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議会中継
  


 第2回委員会 (4月28日)
出席委員 徳増千尋委員長,大和田俊樹副委員長,小松美代子委員,磯部延久委員,関町芳弘委員,山本進委員
市執行部 【企画部】
企画部長(荻沼雅光),企画部次長(鈴木幸治),企画課長(宮本秀男)
【総務部】
総務部長(大野静夫),総務部次長(齋藤義博),総務課長(久保田克己)
議会事務局 庶務議事課長(櫻井 茂)


徳増委員長)ただ今から,総務企画委員会を開会いたします。本日の議題は,お手元に配付しております協議案件書の順に進めて参りますので,よろしくお願いいたします。本日の所管事務調査に当たり,企画部の説明員として,出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員出席者名簿のとおりでございます。なお,総務部の職員につきましては,企画部所管の調査終了後に出席を要請しておりますので,よろしくお願いいたします。
 これより議事に入ります。鹿島鉄道軌道敷き跡地をバス専用道とする通称BRT事業が進められております。軌道敷き跡地から石岡駅東側ロータリーへバスが乗り入れ可能となるよう,石岡駅南側隣接部分にアクセス道路用地が取得されておりますので,現地を調査するため,委員派遣による現地調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。暫時休憩いたします。

 ― 休  憩(現地視察) ―

徳増委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。先程実施いたしました現地調査の結果を踏まえ,初めに,当市におけるBRT事業の現状について,ご意見等ございましたら,挙手によりお願いいたします。
 
磯部委員)先ほど,西口というお話が課長の方からあったわけですが,その経緯をご説明願います。
 
企画課長)磯部委員のご質問にお答えをいたします。本日の現地調査の中で自由通路の上からご説明をいたしましたように,当初,戦略会議においては一高下を通って東口に入る案と道路を渡って真直ぐに,今回市が購入しましたターミナル用地に入れる案と,左折をして西口に入れる案と3通りございました。その中で,これまでの戦略会議においては,一高下を通って東口の駅広に入れるということで進んでおりましたけれども,どうしても国それから座長である石田先生を含めまして,西口案が最適であるとのご指摘をいただきまして,利用者の利便性を最大限に考慮するのであれば,西口が一番理想的な場所であると思います。しかしながら,道路から左折をして踏切に入って,それから産業道路に抜けるところが,道路の狭隘と交通量の多さから,交通渋滞を招きかねない。あるいは安全性が担保できないという事がありましたけれども,実際に西口を例えば,グランマリアージュの舗道をカットして道路を拡幅してやってみたらというような案も出ております。さらに踏切を渡って産業道路を出たところに信号機の設置は非常に難しいことでありますので,カーブミラーを設置して出やすくしたらどうかとの意見が出ておりまして,県や警察の方と調整をしておりまして,関鉄グリーンバスの方で5月7日の朝方一番ラッシュの混む時間帯にバスを運行させて試験運行をしてみて色々な面で「通れる」というような結果が出たのであれば,西口ということになるということになります。併せて道路の舗道の拡幅については土浦土木事務所の方で,多分,県の方でやってくれると思っているところでございます。ですので,今のところ西口,東口のいずれかでと考えているところでございます。以上です。

磯部委員)経緯については分かりました。利用者の利便性においては西口が最適であると,現時点においてはですね。ただ,旧市街,駅前通りもそうですが日中は車がほとんど走っておりません。朝晩あるいは雨の日の鉄道利用者の送迎,これで非常に混雑する程度なんですよね。ですから,交通そのものには大したあれが無いのかなと思うんですが,今後,5年先,10年先を見据えた時には,駅西口より東口側から,いわゆる人口増というのは東口の方が期待が持てるという実情もあるというような事を踏まえ時にですね,まだ結論は出ていないようですが,マリアージュの舗道の改修とか,ミラーを付けるとか聞きましたが,そういう事も踏まえた中で慎重に,それで座長さんはおそらく石岡のそういう交通量の実態やその辺は,ご立派な方ですから,ご理解はされていると思うんですがね,現に石岡に住んで事情を知っている方の意見も尊重をして,対応を図るべきなのかなと思うんですよね。ですから,何でもかんでも東口という意味ではありませんが,今日見てきた道路からの直接のね,進入から踏まえて,色々な意味で一高下を回っても比較的あれですし,決定するまでには慎重なるご議論をしていただいてね,決めていただきたいと。一応参考要望といいますか,意見として添えておきたいと思います。

