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池田委員長)ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。 本日の委員会は,委員改選後,執行部の出席を求めて開催する初めての委員会であります。 つきましては,教育福祉委員,並びに執行部との情報の共有化を図り,円滑なる委員会審査が行えますよう,よろしくお願い申し上げます。 本日の議題は,お手元に配付しております協議案件書の順に進めてまいりますので,よろしくお願いいたします。 初めに,緊急地震速報システムについてを議題といたします。 本件説明のため,出席を求めた者は,教育長 石橋君,教育次長 土師君,参事教育総務担当 松崎君,参事学校教育担当 上田君,教育総務課長 上曽君,学校教育課長 冨田君,以上であります。 なお,その他の教育委員会の説明員につきましては,現地調査実施後に当委員会への出席を要請しておりますので,よろしくお願いいたします。 これより,有明中学校に設置してあります,緊急地震速報システムについて,委員派遣による現 地調査を実施いたしたいと思います。 また,あわせて陳情第35「有明中学校 耐震補強工事に関する陳情」の審査に際し,有明中学校の校舎の現状についても調査いたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」との声〕 池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。 暫時休憩いたします。 − 休 憩 −〔有明中学校現地調査〕 池田委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。 陳情第35「有明中学校 耐震補強工事に関する陳情」を議題といたします。 本陳情は,第2回定例会最終日に当委員会に審査付託され,継続審査となっていた案件であります。なお,受理の経緯及び陳情趣旨については,お手元に配付しております文書表のとおりであります。初めに,執行部より有明中学校の現状について説明を求めます。 建築住宅指導課長)建築住宅指導課長の中川でございます。私のほうからは,この陳情の中にございます包帯工法等についてご説明させていただきます。まず,建物の耐震補強工事は,当然ながら耐震診断の結果を踏まえ,コンクリート強度や経年劣化等を総合的に判断いたしまして,最も経済的かつ効果的な補強工法を選択することが重要であります。代表的な耐震補強の方法でございますが,この陳情書にございます包帯工法につきましては,柱に炭素繊維や鉄板を巻いて,靭性,これは粘り強さを示しますが,建物の粘り強さを向上させることを目的として開発されている工法でございます。建築物にも採用されておりますが,一般には,柱の柱脚等の土木関連施設の耐震補強工事として用いられております。建築物についても採用されておりますが,その場合には建物が容易に崩壊しないよう粘り強さを向上させる目的でございまして,建物全体の耐震性能を向上させるほどの効果は期待できません。また,建築防災協会の技術評価を取得する上で既存部材のコンクリートの最低強度を附帯条件としているものもございます。なお,建築物の耐震補強工事の場合には,耐震診断・補強計画・判定会議の判定を受けることも必要でありまして,また,既存部材のコンクリート強度等の条件にもよりますが,耐震壁や鉄骨ブレースの増設等との併用によりましては,包帯工法の採用もあろうかと思います。この度の有明中の耐震補強に関しましては,今鉄骨部材をブレースとしました建物の補強及びこの陳情にございます包帯工法を用いて,併用してやる工法を考えますときに,まず建物の耐震強度を強化させるために,鉄骨のブレース等を設けることが重要であります。但し,有明中の場合にはコンクリートの強度が非常に低廉でございまして,接続等に問題がございます。以上のことから,耐震診断におきましては,校舎の使用禁止等の措置を含めた安全対策について早急な対応が求められております。 教育総務課長)私のほうからは,この耐震診断の結果を受けまして,教育委員会として有明中学校のPTAの方々に対しまして取り組んでまいりました状況についてご説明申し上げます。昨年度実施いたしました耐震診断の結果は,先程中川課長から説明いたしましたとおり,非常に危険であるという結論でございました。このことから教育委員会としては生徒の安全を第一に考えること,それから良好な教育環境の確保をどうするか,さらに今後の対応をどうすればよいかなどの点から教育委員会として検討してまいりました。その結果,万一の場合の生徒の安全を考えまして,校舎の使用を中止して他の場所に避難すること。避難場所については,教育環境の確保ということから,バスを利用して旧八郷高校校舎に移転すると。そして,今後の対応といたしましては,柿岡中学校との統合を検討し,柿岡中学校の改築にあわせて統合校として新校舎へ移転するという方法を検討いたしました。検討内容といたしましては,この八郷高校の校舎を使うというまでには,いろいろな考えがございまして,その幾つかの例でございますが,まず同じ学区の小学校への移転,それから柿岡中学校への移転,こういったものも当然当初から考えてまいりました。しかしながら,教育上の観点から,同じ学校に二つの学校が入るということにつきましては,生徒の心理上の問題ですとか,学校経営の中での問題とか,そういった点からは良い環境ではないのではないかというような結論になったわけでございます。それから,敷地内にプレハブ校舎を建築して,そこのプレハブに移転すると。こういったことも検討いたしました。同じ敷地内でございますので,周りの環境につきましては,変化が少ないということは思われます。しかしながら,プレハブ校舎の建築につきましては,3か月・4か月,それ以上入るまでに建築の期間がかかるということが,まず一つございます。それまでの間,避難場所としてどこを使っていくかということになりますと,例えば体育館を間仕切りをして使うと。または,技術室等の他の校舎以外の建物を使って,とりあえず授業を行うということが考えられるわけですが,非常に授業には大きな影響を及ぼすのでないかと。その期間も3か月・4か月を超える期間となりますので,そういったことを考えますと,プレハブという部分につきましても移転までの障害があるのではないかと。また,そのプレハプが完成いたしましても,プレハブですので,当然騒音がかなり考えられると。また,夏の暑さ・冬の寒さについても空調設備を整えたとしても,かなり厳しいものがあると。それで半年とかという状況ではございませんので,ある程度の年数をそこで授業を行うということになりますと,非常に生徒への負担が大きいのではないかということで,プレハブについても問題が多いという形を考えました。最後に旧八郷高校の校舎でございますが,特別教室棟につきましては生徒の移動,それから地元地域から離れるというような影響は考えられるわけでございますが,八郷高校校舎の場合には,ある程度の簡易な改修で短期間で移転することが可能でありまして,同じ学校施設でございますので,授業を受ける環境の変化は少ないのではないかと。また体育館については,仕様がやや古い建物でございますので,使用が制限されますが,グランドなどの施設は使用が可能とのことから,学校活動に与える影響が非常に少なく止められるのではないかという考えの中で,旧八郷高校校舎への移転をPTAの方々に提案をしてまいりました。PTA関係者につきましては,5月1日に学校のほうから通知を差し上げて,お集まりいただいた方にご説明をいたしました。それから5月9日に今度はPTAの役員の方,それから学校後援会の役員の方に対しまして,土曜の夜にお集まりいただきまして,最初の説明の補足と言いますか,そういったものについてご説明を行って,ご理解をいただいてきたわけでございます。それから,移転の期間と言いますか,そういったものについては統合を十分検討しながら,早い時期に柿岡中学校との統合を同時に進めて,新築の校舎に入っていただくということで進めてまいった状況です。以上がこれまでの状況です。 池田委員長)以上で説明は終わりました。これより審査に入ります。 ただ今の説明について,また,先程実施いたしました現地調査の結果を踏まえ,本陳情についてご質問・ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 櫻井委員)ただいま現地のほうで視察させていただきました。大分老朽化した校舎であると感じました。外部から見た感じでは以前見た柿岡中学校の校舎のほうが,見た目は相当老朽化しているなという雰囲気を受けましたが,数値的に有明中のIs値が0.1幾つでしたよね。そういう数値が出ているんですが,ただいま包帯補強という中で,中川課長がおっしゃった鉄板は包帯補強には含まれないと思います。まずそのことなんですが,実は,この件については,前回の一般質問等で先輩議員が質問した件から,聞きかじってきまして,少し話しを聞いてみました。そういった経過等についても幾分話を聞きますと,保護者の皆さんからすれば,どうも寝耳に水のような話から入ったもんですから,その辺で驚かれている状況にあるということを感じました。そういう中でこういう陳情が出された中で,あの校舎で,統合はやむを得ないという考えをほとんどの方がもっているようですので,その間,あの環境の中で勉強させたいという保護者・生徒の気持ちをやはり汲み取ってやるべきではないかというふうに私は思います。それで,実は一昨日,昨日と現地へ行くわけには行かなかったものですから,ひとつ愛媛県の西条市の中学校,校舎耐震工事が2008年12月から2009年3月にかけて授業をやりながら,この包帯補強という工法を取り入れたということを聴き,担当部のほうへ,お電話で確認させていただきました。愛媛県西条市のほうは,担当の方のお話によりますと耐震診断等は省略しまして,優先順位を決めまして,この包帯補強で順次補強をしていって安全を図ったということを伺いました。それで経費的にも割りと安くあがっています。一般工法から言えば,10分の1,20分の1の経費でこの補強が出来るということであります。この補強の仕方によって,補強というのは今中川課長からお話がありましたが,この工法にもいろいろなやり方がございまして,完全な補強の仕方もあるというふうに伺っております。これはやり方だなと。やり方と言いますか,お金のかけ方かと思いますが,完全にやっても一般の工法よりは半分以下の財源で出来るのではないかとお話は伺っております。そういう中で他の自治体,ここに一覧表がありますが,ここには76事例があるんですね。その中でも小学校・中学校・大学・病院とか,いろいろな施設がこの工法を採用しているこの現実を考えますと,あの有明中学校を最終的には取り壊すんだという考え方からすれば,お金をかけるのはどうかという考えもおありなんでしょうけれども,これを耐震化された体育館と併用して,今後も使えるような形,何らかの形で使えるようにしてやっていくのであれば,私は必ずしも無駄ではないというふうに思います。また,これも補助事業の対象になるということも伺いましたので,やりようによっては面白いやり方なのではないかと感じました。ですから,この辺のところを保護者の方,ここにもありますように生徒のストレス・時間のロス等,あとは保健室等で待機している生徒がいるというお話も聞きますと,単純に八郷高校の校舎を使えばいいという問題ではないのかと私は感じます。ですから,その辺のところを慎重に,この期間だけだから,八郷高校校舎を使うということではなく,もっと保護者の理解を得た形で,どちらが良いかというものを選択していくべきだと私は考えております。それとやるのであれば,先程上曽課長からもご説明がありましたが,ある程度の時間を要するということですけれども,この時間を出来るだけ短縮してやることによって,私は現校舎を利用していくことについての理解も得られるような気がします。また,今日現地へ行きまして拝見しましたが,一応地震速報システムの警報も付いていまして,ある程度の余裕は取れると。ですから,補強をするか,あの現状で使用禁止だよというお話ですが,何らかの形で使っていくことが出来るような気がするんですが,確か,愛媛県のほうは500万,600万のお話で,4階建て,5,000平方メートルの校舎を補強したと。これは2,3年間だけ使うという目的で,あとは新しく改築するというようなお話もあったのかと思いますが,そういう形でプレハブよりも安く,この愛媛県の事例から言えば出来るわけでありますから,こういう方法も考慮していくべきかと思います。それに伴い,同時に統合についてはある程度の理解はしているわけでありますから,早急に新しい統合中学校の校舎の建築にあたることがベストな方法ではないかと思います。そういう点も含めて,執行部で何かお考えがあればお話を伺いたいと思います。 建築住宅指導課長)先程のご質問の件でございますが,確かに包帯工法というのは,柱に靭性を,粘り強さを高める工法でございます。ただ,これのみで有明中等の耐震補強等には適用できません。と言うのは,耐震補強と言うのは,もともと鉄骨ブレース等をまず設けて,建物自体の強度を高めなければならない。