第１１回委員会　（３月１７日）
出席委員	池田正文委員長，岡野孝雄副委員長，前島守雅委員，塚谷重市委員，岡野孝男委員，菱沼和幸委員，岡野佐工委員
市執行部	財務部長（佐々木敏夫），財務部次長兼庁舎建設担当（横田克明），管財課長（諸岡広明），管財課長補佐兼庁舎建設推進室長（林秀憲）
議会事務局	議会事務局長（櫻井茂），庶務議事課長補佐（関努），庶務議事課係長（木﨑憲一）

池田委員長）ただいまから，庁舎建設特別委員会を開会いたします。本日の議題は，お手元に配付いたしました協議案件書のとおりであります。次に本日の審査に当たり，説明員として出席を求めた者の職・氏名は，お手元に配付いたしましたとおりであります。それでは，これより議事に入ります。初めに，「現在の状況と平成27年度事業について」を議題といたします。本件について，執行部から説明を求めます。なお，発言は挙手によりこれを許します。

庁舎建設推進室長）それでは，現在の状況と平成27年度事業についてご説明申し上げます。初めに，現在実施しております事業の進捗状況よりご説明申し上げます。本年度におきましては，現在のところ新庁舎建設基本設計及び実施設計の業務委託の発注に向け，プロポーザルを実施しているところでございますので，審査の進捗状況のご報告の前に，当該プロポーザルに関する実施要領の概要よりご説明させて頂きたいと存じます。お手元にお配りしております資料の表紙をおめくり頂きますと，目次がございます。目次をおめくり頂きまして，資料１「石岡市新庁舎建設基本設計・実施設計業務委託プロポーザル実施要領」をご覧ください。ボリュームのある資料でございますので，主な部分のみ順にご説明させて頂きます。初めに，１ページの「１設計者選定の趣旨及び目的」でございます。内容といたしましては，｢平成２０年度に実施されました耐震診断の実施結果｣，｢東日本大震災による被災状況｣などの本庁舎の現況，｢石岡市新庁舎建設基本計画の目的及び策定までの経過状況｣のほか，新庁舎の設計においては豊富な実績と確かな技術力を持った設計者を選定する必要性から，その方法として｢公募型プロポーザル方式｣の採用に至った経緯などを記してございます。続きまして，｢２業務の概要｣でございます。内容といたしましては，委託する業務内容，契約締結日の翌日から平成28年３月31日までとする履行期限，１億6,000万円を限度額とする委託料のほか，敷地面積，用途地域，建ぺい率・容積率などの建設地の敷地条件，概ね9,000平米とする延べ床面積，構造などの建物規模，２ページ目をご覧頂きますと建築本体工事費，外構工事費などの予定建設費，石岡市新庁舎建設基本計画に基づく計画概要とすることなどを記してございます。続きまして，｢３選考方式｣でございます。設計者の選考につきましては，｢石岡市新庁舎建設設計業務プロポーザル審査委員会｣を設置いたしまして，一次審査・二次審査の全２回の審議により選定することとしてございます。｢一次審査｣につきましては，客観的視点による審査と位置付け，５者程度を選定することとしております。また，｢二次審査｣につきましては，一次審査において選定されました設計者によるプレゼンテーション及びヒアリングを実施いたしまして，最優秀者及び優秀者をそれぞれ１者選定することとしております。続きまして，｢４審査委員会｣でございます。委員構成につきましては，資料２として添付しております設置要綱第３条に基づきまして，｢学識経験者及び行政関係者のうちから市長が委嘱する５人以内で組織する｣ものとしております。続きまして，３ページの｢６スケジュール｣でございます。スケジュール表に沿ってご説明いたします。一次審査完了までのスケジュールといたしましては，平成26年12月19日金曜より平成27年１月14日水曜までの期間において｢本実施要領及び資料の配布・閲覧｣，１月15日木曜から１月27日火曜までの期間において｢参加表明書の受付｣，１月28日水曜から２月３日火曜までの期間において｢提出書類の審査｣，２月４日水曜には｢技術提案書要請者への通知｣を実施するものとしております。また，二次審査完了までのスケジュールといたしましては，２月５日木曜から３月６日金曜までの約１カ月間において｢技術提案書等の受付｣，３月中旬には｢技術提案書等の審査及びプレゼンテーション・ヒアリングの実施｣のほか｢選定結果の発表｣，３月下旬には｢見積書の提出及び契約｣を実施するものとしております。