存施設の大規模改修,耐震化の問題,或いは利用客のニーズの問題,そういうことがございます。国民宿舎つくばねにつきましては,終期を定める必要があるだろうというようなことでございます。公益法人改革に伴う移行期間である4年というものを,終期を定めてはどうかというようなことでございます。その期間中に設置や規模,運営形態,また,民間施設の誘致などを含めた新たな代替え施設の整備に向けた協議をすべきであるというような提言書の内容となってございます。
 市の立場としましては,委員会の提言内容,こちらにつきましては尊重していくというようなことで方向性を出しておりますけれども,21年度中にはどのようにするのか,きちんとした方向性は定めなければならないと考えてございます。いずれにしましても,21年度以降の現状のなかで,大幅な減収といった財源的な問題がございます。こういう厳しい財政状況のなかで判断せざるを得ないのかなと考えてはございます。
 こういうなかで,国民宿舎の位置づけとしまして,市全体の施設,他にも様々ございます。優先順位等を調整しながら,市全体の総合的ななかで,計画的に進めなければならないと考えはございます。観光サイドとしましては,宿泊施設というものは必要であるという認識は持ってございますので,その辺を含めながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の説明を含め,ご意見等はございませんか。

塚谷委員)今,課長の方から提言書の説明があったわけですが,観光としてこれから宿泊環境の整備というものは重要であると思います。今回,この提言書においても,その方向性が示されているわけですが,経済部としても,早急にこの方向性の判断について取り組まなければならないと思います。この4年間の間に,説明のあったようなことをするわけです。この取り組み等について,どのような考えを持っているのかお伺いします。

経済部長)経済部としましては,ただ今課長の方から説明いたしましたように,観光の面,朝日里山学校の関係もございますので,やはり,宿泊施設は必要不可欠な施設であるという認識はしております。
 しかし,このつくばねの現在の施設,今の建物につきましては,老朽化や耐震化の問題で使用していくのは困難だろうという判断をしております。先ほども出ましたが,この4年間のなかで,この21年度には方向性を出したなかで,存続若しくは廃止ということで決断を市長の方からいただきまして,もし,存続ということになれば取り組まなければなりませんし,間に合わせなければならないということでございます。やはり,規模,形態等も調整しなければなりませんし,また,民間施設の活用も効果的にしていかなければならないだろうとも考えております。これは,現在,21年度からの税収がかなり落ち込むだろうという見方をしております。そういうなかで,新たな財源を見出すということは困難な状況でございますので,その費用等についても十分に調査,検討をしなければならない期間でございます。そういうことも踏まえまして,市長の判断を仰ぎながら早急に調整をしていかなければならないと考えております。

塚谷委員)ただ今の部長の説明で分かりましたが,ただ,この4年間の間につくばね,そして産業文化事業団の赤字が少しでも減るような指導,方向性を徹底してやっていくことが大切であると思います。その点についての指導,意識改革はどのような考えを持っているのかお伺いします。

経済部長)産業文化事業団に対しましての指導,意識改革につきましては,1月14日に事業団の職員,約30名を集めまして,私,次長,課長,課長補佐ということで,公益法人制度のあり方,また,逆に公益法人がはずれた場合はどうなるのかといったこともございまして,指導的なことを行ってきております。これは,逆に今後,定期的に指導していかなければならないと感じておりますので,事業団と日程を調整しながら,職員全体の士気の高揚を図っていきたいと考えております。

島田副委員長)今,部長のお話で内容的な方向性が見えたような気がします。やはり,石岡市の観光事業,将来に向けた一貫性が大切ではないかと思います。財源がないよということでだけではなくて,やはり,旧八郷と旧石岡が合併して,筑波山から霞ヶ浦までということが,石岡市の一番の財産という部分,これをアピールする必要があるのかと思います。
 今,生活環境部では,協働のまちづくり条例の制定が進められているわけです。今日は,説明がないということですが,これについても,やはり行政主導ではなくして,住民の目線で協働のまちづくりというものが基本であると思います。そういうなにか目標,制定するについても一番大事なのはここですよと。それは,観光事業についても,石岡は筑波山から霞ヶ浦だという部分というのは,明確にしていっていただきたいと思います。
 このつくばねの問題,財源がないというのは分かりますが,やはり,そういう時代だからこそ英知を絞って,これだけは守っていこうということがなければならないと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。