それに附随して建物の地震の時の倒壊がですね,容易に倒壊しないように,要するに粘り強さを求める意味で,柱に包帯工法を用いて,併用してやっていくんだというのが基本的な考え方だと思います。有明中の場合には残念ながら,コンクリート強度が一番低いところで9.4ニュートン程度の低強度でございますので,その弱いコンクリート強度の柱に包帯工法を用いたとしても,さほど靭性等の粘り強さの向上が期待できるかと言いますと,なかなか難しいものがあるかと思います。また先程も申したとおり,鉄骨のブレース等を設ける際には,当然既存の柱・梁との接合が必要となります。地震の時の水平力を補強する鉄骨のブレースに力を伝達させるために,そこに接合部分に凄い強度が発生します。コンクリートの強度が弱いことによって,十分に地震の水平力がそのブレースに伝達できないというようなことから,この診断結果のように非常に深刻な問題になっております。以上でございます。 教育総務課長)私のほうからは,保護者のお気持ち,それから補強の補助対象という部分についてお答えを申し上げたいと思います。確かに,今日ご覧いただいたように校舎の内装については,非常にきれいになっておりますので,保護者の方からすれば十分使えるのではないかというご意見も説明会の時にいただいております。ただ,内部を見た耐震診断の結果ということを申し上げなければなりませんでしたので,先程中川課長がご説明したような危険性があるということをご説明してきた状況でございます。それから,包帯工法についての補助というお話もいただいたわけですが,補強工事の補助と言いますと,当然実施設計を組んで,判定会議を経たものでなければ,Is値0.7以上に強度を高めるわけですが,そういった設計になっていないと,現段階ですが,難しいのではと考えております。これにつきましては,また調査をさせていただきたいと思いますが,一般的な補強工事の対象としては,そういった手続きが必要になるかと思います。以上でございます。 櫻井委員)先程の学校は西条南中学校と言いますが,4階建て,約5,000平方メートルの校舎であると伺いました。これの一時的な補強工事ですね,子どもの安全を図る最低限の補強工事で800万でやったというふうに伺っております。そこで,上曽課長にお尋ねをしますが,仮にプレハブ校舎を仮校舎としてやった場合,どれくらい財源を要するのか,考えているのか,お尋ねをしたいと思います。 教育総務課長)私どものほうで,プレハブを扱っている業者とそれから設計の関係者の方に簡易な見積もりでございますが,取らせていただいた状況では,1平方メートル当たり約7万円程度ということで,どのぐらいのプレハブを建てるかは,学校のほうとか,いろいろ規模が変わってくるかと思いますが,基本的には1平方メートル当たり約7万円程度ということで聞いております。大きさとしては,例えば平屋建てにするか,2階建てにするかということによっても単価が若干変わるということも伺っておりますし,それから特別教室棟のつくり方,それから普通教室棟のつくり方,こういった点についても学校側の希望,それから保護者の方の希望を全部とっているわけではございませんので,その点で面積が変わる可能性がありますが,基本的には2億ぐらいの費用がかかるのではないかと考えております。 櫻井委員)プレハブで2億というのは,相当あれかと感じますが,プレハブについて予算を考えているということであれば,そうなんでしょうが,仮に逆にあの校舎を取り壊すとなった場合に,有明中の校舎を取り壊す,あのままでは使えないんですから,最終的には取り壊すということになりますから,概算でみた場合に,これは中川課長が専門なのかという感じはしますが,5,000万から6,000万ぐらいかかってしまうんじゃないですか。 〔「億」との声あり〕 櫻井委員)億からのお金をかけて,取り壊しをやるのであれば,それ以下の補強で10年,20年使える校舎が出来るとすれば,私はそちらのほうが得策ではないかと。壊すことばかりが能ではないと感じます。これからは,どんどん私はそういう点で廃校になる校舎の利活用という問題でいろいろご提案申し上げてまいりたいと思いますが,壊さないで利活用する方法も行政側として考える余地はあると思います。産業廃棄物を無意味につくる必要はないと思います。そういう意味でもう一度保護者の方と行政側の考え,役所側の考え,保護者の考えをよく汲み取って,もう一度よく話し合ってから決定をなされたら如何かと思いますが,如何でしょうか。 建築住宅指導課長)現在石岡市で考えております学校等の市有建築物の耐震補強というのは,基本的に建物が大地震がきても倒壊しないという前提にたって計画をしているところでございます。先程の委員の事例の中では,多分2年程度建物が存在すればよろしいというような目的で,包帯工法を採用しているとお聞きしました。確かに包帯工法というのは,建物が倒壊しても柱が残る以上は,若干の空間,生存空間と申しますが,若干の生存空間が確保できるんだよということが,この工法の特徴でございます。我々は,崩壊しないんだと,倒壊させないための補強工事の理念がございますので,有明中に関して安易に包帯工法で急場をしのぐというのは,非常に目的から反して危険であると考えております。 櫻井委員)包帯補強ですか,SRF工法というらしいですが,ここにそのパンフレットがございます。それは,私が今先程申し上げました2,3年というのは,担当のほうではこれは持っていないと思いますが,私が言ったのはCの応急補強という部分を今言ったわけであります。違う方法があるわけですね。Aという部分ですが,これは柱だけではなくて壁も包帯補強をするというやり方だそうです。それでも普通の補強からみれば,2分の1以下の費用で出来ると,お話しだけですが,聞いていますので,私は先程から応急補強の話をしていましたが,この包帯補強というのは,まだまだ違うやり方があるみたいです。ですから,そういう点も含めて検討する価値があるのかというふうに思います。これは有明中に限らず,いろいろな公共の施設に,もし応用できるのであれば,財政負担も相当軽減できると思います。ここにあるのは,技術評価書と言いますが,いろいろなところの規格,適正規格と言うんですかね,そういう基準をクリアーしたやり方で,いろいろな協会から認められているというようなことが書いてありますが,この工法をやる会社は10人ぐらいで会社を運営している,俗に言うベンチャービジネスという会社のようですが,現在茨城県内でも,先程も申し上げました,日本で76事例ということですけれども,現在はもっともっと増えているようであります。他でこういう手法,日本全国,北から南までずっと入っています。こういう手法を取り入れているということは,何かメリットがあるわけですよね。この包帯補強の。ある例えば偉い先生が包帯補強は,駄目ですよと言えば駄目ということではなくて,もう少し担当の方は研究なさって,これが本当に真実味のある話なのかどうか,現実味のある話なのかどうかということをきちんとやっていくことによって,面白い行政運営が出来るのではないかと私は思うんですね。他で幾つもこれは事例があります。茨城大学でも筑波大学でもやっています。これは,小・中学校の校舎と違いますから,若干違いますが,そういうことも含めて応急補強以外の補強の仕方も包帯補強の中にはあると聞いていますので,その辺をもう一度よく検討していただければと思います。やるやらないということではなくて,検討する価値は十分あると思いますので,そういうことを含めてお願いしたいと思います。また。保護者との話し合いを再度行政側の気持ち,保護者側の気持ちを交えて,もう一度そういう場を作ってやっていただければと思いますが,如何でしょうか。あともう一つ,これは乱暴な言い方になりますが,仮に阪神大震災が10何年前になりますが,あの時点でこれは適切かどうかわかりませんが,誤解されては困りますが,倒壊した小学校が果たして幾つあったのか。私は,聞いたことがないんです。あの阪神の震災においては,柱のない空間の広いテナントとか,一般住宅とか,そういうものがほとんど被害の中に入っていた建物と伺っております。ですから,これ以上は言いませんが,学校のように壁が幾つもある建物というのは数値だけではわからない,Is値が0.3以下だから倒壊しますよということは,私はないと考えていますが,これは,子どもたちの安全ということを考えた時には,行政側としてはそこまで考えられないのかというふうには思いますが,少し過敏になり過ぎているのかなという感じもいたしますので,その辺をもう少し保護者の方との話し合いをもっていただければというふうに思います。 教育長)保護者へのアプローチと言いますか,その件に関しては,5月1日,5月9日の2回ほど私も参加して2点を特に強調した経緯がございます。それは,まず耐震結果が発表されて,第1に子どもたちの命を守らなければならないというスタンスで,出来るだけ早くというスタンスでやったもので,丁度1日に総会が有明中で予定されていましたので,その席で早めに状況を説明したほうが不安をかきたてないでいいかなということがございました。そういう意味で安全・安心の確保から会場には役員を含めて60名ぐらいいましたが,その状況を説明いたしました。それからもう一つは,3年生はあと半年足らずになってきたわけですが,特に子どもたちの授業形態の確保,いわゆる普通教室,普通教室というのは夏冬問わず,子どもたちが一定の条件の中で授業が確保されなければ,非常に3年生なんかは受験を控えて心配されるのかということで,特にそういう状況であったため,八郷高校を1回見に行ってきたわけですが,音楽室・コンピュータ室・調理室・特別教室が非常に広い教室の中で,特にコンピュータ室については契約があと1年残っている状況がございまして,非常に良い状況が確保されると。そういうことで,有明中の今の状況を見た場合,授業をやるのにはそのほうが無難かなというこの2点を強調してきました。あとは,校舎そのものの取り扱い方については,当然保護者は経験のない状況で,子どもたちが八郷高校へ送り迎えされる場合の子どもたちの負担とか,平常の活動について未経験なので不安に思っていたかと思いますが,早めの対応ということでは,子どもたちの安全・安心を第1に考えましたので,そういう方法を取らせていただきました。その中で,特に保護者への対応については,今委員さんご指摘のように当然こういう陳情もあがっていますので,機会を早く捉えて再度説明をしてご理解を賜るよう努力をしていきたいと思っております。また工法については,いろいろな状況の中で,中川課長からも説明があったわけですが,更に情報を収集する必要があるのかなと思っております。以上でございます。 櫻井委員)よろしくお願いします。先程の話に付け加えさせていただきますと,プレハブに2億ぐらいかかるとすれば,この包帯工法というのは,仮に2年でも3年でも応急的な処置を言えば,500万ぐらいで,見てみなければわからないそうですが,出来る話しを伺いました。これは授業をやりながら出来るそうであります。そういうことを含めて,統合までどのくらい時間をかけるのか私はわかりませんが,その期間だけでも2年,3年,5年,子どもの安全が図られると。仮に500万でその安全が図られるとすれば,過程の話ですが,その工法というのを積極的に考えても,プレハブよりは,私はいいと思います。これは専門の方によく聞かれて,やってみても価値のあることだと思います。実は今日この技術者の方が役所に来られて,朝私が話を伺って,まだ知識的にはこの件に関しては浅いですが,これ以上の話は私も出来ません。今朝1時間ぐらい話を聞いただけなので,あとは資料をもってここ2,3日,この件に関しては資料を読ませていただきましたが,仮に500万で3年から5年の安全が図られるのであれば,あの校舎を授業をやりながら,はずる作業があるそうですが,それは土日で済んでしまうそうです。あとは警報が入って,そういう対応をとっているわけですから,そういう二重の安全の網を掛けることによって,あの校舎をプレハブを造るよりは,はるかに安くできるのかなと私は考えたものですから,今日こういうふうな意見を言わせてもらっていますが,もう少し考えていただきたいと思います。ご答弁は結構です。こういう事例が全国的にあるということは,どこかにメリットがあるわけですから,考えていただきたいと思います。 川村委員)今この陳情に関しての耐震補強の工事に関するということで,今皆さんからのご意見等を聴いているんですが,まず私は考えなければいけないのは,有明中学校を今後どのようにすべきなのか。統廃合をするのか。する場合にはその時期はいつなのか。それから有明中学校が統廃合した後に,もしも統廃合したとすれば,そのあとに有明中学校の校舎をどう使うのか。それによって,補強の仕方も変わるかも知れませんし,お金のかけ方も違うのではないかと思うんですよ。ですから,先程の現地調査の中でも,ちらっと他の委員が話をしていた時に,新しい校舎を1年でも2年でも早く建てるべきではないかという話もあったと思うんですが,その中で,そうすると今の有明中をどのようにすべきなのかと。まずそこが基本なのかと私は思っているわけなんですが,やはり今後のことを,本当の近未来ですから,あと何年か後というものを確認させていただいて,それに向けてまずベターな方法を探るべきではないかと思うんですが・・・。そこをちょっとお聞かせいただきたいと思います。 