山本委員)先ほど現地を視察させていただきまして,誤進入の防止対策というのはよくわかりましたが,現地でもほかの委員から質問がありましたように,車両の誤進入はある程度防止できると思うんですが,バイクはどうなんだというお話がありました。それに付け加えまして,利用者の中で大きな比率を占めると思われます高校生ですね,高校生がですね,自転車で通学をするのに,あの道が最短距離で「是非自転車であの道を使いたい」という声が出ているそうです。現実に先輩議員の方ですが,総務企画委員会で高校生の自転車使用を許可するような要望を出してほしいというような意見まで出ております。そういう中で戦略会議では,特に警察の対策ですね,どういうふうに対応するお話が出ているのかお聞かせいただきたいと思います。

企画課長)山本委員のご質問ですけれども,一番難しい対応になってくるものと思います。先ほどご覧いただきましたように,遮断機を何か所か設置して,車両等の進入については防げると思っておりますけれども,それ以外の自転車であるとかバイクであるとか,徒歩であるとか,そういったものについてはできるだけ行政も含めて周辺住民の方の協力,そういった方々が目を光らすといった形で,多分入るなといっても入ってしまう事はゼロではないと思いますので,そういった事を出来るだけ無くすような方向で考えていくしかないかなと思っています。併せて周辺の企業であるとか学校であるとか,地元の自治会の方であるとか,そういった方々に協力を求めながら,誤進入を防ぐような形をとって行きたいと思います。学校から自転車通学について,あそこを利用してという事については,あそこはバス専用道路であるという事ですので,それは絶対できないことだと思っております。以前,緊急車両はどうするのかという事がありましたけれども,これについては考える余地は出てくるかと思いますが,それ以外の車両,バイク,自転車,徒歩については一切できないと認識しております。

山本委員)それでは誤進入あるいは不法な進入に対する罰則規定とか条例制定とかいうような具体的な話にはいっていないと。あくまでも私的に不法な進入を遠慮していただくという事でよろしいでしょうか。

企画課長)現地調査の中でも磯部委員さんの方から,そのお話が出ていましたけれども,あくまでも道路交通法上の取り締まりということで考えているところです。

磯部委員)今の件ですが,バス専用道路という原則に従ってですね,自転車も歩行者も一切駄目と。ただ自転車一部いいですよとなった時に事故が起きた時に,どこが責任を取るのかと。そういう問題まで絡んで来ますからね。私は自動車専用道路,バス路線という事で一切禁止と。ただ,救急車,緊急車両の場合には,一方通行の場合でも逆に入れるし,歩行者専用道路でも入れますから,これはいいと思うんですよ。ですからその辺はキチンと線引きをしていただきたいと思うんです。それともう一点だけ,広い通り,交差するね,それぞれが注意もするし,途中に細かい横断する道路があるんですよね。それを今どうするかではなくて,その辺も協議の時に十二分なる議論を交わしていただきたいと思いますので,これも要望的にお願いをいたしますのでよろしくお願いいたします。

企画部長)ただ今のバス専用道路の道路交通法上の概念ですが,全くご指摘のとおりです。バス専用道というからには人も自転車も車も入れません。これはあくまで原則的な立場,これは公安委員会でも全く同じ立場だと思いますので,先ほど課長が申し上げたのは今後の課題として,実際に走り始めてから様々な課題が出てくるだろうと思いますけれども,その都度,私ども内部で十分な協議と検討を進めさせていただきます。繰り返すようですが,道路交通法上はバス専用道でございます。以上でございます。