塚谷委員)やはり,つくばねの場合は,昭和49年に開館をして,それから提言書にも載っているように120万人の利用があったということです。そして,旧八郷時代には,それが一般会計にまわるような利益を得たときもあるということです。そういうような栄えたときもあるわけですので,やり方次第では,これからの観光情勢のなかでは,つくばねも伸びる要素もあるのではないかと思います。
 旧八郷町時代に,コンサルタント入れて,つくばねの状況等をチェックしたときがあると思います。それなどを参考にしているのかどうか。やはり,誘客に対する職員の意識改革というものも必要であると思います。ここにきて,徹底的にそういう面について指導をしてもらいたいということで,もう一度お答を願いたいと思います。

経済部長)確かにおっしゃるとおり,職員の意識改革なくして経営は変わらないというのが基本でございます。これにつきましては,十分,私たちの方も事業団の職員ばかりではございませんが,職員に対しましては教育していきたいということで考えております。

川井委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で本件に対する審査を終了いたします。
 次に,朝日里山学校についてを議題といたします。現在,どのような事業を行い,利用状況等はどうなっているのか,そして今後どのような計画を持って進めていくのかご説明願います。

商工観光課長)朝日里山学校の現在やっている状況でございます。お手元の資料2でございます。体験メニューの充実ということで,現在,調整をしてございます。
 体験メニューの中身としましてはジャムづくり,地元産のものを使ったジャムづくりということで行ってございます。次に,そば打ち体験です。こちらは,指導者がおりますので,そういう方との調整を行いながら,そば打ち体験を行っているというようなところでございます。それからピザづくり体験。家庭等ではできないような,石窯にこだわったなかで進めてございます。こちらにつきまして,指導できるものがいなかったため,指導者からの育成という形になってございます。地元の方との研修会を行いまして,また,そこを担当しておりますアルバイト等にもピザづくりを覚えてもらいまして,数をこなすなかで指導ができるようになってきているというような状況になってございます。餅つき体験もございます。こちらにつきましては,白いもちですね。そちらの餅つきです。あと,1月にならせ餅づくりの体験を行ってございます。これから,ヨモギの餅なども計画していきたいと進めてございます。木工体験としましては,ウッドバーニングということで,電気ごてで焼きながら絵を描いていくようなものでございます。つくばね森林組合と調整しながら,こちらにつきまして・u桙ヘ,少人数でもできるというようなメリットもございますので,職員のなかでも研修会を受けまして,指導的なものに持っていきたいというふうに考えてございます。竹細工につきましては,ミニ門松づくりというようなことで,今後,竹の器作りといったものも調整していきたいと進めてございます。
 次に,イベントでございますが,2月11日に「筑波路そば打ち大会」ということで,筑波山周辺5市連携によるイベントを計画してございます。今,各市との調整が済みまして,パンフレットが間もなくできあがるといった状況になってございます。
 次に,21年度の事業メニューの調整ということで,農業体験,田植え,稲刈り,野菜収穫等を計画してございます。現在,農協との連携のなかで,1,500名くらいの計画がなされてございます。それから,竹の子狩りですが,これは場所の確保ということで,地元に当たっているところですが,1・2名の方が協力してもいいという形で承っておりますので,こちらの方はぜひ進めていきたいと考えております。竹の子狩りにつきましては,旅行会社でも興味を持っておりまして,こちらと何かを組み合わせたなかで,ツアーの商品にできないかということで調整してございます。観光果樹につきましては,果樹狩りと体験メニューの組み合わせという形で調整していきたいと考えてございます。
 現在,行っておりますのは,いちご狩り体験とピザとか,その他の食べるものとの組み合わせという形で進めてございます。陶芸教室につきましては,現在,きちんとした形での陶芸の組織をつくる段階までにはなってございます。そういう組織と調整しながら,陶芸教室の開催ということで進めてございます。
 次に,現在の運営体制でございますが,職員交代で月曜以外は行っております。あとアルバイト2名ということで,3名体制で通常,運営を行っているところでございます。体験・イベント等がある場合は職員が応援体制にいくと。或いは,それ以上の場合は,地元応援という形でお願いしているところでございます。それから,運営体制につきましては,やはり,職員が交代ということで,なかなか前日との意思疎通が難しいような状態も現実的に起こってございます。そういうなかで,専属の担当職員を配置すべきであろうというような形で,現在,当局の方への要望を行っているところでございます。
 次に,ピーアール活動でございますが,1月8日に里山学校のホームページを開設したところでございます。昨日までのなかで,アクセス1,716件というような数字が出ております。朝日里山学校の紹介のパンフレットは作成しまして,今,校正中に入っているところでございます。それから,観光案内等の資料という形で,近隣或いはこちらの石岡市を含めたなかで,そこで観光案内ができるような手元資料の充実を,今,図っているところでございます。案内看板の作成ということで,里山学校についてはちょっと分かりづらいということで,現在,案内板の作成ということで,本格的なものになってきますと,かなりの経費という形になってきますので,車で来られる方に目につくようなところへ看板を設置していきたいというふうに考えてございます。あと,旅行会社へのPRということで,旅行会社等が行っているホームページもございますので,そちらへのリンクとのなかで調整をしていきたいなというふうに考えてございます。それから,訪問という形で,千葉,埼玉,東京関係,何かの手づるを使いながら訪問を行っていきたいというふうに考えているところでございます・u栫B
 こういう計画のなかで,現在,体験を行ってきておりますが,ジャムづくり,そば打ち,ピザづくり,森林体験,あと料理教室ですか,12月末で140名ほど体験がございました。それから,見学に来られた方は149名で,289名が朝日里山学校を訪れている状況でございます。
 今後につきましては,とにかく専属の担当職員が欲しいというような切実なところがございます。そういうなかで,今後の21年度からの運営をさらに詰めていきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