教育次長)今川村委員から,統合の問題,こういうものについてどう対応していくんだという点と,統合した後の校舎の利用の問題,さらに統合を予定しております新校舎という点についてご発言があったわけですが,ご案内のように統合については,有明中学校については統合の対象校であるというようなことが,答申書の中にも謳われております。この答申の中に統合を進める時期等についても明記されております。このことについては取り組んでいかなければならないというふうに考えております。この取り組み方の問題ですが,やはり今後スケジュール等,どういうふうな形で統合に向けて対応していくのか,いろいろ事例等があろうかと思います。こういう点を確認させていただきまして,その統合に対してどうあるべきかを検討する,今度は細部にわたって検討することが必要になってくる事案等が発生すると思います。そういう部分的なものも考えながら対応していかなければならないと考えておりますが,一般質問等でもご説明しましたように,まず統合についての説明会を行っていきたいという考え方ですね,答申書の内容についての考え方の説明会を行っていきたいということでございます。統合後の校舎の問題については,やはり地域の方々を含めた中での意見を頂戴しなければ,そのあり方について方向が見出せないのではないかと考えております。また,新校舎と言いますか,有明中学校の例で申し上げさせていただきますと,柿岡中学校との統合ということが答申書の中で説明されております。こういうことを考えますと柿岡中学校については,委員さん方ご案内のように改築ということで予定されております。このことにつきましては,やはりご発言の中にもありましたように,何らかの形の中で進めていかなければならないというふうに考えております。今回この統合の問題につきましては,当面この答申書の内容の説明,状況等,方法等についてのスケジュール等についての説明,こういうものを行ってまいりたいということでございます。以上です。 川村委員)それは前から言われている話で,私が言っているのは,統合すべき時期を早めるのか,改築する時期を早めるのか,遅くするのか,私はそれを聞いているわけです。それが1年早くなるのか,2年早くなるのか,1年あとになるのか。それによっても,この対応が違ってくるということを言っているのであって,今即答は出来ないかも知れませんが,今の状況であったら,1年でも1日でも早くそれを早めてですね,前倒ししながらでもやるべきではないかというような感じを私は受けるんですが,今のお答えですと従来どおりで粛々とそのまま続けていくというようなお答えに聞こえますが,それは私の勘違いであれば申し訳ありませんが,なるべく早めていただけるかどうかということを,それを検討するかどうかということになるのかも知れませんが,やはり不安を取り除くためにどのようにすべきなのか。やはり一番いいのは,安全で快適な学校を早く建ててあげるべきだと思っていますので,それを私は望むわけでありまして,それを執行部のほうにも求めたいということでございますので,その辺のところ努力の程をお聞かせください。 教育次長)先程もご説明いたしましたように有明中学校については,柿岡中学校へ統合ということが答申書の中で報告されております。このことに対しまして,21年度予算の中でも柿岡中学校の基本構想の予算を措置させていただいております。財政当局なり企画当局等,他部局との調整も必要となりますが,出来る限り私どもも,そういう有明中学校の状況でございますので,早められればという気持ちはもっております。いろいろ他部局との調整も必要になろうかと思いますが,早めてまいりたいという気持ちはもっております。以上です。 菱沼副委員長)先程,櫻井委員から包帯工法という部分においての質問があったわけですが,実際私も一般質問でこの包帯工法については質問させていただきました。実際経緯としてはPTAの方からそういうお話があって,最終的に包帯工法と。私も包帯工法についてはよくわからない部分があったものですから,それで質問させていただいたわけです。先程,櫻井委員から言われているように包帯工法だけではなくて,いろいろな意味でのジョイントが,その他にも工法としては8つの工法がありますので,そういう部分はしっかりと中川課長を筆頭にいろいろ詳しい方がいると思いますので,そういう部分においてはしっかりと協議をしていただいてお願いしたいと思います。私のほうから質問的には,有明中学校のPTAから陳情が出されているわけですが,市長宛にも出ています。市長はどのようにPTAから出されている陳情に対して見解をもっていて,逆に教育委員会のほうに示されているのか,この点についてまず1点お尋ねしたいと存じます。 教育次長)市長部局のほうからどのような見解かということは,まだ承っていないのが現状です。教育長にも出されていますので,教育委員会としては,この包帯工法をもって有明中学校の校舎の対応をお願いしたいという内容でございますので,この包帯工法について諸々いま検討・研究させていただいている状況でございます。 菱沼副委員長)そういう意味で何度も繰り返すようになってしまいますが,基本的に大事な生徒さん方を守っていく,安全・安心の確保という観点から大事かと思いますので,そういう意味においてはしっかりと協議をしていただいて,良い方向に進んでもらいたいと思います。その中で生徒さんたちは今執行部から言われているように,旧八郷高校の特別教室ということを執行部は言われているわけですが,これに対して生徒さんたちはどのような認識をされているのか。この部分をしっかりと聞いておられるのかお尋ねをしたいと存じます。 教育次長)先程,教育長のほうからも保護者の方等についての説明会,5月1日,5月9日という形の中でこの八郷高校の利用についてご説明した段階だけですので,それ以降,生徒さん方の考え方と言いますか,気持ちと言いますか,そういうことについては,まだ承っていないというのが実情でございます。学校等を通じまして,どのような状況なのか把握してまいりたいというふうには考えます。以上です。 菱沼副委員長)私もPTAの皆さんのご意見も大事ですが,それ以上にやはり子どもたちが,特に3年生は来年受験なんですね。受験に向かって,精神的に不安定になるとですね,本来であれば実力が発揮できるところが発揮できなかったりすることがあるとマイナスになると思いますので,そこら辺も子どもたちのご意見も一応聴いていただいて,あとは先程櫻井委員からありましたが,今後のPTAの皆さんとの話し合い,これは近々にもっていただいてですね,やっぱりお互いの理解しあえる状況をつくっていくことが大事だと思います。そういう意味において,早急なPTA,また地区の方への説明会をしっかり持っていただきたいと存じます。それから,先程の統合の部分においても早めに進めていかなければならない部分かと思いますが,それについての学区の見直しも一部検討されるという話が以前あったわけですが,学区の見直しについては,どのように進んでおられるのでしょうか。 教育次長)学区審議会がご案内のように設置されております。この委員さん方に就任していただくという形になっておりますので,現在校長会・PTAの代表者の方々,そういう方々が年度で替わりましたので,その方々に学区審議会の委員に就任していただいて,現在その学区審議会が構成できたという段階でございます。今ご発言にありましたように答申書の中にも,この学区の見直しも述べられておりますので,このことについても早急に学区審議会の開催をするなり,対応をしていかなければならないと思います。以上です。 菱沼副委員長)いろいろ要望させていただきましたが,最終的に子どもたちの安全・安心と,それからしっかりした教育という部分が大事になってくると思いますので,そこら辺を踏まえた上で,今後取り組んでいただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。以上です。 櫻井委員)ちょっとご確認したいんですが,普通教室のある校舎の部分で,私いま手元に資料がないものですから,Is値が有明中みたいに0.19かそこら辺の校舎というのは他にありますか。 教育総務課長)普通校舎ではありませんでした。体育館でした。 池田委員長)ほかに発言はございませんか。暫時休憩いたします。 − 休 憩 − 池田委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。 菱沼副委員長)今回の陳情第35「有明中学校 耐震補強工事に関する陳情」でありますが,実際各委員さんから,また執行部からいろいろ答弁をいただいたわけですが,なお一層調査・研究をしなければならない部分が多々あると思うんです。そういう意味において継続審査にしたいと思います。 池田委員長)ほかに発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)この際お諮りいたします。本件については,今後の動向を見極め,さらに調査研究する必要があることから,継続審査といたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」との声〕 池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。 暫時休憩いたします。午後1時から会議を再開いたします。 −休 憩− 池田委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き,教育委員会所管の調査及び審査を行います。本日の審査に当たり,説明員として出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員出席者名簿のとおりであります。 なお,学校給食課副参事 吉田君については,公務によりあらかじめ本日の会議を欠席したい旨の申し出があり,委員長において了承いたしましたので,ご報告申し上げます。 また,教育長 石橋君,生涯学習課長 菊地君,スポーツ振興課長 立川君については,公務により途中退席したい旨の申し出があり,委員長において許可いたしましたので,ご連絡申し上げます。それでは,改選後,初めての委員会審査でありますので,最初に,委員の自己紹介をいたします。 菱沼副委員長)菱沼でございます。よろしくお願いいたします。 川村委員)川村でございます。よろしくお願いいたします。 櫻井委員)櫻井でございます。よろしくお願いいたします。 塚谷委員)塚谷でございます。よろしくお願いいたします。 池田委員長)今回,委員長職を仰せつかりました池田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 なお,本日午後の審査におかれましては,久保田健一郎委員が公務により欠席をしておりますので,久保田委員を含めまして,以上6名であります。どうぞよろしくお願いいたします。 これより議事に入ります。教育委員会の所管事務,及び主要事業の進捗状況等についてを議題といたします。本件については,4月21日開催いたしました,当委員会において,その概要説明を受けたところでありますが,委員の改選がありましたので,あらためて,執行部職員の方々の自己紹介とあわせて,所管事務及び主要事業の進捗状況等について,順次,簡潔にご説明願います。なお,発言の際は挙手をお願いいたします。 教育総務課長)教育総務課長の上曽でございます。よろしくお願いいたします。 教育総務課の所管分についてご説明を申し上げます。資料の2ページをご覧いただきたいと思います。教育総務課の事務分掌につきましては27項目ございまして,教育委員会の会議に関すること,規則等の制定及び改廃など教育委員会の庶務に関すること。それから幼稚園・小中学校の施設整備及び教育環境の整備が主な所管となってございます。 次に21年度の主要事業の施策概要並びに進捗状況につきまして,ご説明を申し上げます。資料は5ページから7ページ上段まで記載してございます。6ページをご覧いただきたいと思います。一番上の東小学校改築事業につきましては,21年度から23年度までの3か年の事業となりますが,今年度につきましては,既にプールの解体工事が概ね完了してございます。そしてこれからまたご説明差し上げるところでございますが,校舎建築について着手している状況でございます。校舎の建築については,来年の2学期に新しい校舎で授業が受けられるというようなスケジュールで進めている状況でございます。また,このページの中で丸印の付いております新規事業でございますが,学校施設耐震化事業の小学校分,それから下段の中学校分としまして事業を計画してございます。こちらにつきましては,当初予算で小学校2校分,それから中学校1校分の耐震補強の実施設計を予定してございましたが,耐震診断の結果を踏まえまして,小・中学校6施設の実施設計を既に発注をしている状況でございます。それから,この6ページ一番下に柿岡中学校改築事業ということで,今年度は基本構想の策定を予定しておりまして,今発注に向けた準備を進めている状況でございます。以上が今年度の教育総務課が所管いたします事業の施策と進捗状況でございます。以上でございます。 学校教育課長)学校教育課長の冨田でございます。よろしくお願いいたします。 まず学校教育課の事務分掌についてでございますが,資料の2ページから3ページをご覧ください。学校教育課におきましては,大きく3つに分けさせていただいております。