第５回（１２月１６日）
出席議員	菱沼和幸議長，勝村孝行副議長，鈴木康仁議員，飯村一夫議員，新田茜議員，川井幸一議員，櫻井茂議員，石橋保卓議員，岡野孝雄議員，玉造由美議員，谷田川泰議員，小松豊正議員，山本進議員，村上泰道議員，関口忠男議員，池田正文議員，岡野孝男議員，徳増千尋議員，高野要議員，鈴木行雄議員
市執行部	市長（谷島洋司），副市長（田所和弘），保健福祉部長（金井悟）
議会事務局	局長（武石誠），次長兼庶務議事課長（中山善正），庶務議事課副参事議事調査担当（木﨑憲一）

菱沼議長）ただいまから，全員協議会を開会いたします。なお，会議中の議員並びに説明員の発言について，マスクを着用して発言することを許可いたします。
　本日の議題は，お手元に配付いたしました協議案件書のとおりであります。本件説明のため，市長・谷島君，副市長・田所君，保健福祉部長・金井君が出席しております。
　それでは，これより案件に入ります。子育て世帯臨時特別給付金給付事業についてを議題といたします。本件について，執行部に説明を求めます。

市長）私のほうから，子育て世帯臨時特別給付金の給付について，ご説明いたします。今回の給付金につきましては，現在，国から３つの支給方針が示されておりますが，私としましては，全額を現金で支給してまいりたいと考えております。
　まずは，先にご提出しました議案のとおり，年内に先行給付分としてプッシュ型で中学生以下の世帯に５万円を支給させていただき，１月以降に残る追加給付分５万円と申請型の対象者に対する10万円の給付に向けた手続きを進めてまいりたいと考えております。
　報道では，給付の方針が日々変化している状況が伝えられている中，市民の皆様に対し，分かりやすく，かつ確実な方法で手続きを進めていくため，国から正式な方針が示され次第，給付への周知を含め，速やかに着手してまいりたいと考えております。

保健福祉部長）子育て世帯臨時特別給付金の給付方法につきましては，ただいま市長からもございましたが，10万円を全額現金での給付とさせていただく方針で進めてまいりたいと考えております。それでは，お手元の資料をご覧願います。
　事業概要でございますが，一定以上の所得がある世帯を除き，０歳から高校３年生までの子どもたちに１人あたり10万円を給付するものです。給付方法及びスケジュール案につきましては，まず，プッシュ型として公務員を除く０歳から15歳の児童手当受給世帯に対し，５万円ずつを２回に分けて給付してまいりたいと考えております。１回目の先行給付分につきましては，今定例会において予算の承認がいただけましたら，年内に５万円を給付する予定でございます。また，２回目の追加給付分につきましては，国から正式な給付方針が示されましたら，補正予算で残る５万円分の給付経費を提案させていただき，議決後速やかに給付手続きを進めてまいりたいと考えております。また，プッシュ型の対象とならない16歳から18歳や公務員世帯，それから10月以降の出生児世帯の申請型の世帯に対しまして，追加給付分と合わせた10万円の一括給付を検討しております。また，申請型の追加給付分５万円及び給付に伴う経費につきましても，今後補正予算を提案し，議決後速やかに給付手続きを進めたいと考えております。
　具体的な給付スケジュール案でございますが，プッシュ型の１回目の給付につきましては，12月20日に給付対象者へ個別の案内通知を送付し，12月27日に先行給付分５万円の給付を予定しております。プッシュ型の２回目の給付時期につきましては，１月下旬を計画しております。また，申請型の給付は１月中旬ごろに申請書を送付し，１月下旬から順次給付を進めてまいりたいと考えております。
　最後に，対象世帯及び対象児童につきましては6,585世帯9,771人を見込んでおります。公務員を除く児童手当受給世帯は高校生分も含めプッシュ型で，その他の世帯は申請型で給付を進めてまいります。給付方法別で申しますと，プッシュ型は7,446人，残りの申請型は2,325人を見込んでおります。説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

菱沼議長）以上で説明は終わりました。この件に関して，ご質問等がございましたらお願いいたします。なお，質問にあたっては，従前の申し合わせのとおり，質問のみ１人５分までとさせていただきますので，よろしくお願いいたします。

高野議員）マスコミ等々でね，テレビ等々で見ていると，クーポン券，うちの市はクーポン券でやるんだというような市長さんが，先日テレビに出ておりましたけども，ちなみにですね，下世話な質問ですが，石岡市がこれクーポン券５万円分ですね，発行するとすると，どのぐらいの…いや，計算してなければいいですよ。どのぐらいの支出が見込まれたのか，お伺いいたします。

