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令和7年度 全員協議会

 第1回(7月15日)
出席議員 村上泰道議長、鈴木康仁副議長、鈴木将史議員、富田雅史議員、中根淳一議員、飯村一夫議員、新田茜議員、川井幸一議員、櫻井茂議員、岡野孝雄議員、玉造由美議員、勝村孝行議員、谷田川泰議員、小松豊正議員、山本進議員、関口忠男議員、池田正文議員、菱沼和幸議員、岡野孝男議員、高野要議員、鈴木行雄議員
市執行部 市長(谷島洋司)、教育長(岩田利美)、教育部長(神谷一美)
議会事務局 局長(野口健市)、次長兼政策調査担当(廣瀬義人)、庶務議事課長補佐(大川知道)


村上議長)ただいまから、全員協議会を開会いたします。
 本日の議題は、お手元に配布いたしました協議案件書のとおりであります。
 本件説明のため、市長・谷島君、教育長・岩田君、教育部長・神谷君、以上が出席しております。
 それでは、これより案件に入ります。
 市内小学校健康診断での配慮の不足についてを議題といたします。
 本件について、執行部に説明を求めます。

市長)本日は大変お忙しいところ、緊急にお時間を頂戴いたしまして、申し訳ございません。
 7月9日に議員の皆様にご報告申し上げておりますが、令和7年5月に市内小学校で行われた健康診断において、児童への配慮を欠く案件がございましたことから、改めてご説明させていただくものでございます。このことにより、児童、保護者、市民の皆様に不安を与え、ご心配をおかけしましたことにつきましては、誠に遺憾であり、大変重く受け止めております。
 具体的な内容等につきましては、教育委員会から説明させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

教育長)本日は大変お忙しいところ、お時間を頂戴いたしまして、申し訳ございません。
 先ほど市長からも説明がありましたとおり、令和7年5月に市内小学校で行われた健康診断におきまして、児童への配慮を欠く案件がございました。具体的には、5校時に予定をしていた内科検診実施前の昼休みに、第6学年女子児童はあらかじめ保健室で体操服に着替え、授業を受けましたが、体操服1枚で授業を受けることになり、嫌な思いをした児童がいたという案件でございます。
 本市の小学校において、児童への配慮が不足していたことにより、児童及び保護者の皆様、そして多くの市民の方々に不安を与え、ご心配をおかけしましたことにつきまして、心よりおわび申し上げます。今後は、教職員に対する研修を強化し、信頼回復に向けた取組を全力で進めてまいります。
 なお、前回、議員の皆様にお知らせをし、プレスリリースをした後、学校において各家庭を個別に訪問し、個別に説明と謝罪を行いまして、新たに把握したことなど、詳細につきまして、教育部長から説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

教育部長)私から、市内小学校健康診断での配慮の不足についてご説明をいたします。
 お手元の資料につきましては、7月9日に各議員宛て、またプレスリリースをしたものと同様の内容となってございます。
 初めに、発生日時でございますが、令和7年5月27日火曜日、5校時の時間帯でございます。
 発生場所につきましては、石岡市立小学校第6学年教室でございます。
 事案の概要でございますが、5校時に予定していた第6学年の内科検診実施前、昼休みに、あらかじめ保健室で体操服に着替え、上着を着て教室に戻るよう、担任の女性教諭から女子児童に指示をしたところでございますが、指示が徹底されず、体操服1枚で授業を受けることとなり、嫌な思いをした女子児童がいたというものでございます。なお、女子児童に対しては、ブラジャー、スポーツブラ、カップ付きインナーは身につけてよいとの指示でございます。
 5校時には、女子児童が男子児童とともに教室で理科の授業を受け、初めに男子、その後女子の順で3階の校内の検査場に移動し、内科検診を実施いたしましたが、検査実施後も着替え場所の保健室に寄らずに、そのまま教室に戻った女子児童もおり、教職員等の声かけ等により、6校時開始までには着替えを完了したものでございます。
 本件については、5月29日木曜の朝、6年女子児童の保護者から学校に、内科検診で嫌な思いをした児童がいたとの相談があったことにより、発覚したものでございます。
 事案の発生の原因でございますが、内科検診実施の際は、検診実施の直前に保健室で着替えをし、着替え場所から直接検査会場に移動して実施するように計画されておりましたが、実施方法が徹底されず、検査実施前に着替えをさせ、教室で待機をする対応を取ったこと、また、着替え後に上着を着るなどの指示が徹底されていなかったことが原因であると考えてございます。
 発生後の対応でございますが、本件について相談があった保護者には、5月29日の午後に、学校長から学校の対応が不十分であった旨を説明し、謝罪をしてございます。また、該当の小学校においては、学校長から全職員に対し、児童が安心して健康診断に臨めるよう、実施方法等の周知徹底を行ったところでございます。5月30日には、市教育委員会から市内全小中学校に対し、児童生徒のプライバシーや心情に配慮して健康診断を行うなど、留意すべき事項について、文書にて周知をいたしました。
 次に、再発防止策・今後の対応についてでございますが、こちらは既に実施をしているところでございます。市内全小中学校に対して、再度、児童生徒に配慮した健康診断を実施するよう、7月9日の校長会及び7月10日の教頭会において、教育委員会から周知徹底を行ってございます。また、該当校の6学年児童及び保護者には、7月9日及び7月10日に、学校管理職及び担任等により、家庭訪問にて個別に説明と謝罪を行ってございます。
 以上が、7月9日の新聞報道があったことから、改めて学校へ状況の確認を行い、急ぎ同日付でプレスリリースを行ったもの、また、その後の対応状況でございます。
 次に、その後の児童や保護者からお話を聞く中で、新たに確認できたことがございます。
 今回の事案につきまして、女子児童の保護者の方から、下着が透けるのが嫌だったとの苦情が寄せられたとの報道がございましたが、改めて確認をしたところ、実際には、肌が透けるのが嫌だったとのことでございました。これにつきましては、下着と肌を取り違えていたことによるものであり、教育委員会において確認が十分でなかったことについて、おわびを申し上げます。実際には、肌が透けてしまい、嫌な思いをした児童がいたというものでございます。
 また、担任からは、着替えた後に上着を着るように指示したということでございますが、児童からは聞いていないという声もあり、全児童へ行き渡るような伝え方ではなかったことから、指示の仕方に問題があったものと考えているところでございます。
 最後に、今回の件につきましては、改めて児童等へ確認をしたことを踏まえまして、今後、学校において保護者会を開催する予定でございます。本件に関して説明をし、謝罪するとともに、今後の対応について丁寧に説明し、ご理解とご協力をいただけるよう努めてまいります。
 説明は以上となります。