1つ目は学校教育の計画・学校経営に関すること。2つ目が児童生徒の学習指導・生徒指導に関すること。3つ目が教職員の研修・研究に関することでございます。これらの業務を学校と連携を図りながら学校教育指導方針の重点テーマであります一人ひとりを生かす創意と活力に満ちた学校づくりの推進を進めてまいります。 続きまして21年度主要施策の概要について説明させていただきます。資料7ページから8ページをご覧ください。8つの事業を挙げさせていただいておりますが,その中で2点についてご説明させていただきます。1つ目が7ページ,上から2つ目の学校教育一般経費でございます。今年度より指導主事1名を増員いたしました。このことにより,本年度から実施しております小学校外国語活動についての訪問指導や研修の充実はもとより,新学習指導要領の完全実施に向けた研修や学力向上のための授業研究等の充実を図っているところでございます。指導主事の中心的職務であります学校訪問につきましては,5月下旬より今日現在までに20校,延べ30回を実施し,指導にあたっております。 2つ目が語学指導事業についてであります。本年度より小学校に2名のAETを増員し,小学校5,6年生の外国語活動を実施しております。4月と6月に小学校外国語活動研修を実施し,学習展開のあり方等の研修を実施しました。また現在までに小学校6校で指導主事による訪問指導を実施いたしました。どの学校も児童は意欲的に活動しております。AETも児童と積極的にコミュニケーションをとると共に,担任との打ち合わせも確実に行い,楽しく活動できるよう工夫しながら取り組んでおります。今後も外国語活動訪問指導や研修会を通して,より効果的なAETの活用や楽しく学べる学習の展開を工夫して指導していきたいと考えております。その他6つの事業については,継続事業として取り組んでいるところでございます。以上です。 生涯学習課長)生涯学習課長の菊地でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 最初に生涯学習課の事務分掌でございますが,資料3ページの上段をご覧願います。生涯学習課の事務分掌は14項目ありますが,大きく分けますと4つに分けられます。1つ目は生涯学習の推進に関すること。2つ目は社会教育の振興に関すること。3つ目は青少年健全育成の推進に関すること。4つ目は放課後子どもプランに関することとなっております。 続きまして,21年度の主要事業と進捗状況についてご説明申し上げます。資料8ページをご覧願います。生涯学習課の事業といたしましては,社会教育振興事業から青少年ホーム施設維持管理経費までの計8事業,予算総額にいたしますと1億403万2,000円を計上して実施しているところでございます。 家庭教育学級やアオシス運動,青少年の健全育成,街頭活動,子供会活動の推進など,それぞれ年間計画に沿って,現在進められている状況でございます。また放課後子ども教室や放課後児童対策事業につきましては,小学生の放課後における遊びや学びの場所を提供いたしまして,児童の健全な育成を図るため実施しているところでありますが,市内全19校におきまして,4月当初から開設し,順調に実施しているところであります。以上でございます。 中央公民館長)中央公民館の助川でございます。よろしくお願いいたします。 中央公民館の事務分掌でございますが,3ページをご覧いただきたいと思います。1つ目は公民館の管理・運営に関すること。2つ目は,各種講座・研修会・講演会の実施に関すること。3つ目は,各地区公民館の連絡調整に関することが主なものでございます。 次に,8ページから9ページをご覧いただきたいと思います。中央公民館が担当しております館につきましては,石岡地区4館,八郷地区8館ございます。平成21年度の主な事業でございますが,各館とも年間計画のもと講座の開催,公民館の貸館及び維持管理にあたってまいります。地域の人たちのコミュニケーションの場として,明るく利用しやすい公民館にしたいと考えております。 それでは,主要事業の進捗状況を3点ほど報告させていただきます。1点目でございますが,国府地区公民館空調設備改修工事でございますが,5月18日に入札の結果,○○○○株式会社さんと5月20日に1,212万7,500円にて契約をいたしました。既に工事も終了いたしまして,竣工検査を契約検査室に依頼し,本日竣工検査を実施しております。 2点目でございますが,過日の委員会におきまして川村委員さんから,府中地区公民館の空調整備修繕工事につきまして,1社からではなく,何社からか見積もりを取ってみることや,配管の修繕工事以外の方法として例えば各部屋ごとのエアコン設置などを含めて,もう一度慎重に検討すべきではないかとのご指摘をいただきました。このようなことから,早急に配管の修繕工事の見積もりを前回の業者以外の業者から取ってみたところ,どちらの業者もほぼ同額の約500万円という見積もりの提示がされました。また配管の修繕工事以外の方法といたしまして,1階部分のみ各部屋にエアコンを設置した場合の費用について,同じく前回の業者以外の業者から見積もりを取ったところ,どちらの業者も約500万円という見積もり額が提示されました。前回の委員会の中で,このエアコンの設置工事において,本工事費が約500万,その他にキュービクル,いわゆる変電設備ですね。これら附帯設備設置費として約500万,合計で1,000万円の費用がかかるという説明をいたしましたが,再度地元の電気設備業者に確認をしたところ,施設全体の動力使用電力が50キロワットを超えなければ,この変電設備を設けなくてもエアコンの設置は可能であるということが確認できました。このようなことから費用の面では,配管の修繕工事もエアコンの設置工事も同額の費用で対応できるということが改めてわかりました。それから冷温水機の耐用年数ですが,メーカーに確認しましたところ大体15年というようなことでございます。府中地区公民館の冷温水機の設置は平成7年ということですので,現在13年が経過していることになります。従いまして,前回川村委員さんからご指摘がございましたように,冷温水機の耐用年数の経過,また将来的なメンテナンス費用,それから近年地球環境問題が大きく取り上げられ,環境に配慮したエコ等の推進,それらを考慮しますと,本施設においては今回の補正予算内において,エアコンの設置で進めていくことが最善の方法であるのではないかという結論に達しましたので,ご報告申し上げますと共に,ご了解をよろしくお願いいたします。 それから3点目でございますが,講座の開催状況ですが,中央公民館と石岡地区4館を合わせまして,55の講座,1,564名の方が受講されております。各館とも今のところ順調に進んでいるということでございます。また高齢者学級も毎月20日前後に開催をしておりますが,250名から300名の方が参加され,好評を得ております。中央公民館は八郷地区8館,それから石岡地区4館と連絡協調しながら,地域の要望に出来るだけ応えてまいりたいと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 文化振興課長)文化振興課の鈴木でございます。よろしくお願いいたします。 文化振興課の所管事務ですが,3ページにございます。芸術文化の企画及び推進から史料編さんに関することまでの9項目が文化振興課の所管事務でございます。 主要事業といたしましては,9ページをご覧ください。文化振興課の主要事業といたしましては,発掘調査,文化財保護保存及び普及,芸術文化振興の3事業がございます。発掘調査につきましては,本年度は瓦塚窯跡発掘調査を実施いたします。内容は遺跡の範囲確認,調査をいたしまして,将来的に環境整備を図ってまいります。本年の10月頃より現地調査に入る予定です。また常陸国衙跡につきましては,平成13年度から平成18年度の6か年をかけまして,発掘調査をしまして,現在遺物整理作業までが完了しております。今年度は国の指定を受けるための事務を展開してまいります。12月の申請に向けて準備を進めております。次に,文化財保護保存及び普及経費につきましては,指定文化財・登録文化財の保護保存及び史跡や文化財施設の適正な維持管理を行い,指定文化財の保護・保存を図ってまいります。次に芸術文化の振興事業におきましては,市民の芸術文化活動への参加推進を図りながら,活動を補助支援し地域文化の向上を推進し,各文化団体との連携を進め,石岡市の伝統文化の醸成と芸術文化の活性化を図ってまいります。次に,文化財整理センター改修事業でございますが,事業概要としましては,旧石岡給食センターの一部を改修いたしまして,市内に現在あります文化財管理センターや民俗資料館,また本庁舎に分散しております収容物を一括集中管理するために行う工事でございます。また発掘調査により出土した遺物の整理,修復作業などを行う場所を整備するものでございます。また,柏原文化財管理センター解体工事は文化財整理センターに移転し収蔵されるため,建物を解体いたしまして,更地の状態にして地主に返還するものでございます。工事は本年12月末に完成する予定でございます。以上でございます。 スポーツ振興課)スポーツ振興課の立川でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 初めに,スポーツ振興課の事務分掌についてご説明をさせていただきます。3ページ下段をご覧いただきたいと思います。スポーツ振興課の事務分掌については,1項目から7項目までございますが,大きく3項目に区分することができます。1つとして,スポーツレクリエーション等の計画実施に関すること。2つ目として社会体育施設の維持管理に関すること。3つ目として体育協会をはじめとする団体,体育指導委員等の育成・指導に関することでございます。 続きまして,事業概要についてご説明をさせていただきます。9ページ・10ページをご覧いただきたいと思います。スポーツ振興課の事業に関しましては,大きく2つに分けることが出来まして,まずスポーツ事業の活動経費,それから施設の維持管理経費の2つに大きく区分しております。スポーツ事業の活動経費につきましては,社会体育一般経費からスポーツイベント事業まで,現在事業のほうは順調に進んでいるところですが,事業活動経費の中で,第3回石岡つくばねマラソンにつきまして,現在実行委員会を開催している状況でございます。それから,石岡運動公園維持管理経費から八郷運動公園の維持管理経費につきましては,施設の維持管理経費でございます。本年度八郷運動公園で下水道への接続工事が予定されております。以上でございます。 中央図書館長)中央図書館の池田でございます。よろしくお願いいたします。 私のほうから中央図書館の事務分掌につきまして,3ページから4ページにかけまして記載されておりますので,ご覧いただきたいと思います。図書館の管理運営に関することから,あわせて7項目が中央図書館の事務分掌になっております。 続きまして,10ページをご覧いただきたいと思います。主要事業でございます。石岡市立中央図書館については図書資料の充実を図り,市民の生涯学習を推進するために,資料や情報の提供を中心に,地域住民の実情に即した,きめ細かな奉仕活動を展開する。利用者の知る権利を尊重し,個人情報を保護しながら親しみのもてる図書館として市民生活の向上と郷土の文化発展に寄与しますという21年度の基本方針のもとに,5項目の運営目標を定めまして,図書館サービスを提供しているところでございます。平成21年4月1日現在で18万4,019冊の図書資料,そして3,952点の視聴覚資料,合わせまして18万7,971点の資料を所蔵しまして,市民や地域住民の方々に利用されております。また,昨年20年度の資料の利用状況といたましては,図書資料が23万5,406冊,視聴覚資料といたまして1万4,086点,合わせまして24万9,492点の貸出利用がされております。21年度につきましては,10ページにございますように,3つの事業のもと,運営をしているわけですが,管理運営経費等々といたしまして5,312万5,000円の予算措置をいただきまして,市民の方々に対しまして,求められる資料・情報等を提供していきたいと考えております。また図書資料の充実を図るための図書購入の他にも,幼児・児童に対しますお話し会,本となかよしになろう巡回お話し会,映画会,人形劇,読書感想画コンクール,さらには一般市民の方を対象とします講座・講演会の開催,本のリサイクルフェアーの開催など図書館独自の事業を計画して実施してまいりたいと考えております。市民の生涯学習を推進するために奉仕活動を展開しながら,市民生活の向上と郷土の文化発展に努めてまいりたいと思っております。以上が中央図書館の事務事業の説明であります。よろしくお願いいたします。 学校給食課長)学校給食課の芳藤と申します。よろしくお願いいたします。 学校給食課の事務分掌につきましては,資料の4ページをご覧いただきたいと思います。学校給食課の事務分掌は9つ記載してございます。大別しますと,1つは給食センターの管理運営関係の業務と,もう1つは調理関係の業務の2つに主に大別されるところでございます。 次に事務事業の関係ですが,これは資料の11ページをご覧いただきたいと思います。石岡給食センターの管理運営に要する経費については,4,347万5,000円の予算を計上してございます。