小松委員)私もですね,バス以外の自転車等が走ることについては,自転車が走る分の車道がキチンと確保され,区分けされて,走れる部分のスペースがとれるのであればこれ以上の事はないと思うんです。ですが,今のところはバスが入り,運行されるだけの幅しかないところも有りますので,とりあえず車両はバスに限るということがよろしいかと思っています。自転車とかを「高校生だからいいんじゃないか」となってくると,通勤に使っている一般の人もいるんじゃないか,買い物をしている人も,ドンドンどんどん要求を一つ認めれば広がっていくものだと思うんです。非常に便利な道路になると思いますので,バス専用道でやっていくのがやっぱり,事故があってからでは取り返しがつかなくなりますので,バス専用道で進めていくべきじゃないかと思っています。BRTのターミナル用地を確保しているわけですけれども,全体平面図いただいていますけれども,こうした将来図の中でターミナルとして確保するんだという事で,こちらは今,掘り起こしされているような状況がありますけれども,工事そのものはターミナルとして工事が進められるんですか。

企画課長)平面図がいっておりますけれども,このバスターミナルにつきましては,このような整備になってくるということで,今回駅周辺整備事業の中でご説明しましたように,実施計画が平成23年度から始まるという事になります。その中で正面がバスターミナルという事で取り扱う事になっております。先ほどの磯部委員からご質問にお答えしましたのは,あくまでも暫定的な整備という事でありまして,最終形は正面に全てバスが入ると,BRTを通過するものですね。

 〔「今の工事についてと叫ぶ者あり」〕

企画課長)失礼しました。土が盛られているところにつきましては,BRTの路線の中で一番の難題の山王川,今ボックスカルバート方式でやっておりますけれども,それの残土を一時的にあそこに置かせていただいて,コンクリートが流された後に上に土を戻して,さらに駅前のターミナル用地の低いところなんかを少し整地をして,使って,残り残土については処分をするという事でございます。ですから,今のターミナルとしての整備としての残土ではございません。

小松委員)この平面図が出されているのでお尋ねいたしたいんですけど,市営駐車場の部分で公共住宅ゾーンとなっている部分については,これは,いつどういう形でこういう発想,この企画が出されたんでしょうか。こういう図がもう外に出ている以上お尋ねいたします。

企画課長)今回提出いたしました平面図は,都市建設委員会の中で出された資料を出させてもらいました。基本的には中心市街地活性化基本計画の中の2核1モールというお話をいたしましたけれども,駅周辺整備の中の画はこういう形となってございます。

小松委員)建設の方の関係なんですけれども,市営住宅は石岡市が独自で「もう建設することは無い」というのが,元部長,退職なさった部長の答弁で,市営住宅のストック計画が出されている中ではこれからは民間活用をしていくというような形だったんですが,それは建設の計画の中では見直されたというふうに考えるんでしょうか。これは企画だからあれなんですけれども,多分,徳増委員長が建設委員会の委員長だった時に市営住宅のストック計画が出されたと思うんですよね。だからこういう図がパッと出されて,これはいつ,どんなところで,みたいな事なんですけれども,もしお分かりになれば答弁していただいて,建設の考え方だと言えばそれはそれで結構なんですが。

徳増委員長)暫時休憩いたします。

 ― 休  憩 ―

徳増委員長)会議を再開いたします。

小松委員)今,副市長からの答弁を想い出してみますと,このターミナルから東口のロータリーに入ってという事だったんですけれども,エレベーターも何もない自由通路を昇ったり降りたりということは,一番利用者にとっては悪い条件という事で,そういうことで,常磐線を渡って西口に暫定的に入るということは,最低限ですよ,自由通路の改築・エレベーターの設置等がなければ止むを得ない事なのかなというふうに思っております。ただ,マリアージュ吉野さんのところから,いわいる産業道路に出る部分は普通でも右折がしづらい場所で,また6号から駅の方に向かってきた車が,あそこで右折して入ってくることに度々遭遇します。ですからここの部分だけはキチンとしていただきたいと思いますので要望だけ申し上げておきたいと思います

