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議会中継
  


平成28年度 経済建設消防委員会

 第2回委員会 (5月17日)
出席委員 関口忠男委員長,村上泰道副委員長,鈴木行雄委員,川井幸一委員,大和田寛樹委員
市執行部 【経済部】
 部長 前沢洋一,次長 諸岡広明,農政課長 武川俊郎,商工課長 田村幸生,観光課長 廣瀬政和
【都市建設部】
 部長 福田嘉夫,次長 渡辺利生雄,都市計画課長 浅田禎智,建築住宅指導課長 栗原秀樹
議会事務局 庶務議事課係長(木崎憲一)



関口委員長)ただ今から,経済建設消防委員会を開会いたします。
 本日の議題につきましては,お手元に配付いたしております協議案件書のとおりであります。
 次に,本日の案件に当たり,説明員として出席を求めた者の職・氏名は,お手元に配付いたしました説明員名簿のとおりであります。
 これより議事に入ります。初めに,所管事務の調査として石岡市滞在型観光施設整備基本計画についてを議題といたします。本件について,執行部から説明を求めます。なお,発言は挙手によりこれを許します。

観光課長)それでは,平成27年度滞在型観光施設整備基本計画策定業務委託基本計画書につきまして,ご説明させて頂きます。事前にお配りさせていただいておりますので,内容につきましては概要を説明させて頂きます。
 この基本計画書は,平成26年度に実施しました国民宿舎つくばね存続調査報告書をたたき台に作成した基本計画書でございます。基本計画書となってはございますが,中身としましては,基本計画よりは基本構想に近いものとなっております。基本計画書の中身ですが,第1章の計画の基本構想から第7章の参考資料までとなっており62ページとなってございます。
 初めに,2の1をご覧ください。建設地の候補ですが,平成26年度に実施した国民宿舎つくばね存続調査報告書では,国民宿舎現在地,やさと温泉ゆりの郷周辺,フラワーパーク周辺,朝日里山学校周辺の4つの候補地がありました。今回の調査では,上位3地区,やさと温泉ゆりの郷周辺,フラワーパーク周辺,朝日里山学校周辺について比較検討してございます。比較検討の内容ですが,集客性,アピール性,景観性・眺望性,日照性,利活用の多様性,アクセス性,建設コストの7項目について比較検討を行いました。
 初めに,集客性ですが,平成26年度の入込客数では,ゆりの郷が20万人を超え多くなっています。次いで,フラワーパークとなっていますが,平成27年度の入込客数は,イルミネーションの効果もあり,ゆりの郷と同等の集客がありました。朝日里山学校は,この2施設に比べると少なくなってございます。
 次に,アピール性ですが,フラワーパークがフルーツライン沿いに位置していることや,フラワーパークの大温室がランドマークとなっているため,視認性に優れています。次いで,フルーツラインからやや奥まっている朝日里山学校。フルーツラインから離れている,ゆりの郷の順番となっています。
 次に,景観性・眺望性ですが,ゆりの郷,フラワーパークともに,筑波山への眺望性が良く里山風景が見られると,高い評価となっています。これに比べると,朝日里山学校は,里山風景のみで他に特徴がない。変化に乏しいとなってございます。
 次に,日照性ですが,ゆりの郷が他2施設よりも高台にあるため優れている。また,フラワーパーク・朝日里山学校は,日照性はいいものの,ゆりの郷よりは劣るとなってございます。利活用の多様性では,フラワーパークは,レストランや農産物直売所があり,これらと連携できることや,他の施設建設も可能であり,利活用の幅が広いとなっています。ゆりの郷につきましては,温浴施設・飲食施設・直売所があり,これらと連携ができるとなっていますが,土地利用状況を考えると,他の施設建設のスペース確保が難しいとなっています。朝日里山学校は,農業体験や飲食施設,広場,休憩施設があるものの,他の施設建設をするには,スペースの確保が困難となっています。
 アクセス性ですが,フラワーパークがフルーツライン沿いに位置し,アクセス性に優れています。次いで,朝日里山学校はフルーツラインからやや奥まっているためアクセス性は低いとなっています。ゆりの郷は,フルーツラインから奥まっていることや,進入路が狭いため,アクセス性は低いとなっています。
 経済性ですが,ゆりの郷は,既存の上下水道を活用できることもあり,これらのインフラ整備の費用が軽減されます。朝日里山学校は,進入路の整備や,隣接地形に高低差があるため,敷地造成に費用がかかる。フラワーパークにつきましては,上下水道の整備などのインフラ整備に費用がかかるとなっています。
 最後に,総合評価ですが,フラワーパークが一番高い結果ですが,一番重要な経済性については,ゆりの郷が有利となっています。
 続きまして,第5章の導入施設の整備方針をご覧ください。5の1でございます。滞在型観光施設ですので,様々な機能が求められております。求められる機能としましては,@の「石岡ブランドの確立とPRの拠点」次のページAの周遊観光の拠点,次のページBの地域交流の拠点としての役割が求められています。具体的には,5の7をご覧ください。まず,(1)の宿泊機能,次のページの(2)マルシェ・6次産業施設,次のページ(3)の飲食施設,その他,交流・セミナー・案内施設や休憩広場,多目的広場などが必要な施設との位置づけになっています。
 続きまして,第6章の導入施設の規模をご覧ください。6の1でございます。導入施設の規模ですけれども,宿泊施設につきましては,現在の国民宿舎つくばねと同等で,延床面積3380平米,定員数104名となってございます。
 次のページ6の3は,建築計画図です。宿泊施設を奥に配置し,その隣接に様々な機能の施設を配置する形となってございます。
 次に,7の23をご覧ください。計画書の最後のほうになります。概算工事費ですが,宿泊施設で17億6,800万円となってございます。次のページをご覧ください。宿泊施設以外の施設の工事費ですが,約8億円となっています。すべて合わせまして25億6,800万円でございますが,造成や付帯工事を合わせると約30億円の工事費を必要としております。
 最後に,次のページ7の26をご覧ください。新たな整備を実施するためには,民間の活力を取り込んだ官民連携もしくは民設民営といった手法を導入する必要があり,その方策について記載してございます。こうした可能性を追求しながら,整備の方向を早急に見定めていく必要があると考えております。説明は以上でございます。ご意見を頂きますよう,お願いいたします。