続きまして，４ページから６ページに記載しております｢９参加資格要件｣でございます。当プロポーザルへの参加は，単体企業及び単体企業を代表とする共同企業体を認めることとしております。また，資格要件につきましては，参加企業及び当該設計業務における配置技術者のそれぞれに求めることとしております。企業に求める資格要件につきましては，｢一級建築士事務所の登録を受けている者｣であること，｢一級建築士を２名以上｣有すること，｢常勤職員を５名以上｣有することなどのほか，｢国及び地方公共団体からの入札参加資格の停止処分｣を受けていないこと，過去10年以内の実績として｢国土交通省告示第15号に規定される事務所・銀行・本社ビル・庁舎などで延べ床面積5,000㎡以上の免震構造建物の建設に関する基本設計及び実施設計業務を元請として完了｣した実績があること，｢管理技術者として一級建築士を配置｣できることなど，（１）参加資格のアからコの要件を満たすこととしてございます。また，当該設計業務における配置技術者に求める要件につきましては，管理技術者のほか建築意匠・建築構造・電気設備・機械設備のそれぞれに一級建築士などの有資格者を主任技術者として１名配置することなど，(４)本業務に関する技術者の配置要件のアからキの要件を満たすこととしてございます。以上，概要のみとなりましたが，ただいまご説明いたしました要件等を設定いたしまして，プロポーザルを実施しているところでございます。実施要領の概要についての説明は以上でございます。続きまして，審査の手続き方法及び経過状況についてご説明申し上げます。初めに，一次審査の概要についてご説明いたします。お手元の資料では，７ページから10ページに｢10参加表明書等の提出｣といたしまして提出書類の作成要領などを記してございます。一次審査につきましては，企業および配置技術者の資格並びに技術力について，客観的に評価することを目的としております。具体的には，10ページの｢オ参加表明書等の評価基準｣にございます評価表の評価項目に基づきまして，｢企業｣につきましては，参加企業に所属する技術者及び有資格者の人数や過去における同種・類似業務の実績などの評価，｢配置技術者｣につきましては，当市が発注する設計業務への配置が予定される担当分野ごとの技術者の取得資格のほか，過去における同種・類似業務の実績や経験年数など，担当分野ごとの技術者の技術力について評価するものでございます。続きまして，経過状況でございます。前後してしまいますが，３ページの｢６スケジュール｣を参考にご覧頂きたいと存じます。当プロポーザル実施の公告につきましては，平成26年12月19日付けで実施いたしました。一次審査につきましては，公告日と同日より｢本実施要領及び資料の配布・閲覧｣，｢第１回質問書の受付（質疑受付）｣，｢第１回質問の回答書の公表（質疑回答）｣，｢参加表明書等の受付｣を実施したほか，１月28日水曜から２月３日火曜までの期間において，｢提出書類の審査｣及び｢第１回石岡市新庁舎建設設計業務プロポーザル審査委員会｣を開催し，二次審査における選考対象者を選定してございます。また，２月４日水曜には，｢技術提案書要請者の通知｣といたしまして，一次審査への参加者全てに対して審査結果を書面により通知したほか，市ホームページにおいても社名等は伏せた形で公表いたしました。続きまして，二次審査の概要についてご説明申いたします。お手元の資料では，11ページから14ページに｢11技術提案書の提出｣といたしまして提出書類の作成要領などを記してございます。二次審査につきましては，当該業務における実施方針および手法について主観的に評価することを目的としてございます。具体的には，資料13ページの｢（６）技術提案書の評価項目｣にございます評価表の評価項目に基づく審査となりますが，設計工程計画及び施工方法等に対する考え方，業務の実施方針，石岡市新庁舎建設基本計画において基本方針として定められた７つのテーマに関する技術提案などについて，的確性，創造性，実現性を審査するほか，当該業務への取り組み意欲や理解度を審査するため，プレゼンテーション及びヒアリングを実施し総合的に評価するものでございます。続きまして，経過状況でございます。こちらに関しましても，先ほどと同様に前後してしまいますが，３ページの｢６スケジュール｣を参考にご覧頂きたいと存じます。