主なものといたしましては,電気料・水道料・施設用燃料,あと施設清掃管理保守委託料などでございます。 次に調理関係の業務でございますが,石岡給食センターの調理関係の業務でございますが,調理業務に要する経費で,2億7,392万9,000円を予算計上してございます。その主なものといたしましては,調理嘱託員報酬,臨時事務員の賃金,賄材料費,給食配送委託料,調理用備品などでございます。 次に八郷給食センターの管理運営に関する経費でございますが,2,387万3,000円を予算計上してございます。中身の主なものは,電気料・水道料・施設用燃料,あと施設清掃管理保守委託料などでございます。次に八郷給食センターの調理関係の業務に要する経費といたしまして,1億5,567万1,000円を予算計上してございます。主なものといたしましては,調理嘱託員報酬,臨時事務員の賃金,賄材料費,給食配送委託料,調理用備品でございます。給食については現在順調に進めているところでございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 ただ今の説明について,質問等ございましたら,挙手によりお願いいたします。 川村委員)先日も申し上げました,府中地区公民館のエアコンの件ですが,今の説明を聞いた限りでは,ただエアコンを個別にするのに,この間はキュービクルを設置するから倍になってしまうということだったんですが,今度は個別にやってもキュービクルを付けなくてもいいから,予算内で付くと今おっしゃいましたが,何ら値段はもちろん安くなっていないですよね。簡単に言いますと。この間もそういう説明でした。上乗せ分のキュービクルの部分が500万になってしまいますので,倍額になりますと先日は答えたはずですから,今度はキュービクルがなくなった500万分がただなくなっただけですよという説明だと思ったんですが,何かあまり改善されていないのかと。もしもよろしければ,この間申し上げましたように予算は通っていますが,本来は通すべき予算ではないと私は思っていましたから,こういうとこで言うのはおかしいですが,何せ見積もりがないのにやったわけですから。今回見積もりは取ったということですが,我々にその見積もりが提示されていないですよね。その辺のところはどうなんでしょうか。 中央公民館長)ただ今の変電設備を付けないだけではないかというようなご指摘もございました。 当初見積もりを取った業者からも変電設備も付けるというような話でございました。川村委員さんからご指摘がございまして,再度市内の業者さんにどうすればそういうものが必要なのか。何か別な方法があるのかということをお話をしまして,再度市内の業者さんから見積もりを取らせていただきました。そうしますと,やはり本体自体はそれほど変わりありません。附帯工事費,電源工事とか変電設備の設置,これが結構高額になると。1階部分と2階部分を併用して使えば,変電設備は付けなくても,いわゆる50キロワットという動力の目安,動力の使用が50キロワット以内であれば,変電設備を付けなくても対応が可能であるとのお話をいただきました。そういうことであれば,先程申し上げましたようにエコ・財政面・メンテナンス等を考慮いたしまして,今後将来的には個別対応型のエアコンを設置したほうがよろしいかなという方法では協議をした結果,結論に達したということでございます。 川村委員)それについは先日も聞いたわけですよ。この間の時に,エコのためにも個別でやったほうがいいいのではないですかと尋ねたところ,助川館長が個別にやると1,000万かかると。その1,000万かかるという訳は,その変電設備が500万円かかると。だから,500万のエアコンの設置料とは別に500万円がかかるという話だったですよね。そういうふうに私は聞きましたが,そうすると今度は変電設備の500万がいらないから,500万で出来るんだよと。1つも変わっていないと私は思います。 池田委員長)暫時休憩いたします。 − 休 憩 − 池田委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。 中央公民館長)今全体的に500万に対して云々という話がございました。前回の見積もり,それから今回の見積もりを取らせていただきました。その中でエアコンそのものについての値段というのは,変わらないと。ほとんど同じであるというような結果でございます。 川村委員)ほとんど同じだったということだったんですが,それは取り方に間違いがあるのかと私は指摘をしてしまいますが,やはり幾ら何でも,売価と定価が違うのは当たり前の話ですから,それから設備をする時のそれでも,我々の手元に提示されているものが何にもないわけですから。逆に言うと。この金額の何キロワットのものを何個付けてこれなんですよと。それが見積もりを取ってもどこの見積もりとも言えない。それでその見積もりが500万かかるんだから,仕方ないじゃないですかと。そんな話はこの間も言ったようにおかしいと言っているじゃないですか。自分でお金を出す時に,そんな話はあり得ませんよ。何回も言うようだけど。もうちょっと,きちんと,きちんとという言い方はおかしいかも知れませんが,真剣になってやっていただいて,これは皆さんからいただいているお金ですから,そこに投入するのは税金ですから,きちんとした使い方だったらば構わないですから,だったらその見積もりを見せて,それによって検討させてください。 池田委員長)暫時休憩いたします。 − 休 憩 − 池田委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。 中央公民館長)それでは,今回予定してございますエアコンについてご説明申し上げます。空調機を設置する台数は5か所と考えております。エアコンですが,調理室に入れますのが,73万ぐらいかかります。それから工作室が50万円台,児童室が30万台,事務室が35万弱,環境室が20万台ということで,空調機改修については,250万前後の予算となります。それから配管工事,いわゆる室外機・室内機の接続につきましては115万6,000円という見積もりでございます。それから空調機電源工事が70万台の金額と,そういう形の見積もり金額でございます。 川村委員)わかりました。もっと,もっと叩くという言葉は不適切かも知れませんが,やはり1円でも安価にしていただいて,入札をお願いできればと思っておりますが,それとこの間,聞いたのは全館で12台という話をされていましたよね。全部で7台なんですか。5台であとの7台はどのような形になるんでしょうか。 中央公民館長)2階部分については,現在のものを使用するという方法で,今回はとりたいということで考えております。1階のみにエアコンを設置ということで考えております。ただ今ご指摘がございましたように,見積もりはどちらも500万という金額でございました。実施にあたりましては,建築住宅指導課に設計をお願いしまして,よりよい適正な入札で執行してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 川村委員)先日聞いた時には,全館すると500万,500万の1,000万と私はお伺いしたと思うんですが,これですと,1階部分だけで1,000万かかるということなんですか。 中央公民館長)前回の委員会の時に2階については,現在のまま使用すると。1階のみというお話で,ご説明したかと思います。前回の見積もりの段階では,いわゆる変電設備,それから電源工事・配線等の附帯設備で1,000万近いお金がかかってしまうというご説明をしたかと思います。 川村委員)今前回の委員会の会議録を読ませていただいているわけですが,1階部分のみで対応するわけですが,エアコンを設置する台数につきましては7台ですと書いてあります。今回は5台ですけれども,1階部分については7台ですと。もう一度言ってらっしゃいます。それが470万ぐらいかかると。それでそこの設備で6,600ボルトの電気を使って,200ボルトに変圧して云々ということで,それが細かくは見積もっていませんが,附帯工事とか今使われているとか,全てを網羅する,いわゆる工事費用・設置費用・容量等を把握する。そのためには変電設備を付けなければならないということで,これが500万円以上かかるということでございますと言っているんですよね。そうすると,これの例えば,今使われているものを全て網羅するというのは,これは全館という意味ではないんですか。私に言わせれば,今使われているもの全てということですと,全館と私はとったんですが・・・。これは,私の勘違いということでよろしいですか。あまりしつこく言っても仕方がありませんので,本当に先程も申し上げましたように,しっかりやっていただいて見積もり等をおさえていただきまして,そして入札をしっかりやっていただければ,少しは違うのかと思っておりますので,心意気をかっていただきまして,やっていただければ有り難いかなと思います。それから,先程言いました500万のキュービクルというのが,今使われているものとかを全てを網羅すると入っていましたので,それが私は全館だと思っていましたので,全てを網羅するということが,どういうことかという,助川館長がどういう言葉を使ったのか分かりませんが,私はそのように解釈をしてしまったということです。それでは,よろしくお願いいたします。 池田委員長)他に発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,以上で,本件については終結いたします。 次に,緊急地震速報システムについてを議題といたします。 先程実施いたしました現地調査の結果を踏まえ,緊急地震速報システムについて,ご質問・ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,本件については以上で終結いたします。 次に,東小学校校舎改築事業についてを議題といたします。 本件について,執行部より説明を求めます。 教育総務課長)それでは,東小学校改築事業についてご説明申し上げます。今日お配りしてございます,教育委員会 教育総務課提出資料をご覧いただきたいと思います。右上に資料2と記載してございます。こちらでございます。まずこの資料に基づいてご説明したいと思いますが,1番としましてプール解体事業,先程事業概要で進捗について若干ご説明申し上げましたが,既にプール解体については工事としては完了しております。あとは,完了検査等の手続きを残している状況でございます。次に2番目としまして,校舎建築の入札結果についてということで,こちらに分離発注いたしました校舎建築工事,校舎機械設備工事,校舎電気設備工事の落札者につきまして記載してございます。落札者につきましては,こちらに記載してあるとおりでございまして,金額につきましてもこの記載のとおりでございます。なお,この金額については消費税を含んでいない額でございますので,実際の支払い金額とは変わってくると思います。また資料の後ろのページに,それぞれ3つの工事につきまして,現在契約検査室で公開しておりますホームページの中で公開している資料を添付させていただきました。こちらには,入札に参加した共同企業体等の会社名,それから入札された金額等が示されてございます。続きまして,今後の建築スケジュールでございますが,3件とも1億5,000万円を超える金額になる契約でございますので,条例に基づいて議会でのご承認をお願いしてまいりたいと考えております。それでこのスケジュールにありますように,工事期間は約12か月を目途としておりまして,来年の2学期から新校舎に移転をしたいというスケジュールで進めてまいりたいと思います。さらに建設工事につきましては,この後,議会でご承認をいただければ本契約となりまして,なるべく早めに工程に関する調整会議を開きまして,8月の上旬から実際の工事に着工できればと考えておりますので,よろしくお願いいたします。最後に4番といたしまして,今年度以降のスケジュールを記載してございます。平成22年度につきましては,現校舎解体,平成23年度に体育館の新築及び旧体育館の解体,それからグランド,外構,こういった工事は23年度を予定してございます。以上が東小学校校舎改築事業の進捗状況でございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 ただ今の説明について,質問等ございましたら,挙手によりお願いいたします。 発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,以上で,本件については終結いたします。 次に,県内での新型インフルエンザ患者発生に伴う,教育委員会としての対応についてを議題といたします。 本件について,執行部より説明を求めます。 学校教育課長)県内での新型インフルエンザ患者発生に伴う,当市教育委員会としての対応についてお答え申し上げます。去る6月16日につくば市で県内最初の患者が発生しました。17日に茨城県新型インフルエンザ対策本部会議が開催され,本県の今後の対応が対策本部長である知事より示されました。それを受け,茨城県教育委員会より新型インフルエンザ患者発生にかかる本県の対応について,教育長への通知がございました。