川井委員長)以上で説明は終わりました。
 ただ今の説明を含め,ご意見等はございませんか。

磯部委員)何点かお尋ねします。この体験メニューは縷々出ておりますが,すべて単発メニューですね。里山学校としての柱,セールスポイントなるような事業は,今後どのように考えているのかお尋ねしたいと思います。

商工観光課長)里山学校のセールスというなかで,地域との連携のなかで活性化を図るというようなものがございます。朝日里山学校だけで,完結するというような事業展開ではなくて,地域との連携という形で進めておりますので,地元産の食材,或いは里山の風景,そういったものを活用しながら,里山のセールスポイントという形で持っていきたいなと考えてございます。

磯部委員)初めての事案ですので,担当としても何をしたらいいのか迷っているところではないかと思います。しかしながら,答弁をお聞きしていまして具体性に欠けているように思います。やはり,里山学校が成功するか否かによって,今後の各小中学校の統廃合による廃校ができたときの跡地利用,こういうことまで影響を大にする事業だと思います。そうなってきますと,市のトップがもう少し真剣に考えるのか,担当課の方で検討するのか別次元として,その辺は具体的にね。よそにない里山学校のシステムをつくるとか検討していかないと。ただ単発的にジャムづくり,それはそれでいいでしょう。地元産のいちごを使って,地場産業の育成にもつながる,結構なことだと思います。ただし,朝日里山学校には宿泊施設がないんですね。
 私どもの委員会においても,先進地を視察してきたなかで,宿泊機能がないところは,まず赤字というのが現実でした。宿泊施設があるところは,非常に努力をされていて,逆に市の方に地代を払っているようなところもありましたよね。そういうことを踏まえたときに,宿泊がないのであるならば,宿泊がないような里山学校の運営を今後どうしたらいいのかといったことを大いに検討していかなければならないと思います。出たところ勝負の事業では,これから成功はおぼつかないのではと思います。その辺は,事業のことですから,ここで云々言ってもはじまりません。担当課として,その辺は十二分にあらゆる角度から検討していただきたい。
 次に,先ほど課長からの説明のなかで,21年度に向けて専属担当職員の配置を要望しているということでした。これは,要望する事案ではないと思います。現に11月24日に開校した時点で,これは片手間でできる事業ではありませんよ。例えば,課長が向こうへ行ったり,こちらをやったりしているようですが。或いは,担当が一人いましたね。彼にしましても,別の仕事もしているわけです。どんなに能力があっても,ふたまたをかけてできるような事業ではないんですよね。ですから,私はスタートする時点から申し上げてきましたが,執行部とよく協議をしていただいて。職員もかわいそうだと思うんですよ。商工観光課にいて,里山学校もみろ,商工祭,産業祭,そして石岡のお祭りのことまで会議に参加しろと。そのような片手間でできるような事業ではないんですよ。これ,単年度事業ではありませんからね。単年度事業ならば,片手間でも十分できます。
