第９回（８月１９日）
出席委員	新田茜委員長、池田正文副委員長、鈴木将史委員、富田雅史委員、中根淳一委員、鈴木康仁委員、飯村一夫委員、櫻井茂委員、岡野孝雄委員、勝村孝行委員、谷田川泰委員、小松豊正委員、山本進委員、村上泰道委員、関口忠男委員、菱沼和幸委員、岡野孝男委員、髙野要委員、鈴木行雄委員
市執行部	市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当兼イベント広場利活用担当（浅田禎智）、市長直轄組織参事兼駅周辺にぎわい創生課長兼イベント広場利活用担当（瀬尾正幸）、駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長（長谷川淳一）
議会事務局	局長(野口健市)、次長兼政策調査担当(廣瀬義人)、庶務議事課長(木﨑憲一)、課長補佐（信田英二）

新田委員長）ただいまから、複合文化施設建設特別委員会を開会いたします。
　本日の議題は、お手元に配布いたしました協議案件書のとおりであります。
　次に、本日の委員会にあたり、説明員として出席を求めた者の職・氏名は、お手元に配布いたしました説明員名簿のとおりであります。
　これより議事に入ります。複合文化施設整備事業についてを議題といたします。それでは、概算事業費について執行部に説明を求めます。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）それでは私から、概算事業費についてご説明申し上げます。お手元に配布しております資料１をお開き願います。
　このたび概算事業費の算定を進めてきた中で、ホール機能を中心とした施設における概算建設工事費がまとまりましたので、ご報告をさせていただきます。今回の概算建設工事費につきましては、鹿島鉄道跡地に施設本体を整備することを前提といたしております。現在、具体的な建物の規模や詳細な仕様、工事内容などが固まっていない基本計画策定段階ではございますことから、近年整備されました類似のホール施設の実績から建設工事費単価を計算して算出いたしました。
　まず、建設工事費単価でございますが、１平方メートル当たり100万円程度となっております。これに現時点における新施設の想定規模である延床面積5,825平方メートルを乗じますと、概算建設工事費としまして58億2,500万円が想定されるところでございます。また、杭工事費としまして２億8,371万4,200円。これを足しますと、全体で61億871万4,200円となっております。なお、この概算建設工事費につきましては、今後の詳細検討や、資材、人件費の高騰といった社会情勢の変化などにより変動する可能性がございます。今回ご提示させていただきました概算建設工事費をもって確定するものではございませんことを、ご承知おきいただければと思います。
　この概算建設工事費を踏まえた今後の進め方でございますが、基本計画策定後に実施される設計段階におきまして、市の考えや方針、方向性を確実に反映させていくとともに、財源等を十分考慮し、コスト意識を持ちながら、仕様と予算に見合った設計を実施していくことにより、建設工事費の縮減に努めてまいります。また、建設工事費のほかに、設計費や外構工事費、備品購入費などが必要となってまいります。また、鹿島鉄道跡地は土地開発基金により取得したことから、買い戻しにかかる費用が必要となってまいります。こちらにつきましては、確定し次第、速やかにご報告させていただきたいと考えております。さらに、事業費、管理運営費、人件費といったランニングコストの部分につきましては現在精査中でございます。こちらにつきましても、まとまり次第、速やかにご報告させていただきたいと考えております。
　次に、今回の概算建設工事費の算定にあたり想定した施設機能について、ご説明させていただきます。想定した施設機能につきましては、昨年６月に取りまとめました石岡市複合文化施設整備基本構想で設定いたしました基本理念や４つの基本方針を達成するため、新施設に求める機能として、文化芸術活動の鑑賞・発表のみならず、多様な活動を許容するホール機能、文化芸術の活動拠点として、体験、発信、継承を行うための機能、あらゆる人が交流することでにぎわいを創出するための機能といった３点にまとめさせていただきました。そこから施設に必要な機能として、資料にお示ししております機能を絞り込んだところでございます。
　まず、施設の中心機能であるホール機能としましては600人から800人程度が収容できるメインホールと、150人から200人程度が収容できるサブホールといたしております。このホール機能では、音楽、文化芸術の鑑賞、講演会や式典、学校活動の実施、文化、芸術、教育、創造活動の発表など、ジャンルを超えた文化芸術の交流などに取り組んでいきたいと考えております。
　次に、文化芸術の活動拠点として、体験、発信、継承を行うための機能としまして、市民ギャラリー、創作活動スペースであるアトリエ・工作室、音楽スタジオ、和室といったものを想定しております。ここでは、部活動の地域移行を受けて、学生による文化芸術創作活動、地域活動としての文化芸術活動、さらにはデジタル関連活動などに取り組んでいきたいと考えております。さらに、あらゆる人が交流することでにぎわいを創出するための機能としまして、図書スペース、会議室、学習スペース、調理室、キッズスペース、民間テナントスペースといった機能を想定しております。地域の居場所となる機能を備えることにより施設へ人を介在させ、交流やにぎわいの創出へつなげていきたいと考えております。
　各施設機能につきましては単独で設けるのではなく、重複的な整備あるいは利用について検討を行い、それぞれの機能同士がフレキシブルな利用ができる構成としていくことにより、多様な活動、交流を創出するような効果を生み出していけるよう、引き続き検討を進めてまいります。また、今回、概算建設工事費が算定されたことを受けまして、今後の社会情勢の変化に伴う建設工事費の変動に備え、機能としてどの部分を優先的に盛り込んでいくかといった検討も行っていきたいと考えております。概算建設工事費と想定する施設機能についての説明は以上でございます。
　それから、資料は本日ご用意しておりませんが、令和６年度高校生ワークショップの開催について、ご報告をさせていただきたいと思います。今年度も昨年度に引き続き、市内の３つの県立高校の生徒にご協力いただき、複合文化施設をテーマとしたワークショップを開催いたします。今年度は、自分目線や他人目線を意識して、幅広い世代を対象に施設を複合的に捉え、多様な利用について考えていただく予定でおります。日時は８月22日木曜日、23日金曜日の２日間にわたって開催していく予定でございます。ワークショップの内容等につきましては、まとまり次第、当委員会でご報告させていただきたいと考えております。私からの説明は以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。