村上議長)以上で説明は終わりました。
 本件に関しまして、ご質問等がございましたらお願いします。
 なお、質問に当たっては、従前の申し合わせのとおり、質問のみ1人5分までとさせていただきます。また、個人のプライバシーに関することなどにご注意いただき、学校や個人が特定されるような質問は控えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、ご質問等がございましたらお願いいたします。

高野議員)私もですね、今、小学6年生の孫がおります。こういったことも他人事ではないなというような感じをしております。うちの孫も女子なんですけども、私に似ず体が大きくてね、もう1メートル60ぐらいありまして、ですから体は立派な大人なんですね。そういったことを考えると、若干不安もありまして、何点かですね、質問させていただきます。
 プレスリリースの資料や新聞報道によると、内科検診をスムーズに受けられるようにという理由で、上半身の下着を脱いでおくようにと指示されたとあります。そもそも、なぜ脱いで待っていなくてはならないのか。小学校6年生にもなれば、着替えぐらいはですね、すぐにスムーズにできるはずであると思います。
 そこでですね、なぜそんなに急ぐ必要性があったのか。本来は控え室とか何かがありましてね、そこで脱いで、すぐにね、検診を受けるということかと思いますけども、くどい質問になりますが、再度答弁をお伺いいたします。

教育部長)お答えいたします。
 議員言われますように、学校の計画では、控え室、着替え室用として、保健室がございました。保健室で着替えた後、直接検査会場に向かうというような計画でございましたが、6年担任のほうで、円滑に進めるためという考えの下、事前に着替えを済ませるという、計画とはちょっと異なってしまった対応をしたことから、このような事態になってしまったものというふうに考えてございます。
 以上でございます。

高野議員)スムーズにということはいいんですが、子供でもね、人権というのはありますから、そういう配慮、そういうところはやっぱり優先的に考えて、スムーズに早く終わればいいじゃなくてね、やっぱり考える必要があったのかなというふうに思います。
 次に移ります。
 内科検診を受けるまでの間ですね、恥ずかしがったり冷やかされたりする児童がいたとあります。その人数や状況は把握しているのかをお伺いいたします。

教育部長)お答えいたします。
 教室で恥ずかしい思いをしたという児童でございますが、その後の各家庭への説明の中で、4人の児童が恥ずかしい思いをしたというようなお話をされていたことは把握をしてございます。
 以上でございます。

高野議員)1人でも4人でもね、そういう思いをしたということはね、私は問題であるかと思います。
 それでは、3点目行きます。
 この資料にもありますが、令和7年5月27日にこういった事案が発生して、先週プレスリリースをしましたが、なぜ1か月以上たってプレスリリースをしたのか。そのような事案が発生していたということを、教育委員会は把握していたのかをお伺いいたします。

教育部長)この件につきましては、先ほどもご説明申し上げましたが、5月の時点で児童の保護者から学校のほうへ相談があり、その際に教育委員会のほうにも学校から連絡があり、内容については把握していたところでございます。学校のほうで、相談があった保護者に対して、学校での配慮を欠いた対応等について謝罪をし、今後の健康診断について、児童のプライバシー、心情に配慮した対応を徹底させるというようなご説明をしたところでございます。
 今回、プレスリリースに至った点につきましては、7月7日の新聞報道があったことによりまして、改めて学校等へ確認を……。失礼しました、7月9日の新聞報道があったことから、改めて学校へ状況の確認をし、急ぎ同日付でプレスリリースをしたものでございます。
 以上でございます。