 ですから,この辺が現実問題として,一例を出しますがね。ある大手のスーパーは,これは短いときには3か月,長いときには6か月,市場調査を毎日やるんですよ。何曜日の午前中はどういう人が通るのか,近くにどういう企業があるのか,どういう学校があるのかと。それで,学校の場合は,中学校か小学校か,それとも高校か。それによって,今の若者のおにぎりの中身はこういうものが好みだと。そういうことを再三再四,詳細に検討してね,スタートしたところは全部成功しているんです。私は,準備が大事だと思うんですよ。
 それで,答弁では,市の職員が交代,そしてアルバイト2名ということで運営していくということですが,21年度から専属職員を要望すると。これは,要望事案ではなくてね,きちっと専属を立ててね,その人に権限を持たせて。その代り,ある程度の責任も遂行してもらう。そういう体制を整えていかないと。皆さんもそうだと思うんですよ。1年なら1年,2年なら2年やって人事異動で配置換えになる,そういうことでできる事業ではないんですよ。ですから,その辺は,基本的な発想を持たないといけないと思いますが,部長はどのような考えをお持ちですか。
経済部長)確かにおっしゃるとおり,確かに事業に関してメインというものは必要だということで,先の一般質問のなかでも,石岡市独自のものをうちたてていかなければならないということをお答えしているかと思います。やはり,ご指摘のとおり,宿泊施設を持たない施設は,なかなかやっていくことは大変であるということは認識しております。先ほども出ましたが,温泉,つくばね,キャンプ場といった施設が近隣にございます。そういったものを組み合わせた宿泊体験も考えていかなければなりませんが,やはり,単独でというのが原則でございますので,組み合わせは行いますが,ここでマイナスというのではなくて,ここで利益を得るような事業を展開していかなければならないと考えております。これは,先ほど課長からご説明しましたが,3月までは申込で行うということでやっております。4月以降は,フリーな状況で皆様方に入っていただくもので,予約も受け付けますが,フリーを優先的にしていきたいと考えております。そういうことで,まず来ていただくことが先でございます。そこで,朝日里山学校のメインは何だろうというものをうちたてていかぁw)ネければならないのが,3月までかなということで考えております。
 また,専属の担当でございますが,現在,11月1日付で商工観光の課長補佐を専属で付けておりますが,これにつきましては,専任でやっていくと,片手間ではないということで,市当局の方に要望というよりも,もう付けるということ設定をしていただくということで申し入れをしまして,職員が減るなかで大変厳しい状況でありますが,ある程度の感触を得ております。これは,専任で付けなければやっていけないということで,申し入れはしてございます。付けていただくというのではなくて,付けて体制を整えるということで市長の方にも報告をしておりますので,専任ができるということで考えております。
 準備につきましては,着々と進めてまいりたいと考えております。
 それから,ピーアール用のチラシ等ももうすぐできますので,近隣市町村若しくは学校関係もございます。そうことにつきまして,3月までにできるだけ近隣市町村若しくは埼玉,先ほど申し上げました東京方面についても,ピーアール活動をしていかなければならないのかなということで歩く予定でございます。