保健福祉部長）お答えいたします。クーポン券の経費の想定でございますけども，まだ正式な国からの方針，要綱が示されていませんので，まだ現実的に積算していない状況でございます。ただ，経費的には今回５万円分の現金給付の補正予算を計上させていただいていますので，それよりは経費のほうが膨らむという想定はしてございました。以上でございます。

高野議員）それはわかりますよね。それとですね，本来計算ぐらいね。支出するんですから，お金貰ったものでもね，預かりでもね。ですから，石岡市だったらね，どのぐらいかかるのかぐらいはね，簡単に計算出ると思うんですね。印刷代とかね，あとは人件費でしょうから。そのぐらいはね，やはり計算しといてね，実際にはこういう形の中でね，国のほうではちゃんと幾らでしたか，出ていますよね，金額。これぐらいの支出がかかると。民主党さんでしたかなんかでやってましたですよね。だから石岡市でもね，そのぐらいのことは試算しておかないと。人に聞かれた時に説明もできないようでは，私はいけないんじゃないかなと。その辺のところは，やはり簡単にでもね，何十何円まで必要ないんですから，その辺のところはしておく必要性があるのかなと。この辺のところは，私はそう思います。
　あと，これは市の事業じゃないです，国策ですね。そういった中で12月にということで何度も何度もテレビでやっていましたよね。12月，年内に支給するんだと。今，プッシュ型と申請，２つ言ってましたけど，結局これで16歳から18歳の人たちは年内にはお金がいただけないということですよね。そうなると，当初国策で，これはこういう形の中で出すんだと。そういったことがですね，言ってることとやってることが，私は違ってくるんじゃないかと。一括で出すっていうところありますよね。ああいったところは…ちょっと聞きたいんですけど，一括で出すと言っているところは，あれですか，これ10万円年内に出すところもあるんですか，ちょっとお伺いします。

保健福祉部長）お答えいたします。プッシュ型と言われるものにつきましては，年内給付が，予算措置をしている自治体であれば可能かなと推測されますけども，申請型につきましては，どうしても申請手続きが必要になりますので，他の自治体でも，年内支給は難しい…年が明けてから，１月以降の支給という方向の計画があるということは，県内市町村の状況では調べている状況でございます。以上でございます。

高野議員）はっきりしたことはわからないということですよね。石岡市のことだけで，他とはあまり連携も何も取れていないということかもしれませんけども，こういったお金ね，本当に誰でもそうかもしれません。子どもでもそうです。小遣いあげますと言ったら待っています。やっぱり消化事業じゃなくてね，きちっと。そういった，言葉悪いですけど，困窮者っていうかね，必要である人。今，貰ったら助かりますよというような国の事業ですから，私はね，事務手続き等々大変膨らむと思います。しかしながら，それはきちっとね，１月下旬とかそんな話じゃなくてね，10日でもね，２日でも３日でも早く出せるように努力いたしますとね。その辺のところがね，私はね，事業じゃないかと思いますし，トップダウンで来てるからね，国がこうだと言えばそれで終わりですけども，小美玉の市長なんかね，どんどんテレビ出てますよ。うちは一括なんですってね。同じことやるにしても，やっぱり，きちっとそこに努力がないと，意味がないんですと申し上げておきます。答弁は要りません。

小松議員）朝，読みましたけども，非常に整理されていると思います。それで，基本的なことをちょっと市民に聞かれることもあるので，お聞きしますけれども，専門用語でプッシュ型というのが出てきますけども，プッシュ型についての概念を，ちょっと確認したいんですけど。

保健福祉部長）お答えいたします。プッシュ型ですけども，こちら資料に記載もしておりますけども，こちら既存の児童手当受給世帯を対象としますので，その受給者情報をもとに，給付の申請手続きを省略しまして，給付する方法となってございます。以上でございます。

小松議員）そうしますと，そういう児童扶養手当の従来ある情報が全部ありますので，さっとこう，すぐに出せると。それ以外は申請型と。そういう理解でいいですか。それ以外は申請型でいこうと。ここに書いてあるわけですか。そのことについて。

保健福祉部長）議員お見込みの通り，プッシュ型については，児童手当ですね，受給者情報をもとに給付するということになっておりまして，申請型はそれ以外の申請手続きが必要な申請後に，一定の手続きを経て給付するという方法となってございます。以上でございます。

小松議員）そうしますと，不公平にならないかっていうのは，そういう議論はないですか。つまり，実務的にすぐやれるのはすぐやるんだれけども，同じ年代の方でも，その申請型は手続きは必要だってことはわかるんだけど，年内に貰えるのと，申請型は年内には貰えないと。全部１月になるわけですよね。そういう点で，そういう不公平感というのは，どんなふうにお考えですか。

