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池田委員長)ただ今から教育福祉委員会を開会いたします。本日は,過日開催されました有明中学校の耐震状況説明会の内容等について,執行部より当委員会に報告したい旨の申し出があり,急遽開催することとなった次第でございますので,各委員におかれましては,ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。 なお,付託案件説明のため,出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員出席者名簿のとおりであります。 これより議事に入ります。「有明中学校の耐震状況説明会報告及び今後の対応について」を議題といたします。本件について,執行部より説明を求めます。 教育総務課長)それでは有明中学校耐震結果に関する説明会についてご報告申し上げたいと思います。過日,7月15日の当委員会におきまして,有明中に関する話し合いの場を設けてPTA・保護者の気持ちをよく理解した上で,専門的かつ技術的に補強困難の説明を十分にすること。また子どもの安全・安心を優先して考えていくことというようなご意見をいただいたところでございます。この結果に基づきまして,去る7月29日,夜7時半から,対象者としまして有明中PTA役員,恋瀬小学校PTA正副会長,瓦会小学校PTA正副会長,それから地区の代表といたしまして恋瀬地区正副区長会長,それから瓦会地区正副区長会長ですが,会長のほうは都合により欠席でございました。それから,学校側といたまして中学校長にお集まりいただいた次第でございます。内容としましては,これまで有明中のPTA関係者にご説明をして参りました内容について,基本的には同じような説明となったわけございますが,今回につきましては,特に生徒の安全確保ということから,有明中学校の耐震診断結果,Is値やコンクリート強度の状況等について,本日出席しております中川課長にお願いいたしまして,専門的に具体的な説明をしていただきました。また,教育の場の確保という観点から旧八郷高校施設,プレハブ,他の学校施設,こういったこれまで教育委員会として検討して参りました状況をご説明いたしまして,旧八郷高校への移転ということを改めてご提案した状況でございます。そういった中で,主な意見としていただきましたのは,まず,「有明中の改築の考えはあるのか。」ということで,「その計画はない。」ということでお答えをしたところでございます。それから,「旧八郷高校は耐震診断をしていない。耐震結果が正式に判断できない状況で,移転した時に生徒の安全が確保できるのか。」というご意見をいただきました。それから「子どもの安全を考えるのであれば,旧八郷高校の正式な診断をした後でなければ,移転できないのではないか。」というご意見。さらに,「校舎の状況は理解したが,陳情にあった包帯工法を行って,Is値が現在0.18だが,0.3とかそれ以上に上げられれば,校舎を使用できると思う。」というようなご意見もありました。また「有明中PTAとしては,これまで検討した結果,現校舎を使用していきたいという結論を出してきたので,その辺をよく理解して欲しい。」というような意見もございました。それから「現在の敷地の中でなんとか対応して欲しいと。」また「旧八郷高校へ移転した場合も通学に伴うバス代の経費とプレハブで対応する場合の経費,こういったものを比較検討してはどうか。」というようなご意見もありました。それから「バスによる移動では,通学に余分な時間や生徒に負担がかかるので,現在の場所で考えて欲しい。」というようなご意見を頂戴したところでございます。基本的には旧八郷高校への移転ということについては,ご理解をいただけなかったという点,それからもう一つ,どうしても現校舎を使いたいという要望が平行線ではありますが,改めて強く意見として出されたということでございます。こちらの説明といたしましては,現校舎は強度を上げる手法がないので,是非この校舎から避難−避難という言葉が適切かどうかわかりませんが−そういった対応をしていただきたいということを強く説明してきた状況でございます。以上が説明会での概要でございます。 それから,今後の対応ということですが,この前の説明会につきましては,初めて地区の関係者,それから小学校PTAの関係者に来ていただきまして,状況を初めて−ある程度耳にしていたというお話も伺いましたが−説明した状況でしたので,さらに今後また理解を得られるように進めていきたいと,部内で検討している状況です。以上でございます。 池田委員長)以上で説明は終わりました。 ただ今の件につきまして,ご質問等がございましたら,挙手によりお願いいたします。 櫻井委員)ただ今のご説明で先日の説明会等の内容は,ほぼわかりましたが,その中で子どもたちがどのように思っているのか。この点が欠けているというふうに感じました。今後こういう説明会を継続していく中で,相手は中学生ですから,ある程度の考えは持っていると思います。子どもたちの考えも聴いていただきたいと思います。以上です。 久保田委員)今の説明会の内容等についてはわかりました。問題を少し明確にしておきたいと思いますが,今結局選択肢と言いますか,これが3つほどあるわけです。1つは旧八郷高校へ生徒たちをバスでもって移動するという選択肢。それからもう1点は,あそこに仮校舎なりを建築して3年間なら,3年間,柿岡中学校が完成するまで,プレハブで対応するという点。もう1点は,包帯工法でなんとしても対応できないかと。今選択肢として,この3点が挙げられるのかと思います。過般,この教育福祉委員会の中で包帯工法については,本体の強度そのものが弱すぎるので,包帯工法での対応は難しいと。この委員会の中でそういった結論が出されたと,私は理解しております。従いまして,旧八郷高校へバスでもって生徒たちを移動させるのか。有明中にプレハブ校舎を建てて対応するのか。私はこの2点に尽きると思います。それでいろいろな意見はあると思います。しかしながら,選択肢はこの2つしかないことは,明確です。ですから,そういった2つの選択肢の中で,執行部は旧八郷高校のほうへバスでもって移動をさせて,授業を受けさせると。これが生徒たちの安全確保としては最適なんだという考え方は,前回の委員会でもって示されているわけです。