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議会中継
  


 第6回委員会 (7月15日)
出席委員 池田正文委員長,菱沼和幸副委員長,久保田健一郎委員,塚谷重市委員,櫻井信幸委員,川村良一委員
市執行部 【教育委員会】
教育長(石橋凱),教育次長(土師照夫),参事教育総務担当(松崎守男),教育総務課長(上曽宗則)
【都市建設部】
建築住宅指導課長(中川尚也)
議会事務局 議事法制課係長(飯田英男)



池田委員長)ただ今から教育福祉委員会を開会いたします。本日の審査につきましては,お手元に配付しております協議案件書の順に進めていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
 付託案件説明のため,出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員出席者名簿のとおりであります。
 陳情第35「有明中学校 耐震補強工事に関する陳情」を議題といたします。
 本陳情については,6月26日に開催いたしました当委員会において,さらに調査・研究する必要があることから,継続審査となっていた案件であります。
 また,陳情趣旨にあります耐震補強工事における包帯工法については,一昨日,この工法で施工いたしました武蔵野市立第五中学校を視察してきたところであります。
 はじめに,執行部より,当陳情におけるこれまでの審議内容を踏まえ,調査・検討された事項等がありましたら,説明願います。

教育総務課長)この陳情に関しまして,私どものほうで調査等を行った部分についてご説明申し上げたいと思います。このSRF工法によりまして実施した事例等について聴き取りでございますが,調査をいたしました。小中学校の校舎に関するものでございますが,過日の武蔵野市の事例も同様でございますが,耐震診断を行って耐震補強工事にSRF工法を他の工法と併用して採用したもの,また従来の補強工法に加えて,補足的にSRF工法を部分的に採用したといった事例でした。また他の事例といたましては,耐震診断を行わずに,SRF工法により柱部分の補強を行なっているところもございます。これにつきましては,基準とするIs値を上げることができないということでございますので,現在石岡市で考えております耐震補強とは異なるものということでございました。このところが私どものほうで調査いたしました小中学校に限定したものでございましたが,調査についてのご説明でございます。

建築住宅指導課長)私のほうからは,今回現地視察をいたしました施設の耐震補強工事に関する調査内容等についてご説明申し上げます。まず,当該施設の概要でございますが,鉄筋コンクリート造3階建て,延べ面積約4,440平方メートルの中学校の校舎でございます。平成13年度に実施しました耐震診断の結果ではIs値0.28,コンクリート強度14.7ニュートン・パー・平方ミリメートルの建築物でございます。耐震補強工事は平成18年度に実施されておりまして,鉄筋コンクリート造の耐力壁の増設により,校舎全体の耐震強度を増大させた上で,陳情書に記載されております包帯工法や耐震スリート等を柱等に施したことによりまして,建物のじん性性能も向上させることができ,その結果補強前のIs値0.28から0.77までに耐震性能を高めることが出来たものでございます。この校舎の耐震補強計画を検討する上で既存校舎のコンクリート強度が13.5ニュートン・パー・ミリメートル以上であったこと。耐力壁の増設に伴う建物全体の重力の増加が可能であり,余裕のある基礎構造であったことの何れの条件も整っていたことから,第三者機関による評定を受けまして,鉄筋コンクリート造の耐力壁の増設による耐震補強工事を実施したものでございます。なお,この耐震補強工事のうち,柱のじん性性能を向上させる目的で施工された包帯工法の採用の経緯につきましては,耐震補強工事の実施設計委託を落札した設計事務所が,この包帯工法を開発した企業の関連傘下であったことから,当該工法の技術提案がなされたこと。また,平成13年度に校舎のサッシュの改修工事が既に実施されていたため,一般的な鉄板巻きを採用することとなると,新たなサッシュ改修工事が生じてしまうこと及び施工費が安価であること等の経費面も考慮した結果でございます。これらの要素を総合的に判断いたしまして,この特許工法を採用したようでございますが,武蔵野市が実施しております他の耐震補強工事の内,柱のじん性性能を向上させるための手法としては,鉄板巻きによる一般的な工法を採用しているようでございます。以上が今回の耐震補強工事の調査内容等でございます。

池田委員長)以上で説明は終わりました。
 ただいまの説明について,また,これまでの審査並びに現地視察の結果等を踏まえ,本陳情に対して質疑・ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

