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令和4年度 複合文化施設建設特別委員会

 第9回(12月14日)
出席委員 岡野孝男委員長、石橋保卓副委員長、鈴木康仁委員、飯村一夫委員、新田茜委員、川井幸一委員、櫻井茂委員、岡野孝雄委員、玉造由美委員、勝村孝行委員、谷田川泰委員、小松豊正委員、山本進委員、村上泰道委員、関口忠男委員、池田正文委員、菱沼和幸委員、徳増千尋委員、高野要委員
市執行部 市長(谷島洋司)、副市長(田所和弘)、市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智)、市長直轄組織参事兼駅周辺にぎわい創生課長(萩原信明)、総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石誠)、総務部次長兼DX推進担当(併任)消防本部参事コンプライアンス推進担当(野口健市)、法令遵守統括官兼危機管理担当(桑原充)、防災危機管理課長(小川崇晴)
議会事務局 局長(神谷一美)、次長兼政策調査担当(中山善正)、庶務議事課長(木ア憲一)、係長(信田英二)


岡野委員長)ただいまから、複合文化施設建設特別委員会を開会いたします。
 本日の議題は、お手元に配付いたしました協議案件書のとおりであります。
 次に、本日の委員会にあたり、説明員として出席を求めた者の職・氏名は、お手元に配付いたしました説明員名簿のとおりであります。
 これより議事に入ります。
 初めに、陳情第14石岡市複合文化施設に関する陳情を議題といたします。
 本件について、事務局から受理の経緯及び陳情の概要等について説明を求めます。

事務局長)陳情第14石岡市複合文化施設に関する陳情における、受理の経緯及び概要等の説明を申し上げます。
 まず、受理の経緯でございますが、11月4日に提出され、同日付で受理いたしております。提出者は、石岡市若松一丁目の若松東地区自主防災組織会長・○○様でございます。
 次に、陳情の概要でございますが、現在検討が進められている複合文化施設について、脱炭素の取り組みと防災対策の一環として、太陽光、蓄電装置、地下シェルター付き避難所を仕様に組み入れることを求めるものでございます。説明は以上でございます。

岡野委員長)ただいま事務局から、受理の経緯等について説明がありました。
 次に、本陳情についてご意見等がございましたら、挙手によりお願いをいたします。

村上委員)陳情の内容に書かれております、脱炭素の取組と防災の観点の一環ということでありますが、そもそも複合文化施設の案が今一旦停止してしまっている状況の中で、再構築されていると思うんですが、執行部としてそもそもこういった考えがまず取り組む予定なのかどうか。方向性をどういうふうに考えているのかっていうのを、現時点で。今は白紙状態だと思うんですが、どのように考えられているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。

市長直轄組織参事兼駅周辺にぎわい創生課長)お答え申し上げます。今現在、再検討を行っております複合文化施設の整備の検討でございますけれども、まず、脱炭素の取組ということで、国のほうからですけれども、公共施設につきましては、今後の新設に関しまして、そういった環境配慮型の施設を造るということが基本として求められてございます。
 その流れから言いますと、本陳情の如何に関わらずとも、検討の対象としていくことについては考えてございます。その中で、太陽光システム、蓄電システム、そういったものについては、検討の対象ということで、今後検討の対象としていく予定でございます。

防災危機管理課長)ご答弁申し上げます。地下シェルターに関する状況でございますけれども、整備基準や仕様等ですね、国から現時点で示されておりませんで、また、本市の国民保護計画にも設置の位置付けがございません。
 現状といたしまして、防災担当としましては整備する予定はございません。引き続き、整備基準、補助制度など国の動向に注視してまいります。

村上委員)ただいま担当からお話を伺いましたが、現実にそもそも取り組んでいく方向性、国から示されているということなんで、方向性と、今後防災に関しては現在、そういった方向性は持ち合わせていないけれども、今後国の方向性について注視したいという意向がありますので、複合文化施設について、私個人の意見、陳情に対する意見ですけれども、方向性が全く今白紙の状態で、願意については理解できるところもありますし、部分的には、方向性としてはもう既に検討していくという答弁がありますので、防災の観点については、現状このままですと考えていないということになってしまうので、国の方向性とかですね、そういった情報収集にあたるということで、これについては継続してもいいのかなというふうに思います。以上です。