その内容は,1つ目に患者は学生・生徒などではなく,発症後の行動も限られていることから,学校・保健所・高齢者通所施設などの休業等の措置は行わない。2つ目,公立施設の休業,イベント・行事等の自粛についても要請しないというものです。更に知事のメッセージにおいても児童・生徒・利用者及び職員に対し,手洗い・うがいなどの徹底を指導すると共に,健康状態に注意する。発熱・咳・のどの痛みなど新型インフルエンザの発病が疑われる時は,保健所の発熱電話相談窓口に相談し,指示を受け受診するなど,県民に対しての協力のお願いが示されました。本市の対策本部会議においては,現時点では県に準じた対応をとるということを受け,市内各幼稚園・小学校・中学校に,1つ,手洗い・うがいの徹底,2つ,咳・くしゃみなどの症状のある時の咳エチケットの指導,3つ,健康観察の徹底,4つ,発病が疑われる時の保健所や保護者との連携について指示しました。さらに保護者に対しては予防指導の協力と発病時の対応について文書でお知らせしてございます。また保健所からの依頼を受け,6月18日より毎日市内全校の欠席状況の調査をし,保健所に報告しております。今日現在までに本市では新型インフルエンザの発症はございませんが,守谷市,かすみがうら市,土浦市,神栖市,つくば市で合計10名の患者が発生しております。県の対策本部では,どちらも学生や生徒などではないため,現時点では学校等の休業要請は行わない対応をとっております。今後,もし市内の幼稚園や小中学校で患者が発生した場合は,県教育委員会や保健部局,市の対策本部と連携し,臨時休業などの早急な対応を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 ただ今の説明について,質問等ございましたら,挙手によりお願いいたします。 発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,以上で,本件については終結いたします。 次に,教育員会事務局より,その他の件で発言を求められておりますので,これを許します。 教育次長)私のほうからご説明させていただきます。ただ今,教育総務課長のほうからご説明しましたように,東小学校の改築事業につきまして入札が終わりました。このことについては,地方自治法上に規定します議会の議決案件ということになります。説明の中でもご説明させていただきましたように工期につきましては,およそ12か月程度かかるということで,来年の9月,2学期に新校舎への移転を行いたいという計画をもっております。このことから,臨時議会をお願いしたいと考えてございます。また,その臨時議会に現在政府から出されております経済危機対策臨時交付金,この関係につきまして耐震設計の部分について補正措置をあわせて提出させていただきたいということを考えております。このことが取りまとまり次第,臨時議会にご提案させていただければということで,今財政当局と詰めているところでございます。 また,旧国府会館が幸町にございました。このところが更地になりまして,地元の方々の利用計画がまとまったようでございます。公民館を建てたいという申請書が提出されました。このことにつきまして,教育委員会等で協議・検討しました結果,類似施設公民館の交付要綱等が規定されております。この案件に該当しますので,あわせまして臨時議会が開催されますので,ここで補正措置をお願いできればということで,今財政当局と事務手続きを進めている状況ですので,報告させていただきます。また,この詳細につきましては,担当課長から説明させます。 教育総務課長)私のほうからは,今ご説明申し上げました耐震補強の実施設計についてご説明申し上げます。以前にもご説明しましたが,実施設計の完成には,耐震診断と同じように判定会議を経なければ完了しませんので,非常に込み合っているという状況から,大変時間がかかるということが言われております。そういったことから,今年度事業として扱うためにも,出来るだけ早く実施設計の発注をしてまいりたいと。この経済危機対策の積極的な活用という観点から,出来るだけ早い発注をお願いしたいということで今回臨時議会のほうに提案させていただきたいという形を考えてございます。その予算の要求額でございますが,対象校5校分,小学校4校,中学校1校でございますが,約3,600万円程度をお願いしてまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いいたします。以上でございます。 中央公民館長)それでは,中央公民館のほうからご説明申し上げます。ただ今次長から説明がありました補正増の中の1点としまして,予定されております臨時議会において,石岡市公民館類似施設建設費補助金として500万円の補正増をお願いしたいと考えているところでございます。内容につきましては,幸町地区の公民館の建設に対する,市単独の補助金でございます。幸町地区には現在,区の公民館がございません。集会等につきましては,国府地区公民館を利用しておりますが,公民館講座,又は同好会等の一般の利用者が多く,適時なる利用が難しい状況であり,町内のお宅を借りて利用しているそうです。そういう間に,町内で公民館の建設をしようという話が出てきまして,本年5月31日の総会において建設実施という合意形成がされました。そして6月18日に幸町区長から石岡市公民館類似施設建設費補助金交付要綱に基づきまして,交付申請書が提出されました。内容につきましては,建築面積が木造平屋建て,99.06平方メートル,事業費が1,160万円,補助金ですが要綱に基づきまして,工事費の2分の1以内,500万円を限度とするということになっております。そういうことから2分の1ですと580万円になりますが,500万円限度ということですので,500万円を補正予算ということで考えております。臨時議会が予定されるということでございますので,その際に補正予算で500万円を計上させていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 池田委員長)その他,教育委員会関係で発言はございませんか。 菱沼副委員長)過日,小中学校統廃合の説明会を開催していくということであったわけですが,それの日程等がわかっていればお示しいただきたいと存じます。 教育次長)日程等については,まだ決まっておりません。どういう形でどういう内容を説明するかという,今その説明の構成と言いますか,中身の検討をさせていただいている状況ですので,その日程等が決まり次第,各委員さん方に文書をもってご配付をして進めてまいりたいと考えております。 池田委員長)ほかに発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,教育委員会所管の審査を終結いたします。 教育委員会の説明員におかれましては,退席いただいて結構です。 暫時休憩いたします。 − 休 憩 − 池田委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。 これより,保健福祉部所管の調査及び審査を行います。本日の審査に当たり,説明員として出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員出席者名簿のとおりであります。 なお,保健福祉部長 金子君,保健福祉部次長 石井君,並びに社会福祉課長 内田君については,公務により,あらかじめ本日の会議を欠席したい旨の申し出があり,委員長において了承いたしましたので,ご報告申し上げます。それでは,本日の委員会は,改選後,初めての委員会審査でありますので,あらためて,委員の自己紹介をいたします。 菱沼副委員長)菱沼でございます。よろしくお願いいたします。 川村委員)川村でございます。よろしくお願いいたします。 櫻井委員)櫻井でございます。よろしくお願いいたします。 塚谷委員)塚谷でございます。よろしくお願いいたします。 池田委員長)今回,委員長職を仰せつかりました池田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 なお,本日午後の審査におかれましては,久保田健一郎委員が公務により,欠席をしておりますので,久保田委員を含めまして,以上6名であります。どうぞよろしくお願いいたします。 これより議事に入ります。保健福祉部の所管事務,及び主要事業の進捗状況等についてを議題といたします。本件については,4月21日に開催いたしました,当委員会において,その概要説明を受けたところでありますが,委員の改選がありましたので,あらためて,執行部職員の方々の自己紹介とあわせて,所管事務及び主要事業の進捗状況等について,順次,簡潔にご説明願います。 なお,発言の際は,挙手をお願いいたします。 参事兼保険年金課長)参事兼保険年金課長の高野でございます。よろしくお願いいたします。本来ですと保健福祉部長,次長が出席をしましてご説明すべきところでございますけれども,公務により出張しておりますので,私のほうからご説明をさせていただきたいと思います。保健福祉部の概要1ページでございます。保健福祉部の組織機構図を載せてございます。保健福祉部は,社会福祉課,高齢福祉課,こども福祉課,保険年金課,健康増進課,ふれあいの里をもって構成されております。職員数は,152名でございます。次に各課の事務分掌,平成21年度の主要事業につきましては2ページから記載してございます。事務分掌,並びに主要事業の進捗状況等につきましては,各担当から説明させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 参事健康増進担当)参事健康増進担当の山本でございます。よろしくお願いいたします。 副参事地域改善対策担当)社会福祉課副参事の小林と申します。それでは,本日内田社会福祉課長が公務により出張しておりますので,私のほうから社会福祉課の事務分掌等を説明させていただきます。資料の2ページをお開きください。社会福祉課の業務については,大きく4つに分けることができます。1つは,民生委員児童委員・戦没者遺族等,日本赤十字,地域改善対策の社会福祉に関する業務です。2つ目としては生活保護法に関する業務です。3つ目は障害者支援に関する業務です。4つ目としては,授産所業務です。 続きまして平成21年度の主要事業については,5ページから7ページが社会福祉課の担当となります。基本的には昨年度からの継続的な事業でございます。これらの中で主なものは,事業名の欄,上から2段目になります。社会福祉団体助成事業として,9,332万6,000円の計上をしております。うち社会福祉課関係では,石岡市社会福祉協議会への運営等の補助金6,222万円が計上されております。この補助金については,交付を年度内4回に分割して,支払う予定になっており,1回目の補助金交付額1,868万円を本日支払う予定となっております。次に6ページをご覧いただきたいと思います。下のほうなんですが,自立支援プログラム推進事業でありますが,この事業は本年度からの新規事業でありまして,生活保護の被保護者に対して就労支援を行うための経費54万円であります。就労指導員の任用が決まりまして,7月から週1回程度来てもらうことになります。最後に資料の主要事業には記載されておりませんが,今年の3月議会で議決をいただきました平成20年度繰越明許事業であります在宅心身障害者福祉作業所ゆりの建設事業につきましては,設計業務が5月25日に完了いたしました。施設の規模は,木造平屋建て,延べ床面積197.91平方メートル。本年11月末の完成を予定しております。去る6月22日に業者選考委員会が開催され,現在条件付きの一般競争入札による告示をしているところであります。以上です。 高齢福祉課長)高齢福祉課長の田中でございます。よろしくお願いします。高齢福祉課の所管事務についてご説明いたします。 2ページをご覧願います。高齢福祉施策を位置付けるために高齢者福祉計画を策定し,高齢者福祉施設の整備,高齢者の生きがい対策,高齢者世帯及び一人暮らし老人等の援護,老人クラブ等の育成・指導を展開しております。また,地域包括支援センターにおいて,介護予防事業・包括的支援事業・介護予防支援事業を推進しております。地域ケアシステムの事業は,社会福祉協議会へ委託しており,一人暮らし老人に対する事業が主になっております。 次に,平成21年度における主要事業の進捗状況についてご説明いたします。8ページをご覧願います。社会福祉団体助成事業であります,地域ケアシステム推進事業については,社会福祉協議会との委託契約を締結し,5月18日に第1回目の支払い813万円については済んでおります。こちらについては四半期ごとの支払いとなっております。次に高齢者等支援事業でございますが,敬老会事業について社会福祉協議会と委託契約を締結し,支払いも済んでおります。三村地区・関川地区・高浜地区は6月に地区の代表者の協力により開催されました。老人日常生活用具給付事業として,緊急通報システム用備品は例年どおり随時受け付けております。21年度に入り,1台71,484円でありますが,12台設置済みでございます。次に,在宅老人サービス事業として,軽度生活援助業務委託については,社会福祉協議会と委託契約を締結をし,第1四半期分178万9,500円は支払いが済んでおります。