徳増委員長)ほかにございませんか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)私の方からちょっとお聞きしたいと思います。今,西口という言葉が出ていたんですけれども,西口に実験的にでもやるという事になれば,そのまま西口の方に収れんされていくのではないかという危惧があります。では西口にするのであれば,何で東口の土地を買わなければならなかったのか。非常に疑問に思うんですよね。最初は,駅周辺整備も中断して待っていたのは,ここのターミナルの事なんですよね。ターミナルが決まれば駅周辺整備もすると。ということは,跨線橋を長くするか,短くすることもできるわけですよ。そのために待っていたのに西口の方に,もしなるとすれば,何でね,2年前でしたか,エレベーターを付けるという2千万円の予算が付いたものを繰越しにしたんですよね。建設の方で繰越しにしたのは,このターミナルの場所がはっきり決まらなかったから,それを待っていたわけなんですけれども,今のように西口の方に回すのであれば必要ないじゃないですか。これ本当に全部変わってきちゃいますよ。橋上駅なんていう言葉も中活の中には出てきてるし。全部おかしな方向に行ってしまうんではないかなという,買っても無駄なような気もするんですよね。買わなきゃならないんですけれども。

企画課長)あくまでも西口,東口,一高下を通るということにつきましては暫定的な整備ということで捉えていただければと思います。この画に描かれておりますように,駅周辺整備事業が平成23年度に実施計画そのあと着工ということになりますので,当然,橋上駅を含めて駅周辺が整備されますので,何度も繰り返しになりますが,バスターミナルとして今回購入した場所が整備されるという事になりますので,あくまで暫定という捉え方をしていただければと思います。先ほど小松委員からも出ましたように,西口への危険性も申し述べられましたけれども,これについては西口で決定するという事ではなくて,あくまでバスを通してみて,試験運行をしてみて危険性が有ったりした場合には,当然,一高下を通って暫定的な東口の駅広に付けるということが決定されるというふうに思っております。

徳増委員長)では,危険性がなかったらそのまま西口にという可能性もあるわけですね。今見ていても小松委員から出たように,私たちほとんど毎日のようにあそこを通って,危険な区域だといこうことは良く分かっているわけですよね。でも多分,偉い先生方のご意向で実験的にはやってみるんでしょうけれども,民意の反映という事でね,石岡市民の考え,住んでいる人の利便性考えた時に企画部で頑張って言ってもらわないと,戦略会議の言いなりになってしまいますよ。ここは本当に頑張っていただきたいと思います。それともう一つなんですけれども,テレビのニュースを見ておりましたら,これは副市長に調べてくださいとお願いしてありますけれども,東京から茨城空港まで500円のシャトルバスを出すと言っておりました。もし,500円で東京から来ることになると,BRTもう止めた方がいいですよ。止められないのは分かっていますけれどもね。最初は,茨城空港開港までに間に合わせるという事で始めたわけですよね。茨城空港まで行くのに,石岡から行ったほうが水戸からよりも10分早いと。それは石岡からのBRTの売りだったんですけれども,段々地域の公共交通という方向に行っているんですね。そうするとJRを使ってBRTに乗って,茨城空港に行くお客様はまず無いと,考えなくてはならないですよね,500円のバスが出ると。この500円のバスに関しては,企画の方ではどの程度までその実態をつかんでいるかお聞きしたいと思います。

企画課長)ただ今の茨城空港から東京までのワンコインで,その赤字部分については国の緊急経済対策の中で2年間は補てんすると聞いております。500円で東京まで行けるという事はかなり魅力的でありますし,さらにこちらまで多分600円程度かかると思いますが,さらにそこから,石岡駅から東京駅までのJR常磐線の運賃を払っていきますと,かなり開きが出てくるということが実態でございます。ただ,この路線については,あくまで茨城空港へのシャトルという捉え方ではなくて,基本的に石岡市と小美玉市,両市で考えていたのは国道355号線の代替バスの移し替えが基本的な考えでございました。また国とか県については茨城空港というのは欠かせないという事で思っておりましたけれども,その辺の考え方の違いというのは当然ありました。その中で茨城空港が開港し,だったらBRTを有効活用したらどうかということの話が,そちらに大きくシフトが変わって来てしまったというのが実情でございます。できるだけ,沿線の方の355号の代替バスが移行して定時性と速達性が図られるような事を最大限やって更に,その上で茨城空港の利用者についても当市へ来てもらう方策を考えていくしかないと捉えております。誰が考えても,ワンコインで東京まで行けるという方が当然魅力的でありますので,それ以上を当市がやるというのも難しい状況でありますので,別な角度で利用してもらえるように考えていきたいと思っております。