岡野委員長)ほかにご意見等はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

岡野委員長)この際、お諮りいたします。
 本件については、さらに調査検討する必要があることから、継続審査といたしたいと思います。
 これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岡野委員長)ご異議なしと認め、さよう決しました。
 次に、閉会中の継続審査の申し出についてを議題といたします。 
 当委員会において、閉会中もなお継続して審査を行うため、石岡市議会委員会条例第36条の規定により、陳情第14石岡市複合文化施設に関する陳情についての継続審査を申し出たいと思います。
 これにご異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

岡野委員長)ご異議なしと認め、さよう決しました。
 次に、複合文化施設整備事業についてを議題といたします。
 前回の委員会においては、執行部よりこれまで議論を進めてきた整備基本計画(案)を取り下げ、一旦立ち止まって課題等を再整理するとともに、全体計画の再検討を進めたいとの説明があったところです。
 また、基本構想(案)の令和5年3月末策定を目指し、新たな体制で検討を進めていきたいとのことでございましたが、現在の進捗状況について、執行部に説明を求めます。

市長直轄組織参事兼駅周辺にぎわい創生課長)それでは、複合文化施設整備事業の進捗状況についてご説明いたします。お手元にお配りしました、市長直轄組織資料をご覧ください。
10月11日の特別委員会において、現行の計画の取り下げ以降、部長級で構成する基本構想策定検討委員会を設置しまして、その下に、再編を行ったプロジェクトチーム及び専門部会を設置し、検討体制を整えたところでございます。
 委員会、プロジェクトチーム、各専門委員会の役割については、前回の特別委員会でご説明したところでございますが、現在の進捗といたしまして、基本構想策定検討委員会において、基本理念及び基本方針のたたき台として、案の提示を行ったところでございます。
 資料の1各種会議の開催状況といたしまして、基本構想策定委員会は、10月18日の第1回目以降、これまでに4回開催し、基本理念及び基本方針について取りまとめ作業を行っているところです。また、プロジェクトチームは、10月に第1回目を開催し、今後の検討の進め方とスケジュールの確認を行ってございます。
 専門部会としては、財務部会において、今後の検討対象となる主な財源について確認等を行ってございます。
 若手職員による検討会は、第1回目ということで、今後の進め方とスケジュールについて情報共有を行ったところでございます。
 次に、2基本理念(案)と基本方針(案)について、基本構想策定検討委員会において検討中の案を記載してございます。新たな施設は、旧市民会館が担っていた市民ホール機能を核としながら、整備を行うこととしてございます。石岡市総合計画において、複合文化施設整備は、文化芸術の拠点であるとともに、市民の活動と交流を促進し、誰もが気軽に立ち寄れる居場所としての機能を発揮することで集客及び回遊を促し、中心市街地への波及効果を高めることを掲げており、これを基本に基本理念を構築していくこととなります。
 基本理念(案)については、感動を、創る力へ変えていく「学びと体験の文化拠点」を1つ目といたしまして、石岡市文化芸術推進条例に基づき令和2年3月に策定されました石岡市文化芸術推進基本計画において、「集う」「発信する」「支える」「育む」という4つの重点視点を踏まえ、地域文化を含むあらゆる文化芸術活動の拠点を目指すことを基本理念に取り入れるものです。
 2つ目といたしまして、人と人、地域をつなぎ、新たな活力を見出す「地域の居場所」として、文化芸術を未来へ継承するためには、子ども期から長く地域に参加し、多様な人と交流し、新しい関わりをつくり出すことで、様々な価値観や考え方を身に着けていく交流の場が重要です。また、ここで生まれた新たな活力を波及させることにより、地域社会の活性化が期待されます。新施設は、人と人、あるいは人と地域とを繋ぐため、多様な人が集まる地域の居場所を目指すものでございます。
 これら2つの理念案をたたき台として、検討を行っているところで、今後、これらを1つにまとめることも含めまして、検討していきたいと考えてございます。
 次に、基本方針(案)といたしまして、さきの基本理念(案)を踏まえまして、施設整備のコンセプトとなる、キーワードを抽出したものとなります。@市民にとって身近な文化芸術活動の拠点づくり、A市民の居場所と交流の拠点づくり、B文化芸術を活用した地域活性化と賑わいを生み出す拠点づくり、Cポストコロナ・ウィズコロナ時代を踏まえた空間づくりの4つを挙げてございます。
 これらを基に、現在、基本構想策定検討委員会において、検討を重ねているところで、これまで頂いた意見と共に、本日の委員会で頂いた意見についても、検討内容に反映させていきたいと考えてございますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上が、複合文化施設整備事業についての進捗状況の説明となります。よろしくお願いいたします。