櫻井委員)月曜日の研修はお疲れ様でした。違う面で大変勉強になったなというふうに思います。ただいまの中川課長のご説明の中で,私は若干ニュアンスが違ったなと思うのは,この******,これはこの会社の特許らしいですが,この包帯工法をやると業者が限定されてしまうと。入札が出来ないというような説明がありました。そのとき,私はそれについて質問はしたわけですが,入札をしてもしなくても,仮に従来の工法からみれば4分の1,5分の1で出来るのであれば,やはり考える余地はあるのかなということを感じてまいりました。どうもそのところで,説明の中で「政治的判断です」という言葉が出ましたが,どうもその辺に引っ掛かる点がありました。必ずしも入札制度が行政にとってプラスであるとは私は感じません。実は,私は先日十和田湖畔にある十和田ホテルという木造でつくったホテルを研修してまいりました。その中でもこれに関連した話が出まして,自分たちでやれば,そこは第三セクタ−による指定管理というやり方をやっているんですが,青森県か十和田市ですか,行政が約40%権利を持っているというような話の中で,民間もお金を出して共同でやっているような施設でありました。そういう中で,やはり十和田ホテルの補修については,自分たちでやれば20%,30%安く出来るのに,どうしても入札にかけると高くなってしまうという弊害があるんですということを総支配人であり,社長である方の説明を受けてまいりました。なぜ言ったかと申しますと,必ずしも入札をやることが適当であるかどうかということは,公平いろいろあるんでしょうが,但し今後においては正しい選択ではないこともあるのかと実感してまいりました。あと,今回の陳情に関する大きな一番の問題は八郷高校を仮校舎として使うということに対しての抵抗と言いますか,これが大きいんですよね。先生方もそのようですが。仮に言えば,お話を聞くところでは,朝の補習授業とか,早朝練習,放課後の部活等については,有明中学校に戻って,有明中学校を利用してやっていただきたいという説明を受けたと聞いております。それで,八郷高校を仮校舎として授業だけをやって,そこから生徒を移動してまた補習授業とか部活をやっていく中では,相当の精神的な負担が子どもたちに残るなと。前回も同じようなことを言いました。一番問題なのはそこだと思います。そういう中で今回の陳情について早急に結論を出してくれというお話で,今回武蔵野市立第五中学校を視察してきたわけですが,武蔵野市立第五中学校は永久校舎として使う目的で耐震補強をやったわけであります。今回の有明中に関しては,統合までの,またこの統合についても保護者の方が感情的になって,これまでは統合について柔軟な考えをもっていたわけですが,このことについて説明を受けてから,いくらか気持ちが統合について,違う方向へ行っているのかという感じをしてまいります。そういう中で,何とかして今の現校舎を使える形というのを考えていっていいのかと思うんですよ。これは包帯工法に限らずです。その中には今回この陳情をどうするかという問題ですから,この件については,その後皆さんで判断することですけれども,例えば,有明中学校は昇降口が2階にあって,2階から出入りをしていたわけですが,2階,3階の同じ場所に,ひとつの避難場所,ユニットみたいなものを作って,それには先日現地を視察してきたときの地震速報システム『デジタルなまず』を使うことによって,20秒とか40秒とか,時間があるわけですから,これは来るか来ないかは分からないことですが,その避難場所として,ひとつの核シェルターではないですが,そういうきちんとしたユニットを作ってやるという方法も出来るんじゃないですかね。あとは,3階の部分においては,外側のところに避難用の脱出シューターと言うんですか,そういうものを付けて対応するとか。八郷高校を使うよりも,私はそちらの方向,包帯工法ということに限定をしないで,もっと違うやり方があるのかなと思うんですよね。仮に3年,5年とバスでやったとしても,その財源というのは結構いくんじゃないかと予想するんでよ。ですから,先生を含めて保護者の方,生徒があの場所で授業を今後統合までの間やりたいというのであれば,そちらの方向性で考えてあげるのが一番いいのかなと思います。そういう点について,執行部の考えをお尋ねしたいと思います。