徳増委員長)ありがとうございます。では,地域の公共交通という事で捉えてよろしいわけですね。茨城空港までというよりも,私たち石岡に住む人間としては,地域の公共交通という受け取り方でよろしいわけですね。

企画課長)両面という事で捉えていただければよろしいと思います。

徳増委員長)ありがとうございます。本件については以上で終結いたします。次に,その他の件といたしまして企画部所管の件で発言がありましたら,挙手によりお願いいたします。

企画部次長)この度,財政課所管の 公用バスが納車されましたのでご報告申し上げます。公用バスにつきましては,昨年の9月補正予算におきまして地域活性化経済危機対策臨時交付金の充当事業といたしまして車両購入費1,827万9,000円の予算をお認めいただいたところでございます。今回更新いたしました公用バスは,更新前と同じ42人乗りの中型バスでございまして,車体の色はライトシルバーメタリックでございます。購入価格は消費税込みで1,622万2,500円となってございます。以上ご報告申し上げます。

徳増委員長)ほかにはございませんか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)これ1件だけでよろしいですか。どうもありがとうございます。企画部の説明員におかれましては,ご退席いただいて結構でございます。雨の中ありがとうございます。暫時休憩いたします。

 ― 休  憩 ―

徳増委員長)休憩前に引き続き再開いたします。休憩中に総務部の職員と入れ替えを行ないましたので,よろしくお願いいたします。これより,総務部所管事務の調査を行います。
 本日の所管事務調査に当たり,総務部の説明員として,出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員出席者名簿のとおりでございます。これより議事に入ります。
 請願第14「核兵器廃絶を求める請願」を議題といたします。本請願書につきましては,先の定例会最終日に本委員会に付託された請願でございます。本件について,事務局から受理の経緯及び概要について説明願います。
 
庶務議事課長)本請願書は,平成22年2月8日付けで提出されまして,同日付で受理させていただいております。提出者は,日本労働組合総連合会茨城県連合会会長 ○○○○様,茨城平和擁護県民会議会長 ○○○○様,核兵器禁止平和建設茨城県民会議議長 ○○○○様の3名様の連名でございます。なお,本請願書は,前島孝元議員,岡野孝男議員,村上泰道議員の3名が紹介議員となっておられます。本請願書の趣旨でございますが,先の大戦で被爆国となった我が国は,核兵器廃絶と恒久平和が国民の願いであります。しかし,現在世界には2万1千発もの核兵器が存在し,核兵器開発につながるウラン濃縮を進めようとしているイランあるいは核実験を行っている北朝鮮など,核不拡散体制を大きく揺るがしている状況が続いております。そのため2010年のNPT再検討会議において核兵器廃絶に向けた道筋の合意と,2020年までに核兵器の全廃が出来るように,石岡市議会においても日本政府に意見書を出し,働きかけてほしいとするものでございます。委員のお手元に,外務省のホームページから抜粋しましたNPTに関する資料を配布いたしておりますのでご覧いただきたいと思います。また,すでにお気づきとは思いますが,2010年のNPT再検討会議の会期は,本年の5月となっておりまして,本請願の審査結果を6月の本会議に諮った場合,まことに残念ではありますが,請願の趣旨であるNPT再検討会議は既に終了しており,その目的の一部を達成できません。これは,第1回定例会の議事日程が定足数に達せず流会となり,本請願の委員会付託及びその審査ができず,最終日において本委員会に審査付託されたことによるものでございます。以上のような状況を踏まえていただきまして,審査をお願いいたします。