磯部委員)ありがとうございました。今,部長から答弁いただきました。そのなかで,現在,ピーアール期間という一面もあるということで,21年4月から本格的な稼働をしていくということでした。そういう発想を持っていながら,矛盾しますのは,まだパンフレットができていない,作成中ということです・パンフレットは,開校時期にすでにつくっておくべきです。また,観光案内の資料も課長の答弁では準備中,旅行会社とは調整中,これは3月中には配り終えてしまって,4月の開始と同時にいろいろな方に来ていただく。確かにホームページ開設については1,700件ですか,アクセスがこのようにあるわけですよ。ですから,その辺は冒頭に言いましたように,専属でやっていないから,片手間でやっているから,そういう細かなところまで,神経が行き届かないところにつながってくると思います。
 先ほど,看板についても,本格的な看板にかけると高額な支出が予想されるというような話がありました。そういうものも,どういうものを作ったら1枚いくらで,何か所つけたら何百万かかるのか。そういうこともしないでただ単に高額になると思いますといったような準備期間というものはないと思います。やはり,いろいろな角度から検討して,看板を50枚作ろうと思ったが,予算の関係上,20にしましたというのならいいが,本格的な看板作ると。それでは,本格的な看板とは何なんだというようなことになるんですよ。 
 ですから,すべてがそこに専属職員がいて,それ専門に24時間頭を使って新規の事業の事業を組み立てていくか,いないかに差が出てくると思うんですよ。私は,別に職員の方がやっていないとは言っていませんよ。逆に大変だなと思うんですよ。今までやっていた仕事にプラスアルフア,新たな仕事を押し付けられてね。それじゃ,今までの仕事は軽減されたのかと言えばそうじゃない。そういう体制でやるのが,どうも行政体制なんですよ。私は,事の重要性とか,或いは将来性とか,いろいろなことを鑑みたときにね,もうこのプロジェクトは,こういうメンバーでやらなくてはいかんと。或いは何人,必要であると。これがスタートする時点で,執行部に部長として強く申し入れをして,人事配置をしていただくような体制をとらなくてはいけないと思うんで。いずれもしても,部長の所管以上の人事の問題となってきますので,これ以上は申しませんが,これ,一刻も早くね,パンフレットとか案内資料を作って対応を図っていただきたい。それで,継続的にやるのであるならば,パンフレットを3万作るのと10万作るのでは,行って帰るくらい値段が違う。あとは紙代だけにな・u桙驍档bですから,そういうことも検討課題に入れて対応していって,何とかここが成功するように,今後努力をしていっていただきたいと思います。

大和田委員)体験メニューが,ジャムづくりから始まってイベント開催として筑波路そば打ち大会と7項目までありますが,8番目に21年度事業メニューの調整という項目があります。お聞きしたいのは,運営体制で20年度は,職員が交代とアルバイト2名体制ということで行っているということですが,市民から見てどのくらいのお金がかかっているのか関心があることです。総予算というのは,概算で結構ですからお答えいただきたいと思います。
 それから,21年度から専属の職員の配置を要望するということですが,その人件費を含めた総予算というのは,いくらくらいになるのかお尋ねします。

商工観光課長)今,電気代とか光熱関係,それからアルバイト関係ですか,そういう維持管理の部分で,概ね600万円くらいかなと試算しております。それから,専属職員が配置されるということになれば,補佐クラスの給料という形になってくるのかと思います。現在,どのくらいかといいますと,大まかですが700万円くらいかなと思いますが,細かなところは分かりません。