老人飲料賄費扶助については,業務委託契約を締結し,週2回,63件乳製品を配付しながら安否の確認を行っております。こちらは,株式会社ヤクルトとの委託契約となっております。介護保険地域支援事業としまして,地域包括支援センターにおいて,介護予防・ケアマネージメント・総合相談支援・包括的継続的ケアマネージメント事業を行っております。4月,5月の相談実績において,包括支援センターにおいて電話・来所・訪問等698件,それから在宅介護支援センター6事業所において,808件となっております。介護保険給付事業といたしまして,居宅介護サービス費1億9,619万1,000円,施設介護サービス費3億4,889万9,000円が4月分,5月分の実績となっております。最後介護サービス介護予防支援事業として,要支援1・要支援2と認定された方の介護予防プラン作成委託については,4月実績数,新規12件,継続118件について44万2,620円の支払いが済んでおります。以上でございます。 介護保険室長)介護保険室長の黒崎です。よろしくお願いいたします。 それでは2ページの方をご覧願います。介護保険室の事務分掌について説明させていただきます。概要といたしまして,介護保険の3年ごとの事業計画を立て,介護保険料を設定し,事業計画に沿って業務を行っております。平成20年度に第4期の介護保険事業計画を策定いたまして,平成21年度から23年度までが第4期の事業期間になります。21年3月末日現在の第1号被保険者数は,19,352名でございます。市の人口に占める割合は23.8%になります。要介護・要支援の認定者数は,3月末現在で2,809名でございます。認定審査会において審査しました件数は,20年度で3,409件を処理しております。回数は98回開催しております。進捗状況については,先に田中課長のほうから説明させていただきました。よろしくお願いいたします。 こども福祉課長)こども福祉課長の冨田でございます。よろしくお願いいたします。 こども福祉課の事務分掌についてご説明申し上げます。3ページをお開き願います。こども福祉課の業務は大きく分けますと2つに分かれます。1つは児童手当の支給並びに児童扶養手当の支給事務,及び母子等の自立支援及び家庭相談等の業務でございます。もう1つは,市立保育所9か所の運営及び民間保育所に入所する児童の委託事務及び民間保育所が行う各種保育サービスに係る事業補助等運営費の支払いなど保育事業の運営に係る業務でございます。その他,児童館・児童センター運営に係る業務がございます。 続きまして,主要事業の進捗状況についてご説明申し上げます。10ページから11ページをお開き願います。全部で14事業を掲載してございますが,この内主なものについてご説明させていただきます。10ページの中ほどに,次世代育成支援行動計画策定事業になります。これは,後期行動計画策定のための経費でございます。昨年度は,後期行動計画策定準備のためのニーズ調査や基礎調査を実施いたしましたので,本年度は改定になった行動計画策定指針に基づき行動計画を策定してまいります。6月19日には,庁内関係部署の代表者で組織します連絡会議を開催し,20年度の実施状況の策定を依頼したところです。7月23日には,第1回目の次世代育成支援対策委員会を開催する予定になっております。 次に,11ページの上から3つ目の統合保育所整備事業になります。これは,八郷地区の5つの保育所を統合建設するための事業費でございます。今年度は施設を建設し,来年4月に開所の予定でございます。現在の進捗状況につきましては,第2回市議会定例会におきまして,平成21年度統合保育所建設工事の請負契約の締結についての議案を可決いただきましたので,昨日,実施設計請負業者である株式会社○○○○建築設計事務所と統合保育所整備工事の工事監理業務委託の見積合わせを行いまして,661万5,000円で委託契約を締結いたしました。なお,本日は現地におきまして第1回目の工程会議を開催しております。以上でございます。よろしくお願いいたします。 保険年金課副参事)保険年金課副参事の久保田でございます。参事兼保険年金課長に代わりまして保険年金課の説明をさせていただきます。まず,保険年金課の所掌事務でございます。3ページの下段をご覧いただきたいと思います。保険年金課の業務については,大きく分けますと4つございます。1つは1番から9番に記載してございます国民健康保険の給付や保険税の賦課徴収業務でございます。2つ目は10番,11番に記載してございます医療福祉費の支給,いわゆるマル福制度の業務でございます。3つ目は,12番から14番に記載してございます老人医療の給付及び後期高齢者医療制度の業務でございます。老人医療の給付業務は,平成20年度から後期高齢者医療制度に移行してございます。4つ目は15番から19番に記載してございます国民年金の資格の得喪などの業務でございます。 続きまして,平成21年度の主要事業につきましては,12ページをご覧いただきたいと思います。 主なものについてご説明させていただきます。特別会計繰出金5億3,293万9,000円は,国民健康保険特別会計への繰り出しでございます。主なものといたしまして,基盤安定繰出金,これは保険税の軽減分でございます。1億3,617万5,000円,職員給与費等繰出金1億8,592万6,000円でございます。 続きまして,医療福祉一般事務費3億9,535万7,000円でございますが,乳児・幼児・妊産婦などの医療費を助成するマル福制度でございます。石岡市は茨城県の補助制度で運用しております。補助率は2分の1でございます。5月末現在の対象者数は7,379人でございます。 続きまして,中段の成人保健事業でございます。新規事業の後期高齢者人間ドック補助金126万6,000円でございます。高齢化の進展と相まって医療給付費も年々増加することが予想されます。早期発見,早期治療は医療費の抑制を図ることから,75歳以上の高齢者の方にも受診しやすい対応を図るものです。5月現在の申し込み者数は25人でございます。 次に最後になりますが,後期高齢者医療特別会計の広域連合納付金でございます。6億1,986万9,000円でございます。市が徴収いたしました保険料や保険基盤安定納付金を県後期高齢者医療広域連合へ納付するものでございます。内容として,保険料の納付金,これは県広域連合が付加決定した額ですが,4億9,215万1,000円,保険基盤安定納付金,これは所得者の保険料軽減分を公費で補填するものでございまして,県が3分の1,市が4分の1ということで,1億2,770万4,000円でございます。以上でございます。 健康増進課長)健康増進課長の上曽です。よろしくお願いいたします。 お手元の教育福祉委員会説明資料により,事務分掌について説明させていただきます。資料の4ページの15項目が健康増進課の事務分掌となります。健康増進課の大きな事業といたましては,健康増進事業・母子保健事業・成人保健事業となっております。事業の内容としましては,健康増進事業といたしましては,献血事業の推進,栄養改善の指導,緊急医療体制の整備及び運営,保健センターの維持管理です。続きまして,母子保健事業としまして,母子保健業務の企画調整,妊産婦・新生児・乳幼児の訪問・健康指導,乳幼児健康診査,健康教育診査,予防接種に関すること及び不妊治療助成に関することでございます。続きまして,成人保健事業ですが,健康増進法に基づく健康診査・癌健診及び健康相談業務・機能訓練に関することでございます。また感染症の予防及び精神保健福祉事業に関することでございます。 続きまして,平成21年度の主要事業について説明させていただきます。13ページをご覧ください。初めに,保健衛生一般事務費3,245万5,000円ですが,市民の健康保持・増進や保健衛生の向上を図る保健衛生諸経費及び病院群輪番制運営費補助金です。病院群輪番制の医療機関といたしましては,石岡市医師会病院・石岡第一病院・斉藤病院・石岡脳神経外科病院に対する補助金となっております。続きまして,献血推進事業68万2,000円ですが,献血の普及・啓発に要する経費及び献血推進協議会負担金に関する経費です。続きまして,予防接種事業ですが,お手元の資料では1億1,225万5,000円ですが,第2回の定例市議会において75万6,000円の増額補正をしておりまして,今現在の予算額は1億1,301万1,000円となっておりますので,ご了承願いたいと思います。これについては,結核予防及び高齢者のインフルエンザ,乳幼児の各種予防接種等に関する経費です。今年度の重点施策,子育て支援の一環といたしまして,また感染症の発生及び蔓延の対策といたしまして,3歳から15歳までの子どものインフルエンザ予防接種について助成を行うことになっております。続きまして,健康づくり推進事業172万4,000円ですが,市民の健康づくりを推進する経費といたしまして,食生活改善事業委託料でございます。続きまして,成人保健事業5,823万1,000円ですが,健康診査により疾病の早期発見・治療を図り,生活指導・栄養指導による生活習慣病等の予防等を行う事業でございます。続きまして,母子保健事業1億67万6,000円ですが,母子の健康保持増進のため,妊婦から乳幼児までの一貫した保健指導を行う事業です。平成21年度の新規事業といたまして,妊婦・乳児健診委託料の中で,これまでの妊婦健診の公費負担をこれまでの5回から14回に拡大しております。続きまして,精神保健福祉事業49万2,000円ですが,精神障害者の相談業務等を関係機関と連携し,こころの病気の予防のための普及・啓発を図る経費で,主に相談業務等の経費でございます。続きまして,診療業務費2,001万3,000円ですが,休日・夜間の緊急医療確保のため,緊急診療所・在宅当番医を実施し,市民の救急医療の充実を図る経費でございます。続きまして,石岡保健センター管理運営経費1,398万4,000円,八郷保健センター管理運営経費959万5,000円ですが,保健センターの効率的な運営を確保し及び維持管理を行い,住民の健康増進を図るものでございます。 健康増進課の進捗状況といたしましては,主に健診業務なわけですが,年度当初に健診計画を作成し,その計画に沿って計画どおり現在のところ遂行しているところでございます。 以上でございます。 ふれあいの里石岡ひまわりの館館長)ふれあいの里石岡ひまわりの館館長の高柳でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 4ページをご覧いただきたいと思います。ふれあいの里課の事務分掌についてご説明をさせていただきます。ふれあいの里課の業務といたしましては,ひまわりの館の維持管理に関すること。屋内外施設の使用許可に関すること等でございます。 続きまして,ふれあいの里課の主要事業についてご説明いたします。14ページをご覧いただきたいと思います。まず,ふれあいの里施設維持管理経費でございますが,これは施設全般の設備等の機能を健全な状態で維持管理するための経費でございます。内容といたしまして,施設の清掃・管理保守保安委託,ふれあいの里管理委託,施設修繕等でございます。次に,ふれあいの里施設運営経費でございますが,これは,施設利用者への運動指導等や講座等を実施し,健康づくりを支援するための経費でございます。内容といたしまして,運動指導員報酬,講師謝礼等でございます。次に,ターゲットバードゴルフ場整備事業でございますが,ふれあいの里のターゲットバードゴルフ場の増設整備に要する経費でございます。内容といたしまして,実施設計委託と,ターゲットバードゴルフ場の整備工事費等でございまして,このゴルフ場の進捗状況については,現在実施設計を委託いたしまして,その設計を行っているところでございます。以上でございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 ただ今の説明について,質問等ございましたら,挙手によりお願いいたします。 菱沼副委員長)ふれあいの里のターゲットバードゴルフ場の状況なんですが,いま実施設計に入っているということですが,実際このターゲットバードゴルフ場が18ホールになるわけですけれども,そういう中でいつ頃完成を予定しているのかお尋ねしたいと存じます。 ふれあいの里石岡ひまわりの館館長)いま実施設計を委託しまして,これが7月20日ぐらいに出来上がりまして,その後,入札をいたしまして,工事業者を選びまして,9月ぐらいに造成工事を行いまして,その後,芝張り等を団体の方にやっていただくものがありますので,それが10月と。10月末に工事が完成するよう現在進めております。 池田委員長)他に発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,以上で,本件については終結いたします。 次に,請願第9「介護保険に関する請願」を議題といたします。本請願は,第2回定例会最終日に当委員会に審査付託され,継続審査となっていた案件であります なお,受理の経緯及び請願趣旨・請願事項については,お手元に配付しております文書表のとおりであります。 初めに,執行部より,本請願に対する当市における現状等について説明を求めます。 介護保険室長)それでは,石岡市の介護保険事業の現状をご説明いたします。