新田委員長）以上で説明は終わりました。ただいまの件につきましてご質問等がございましたら、挙手によりお願いをいたします。

小松委員）今日の特別委員会の資料としてついております、７月８日に開かれた第２回審議会の議事録がついておりますけれども、これを読みました。
　この審議会を踏まえてこの概算事業費が出されていると、私は推察いたします。第２回審議会では、場所は鹿島鉄道跡地にするという結論になっています。これは採決をしたのではなく、座長の会長が一応確認しているということになっております。しかしですね、今ここにお集まりの議会の特別委員会では、場所をどこにするのか、どこがいいのかは結論が全く出ておりません。前回の特別委員会では、イベント広場の場合はどうなるのかという概略図が出されまして、そのことについて委員の中からは、イベント広場がいいのではないかという意見も何人もの委員から表明されました。したがって、議会の特別委員会では、場所については議論も本格的に深まらず、決まっていないのが現状ではないでしょうか。決まっていない。決まった認識はありません。同時に、ご説明がありました施設機能がどういうものがある、どういうものがなければならないのか。議会の特別委員会としては、これは議論をされておりません。全く今、執行部から初めて聞くような話であります。
　そこでですね、具体的に質問してまいります。第１に、この石岡市政の在り方としては、市民から選ばれた市長、そして執行部。我々、市民から選ばれた議員で構成する議会ですね。こういうですね、石岡の将来に関わる重大な問題について、議会では場所が決まっていないのに、執行部は概算事業費を構わず出してくると。審議会で議論しても、それは違いますからね。議会ではありません。場所が、そして施設機能も議論をされず、決まっていない。そういう中で、この議会にどうしてその概算事業費が出せるんですか。私は、議会軽視あるいは議会無視、非常に甚だしいと思って、このやり方について、非常に不満を持っています。どのようにお考えか、お答えいただきたいと思います。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）現在、基本計画策定段階というところでございますが、現時点で想定する規模等を考慮しまして、今回、概算建設工事費をお示しをさせていただきました。
　こちらにつきましては、まだ中身等も決まっていない中で、現時点で想定される概算建設工事費を算定したものでございまして、これを踏まえまして、今後市の財政状況に与える影響等も精査しながら、今後の事業着手について判断していく。そのために今回算定したものでございます。

