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議会中継
  


令和3年第3回定例会 委員会提出議案

議案番号 議案名とその概要 審議結果
決議案第11号
(文教厚生委員会提出)
石岡市運動公園体育館に関する諸工事の不適切な分割発注に関する決議 原案可決
(3.9.16)
 石岡市教育委員会の参事兼課長(当時)が,平成30年度に発注した石岡市運動公園体育館に関する委託業務に関し官製談合防止法違反及び加重収賄事件により逮捕されるという事件が発生し,他の諸工事契約について調査を進める中で,違法に分割発注された契約が見つかったことから,去る令和2年第4回定例会において地方自治法第98条第2項に基づく監査請求を行い,第2回定例会の開会日に代表監査委員から報告を受けたところである。
 この監査報告により,市で定める数々の規定,規則等に違反する等,教育委員会における不適切な事務手続きが明らかになるとともに,その最たる要因として「職員個々の契約業務に係る設計・積算能力の欠如」及び「組織としての適時適切な指示及び検証力の欠如」が厳しく指摘された。
 これに加え,第2回定例会中に開催した教育福祉環境委員会においては,平成30年度当時の教育長,教育部長,担当者を参考人として招致し,意見聴取を行い,茨城国体開催に向けて準備を進めていた教育委員会の状況を把握したところである。
 これらを通じて浮き彫りとなったのは,老朽化した施設の改修工事の入札差金2,731万円を活用した追加改修工事を担当管理職員が強く望み,年度内竣工が絶対であるとの思い込みから,入札手続期間を短縮するため,財務規則等違反である分割発注を行うことで契約金額を低く抑え随意契約という簡易な契約手法を取ったものである。
 その際,入札を避け分割発注で追加改修工事を行うという意思決定過程の文書は作成されておらず,誰がどのように分割発注を決定・指示したのか参考人からは明らかにならなかった。このことから関係職員は管理職としての職責を自覚することなく,法令遵守義務も果たしていない。ここに当時の教育委員会は,組織としても機能していなかったことが明確となった。
 さらに,茨城国体を前にその準備に加え,関係施設改修工事を数多く控える中で,業務量の増大に対応した適切な人事配置もなされていなかった。
 当市議会は執行部に対し,議会への説明責任を果たすことを求めるとともに,これら問題点の再発防止策の徹底を図り,市職員全員が法令遵守を旨として業務に取り組んでいく体制を作るよう強く求める。
 以上,決議する。
決議案第12号
(産業建設委員会提出)
市長及び市職員に対し公務員としての自覚と倫理確立を求める決議 原案可決
(3.9.16)
 市民と私たち議員は,市長個人に対して常に完璧な首長であることを求めるものではない。しかし,市長及び市職員によって構成される地方公共団体としての石岡市には,出来る限り完璧な行政運営を求めるのが当然である。
 今般明らかになった農業委員会委員の選任過程における谷島市長の介入について,私たちは必ずしも谷島市長に邪な意図があったと断ずるものではないが,谷島市長が農業委員会事務局に伝えたという「意見」が,受け取った側には「指示」に聞こえ,それに基づいて評価基準を変更するという,行政として行ってはならない行為にまで踏み込んでしまった事実からは,谷島市長の農業委員会委員の在り方と選任方法に対する無知,また,市長である自分の発言が部下にどのような影響を与えるかという想像力の欠如を指摘するとともに,受け取り手である農業委員会事務局職員には,全体の奉仕者・公務員としての倫理観が失われていたと言わざるを得ない。
 公務員たる市職員にとって,雇用主は主権者である国民であり市民である。
 市長がいかなる「意見」,「指示」を発したとしても,市職員は,それが誠実に公務を執行する上で妨げになる「意見」や「指示」であれば,毅然としてそのことを市長に説明する義務があり,部下と共に公僕である市長にも,それに耳を傾けるべき義務がある。
 この数年の間に当市職員に蔓延した,市長に対して自らの意見や法的な課題を言い出せないような空気は,いまなお市職員の間に漂っているように思われる。
 したがって,谷島市長は自らの無知と自覚の欠如を真摯に認め改善に努める一方,市職員は公務員倫理を自らのものとするとともに,今後は臆することなく自らの意見を言い,法的な課題等もつぶさに市長に報告・説明することで,石岡市という地方公共団体が,将来にわたり決して誤りを犯さない団体となることを切実に求めるものである。
 以上,決議する。


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