徳増委員長)以上で,説明は終わりました。これより,本請願書の審査を行ないますが,ただ今,事務局より説明がありましたように,委員会における本請願の審査結果を,6月の第2回定例会に諮る場合,NPT再検討会議は既に終了しており,請願の趣旨が達成できない結果となってしまいます。本請願の取り扱いについて委員の皆様のご意見を伺いたいと思います。暫時休憩いたします。

 ― 休  憩 ―
 
徳増委員長)休憩前に引き続き再開いたします。ただ今,各委員からご意見をいただきました。3月の第1回定例会があのような形になったため,本請願の審査ができずに,時期を失することになり,まことに残念でございますが,請願書の目的の一部が達成できなくなるものでございます。委員長といたしましては,請願者及び紹介議員に本請願書の取り扱いについて,その意向を確認するため,継続審査といたしたいと思いますが,これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。次に陳情第41「自主共済制度の保険業法適用除外実現を求める陳情」を議題といたします。本陳情書につきましては,先の定例会最終日において付託された陳情でございます。最初に事務局から受理の経緯及び概要について説明願います。
 
庶務議事課長)それでは,陳情第41自主共済制度の保険業法適用除外実現を求める陳情につきましてご説明申し上げます。本陳情は,平成22年2月2日提出され,同日付で受理いたしたものでございます。提出者は,茨城県保険医協会会長 ○○○○様です。本陳情の趣旨は,平成18年4月から施行された改正保険業法は,その組織の目的の一つとして構成員のために自主的に運営している共済制度が保険業とみなされることで,さまざまな規制を受け,存続の危機に追い込まれているため,健全に運営する自主的な共済を保険業法の適用除外にするよう,国に対して意見書の提出を求めているものでございます。それでは,自主共済制度の保険業法適用についての概要をご説明申し上げます。共済は,日本社会の各分野で「共通の目的や社会的な目的でつくられた組織」において,その運営を支え,補完する役割を持っております。ここで言う組織は,職場あるいは地域などの特定の人を構成員とし,その組織の構成員が自主的にお金を出し合い,集まった資金の中から医療費等の支出を行い,助け合う互助会的な組織で,組織外への社会的な影響を持ちません。そうした共済の中で法規制の枠外にあるものが無認可共済と言われております。近年,社会的な要求の高まりの影響も有り,共済の規模や形態の多様化が進み,不特定の者を相手方とする商品を取り扱う組織があり,従来の保険業との区別が容易でなくなってきたこと。さらには国会議員が引き起こしましたオレンジ共済事件のように不適切な販売を行っているものや,共済金の給付に対応する十分な資金を準備していないものなどが現れ,社会的な問題が生じてきたものでございます。このような中で,保険業法を所管する金融庁が,平成18年4月に無認可共済の契約者保護の観点から保険業法を改正しました。保険業法の適用除外につきましては,JA共済などの制度共済,住民を相手方とする自治体共済,企業内共済,労働組合,学生,生徒を相手方とする学校,各種学校,町内会等の地縁による団体,1,000人以下の少人数の団体等が従前どおり規制の対象外となっております。なお,経過措置としまして,本年3月末時点での加入者については維持管理という形で,給付措置はできますが,4月以降の新規加入はできなくなっております。なお,維持管理がいつまで認められるかという点については,陳情者である茨城県保険医協会に確認しました所,金融庁から特段の指示はなく不明であり,突然打ち切りとなる可能性は否定できないとのことでありました。余談ではございますが,平成19年6月5日,民主党が「保険業法の一部を改正する法律案」を衆議院に提出いたしましたが,後に審議未了で廃案。さらには,平成21年6月23日,自民党・公明党が「PTA・青少年教育団体共済法案」を衆議院に提出いたしましたが,衆議院の解散により廃案となっております。平成21年11月4日には,文科省が「PTA共済の法制化に向けた法案を来年の通常国会に提出予定」と発表しており,政府においても,自主共済制度の見直しが必要であることは承知しているようでございます。いずれにしましても,自主共済を運営し保険業法の適用を受ける団体においては,法改正により自主共済を解散し,民間保険会社販売の保険を利用されている団体,あるいは経過措置の中で維持運営している団体など多様な状況であります。以上のような観点からご審議をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
   