二次審査につきましては，平成27年２月５日木曜より｢第２回質問書の受付｣，｢第２回質問の回答書の公表｣，｢技術提案書等の受付｣を実施いたしました。現在は，当該設計委託業務の契約において優先交渉権者とする最優秀者１者及び次点交渉権者とする優秀者１者を選定するため，３月中旬を予定しております｢技術提案書等の審査及びプレゼンテーション・ヒアリングを実施｣しているところでございます。また，同じく３月中旬には｢選定結果の発表｣，３月下旬には｢見積書の提出及び契約｣を予定してございます。しかしながら，現在のところ審査委員による審査を実施している最中でございまして，審議継続中の状況にありますことから，当会議でのご報告は差し控えさせて頂きたいと存じます。審査結果につきましては，市長への報告をはじめ，然るべき手続きを経ました後に，改めてご報告させて頂きたいと存じますので，何卒ご理解・ご了承くださいますようお願い申し上げます。また，二次審査による選考を終えました後には，早期に対象者の全てに対して審査結果を書面により通知するほか，市ホームページにおける公表を実施いたしまして，優先交渉権者である最優秀者との今年度中の契約締結に向け手続きを進めてまいります。新庁舎建設事業に関する手続きの進捗状況についての説明は以上でございます。続きまして，平成27年度において実施を予定しております，庁舎建設に関連する事業についてご説明いたします。資料３｢平成27年度事業｣をご覧ください。平成27年度中に実施を予定しております事業といたしましては，現在プロポーザルによる設計者の選考を実施しております新庁舎建設基本設計・実施設計業務のほか，本年７月頃の工事着手を目途とする旧本庁舎等の解体工事などがございます。初めに，｢基本設計・実施設計業務｣でございますが，平成26年度からの継続事業となりますので，平成27年３月末から平成28年３月31日までを予定期間といたしまして，およそ12カ月での完了を目指して実施するものでございます。内容といたしましては，建物のプランやデザインを具体化するため，敷地状況及び立地条件などの基礎データを調査し，建築基準法等の関係法令に整合する平面図や立面図などの基本設計図書を作成する｢基本設計｣のほか，当該基本設計に基づき工事に着手するための詳細な設計図書として，意匠設計図，構造設計図，設備設計図，確認申請などの許認可等，必要諸手続きに関する書類などを作成する｢実施設計｣を委託するものでございます。続きまして，本庁舎等解体工事につきましては，工事額が議会承認を要する金額となってまいりますので，６月議会でご承認頂きました後の工事契約となりますため，新年度当初より入札準備を整えまして，平成27年７月から平成27年12月までを予定工期といたしまして，およそ６カ月での完了を目指して実施するものでございます。内容につきましては，資料４｢本庁舎等解体工事図｣をご覧ください。当該工事は，仮設庁舎での業務を継続する中での実施となってまいりますので，来庁者及び職員の安全確保を図る観点から，工事を本庁舎，車庫兼現業棟，車庫で構成する｢１工区｣及び車庫兼倉庫，倉庫で構成する｢２工区｣に分け，工事車両の往来を抑制するほか，来庁者進入口と工事車両及び公用車等の進入口を区分し，それぞれの出入口付近には交通誘導員を配置することとしております。また，その他の安全対策といたしましては，工区毎に３ｍの鋼板製仮囲いを設け，建物脇に設置する足場にはネットを張るなど，解体部材の落下事故を防止するための対策を講じますほか，工事の実施に際しましては，散水により周辺への埃の飛散防止を図るなど，周辺環境にも配慮した対策を予定してございます。更に，今年度におきましては，来庁者用駐車場を現状の54台から19台増の73台とすることなど，工事実施に向け来庁者の安全確保に努めているところでございます。また，工事の実施に際しましては，広報紙及びホームページ等にて周知してまいります。新庁舎は地域の中核を担う公共施設であるとともに，住民生活の安定化を図る観点からも早期に整備を進める必要性が高い施設でございますので，平成29年度末の完成及び平成30年度当初からの供用開始を目途として事業を進めてまいりたいと考えているところでございます。平成27年度において実施が予定されております庁舎建設に関連する事業についての説明は以上でございます。