小松委員）だから、全く逆なんですよ。やっていることが。ここでやはり場所はこういうところで、これいいんじゃないかということになって、初めてですね、執行部は具体的な金額などが算定できると思うんだけれど。そういうことはなくですね、一方的に議会に出してくるというのは、そのやり方として、今の答弁では、全くそれは納得できない答弁です。非常にやっぱり乱暴なやり方で、私は納得できません。
　第２にですね、イベント広場に建設した場合はどうなのかということで、当然ですね、前回の議論を踏まえて、そのことも考えるべきなんですよね。概算建設工事費を示すべきです。そういうことで、あなたが言われるように出すならばですね。イベント広場っていう声もあるわけですから。決まってないわけですから。出さなければ全く不公平です。不公平になるわけですよね。これは出すべきでしょう。出してください。おかしいですよ、これは。答弁を求めます。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）お答えいたします。いしおかイベント広場につきましては、改めて概算建設工事費の算定は行っておりませんが、参考といたしまして申し上げますと、想定面積が同じであれば、場所はどこへ建てたとしても変わりがないものと考えております。また、杭工事費の部分につきましても、いしおかイベント広場における支持層の位置につきましては、現況地盤より20メートルに位置しているというデータもございます。仮に20メートルの基礎杭を施工した場合、試算としましては約２億1,900万円ほどとなってくるものが想定されております。杭工事費の部分に関してましては、今回お示ししました事業費の部分、差額としまして約7,000万円となる見込みでございます。以上でございます。

小松委員）全くそれはおかしいでしょう。面積が同じならば同じように考えるという答弁だと思いますけれども。しかし、場所を考えてみてください。イベント広場の場合の駐車場がどのように取れるのか。本当に平地で、行って歩いてすぐに会場と。だから当然、イベント広場に造る場合と、それから今言われた鹿島鉄道跡地に造る場合と、条件、その周りの状況が全く違うんですよね。同じに考えるのは、それはおかしいわけですよ。それぞれ具体的に考えるわけですから。その概算も変わってくるわけですよ。誰が考えてもそうでしょう。それは同じく考えるっていうのは、ほぼ同じに考えるっていうのは非常に納得できないところで、このイベント広場に建設した場合は、前回のこの委員会の議論からして、概算建設工事費を示すべきではないですか。これ出してくださいよ。明確な答弁を求めます。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）お答えいたします。今回、概算建設工事費の算定に用いました平米100万円という部分につきましては、こちらにつきましては鹿島鉄道跡地で建てた場合、あるいはいしおかイベント広場で建てた場合、どちらの場合でも建設工事費の単価が変わるわけではございませんので、建物の規模が同じであれば、どちらの場所へ建てる場合であっても、この概算建設工事費に変更はないものと考えております。以上でございます。

小松委員）それはおかしいです。面積を非常にこう圧縮したところに造る１平米当たり100万円というのと、かなり面積に余裕のあるところに、市民要望に沿って造る場合の１平米当たりの面積の単価っていうのはね、違って当たり前ですよ、それは。そういうふうに、実際に考えてみてくださいよ。これは、出してくださいって私は要望しているんだけど、出すんですか、出さないんですか。イベント広場で造った場合、こうなると。こういうふうな設備を造るからこうなる。それは、出してもらうように求めたいと思います。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）お答えいたします。繰り返しの答弁になりますが、鹿島鉄道跡地、イベント広場、どちらへ建てたとしても、今回の概算建設工事費の算定に用いております平米単価が変わるものではございませんので、ここにつきましては、想定面積が変わらない以上、同じ数字であるということでご了解いただきたいと思います。以上でございます。