関口委員長)以上で説明は終わりました。本件について,ご質問等がございましたら挙手によりこれを許します。
 …では,私から一ついいですか。6の3の建物の面積とか色々書いてありますけど,建物の総面積ですよね,この28,760というのは。その他入れますと,概算で面積はどのくらいになりますかね。3か所選定していますけれども,その3か所とも面積がとれる場所なのかどうかもお聞きしたいと思います。

観光課長)まず,面積でございますが,これは施設に必要な面積でございまして,緑地帯等は入ってございません。4ヘクタールから5ヘクタール程度必要になるのかなと思います。
 それから,どこでも建つのかということですけれども,ゆりの郷の脇ですか,隣接である場合でのみ道路を跨いだ形になってしまうかなと。ゆりの郷の温浴施設側と,今作っている道路の反対側まで施設がいってしまうのかなと思います。朝日里山学校,フラワーパークにつきましては,その場所は確保できると思います。以上です。

川井委員)初めてご説明聞きまして,大きな計画でございます。本当に大きなお金も動いて始めることでありまして,まあ,今回は初めてのこういった話し合いですから,どこの部分から聞いていいのか,本当に大きな話で分かりづらいところもありますけれども。これ,簡単にいいますと,この建物,他のものとの関連性はあまりつけずに,ここの施設だけで利益を上げようというものなのでしょうか。と言いますのは,例えば石岡ブランドを生かすとかいう話もありますけれども,要するに,八郷地域の中の観光であったり,八郷で大きくあります,例えば蕎麦屋さんが多いですとか,観光果樹園がたくさんありますよね。そういったものを整備したり,そういったものを関連した中でこの施設に取り込んでいったりとか,ひとつのものを作って,果たして私は集客性があるのかどうかというのが単純な大きな疑問です。ここだけひとつぽつんと作って,建物だけ変えて。まあ,中身もよくわかりませんけれども,この一つのものだけでこれだけ大きなお金を使うというのは,まずそこに疑問がありまして,具体的にぽんぽんとまだ出てきませんけれども。まずは,気になる部分はそこの部分ですね。言っている意味わからないでしょうか。ちょっとお願いします。

観光課長)市の観光計画ではですね,150万人というのを目指しておりまして,現在130万人になっております。その中の9割が日帰りの観光客だと。それをここになんとか留まらせて,観光産業ですか,それを充実させていきたいというのがあります。
 里山学校に関しましては,色々な体験教室があるのでそこの候補地を一つ選びました。八郷地区でゆりの郷,フラワーパーク,二つの最大の集客施設があるということで,リンクができないかということで,この場所を選んでおります。とにかく,日帰り客だけでなくて,宿泊の観光客を増やしていきたいということです。

川井委員)それでは,今の150万人がどこら辺から出ているのか具体的にお聞きしたいのと,要するにその,宿泊施設という部分を生かしてとなるのであれば,あくまでも観光のお客さんだけであって,地元の部分での考え方,地元の市民の方々も含めた中でのそういった部分はないのか。150万というのは,あまりにも簡単な感じで出てきていますけれども,果たしてこの周りの,フラワーパークにしてもそうですよね。今回,聞くところによると,年間のトータルの部分では増えているけれども,ゴールデンウイークの集客数というのは若干落ちているんじゃないですか。トンネルが出来たにも関わらず落ちていると。要するに,魅力が無くなっている。そういったものも,ただ単に周りにあるからそれを作っても,要するに周りのものをもっと,フラワーパークにしても,例えば筑波山。これは全く市とは関係ありませんけれども,そこがもっときれいに整備されて,山頂に行かなくても山に登れば景色が見えるほど木をはらったりでありますとか,そういった周りの部分ももっと充実させた中で取り込んで行かないと。そこを単独で作っても,やっぱりそこに来るお客さんというのは,周りもあるから来ると。大型店舗の買い物する場所も同じようにですね。よっぽどそこに魅力がないと来ない訳でしょ。ですから,周りももっと充実する。連携をとってやらないと危険ではないかと思います。まとまらない話で申し訳ありませんけれども,集客の具体的な考えと,出した経緯,具体的な意味合いを聞かせて頂きたいのと。もう一点は何だったかな…。宿泊の中で地元の部分は考えていないのかという点ね。二点目。観光客を中心に宿泊施設としてやる訳でしょ。

