第２回委員会　（８月１８日）
出席委員	髙野要委員長，石橋保卓副委員長，桜井信幸委員，村上泰道委員，勝村孝行委員，櫻井茂委員，新田茜委員
市執行部	なし
議会事務局	庶務議事課長（神谷一美），庶務議事課長補佐（関努）

高野委員長）ただ今から、議会改革特別委員会を開会いたします。
　本日の委員会は、これから当委員会において、議会改革に関する取組を協議するにあたりまして、これまでの協議の経過の確認と、今後の進め方について協議をするために会議を開催するものでありますので、よろしくお願いいたします。
　本日の議題は、お手元に配付いたしました協議案件書のとおりであります。
　これより議事に入ります。
　それでは、「これまでの協議経過と今後の進め方について」を議題といたします。
　本件について、初めにこれまでの協議の経過について、事務局から説明をさせます。

庶務議事課長）資料に基づきまして，これまでの議会改革特別委員会の経過についてご説明いたします。先の議会改革特別委員会については，議会基本条例の制定及び議会改革に関する調査研究を行うため，平成25年第２回定例会において設置されました。委員構成については，委員長を含め８名の委員により構成されておりました。続きまして，特別委員会における調査，審査の状況でございます。委員会は，設置から任期満了のまでの間に20回の会議を開催しております。初めに協議された事項は，議会基本条例の策定についてでございます。この条例については，特別委員会の前身とも言える議会改革推進協議会がございました。その協議会で，たたき台となる条例素案が作成され，それに基づいて協議が進められたところでございます。協議は，条例の前文，各章，各条ごとに区分し，内容について議論がされました。資料の第12回の委員会までで条例全体の素案が出来上がったわけでございます。その後，条例に盛り込まれた一問一答制と反問券の導入，また議長，副議長の選挙における所信表明会の導入について協議がなされまして，実施要項が策定されました。その後，議会基本条例とこれら2つの実施要項について，全議員への説明会が実施され，平成26年第１回定例会において，条例案が提案され，制定となったところでございます。条例制定後は，議会報告会の試行的な実施に向け，協議が開始されまして，要項案を作成したところでございますが，協議すべき課題も多いことから，報告会の開催が次年度へ見送られたということでございます。その後，政務活動費の運用基準の見直しについて意見が出され，任期満了前の委員会において一部見直しがされたところでございます。先の議会改革特別委員会での協議経過については，以上でございます。
　　　　　
高野委員長）以上で説明は終わりました。次にただ今の説明について、ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

桜井信幸委員）ただいまの説明ですと，前回の特別委員会は，平成25年度から始まり，平成27年度の３月17日という日程になっております。これは議会基本条例を作ろうということを主に目的とした特別委員会だったと思うんですけれども，今後，そこから詳細な改革に入っていくわけですよね。その改革に入るにあたり，できれば早く，２年もかけてやっていくのではなくて，今回提案されたものがあるわけですから，そういうものに対してできることは，あまり時間を要しないで，委員会を月に１回，やれるものでしたら２回でもというような気持ちで議会改革に取り組んでいく必要があるのではないかと思います。

高野委員長）桜井委員から時期的なお話がございました。私も先日，事務局との打ち合わせの中であまり長くすることがどうかということで，できるだけ短い時間で協議をしていきたいということで考えております。早ければ12月の定例会でもいいのではないかと，もっと慎重にということであれば３月定例会には結論を出すということでいければいいのかなと思っております。皆さんの都合もあると思いますので，月に１回は行っていきたいという考えは持っているところでございます。
　ほかにございませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

高野委員長）以前，議会改革特別委員会を皆さんとともにやってきて，ここまで作り上げてきたところでございます。そういったなかでも，また細部にわたって詰めていきたい，こうしたらいいのではないかということはあって当然でありますので，委員の皆さんの忌憚のない意見をいただいて，提案としてあげていただいていることを早急に結果を出し，報告していきたい。私の意見ですが，どうしてもなじまないもの，また結論が出ないものについては，時間をかけてやっていくということも１つの方法と思っております。この議会改革，すべて結論を出していければすばらしいことであると思いますが，ことによってはなかなか結論が出ないこともあるのかと思います。課題として残っております議会報告会に関しましても，皆さんと慎重に詰めていかなければならないと思いますので，桜井委員からありましたように，皆さんで１回でも多く委員会を重ねながらやっていきたいと考えておりますのでご協力をお願いするところでございます。
　次に、事前に各委員から「議会改革に関する取組提案書」を提出していただいております。こちらは、皆様のお手元に配付しておりますので、ご確認願います。それでは、まず、取組提案書について、それぞれご提案された委員から説明をお願いしたいと思います。今日，皆さんからご説明をいただくわけでございますけれども，事務局へテープ録音により皆さんの意見をおこしていただいて，皆さんに協議をいただくということで大変恐縮でございますが，委員長の裁量で録音させていただいておりますので，ご了解いただきたいと思います。
　それでは、桜井茂委員からお願いいたします。