池田委員長）以上で説明は終わりました。次に，ただ今の説明について，ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

菱沼委員）何点かお尋ねしたいと思います。最初に，プレゼン，ヒアリングの実施，選定結果の発表ということで，３月中旬と掲載されておりますけれども，15日前後というのが一般的に中旬という言い方をしている訳ですが，実際，今日は17日ですよね。遅延されている理由についてお尋ねしたいと思います。

財務部長）この中旬でございますけれども，ご指摘のとおりでございまして，まだ公表できる状況になっていないということで，ご理解頂きたいと思います。以上でございます。

菱沼委員）それは当然だと思います。内々に協議に協議を重ねて，最終段階までにはきているのではないかと思っています。しかしながら，中旬と書かれている以上，今日選定の状況が見えてくるのかなと私も思ったものですから，重要な観点ですからあえてお聞きしました。各委員さんにも結果報告はきちんとした形で伝えてもらうよう，お願いしたいと思います。それから見積書の提出及び契約なんですが，27年３月下旬に行われるということで，多少伸びるかもしれませんが，議会の承認というのはどのようにお考えですか。

庁舎建設推進室長）今回のプロポーザルの目的である設計業務につきましては，委託業務ということになりますので，工事ではないということで，承認は。

財務部長）石岡市議会の議決における案件に該当しないということで，委託業務，金額は上限で１億6,000万円ほど組んでおりますけれども，議決事項ではないということで，ご理解頂きたいと思います。ただし，きちんとしたご報告・説明等していきたいと思っておりますので，ご理解頂きたいと思います。

菱沼委員）次に，審査委員会が５名で構成されている訳でございますけれども，実際に学識経験者，それから役所の方となっている訳ですけれども，実際このメンバーはどのように構成されているのでしょうか。

財務部次長）分野としましては，土木，都市計画，建築構造，地域研究社会学，そういった分野で知見を持った方にお願いしてございます。

財務部長）奥歯にものが挟まったようなご説明で大変恐縮なのですが，審査において公平を期すために，名前の公表は差し控えております。結果が出次第，外部からの圧力が排除されたということで，公表をしてまいりたいと思います。以上でございます。

菱沼委員）実際，今まで私もホームページを見てきましたけれども，公表されていなかったので，ここで公表されるべきかなと思ったものですから聞いてみたのですけれども，差し控えるということですので，正式に決まった段階で公表頂ければと思います。最後に，解体工事の周知徹底ということで，私も前回，６月から始まるので，４月にはパネル展示とか，本庁だけではなく，各出先機関など様々な場所に掲示すべきだと提言させて頂いた訳ですけれども，その点はどうですか。

管財部長）庁舎の解体は７月頃からということで予定しております。一般質問の中でもありましたように，市民の来庁者に対する安全確保と，市民に対する広報での周知の部分につきましては，十分注意した上で工事を進めてまいりたいと考えております。ホームページと広報におきましても，早めの周知を心がけていきたいと思っております。

菱沼委員）早めの周知徹底が重要だと思います。安全対策にも繋がりますし，また，市民の理解も得られるのかなと思いますので，よろしくお願いいたします。

池田委員長）他にご質問等はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕
　　
池田委員長）ないようですので，以上で本件を終結いたします。暫時休憩いたします。

―休憩―

池田委員長）再開いたします。次にその他の件でございますが，何かご発言等がございましたら，お願いいたします。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕
　　
池田委員長）ないようですので，以上で本日の庁舎建設特別委員会を閉会いたします。