観光課長)最初に,入込客数150万人の設定ですけれども,平成19年に観光振興計画を作りまして,その時は100万人という目標だったんですけれども,後期計画を一昨年度作りました。その時にはもう100万人を超えておりましたので,そこから伸び率等を逆算しまして,3年間でどのくらいまでいけるのかということを計算して150万人という目標設定をいたしました。
 二つ目が…宿泊施設のみだけでなく,色々な施設を複合施設にしておりますので,地元の人の宴会であるとか,あとは,直売所ですか。そういったものを有効活用して頂く。それに伴いまして,飲食施設もありますので,そういった方々に働いて頂きたいというのがあります。以上でございます。

〔「地域の連携。地域の連携で力を入れる部分は」と呼ぶ者あり〕

観光課長)地域の連携でございますが,建築計画ですか。これに農業体験施設というのも入っておりますので,そこで簡単な農業体験をして頂きまして観光果樹園等に活かして頂きたい。また,雇用に関しましては,地域の人達を雇用するということで潤ってくるのかなと思います。

川井委員)続けて質問して申し訳ありませんけれども,今言った地域の観光果樹園農家を利用してというふうにお話がありますけれども。では,トンネル出ました。辻,いちご団地。3年後,5年後どのくらいの農家数になっていますか。イメージありますか。その他の果樹園農家についての状況把握というのは市でされているんですか。今,農家数は減っております。しかし,石岡市は観光を目玉にして,観光農園を目玉にしてやっておりますけれども,その部分での把握なくして,簡単な言葉だけで進めていっても,私は最初に言ったように,大きなお金が動く,大きなこの仕事ですから,そういう部分であいまいに進めるのは非常に危険じゃないかと。やるやらないということは,これからの八郷地域というのは伸びる魅力的な部分がたくさんありますから,やることに対しては反対ではありません。ただ,大きなお金が動く中で,そういう細やかな部分でありますとか,ちゃんと把握した上で,状況をわかった上で話を進めて頂かないと。今の部分で話しても中々出てこないでしょう。いちご団地なんかも減っていますよ。だけど,いちごを取りに来たいんですよ。それを生かすといっても,将来像がちゃんと,後継者の将来的な人数も含めて,その部分で後継者が無くなったら農家はどうするかと。地元のJAとタイアップしながら市もそこに関わってやっていくんだとか。やはり,そういった意味での話もないと。これからの観光果樹園自体も,八郷地域でも伸び悩んでくるんじゃないかと思います。その中で八郷というのは,先ほども言ったように,魅力的な部分であるとか,大勢集まる部分というのは,今感じるのはやはりお蕎麦屋さんが多いとか,芸術家も,先ほど言いましたように,陶芸家も含めて30軒もあると。そういう部分でもそういうことを取り込みながら,やってはいかがかということです。ただ,今言った観光に関して,そういった部分での課長さんの答えが出てこないという部分では,元々その中に入った中でのお答えを頂かないと,私は難しいんじゃないかと。関連したものを同時に設備投資しながら,充実しながらやっていくということぐらいでは,中々納得できないと思います。何かその点についてお話がありましたら。

経済部長)川井委員のご指摘といいますか,ご意見。本当にごもっともなお話を頂いたところでございます。まず,観光客の動向につきましては,この連休の動向は一番最後に数字は報告させて頂きますけれども,今回の連休でも非常に長期間の休みの中で,観光の要素というか,分散化したと一般報道ではされておりますが,そういう中で一定の数字を確保,入込客数はあったということで,トンネル効果としては持続しているのかなと分析をしているところでございます。
 ただいま観光課長からもその動向の説明はあったかと思いますけれども,とにかく,この滞在型観光施設の考え方につきましては,従来色々な調査・分析をしてくる中で,やはり先ほど申しましたけれども,9割が日帰りの観光地になってきてしまっている。それをやはり周遊観光又は滞在型ということで,滞在時間を延ばすことによって地域に与える経済的な効果はもちろんのこと,産業への浸透効果を期待しているということで,核の基礎づくり,考え方を作ってきたところでございます。それを文字として表わしているのが,この計画書の5の1から5の3ぐらいのところで,導入施設の整備方針ということで,今,川井委員のご指摘のとおり,とにかく地域の観光資源といいますか,そういったものをきちんと育て,形づくりながら,その上にこういった施設というものがあるべきだろう。ごもっともな話の中で,ここでは,まず5の1では基本条件としまして,石岡市ならではの魅力を十分に活かした形で,また,それらを石岡ブランドとしてパッケージした上で,というのは,色々な資源をまとめあげた上で来客者に提供できる,そして,滞在型観光客の増加,内外のPRを図っていくということで,委員ご指摘のその通りでございまして,その考え方をこの文章で表わしているところでございます。
 地元の方の扱いといいますか,どういう関わりになるのかということについては,5の3の地域交流の拠点ということで文章化しておりますけれども,地域情報を発信して,地域の魅力を来客者に認識してもらう場を目指すとともに,多くの地域住民が集う,これが従来の今持っている国民宿舎つくばねの機能を存続するという要素もありますが,観光客だけではなくて,住民の方も十分に使える機能をここに作っていくということで,考え方としては基本的には委員さんご指摘の点は入れているところでございます。先ほども具体的な話として,辻のいちご団地の話とか,果樹団地の動向を見ているのかというご指摘もございましたが,これについては,うちとしましても,観光果樹組合等を通じまして常にその動向を見ているところでございまして,ご指摘のあったいちご団地につきましても,今2軒がやめるというような形になって,非常に規模的にはキャパ的に小さくなってきているということは承知してございます。ですから,これを早急に再整備していかなければ,再構築していかなければならないということで,地元とも話をしているのですが,まずはいちごをやりたいというような新規就農者とか後継者,こういったものを早く見つけて,そのパイプハウスとかが壊れないうちにそこを貸して頂けるような作戦でいこうということで,今,今年から朝日里山学校の研修施設等の整備という課題もございますけれども,それと併せていちご団地の再構築ということで,地域の方と一緒になって,その再構築を目指して新たな人の確保というのを強力に進めていきたいと思っておりまして,果樹団地についても同じ取組をしていきたいと考えております。以上でございます。