ですから,次の説明会をされるということですが,私は,プレハブ校舎で対応することが必ずしもメリットだけではないんだということは明らかですから,生徒たちが仮校舎で勉強するということは,生徒たちに情緒不安定を与えると。これは,私も教育福祉関係長いですから,府中中学校の建て替えの際に仮校舎でやるとこういうことになると。これはわかっています。そういうメリット・デメリットを保護者に説明をし,なお且つ費用対効果と言いますか,どの程度の規模のプレハブを建てるのか私はわかりませんが,やはりそれなりの費用はかかると思います。それだけの費用をかけて,果たして子どもたちに,情緒安定の部分が提供できるのかどうか。この辺も保護者に説明する責任はあると思います。ですからその辺をもう少し,問題点を絞って説明会に臨んで欲しいと思います。当然意見は聴かなければならないと思いますが,問題提起をきちんと執行部が示して,その問題提起の中で子どもたちにとって,どれが一番いいのか,そういったことをやはり保護者・地域の方々に理解を求めるということが必要なんだろうと思います。旧八郷高校ありきだけで,地域を説得しよう,保護者を説得しようということですと,相当の反発はあるかと思います。ただ最終的には教育委員会がこういう方針で臨みますということであれば,それはそれで方向は決まっているのかという思いも私はあります。ただ説明をするからには,もう少し問題点をクリアにして,問題提起をした上で説明会に臨んで欲しいという感じをもちましたので,よろしくお願いいたします。答弁は結構です。以上です。 菱沼副委員長)先程説明は受けたわけですが,実際有明中学校耐震に伴う教育委員会との話し合いについてということで報告書が,保護者の方から頂きまして,実際内容も見させていただきました。そういう中で教育委員会とPTA関係の皆さんとの話し合いが,全てではないと思いますが,ここに記載されている部分において,歯車が合っていないと。そういう意味においては,子どもたち,またPTAの方々のことを考えると,ある程度の掘り下げた部分の内容まで,教育委員会としては分析をしていかなければいけないと。そうでないと,話もなかなか歯車が合わないという状況があるわけですけれども,そういう中で今回旧八郷高校へ移転した時には,入学式や卒業式はどうするのかとか,いろいろ細かいことが疑問視されていると思います。そういう部分において,先程申し上げたように教育委員会としては,ある程度掘り下げた部分でこういう質問が出たら,こういう答弁と,ある程度持っていなければならないと思います。そういう意味において,今度12日に有明中学校の統合の説明会ということであるわけですけれども,こういう部分もいろいろ出てくると思います。そういう意味において,教育委員会としてのスタンスの部分においては,ある程度掘り下げた部分での答弁が出来るかどうか,こういうことをしっかりもっていくことが大事だと思いますので,日にちがありませんが,その辺調査をしていただいて,しっかり答弁ができるように要望しておきますので,よろしくお願いいたします。 塚谷委員)今,菱沼副委員長,久保田委員の話の中で,やはり私もPTAの方から,この話し合いの内容についてきているわけですが,この文面を見るとお互いにしっくりした中で話し合いが至っていないという部分も多々見られるわけでありまして,私が感じましたのは,これから統廃合が進む中で,これは最初の問題であろうと思います。これから先,このような問題が多々あるかと思います。ですから,出来ることならば,保護者の方や子どもたちとの話し合いをもった中で,石岡市としての方向付けをきちんとしていただきたいと思います。要望です。 池田委員長)暫時休憩いたします。 ― 休 憩 ― 池田委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。 ほかに発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,本件については以上で終結いたします。 なお、有明中学校の件につきましては、当委員会としても継続して調査をして参りたいと思いますので、執行部におかれましては、今後の動向等について、随時当委員会に報告されるよう、お願いいたします。 次に,その他の件といたしまして,何か発言はございませんか。 教育総務課長)報告といたしまして,国の緊急経済対策に伴うスクール・ニューディールに関する教育委員会教育総務課の対応につきましてご報告申し上げます。今回の補正予算の対応といたしまして教育総務課におきましては,新規事業及び事業の前倒し等の対応といたしまして,耐震補強工事8校,11施設分,約6億5,300万円,それからテレビのデジタル化で,幼稚園・小学校・中学校への配備といたしまして5,700万円,全教職員を対象といたしました校務用パソコンの整備費で5,200万円,教育用バスの購入費といたしまして7,200万円,それから理科教材備品の整備費といたしまして2,000万円など総額で約8億5,500万円の補正予算の要求を行っているところでございますので,概要としてご報告させていただきます。よろしくお願いいたます。 菱沼副委員長)今の報告の中でバス7,200万円ということで,報告がありましたが,何人乗りのバスが何台ぐらいと考えているのでしょうか。 教育総務課長)バスにつきましては,合計5台,この内3台が運転手込みで42人乗りですか,中型と言われるバスが3台,それから27人乗り,マイクロバスと言われている大きさのものが2台と。合計で5台を考えております。 川村委員)テレビで5,700万円というのは,何台ぐらいですか。 教育総務課長)基本的には,168台分ということで計上させていただいております。この経費につきましては国の補助対象となっておりまして,ある程度の金額,それからテレビの大きさというものが,基準が決められておりましてその基準の中での購入という形を考えております。基準は50インチ以上ということになっております。かなり大きいテレビで,金額もある程度の額となります。 池田委員長)他に発言はございませんか。 〔「なし」との声〕 池田委員長)ないようですので,その他の件を終結いたします。 なお,7月13日に実施いたしました武蔵野市立第五中学校の管外調査につきまして,お手元に配付いたしましたとおり報告書を作成いたしましたので,後程ご覧おき願いたいと思います。 以上で,本日の教育福祉委員会を閉会いたします。 |