徳増委員長)以上で,説明は終わりました。委員の皆様のご意見をいただきたいと思います。

小松委員)この陳情について私は,是非,委員会で採択していただきたいと思っております。それは,この根拠法の無い共済の中に,全国保険医団体連合会,PTA,知的障害者,日本勤労者山岳連盟,全国商工団体連合会などの共済があるという事で資料が出ておりますけれども,実は私自身,日本勤労者山岳会に加入しておりました時に,この共済に加入しておりました。それは私も冬山に登っておりましたので,30年も前になりますけれども遭難が起きた時に,富山県警,長野県警のヘリコプターが遭難救助で飛んでくれれば,そんなにお金の問題で心配しなくて済んだのですが,そうじゃない地域に民間のヘリコプターをチャーターする時には莫大な捜索費用もかかりますし,ヘリコプター1機飛ばす時に,当時でも50万円,100万円のお金を用意する必要性があって,私たちはそういう中で,自分達で共済組合を立ち上げて,無いことが一番いいのですが万一遭難した時には,その共済から捜索費用,ヘリコプターを飛ばす費用を出そうという事で,30年以上前にこの共済を立ち上げて自主的に運営しているわけです。そういったものが無くなった時には,民間の保険に加入した場合に,民間の保険でどれだけ救済されるかというと,相当高い保険料を掛けなければ,実際には危険を伴うもので加入すらも一般の保険にはできない,そういう状況があります。そういう中で,オレンジ共済等の詐欺的な共済組織ができちゃったわけですけれども,全くお互いの互助組織でやっている,こうした互助組織の運営が出来ないような法整備がされたわけで,その事については改めていただきたいと思っております。全国商工団体連合会なども本当に零細な業者が,それぞれの病気とか怪我とかに対しての自主的な共済活動を行っております。PTAも勿論そうです。そういう点ではこの陳情について,私はこの陳情の願意は妥当であり是非採択していただきたい,このように思います。以上です。

徳増委員長)暫時休憩いたします。

 ― 休  憩 ―
 
徳増委員長)休憩前に引き続き会議を開きます。委員の皆様からご意見が出されました。それらを集約いたしますと,本陳情は採択にすべきことということでございます。これより採決に入ります。陳情第41「自主共済制度の保険業法適用除外実現を求める陳情」を採決いたします。お諮りいたします。本件は,「採択すべきもの」と決することにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)ご異議なしと認めさよう決しました。さらに,各委員にお諮りいたします。本陳情につきましては,意見書の提出を求めるものであります。よって,お手元に意見書の案文を配付いたしますので,ご確認をいただきたいと思います。暫時休憩いたします。
 
 ― 休  憩 ―

徳増委員長)会議を再開いたします。お諮りいたします。お手元の案文のとおり,意見書案を当委員会として提出いたしたいと思います。これに,ご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 

徳増委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。本日,審査いたしました陳情の委員会における審査結果の報告につきましては,委員長にご一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 

徳増委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。その他の件として,何か発言はございますか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)ご意見がないようでしたら,本委員会の管外行政視察についてお諮りをいたします。今後の当委員会の調査活動に資するため,管外調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 

徳増委員長)ご異議なしと認めます。それでは,調査都市,調査案件及び実施期日についてご意見がございましたらお願いいたします。今年は参議院議員選挙がございますのでその時期は避けたいと思います。

 〔「委員長一任」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)調査都市,調査案件及び実施期日等につきましては,事務局と調整し,委員の皆様にご報告いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

徳増委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。さらにお諮りいたします。当該管外調査については,調査の充実を図るため,執行部職員の派遣を求めることにいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    
徳増委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。以上で総務企画委員会を閉会いたします。




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