川井委員)よくわかりました。また,課長も部署替えで慣れないところでご説明頂きましたけれども,こういった文書に書いてある部分でも分からない部分でもありますし,こういった口頭で色々と意見を聞きたかった部分がありましたので,敢えて質問いたしました。今回はこれで,私は終わります。

大和田委員)全体の内容的には,私もこういう施設があったらいいなと思うのですが。ゆりの郷でお酒を飲んだ時とかに,ちらっとこう代行代で。私は園部ですけれども,園部まで帰る代行代ぐらいで少し泊まれる施設があればいいなという感覚で今までいたんですけれども。事業のコンセプトというか目的。1の2で計画の目的ということで記載されておりますけれども,この目的をもう一度説明して頂きたいなと。

観光課長)目的につきましては,委員ご指摘のとおり1の2に書いてあるとおり,来訪者の市内における滞在時間の拡大を図り,本市の魅力のPR及び地域活性化に寄与するとしております。以上でございます。

大和田委員)そうすると,市民の皆さんにこの施設を利用して頂いてというよりは,市外の皆さん。特に日帰りで帰れないような方に来訪して頂いて,この施設を利用して頂いて宿泊をして頂くと。部長から答弁があったように,滞在時間を少しでも長くして色々なところを周れるような,観光拠点にするということだと思うんですね。そうすると,全体の予算が30億円ということで概算が出ておりますが,この30億円をどのようにして回収してどこの時点でペイさせるか。何が言いたいかというと,市民の皆さんが利用して頂いて市民の皆さんに行政としてのサービス,福利厚生を充実させるというのではなくて,市外の皆さんにこの施設を利用して頂く訳ですから,経営的な考えが必要で,30億円をどういうふうに回収,いつの時点までに回収してペイさせるのかというのは,行政サービスというよりは経営的な考えが必要だと思うのですけれども。この30億円というのをどんな見込みで回収するというか,見込み,見通しを持っているのかお伺いいたします。

観光課長)7の26をお開き頂きたいのですけれども,民間活力を導入してこの施設は運用していきたいと考えております。その中には,公設民営であるとか民設公営,PPPといったものを使って設備をして,その後運営をしていきたいと。そういったことを第一に考えております。以上です。

大和田委員)ちょっと説明がいまいち理解できなかったのですが,じゃあ30億円も民間の方からの融資とかを入れるという,そういう意味ですか。それとも30億円は行政のほうで作って,それ以降に民間活力を生かすということなのか。

観光課長)手法につきましては,様々な手法が考えられます。まず市が整備をして,その後民間に任せる。民間が整備して民間がやっていく。そういったものをPPPと官民連携というのですが,それの勉強会を今月末から常陽銀行さんと始めます。それでどういった方針がいいのかを見定めていきたいと思います。以上でございます。

〔「民間ではこんなところに投資しないよ」と呼ぶ者あり〕

大和田委員)一番やっちゃいけないのは,行政で30億円の施設を作って採算が合わないというのが,私は一番駄目だと思うんですよ。経営的な思考というかそういうものを持って,30億円をどのように回収して事業として成り立たせるのか。市外の皆さんに提供する訳ですから。市民の皆さんであれば採算を度外視してやるというのも私は必要だと思うのですが。市民の税金を市外の皆さんに利益を享受してもらうというのであれば,経営的な観点がしっかりないと事業自体が回っていかないなと感じます。
 是非,先ほど部長からもありましたが,市民の皆さんも交流する拠点である,市民の皆さんが利益を享受できる施設であり,かつ市外からの来訪者を呼べる施設という位置づけで行って頂きたいのと,先日新聞で見ましたけれども,長崎のハウステンボスで2,000億円くらい投資して作った施設が18年間赤字だったと。その後,経営者が代わって10か月くらいで黒字にしたと新聞で見ましたけれども,そのようにトップ,経営者によってその施設が利用されるかというのは大きく変わってくると思うので,経営的観点でしっかりとしたトップを。行政がやるのか民間がやるのか分かりませんけれども,そういったあたりで経営して頂かないと,大きな失敗を招くのかなと感じるので。施設自体は私は賛成ですけれども,その辺注意して頂ければと思います。以上です。

村上副委員長)私からも費用に関して幾つかお尋ねしたいのですが,30億という数字の出し方も25億6,800万円が約30億円という考え方もすごいなと思うのですが。30億かけるとして,それを回収する地域の経済効果というのはどういうふうに見込んでいるのかという部分の資料はちょっと無いので。どのように考えているのか,それについてご説明頂ければと思います。