小松委員）これほど常識的な要望をしているけれども、出さないという結論ですね。出さないという答弁でありました。納得いたしません。
　第３にですね、そういう答弁のもとで質問しますけれども、この工事費の信憑性についてですね。先ほど若干、この工事の信憑性が、幅があっても大丈夫な言い方をしておりますけれども。施設本体１平方メートル当たり100万円と。しかしですね、この想定する施設機能のところに書いてあるように、このとおり施設が整備されるわけではありませんとあります。それから杭の数、杭工事。２億8,371万4,200円。杭工事。杭の長さ、数。これも示されておりません。これは決まっているわけですか。ただ、これもね、場所が違えば違ってくるわけでしょう。これはやはり、鹿島鉄道跡地に造るのと、それからこの杭工事っていうのは、イベント広場に造るのと全く同じですか。これは違うと思うんですよ。当然、その土地の軟度も違いますのでね。これが示されておりません。
　それで、先ほど言われたように、今、物価高。人件費が上がっているときに、いつの価格で想定するのか、全く曖昧です。これは、当然上がることが予想されるのが常識的な考えですけれども。このデータの信憑性が、私がさっき申し上げましたように、全く信憑性がないと思います。
　また、この概算事業費の算出を委託した業者は、どこに委託したのか。あるいは委託しないで、ここに書いてある各例の、そのまま資料を持ってきて石岡に当てはめるんですか。当てはめたわけですか。答弁を求めたいと思います。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）お答えいたします。今回の概算建設工事費につきましては、現在、業務委託を行っております基本計画策定業務委託。この中で算定をさせていただきましたので、基本計画策定業務を委託している事業者が算定をしてきたものでございます。以上でございます。

小松委員）もう一度確認しますけれども、この数の算定は特定の業者に頼んだわけではなく、これまでの例を引いてきて当てはめたという、そういう理解でいいんですか。よくわからなかったので、もう一度答弁お願いします。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）今回の概算建設工事費の算定につきましては、現在、基本計画の策定業務を委託している事業者が出してきたものでございます。
　また、今回、概算建設工事費の算定にあたりましては、平成30年度以降に落札されました大ホールの座席数が600席から1,000席規模の公共ホール13施設の建設費から積算をさせていただいております。以上でございます。

小松委員）私は、その概算事業費の算出を委託した業者はどこかというのを聞いております。いかがですか。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）お答えいたします。横須賀満夫建築設計事務所でございます。以上でございます。

小松委員）第４にですね、私は、このようなやっぱり建設場所がですね、あなた方執行部はですね、やはりこの議会での決まったことについてを重視して二元代表制で考えるべきであって。私は、いろいろ書いてありますこの第２回審議会の７月８日に開かれた議事録。これを全部読んでおります。そういう中で、そこではですね、鹿島鉄道跡地、いいですね。誰も反対する者はいないということで、それはそれなんですよ。だからそれは議会の意向ではないんです。それはやっぱり市長の意向に沿った人を集まって議論している。その方向性であって、議会はそういうことは、そういうふうには結論づけておりません。そういう点で、そういう中でですね、執行部が場所については、この鹿島鉄道跡地、手法、時期、こういうものも曖昧な点が多々あるわけですけれども。こういう乱暴なですね、やっぱり議会の議論の到達点に立って、執行部が我々の求めに応じて示しているのであればわかるんですけれども。そういう話ではなく、なんか一方的にですね、議会にある意味押しつけるようなやり方の概算事業費の表明というのは、私は撤回すべきだと思います。答弁を求めたいと思います。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当兼イベント広場利活用担当）ご答弁申し上げます。小松委員おっしゃる審議会は、審議会のほうで議論をしていただいております。議会のほうは、この特別委員会のほうで議論をしていただいております。そういった観点から、今までの中の経過の中でも、概算事業費、こういったものが必要であると特別委員会のほうからも言われておりますので、今回この概算事業費、概算建設工事費のほうを提出させていただいております。以上でございます。