教育総務課長)私のほうからは,八郷高校を使うというご提案をPTA関係者の方にお示しをしたわけですが,その際にひとつの有明中の利用方法として,例えば朝,そこに集合していただいて,放課後部活でグランドと体育館は使いますので,そういったことで利用すると。高校だけ施設を使うのではなくて,有明中がまだそこに残っていますと。そういった形を考えるには,そういった方法もございますと。そういった一つの提案として保護者の方にご提案を差し上げたわけで,バスの運行の仕方はその際にもお答えしましたが,こういった方向が決まった中て皆様のご意見をいただきながら,バスの運行については詰めていきたいというようなお答えをしてまいりました。そういう形でバスについては,各論についはまだ決まっておりませんと。ただ,八郷高校を使うとすれば,バスの移動ということを考えておりますということをご提案したものでございました。そういったことで,決してバスの運行について,きっちり決まっているというものではございませんでしたので,その辺で私どもの説明に不足はあったかと思いますが,そういった誤解を受けてしまったというところについては反省をしていきたいと思っております。

建築住宅指導課長)先程,櫻井委員からご指示がございましたシェルター等による補強と言いますか,避難のご提案でございましたが,我々執行部のほうで考えておりますのは,あくまでもあの建物の耐震性能について,まず評価をすると。評価をして,その結果補強が可能であれば補強の方向へ行くということに関しては,有明中学校以外の学校についても同じ方針で考えております。残念ながら,この有明中に関しましては,第三者機関であります茨城県であれば,耐震診断補強計画判定会議におきまして,耐震性能が極めて低く,常時使用するに問題があると言われていると。これは非常に重い言葉でありまして,また一方経済的かつ効果的な補強方法が見当たらない。従って,取り壊しを前提とした検討をすべきであると。また,取り壊しまでに早急な対応が必要であるというふうに,非常に緊急性があるということを申し上げております。この判定会議は,茨城県におきましては,非常に権威あるものでございまして,今後の耐震補強計画では絶対的なものであると考えております。また,この判定会議におかれまして,有明中のようにIs値0.18,コンクリート強度が9.4ニュートンという極めて耐震性能が低い案件も稀でございまして,そういうことから,このような使用禁止を含めたような,非常に重い言葉で,判定会議で提案されたものでございます。よろしくお願いいたします。

櫻井委員)昨日,多分各委員さんのところへ,私も突然で何かなと思いましたが,保護者の方からいろいろなNHKのニュースとか,民間のニュース,あとは筑波大,東大での実験をやったCDが送られたと思うんです。そういうCDがせっかく来たものですから,私も昨日の夜遅く,夕方気がついたものですから,パソコンを通してこのCDを拝見しましたが,包帯工法というものについての認識が私はもっと違うように感じていたんですが,通常のコンクリートであれば震度7のものが上下から来た場合には,コンクリートが弾けて潰れるんですよ。鉄筋がむき出しになって。これは中川課長は専門ですから,ご存知かと思いますが,それを同じコンクリートを使って,包帯補強をしたものは,震度7で若干斜めになる程度です。これは東大と筑波大ときちんとした研究機関で実験した映像なんですね。そういうことであれば,こういうことを言っては何ですが,仮校舎として使うのは,3年ぐらいですかね。ですから,あのままでは駄目ですが,そういう手段を講じれば,仮校舎という形になるのかどうか分かりませんが,私は使えるように判断しました。このCDを見たら,生存空間を確保すると書いてありましたが,私はイメージ的に生存空間というのは,柱が斜めになって,そこの隙間に子どもたちが入るのかと思ったら,全然違うんですね。そのままの状態で残っているんです。柱が若干歪む程度なんです。ですから,何とか研究所の説明の中では,それでは仕方がないと思ってしまうんですが,このCDの実験結果とニュースなんかの映像を見たときに,果たして執行部側の説明を鵜呑みにしてしまっていいのかなということも感じました。包帯工法でやるかやらないかという話ではなくて,有明中学校を2,3年の間,これまでと同じ環境の中で使わせていただきたいという強い希望があるわけですから,そっちの方向性で考えるのが私は妥当かと思います。安全・安心・生命と言われると若干考えざるを得ないところもありますが,その辺のところをうまくやる方法があるのかなと。それには昨日思いついたのが,2階と3階の部分に避難所みたいなもの,がっちりしたものを作って,一つの箱を作って,そこは常時授業も出来るわけでありますから,そういう避難所を作ると。こういうことも一つの方法かと思います。経費的には幾らもかからない。ブレース工法であっても,包帯工法であっても,そういうものを併用した形でそういうことが出来るのであれば格安に出来るのかと考えます。ですから,その辺ところもよくお考えになって,もうこれは駄目ですよと,希望のもてないような返答を出すのではなく,もっと温かみのあることを検討していったらいいのかなと思います。