経済部長)地域の波及効果といいますか,経済効果と施設整備の投資効果をどう見るのかというご質問かと思います。基本的にこの計画のつくりといたしまして30億という数字が一人で動いてしまうと,私どもとしても,すごいダイナミックな事業というふうに捉えられてしまうだろうとの危惧を持っていたところでございます。
 機能的な計画論として,施設的な配置といいますか,宿泊施設も含めて交流体験,直売,色々な機能をその周りに集約していくというような計画論で総体的に30億という数字になっておりますが,第一義的には,この宿泊施設17億6,800万円という数字を概算で出しておりますけれども,これは国民宿舎の現施設の規模ということで試算をしております。これにつきまして,まずは宿泊施設ができるかどうか。先ほど大和田委員からのご指摘もございましたけれども,課長が答弁したとおり,民間活力でこの17億近くの投資というのが可能なのかどうかという基本的な考えもありますけれども,まずはこの宿泊施設がありきという形で計画のほうを進め,そしてその周りにある色々な機能につきましては,先ほどフラワーパーク,ゆりの郷とありましたけれども,現有施設を併用していくといいますか,上手く使っていければ施設整備費は浮いていく訳ですから,そういったところも今後の計画の中で見ていかなければ。整備を検討している中で新たに作るものは全て作らなくてはいけないものなのか,作らなくても機能的にいけるのか,そういったものをさらに考えていかなければならないと思っております。ですから,あくまでも宿泊施設を第一義的に考えていきたいというところがございます。
 先ほどの大和田委員のご指摘で30億円というのをいつペイできるのかと。回収計画的な考えがあるのかというご指摘でございますが,これにつきましては,前回の存続調査という中で,色々民間的な,経営的な視点から考えは調査の中でまとめております。というのは,やはり大和田委員が言われたとおり,今まで国民宿舎つくばねについては公益的な機能ということで,安価な宿泊の施設を提供するという目的で運営してきたので宿泊料も安いということでしたが,今後計画を進めていく中では,もう民間的なホテル的な考えの中で,料金については通常のホテル的な価格になっていくだろうということで試算しないと,この投資効果というのは働かないし,民間で入って頂こうという時には,余計に赤字を出して入る民間の方なんていうのはいませんので。この辺もきちんと単価的に,又は投資的に成り立つ計算というのは,一応資料的には持っているところです。そういうのをベースとして,色々今後,先ほど課長が申しましたけれども,再度,民間活力の手法について,私どもが一番不得意な分野でございますので,その辺については民間企業のコンサルといいますか,そういった知恵をお借りしながら,その可能性について追及していくという姿勢でいるところでございます。よろしくお願いいたします。

村上副委員長)ありがとうございます。基本的には,宿泊施設とその他の施設は連携するけれども段階的に導入していくということで,理解いたしました。その中で,基本的に考えられている補助金交付金なんですけれども,これというのは,今,部長から説明頂いたように宿泊施設単体で出るものなのか,観光施設全体をまずはありきで出るものなのか。段階的に進むという中で,きちんと補助金の対象になっていくのか。というあたりは,どういうふうに試算されているのでしょうか。

観光課長)三点ほど記載してございます。いばらき木使い環境整備事業費補助金が県単と国保活用型,あと農山漁村振興交付金となっておりますが,いばらき木使いのほうは木造化した部分についてのみ2分の1出るということになってございます。また,農山漁村振興交付金のほうは農産物加工場,販売所,地域間交流施設こういったものしか出ないと。これも2分の1でございます。以上でございます。

村上副委員長)そうしますと,現時点で総事業費30億円という数字が出ておりますけれども,各施設にそれぞれ交付金対象の施設があると思いますけれども,どのくらいが交付金として見立てられる数字として試算しておられますでしょうか。

観光課長)建てる場所によって活用してくるものが違うものですから,一概に幾らとは言えない状況にあります。例えば,ゆりの郷の近くに建てるとすれば,直売所はいらない。また,フラワーパークの近くでも直売所がありますので,それもいらない。里山学校のところはそういったものが必要になってくると。建てる場所によって少しずつ出来上がるものが違いますので。それについて精査はしてございません。

村上副委員長)精査はしていないということなんですが…。今,3か所しか候補地が無くてですね,それぞれ交付金の種類があると。パターンはそんなに多くないと思うんですけれども…。
 総事業費が出た中で交付金がどのくらいで,市の持ち出しはどのくらいで,民間活力を使うにしても,市としてどのくらいだすという気概を持ってこの事業に取り組むのか。そして見込みとして,この場所なら交付金はこのくらい出ますという試算をしないで,3か所で30億円かかります,どこにしましょうかと議論する段階で,それは事前の調査としては大変足りないのではないかと考えます。
 本当に試算をしていないのか。それとも,まだ出せる状況ではないのか。交付金ですので,年度事業で今はあるけれどもこの先事業が進んだ時に無くなるかもしれないので見込めないと考えているのか。そのあたりをご説明頂きたいと思います。

観光課長)考えとしましては,7の29に書いてございますように,補助金の前にPPPに関する国の支援制度というものを記載させて頂いております。観光課としましては,PPPをまず最初に念頭において,それでどういったものをどういうふうに配置していくか,民間と勉強会を進めて行きたいと思っておりますので,その下の補助金交付金の部分については,まだできないということであります。

村上副委員長)この国のPPPの支援制度を第一義的に考えていくということですが,この制度を使用していくと,どういった支援,具体的な支援の内容について得られていくのか,ご説明を頂きたいと思います。

観光課長)色々な市,また県でこの事業を行っておりますが,PPPに本当に適しているのか,できるのか。その中で,民間サイドから見た時にどのレベルでできるのか。そういった部分を,ざっくりですけれども,そういったものを調査する支援となってございます。

村上副委員長)そうしますと,具体的な資金的な支援というよりは,そういった民間活力を使うため,どういった手法があるかというようなコンサル的な考えの支援という意味合いでしょうか。