21年5月末日現在で第1号被保険者数は,19,441名で,要介護・要支援の認定者数の数でございますが,要支援1,2の方が481名,要介護1から要介護5までの方が2,364名,要支援と要介護の方を足しますと,2,845名の方が認定されている現状でございます。認定者の数から第1号被保険者数の19,441名で割りますと14.63%が認定者で占めている状況であります。石岡市の高齢化率は6月1日現在で23.99%になっております。それから,市内における主な介護保険施設といたしましては,介護老人福祉施設,特別養護老人ホームが6か所ございます。地域密着型介護老人福祉施設が1か所ございます。介護老人保健施設については4か所ございます。介護療養型医療施設については4か所ございます。それから特定施設入居者生活介護,有料老人ホームでございますが,2か所できております。7月には,1か所が開設される予定になっております。認知症対応型共同生活介護,こちらは9か所ございます。小規模多機能型居宅介護施設についても6か所がございます。平成21年度の介護保険料につきましては,保険料段階を9段階に設定し,第5段階の保険料率が1.0で年額4万8,000円でございます。以上でございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 これより審査に入ります。 本請願について,ご質問・ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 暫時休憩いたします。 −休 憩− 池田委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。 菱沼副委員長)この請願第9「介護保険に関する請願」でございますが,暫時休憩中の折りに皆さんから,いろいろご意見があったわけですが,そういう中で請願事項として1から5までありますが,そういう意味では一部採択の部分で臨んでもらったほうがいいと思いますが,如何でしょうか。 池田委員長)ただ今,菱沼副委員長から一部採択という意見が出たわけですが,どのように進めたらよいか皆さんにお諮りしたいと思います。 櫻井委員)私もそれに異議はありませんが,この請願事項の1の「新しい認定制度の実施を中止し」という部分がひっかかる部分がありますので,この部分は承認しないと。あとの部分はいいのかなと私は思います。 川村委員)私も今の櫻井委員と同じような感覚なんですが,これを読ませていただきますと,請願事項の1番は,「新しい認定制度の実施を中止し,総合的な検証を行い,抜本的な改善を行うこと」と書いておりますが,5番の項目で「介護保険制度の抜本的な見直しを行うこと」と同等の言葉が入っているので,それをそのまま入れれば1番が若干いきるのかと思っておりますので,1番を抜いたという形でよろしいかと思います。 池田委員長)ほかに発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)次に討論に入ります。討論は,挙手によりこれを許します。討論はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,討論を終結いたします。 これより採決に入ります。請願第9「介護保険に関する請願」を採決いたします。 お諮りいたします。本請願については,請願事項にあります,2番,3番,4番,5番については,その趣旨・願意を妥当と認め,「採択すべきもの」と決し,1番については,「不採択とすべきもの」と決することにご異議ございませんか。 〔「異議なし」との声〕 池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。 ただいま,「一部採択とすべきもの」と決しました請願第9につきましては,意見書提出を求めるものであります。よって,お手元に意見書の案文を配付いたします。 ―意見書案文の配付― 池田委員長)ただいま配付いたしました,意見書案についても,「記」以下の部分については,2番,3番,4番,5番のみとし,それ以外の部分については削除いたしたいと思います。 それでは,意見書の案文について何かご意見等ございましたら,挙手によりお願いいたします。 ご意見等はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,この際お諮りいたします。 請願第9の願意達成のため,当委員会提出議案として,お手元の案文のとおり議長に意見書案を提出いたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」との声〕 池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。 以上で本委員会に付託されておりました請願の審査は,終了いたしたわけでありますが,これらにかかる委員長報告の取り扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。 これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」との声〕 池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。 次に,県内での新型インフルエンザ患者発生に伴う,当市としての対応についてを議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。 健康増進課長)新型インフルエンザに対する当市のこれまでの取り組みについてご説明いたします。4月26日に県から各市町村に新型インフルエンザにかかる本県の対応についての通知がなされております。内容については,県庁及び各保健所において,新型インフルエンザに対する相談窓口を開設した旨でした。これを受けまして,4月28日に保健福祉部・総務部・消防署等で新型インフルエンザに対する対応について協議をいたしております。それで県庁及び各保健所の相談窓口案内を市のホームページ及びメールマガジンへの掲載と庁内グループウェアの掲示板にて各施設の出入り口,県庁及び各保健所の相談窓口の案内を掲示しております。4月30日に石岡市新型インフルエンザ対策本部設置要綱を策定し,第1回の石岡市新型インフルエンザ対策本部会議を開催しております。議題は,1として新型インフルエンザの現況について,2として当市における対応についてでございます。1につきましては,同日土浦保健所にて行われました新型インフルエンザの会議におきまして,保健所における新型インフルエンザの現況と対応の状況について,また管内市町村の対応についての協議内容を報告し,協議しております。2については,予防チラシの配布及び緊急物資の予備備品の備蓄について協議しております。5月7日には,緊急物資備蓄に向けて補正予算のほうを6月の議会にあわせる形で提出しております。5月13日に査定がなされたわけですが,急を要する案件なので予備費により対応すべきというようなことで返事をいただいております。5月15日に神戸市・大阪府で感染者が確認されたことにより第2回石岡市新型インフルエンザ対策本部会議を開催しております。協議事項としては,これまでの経緯と今後の対応についてであります。2の協議の中で備蓄の件ですが,サージカルマスク1万枚,ラテックスグローブ5,000枚,消毒洗浄剤1リットルを100本及び防護服セット10着の備蓄を決め,これを石岡保健センターに現在備蓄しております。また,感染予防のチラシの配布も決定いたしております。また同日,石岡市医師会病院が土浦保健所管内の発熱外来の病院の指定を受けたことにより,これについての課題等を石岡市医師会にて協議しております。5月22日の朝刊に新型インフルエンザについてのお知らせということで,チラシ31,000枚を折り込んでおります。また,市の各施設の窓口に同チラシを配布しているところでございます。5月29日には2回目の新型インフルエンザ連絡会議が土浦保健所において行われております。これについては土浦保健所管内市町村の取り組み状況について協議しているところでございます。この中で確認されたのは,秋以降,この時点においてはまだ県内で新型インフルエンザの患者が発生していないものですから,比較的簡単に秋以降の流行に備えて予防について,協議しているところでございます。また,6月16日,23日につくば市在住のアメリカ合衆国よりの帰国者が新型インフルエンザの患者であると確定され,県内初の新型インフルエンザ感染者が確認されているところでございます。6月17日に第3回の石岡市新型インフルエンザ対策本部会議を開催しております。協議内容については,1.感染者の発生状況としてということで県からの情報について報告をしております。2としては今後の対応についてでございますが,現時点においては新型インフルエンザの感染者と濃厚接触者が限られているということで,保健所において追跡調査を実施しているということで協議しております。また,県においては学校などの臨時休校は行わないということで,このことから当市においても今後の推移を見守りつつ,予防に努めていくということで協議・確認しているところでございます。これらのことを踏まえ,6月23日に新情報といたしまして,石岡市のホームページとメールマガジンを更新しております。また,これまで6月25日までに,石岡・八郷保健センターに寄せられた新型インフルエンザの関連事項についての相談件数は61件ございました。また5月21日より市内の保育所・幼稚園・小中学校・高等学校に園児・児童生徒の健康管理及び危機管理の観点から欠席者の報告の協力をお願いして,欠席者のインフルエンザ症状の有無について,今現在報告を受けているところでございます。今後も国・県から発信される情報や動向を受けながら,感染予防について適切に対応していきたいと考えているところでございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 ただ今の説明について,質問等ございましたら,挙手によりお願いいたします。 菱沼副委員長)新型インフルエンザということで,今日の新聞にも報道がありましたが,感染者が県内で10名ということで,報道があったわけでございます。石岡市も今課長から備蓄について説明があったように,マスクが1万枚,グローブが5,000枚,消毒剤1リットルが100本とかという部分で答弁があったわけですが,国としても 第2次補正予算の中にも盛り込まれましたが,この地域活性化経済危機対策臨時交付金の中にですね,各種新型インフルエンザ対策にも活用できるということもあるわけです。そういう中で今後タミフル・リレンザを確保すべきと私は思うんですが,その点についてどうお考えかお尋ねしたいと存じます。 健康増進課長)菱沼委員からありました件については,現在そのようなことで国のほうから働きかけがございまして,今現在においては,企画のほうの担当で,今現在そちらの補正について受け付けているところです。今回の前段説明した部分については,予備費の部分をそちらに振り分けると。また更に備蓄の状況を考えると,まだ足りないのではないかというご意見がございますので,そういう中で更に備蓄を増やすということで,企画・財政のほうと相談しているところです。あと,これらについては,そういう形がなされれば9月議会に補正で要求していきたいと思います。また,タミフル・リレンザについては,協議の中でも,私どもちょっと不慣れなものですから,これが市で買い入れられるものなのかどうかというのは,協議の中では,保健所には数は限られておりますが,備蓄してありますということでした。ただ市の段階で備蓄できるものなのかどうかは突っ込んでおりませんので,確認したいと思います。よろしくお願いいたします。 池田委員長)他に発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,以上で,本件については終結いたします。 その他,保健福祉部関係で発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,保健福祉部所管の審査を終結いたします。 次に,その他の件といたしまして,何か発言はございませんか。 櫻井委員)先程教育委員会関連で有明中の補強の問題が議論されたわけですが,先程申し上げましたように全国で,この資料によりますと去年の12月までで80近い事例があるわけです。今年も7か月目に入っているわけですから,数多くの事例が発生していると思います。これを至急に先進地と言いますか,何かこういうもので参考になるものがあれば委員会として研修をしてきたらいいかと思いますが,如何でしょうか。 池田委員長)ただ今,櫻井委員からありました包帯工法,いわゆるSRF工法について全国はもとより県内でも施工事例があるようでございますので,当委員会といたしましても調査研究する必要があることから,視察研修あるいは現地調査を実施いたしたいと思いますが,これにご異議ございませんか。 〔「異議なし」との声〕 池田委員長)ご異議がなしと認めまして,そのように現地視察のほうを実施してまいりたいと思いますが,日時・日程等につきましては,また後日ご連絡いたしたいと思います。 他に発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,その他の件を終結いたします。 以上で,本日の教育福祉委員会を閉会いたします。 |