岡野委員長)以上で説明は終わりました。
 ご質問等がございましたら挙手によりお願いいたします。

石橋副委員長)今回示された基本理念、基本方針をお伺いする前段で、過日の一般質問において再度お願いをいたしました、これまで開催されたプロジェクトチームの業務報告書の提出をお願いしておりましたけれども、今日どこを探しても、資料として上がっていないんですけれども、それに対するお答えは今日はないのかどうか、お伺いします。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。先日の一般質問の中で石橋副委員長から言われた、一般質問の中でもお答えいたしましたが、現在、整備基本計画(案)のほうは取り下げをいたしましたが、今回、基本構想、基本理念といったものを、現在も策定を進めているところであります。そういった中で、審議や調査、検討等の意思決定のまだ過程であるということから、公開することによりまして、公正、適切な意見の決定ができないということで、決算委員会の時も提出させていただきました一覧表による公開でご理解いただきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

石橋副委員長)今、意思決定の過程というお話でありましたけども、ではこれまで我々に示されてきた計画案については、意思決定されず、未定のまま議会のほうへ提案をしてきたということですか。お伺いします。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。取り下げました整備基本計画(案)につきましても、意思決定というか協議をしながら進めてまいりました。現在も進めている基本構想につきましても、前回提出させてもらった案の内容というか、その検討の部分の課題等も整理しながら進めておりますので、そういった部分の中で、今後もこの基本構想を策定する中では、いろいろな意見等が出てきますので、そういった部分で今回、前回の決算委員会で出させてもらいました一覧表の公表、公開でご理解いただきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

石橋副委員長)いや、それでは意思決定の過程の確認ができないので、提出をお願いしているわけです。意思決定がされていないものを議会に対して示したということに対しては、どのようにお考えなのですか。経過の確認ということで出したわけですか。お伺いします。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。ちょっと言葉足らずで大変申し訳ございません。庁内の検討委員会、そういったところでも意思決定、内容について決定をしながら整備基本計画(案)を作り上げておりますので、途中の部分ということではなく、庁内でも意思決定をしながら進めている、そういった状況です。

石橋副委員長)では、プロジェクトチームの業務報告書を出せない理由はなくなりますよね。いかがでしょう。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。あくまでも前回出させてもらいました整備基本計画は案でございますので、庁内の中で意思決定をしながら、議会のほうにも承認をいただくという過程を踏んでおりましたので、まだ案が取れてないというものでございます。
 そういった中で、今後、前回の整備基本計画(案)につきましても、その課題等を整理しながら進めていきますので、プロジェクトチームでの業務報告というのは、決算委員会でも出させてもらった一覧の公開にさせていただきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

石橋副委員長)そうしますと、今日示された基本理念(案)、基本方針(案)、これも我々今の時点で説明を聞く必要はないということになりますけれど、よろしいですか。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。今回の基本理念(案)、基本方針(案)につきましても、庁内の中で現在検討しながら作っております。こういった部分につきましても、議会のほうにお示しをして、議会からの意見を入れながら、基本理念、基本方針のほうを決定していきたいというふうに考えておりますので、この過程につきましても、委員さんのほうにご説明、経過を説明させていただきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