小松委員）議会のほうで場所も決まっていないのに、概算出せるわけがないという議論もあるわけであって。それを今の答弁はですね、納得できるものではありません。
　そういう点でですね、やはり私は、こういう場であえて意見として申し上げておきたいと思いますけれども。審議会がある。繰り返し審議会で議論して。その中に議会からですね、３人の議員の方が、議長の指名といいますか、全員に諮ったわけじゃないと思いますけれども。私は、そのことについてはですね、１つのこの意見を表明する場として申し上げるんですけれども。ここではそういうことを議論する場ではないというのは承知で言ってるんですけれども。やっぱり議会の、一人一人の議会のあり方、一人一人の議員の責任を考える上で、やっぱり曖昧にするものではないのかと。そういうふうに私は考えているところです。以上で、私の１回目の質問を終わりますけれども。ほかの質問を聞いて、また必要ならば、２回目以降、第２回、３回と質問してまいります。以上です。

櫻井委員）小松さんからご質問がされまして、私、素朴な疑問としましてですね、これまで審議会でいろいろな説明を受けてきた中で、審議会の審議…審議会じゃない。特別委員会ですね。特別委員会の中で説明していただいた中で、各委員さんのほうから出る意見は、どちらかというと駅前でないほうがいいんじゃないか。駅は反対だという意見が大多数であったと、私は理解しております。
　一方、審議会のこの資料を拝見し、また、審議会の会議録を見ると、審議会のほうは執行部の提案に対して賛成すると。それでいきましょうよという意見の流れができているということで、会議録上だけで見ると、議会の特別委員会はどちらかというと反対。審議会のほうは賛成ということで、平行線をたどっているような状況だと思いますので、議会からも審議委員として３名の方が出席されておりますので、ぜひですね、出席されている３名の委員さんの意見、率直な意見をですね、賛成であれば賛成ということでその理由等を述べていただけると、この特別委員会の中での議論も進むのかなというふうに思いますので、委員長にお取り計らい願えればと思います。以上です。

新田委員長）ただいま櫻井委員よりご意見をいただきました。現在、議会よりこの石岡市複合文化施設整備審議会のほうに３名の方が選出されておるかと思います。本日、皆様、その３名の方々がご出席をされておりますので、ぜひただいま提案のあった率直な意見ということでございましたけれども、審議会に出ている３名の委員の皆様にご意見を伺いたいと思います。
　まず、富田委員お願いいたします。

富田委員）審議会のほうの感覚としましては、不安要素が２点ありまして、皆さん多分同じに感じられると思うんですけれども。イベント広場であれば、遺跡なんかが出た場合に止まってしまう。そこの不安。それが出た場合、その交付金の活用、止まるのかどうかっていうところの不安で、駅のほうにすれば、やっぱり水害の不安。両方とも不安が残っている上で、皆さん多分共通的にどちらにも不安を抱えた状態で審議会が進んでいる。どちらかというと、審議会のほうは、執行部の言う案に対して、そうであればこうしていただきたいっていう発言が多いのかなっていう。その否定的な意見よりは、やるのであればこうしたい。やるのであれば、こちらであればこういうことをやってほしいとかっていう、そういう意見が多い中でこう話が進んでいくので、どちらがだめだっていう話し合いにはなっていないような気がします。
　最初のアンケートなんかにもあったように、もともと五分五分の場所の要素がありましたので、どの案件の内容で議論をしていても、やっぱりさっきのように、こちらにするならこうしてほしいっていう進み方があるのかなと。でも、やはり一番は全部提示して判断したいっていうのは、私は、全部執行部のほうに提示してもらって、それで判断したいというのはありますけれども、なかなか難しいところがあるのかなと。そこで、その話が審議会のほうで進んでいく中でも、当初に出ていた内容なんかよりも削られてくるのも致し方ないところなのかなと思ってしまうところがあるのかなっていう感覚で、審議会のほうは参加させていただいてます。