 〔「委員長,この陳情について議論するようにしてください。」との声あり〕

櫻井委員)この陳情について,急いで結果を出さなければならないという理由は何かあるんですか。

教育総務課長)先程,中川課長のほうからも技術的に耐震診断の結果,常時使用に問題がある。早急な対応をすべきであるというような判定結果が出たということから,出来るだけ早く安全という部分を最優先に考えますと,出来るだけ早く避難をするというような処置をとりたいというのが教育委員会の考えでございまして,その代替えとなる施設については八郷高校とか,プレハブとか,いろいろな部分について,当然検討してきたわけですが,そういう判定結果を踏まえて,早急な対応が必要であるというような考え方の中から,教育委員会としては出来るだけ早い対応をしたいというふうに考えているところでございます。

櫻井委員)説明は何度も聞いていますから,それは理解できますが,そうであるならば,8月12日に有明中学校区の説明会があるかと思いますが,その場で保護者の方を交えて説明会が出来るわけでありますから,そこで一度こういう陳情の文書だけではなくて,説明をしてみたら如何ですか。我々ももっと勉強することがあれば,時間があれば出来ますので,それまで継続ということは出来ないんですか。

池田委員長)暫時休憩いたします。

 ― 休  憩 ―

池田委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。

教育次長)先程,櫻井委員から8月12日の統合に関する説明会開催時に,この問題についても説明をというようなご意見がございましたが,教育長宛に出されております要望書の中にも,地元を含めた関係者に対して説明会を開いていただきたいという旨の内容がございますので,この統合に関する問題とは別に,早い機会にやはりこの問題について説明会を開催したいというふうに考えております。以上です。

池田委員長)ほかに質疑はございませんか。

 〔「なし」との声〕
 
池田委員長)ないようですので,以上で質疑を終結いたします。
 次に討論に入ります。討論は、挙手によりこれを許します。討論はございませんか。
 
 〔「なし」との声〕
 
池田委員長)ないようですので、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。陳情第35「有明中学校 耐震補強工事に関する陳情」を採決いたします。お諮りいたします。本陳情については,包帯補強という生存空間を確保する工法により,有明中学校の耐震補強工事の着工を求める陳情でありますが,執行部からのこれまでの説明,また一昨日実施いたしました武蔵野市における管外調査の結果を踏まえた場合,有明中学校については,コンクリート強度が非常に低いため包帯工法による補強工事は困難であります。また耐震壁や鉄骨ブレースの増設等,他の工法と併用した耐震補強工事についても困難であります。よって,本陳情は,その願意について実現困難であることから「不採択とすべきもの」と決することに異議ございませんか。

 〔「異議なし。」との声〕

池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 ただ今,当陳情の審査結果については,「不採択とすべきもの」と決した次第でありますが,執行部においては,委員から提言,要望等がありました次の点について速やかに対応されるよう申し添えたいと思います。
 一つとして,有明中学校の保護者の方々に対して,再度話し合いの場を設け,保護者側の気持ちをよく把握すると共に,教育委員会としての対応について説明し,理解が得られるようにすること。
 二つとして,陳情者に対して,有明中学校については,専門的かつ技術的な観点から耐震補強工事を施工することは困難である旨の説明をし,理解を求めること。
 以上の点について,生徒の安全・安心を最優先し,また良好な教育環境を確保するために,適切な対応をされるよう,当委員会として強く求めるものであります。
 以上で本委員会に付託されておりました陳情の審査は,終了いたしたわけでありますが,これらにかかる委員長報告の取り扱いについては,委員長にご一任願いたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし。」との声〕

池田委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 次に,その他の件といたしまして,何か発言はございませんか。

教育総務課長)視察の際にお配りをいたしましたが,統合に関する説明会の件について若干お時間をいただきたいと思います。日程につきましては,過日の視察の際にお配りをしたところでございますが,8月10日から8月21日までの間に中学校8校ありますが,その学校区で実施してまいりたいと考えております。この詳しい内容等につきましては,文書により早急に各議員の皆様にお知らせをしてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。以上です。

池田委員長)他に発言はございませんか。

 〔「なし」との声〕

池田委員長)ないようですので,以上で本日の教育福祉委員会を閉会いたします。




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