観光課長)委員のおっしゃるとおりでございます。

村上副委員長)そうすると,そのコンサルを受けない限り,民間活力がどのくらい程度まで引き出せるかどうかが見込めないので,その次の段階の交付金補助金の見込みが現時点では立てられないという構築の仕方でよろしいでしょうか。

観光課長)その通りでございます。

村上副委員長)そうしますと,ちょっと戻ってしまいますが,民間の活力というのを,逆に私達側としてどのくらいまで引き出したいという意向はありますでしょうか。民間活力,様々な手法がありますというような説明ですけれども,ここまではこちら側でできるけれども,ここから先は最低限譲れない,民間活力で導入してもらわなければいけない部分だとか。逆に,このコンサルを受けたけれども,結局は全部民間活力が生かせないという場合は,これは全て石岡市が覚悟を持って取り組む事業なのかどうか。そのあたりはどの程度まで検討されているのでしょうか。

経済部長)施設整備の考え方の基本的なところかと思いますけれども,答弁的に明確に言っていいものなのかどうかというのは非常に悩むところでございますが,まず第一義的には今の財政状況といますか,今後の将来的な財政計画の中で,この宿泊施設だけでも10何億という負担がしていけるのかといったら,はっきり申し上げて苦しいところだと考えております。そういう中で先ほど委員からあったように,例えば市が主体的にやるのであれば,そういう補助事業,交付金事業というのを活用していくということを考えていくのがひとつだろうということで,これについては,あまり考えていないというような答弁に聞こえたかと思いますが,基本的には先進地の調査等はしているところでございます。ただ,全国的にも宿泊施設を含んだこういった施設整備というのは,今事例があまりないというのが現状でございます。計画書の最後のほうに参考事例として付けているのも道の駅とかが多いというのは,全国的な傾向だろうと。公益的な施設づくりというのを,行政はもうやらなくなってきているというのが,その動向なのかなと思ってはおります。そういう中で先般,常陸大宮市で川の駅,かわプラザということで道の駅を作りました。そういったものも調査してございますが,やはり農水省,国交省,色々な事業を組み合わせて,やっとこ2分の1ぐらいの補助を頂いて建てたというのは聞いているところでございます。ですから,補助事業的には非常に難しいと。宿泊施設単体での補助事業というのは無いに等しいメニューになってございますので,総合的に地域の振興策としてプランニングして,国の事業を頂いていくという手法になるのかなと思ってはおりますが,メニュー的にははっきり言って無いに等しい状況でございます。
 そういう中にあってですね,特に財政状況も含めまして,そういう補助金の動向も含めまして,やはりこの整備を進めていくためには民間活力を入れていかなくては絶対に出来ないだろうと思っているところでございまして,私どもの担当の予算的な考えも含めて考えれば,民設民営ということで,ある企業がここに宿泊施設を建てても良いですよと。そして,そこで連携して地元がそういった連携が取れるならば,それもいいですよという企業が現れることを願うとともに,PPPの調査研究も含めてそういった関心のある企業と接触していくといったことも今後必要であろうと考えているところでございます。以上でございます。

村上副委員長)ありがとうございます。とても大きい事業ですので,具体的に実施年度が提示されておりませんけれども,とても長期にわたる事業であると思いますので,本当に焦らず,しっかりと計画の構築をした中で,投資をして頂きたいと思います。本当に,一度動いてしまえばこういう計画は中々途中の修正は難しいと思いますので,事前の計画を本当にしっかりと立てて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

関口委員長)ほかに発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ないようですので,以上で本件については終結いたします。
 次に,石岡市太陽光発電施設の設置に関するガイドラインの策定についてを議題といたします。本件について,執行部から説明を求めます。なお,発言は挙手によりこれを許します。

都市計画課長)最初に,太陽光発電施設の設置に関するガイドラインの策定の背景でございますが,生活環境の悪化,景観の損失等の苦情が寄せれらておりましたが,関係する部署が多岐に渡っており対応に苦慮している状況でございました。そういった事から,近隣市町村及び茨城県の対応を調査した所,条例策定やガイドライン策定を予定している状況でございましたので, 石岡市においても関係部署において検討を進めてまいりました。
 石岡市の考え方といたしましては,国の再生可能エネルギ−を推進する施策を推進してきたことを踏まえると,規制をするのではなく,事業者が地域住民等への説明会を実施し理解を得ることを前提に,住民との調和に努める内容としていきたいと考えております。
 そこで,条例策定とガイドライン策定を同時に進め,条例策定までの一時的な措置としてガイドラインを運用していく予定でございます。策定にあたりましては,条例を生活環境課で行い,ガイドラインを建築住宅指導課と都市計画課で行ってまいります。
 ガイドラインの目的といたしましては,事業用太陽光発電施設の設置を予定する事業者に対して,防災,景観,自然環境等の観点から配慮を求め,適正な施設誘導を図るための基本的指針として策定するものです。策定方針といたしましては,山梨県及びつくば市のガイドラインを参考に作成しております。最後に,運用開始時期としまして,6月中を予定しております。以上でございます。