桜井茂委員）私から提案書の内容について述べさせていただきます。７件提出させていただきました。１枚目，議会のＩＣＴ化ということです。こちらについては，ほかの委員からも提案がされているようでございます。内容としては，情報通信技術を活用しまして，議会のコスト削減と情報密度を高めるために，タブレット端末を各議員へ配布しまして，それを利用して，例えば，議案等の送付を受ける。会議等の日程連絡については，電子メール等でやり取りをする。そういったことに利用できないかという提案でございます。活用の内容については，先進自治体がありますので，そういったところを調査をしつつ，石岡市でできる範囲のことを取り組んでいけばいいのかなと思います。タブレットの利用ということになりますので，当然，既に使われている方はすぐできると思いますが，使われていない方はなかなか難しいというご意見があると思います。そういったところも踏まえまして，そのようなかたちで進めていくか，どのような利用の仕方をするかについては皆さんのご意見をいただきながら進めていければいいの中と思っております。次に，２つ目でございます。政務活動費についての提案でございます。政務活動費につきましては，議員，事務局合意形成をしまして支出要項をつくって，その範囲内で政務活動費を活用されていると思いますけれども，その中に食事代がございまして，これについては他の市議会等を確認しましたところ，食事代を積極的に政務活動費の中に盛り込んでいるところはほぼございませんでした。ケースによっては，食事代が必要なところもあると思いますけれども，取り組みの概要にも記載させていただきましたが，基本的には先進地視察等で宿泊施設から外出しての食事代等は政務活動費からの支出を認めないものと。ただ先進地視察等で宿泊施設で宿泊料とセットで提供される食事については対象としてもいいのかなと，また食事そのものが石岡市政の発展向上に資すると思われる調査対象である場合には，報告書にその旨記載することを条件で一定金額を認めるという考えもあるのかなと思います。３つ目です。やはり政務活動費でございますけれども，会計報告書と先進地視察報告書をインターネット上に公開するというものです。政務活動費につきましては，毎年情報公開請求がされておりまして，非常に関心の高い項目でございます。そういた意味からも，情報公開請求を待つことなく，自ら率先して市民にお示しするということをしてもいいのではないかということでの提案です。４つ目です。会派代表質問でございます。現在，石岡市議会は，会派制度をとっていますけれども，会派を組む１つのメリットというのがあまり見受けられないということもありまして，他の市議会でもやられているようでございますけれども，会派代表質問というものを認めてもいいのではないかと思っております。ここにお示ししたのは会派構成人数かける10分ということですけれども，この辺については議論があるところだと思います。時間等については皆さんのご意見をいただきながら進めさせていただければと思いますが，会派を構成している中で会派代表質問を設けてもいいのではないかという提案をさせていただきました。５つ目です。一般質問でございますが，現在，議員1人当たり持ち時間が60分となってございます。この持ち時間を目一杯使いますと執行部の答弁もございまして，約２時間前後かかるというケースも見受けられます。これについては，聞いているほうも長すぎるという感じもしないではないということから，この持ち時間を執行部の答弁を含めて60分から80分程度に設定しまして，ある程度時間帯を決められないかというところです。答弁を入れて60分から80分としますと当然質問時間が短くなりますので，これについては質問の内容を簡潔で分かりやすいものにする。答弁も簡潔で分かりやすいものにするということでの提案です。６つ目です。一般質問及び議案質疑の質問回数です。質問回数については，再々質問の３回目まで可能となっておりますが，現状，質問を聞いておりますと，２回目の質問でほぼ完結しておりまして，３回目は再度市長に同じ質問を投げかけているというところが見受けられるものですから，これについては，質問回数を２回としてもいいのではないかという提案でございます。これについいては，それぞれの銀の考えもあると思います。あくまでも提案でございますので，皆さんのご意見をうかがいながら判断していただければと思います。７つ目です。特別委員会の会議録のインターネットへの掲載でございます。この議会改革特別委員会も行われております。また，かつて駅周辺の特別委員会もありましたけれども，特別委員会すべてが会議録としてインターネットに公開されておりませんでした。そういうことからその会議録をインターネットに公開しまして職員の皆さんに見ていただく，もちろん私ども議員もこの会議録を参考にしながら，議員活動に生かしていくことができますので，今後対応していただきたいと思いまして提案させていただきました。以上７件提案させていただきます。