大和田委員)そうしますと,20年度は3月末までで,総支出というのはいくらぐらいになりますか。

商工観光課長)今,手元に予算書がございませんので,はっきりと申し上げられませんが,400万円くらいを予算計上していたかと思います。

大和田委員)そうしますと,21年度は約1,300万円の予算を計上するということになりますね。分かりました。

塚谷委員)先ほどの説明のなかで,旅行業者との協議に入っているということでしたが,近畿日本ツーリストというようなお話を聞いておりますが,すでに旅行会社と交渉は成り立っているんですか。
 それから,ピーアール活動ですが,パンフレットとか看板ということですが,一般質問でもお聞きしましたが,こういう時代のなかでは文京区との接点を活かしていくべきだということを申し上げました。そうしましたら,これまで災害協定ということをやってきたので,すぐにも実行するようなお答をいただきましたが,その点はどのようになっているのかお伺いします。
 同時に,朝日里山学校には宿泊施設がないということで,これから先,宿泊を兼ねた体験にということも出てくると思いますので,そのときの対応はどう考えているのかお伺いします。
 それから,ただ単に単発に体験学習をするということではなくて,この石岡市に来た時にすばらしい自然を巡ったり,或いは歴史的な史跡を巡ったりしながら,そのなかでの体験ということになれば,やはり,案内人とかインストラクターといったようなものも必要だと思います。当然,それを案内するボランティアも必要だと思いますが,それらの連携というものはどういうふうに考えているのかお聞かせいただきたいと思います。

商工観光課長)旅行会社との交渉でございますが,現在,近畿日本ツーリスト独自の自然体験のホームページがございます。そちらとの連携ということで,申し込みをしていきたいと進めているところでございます。旅行の商品としてのもの,こちらについても,現在,調整中で,ツアーとしての商品にはなってはおりませんが進めてございます。
 東京方面へのピーアールでございますが,文京区の連携が災害協定のなかでございます。そういうなかで,文京区そのものに観光というものがございませんので,それぞれの担当セクションへ当たっていただきたいというようなお話でございます。そういうなかで,学校関係,特に中心に行っていきたいなというふう考えてございます。
 宿泊研修につきましては,議会等におきまして部長の方で答弁してございますが,観光の振興を図るなかで,宿泊施設というものは,必要であるといった認識を私どもでは持っております。そういうなかで,農家民泊等を含めたなかで,検討していかなければならないというふう考えているところでございます。
 さまざまな体験のなかで,自然,或いは歴史的なものも含めた体験メニューということでございます。こちらにつきましても進めていきたいと考えてございます。八郷地区が,日本の里100選に選ばれたというようなことが新聞報道されましたが,そういうふるさとの里山がすばらしいところであるというお墨付きをいただいたような状況でございますので,そちらの方も活用しながら進めていきたいと考えております。そういうなかでは,現在いる案内の方とも当然連携が必要でございますので,調整をしてまいりたいと考えているところでございます。

経済部長)文京区との災害協定のなかで,トップセールスということが,この前も出ております。これにつきましては,市長の方で1月6日ですか,文京区の方へ訪れました。その経過を踏まえまして,今後,副市長,私,現在相談をしているところですが,早急に事務的なもので再度訪問したいと考えております。これにつきましては,文京区だけではございませんので,ほかも歩かなければならないということで,副市長と調整をしているところでございます。
 また,八郷地区におきましては森林関係がございます。その森林浴,その関係も含めまして,コース的なもので対応をしていきたいと考えております。やはり,すてき旅案内人ですか,そういうボランティアの皆様方にもご相談し,ご協力をいただかなければなりませんし,逆に宿泊をしていただくようなメニューも組み入れなければならないということで考えております。十分,コースの設定等について検討し,進めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