石橋副委員長)議会のほうの意見を取り入れるなり、聞き入れるなりというふうなご説明もありましたけれども、その際に、議会として意見を述べる際に、計画にしても理念にしても、その策定経過の検証をしていくのも議会に与えられた大きな責務だと、私は思っております。
 どうも、先ほどから説明を聞いていますと、ただただ言い訳の言葉を並べているだけであって、私が本当にお願いしたいのは、前回出された計画案ですかね、議会へ提案するまでの庁内での検討経過を確認したいということで、お願いを再三しているわけです。どうもそこら辺ちょっと話がかみ合っていないようなんですけれども。ただ、議会に出したのは案だから、その過程については別に説明しなくてもいいよと、私には聞こえるんですよね。
 でも、我々の立場としては、そういった案を提出される際の経過も把握をしておく必要がある。ましてや、提案された案について、多数の疑義が生じた案件ですから、そこら辺の経過はしっかりと我々も確認をする必要があるというふうに思って要求はしているんですけれども、受け入れることはできませんか。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。先ほどから説明させてもらっていますように、現在まだ意思決定というか、内容の協議をしている状況でございますので、その協議をした内容につきましては、案という形で委員さんのほうにお示しをして、その中で意見等をいただきながら進めていきたいと考えてございます。以上でございます。

石橋副委員長)議会としては、提案されてきたものを黙って読んどけよというふうに私には聞こえるし、理解できるんですよね。であれば、議会としては、何もそこで意見を述べる必然性も必要性もなくなってくる。ただ黙認して、執行部が進めたい計画を黙って見てろというふうにとられるんですけれど、これはもういくら言っても、もう平行線のままだと思いますけれども、今後この特別委員会の中で真剣な議論はできませんねと私は思います。
 改めて、お伺いしますけれども、今回示された基本理念(案)と基本方針(案)について、一番上のところに、旧市民会館が担っていた市民ホール機能を核とした施設整備というふうなことになっていますけれども、これまでの方針とは大きく変わって、図書館機能は、今回は2つの柱として検討はされないと。あくまでも付随的な施設であって、市民会館だけが中心の施設として整備をしていくというふうに取れるんですけれども、そういうふうなお考え、方針で今後進められるのかどうか、お伺いをいたします。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。基本理念の部分でございますが、まず、市民会館、旧市民会館が閉館ということに伴いまして、これの代替施設を造らなければいけないというのが、この複合文化施設の原点だと私どもは今回思っております。その中で、まずは旧市民会館に代わる市民ホール、これを造るか造らないかというところから、検討委員会では議論をしてまいりました。その中で、やはり市民会館は、市民会館に代わる施設は建てる必要があるということの意見がまとまりまして、その中で、まずは基本、原点に返りまして、市民会館に代わる市民ホールを造る。それに付随というか、それと複合するものは何がいいのかというのをこれから議論していく予定となってございます。以上でございます。

石橋副委員長)当初ですよ、合併をした際の複合文化施設としての位置付けは、図書館を核とした文化施設を、複合化をして整備をしていくということであったのかなと私は理解しています。その方針に基づいて、イベント広場のところの発掘が行われたと。その段階で、震災の影響による学校の耐震化のほうへ注力をしなくちゃならなかったので、そこが一時的にストップしたと。そうこうしているうちに、市民会館の耐震の問題になって、急に市民会館機能はクローズアップされるようになったという経過が、私はあるのかなというふうに思っています。
 今の理事のお話を聞いていると、もう最初から市民会館機能を中心とした複合文化施設事業ということであるのかなということは、やはりこれまでの経過を1つも考慮していない計画を進めようとしているのかなというふうに感じるんですけれども、そこら辺のお考えはいかがなのか、お伺いをいたします。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。石橋副委員長が言われるように、合併当時、合併し、当時の新市建設計画の中では、図書館を中心とした複合文化施設というのが、新市建設計画には記載されておりました。その中で、石橋副委員長が言われますように、色々な経過があったというのは十分理解しております。その中で、今回の複合文化施設の始まりというのは、私どもはその旧市民会館の閉館に伴う新たな代替施設が必要であるということから始まっているというふうに考えております。
 また、さきの一般質問の中でも、その合併当時の新市建設計画の中の図書館を基本とした複合文化施設というのが現在もあるのではないかという質問があったと思いますが、その部分につきましては、答弁でもありましたように、年数も経過していると。それがそのまま使えるものではないので、そういった部分も検証しながら、今回の複合文化施設の計画には取り入れていきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

石橋副委員長)私1人でやっているわけではありませんので、皆さんがたのお考えもお伺いをしなくちゃならないと思っておりますけれども、ただやはり、物事を進めるにあたって、ちょっと乱暴なところが私はあるのかなという感じがします。以上です。

岡野委員長)ほかにご質問等はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

岡野委員長)ないようですので、以上で本日の特別委員会を閉会いたします。





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