保健福祉部長）お答えいたします。こちらにつきましては，国の方針でも示されておりまして，プッシュ型というのは，既存の受給者情報がありますので，速やかに短期間で申請できます。ただ，こちら16歳から18歳以上の方も対象とした場合は，こちら受給者情報が一部確認できないということで申請型となってますので，どうしても通知を出して，申請をいただくという期間が必要になりますので，やはりそこではタイムラグが出てしまうような状況でございます。ただ，今回追加給付をした理由，２回に分けた理由といたしましても，先行給付型の方については５万円。１回目は年内に支給できますけども，先ほど議員からのご指摘のように，それ以外の申請型の方については，申請・支給が１月以降になってしまいます。ですから，今回追加した分については，プッシュ型の方は，また２回目が，１月いっぱいに貰えるんですけども，申請型につきましても，なるべく手続きを迅速にしまして，一括10万円を，早ければ１月中に貰えるような準備を進めて，給付の期間の差をなるべく無くしたいと考えてございます。以上でございます。

小松議員）そういうことでやるしかないですよね。石岡の場合は，すでに補正予算も提案して，今日議決ということになってるからですね。それを踏まえて，国の決まった方向で具体化するとなると，こういうふうな方法が考えられると。私もそういうふうに思うところです。
　それで，最後の基本的なもので，石岡は現金給付ということで，当初，政府は２転３転しましたけれども，最後まで，今でも３つ目の方法はそうですけども，クーポン券，つまり地域経済の再生という角度があったんだけど，これは，県内では全部そういうところはないという報道がされています。全部現金型だと。そうすると，明確にクーポン型，そういう今度の基本的な趣旨が全く支持されなかったということでね，私も現金給付が一番望まれていることだと思うところです。以上です。

石橋議員）１点だけお伺いをいたします。国のほうでも，この制度について，２転３転していたところがあるんで，自治体のほうとしては，苦慮されたところは大いにあるのかなと思いますけども，国で示された現金一括，10万円を一括で支給する方法と，５万円ずつ分割する方法，それから従来示されてきたクーポン券を併用する方法。今回石岡市は５万円，５万円の分割を選択された理由は何なのか。近隣自治体では，年内一括で10万というところもかなりあるようです。石岡市が今回５万円，５万円の分割を採用した理由はどういうところにあるのか，お伺いをいたします。

保健福祉部長）お答えいたします。こちら２回に分けた…現金，プッシュ型の理由でございます。国から３つの支給方針も示されておりましたが，当初の方針も念頭に置きながら，基本的には国から示された方針を検討した結果，先ほども小松議員からも質問もあったんですけども，給付の公平性という観点も念頭に入れた中で，先行給付の方につきましては，年内に支給ができますが，公務員や高校生のみの世帯の方は，支給が１月以降，現行でなってしまうというところで，できるだけ同時期に全額の支給をし，公平性が保てるよう，年内にプッシュ型５万円で，１月に５万円で合計10万円。申請型の対象者についても，１月末までに最速の方については給付できて公平性が保てるような形で，支給方針を決定したところでございます。以上でございます。

石橋議員）ちょっと今のご説明では，なかなか納得できない部分，その公平性という部分で見るんだとすれば，近隣自治体とのバランスといいますか，そういうところをもう少し考えないと，逆に市民の皆さん方のほうのフラストレーションが高まることに…なんでうちは５万円しか最初に貰えないのかと。年内で一括で10万で出る自治体も周辺あるわけですよね。なんで石岡はもっとそういった，思い切って踏み込んだ政策ができないのか。そういったところ，もう少し詳しいご説明をお願いいたします。

保健福祉部長）議員ご指摘の点も，他市町村の状況もありますけども，他市町村においても，現金一括給付する市町村については，当然申請型は，年内は難しいのかなと。そうすると，現金10万円が年内に支給される方…いわゆるプッシュ型と，申請型については１月以降になるということで，年内に10万円貰える方と，年明けどのぐらい遅れるかわかりませんけども，10万円がまだ届かない方と，格差があるようなことも懸念されております。そういったところも，今回この国から示された方針，３つの中から方針を決めるにあたっても，そういったことも考慮しながら，最終的には10万円貰える形がなるべく同時期になるような配慮も検討した中で，最終的にこういった給付方法を選択したというところでございます。以上でございます。

石橋議員）しつこいようですけど，本当に今おっしゃられたような，公平性を考えての対応だとすれば，全員年明けの一括10万の方が，整合性がとれるんじゃないですかね。ましてや５万円，５万円で分割して給付した場合の事務手数料といいますか。そういう部分も１回で済むものが２回で，かなりの費用，どれぐらいの費用かかるかわかりませんけども，振込手数料とかそういうのがかかってくるんではないかなと思います。ですので，今おっしゃられたことについては，なかなかちょっと，納得できるような内容ではないのかなと，私は思います。以上です。