〔「個人の見解だよ」と呼ぶ者あり〕

富田委員）審議会側の進みに、私は否定はないと思ってございます。

新田委員長）ありがとうございました。続いて中根委員お願いいたします。

中根委員）私も審議委員として参加して、駅東のほうに自分は賛成しております。文化施設、メインホールが駅から近いということで、いろんな合唱祭、吹奏楽、文化施設で県南の中心地として石岡の複合文化施設を使えるっていう話で、私は賛成しております。
　ただし、軟弱地盤ということなので、杭工事費、皆さんの大切な税金を使うものであるので、なるべく税金が無駄にならないようにしてもらいたいので、もし杭工事で軟弱地盤でかかるようでしたら、イベント広場でもいいんじゃないかなと、私自身はそう思っています。以上です。

新田委員長）ありがとうございました。続いて鈴木委員お願いいたします。

鈴木（康）委員）私も委員として数回しかまだ出ていないんですけれども、審議会とこの委員会というのが全く別。その情報とか出てくるものが違うんだなという認識を持っています。事務局案が最初に説明される中で、そこで市長は中間答申を重んじるという表現もありましたし、そういったものに対して委員の皆さんは、もうイベント広場がないものだという認識の中で進めていっているという、すごい何て言うのかな、違和感を感じて参加しております。
　座長云々というよりは、やっぱり冒頭の事務局の説明の仕方で、審議委員の皆さんはそれに沿って、それをより貢献的に広げていくっていう中の会議の進め方をしていくんだなと思っていると思います。審議会の委員の皆さんは、もうイベント広場はないものだという認識の中、審議会を進めていると私は解釈しています。この委員会がどういうふうに運ばれているか、議員、議会でどういうふうな意見が出ているのかというのは、全くその審議会には伝わっていないというか、温度差があるのかなと感じている中です。
　私個人の場所の認識については、やはりその市民がより使いやすいほうの場所がいいのではないかなと感じております。以上です。

新田委員長）ありがとうございました。審議会に出席なされている３名の方々からのご意見を伺いました。
　以上を踏まえまして、ご質問等ございましたらお願いいたします。

櫻井委員）ありがとうございました。審議会の様子もですね、何となくわかりました。特に富田委員さんのほうからありました、イベント広場については遺跡が出た場合の不安、駅については水害の不安というものも審議委員のほうでは持っていますというようなお話を伺いまして、ちょっと思ったのはですね、イベント広場については、図書館とふるさと歴史館を造るという説明がこの間の産業建設委員会で説明されていますので、今回の複合文化施設をイベント広場に造るのかどうなのかという上でのその遺跡が出た場合、期限までに間に合うのかという不安については、何を造ろうが、イベント広場には何か造るっていう前提でもう進んでいますから、その部分の不安はないのかなという気がしております。市民会館を、市民ホールを造ろうが、図書館を造ろうが、そういう意味では本来、どこの場所に何を造るのが最も市民にとって有益、石岡市にとって望ましいのかというのをもう少ししっかり議論すべきなのかなという気がいたしました。
　それとですね、鈴木委員のほうからもありましたけれども、基本的には執行部が説明されている内容について、審議委員さんはそれを尊重しつつ、そうであるならばこういうものが望ましいという審査の仕方をしているのかなという気がしましたね。特別委員会のほうは、それよりももっと深くてですね、本来その場所はどこが一番いいのか、またその場所が建物を建てるのに望ましいのかという根本的な問題から入っちゃっているので、なかなか結論が見いだしにくい状況に、今陥っているというような状況なのかなという気はいたしました。
　そう考えるとですね、駅のかしてつ跡地に市民ホールの複合文化施設を造るという説明が今日あったわけですけれども、本当に市民ホールじゃなきゃいけないのかなっていうのは、改めて感じたところです。同じ造るにしても、市民ホールでないものでもいいんじゃないのかなと。特に土浦は図書館を整備してですね、成功されていると。最近はマンションも２棟建って人口も増えて。かつて石岡は土浦を目指し、土浦はつくばを目指してやっていましたけれども、土浦と石岡どちらも地盤沈下が激しい中で、土浦は何とか踏みとどまって、今、図書館と市役所ですかね、整備をして街の中も少しずつですけれど、にぎわいを取り戻しているという状況を見ますと、なんかちょっと石岡のやり方には、もうひと工夫があってもいいのかなっていうのが、私の思いです。以上です。