川井委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で本件の審査を終了いたします。
 本件につきましては,オープン間もないなかで,いかに当該施設をピーアールし,魅力ある体験学習が行えるか,そして運営スタッフの体制づくりや取組等,さまざまな面で検討を加えていく必要があると思います。今後,委員会としても,当市の観光の振興とあわせ,審査を行ってまいりたいと思います。
 次に,ふれあいの森についてを議題といたします。
 ふれあいの森の遊具施設については,今後の改修・整備を含めた検討が必要であるといった執行部の考えがあるようであります。
 この際,お諮りいたします。
 ふれあいの森の現地調査を行いたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ご異議なしと認め、さよう決しました。
 さらに,先般,補助事業として実施いたしました農業・食品産業強化対策事業の実施に係ります精米・集塵設備入替事業の現地調査も併せて行いたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 それでは,これより現地に向かいたいと思います。
 暫時休憩いたします。

   休    憩

川井委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。
 ただ今,現地調査を実施いたしたわけでありますが,本件についてご意見等はございませんか。

島田副委員長)ふれあいの森のスポーツスライドの視察してきたわけですが,フラワーパークに訪れる子供たちに大人気の施設であるということを,現場の担当の方に聞いてまいりました。それで,安全面についても,それ相応の改良といいますか,簡単な改良をすれば安全対策もだいじょうぶかなというお話を聞いてきました。そういうように,子供たちに人気があるというなかで,現在,フラワーパークの来園者が減っているわけですので,やはり廃止するのはどうかと。私の意見としては,存続していただきたいと思います。

磯部委員)このスポーツスライドの1億2,030万円の施設整備の内容についてお伺いします。

商工観光課長)資料3に記載しておりますスポーツスライド,フラワーサイクル一緒でございますが,県の補助と起債関係で整備したものでございます。そちらにつきましては,すでに返済が終わってございます。

磯部委員)そうしますと,ここに記載してあるのは終わったものということですか。

商工観光課長)すでに,整備が済んだものでございます。

磯部委員)そうしますと,今,島田委員の方からも安全面の問題がでました。それで,現地を見た結果,ブレーキの問題とかがありますので,詳細の見積を検討していかないと,今後,継続して運営していくにもね。先ほど,若干,現地で会話のなかで出ましたが,終点近くのスロープをなだらかにしてブレーキがかかるようにするとか,或いはいろいろ話がでましたが,その辺を十分に検討していってもらいたいと思います。
 今,30台あって15台が使えるということですが,ああいう器具というのは耐用年数というか使用回数に基づくものだと思います。例えば1周800mで,500周した時点でブレーキの部分は取り換えなければならないとか,そういうものが分からないと。そういうのは,設置したメーカーに聞けば分かると思います。80キロの人が乗ったときと,40キロの人が乗ったときは摩耗度も違ってくると思いますが,だいたいそういうベースになってくるものを出していかないと。30台あるうちの15台は完全にだめだというニュアンスの話でしたが,15台で十分に対応が図れるのか,30台あればそれに越したことはないと。1台買うと30万円という話も聞きましたが,今後,継続してやっていくうえで,そういうものの見積を出していかないと,一気に交換ということにはいないだろうし,例えば毎年5台ずつ整備をしていくということもあろうかと思います。ですから,その辺の詳細を出していただくか,執行部でそういうことを認識していただければ,なんかあったときの説明ということにもなろうかと思います。
 確かにエキスポランドの事故に基づいて,大きな事故になったわけですので,いろいろな対策は必要であると思います。私どもは,素人ですので1台交換すればどうだとか,修理代はいくらかかるとか,そういうものを検討いただきたいと,これは意見としてお願いをしておきます。

塚谷委員)先ほどスポーツスライドを見てきたわけですが,非常に子供たちに人気があるということで,フラワーパークには欠かせない遊具だと思います。そういうなかで,年々,利用者が増加しているという傾向があるようです。そこで,管理運営面について,施設の維持管理や遊具等の定期点検,運転操作の指導等を適正に実施されるよう指導しながら,安全面最優先ということで,老朽化になった部分,消耗した部分については速やかに対応するということで,今後,継続していっていただきたいという意見でございます。

川井委員長)ほかに発言はございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

川井委員長)ないようですので,以上で本件の審査を終了いたします。
 以上で,市民経済委員会を閉会いたします。


戻る 議会トップページへ