櫻井議員）今の12月と１月以降ですかね，分けて２回給付という形。あるいは１月以降で給付一括というご説明をいただきました。ちなみにこれは，例えば12月に先行給付というか，プッシュ型でいただいた方がですね，５万円。１月に入って，給付前に転出しちゃった場合の整理っていうのは，国から何か示されてるんですかね。極端な話，別の市町村で10万貰っちゃって石岡市に転居された方が，前の市町村で貰ってるよっていう情報を石岡市で持ってればですね，給付しないんでしょうけど。ダブルで給付してしまったり，もしくはどちらも貰えないっていう，そんな混乱も生じないとも限りませんので，その辺どのような通知が来ているのか，わかりましたら教えていただきたいと思います。

保健福祉部長）対象者につきましては，令和３年９月30日を基準日として設定しておりまして，その時点での児童手当受給対象者ということで，その市町村において対応するということになっております。また，国からは先行給付の５万円については，年内支給という方針が示されていますので，どうしても平等性という観点も考慮したんですけれども，プッシュ型については年内に５万円支給，国の方針が示されていますので，そういった形で支給せざるを得ないというところで，対応しているところもございます。以上でございます。

櫻井議員）わかりました。基準日が決まっているということで了解いたしました。そうしますと，現時点でどの市町村がどの方に出すというのは，データ上はですね，確定しているということになりますので。ただ，先ほど申し上げたように，転出されてしまう場合，銀行の口座を閉鎖してしまう方もいらっしゃるケースもありますので，その辺は市のほうでですね，提出される方，転入される方への案内を，国のほうもしっかりやるようにという通知が来るとは思いますけども，よろしくお願いしたいと思います。以上です。

村上議員）１点だけ，この事業に対して，石岡市のオリジナルの部分がありますか。

保健福祉部長）お答えいたします。本事業につきましては，国の方針に基づきまして対応していますので，基本的には国の事業をそのままということで，石岡市独自の部分はございません。以上でございます。

村上議員）オリジナルの部分をつけようという協議や議論というのは，されましたでしょうか。

保健福祉部長）お答えいたします。他市町村でも，所得制限を無くすとか，そういう方向も示されましたが，内部では検討した中で，必要な方に，国の方針に基づいて当市としては対応していきたいということで，最終的には国の方針どおりの事業を進めることになった経過がございます。以上でございます。

村上議員）他市では，やはり首長さんがそれぞれの自治体のオリジナル性を出して取り組んでいるのがピックアップされているのを見ると，国の通り，そういう意味では教科書通りきちんとやったということで間違いないんですが，とてもインパクトがなくて，残念だなという感想を持ちましたので，意見として述べさせていただきます。以上です。

鈴木（康）議員）これ２回に分けてということですけれども，振込手数料が２回かかって，そのほかに案内通知っていうのも，何回出すんですかこれ。２回に分けることによって。

保健福祉部長）２回目の…今回議決をいただく後に，今後事務手続きを進めますけれども，今のところ想定している部分につきましては，国からの今の暫定での方針なので，まだ変わる可能性があるんですが，今のところプッシュ型については，２回通知を出すような形になると思います。ただ，申請型につきましては，一括で10万円という形になりますので，そちらは１回で済むような形になりますし，あと，今後２回目の準備の経費を，国から示された後ですけれども，詳細に精査する中では，なるべくシステム関係などは，今回同じものを使える可能性がありますので，その辺の事務的な経費などは，見直しながら，なるべく経費削減に努めながら，準備を進めてまいりたいと考えてございます。

鈴木（康）議員）石岡市がその国の指針に従って進めていくことも大切だと思うんですけれども，市長にお願いしたいんですけど，そういう事務手数料とか，そういうものも含めて，そしてこれ支給対象者，本当に中には貧困世帯があったりすると思うんですね。その中で，やはりその10万一括支給っていうのも頭に置いて，なぜ冒頭から動けなかったのか。また，近隣市町村，隣接市町村でもそういうことをやっているとこもありますんで，市長にはですね，本当に平均的とか周りを見るのも大切ですけども，その一番弱い人間にとって何がいいのか。そういったことを考えて進めていただかないと。これからもこういうことあると思うんですけども，ぜひそういう強いリーダーシップをですね，とっていただきたいと思います。これはお願いです。以上です。

菱沼議長）ほかにご質問等はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

菱沼議長）ないようですので，本件については，以上で終結いたします。
　以上を持ちまして，全員協議会を閉会いたします。