建築住宅指導課長)それでは,お手元に配布させて頂きました「石岡市太陽光発電施設の設置に関するガイドライン(案)」の概要について,ご説明させて頂きます。
上段に記載しております,目次といたまして「1.はじめに」,「2.ガイドラインの目的」,「3.ガイドラインの対象」,「4.事前確認」,「5.計画段階」,そのうち(1)に「設置を避けるべきエリア等」,(2)に「配慮すべき事項」,最後に「6.設置後の適切な管理」の構成になっております。
 最初に,「1.はじめに」でございます。東日本大震災の影響により,原発が稼働停止になり,電気の買取制度が開始されたことから,急激に太陽光発電施設の設置が進みました。そのため,太陽光発電施設の設置につきましては,防災,景観,環境面,また,農業への影響など様々な問題が生じる可能性が想定させることから,石岡市におきましては条例策定前までの一時的な措置といたしまして,適正な太陽光発電施設の導入を図るための誘導策として,本ガイドラインを策定いたしました。
 続きまして,2ページをお開き願います。「2.ガイドラインの目的」でございます。太陽光発電の事業者が,地域と調和した整備がなされるために,計画段階から,災害の防止,景観との調和,自然環境の保全等を図ることなど,事業者による自主的な取り組みを促すことを目的としております。
 続きまして「3.ガイドラインの対象」でございます。市内の事業用の太陽光発電施設を設置する事業を対象としております。だだし,住宅の屋根等に設置するものについては,対象外としております。
 続きまして「4.事前確認」でございます。太陽光発電施設の設置につきましては,事業者に対しまして,最新の関連法令等の確認を行い,十分な注意のもと判断し,実施することなどを記載してございます。
 続きまして「5.計画段階」でございます。太陽光発電施設の設置につきましては,法的な規制のみでなく,防災,景観,環境等の検討や,近隣住民のトラブルを避けること。また,様々な事業リスクを考慮し,慎重な検討・適正な調査を実施することなどを記載してございます。
 続きまして「計画段階の中の(1)設置を避けるべきエリア等」でございます。石岡市におきましては,防災,景観,環境等の観点から様々な問題等が生じる可能性があるエリアを想定し,3ページ目から4ページ目にかけて,設置を避けるべきエリア等を記載してございます。設置を避けるべきエリア等といたしまして,「ア 自然公園の区域」,「イ 自然環境保全地区」,「ウ 保安林」,「エ 砂防指定地等の災害危険区域」,「オ 農用地区域等」,「カ 文化財指定エリア」,「キ 先導的な景観形成地区」,最後に,「ク 地域森林計画対象民有林」でございます。
 続きまして「(2)配慮すべき事項」でございます。「ア 防災面で配慮すべき事項」につきましては,配慮策としまして,(ア)におきましては,土地の形質変更は最小限にとどめること,(イ)におきましては,雨水対策,(ウ)におきましては,土砂流出防止対策を記載してございます。
 続きまして「イ 景観面で配慮すべき事項」でございます。5ページをお開き願います。配慮策としまして,(ア)におきましては,筑波山,吾国山等の眺望景観を阻害しないこと,また,(イ)におきましては,霞ヶ浦,恋瀬川等の水辺空間を損なわないため,(ア)(イ)ともに,設置位置,形態意匠・色彩に配慮すること。(ウ)におきましては,景観との調和を考慮して,低明度・低彩度・低反射で目立たないものを使用することなどを記載してございます。
 続きまして「ウ 環境面で配慮すべき事項」でございます。配慮策としまして,(ア)におきましては,住宅地周辺は,圧迫感等に配慮し,敷地境界からの後退,植栽による遮蔽等の対策,(イ)におきましては,道路に接する場所は,敷地境界から後退させるなどの対策,(ウ)におきましては,樹木等の伐採を行う場合には,最小限に抑え,既存樹木を生かすようにすること,(エ)におきましては,設置工事の際は,重機や大型車等の通行等に伴う大気汚染や,騒音,ほこりの飛散等の防止について対策をとることなどを記載してございます。
 続きまして,「エ 事業の周知等」でございます。住民との合意形成を図ることなどを誘導するため,事業者に対しまして,「(ア)お知らせ看板の設置」,「(イ)事業計画の周知」,6ページをお開き頂きまして,「(ウ)説明会の開催」,「(エ)苦情の対応」を記載してございます。
 最後に,「6.設置後の適切な管理」でございます。太陽光発電は,長期間にわたって事業が行われることが想定されることや,事業終了後についても適正な処理が必要であることから,事業者に対しまして,「(1)管理看板の設置」,「(2)敷地内への立入防止」,「(3)敷地内の除草及び清掃」,「(4)破損した場合の対応」,「(5)撤去する場合の対応」,「(6)廃止した場合の跡地」,「(7)事故等が発生した場合の対応」を記載してございます。
 以上が「石岡市太陽光発電施設の設置に関するガイドライン(案)」の概要でございます。よろしくお願い申し上げます。

関口委員長)以上で説明は終わりました。本件について,ご質問等がございましたら挙手によりこれを許します。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ないようですので,以上で本件については終結いたします。
 次に,その他の件で執行部より発言を求められておりますので,これを許します。初めに経済部から説明願います。なお,発言は挙手によりこれを許します。