高野議員)時間がね、1か月以上たってますからね。その間にやっぱり何らかのアクションはね、起こすべきであり、やっぱり父兄にもそういったものはきちっと伝えておけば、私はこういうことにならなかったんではないかなというような気もいたします。
 それでは、4点目行きます。
 プレスリリースに記載されていますが、個別に説明と謝罪とありますが、なぜ個別なのか。対象となったのは6年生なのか。ほかの学年の保護者や児童はどういう状況だったのか分からないわけであります。なぜ最初に個別という考えになったのかをお伺いいたします。

教育部長)お答えいたします。
 今回の事案につきましては、健康診断の中で、体操服1枚で授業に出たことにより恥ずかしい思いをしたというようなことで、かなりデリケートな問題でございましたので、各個別に訪問をして、状況説明と謝罪を行ったところでございます。なお、個別に状況説明に上がった、家庭訪問した家庭につきましては、6学年児童の家庭のみとなってございます。
 以上でございます。

高野議員)時間がないんで、次行きます。
 再度ですね、周知徹底を行うとありますが、今までは周知徹底をですね、していなかったのか。新聞記事に記載されていますが、文部科学省から令和6年1月に、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備についてという通知が出されていると思います。この通知はどのように取り扱い、各学校に、先ほど申し上げました周知をしたのかをお伺いをいたします。

教育長)今お話のありました、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備についてという通知につきましては、令和6年1月22日付で文部科学省より発出されております。これにつきましては、各学校に通知をし、周知徹底するようにということで通知をいたしましたが、私どものほうでもう少し詳しくですね、各学校の状況や、その他把握をした上で、しっかりと指導すべきだったと考えております。
 以上でございます。

高野議員)くどいようですが、では、なぜ1年程度しかたっていないにもかかわらず、このような事態が発生したのか。今答弁いただいたかと思いますけど、再度の答弁をお願いします。

教育長)この内容についてでございますが、しっかりと周知徹底が図られていなかったということで、教育委員会としても、このことについては重く受け止め、しっかりと徹底した指導をすべきと考えております。そのことから、この事案が発覚した直後の5月30日に、改めて通知をいたしました。
 併せてですね、今後ですが、来年度の健康診断に向けて、しっかりと各学校の状況把握はいたしておりますので、来年度、こういったことに配慮した健康診断が行われるよう、これを徹底してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

高野議員)それではですね、7点目なんですが、今後周知徹底ということですが、参考にこれ伺いますが、この事案が発生した担任の先生は女性ということか。また、ベテランの先生なのか、新米の先生なのか。もしお答えができればお伺いをいたします。

教育部長)お答えいたします。
 担任は女性でございまして、年齢につきましては、比較的若い教員ということになります。

高野議員)分かりました。
 それでは、8番目なんですが、周知徹底ですが、やはりそれぞれの経験年数に合わせて、学校でも周知徹底に、私は真剣に取り組んでいただきたいと思います。ベテランの先生であれば、昔はこうだったなどの経験に基づいて行ってしまうこともあるかと思いますが、時代は流れています。今では通用しないこともたくさんあるかと思います。またですね、新米の先生であれば、気がつかないところがあると思いますし、きっちり制度が理解できるようにしていただきたいと思います。この制度です。どのように周知徹底を図る予定か、お伺いをいたします。

教育長)まず、管理職につきましては、先日、この事案について指導をいたしましたけれども、改めて一つ一つの内容について、丁寧に管理職に説明をし、まず徹底を図るよう指導をしたいと考えております。また、この健康診断には養護教諭が関わるものでございますので、養護教諭に対しても、こういった指導を徹底してまいりたいと考えております。全ての先生、教職員に対しまして、プライバシー、人権に配慮した対応が全ての教育活動において行えるよう、徹底した指導をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

高野議員)最後になります。
 最後にですね、上着を着ていいという指示が徹底されていなかったとあります。どのように指示をしたのか。伝わっていない指示であれば、これは全く意味がありません。ちゃんとした指示であればですね、このような事態も防げたものと思いますが、どういうやり方で指示をしたのか。分かればですね、お伺いをいたします。

教育部長)お答えいたします。
 上着の指示につきましては、教室から着替え場所の保健室へ向かう際に、上着については着用するように担任から声かけをしたというような報告を受けております。この声かけがですね、最終的に着替えが終わって戻るときに一人一人に確認して、上着を着てるかどうか、それをチェックできれば、こういう事態にはならなかったものというふうに考えてございます。
 以上でございます。

高野議員)私もね、あと2秒で、1秒ですか。ちょっといいですか、一言だけ。ちょっとがっかりしたんですけども、これ、やってできないことじゃないんで、先ほどから言ってるように周知徹底の問題ですから、皆さんがいつもね、考えている、できることであるかと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたい。子供たちが傷つかないように、お願いいたします。
 以上で終わります。

村上議長)ほかにございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

村上議長)ないようですので、本件につきましては、以上で終結いたします。
 以上をもちまして、全員協議会を閉会いたします。






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