桜井信幸委員)５点ほど提出させていただきました。まず１項目目は，大きく括って情報の公開。これをできるだけ早くやろうということです。これは今桜井茂委員から政務活動費の使途等について出ましたが，ほぼ同一の意見であります，研修等で使われる費用についての公開，これも桜井茂委員と似たところがございます。それから議会報ですが，次の議会，３ヶ月後あたりに発行されているんですけれど，情報が新鮮でない気がするんです。ですから３か月もかけないで，議会が終わってできるだけ早く市民の皆さんにお知らせするということができないかと思います。２項目目は，タブレットやパソコン等の利活用。これはいま桜井茂委員が言ったことと同一の意見であります。特に，これまで議会のたびに文書等が膨大に配布されます。それを省略できるのではないかと，またそれにかかる人件費に削減も図れるということからタブレット等の配布については改革の一環としてぜひやっていくべきではないかと考えておりますし，他議会でも実践しているところがございますのでこれはやってもいいなと考えて提案させていただきました。３項目目はインターネット中継です。これも他議会で多くインターネットを利用して議会の様子等を中継しております。これも１つの情報公開ということから言えば，これは録画中継も含めれば夜間仕事から帰ってきて市民の皆さんがその中継を見ることができるというような仕組みでございます。議員モラルの構築ということもあるんですが，これは今後いろんなことが考えられると思いますので皆さんと相談していきたいと考えております。多感議会の開催。先程はインターネットの中継で議会の様子を見ていただくということですが，仕事を終ってから生で議会が傍聴できるような仕組みができないかと思いましてこのような提案をさせていただきました。以上，５点であります。

村上委員）私から３点，提案書を提出させていただきました。まず１点目に関しましては，議会基本条例に関する研修会の実施ということで，こちら条例内に明記されております。開戦後まもなく４か月たつところでありますけれども，まず本日の特別委員会に入りまして，経過についての報告がありましたけれども，基本条例の内容について全議員にもう一度再確認していただくことと，はじめて御覧になられる議員もいらっしゃるということで研修会を実施されるべきかなというふうに提案させていただきます。２点目といたしまして，委員長からもありましたけれども議会報告会の実施ということで，こちらも改選前に次回への課題ということで特別委員会で議論されておりましたので，継続して取り組んでいきたいということで提案させていただきました。３点目といたしましては，議会中継のインターネット対応ということで，桜井信幸委員と同趣旨の提案でございます。現在はライブで限られた場所でのみの中継ということでありますけれども，これを録画，インターネット対応することによって議会報を待たずに新鮮な情報が取得できるということで，幅広い視聴者への議会活動の広報ができ，市政や議会に関心を持っていただく１つのツールとして考えていただくために提案させていただきたいと思います。

勝村委員）私から２点提案させていただきました。現在行われている議会の中での改革ということで，差しあたって決算特別委員会が行われておりますけれども，全体のなかで４日間にわたって審議されております。４日間はいいんですが，全議員でなくて，所管の常任委員会の中で審議していったほうがいいのかなと思い提案させていただきました。常任委員会の中で審議することによってそれぞれの執行部と委員の中で相当のやり取りができるかなと思います。また限られた時間の枠を増やせるのではないかなと思い提案させていただきました。それから２つ目として全員協議会の開催です。これについても報告のみを受けて終了ということになっておりますが，報告を受けて質問ができないというのも物足りない気がいたしまして，代表質問でもいいから何人かの質問ができる体制をとってはどうかと思い提案させていただきました。それから各委員からありましたように，私もタブレットのの使用も進めていかなければならないと思います。先日議会改革について視察させていただきましたが，他市の事例を視察して有意義な勉強ができましたのでそういう部分も進めていったほうがいいと思います。