農政課長)農政課からは,第2回定例会へ上程を予定しております指定管理者の指定と補正予算につきましてご報告をさせて頂きます。
 まず,石岡市農産物直売センター石岡そだちの指定管理者の指定についてでございますが,前指定管理者の撤退に伴います新たな指定管理者の2回目の募集を,4月14日を期限としまして公募にて行いまいたところ,1者から申請がございました。4月27日に指定管理者制度運営委員会を開催しまして,申請者からのプレゼンテーションを基に審査を受けました結果,特定非営利活動法人シャロームが指定管理者の候補者として選定されたところでございます。
 指定期間につきましては,平成28年7月1日から平成30年3月31日までの1年9か月としてございます。現在,候補者との仮協定の締結を進めているところでございまして,第2回定例会へ指定の議案を上程させて頂く予定でございます。
 続きまして,補正予算につきましては,平成27年度補正予算として計上し,平成28年度へ繰り越しました地方創生加速化交付金事業へ振り替えたことに伴いまして,農業体験・新規就農者研修業務委託料200万円の減額を予定してございます。また,地方創生加速化交付金事業の採択を受けましたが,交付金事業の対象とならなかった研修農場や作業場等の整備につきまして,現在,調整を進めているところでございますので,第2回定例会へ上程の際は,当委員会でご報告させて頂きますので,その際はよろしくお願いいたします。

商工課長)平成28年第2回定例会におきまして,債権放棄の議案上程を予定しておりますので,ご報告申し上げます。内容といたしましては,勤労者リフレッシュ施設整備資金貸付金の遅延損害金の債権放棄でございます。
 この貸付金は,平成27年6月30日で連帯保証人より完済されておりまして,その経過を昨年8月の本委員会におきましてご報告させていただいております。しかしながら,平成3年に提起しました返還請求訴訟において判決された債務者に対する遅延損害金が残っておりまして,これまで債務者の行方を調査してきたところでございますが,居所不明により郵便をはじめ接触することができず,債務履行を求めることが不可能となっております。そのため,この債権を放棄するものでございます。商工課の報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

観光課長)観光課からは,第2回定例会へ上程を予定しております補正予算の概要について及びゴールデンウイーク期間中の入込客数の動向についてご報告申し上げます。
 初めに,補正予算ですございますが,平成27年度補正予算として計上し,平成28年度に繰り越しました地方創生加速化交付金事業へ振り替えたことに伴いまして,フラワーパーク管理運営費の冬季イルミネーション展示委託料1,000万円,朝日里山学校管理運営費の測量委託料,借地料,駐車場整備工事,立木等補償,計1,176万2千円の減額を予定してございます。 
 次に,今年度のゴールデンウイーク期間中の入込客数の動向でございますが,資料をご覧ください。フラワーパークを始め9施設の入込客数は,49,879人となってございます。平成27年度は49,620人ですので,ほぼ横ばいの入込客数となってございます。今年度の連休は10連休と長く,観光客が分散したことや,連休中にいちご団地のいちごが無くなり,いちご狩りへの観光客が減ってございます。施設において,大きく増減があったところとしましては,フラワーパークで1,831人の減となってございます。これは団体ツアーのお客様減ったことが原因でございます。また,観光案内所が331人の増となってございます。案内所の聞き取りでは,東京や横浜からの観光客が以前より多く,山車の展示場が好評であることや,フラワーパーク,風土記の丘の案内が多いとのことでございます。観光課の報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

関口委員長)以上で説明は終わりました。ただいまの件につきまして,何かご発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ないようですので,経済部の所管については,以上で終結いたします。次に,都市建設部から説明願います。なお,発言は挙手によりこれを許します。

都市計画課長)平成28年度第2回定例会において,都市計画課が所管する議案及び補正予算について,提出を予定してございますので,ご報告申し上げます。
 まず,議案でございますが,石岡市住民参加型まちづくりファンド支援事業を実施するに当たり,石岡市景観条例の一部を改正する条例を制定することについての議案1件を予定してございます。内容としましては,石岡市景観調査委員会の所掌事項及び委員数上限を変更するものでございます。以上が,議案を提出予定しております概要でございます。
 続きまして,補正予算でございます。初めに,高浜駅周辺整備事業におきまして,平成27年度第7号補正において承認された予算,地方創生加速化交付金により事業を執行するため,平成28年度当初予算350万円の減額補正を予定してございます。
 次に,ステーションパークの利活用を検討するに当たり,測量・調査・設計を行うため,公園維持管理経費におきまして増額補正を予定してございます。以上が,補正予算を予定しております概要でございます。
 最後に,石岡市住民参加型まちづくりファンド支援事業を実施するに当たり寄附を募集いたしますが,そのためのパンフレットを作成いたしました。お手元にありますパンフレットをご覧頂きたいと思います。こちらのパンフレットを使い円滑な事業を行うため,今後,柏原工業団地や市内の企業,市内金融機関等に寄附をお願いして参りたいと考えております。また,石岡市住民参加型まちづくりファンド支援事業の概要を市民の皆様に知って頂く為,いしおか市報6月15日号に概要の掲載を予定してございます。以上が都市計画課の報告となります。よろしくお願いいたします。

関口委員長)以上で説明は終わりました。ただいまの件について,ご質問等がございましたら挙手によりこれを許します。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ないようですので,都市建設部の所管については,以上で終結いたします。その他の件で何かご発言がございましたら,挙手によりお願いいたします。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ないようですので,この際,当委員会の管外調査についてを議題といたします。
 当市における重要な課題といたしまして,景観を生かしたまちづくりや滞在型観光の振興といった案件がございます。こういった件につきまして,今後の当委員会の調査活動に資するため,委員派遣による管外調査を実施したいと思います。これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 それでは,調査都市・実施期日について正副委員長にご一任頂き,決定次第,各委員にご連絡したいと思います。これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。
 さらにお諮りいたします。当該管外調査については,調査の充実を図るため,執行部職員の派遣を求めることといたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

関口委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。以上で,本日の経済建設消防委員会を閉会いたします。




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