新田委員長）ほかにご質問等ございますでしょうか。

鈴木（康）委員）冒頭に、今年も高校生へのタウンミーティングみたいなのをやるという説明があったかと思うんですけれども。これって、駅東でまたやるんですか。駅東でどういうふうにするんですか。何のためにやるのかなと思っていて。審議会もそうなんですけれど、あれだけ熱心にご意見をもらっていて、何のために。それが形にならなかったときの熱意とか、何か軽視しているような感じがするんですけれども。どういった意味で行われるのか、お聞きしたい。

駅周辺にぎわい創生課副参事イベント広場利活用担当兼複合文化施設整備推進室長）お答えいたします。こちら高校生ワークショップにつきましては、昨年度も実施してきたところでございますが、将来にわたって幅広く施設の利用が想定される若い世代の意見を取り入れていきたいということから、今回も実施をさせていただきたいと思っております。
　今年度につきましては、ハードというよりはソフトの部分、どのような形で幅広い世代を対象に施設を使ってもらえるか。そういったところに重点を置きながらワークショップを開催していきたいと考えているところでございます。以上でございます。

鈴木（康）委員）私は、今の段階ではあまり意味がないと思っていて、前回もそうですけれど、ワークショップをやったときのね、どこでしたっけ、ホールで発表会をやったとき、ほとんど職員の人が多くなかったですかね。あと生徒の保護者とか関係者だけで。ただやった実績を作るとか、そういうだけのためならば、まだ今の段階でやるべきじゃないと私は思いますので。その辺も考えたほうがいいですよね。アピールするために、人を集めるのにああいう動員をかけてやるような…全く意味がないと思います。以上です。

小松委員）石岡の議会として、本当にいわゆる市民ホールと附属会議室と言われるものをどこに造ればいいかという議論に触れた発言がございました。それで、私もですね、そういう立場から、いろいろこの夏ですね、考え、また、いろんな何人かの意見、人の意見を聞き、また鹿島鉄道跡地をＵＲから購入した2011年６月臨時会、６月議会と６月臨時会で決まったんですけれど、そこでどういう議論がされているのか、そういう議事録も全部読んで考えました。
　当時、鹿島鉄道跡地を購入する理由として、議事録に明確に載っているのは住宅地ですね。あそこにいわゆる公営住宅、民間の住宅も含めて住宅地にするということが、かなりの理由で書いてありました。私はそういう点で、ある非常に石岡の市政に関わってきた方の意見も聞いたんだけれども、あそこにですね、そういうものを２階か３階で造って、それであそこに必要な、買うスーパーなんかも造っていけばですね、１時間以内で東京にも通勤できる。そして石岡にはやはり特急券の割引もある。そういうことで考えればですね、石岡には常磐高速道路もあるという点で、大きな、やはり石岡市の今後の発展の起爆剤っていう方向性を考えて議論があったというふうに聞いたわけです。
　ですから、やはりあそこの地をですね、本当にああいう軟弱…いろいろあるところをですね、そういう議論があったので、私はそういう１つの考え方も大事だなと思いまして、ぜひこの委員会でもですね、鹿島鉄道跡地の在り方について、本来の、ある意味原点に立ち返ってどうなのかということを考えていただいてですね。そしてやはり、将来本当にあの選択がどうだったのかということで考えていけるようなですね、そういう議論をぜひやっぱりするべきではないかと。土浦の例も出されました。それは非常に大事な点だと思います。
　それから、先ほど鈴木委員が述べられた高校生のワークショップっていうのは、やっぱり高校生が、駅の場合は使うこともあって大事なんでしょうけれども。やはり市民ホールと考えれば、主人公はやっぱり７万人弱の石岡市民なんですよね。その人がやっぱりどうなのかっていうことを考えるのが大事であって。高校生が寄る寄らないっていうのはそれ以下、以上ではないっていいますか。考える。一応ですね。そういうふうにやっぱり考えるのが正しいのではないかと思っておりますので。以上、発言いたしました。以上です。

新田委員長）ほかにご質問はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

新田委員長）それでは、質問がないようなので、以上で本日の特別委員会を閉会といたします。