新田委員）私からは１点であります。ほかの委員から提案がありましたが，私も議会のＩＣＴ化で大量の資料をペーパーレス化することで経費削減や環境保全にも貢献できるため，議員をはじめ執行部，事務局がタブレット端末を保有することにより，議会資料の閲覧やスケジュールの管理，メールの送受信，連絡確認に活用するという提案です。

石橋副委員長）私からは３点提案させていただきました。１点目としまして，議員に対する出産，育児休暇等の付与制度の導入ということです。非常勤の職員であります議員に対して休暇という文言が相応しいかどうかは別にしまして，出産，育児に携わる議員に対して休暇制度が活用できる環境を整備する。また育児に携わる男性議員に対しても育児休暇等の取得が可能になればと考えております。女性の社会進出を促して，若い人たちの政治参加の機会を増やすという目的とともに，少子化対策への一助になればという思いで提案させていただきました。２点目の情報技術，ＩＣＴの推進については，皆さん方と重複しておりますので説明は割愛させていただきます。３点目，市税等の完納状況の報告・公表ということです。議員として市民の負託に応えるにあたりましては，基本的な義務である納税を議員自らが済ませていることを明確にするために，市税等の完納証明を自ら公表する。毎年大体６月に入ってからと思いますが，完納証明書が発行可能となりましたら，前年分の完納証明書を各自取得して議長へ提出をする。提出された証明書については，希望する市民に対して閲覧の許可をしていく。もっと踏み込んでいけばホームページ上での公表も視野に検討していきたいと思っています。さらにこういった部分を政治倫理条例の一部改正ということで提案していければと思っております。

高野委員長）皆様から、それぞれ議会改革に関する取組について、ご提案いただきました。今後の進め方でございますが、ただ今、ご提案いただきました「取組提案書」の中から、正副委員長において、毎回、数件の事案を選出いたしますので、その件について協議をしていきたいと考えております。協議する事案につきましては、開催通知を持って、委員の皆様にお知らせいたします。その取組に対する課題や手法等についてのお考えを整理し、委員会に臨んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
　ただ今説明しましたが、進め方について，ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

桜井信幸委員）まず提案件数の多いものから議論していくというのも１つの方法ではないかと思います。また１回会議を開催するに当たり何件くらいの項目を協議していくのかお考えがあればお願いいたします。

高野委員長）いまお話し申し上げましたけれども，正副委員長において順番等も決めていきたいと思っております。また会議の時間ですが，皆さんと集中して審議していきたいということで２時間程度で終われるようにやっていきたいと考えております。ですからその前に協議案件については事務局から皆さんに送らせていただきますのでお願いいたします。また副委員長とも話しましたが，協議する事項については，大変恐縮ではございますが正副委員長に一任いただければと思います。

村上委員）協議する案件を事前に委員へ配りということですが，大体月１回程度は開催したいということでありましたので，なるべく早く示していただければ，私たちも勉強して委員会に臨みたいと思いますのでよろしくお願いたします。

桜井茂委員）今回，各委員から提案されたわけですけれども，今日傍聴として他の議員もおられます。そういった方々も改革に向けての意見があると思います。ですから今後，会議を進める中で，そういった方々の意見ももし拾えるようなことがあれば，議論するような機会を設けてもいいのかなという気がしております。

高野委員長）あくまでの代表による委員会でありますので，皆さんオブザーバーで来ていただく方はどんどん来ていただければいいと思います。そうした中で皆さんに意見を求めるということは今のところ考えておりません。そして委員の中で会議終了後，皆さんと協議いただいて，また次回にその意見を反映させていただくということで進めていきたいと考えておりますのでご了解いただきたいと思います。

勝村委員）先程申し上げましたが，先進地視察ということも非常に大切かなと思っております。そういう中で委員長のお考えをお聞きいたします。

高野委員長）私１人で考えてもいけないことですから，先進地視察については副委員長とも協議してございます。そういったなかではできるだけ１泊とかでなくて日帰りで行ってこられるようなところを事務局と考えてまいりたいと思っております。経費面での負担をかけないでやっていきたいと考えております。
　ほかにございませんか。

　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕
　　
高野委員長）ないようですので、以上で本日の議会改革特別委員会を閉会いたします。